傅と傳
霊蘭秘典篇 第八
黄帝問曰・・
心者、君主之官也。神明出焉。
肺者、相傅之官、治節出焉。
肝者、将軍之官、謀慮出焉。
胆者、中正之官。決断出焉。
膻中者臣使之官。喜樂出焉。
脾胃者倉廩之官。五味出焉。
大腸者傳道之官。變化出焉。
小腸者受盛之官。化物出焉。
腎者、作強之官、伎巧出焉。
三焦者、決瀆之官、水道出焉。
膀胱者、州都之官、津液蔵焉、気化則能出矣。
凡此十二官者、不得相失也。・・
十二の臓腑を政府の官職に例えて働きを説明している章ですが、似ている字があり確認の為に書き留める事といたします。
肺 :相傅之官(そうふのかん)
大腸 :傳道之官(でんどうのかん)
傅(ふ、ぶ)
1⃣もり、かしづき、もり役(左右に奉侍して養育する職)
2⃣ひかえ、かはり
・
・
【傅育(ふいく)】まもり育てる、保育
【傅相(ふそう)】もりやく、つきそい
傳(てん、でん)”伝”の旧字体
1⃣つたへる、つたわる
2⃣のべる
3⃣おくる
・
・
【傳意(でんい)】わが心を他へつたえる
【傳記(でんき)】人間の一代の事がらを記した記録
『霊蘭秘典篇 第八』の官位への例えですが、”心”を中心として役職を配置していますが、それが解剖学的とも思え、例えば”脾胃”を中心として他の臓器の配置してみたらどうなるのかと・・
【参考文献】
『大漢和辞典』大修館書店
『現代語訳 黄帝内経素問』東洋学術出版社
第五回 一般向け東洋医学講座
こんにちは!
明日、2月11日は
「第五回 一般向け東洋医学講座」
が開催されます。
第一回から「春」「夏」「秋」「冬」と
それぞれの季節をテーマにして
巡って参りましたが今回は再び、
それを踏まえてもう一度、
「春」の講座を開催します。
東洋医学から見た「春」の
さらに奥深いところを聞けるかも
知れません。
もちろん
初めての方も大歓迎であります。
今回の講師の下野先生は
古典をよく読まれる方なので
一緒に東洋医学の歴史も
合わせてお話ししてくださるようです。
「すべての歴史は現代史である」
と言ったのは
イタリアの哲学者・クローチェですが
歴史の中にはまさに現代を読み解く
ヒントが隠されているのかも知れません。
新たな気づきがあるのかも!?
乞うご期待です!
脈診(02)
四季の脉(瀕湖脉学)
春弦夏洪、秋毛冬石。
四季和緩、是謂平脉。
太過実強、病生於外、不及虚微、病生於内。
四時百病、胃気為本。
脉貴有神、不可不審。
春は弦脉、夏は洪脉、秋は毛脉、冬は石脉。
四季に和緩して、これを平脉という。
太過し実強は病が外より生じ、不及し虚微すれば病が内より生ずる。
四時の百病は、胃気を本となす。
脉貴は神を有し、詳しく知ろうとしないという事はあってはならない。
(゜-゜)
院長はじめ、先生方にご教授をうける中において、脉中を問われることがあります。
正直、悶絶しますが、詳細を感受するのに精一杯であったりします。
四季に脉があり、個体差があり、
脉が強くなるという事だけが、治療後において正とは限らないように思います。
【参考文献】
『中医脉学と瀕湖脉学』たにぐち書店
『大漢和辞典(第三巻、P1101「審」)』大修館書店
『中医内科学 第2版』 冒頭
中国語の本を訳していきます。
正確な訳では必ずしもないところもあると思いますが
もし誤訳などがあれば
その都度修正します。
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『中医内科学 第2版』人民衛生出版社
冒頭部分から
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宋金以前、中医学には「中医内科」の名は無く、
中医内科は近代になって
少しずつ発展してきた学科名称である。
中医学的伝統概念中に、特別に表記して独立したものを除いた、
つまり外、婦、児、歯、眼、正骨等の科以外の病証のほとんどが
中医内科学的な範疇に隷属する。
中医内科学は、中医学の重要な構成要素であり、
各種内科病証の病因病機、臨床の特徴、弁証論治
および予防保健的な対策などの研究を行う
一つの臨床学科である。
十分に多い系統の考え方を反映している
中医独特理論体系は、
豊富な弁証論治の内容と調和し、
その他の各学科とも分割できない関係を有している。
中医学の整体観念の特色は、
いかなる病証も、全体の有機的な病理変化が局部に反映する、
いわゆる内にあるものは、必ず外に形となる、という考え方による。
このほか、人体における内部の臓腑、外部の苗竅、
および経絡の相互の関連からこれらを一つの整体とし、
かつ、人体と自然界とをまとめて一つの整体とみなし、
