学校の実技にて。
施術中、パートナーの膈兪穴を刺した直後、ドバッと首から背中にかけて発汗しました。
(膈兪穴の前に太渓穴を置鍼していました。)
数分後、自然と汗は止みました。

パートナーは施術後に「は〜スッキリした!」と言っていました。

施術前のパートナーの第一声は「今日は調子が良い!手首が痛いくらいかな」

切経では、肌肉がモチモチとつきたてのお餅みたいで、気になるのは下腿がラップに巻かれたようで浮腫がありました。

上肢や下肢が熱く、指先だけが冷えていました。百会に直接触れなくても熱感がありました。
脈幅があり、柔らかく、
舌診は、舌裏共に褪せた紫寄りの淡紅舌。舌苔が薄く一面にあり、やや胖大舌。
施術後、舌は綺麗な淡紅舌になっていました。

 


汗法を目的に施術したわけではなく、心配になったのは、発汗したことで正気の漏れがなかったかどうかということです。

翌日と2日後にパートナーに体調を確認しましたが、健康状態に問題はなかったそうです。

汗をかいたということは、 湿が出たとポジティブに考えてよいのか

私も治療で足裏から汗をかいたことがあります。先生にこの現象は何か聞いてみると、それだけ湿を溜めていたと言う事だそうです。

 

汗証について調べましたが、自汗、盗汗などネガティブな汗しかありません。
施術後汗が出るという文献もなく困り果てました。
膈兪穴の穴性にもそれらしきことはありません。
けれども、上焦と中焦を隔てる膈兪穴というのは面白いな〜と染み染み思いました。


下野先生に伺ってみると、

「湿というのは表層にあるものと、奥にあるものがある」

モチモチの肌は湿が表にあったもの。
カサカサの浮腫んだ肌は湿が深層にあるもの。

湿のありかも様々で、古い湿は深層に入っていくものなのか、これについてはまた考察していきたいです。

下野先生:「ダメな発汗は体がむしろ冷えてしまう。ポジティブな汗は運動後の発汗と同じ」

ということで、腑に落ちました。

サウナと水風呂3セットすると、直後はスッキリするのですが、12時間すると体の芯から冷たくなり、コタツに全身入れても寒くて寒くて震えていたことがありました。

発汗によって祛邪するのが目的であるが、過度に発汗させると津液を消耗し、甚だしいときは虚脱を招くということが考えられると思います。

 

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