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東洋医学・鍼灸医学の研究用ブログです。

舌診(08)

治療家のT先生に舌の研究の為にご協力頂きました。 舌を撮影させて頂く時は、 念のために表だけで2枚、裏だけで2枚撮影します。 色調の違いを考えて今回はこの画像を選択しました。 表 裏 舌質 淡白舌 嫰・点刺・歯痕 舌苔 白苔 全体・薄苔 仕事終わりに撮影をさせて頂こうかと思っておりましたが、 時間がありましたので、業務の前に撮らせて頂きました。 舌尖の紅が痛々しいですが、”朝” というのも要因の一つかと思います。 裂紋が出来てからかなりの時間が経過しているのかと思います。 T先生の舌は昨年より診させていただいておりますが、 瘀斑の境目が緩やかに感じます。 状況により変化があるのでしょうが、 安定している好転反応を感じます。

腰・スピード・労宮など

気になった事を書いていきます。   ①腰 重いものを持つ時どう持てばいいか。 それも体の使い方に繋がる気がしました。 灯油を持つ時も訓練になってます。 また、シャワーを浴びているときに手をだらんとさせてみたんですけど、自分で手の重さを感じれる事が発見出来たので色々体勢を工夫してどんな体勢でも診れる様にしたいと思います。   ②スピード 手を動かすスピードを変える事で感じるものが変わった。 そこに集中すればするほど全体が失われていく。 中医学でも整体観念を大切にしますが、そういう事も繋がっている気がします。   ③労宮 触り方としては、労宮に意識を持っていけば自然と腰の使い方も連動される。 そうなってくれば指の緊張が無くなって受け手も硬さを感じない。 そんな感じがしました。   ④呼吸 呼吸は吐く息を意識すれば不必要な緊張が生まれにくくなる気がしました。   ⑤肘までみる 切経の時なぜ肘までみた方が良いのか。 素問攷注の図の認識が少し繋がった気がします。   ⑥橈入鍼法 やってみたいなと思って試していってるのですが切皮がうまくいかない… 多分前教えて頂いた銀鍼の話に繋がるのかと思いました。 練習します。    

第五回 一般向け東洋医学講座

こんにちは! 明日、2月11日は 「第五回 一般向け東洋医学講座」 が開催されます。 第一回から「春」「夏」「秋」「冬」と それぞれの季節をテーマにして 巡って参りましたが今回は再び、 それを踏まえてもう一度、 「春」の講座を開催します。 東洋医学から見た「春」の さらに奥深いところを聞けるかも 知れません。 もちろん 初めての方も大歓迎であります。 今回の講師の下野先生は 古典をよく読まれる方なので 一緒に東洋医学の歴史も 合わせてお話ししてくださるようです。 「すべての歴史は現代史である」 と言ったのは イタリアの哲学者・クローチェですが 歴史の中にはまさに現代を読み解く ヒントが隠されているのかも知れません。 新たな気づきがあるのかも!? 乞うご期待です!

できる事だらけ

体の使い方でずっと指導して頂いている事を強く意識する。 方向性。 土台を固めた上で預けて脈をみる。 鍼を行うときにもその感覚が活きる気がする。 押手などでしっかり固定化した上でどこに届けるのか。 人に練習させてもらって、この意識で置いたらいい感覚だった。 この先に微細な調整などもあるんだろうな。 指の使い方なんかも少し馴染んできて良い感じです。 生まれた感覚を大切に、ブラッシュアップしていきます。     寺子屋時に学びの姿勢に関して受けた言葉に対して思うところ。 結局のところ、それを生業とするプロとしての責任感を持った上で、楽しんで学びを進めれるかというところに帰ってくると思う。 伝えて頂いた学び方なら、何事にも答えや正解といった枠を作らないので限界がないし、やれる事は無限に広がっていく。 先に患者さんの治療があるならこれ以上の事はないよなと思う。  

仕事の帰りに少彦名神社

少彦名神社 【御鎮座】 道修町には、明暦四年(1658)頃から薬種商が集まっており、享保七年(1722) 124軒が幕府より道修町薬種中買仲間として公認された。 この仲間が生命に関する薬を神の御加護のもとに間違いなく取り扱えるよう、中国の薬祖神・神農氏と共に、 安永九年(1780)京都・五条天神から少彦名命をお招きして、仲間会所(現在地)におお祀りした。(引用:神社の案内より) (´ー`) 仕事の帰りに足を延ばし、少彦名神社に参拝に行ってきました。 御鎮座より今年で240年という事で、お薬と大阪との長い付き合いを感じます。 学生時代より度々お参りに来ておりますが、卒業後では初めて来させて頂き、試験合格のお礼をさせて頂きました。 卒業し、鍼灸師となった立場で神様に手を合わすというのは違った思いがあります。 本日は梅雨時の隙間、暑さは止みませんが、良い風が吹いていたように思いました。

