噯と曖
読み物で、漢字の微妙な使い方の違いに時折立ち止まる事があります。
例えば、『井、滎、兪、經、合』の”滎”が”榮”となっていたり。
「ん?」となってしまう時です。
今回は”噯”と”曖”について
口へん、日へんの微妙な違いなのですが。
噯(あい)
1⃣いき。あたたかい氣。
2⃣おくび。
曖(あい)
1⃣かげる。かげって、ハッキリしない。
2⃣くらい。暗くて見えない。
↓
例:曖昧(あいまい)ハッキリしない。紛らわしい。
つまりゲップは
”噯氣(あいき)”であって”曖氣(あいき)”ではないのですが、この漢字の入れ替えが多いように思います。
因みに
”噫気(あいき)”もゲップ。
噫氣(あいき)
1⃣吐き出すいき。呼氣。
2⃣おくび。食べた過ぎた時など、胃にたまったガスの口腔外に出るもの。
噯氣(あいき)
1⃣おくび。吹呿。噫気。
噯の意味より、噫氣よりも噯氣の方が少し温度が高いゲップに感じるのは気のせいでしょうか。
【参考文献】
『大漢和辞典』(株)大修館書店
メモ
・七衝門
これについて気になるきっかけがあったのでテストが終わったらまた調べていきたいと思います。
調べると背中の診断でも使えるのではと思いました。
・流れ
身体を触らせて頂いていて、流れを止めてはいけない。
そう思った出来事がありました。
・左右差と土台
左手と右手の感覚が違う。
以前から感じていたけど、手首、足首ともに右の方が硬い。
脈も左右差がある。
これを気血の流れの影響として捉えた時、土台となる部分に着目。
お腹にも停滞が現れている。
そこを改善するための動きとして
「左足の中段回し蹴り」の動きを取り入れてみました。
これをきちんと行うには体感として、
股関節の柔軟性ももちろん必要ですが、それよりも大切な事が
「腰を入れる動き」
しっかり腰が入ると自然と股関節のストレッチにもなる。
股関節が柔らかくなったタイミングで右の手首・足首・肩・顎関節の動きも良くなるから身体って繋がっているなあと面白かったです。
顔面部でも顎は下焦の位置に属しますが、そういった認識にも繋がる気がする。
また「腎は作強の官」と言われますが、その意味合いにもリンクするかもしれないなと思いました。
しかし上段蹴りできる人はすごいなぁ…
純粋な東洋医学を実践していくということ:前編
先日、一般向けの方向けに
東洋医学の歴史について講義をさせて頂いた。
その時に、少し専門的であるが故に
話さなかった内容をここに記し、
今後 皆さんにとって
「東洋医学を実践する」と言う点に於いて
僕が思う「ここだけは絶対に揺るがないで欲しい」と
いうところを医療史から見ていき
前編・後編に分けて記事にしていきます。
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明治時代まで我が国の医学は
中国の思想、文化、哲学を集約した
中国医学を基に、
日本人独自の職人の様な五感の感覚を
組み合わせたものであった
鍼灸・漢方を中核とした東洋医学が
中心であった。
それが皆さんご存知の様に、
明治維新・文明開化と呼ばれる制度や文化を
西欧諸国化してしまう波がやってき、
勿論 医学もこの波にのまれてしまい
蘭学、西洋医学が日本の医療と位置付けられてしまい、
業界的にいう「東洋医学不毛の時代」がやって来るのである。
ただ日本の医療が転換したのは
この時代だけでは無かった。
984年、丹波康頼によって「医心方」という
中国医学を基とした
我が国にとって非常に貴重な書物が編纂され、
言い換えれば、ここで日本の医療には
中国医学が中心になったと思われる。
実は中国から医学がやってきた時に
時の桓武天皇は日本独自の医療が途絶えてしまうと
危機感を持ち、
808年に「大同類聚方」という
我が国に於いて実践されていた治療を記録した
我が国最古の書物を編纂させたとされている。
ただやはり、先述したように
医療は中国医学が中心となったのであるが、
どこか伝承的、経験的にあった当時の日本医療にとっては
理論的に人間、そして病をみた中国医学は
非常に多くの人を助け、受け入れられたと思う。
ただこの2つの転換期、
すこし意味合いは違えども、
我々日本人の注意すべき点があると感じます。
これを後編で書こうと思います。
では。
状態・姿勢・腰陽関など
いい状態
この前の寺子屋はいい状態で入れた。
色々発見があって勉強になりました。
背中って横に出るんだなと新たな発見がありました。
季肋部からサイドにかけても繋がって反応あり。
その他教えて頂いた事とも繋がって大変いい経験が出来ました。
姿勢
椅子に座る時に両坐骨に体重が均等に分散され、仙骨が立っているか。
ちょっと姿勢を変更中。
自然と肛門は上がります。
腰陽関
一時期便秘で下剤で無理やりひねくり出していた人の背中を見せて頂いた。
腰陽関のラインで腰痛が起こっていて、触った後に見て確認してみても凄い陥没+黒く変色。
その上の突起間は詰まっているというよりもはや盛り上がっていてなんだこれって感じでした。
膝が痛いとも仰っていたので、もし刺したら利腰膝になるかもしれない。
そこへの絡みが分かっていなければ意味がない気もしますが…
お腹は天枢に反応があった気がします。
大腸の募穴であるから腰陽関も関連してる?
