不妊治療と鍼灸
40代モデル患者さんのことについて書いて行こうと思います。
3回の体外受精が妊娠に繋がらず、鍼灸治療で体のケアしたいとご来院。
体を切診したところ、肝、腎に弱りがあり脾の運化にも影響しているようだった。
飲酒の習慣があり、湿をおびた瘀血が見受けられ、気の鬱滞をおこしていました。
補腎、疏肝、活血化瘀を重点に治療。
週一回のペースで治療していき、4回目の体外受精で妊娠。
妊娠後、脾の弱りも出できて悪阻や倦怠感など妊娠初期に表れる症状を健脾、調気和中を重点に治療し安定期に突入しました。
妊娠中の身体はとてもデリケートなので、妊娠後期も快適に過ごせるよう細心の注意をはらいながらサポートしていこうと思います。
偏頭痛
もともと脾、腎の弱りがある場合、ストレスや季節の変わり目、風邪を引いたことが引き金となり症状が現れる場合がある。
脾の弱りによって食べた物の消化吸収や、栄養の運搬などがうまく働かなくなり、滞りがおきて瘀血が生み出されることがあります。
瘀血により通り道が狭くなったり、塞がれたりすることによって熱が生み出され、気が上へ上へと上がってしまいます。
脾と腎は精を化生する関係なので脾の働きが弱れば腎にも影響し、腎の働きが弱れば脾にも影響を及ぼします。
腎の働きが弱る事により下へ下げる力が弱くなり上部に症状がでることが多くある。
風邪っぽい
喉が痛くなって鼻水が出てきたりすると、一般的には風邪の初期症状だと考えますが、外からの影響ではない場合もあります。
もともと脾虚をもっている方が暴飲暴食してしまった場合、未消化物が残り熱が発生します。
その熱が上へ上がって喉や、鼻に症状がでる場合があります。
鼻水、喉痛があるからといって細菌感染やウイルス感染してるとは限らないのです。
東洋医学でみてみると外邪が体の中に入った場合、排出しようと戦いがおきます。そうすると発熱したり、強い悪寒を感じたり、浮脈になるなどの症状がでます。
悪寒や発熱がなかったり脈が浮脈で無い場合は外邪ではなく内因の可能性が高い。
もともと脾虚をもっている方が暴飲暴食してしまった場合、未消化物が残り熱が発生します。
その熱が上へ上がって喉や、鼻に症状がでる場合があります。
鼻水、喉痛があるからといって細菌感染やウイルス感染してるとは限らないのです。
東洋医学でみてみると外邪が体の中に入った場合、排出しようと戦いがおきます。そうすると発熱したり、強い悪寒を感じたり、浮脈になるなどの症状がでます。
悪寒や発熱がなかったり脈が浮脈で無い場合は外邪ではなく内因の可能性が高い。
食滞
食べ過ぎによって未消化物が中焦に滞り、身体は一生懸命に消化しようと熱化し、その熱は上焦に影響を及ぼします。
心に影響を及ぼすと動悸、息切れ、精神不安、不眠などの症状が出ます。
肺に影響を及ぼすと咳、痰、咽頭痛、などの症状が現れます。
その他にも、めまい、頭痛、耳鳴り、目赤、肩、首の痛みなどの症状が現れる場合もあります。
腹八分目にしておくことは、健やかな身体を保つのに、とても大事なことです。
妊婦さん
妊娠すると陰血は胎児を養うために使われるため妊婦の体は陰血が虚し、陽気偏亢という生理状態になる。
のぼせや眩暈、頭痛などの症状がでてくることがある。
胎児が大きくなると、気機を閉塞して昇降機能が失調する。
息切れ、動悸、不整脈が出てくることがある。
胎児を育むのに自分の精気が負けると不正出血が起きることがある。
安胎法は補腎培脾を主とする。
補腎は個胎を行う。
培脾は血の源を益し、血が充実することにより胎児は安定する。
舌が教えてくれること
舌診の本には舌の裏側のことや、舌下静脈のことなどが書かれていることがあまりないので、臨床で学ぶことがほとんどです。
今回は臨床で学んだ舌のことについて書いていきます。
瘀血の反応には暗紅舌や舌下静脈の怒張がある。
しかし、暗紅舌がみられても舌下静脈の怒張がなかったり、舌色が褪せているのに、舌裏は赤く、舌下静脈の怒張があるなど表裏で異なる反応が現れる場合は、正気の著しい低下が考えられる。
家族歴に消化器疾患や喘息などがみられる場合は、体質的に正気が弱い傾向をもともと有している可能性がある。
こういった場合は臓腑をたてることを優先する。
瘀斑は強い気逆の証であり、舌先にみられても必ずしも肺や心の病変を示すとは限らない。脾腎の弱りによる気滞や瘀血が原因となる場合もあるため、部位だけで病変を断定せず、総合的な判断材料の一つとして捉えることが重要である。
逆子について
逆子の治療穴としては、古くから足の小指にある「至陰」が広く知られています。確かに、当時の生活環境や体質傾向においては高い効果がみられたのかもしれません。
しかし、現代では生活習慣や身体環境、体質そのものが大きく変化しており、至陰への施術だけでは十分な変化が得られないケースも少なくありません。そのため、「逆子には至陰」という一つの考え方にとらわれず、患者さん一人ひとりのお身体の状態を丁寧に診察し、その方に合った治療穴を選択していくことが大切だと考えています。
例えば、妊娠中に風邪をひいたことをきっかけに、身体に入り込んだ邪気が下方へ沈み、十分に抜け切らないまま残ってしまう場合があります。そのような状態では、胎児が邪気のある方向へ頭を向け続けることを避けるように、頭を上へ向けた姿勢になり、逆子となることがあります。
また、もともと瘀血が下部に停滞している場合にも、気血の流れが滞り、逆子につながることがあります。
このように、邪気が沈んでいたり、瘀血が停滞していたりすると、身体全体の巡りが悪くなり、特に横隔膜周辺に硬さや緊張が現れやすくなります。すると、お腹の中で胎児が十分に動ける空間が狭くなり、自由に回転できなくなってしまいます。
まずは身体の滞りを取り除き、気血の巡りを整えながら、胎児が自然に動ける空間をつくっていくことが大切だと考えます。
少陽枢機不利
少陽枢機不利とは、少陽(胆・三焦)が担う「気機の昇降出入を調節する働き(枢機作用)」が失調した状態を指します。少陽は身体の内外をつなぐ蝶番のような役割を持っており、この働きが滞ると気の流れが悪くなります。
はじめは気滞として現れ、胸脇苦満、脇腹の張り、喉の違和感、口苦、耳鳴り、耳閉感、めまい、イライラ、寒熱往来などの症状がみられます。
気の流れが滞ると、津液(体液)の運行も障害されます。中医学では「気行けば水行く」と考えるため、気が滞れば水も滞ります。その結果、体内に湿が停滞し、むくみや頭重感、身体の重だるさなどが現れます。さらに湿が長期間停滞すると濃縮されて痰となり、痰湿の状態へ進展します。耳鳴りや耳閉感、めまいなどの耳症状は、少陽経と耳との関連に加え、痰湿が上焦に停滞することで生じやすくなります。
また、気の停滞が続くと血の巡りにも影響します。中医学では「気は血を行らせる」と考えるため、気滞が長引くと血流も滞り、瘀血が形成されます。瘀血になると慢性的な肩こりや頭痛、固定性の痛み、舌下静脈怒張、顔色のくすみ、月経痛や月経不順などがみられるようになります。