下巨虚

前回の続きです。   合穴である下巨虚について調べていきます。   《現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻》P108 邪気蔵府病形篇 「小腸の病の症状は、下腹部が痛み、腰や背骨が引きつり睾丸まで痛み、大小便がつまり苦しみ、耳の前が発熱し、或いは寒が甚だしく、或いは肩の上の熱がひどく、手の小指と薬指の間が熱く、或いは絡脈がおちくぼみます。これらはみな小腸の病です。 手の太陽小腸経の病は、胃経の下巨虚に取って治療します。」   ↑の文章を基に考えていきます。   《現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻》P507 張論篇 「小腸張の症状は、下腹部が張り、腰にかけて痛みます。」   → ・下腹部は小腸のある部位なのでそこが痛み、それが腰まで影響している。 ・耳の前、肩の上は小腸経上にあるのでそこに反映されているのだと思います。 ・手の小指と薬指の間に関しては、小指あたりに経の走行がありますがそれを指すかはわかりません。   《現代語訳 黄帝内経素問 上巻》P164 霊蘭秘典論篇 「小腸はすでに胃で消化された食物を受け取り、食物の精華を抽出して、全身に輸送します。」 《全訳 中医基礎理論》P131 「張介賓は『素問 霊蘭秘典篇』を「小腸は胃の下に位置し、胃中の水穀を受盛して清濁を分ける。そこで水液は前部に吸収され、糟粕は後ろに送られる。脾気は化して上昇し、小腸の気は化して下降する。そのため化物が出るというなり」と注釈している。」   《中医学ってなんだろう》P239 「小腸の蔵象 内部の状態 小腸が清濁を分けられなくなり、余計な水分が大便に混入する。または濁ったものが尿に混入する。 →現象 ・大便が緩い ・下痢 ・尿がにごる など。 内部の状態 小腸から、水分がきちんと吸収されない。 →現象 ・尿の量が減る 内部の状態 小腸の働きが悪くなり、濁ったものが下へ送られなくなる。 →現象 ・お腹が張る ・腹痛 ・嘔吐 ・便秘 など。」   《穴性学ハンドブック》P159 「下巨虚 湿 分清濁、祛湿邪、燥湿、滲湿」   《全訳 経絡学》P 52 「李東垣は張元素に学んだが、その著書である『薬類法象』で、昇降や浮沈により薬性を論じて、茯苓は手の太陽(小腸)へ入り、麻黄は手の太陰(肺)へ入るとし、それぞれの経脈に導く引経薬、報使薬、向導薬を打ち出している。」   →胃からドロドロになって降りてきたものを小腸が受け取る。 受け取ったものを清・濁に小腸が分別する。 清は水穀の精微で、脾の運化へ 濁は大腸へ送られる 小腸の働きが悪いと分別ができず、そこに留まる。 すると下へ送ることができないので留まり、張って痛む。 穴性学ハンドブックで分清濁とある様に、下巨虚によって小腸の働きが改善すると清は脾、濁は大腸へと送られていく。 結果として小腸の張りなども改善される。 また、祛湿邪 滲湿とある様に利水滲湿薬で小腸に入る茯苓の様な一面もあるかもしれない。 邪気蔵府病形篇の寒熱の現象がなぜ起こるのかがもっと調べていく必要があると思います。   参考資料 《現代語訳 黄帝内経素問上巻》 東洋学術出版社 南京中医学院編 《現代語訳 黄帝内経霊枢上巻》 東洋学術出版社 南京中医学院編 《中医学ってなんだろう》    東洋学術出版社 小金井信宏著 《全訳 中医基礎理論》     たにぐち書店  印合河主編 《全訳 経絡学》        たにぐち書店  李鼎主編 《穴性学ハンドブック》     たにぐち書店  伴尚志編著

