読み物で、漢字の微妙な使い方の違いに時折立ち止まる事があります。
例えば、『井、滎、兪、經、合』の”滎”が”榮”となっていたり。
「ん?」となってしまう時です。

今回は”噯”と”曖”について
口へん、日へんの微妙な違いなのですが。

噯(あい)
1⃣いき。あたたかい氣。
2⃣おくび。

曖(あい)
1⃣かげる。かげって、ハッキリしない。
2⃣くらい。暗くて見えない。

例:曖昧(あいまい)ハッキリしない。紛らわしい。

つまりゲップは
”噯氣(あいき)”であって”曖氣(あいき)”ではないのですが、この漢字の入れ替えが多いように思います。
因みに
”噫気(あいき)”もゲップ。

(あいき)
1⃣吐き出すいき。呼氣。
2⃣おくび。食べた過ぎた時など、胃にたまったガスの口腔外に出るもの。

噯氣(あいき)
1⃣おくび。吹呿。噫気。

噯の意味より、噫氣よりも噯氣の方が少し温度が高いゲップに感じるのは気のせいでしょうか。


【参考文献】
『大漢和辞典』(株)大修館書店

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