気は、その働きにおいてー

 臓腑、経絡、組織などにくまなく分布していて、
 生理活動が正常に行なわれるようにする。

 心気の推動作用を助け、心の拍動を行う。呼吸と発声を担う。

 血と共に脈中を休みなく巡りながら各組織、器官を栄養する。

 体表を保護し、外邪の侵入を防ぐ。
 汗孔の開閉を調節し、体温を一定に保つ。
 皮膚、肌肉、臓腑、筋骨を温める。

それぞれ、元気宗気営気衛気  といい、人体における気のうち
主たるものとされる。

気の概念について、あらためて見直しているとき
先天の気と後天の気を「源による分類」、
そして、前述の4種類を「機能による分類」
と整理して述べている部分が目に入ってきました。

気とは「人体を構成し、生命活動を維持する精微物質を表すとともに機能を表す」とされます。

実はこれまで、この物質という表現にどこかしっくりこない印象を
持っていたのですが、それは、物質=静止した物
というニュアンスを持たせて、読み取っていた為だと知りました。
気の本質が運動にあることについて、考え直すきっかけになりました。

 

古典に学ぶ鍼灸入門
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【参考文献】
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
『古典に学ぶ鍼灸入門』医道の日本社

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