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東洋医学・鍼灸医学の研究用ブログです。

収穫の秋 近所の茂みにダイダイが実りました

【用語集】腎不納気

腎不納気 腎気が虚したり、 腎精の不足により腎陽や腎陰に影響が出ると、 「納気」の作用(摂納とも)が働かなくなる状態となる。 「摂納」が出来なくなると、 肺が吸入した気を、 腎に納めることができなくなり、 自然な呼吸が行えなくなる。 そのため、 少し動いただけで息があがるといった症状が出てくる。 このことからも、 「呼吸」は肺だけでなく、 腎が深く関わって行われていることが分かる。

脈診(03)

S.T先生 より四診について教授を受ける。 四診をさせて頂いた、ある患者さんの尺位の洪脉は不可欠な情報であるとの事。 そこで『中医脉学と瀕湖脉学』(たにぐち書店)を読んでみる。 瀕湖脈学七言訣(十一、洪脈) 寸洪在左主心診、 右寸洪時肺不堪。 肝火胃虚関内察、 腎虚陰火尺中看。 寸に洪あり 左心診を主る、 右寸洪の時 肺たえざる。 肝火、胃虚 関内を察し、 腎虚、陰火 尺中を看る。 この「洪脉=大脉」が発生する病機が重要なのかと思います。 【参考文献】 『中医脉学と瀕湖脉学』(株)谷口書店

視点

学校の帰りに人と喋りながら帰る。 難しい話ではなく、その人が今何を見ているものを教えてくれた。 自分とは違う視点。 そこに照準を合わせると今まで見えていなかった別のものが目に入る。 新しい発見があった。 何に合わせるか。 改めてとても大切な事だと思いました。 一緒に帰って良かった。 行動は大切!  

五行大義(06)

天皇陛下は、5月に皇居内の生物学研究所脇の水田にて、田植えをされます。 皇后陛下は、5月に蚕に桑の葉を与える御給桑(ごきゅうそう)をされます。 五行大義の水の性のところ、 「天子は耕に親しみ・・、王后は蚕に親しみ・・」とある。 我が国の文化の一端を知ることができ、興味深く思います。 潤下 水曰潤下。潤下者、水流濕就汗下也。 北方至陰、宗廟祭祀之象。 冬陽之所始、陰之所終。終始者、綱紀時也。 死者魂氣上天爲神、魄氣下降爲鬼。 精氣散在於外而不反。故爲之宗廟、以収散也。 易曰、渙亨、王假有廟、此之謂也、夫聖人之德、又何以加於孝乎。 故天子親耕、以供粢盛、王后親蠶、以供祭服、敬之至也。 敬之至、則鬼神報之、以介福。此順水氣。 水氣順、則如其性。如其性、則源泉通流、以利民用。 若人君廢祭祀、漫鬼神、逆天時、則水失其性、水暴出、漂溢没溺、壊城邑、爲人之害。 故曰水不潤下也。 水に潤下という。潤下なるもの、水 湿に流れ、汗に就れ下るなり。 北方は陰に至り、宗廟・祭祀の象なり。 冬 陽の始まるところ、陰の終わるところ。終始なるも、綱紀の時なり。 死なるもの、魂氣 天に上がり神となし、魄氣 下降して鬼となす。 精氣 散りて外に在りてかえらず。故に此を宗廟となりて散ずるを収るなり。 易にいわく、渙は亨り、王は有廟にいたると、これこれというなり、それ聖人の徳、また何をもって孝と加えるか。 故に天子は耕に親しみ、もって粢盛を供し、王后は蚕に親しみ、もって祭服に供し、敬これに至るなり。 敬 これに至れば、すなわち鬼神はこれに報いて、介福をもってす。これ水氣の順なり。 水氣の順、則その性の如く。その性ごとくは、すなわち源泉・通流し、もって民用に利する。 若い人君は祭祀を廃し、鬼神をあなどり、天時をかえし、すなわち水のその性を失い、水にわかに出て、漂溢・没溺し、城邑を壊し、人の害をなす。 ゆえに水、潤下ならずという。 【参考文献】 『五行大義』明德出版社 『易経』徳間書店 『安岡正篤 易経講座』致知出版社

脈診(02)

