舌診(07)
受付のNさんに舌の研究の為にご協力頂きました。
即答にて快諾いただける皆さんに感謝しております。
表
裏
舌質
舌色:淡紅舌
舌形:嫰・胖大・点刺
舌苔
苔色:白黄苔
苔質:全体・薄苔
全体的に苔が少なく薄いのと、舌尖・舌辺に対しての点刺がみられる。
それより、各所に少なからず熱化の可能性をみます。
舌の出し方に力が無いように思える。
舌裏を観るときに舌の薄さが気になる。
舌態の力なき姿と薄さより生気の弱りを感じます。
臓腑配当は控え、舌象に注視し経過を観察したいと思います。
ホップ
豊中に行って業務終わりくらいに先生が受付さんに話をしていた。
横で話を聞かせて頂く。
その話と単語から連想するイメージ。
トーン、雰囲気もあるのかな。
心が軽くなった。
その時の感情を食材で表現したくてスーパーへ行く。
今回はホップで試してみたけど、少し違うな…
でも、ホップが含まれるものを採ると眠くなると言うのは収穫でした。
もちろんノンアルコールです。
祖母の脈を診る。
祖母。94歳。要介護4。今年2月に脳梗塞。
30年前ぐらいに大腸癌→人工肛門。
発声はあれど会話は覚束ない。
食欲旺盛。
六部定位脈診……の真似事をしてみる。
……
肝心脾肺腎のうち、腎が沈なのは予想通りだったか、脾がやたら強いのには腰を抜かした。
次いで、肺も強い。
肝心はかなり弱かった。
うーん、もっと色んな人の脈を診ないと比較ができん。
脈・意識・腹・動作など
初めての脈診の感覚
寺子屋で脈診をさせて頂いた。
その時脈がフワッと乗ってきたのだけど、それがいつも以上に指ではなく身体に感じた様な気がして新鮮だった。
良い経験ができた。
また、最初の感じたあれは滑か。
患者さんの問診で仰っていた内容と一致。
それが何なのかまだまだ考察がいるな。
ただ材料が少ないので一旦ここまで。
取り逃しは沢山あると思うけど感覚として置いておく。
課題
自分が柔らかい状態でいられる様にしなければなと思う。
人を触らせて頂いて触り方がどうとか自分との引っ掛かりがある時点でダメなんだよな。
対話する相手が違う。
邪魔しないで欲しい。
でも自分を操作する経験上、それを過度にどうこうしようとしたらもっとダメになる。
表面的な否定は避けたい。
それも許容していきたい。
お腹を触って
触らせて頂いた患者さんの術後、術前と触らせて頂いたお腹の様子が違った。
あの印象、イメージでも復習して手に叩き込まなきゃな。
体で覚える様にする。
また、そこから弁証する時は下から上への関係も判断できる様にする。
脈診でも尺部に違和感を覚えていたはずなのに何でその考えになってしまったのか。
自分の身体
シャワーを浴びている時よく動作確認をする。
その時にふと教えて頂いた事と自分の身体が頭ではなく体で繋がった気がした。
そうなると良くいう胆経で左右のバランスが崩れるとか本当か?というか本当なんだろうけど本質なのか?とかも思う。
また、筋肉の発達でも一つの指標にはなる気がする。
色々訓練していかなきゃいけないんだけれども、そうなった時日本から和式便所が無くなったことが悔やまれて仕方ない。
五行大義(06)
天皇陛下は、5月に皇居内の生物学研究所脇の水田にて、田植えをされます。
皇后陛下は、5月に蚕に桑の葉を与える御給桑(ごきゅうそう)をされます。
五行大義の水の性のところ、
「天子は耕に親しみ・・、王后は蚕に親しみ・・」とある。
我が国の文化の一端を知ることができ、興味深く思います。
潤下
水曰潤下。潤下者、水流濕就汗下也。
北方至陰、宗廟祭祀之象。
冬陽之所始、陰之所終。終始者、綱紀時也。
死者魂氣上天爲神、魄氣下降爲鬼。
