五臭(五香)では、「土」は「香(かんばしい)」とあります。

臊、焦、腥、腐はいかにも「臭そう」と思うのですが、「香」だけは日中どちらも辞書では「芳しい」という意味のようですから、違和感を覚えました。

 

先日、地元に帰ると雨が降った後でした。

「ラッキー!」と思い、マスクを少しずらしました。

降雨後、水を吸った樹皮や苔や土が蒸され、湿りを帯びた空気が漂っています。

なんとも言えない「甘い香り」がします。

(「匂い」「臭い」ではなく、「香り」)

地元の人は1300年前から続くこの香りが大好きです。

前述の香りとは異なりますが、樹々に覆われチョロチョロと小川が流れる湿気を帯びた森の方が、陽の当たる木陰の少ない森と比べてしっとりとした芳しい香りがします。

先人の指す「香」はどのように芳しい香りだったのかなぁと思いを馳せるとワクワクします。

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