呼吸活動は主に肺の宣発作用によって濁気を吐き、
粛降作用によって清気を吸いますが、
腎の納気作用によって深い呼吸ができるようになります。
肺の宣発、粛降作用により
全身に清気が広がり腎の納気作用により深く巡っていきます。
肺の粛降作用が低下すると咳や痰と
いった不調が出るとともに、
肺と腎は水液の代謝も担っているため肺気が不足すると
水が停滞し腎陽を冷し下肢の浮腫や排尿障害をもたらします。
肺と腎の水液代謝に関しては次回投稿します。
腎の機能が低下している場合、
夜間頻尿や、腰膝の痛み、難聴などの症状がみられるとともに
呼吸が浅く上手く吸えないといった症状を訴える人も多い。
腎の納気作用が弱まったため
肺の機能を助けることができず呼吸活動の低下を引き起こした病症である。
肺は呼気を主り、
腎は吸気を主るといわれているように、
肺と腎は相互に影響し合って呼吸活動を行っている。
研究生:吉田 恵美子