精氣散在於外而不反。故爲之宗廟、以収散也。
易曰、渙亨、王假有廟、此之謂也、夫聖人之德、又何以加於孝乎。
故天子親耕、以供粢盛、王后親蠶、以供祭服、敬之至也。
敬之至、則鬼神報之、以介福。此順水氣。
水氣順、則如其性。如其性、則源泉通流、以利民用。
若人君廢祭祀、漫鬼神、逆天時、則水失其性、水暴出、漂溢没溺、壊城邑、爲人之害。
故曰水不潤下也。
水に潤下という。潤下なるもの、水 湿に流れ、汗に就れ下るなり。
北方は陰に至り、宗廟・祭祀の象なり。
冬 陽の始まるところ、陰の終わるところ。終始なるも、綱紀の時なり。
死なるもの、魂氣 天に上がり神となし、魄氣 下降して鬼となす。
精氣 散りて外に在りてかえらず。故に此を宗廟となりて散ずるを収るなり。
易にいわく、渙は亨り、王は有廟にいたると、これこれというなり、それ聖人の徳、また何をもって孝と加えるか。
故に天子は耕に親しみ、もって粢盛を供し、王后は蚕に親しみ、もって祭服に供し、敬これに至るなり。
敬 これに至れば、すなわち鬼神はこれに報いて、介福をもってす。これ水氣の順なり。
水氣の順、則その性の如く。その性ごとくは、すなわち源泉・通流し、もって民用に利する。
若い人君は祭祀を廃し、鬼神をあなどり、天時をかえし、すなわち水のその性を失い、水にわかに出て、漂溢・没溺し、城邑を壊し、人の害をなす。
ゆえに水、潤下ならずという。
【参考文献】
『五行大義』明德出版社
『易経』徳間書店
『安岡正篤 易経講座』致知出版社
夙川にて
図書館、公民館など、外で勉強する事が殆どです。
好きな場所で、夙川沿いの静かなところに”西宮市立中央図書館”があります。
休憩に川沿いで新鮮な空気を吸うのですが、ふと思い出した事がありましたので。
以前に、六甲山からの鉄砲水で犠牲者が出たことがありました。
その時に『山上が曇れば大蛇が通る』という伝承を知ります。
古人が鉄砲水を大蛇に例えて後世に伝えやすくしたのだと思います。
それをきっかけとして、スサノオノミコトがヤマタノオロチ退治を
”治水対策の比喩”であるとの仮説にも出会う事になりました。
クラスメイトが話の中で「東洋医学=スピリチュアル」との認識に違和感を覚えたのを覚えています。
東洋医学を学ぶという事は災害の地に建つ石碑のように、
古人が未来へ向けた思いに耳を傾ける事のように思います。
とか、思い出しながら国家試験に向けての勉強の年末です。
權・衡・規・矩
陰陽應象大論篇第五
善診者、察色按脉、先別陰陽、 審清濁、而知部分。
視喘息、聽音聽聲、而知所苦。
觀權衡規矩、而知病所主。
按尺寸、觀浮沈滑濇、而知病所生。
以治無過、以診則不失矣。
善く診る者は、色を察し脉を按じて、先ず陰陽を別ち、清濁を審らかにして、部分を知る。
喘息を視、音声を聴きて苦しむ所を知る。
權・衡・規・矩を観て、病の主たる所を知る。
尺寸を按じ、浮・沈・滑・濇を観て、病の生ずる所を知る。
以て治すれば過ちなく、以て診すれば則ち失せざらん。
※權衡規矩
→馬蒔の説「春は規に応じるとは、陽気の柔軟なのが、丸い規のようであることをいう。
夏は矩に応じるとは、陽気の強く盛んなのが、方形の矩のようであることをいう。
秋は衡に対応するとは、陰が昇り陽が降り、高下が必ず平となることをいう。
冬は權に応じるとは、陽気が下にあるのが、重い權のようであることをいう。』
權(ケン、ゴン)
(01) 木の名
(02) おもり。ふんどう。
(03) はかり。てんびん。
(04) はかりにかけて重量を知る。
(05) たいらにする。ならす。
(06) たいら。
(07) いきおい。
