扶正祛邪(ふせいきょじゃ)
これは簡単に言うと、
体の回復する力を高め、不調の原因を取り除く力を高めること。
例えば、風邪をひいたときでも、疲れ切って体力が落ちている人に強い治療ばかりをすると、かえって体が消耗してしまうことがあります。
また、肩こりや腰痛、しびれ、便秘などの慢性的な症状でも、体の中に「滞り」があるからといって、それを無理に動かそうとしても、もともとの体力や回復力が不足していると十分な効果が出ないことがあります。
そこでまず大切なのが、体の回復力を高めることです。
この回復力を「正気(せいき)」と呼びます。
正気が充実すると、
東洋医学には「正気存内、邪不可干(正気が体内にしっかりあれば、邪気は侵すことができない)」という考えがあります。
正気が満ちてくると、体は自分自身でバランスを整え、自然治癒力が十分に働くようになるため、症状が改善するだけでなく、再発しにくい体質へと変わっていきます。
もちろん、すべての人がこのように治療するというわけではありません。
炎症が強い場合や熱がこもっている場合などは、先にその原因を取り除く治療が必要なこともあります。
大切なのは、その日の体の状態をしっかり診て、今は回復力を高めることが先なのか、それとも原因を取り除くことが先なのか、
を見極めることが大切です。




