上焦にあり、静粛下降の役割を持つ
気や水液が下降し全身を巡る事によって五臓の気機は昇降のバランスを保つ。

《肺が粛降機能を失う阻害要因》
実の病理変化:外邪や瘀血痰湿などの病理産物により水道が塞がる→痰水壅肺
虚の病理変化:虛寒などにより津液を宣発散布することが出来なくなる→肺虚失制

【痰水壅肺】

息切れ・咳逆・喘息で横になれない。胸脇満痛。飲邪の氾濫による水腫。など

【肺虚失制】

遺尿・頻尿。など

ーーー関連領域より病理を考えるーーー

鼻・涕:鼻閉、鼻汁。呼吸や嗅覚に影響あり。
皮・毛:易感冒。皮膚の乾燥。掻痒感。
魄  :感覚・運動・情志などの本能的な精神活動の失調。
憂・悲:憂う。悲しむ。
辛  :気の消耗や熱化。大腸の機能に影響あり。

とある屋上より神戸の雲を眺める

【参考文献】
『中医病因病機学』東洋学術出版
『新版 東洋医学概論』医道の日本社

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