(08) はたらき。能力。
衡(コウ)
(01) よこ。よこたわる。
(02) 牛のつのぎ。牛の両角に横に結んで人に抵触するのを防ぐ木。
(03) くびき。轅の端に設けて牛馬の頸につける木。
(04) こうがい。
(05) よこぎ。はり・けた。
(06) てすり。
(07) はかり。はかりざお。
(08) はかる。
(09) たいら。ひとしい。
(10) ただしい。
(11) ひしゃくの柄のかしら。
☆權衡(ケンコウ)
(01) はかりの重りと竿。転じて、物事の釣り合いをいう。
(02) 事物を品評する標準。比較。
(03) 二星の名。軒轅と太微。
規(キ)
(01) ぶんまわし。円を畫く道具。
(02) まる。円形。
(03) まるい。まどか。
(04) そら。あめ。
(05) まるをかく。えがく。
(06) うつす。模写する。
(07) のっとる。
(08) かぎる。くぎる。
(09) たもつ。領有する。
(10) はかる。
(11) ただす。
(12) いさめる。
(13) のり。おきて。さだめ。
(14) ようす。風釆。儀容。
(15) てほん。儀範。
矩(ク)
(01) さしがね。四角形を正しく畫くのに用いるもの。
(02) 四角形。
(03) かど。
(04) のり。きまり。おきて。
(05) 地。(天圓地方の説:天は円くて、地は方形)
(06) さし。長さをはかる器。
(07) きざむ。しるしをする。
(08) 秋。
(09) 幅と長さ。たてよこ。
(10) 萬に通ず。
☆規矩(きく)
(01) ぶんまわしとさしがね。転じて、規則。てほん。常道。
(02) 戎(遊牧民族)の名。
(03) 高さが略々一様で綠色の毛氈を敷いたように生える草。
★
馬蒔のいわゆる”四季に応じる”とする説(規→春、矩→夏、衡→秋、權→冬)。
理解になじめず、一言ずつ調べてみました。
この”權衡規矩”ですが、馬蒔は四季との対応させる事を表現に用いておりますが、
計量や法則の意味と捉えられる単語を、四季に相応させる不思議を感じます。
四つの単語の權・衡・規・矩ですが、
実は權衡・規矩のような二字熟語の組み合わせで表現してみては、、
との仮説を考えてみます。
陰・陽も”陰陽”、清・濁も”清濁”で通りますので、
浮・沈・滑・濇も”浮沈”と”滑濇”にて。
『陰陽を別ち、清濁を審らかにして、喘息を視、音声を聴き、
權衡や規矩、浮沈や滑濇を観て、病の生ずる所を知る。』
より探求が進んで、洗練された答えにたどり着く事を夢見て、
内經を読みといていきたいと思います。
【参考文献】
『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
『黄帝内經』中医戸籍出版社
『大漢和辞典』大修館書店
(權:六巻605頁、衡:十巻165頁、規:十巻322頁、矩:八巻288頁)
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
中国の思想(06)
老子
六十八章 「不争の徳」
善為士者不武。
善戦者不怒。
善勝敵者不与。
善用人者為之下。
是謂不争之徳、是謂用人之力、是謂配天之極。
善く̪士たる者は武ならず。
善く戦う者は怒らず。
善く敵に勝つ者は与わず。
善く人を用うる者はこれが下となる。
これを不争の徳と謂い、これを人の力を用いると謂い、これを天の極みに配すと謂う。
(引用:『中国の思想[Ⅳ]老子・列子』P108)
《私議》
以前は戦時中を題材にした書物を読む事が多かったですが、
その中にあった『海軍士官たるもの、常に激してはならない』との教訓を覚えております。