四季の脉(瀕湖脉学) 春弦夏洪、秋毛冬石。 四季和緩、是謂平脉。 太過実強、病生於外、不及虚微、病生於内。 四時百病、胃気為本。 脉貴有神、不可不審。 春は弦脉、夏は洪脉、秋は毛脉、冬は石脉。 四季に和緩して、これを平脉という。 太過し実強は病が外より生じ、不及し虚微すれば病が内より生ずる。 四時の百病は、胃気を本となす。 脉貴は神を有し、詳しく知ろうとしないという事はあってはならない。 (゜-゜) 院長はじめ、先生方にご教授をうける中において、脉中を問われることがあります。 正直、悶絶しますが、詳細を感受するのに精一杯であったりします。 四季に脉があり、個体差があり、 脉が強くなるという事だけが、治療後において正とは限らないように思います。 【参考文献】 『中医脉学と瀕湖脉学』たにぐち書店 『大漢和辞典(第三巻、P1101「審」)』大修館書店

方剤学(02)

ニンニクを多めに食しました。 私自身の二便について変化がありましたので、備忘録として。 疲労回復や滋養強壮などをイメージするニンニクですが、主に作用する臓腑や経絡が『胃』や『大腸』との事で調べてみました。 『中医臨床のための中薬学』においては分類として”駆虫薬”の章に配置されております。   大蒜(蒜頭、葫) ニンニクは生薬名として、大蒜(たいさん)、蒜頭(さんとう)、葫(こ)等という。 〈性味〉 辛、温。小毒。 〈帰経〉 胃・大腸。 〈効能と応用〉 1:殺虫 鈎虫、蟯虫に対して用いる。 2:止痢 細菌性下痢に、単味を服用 3:止咳 肺結核(肺瘻)の咳嗽、百日咳(頓咳)などに用いる。 4:治瘧 瘧疾に用いる。 5:解毒消腫 皮膚化膿症の初期に用いる。 肺疾患や皮膚疾患にも応用があるところが、興味深く思います。 肺の”水の上源”、胃の”喜湿悪燥”など一定の水分量を共通にするところが気になるところです。 【参考文献】 『中医臨床のための中薬学』東洋学術出版社 『大漢和辭典』大修館書店 (葫:第九巻802頁) 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

院長の治療を受けて(平成30年12月)

院長の治療を受けております。 【主訴】 背中の痛み(肩甲骨内側と下部周辺の張痛)と 慢性腰痛(痛みは軽微で動作開始時痛)。 出来るだけ、些細な変化も記憶に留めておきたいと思い、身体の全体を観察します。 治療に関しての全てが”学び”です。 問診での着目するポイント、 舌など望診における情報をキャッチする速さ、 繊細でありながら落ち着いている切診の感覚。 そして、治療。 背中の痛み関しては即座に無くなります。 腰部の痛みについては、 朝の起きる際やソファーに長時間座った後などのスターティングペインなので、 この時には変化は分らなかったですが、効果は翌朝に十分感じ取れました。 伝えはしたものの、後回しでも良いと考えていた膝の痛みも同時に無くなります。 結果、 嘘のように無くなっています。 鍼を受けて寝ている際に、身体に集中すると 手指の末端がピクピクし、腹部も微妙に内部が動くのを感じます。 刺鍼と、この感覚。結果を思うと、 身体を巡る気血や臓腑からの学術と臨床の関係を感じるに十分です。 日頃学ぶ東洋医学の論理を目の当たりに体感できた素晴らしい時間です。 『開業以来、鍼一本。』 この”鍼一本”の可能性の楽しさを見せて頂いたように思います。  