下剤は長期的に使用すると大腸メラノーシスが起こり、大腸癌のリスクも跳ね上がるとの事ですが、腸単位で気虚血瘀を起こす?
背景
その方、見ると背景には肝鬱を抱えている。
太衝にも出るし、お腹も悪い意味でモデル体型。
歩くと母指球が痛いそうで、肝経の影響かなと想像。
改めて考えると「あれ?天枢はこちらを表しているのか?」と判断がつかない。
募穴という意味では大腸だけれども…
他にも分かっていなければいけない所を置き去りにして考えているので、課題として置いておきます。
足元
足元からガラガラっと崩れ落ちる感覚。
これをセルフで作れないか思考錯誤中。
言葉の距離感
丁寧過ぎても相手に気を使わせる。
いい面も悪い面もある。
状況によって変えなければな。
形だけ守っている時は、ジャケットを着ている時の感じと似てます。
大切なのはそこじゃないだろうと反省。
食事制限
寺子屋に入ってから一度やり過ぎては良くないと判明した僧侶の様な食事。
以前と認識を変えたので、補助になるかと思って再度挑戦。
ある程度までいくと自汗→軽度の気虚発熱と言った事が起こる。
やっぱりダメでした。
ただその中でもゆっくり、しっかり噛むと言った事は自分のテンポを落とせる事が実感出来て良かったです。
しっかり味の向こう側も体験できました。
相手
人と接する時、相手ときちんと交流する。
感情ではなく向き合う。
お互いが準備ができていなければ通じない。
受付の仕事はその下準備なのに、最近は最低です。
下準備をおろそかにして先生にお渡ししてしまっている。
なぜと考えてミスした日付と時間帯を追ってその時の自分の状態を思い返す。
大体のシーンで状態が良くない。
自身の余分なものが多い。
空回りです。
表情
表情や顔の状態を弁証に結びつけても面白いかもしれないと思った。
鬱症状では表情筋が固まるが、頬のあたりを肝あたりに配当できないか。
素問刺熱論篇
「肝熱病者、左頬先赤」
緊張すると上手く笑えないといった現象を人の停滞と見れないか。
学校の教科書では肝は下焦と習いますが、あれは温病学だけの話だと思う。
昔ガンの人の本を読んだ時、例え面白くなくても頬を上げるだけでも状態が良くなるといった内容があった。
どうしてもガンになると気鬱は入り易いので、現象としてはそこの解除といった意味なのかなと思いました。
学術資料が少ない中での試論なので、追っていくものとします。
参考資料 「現代語訳黄帝内経素問 中巻」P22、23 東洋学術出版社 南京中医学院編著
お腹と体型
最近は腹診を中心に勉強しています。
まず自分の体験として一鍼堂で治療を受けさせて頂いて外形の変化で一番感じたところがお腹でした。
下っ腹と側面の形が特徴的なお腹です。
治療を受けていくとだんだんとフラットになり、自分では別人のお腹の様になったと思っています。
そこから似たような人を意識して観察する様にしているのですが、反り腰、股関節の動きが悪いという特徴がある気がします。
まだ例が少ないし勘違いかも知れませんが…
循行的には胃経が絡んでくる場所で、私自身も食や消化器官に関するトラブルが発生しやすいので関連があるかもしれないなと思っています。
また、胃関連の気になったところで、普段はそんなに舌が濡れていていないのにその日はとても唾液が多い人がいた。
腹部を触らせて頂くと胃の部分がとても冷たかった。
お話を聞くと冷たいものが多くなっているらしく、食欲不振も起こっているらしい。
残念ながら背中は触れませんでしたが、反応があるのか気になるところでした。
PS今回のブログで使用している写真ですが淀川花火大会のものです。
自宅付近のとある場所から見えるのですが、3年ぶりでしたのでじっくり観ました。
とても綺麗で、フィナーレの打ち上げではたくさんの歓声が上がっていました。
自宅の近くで毎年行われるイベントなので正直最近はしっかり観れていませんでしたが、やはり行なって頂いた方が8月!って感じで楽しいです。
体が重い
先週から体調が変化してなかなか身体が重くてしんどい。
舌をみると真っ白な豆腐の粕の様なもので覆われており、脾募を労宮で触ると掌から抜けていく感じがし、指腹で触るとゆるゆるになっていて、両手が重い。
お風呂で温もると脾募が赤くなっていました。
