皮膚は外界と内界を隔ててくれる人体最大の臓器です。

(膈といえば、いろんな邪が停滞して潜んでいそうなイメージが湧きます)

また皮膚は肺のように呼吸をしているといいますし、また体内の老廃物を汗として分泌排泄しているというのですから、五臓でいうと肺と大腸ということになります。

一方で「皮膚は内臓の鏡」とも言いますので、肺・大腸に限定するものでもなく、五臓全体と関わっている臓器ともいえます。

体表観察をしていると皮膚はいろんな情報を発信しているのを診てとれます。

●肌の色、ツヤ感
くすんでいる、青ずんだ、焦げた、赤らんでいる、血の気が引いたなど

●毛穴の状態・肌目
ザラザラ、ゴワゴワ、ラップのような、シワシワなど

●肌の温度
冷えている、あったかい、熱いなど

●発汗具合
サラサラ、つるつる、カサカサ、しっとり、ベタベタなど

●肌の弾力・緊張・弛緩・膨隆・陥没
ブヨブヨ、ふっくら、もちもち、カチカチ、パンパンなど

●肌感覚
くすぐったい、ゾワゾワする、気持ちがいい、苦しい、チクチクする、痛いなど

これらの情報が具体的にどういう状態を表しているのか、どの臓腑経絡からのメッセージなのかを読み取るのはまだまだ難しい部分も多いですが、今後、舌や脈、腹診などともっと紐付けできるようにしていけたらと思います。

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