前回の続きです。

寺子屋で患者様の舌を見せて頂きました。

受けた印象は白滑苔淡白胖大でした。

このケースでの白苔に関しては、以前書いた風寒邪の欬嗽から穴性を学ぶ②で院長からコメントで教えて頂いた様に重要視しない事にしました。

この時に舌色や舌を潤す津液をよく観察するべきとも教えて頂いたのでむしろこちらを見るべきなのでしょう。

 

《中医臨床のための舌診と脈診》 P40

滑苔

「滑苔は寒証・湿証を示す。

陽虛のために水湿の運化ができなくなり寒湿や痰飲が内生したり、寒邪により陽気が鬱阻されて水湿が停滞したり、湿邪が停聚して痰飲が発生するなどの機序で引き起こされる。

臨床的には、陽虛による痰飲水湿の内停がよくみられる。」

 

以上から、前回の記事と合わせて何らかの要因で陽虛になっているのでは?と思いました。

 

参考資料

中医臨床のための舌診と脈診 神戸中医学研究会編著 医歯薬出版株式会社

 

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here