猫の体調が悪くなり始め、治療を行っていた。

その中で一番勉強になった事が相手との向き合い方と治療のスタンス。

本に書かれている「成功したとされる治療」が本当に相手に満足のいく治療になるのか。

寺子屋に来て最初に教わった事が活きました。

死の直前の様子などからも今の自分に出来る限りは尽くせた。

自分の家族だから行えた事にはしないでおきたい。

過去に教わった言葉が思い返され、体感する事で重みが増しました。

 

猫に最後の方に起こった症状

・目の陥没、横からみると隙間が出来ていた。

・舌質が黒くなった

・太渓が最後は暗くなった

・呼吸が下に入らなくなった

・排便、食欲が無くなった

・涙目の日が増えてきた

 

などが起こっていました。

記録として残します。

 

舌の考察

 

舌に湿潤が多く、静脈の怒張がきつい。

胖大。

舌色は薄いが辺縁のみ他に比べて赤みがある。

 

飲料が多いというより、臓腑の機能低下により水が捌けていない。

怒張もその影響だと思われる。

そこに氣滯も兼ねていると思いました。

 

 

先週に比べて舌のテカリ、むくみは無くなった。

依然として気虚。

赤みが他に比べて舌先端に偏るが、病的とまで言えないと思う。

 

 

最近胆のワードをよく聞くので自分でも調べてみている。

方剤で言えば代表的なものが温胆湯。

その中でも生薬として竹筎が胆に効く薬とされる。

 

黄帝内経太素

「胆病者善く大息し、口が苦く宿汁を欧き、

心下が澹澹として恐れて人が将に捕之ようとするが如く、

嗌中が吤吤然として数腄し、候は足少陽之本・末に在り、亦其の脈之陥下者視て灸之、

其の寒・熱也陽陵泉に取之ます」

 

竹筎

「胆虚の熱痰鬱結による驚きやすい・不眠・不安などの症候に、半夏・枳実・茯苓などと用いる。」

 

中医病因病機 胆気阻滞

「虚煩してびくびくするのは、中正の官が高熱のため乱れているからである。」

 

邪気論にはなってしまうが、このケースは胆に籠った邪熱が昇って心神を乱すという事ではないかと思われる。

胆の気鬱からの熱化により起こる心煩。

でもこれは一つのパターンでしかないし薄い。

もう少し調べていきます。

 

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