数日前は入浴時、肺経が赤くなっていました。
関係あるかわかりませんが、最初に感じた身体の変化は1ヶ月くらい前で、胸のあたりに肌荒れが起こっていて、それが段々下に降りてきていた。
今は荒れが治ってきて少し脱皮し始めた。
調べると膜原に問題がある可能性もあるかも知れないと思った。
<中医臨床のための温病学入門> P136
「呉有可が「膜原は、外は肌肉に通じ、内は胃腑に近く、すなわち三焦の門戸、実に一身の半表半裏なり、邪は上より受け、直ちに中道に趨く、故に病は多くは膜原に帰す。」と述べるように、湿熱濁邪は膜原に鬱伏して、本証を発病しやすい。」
しかしこの邪が潜伏と言うけどもいつから潜伏しているかなど書いていないので気になる。
背中を診てもらっているとき膈のあたりがと言われた事があるが繋がっていないのか。
臓腑の働きが良くなると伏せていたものが浮き出てきたりすることはないのか。
気になるのでしばらく追ってみようと思います。
参考文献
中医臨床のための温病学入門 東洋学術出版社 神戸中医学研究会編著
福音
こんにちは、高山です!
先日、数少ない仲のいい友人から嬉しいお知らせが届きました!
大学受験に合格しました!
3年間の受験勉強の末、医学部受験に合格したみたいです。
彼とは、16歳の時に修学旅行でバスの席がずっと一緒で、意気投合して仲良くなりました。
話に毒とクセがあって面白い奴で、気弱でちょっと変な
ところも、自分と似ていて、いいやつです。
共通点は自然と生き物が好きというところ。
その後も、一緒に山や川、池に行って虫取り網を持って
生き物取りをしました。いい思い出です。
卒業後の進路は医学部を目指すと言って、その後は
連絡をとらなくなり、成人式にも来ませんでした。
そして、去年の夏休み、インスタグラムで連絡が取れて、
久しぶりに遊ぼうって事で、滋賀の山奥にザリガニ取りに行きました。
相変わらず面白いやつで安心しました。笑
終始、話で爆笑していました。
見送る際、「今年は絶対合格できる」って後押ししました。
そして先日、彼から「終わったー、受かった!」って連絡がきて
自分のことのように嬉しくて、そして、賞賛しました。
血の滲むような努力、絶え間ない時間、親からの期待、
いつ終わるのかという恐怖、が言わなくても感じ取れました。
彼の姿は、これから、自分が目指すべきものの励みになりました。
彼は西洋医学で、自分は東洋医学を極めようと語りました。
受験に終わりがあっても、
東洋医学に終わりはあるのかは正直わかりませんが、
絶えず、勉学と新しい発見に
向き合おうと思いました。
五行大義(07)
昔、バイクに乗っておりました。
ビンテージなスタイルを好んで、トライアンフとかノートンとかに憧れておりました。
空冷の単気筒が、エンジンの状態も分かりやすくて好きなのですが、
冬ですと、エンジンが大気で冷えるのと、インテークエアが冷たく燃焼が好調なので、
私は「バイクの最適な季節は冬だ」と考えておりました。
(冷たい空気がエンジンに良い理由は”空気の密度が高い”とか”酸素濃度が高い”とかあるようです。)
五行大義の中、
『少陰則淸冷。故金以强冷爲體、従革爲性。』とあり、
金については冷たいことの優位性を説いてるように思います。
私たちが日々取り込む空気なり飲食なりが、過度に温度が高かったり低かったり、、
東洋医学を考える上でも、重要なのかもしれません。
第二辯體性
つまり形体と性質について
體者以形質爲名。性者以功用爲義。
五行體性、資益萬物。故合而辯之。
木居少陽之位、春氣和、煦溫柔弱。火伏其中。
故木以溫柔爲體、曲直爲性。
火居大陽之位、炎熾赫烈。
故火以明熱爲體、炎上爲性。
土在四時之中、處季夏之末。陽衰陰長。
居位之中、總於四行、積塵成實。
積則有間。有間故含容。成實故能持。故土以含散持實爲體、稼穡爲性。
金居少陰之位。西方成物之所。物成則凝强。
少陰則淸冷。故金以强冷爲體、従革爲性。
水以寒虛爲體。潤下爲性。
洪範云、木曰曲直、火曰炎上、土日稼穡、金曰従革、水曰潤下。
是其性也。
体なるもの形質をもって名となす。性なるもの功用をもって義となす。
五行の体制、万物を資益す。故に合してこれを弁ず。