合わせて、いずれも中医内科学の弁証論治は
一連のつながりのある関係を備えるのである。
これらの意義によって、中医内科学は、
中医の各臨床学科の一科目の臨床基礎学科となった。
広義の概念を考えると、
中医の理論の核心部分は弁証論治の全過程であると同時に、
当然、内科学の範疇に属さなければならないものである。
学科の分化と発展により、
弁証論治の全過程の中で
弁証部分は診断学科の部分的内容を為し、
論治部分は、その他の各臨床専門学科の外的内容を除去し、
まさしくこれが狭義の中医内科であり、
流行病、雑病の大部分である。
前者(流行病)は傷寒および温病であり、
後者(雑病)は内治法を主とするもので、
各専門学科が包含する病証以外で、
その専門学科の中でも
臓腑と経絡との相関的な病証についてがこれに含まれる。
臓腑について学ぶ(02)
伝導不随:大腸の腑氣の鬱滞と津液の不足により起こる。
大腸
〇 燥熱傷津(熱秘)
熱邪と糟粕が結びつき、津液を焼いて乾燥させる。
熱の原因として
「表寒が裏に入って熱化する」
「温邪が肺胃より大腸に順伝する」
「五志の異常が火化し、胃腸を攻撃する」
「味の濃いものばかりを食べて内熱が生じる」
〇気機鬱滞(気秘)
肝氣の鬱滞より脾胃の氣機も鬱滞し、腸道の伝導機能が動かない。
そして火化する。
〇気血虚衰(虚秘)
大腸の伝導能力がなくなってしまう。
排便後は疲れてしまう。
氣血の欠虚原因として
「普段から氣血が欠虚しており、津液が不足している」
「産後の陰血不足」
「長患いの為、脾肺の氣が虚す」
「年老いた為に元気が不足」
〇陰寒凝滞(冷秘)
腸道が温まらず氣機が停滞する。
冷やす原因として
「冷たいものを食べ過ぎ中焦の陽気が打撃をうける」
「長患いの為に脾胃が陽虚になり寒が発生する」
《私議》
氣がスムーズに動いているのか?水分量が適切なのか?との問いについて、
他の臓腑にも共通するのか、考察します。
鍼灸学生の頃、解剖学の先生に小腸と大腸の違いを質問した事がありました。
細胞の形態の違いなどから、大腸を「要は外ですわ。」と教えられた事がありました。
なるほど!と合点がいったのを覚えております。
【参考文献】
『中医病因病機学』東洋学術出版社
易経 その2
つづき
この易経ですが、一般的には「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の占いのイメージがつよいですが、本を読んでみてそれだけではないことがわかりました。
易経には大昔の人が、世の中の仕組みや人生においての法則があって、その法則には一定のルールがあり、それを64種類の物語にして教えてくれているらしいのです。
その法則を理解して身につければ、もはや占う必要性もなくなり世の中の森羅万象、物事の道理、そしてその先行きが見通せるようにもなるというのです。
そう聞くと更に興味が湧き、是非理解を深め、その智慧の恩恵に与りたいと思うのも必至です。
そんな易経ですが、いつの時代に出来上がった考え方なのかと調べてみると、今、日本で一般的に使われている「易」は「周易」と言って周王朝時代に確立したそうです。
その周王朝時代の日本は何時代か見ると、縄文時代でした。
恐るべし中国史です。
そんな昔から世の中の道理が解明されていたのにびっくりです。
東洋医学といい、易経といい太古の先人に感謝します。
舌診(02)
舌象について整理する
【舌神】
有神
生き生きとして生気があり、運動性も十分なもの。
疾病に罹患しても有神であればよい兆候。
無神
乾枯して硬く光沢もなく、生気がなく、運動性も悪い。
危急の可能性。
【舌色】
淡白舌
陽虚の為に営血不足により舌体を充養できず淡い色調となる。
紅舌
舌体の脈絡が充盈している。
絳舌
紅絳舌
営血が熱の煎熬を受け、濃縮されている為に絳舌となる。
紫舌
熱盛傷津や陰虚で気血の壅滞、陰寒での凝滞により紫色となる。
青舌
陰寒の邪により陽気凝滞し血行の瘀滞による。
【参考文献】
『中医臨床のための 舌診と脈診』医歯薬出版社
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
EBV
■EBウイルス(EBV:エプスタイン・バール・ウイルス)
国家試験は終わりましたが、確認の為に調べておりました。
今までは出題中の4択より1つを見つける知識に重点がありましたが、国試が終わって疾患を調べていると、欲しい情報が異なってきます。
例えば国家試験を見てみると~
(科目でいえば”衛生”や”病理”で出てきやすいのですが)
【過去問】
ウイルスが原因となる腫瘍はどれか?