肺・大腸

    9/26 大腸兪に1cm刺入するという授業があった。   そこまで刺すとやはりどうしても強刺激になりやすく、自身の体には負荷が大きい。   ただ良くなるだけが勉強ではないと思ったし、その時の変化を追うにはいい穴なんだろうなと思ったので状態を探ってみた。   まずはざっくり感じた変化は左半身。   左だけ2回刺入したという事もあるし、ビン!といった感覚を覚えたのも左だったからか左半身に反応が出る。   左扶突、天鼎あたりにスッと清涼感がきて自汗があった。   仕事終わり院でバイトだったので、到着して汗が引いたくらいのタイミングで左右触ってみるが左のみ汗が引きにくい。   左膝がバキ!と音がなったがあれが何を指すのかはまだ分からない。   原穴を探ってみると合谷が冷えて左の方が発汗が強い。   また大腸経を一連の流れで広く探ると合谷あたりに出やすいが、そこに限った話でもないんだなと感じた。   力のない咳が数回でるといった症状もあった。   表裏関係にある肺にきたのかと思って太淵を探ると同じような感じでした。   また、気虚症状も伴い、倦怠感も発生。   精神変化としては、憂が近い感じがする。   とりあえずフ〜といった感じで、少なくともいつもに比べて元気な精神!って感じではない。   じゃあ帰宅して自身に鍼でカバーと行きたいところだけれども、その技術もないし明日治療して頂ける日なのでそこは触らなかった。   ただこういった時は冬虫夏草と黄耆を使えばある程度良くなる事は患者さんで経験した事があるので、 自宅にある冬虫夏草と黄耆建中湯(メーカーの考え?で膠飴の入っていないもの)を使うと幾分かマシになりました。     9/27 大腸の反応が昨日より広がっている気がする。   朝から泄瀉で少し口渇がある。   大腸の穴埋めをしないといけないな。   右足の上巨虚にひんやり感があるのだけど使えるんだろうか。   生薬では止瀉薬である山薬や肉荳蔲を使うシーンな気がする。    

舌・形体など

舌・形体など 舌を見た時、舌の厚さが大きくなり、水々しくなっている舌を良く見る。   本で確認すると淡胖舌が近いような。   たぶん水分を抱え込んでいるんだろうな〜と想像する。   お腹を触らせて頂くと臍下あたりに違和感を感じることが多いです。   そういう人と話すとそんなに食べている訳ではないけど痩せないと言っている人が多いような…   腎が弱ると水もダブつき動かず溜まっていく。   水は性質的に重く、下へ下へ溜まっていくので、手首・足首を見た時ポッチャリしている事も多い気がする。   腎が弱いので肉体疲労ですぐへバッてしまう。   脈を取ると根がない様な、そんな印象を抱く人が時々います。   ただ、こう言った部分のみに着目すると先入観に繋がり、色々見落としそうなのでその程度にとどめておこうと思います。   何となく 何かを見る時、自分はとても小さな存在だと思うと広く見渡せる。 逆に大きな存在であると思うと足元しか見えない。 そんな気がします。   うった感じ この前人に鍼をうたせてもらった。 ズシンとした感じを受けたんだがあれは何だったんだろうか。 体全体に乗っかってくる様な。 患者側も感じたらしいです。 打つ時の心持ちは至ってシンプルだったと思う。

初学者の心得

「予想外なことが起きるとパニックになり思考停止するのは治さないといけないことだね。」 とご指摘いただきました。 また、ある日は、 「ネガティブな思考にハマるとどんどん引っ張られる」とも。 また、ある日は、 「甘えや恐れは禁止」 とも。 自分の心情を優先してしまい 患者さんの事を置き去りにしてしまっている。 なにより治療に集中できていないことです。 患者さんとの距離感、問診、切経、刺鍼、 治療が終わるまで… ひとつひとつの流れの中で この間できなかったことだから、 今日は直そうと取組むが、 打開できず、悔しい日々。 課題が山積みで、パニック、ネガティブになり もどかしくて凹みます。 患者さんと術者の距離感、 今まで自分がやっていた人間関係を築く方法は、 鍼の効力を下げてしまうと教わり、 これはマズイと思うものの、 あれもこれもと課題があって 今はどうすれば良いかわかりません。 恐れ、迷い、揺らぎがある時に鍼をすると、 悪い方向に傾くとので、 鍼はとても繊細だと思い知りました。 自分を鼓舞して挑んで失敗しても、 先生方がリカバリーしてくださり、 その失敗から多くを得る事もできました。 これは甘えなのか? ふと、心配になりますが、 挑んだ結果得られた物なのだから、 一旦今日は良しとします。 初学者だけど、これから将来 治療者として絶対にブレてはいけない 大切な心構えを教わっています。 まずは、凹んだことを引きずったり ネガティブモードに「執着」することを辞めます。