木は少陽の位にあり、春気 和し、煦温し柔弱する。火はその中に伏す。
ゆえに木は温柔をもって体となし、曲直を性となす。
火は大陽の位にあり、炎熾し赫烈する。
ゆえに火は明熱をもって体となし、炎上を性となす。
土は四時の中にあり、季夏の末のところ。陽は衰し陰は長ず。
位の中にあり、四行を総じ、塵を積もりて実をなす。
積もれば則ち間を有す。間がるがゆえに容を含む。実をなすがゆえに持も能う。
ゆえに土は含散・持實をもって体をなし、稼穡を性となす。
金は少陰の位にあり。西方は物を成すところ。物を成せば則ち凝強す。
少陰は則ち清冷なり。故に金は強冷をもって体となし、従革を性となす。
水は寒虚をもって体となす。潤下を性となす。
洪範云、木は曲直といい、火は炎上といい、土は稼穡といい、金は従革といい、水は潤下という。
これはその性なり。
【参考文献】
『五行大義』株式会社 明德出版社
【用語集】肝血虚
肝血虚
肝の機能の一つとして、
血を貯蔵し、血流量を調整する「蔵血作用」がある。
具体的な例として
日中など身体を動かす際には、
全身に(気)血がめぐり滋養される。
一方、安静時や就眠時は一部の血は肝に帰り蔵される。
肝が血の滋養を得られないと
肝血虚となるが、
その原因として、
出血過多や病気を長く患うことにより
気血が消耗することがあげられる。
また、血自体が生成されにくい状況も原因となりうる。
『黄帝内経霊枢』 決気篇には、
“焦受気取汁、変化而赤、是謂血。”
→中焦で気を受け汁を取り、変化して赤し。これを血という。
とあり、中焦の脾胃が水穀の精微を血へ変化させるが、
脾胃の働きが悪くなると血の生成にも影響が現れる。
腎との関わりでいえば、
肝血は腎精から化し、腎精は肝血によって補うというように、
相互に助け合っているが、それらのバランスが崩れると肝血の不足となる。
肝血虚が進行すると
「心」や「腎」に影響が及ぶ。
心は血を主るといわれ、
心が血虚となると、
「心悸」(しんき:動悸がして不安を伴う状態)
「怔忡」(せいちゅう:心臓が激しく動悸する症状)
などがあらわれる。
肝腎は同源であり、
精と血も互いに転化する関係性にあるが、
肝血の不足が長期化すると、
生殖機能の低下や小児の発達遅滞など腎精不足の症状があらわれる。
参考文献:
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 神戸中医学研究会
『中国医学辞典』 たにぐち書店
『臓腑経絡学』 アルテミシア
『鍼灸医学事典』 医道の日本社
異名同穴への一考察。
稲垣さんが
以前に異名同穴①という記事を作ってくれた。
こういった勉強はやはり重要であり、
今後の為には必ずなると思う。
そういった訳で、僕も考察を挙げてみよと思う。
経穴は元々孔穴と呼ばれており、
『素問』以前の古代では
臓腑との関連性と言うものはほぼ分かっていなかったようだが、
それが『黄帝内経』(ここではこう記しておきましょう)の編纂により、
中国医学の基礎ができ、
それ以後『難経』や『傷寒論』へと続いたと考えられている。
それに合わせ経穴の研究も始まり、
夫々 名前がつけられたのだと。
これが、現在の基本的な考え方だと僕は思う。
ただ稲垣さんが記したように、
経穴には様々な名前(原文には一名●●と記す)があり、
これに関しては、
単純に様々な流派が存在したと考える。
これは真柳誠氏の書籍等も含め考えたのだが、
一例として『黄帝内経』を基礎とした”黄帝流派”、
そして鍼の名医であった”扁鵲流派”があったのだと思う。
流派が違うというのは、
現代の鍼灸流派で言うと、考え方、捉え方の違いくらいだと思うが、
当時は実際に『黄帝内経』だけでなく、
様々な治療集団があり(元々 統一されてない国であったし)、
全て根底から異なっていたのではないか。
そうなると、
治療に使う経穴名というものも全然変わり、
それを後世の医家達が『明堂』のような書物を編纂する際に
色々な書籍を参考にした結果、
こういうものになったのであろうと。
で、『黄帝内経』を基礎とした書物が遺っていたから
これを基軸に経穴名もつくられたのでは?と考えた。
まぁ、どこにも確証がないので、
一意見として。