日露戦争の終わった後に、連合艦隊が解散する時、
『連合艦隊解散告別之辞』というのが発せられます。
一番有名なのは最後の一文なのですが「・・勝って兜の緒を締めよと」です。
そこに至るまでの文面においては、日本という地形上に海軍が重要である事や
日々の訓練が重要であるとの教えを説いています。
戦うというのは腕力だけに限らないですが
日々の心の持ちよう、日々の努力、俯瞰して全体を観る能力とか、
人との関わりあいとか、為になります。
【参考文献】
『中国の思想[Ⅵ]老子・列子』徳間書店
舌診(06)
舌形について整理する
【舌形】
老
粗糙(そそう) :舌面の紋理のきめが粗い。
堅斂(けんれん):舌体が堅くしまった感じ。
蒼老(そうろう):色が濃い。
嫰
細膩(さいじ):舌面の紋理がきめ細やかで潤いがある。
浮胖嬌嫰(ふはんきょうどん):舌体がはれぼったくて柔らかい感じ。
胖大
舌体が正常よりはれぼったくて大きく、舌を伸出した時に口の幅いっぱいになる。
腫脹
舌体が堅く腫脹し、甚しければ口腔内を満たしたり、
口外に出たままで回縮・閉口ができない。
歯痕
舌体の辺縁に見られる歯による圧迫痕。
痩薄
舌体がやせて小さくなったり薄くなったもの。
裂紋
陰血が不足して舌面を栄潤できなかったり、陰津の散布を阻滞したりして発生する。
苔のみの裂紋と混同に注意が必要。
光滑
舌面に苔が無く乳頭が消失し、光ったように見える。
点刺
点は紅・白・黒色を呈し舌面の点状隆起であり、熱入営血や心肝火旺などを示す。
刺は舌面に立ち上がった軟刺や顆粒のことで、気分熱盛や胃腸熱盛などを示す。
瘀点、瘀斑
舌面より隆起しない斑点で、点状のものを「瘀点」、斑状のものを「瘀斑」という。
紫舌と同意であったり、熱入営血での斑疹出現の前兆であったり、血瘀であったりする。
舌下脈絡
舌下静脈の怒張・蛇行があれば気滞血瘀の可能性。
重舌、舌衄、舌癰、舌疔、舌瘡、舌菌
・重舌
腫脹などにより小舌が生じたように見えるもの。
小児などにみられ、心経化熱の上衝によったりする。
・舌衄
舌面からの出血で、血熱妄行や脾の不統血。
・舌癰
舌面の化膿症で大きく腫脹するのが”癰”
・舌疔
舌面の化膿症で紫色であったり小豆大であったりするのが”疔”
・舌瘡
舌面に生じるアフタ。
・舌菌
舌面から隆起する新生物。
【参考文献】
『中医臨床のための 舌診と脈診』医歯薬出版社
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
施術日記(04)
T.I 先生との治療練習4回目です。
同じ経脈上に刺鍼する事で、軸を作りたいと考えております。
舌診の鍛錬
【目的】
① 同經への刺鍼にて、短期的・中期的・長期的な観察。
② 四診も含め、複合で考察。
舌を出した瞬間に思ったのは『紅くなった?』
いつもより、白っぽさが減って
このシリーズが始まって以来、刺鍼前の舌の表情では目立った違い。
舌の出し方も、リラックスが感じられます。
舌尖・舌辺の感じは前回と同じ様子ではあるが、雰囲気が違う。
陰陵泉(右):0番鍼にて置鍼(5分)
全体的に水分量の調整は出来たと感じ、
所々に赤みが見て取れるも、
一皮剥けて、深層が顔を出しているようにも感じる。
舌の出し方も、締まりを感じる。
これは変な緊張が高まったというよりも、
適正な気力をもって来てるように思える。
舌の中央当たりも、渇きが出てきてる。
もしかしたら、苔を取るのはこの渇きを持たせる事で、
剥離させて行くのでは??と妄想する。
腹診も刺鍼前後に変化は感じられ、
中脘あたりの変化が興味深い。







