大腸湿熱

湿熱の邪が大腸に鬱積することで生じる。

梅雨時期などに生じやすい湿邪や暑熱の邪が合して大腸に侵襲したり、
飲食の不摂生や、甘いものや脂っこいものの偏食により、
湿熱が大腸に鬱滞することが原因となる。
湿熱が大腸に影響した結果、
気血の鬱滞や、大腸の伝導機能(※1)を低下させる。

※1大腸の伝導
→食物の残渣物である糟粕を最終的に糞便へと変化させ、
肛門から排出させる機能を指す。
『黄帝内経素問』霊蘭秘典論篇には、
大腸者、伝道之官、変化出焉
(訳:大腸は伝道の官、変化ここに出ず)
とある。

湿熱の邪が腸道に影響すると脈絡を損傷し下痢となり、
また邪熱の勢いが強いと
「裏急(りきゅう:腹痛があり、排便に間に合わず漏らすなどの切迫した状態)」をおこす。
また湿熱が結して気の流れを滞らせると、腹痛がおこる。

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