1、甲状腺腫瘍
2、バーキットリンパ腫
3、ウィルムス腫瘍
4、グラビッツ腫瘍
《正解 2》
1、甲状腺腫瘍←ヨウ素不足、腺腫誘発物質の過剰摂取など
2、バーキットリンパ腫←EBウイルス
3、ウィルムス腫瘍(腎臓がん)←遺伝子異常など
4、グラビッツ腫瘍(腎細胞がん)←喫煙、高血圧、肥満、長期透析など
キーワードとして、EBウイルスに関しては
『伝染性単核球症(B細胞にEBウイルスが感染)、バーキットリンパ腫、上咽頭がん、キス病』
ぐらいの知識が把握できていれば、正とするのか、誤とするのかは対応できると思います。
しかし、実際に疾患をお持ちの患者さんが来られたら、
国試のテクニックではなく、悩みに寄り添える知識が必要になってくるな・・と、
因みにバーキットリンパ腫を発見したのはデニス・パーソンズ・バーキット。
イギリス軍の外科医として植民地のアフリカで従事する際に、ウガンダで子供のリンパ腫と出合い、発見することになります。
そこから地理学的相関関係を調査する為に1万5千キロに及ぶ調査を行い、地域分布を調べる事となります。
■戻気(れいき)
戻気は、癘気(れいき)・異気・疫気・疫毒・乖戻の気(かいれいのき)とも呼ばれる生物要因。
六淫以外の発病要因で、自然界あるいは生物体内に存在し、生命力と発病作用を備えおり伝染性と流行性をもつ。
『素問』 刺法論篇 「五疫の至るや、みな相染易し、大小を問うなく、病状相似たり」
『諸病源候論』疫癘病候篇 「病は長幼の別なく、ほとんどみな似ている」
『温疫論』 原病篇 「この気が来ると、老幼や強弱にかかわりなく、これに触ったものは発病する」
『温疫論』 原病篇 「都市に発生するものもあれば、村落に発病するものもあり、ほかに安全なところはない」
『温疫論』 原病篇 「邪は口鼻から入る」「呼吸する間に、外邪はこれに乗じる」
『諸病源候論』温病令人不相染易候篇「人が乖戻の気を感受して発病すると、病気は伝染し、ついに一門が滅亡し、外部にまで及ぶ」
【参考文献】
『中医病因病機学』東洋学術出版社
初めまして。
大阪の鍼灸学生で稲垣といます。宜しくお願いします。
もうすぐ後期単位認定試験が始まります。
試験勉強をしていると、食事が少量になってきます。
お腹いっぱいになって眠くなってしまうのも困りますし、運動不足もあったり、体重を増やしたくないのもあり。。。
そんな生活の中、年をめされた方で食欲が旺盛な方を拝見する機会がありました。年齢を重ねると食は細くなっていくものだろうと思っていましたが。
『養生訓』には老人の食に関しての注意喚起を目にします。
例えば、
「第二章 飲食 (23 老人は食を少なめに)」
”胃腸虚弱の人、ことに老人は、飲食に傷められやすい。味わいのよい飲食物に向かうときは、我慢をすべきである。節度を越えてはならない。心弱くては欲には克てない。心強くして欲に克つべし。”
僕が目にしたその方を考えるに、単純に”食い意地が張ってる”と、判断するには寂しく感じます。
もしかしたら、水穀の精微を得んが為の必死な姿なのかもしれない。
悩み(主訴)を発する途中なのかもしれないのでは。
それを鍼灸にて治療を考えると腎を補する法なのか・・心の障害を瀉する法なのか・・
もしかしたら、主訴を解消しても、それが最終ではないように感じます。
出典
『口語 養生訓』貝原益軒(日本評論社)
足など
足
細かいことは書きませんが、これから足への理解を深めていきたいと思います。
自身の体の使い方と経穴の理解も深まる気がしています。
刺したとき
さっきの話とは別ですが、自分の足で実験で刺した時に何を感じるか。
もっと捉えれる様にしていきます。
先生
どの仕事でもそうですが、その中でも緊張が多い大変な仕事だと思う。
色んな事を考えなかればいけないし、責任が生じる。
同じ重圧を受けていても感じ方は人それぞれだと思いますが、この間みせて頂いた方にとっては負荷がかかるだろうなと感じました。
様々な不安も重なっているのかもしれない。
勢い
何かをする時、内容を伴わずに自分が作った勢いに乗ってどうにかしようとする。
今の自分にとっては特に気をつけなければいけない部分。