気になった事を色々と

  《標本》 色んなパターンを思考してみる。   例えば、方剤では「芍薬甘草湯が腓返りに効く」とされる。   以前勤めていたところは整形外科の処方箋がバンバン来るので反応聞いてみると確かに症状は緩和されている。   しかし、効かない人やいつまでも服用する人も発生する。   全く効かない一つのパターンとして存在したものが「脾胃が弱って痩せ細っている人」   《現代語訳 黄帝内経素問 P375》 「食物が胃に入って消化されると、一部分の精微な気は肝臓に送られ、そこで浸みこみ溢れた精気は筋に滋養を与えます。」   ここから脾胃の弱りから肝が関わる腓返りが発生すると想像すると、じゃあ※太衝を使って肝血を増やしたとする。   でも発生した肝血虚が副次的なもの何だったら繰り返し起こる事になる。   方剤でも抑肝散の構成をみると 〈柴胡・甘草・川芎・当帰・白朮・茯苓・釣藤鈎〉   説明では、 《中医臨床のための方剤学 P428》 「健脾薬の配合は、脾の健運を通じて肝の陰血を補充し、柔肝する目的である。」   元々脾胃が未成熟である乳幼児の処方であった事を考えると、本は脾胃であると考えられる。   ※まだ刺して治した経験がないので、穴性学の知識で仮定しています。     《自身の治療変化》   ここ最近の治療で体がまた変わってきた事を感じる。   自身がほんのり感じていた右の違和感に変化あり。   治療後の自分のお腹を触る。   右の邪が溜まっている部分が熱くなっている。   きっとしっかり治っていってるんだなと嬉しくなる。   そういえば、臍の形も変わったな。   変化を感じた箇所   太白周辺が赤みを帯びている   何か走ったなと思う箇所の付近にある経穴 腎経…兪府 胆経…京門、風市、帯脈、環跳、頭臨泣 脾経…血海、三陰交、商丘、大包、四白 肝経…曲泉   色々あるが使われた手数はとても少ない。   《電車の中で》 電車に乗っていると こちらが逃げたくなる様なかなりの圧を感じる人がいる。   おそらく警戒心の様なものなのかな。   自身が投影されている部分もあるのかも…   患者さんの体を触るときも気をつけたい。   《臍》 神厥で起こる様な変化は果たして神厥に限った話なのかな。   他の経穴にも起こるのかもしれない。   そうなってくるときっと本に乗っていない様な色んな見方ができる様になるかもしれない。   それが合っているかどうかはまずはきちんと診れる様になった先にある話だけれど。   参考資料 「中医臨床のための方剤学」    東洋学術出版社 神戸中医学研究会著 「現代語訳 黄帝内経素問 上巻」 東洋学術出版社 南京中医学院編  

「11/10(土) 漢方薬「桂枝湯」を学ぼう!」の感想

講師は大原先生より学びました。 傷寒論より太陽病~厥陰病を説明され、 実際に桂枝湯を煎じ、飲用を楽しみながら温かい時間を過ごさせて頂きました。 学生の身で、混沌の日々を過ごしておりますが 通行人や電車で同乗する人達を観る際に、仕草や素行を観察してしまいます。 例えば この人は落ち着きがない、汗が多い、座り方が横柄、疲れてる、顔色が悪い、 歩き方、目の力強さ、物の持ち方、声の大きさ、、、、 その標は?本は? 虚している?、実している?、陽虚?、陰虚?、内熱?、肝気?、腎虚?、、、、と しかし、本日の漢方講座を経験すると、今までは力の入り過ぎた感覚で見ていた様に思いました。 飲用より身体を整えていく感覚を思うと 力を抜いて観察し、全体像より症状とか異変の把握に努めなくてはならないと感じました。 臓腑を補した影響が、体全体へと達すると思えたからなのでしょうか。 この”『補する』を重点とする”という事を 「10/7(日) 学生向け勉強会」後半戦の院長特別講座で教えて頂きました。 その後半戦のフィーリングは一つの起点となっていますが、共通項を得られたのが本日の収穫の一つです。 大原先生、お疲れ様でした。 いつも配慮頂く院長に感謝いたします。ありがとうございました。 【番外編】 (講座が終了し、方剤の効能についての雑談中) 大原先生 「・・は腎陽と腎陰の両方を補うんですよ。逆じゃなくて両方を補えるんです!」 稲垣 「なるほど、太極を大きくするのですか・・」 と返答した際の大原先生の顔が 『稲垣、易経できやがったな』的な顔は脳裏から離れません( ̄▽ ̄)

花粉症

今年の花粉量は去年の10倍以上の量みたいです。 花粉症ってほんとに辛いですよね。 医学用語では「季節性アレルギー鼻炎」というみたいです。 今の時期はスギとヒノキがきついようです。 症状はくしゃみ、鼻水、目の痒み、喉の痒み、鼻詰まりなど 個人差はありますが、単独の症状であったり、複数の症状であったり。 ではなぜこのような症状が出てくるのでしょう。 考えられるのが 一つ目、水液の代謝異常です。 身体が刺激に反応して、余分な水が体内から出てしまっているのか、それとも必要な水が鼻から排出してしまっているのか? 水液の代謝で言うと、脾と腎が直接関わってくるのではないでしょうか? 腎は水液代謝や水液を体内に散布する作用があるので、もしこの機能が失調すると水身体にが溜まったり、溢れ出したりします。 それがなんらかの影響で上に昇ればサラサラした鼻水や 鼻づまりといった症状が現れるのではないでしょうか? 脾に関しては、運化機能の失調によって、水湿が停滞し、それがなんらかの影響で上に昇り症状が出ているのかもしれません。 また、刺激に過度に反応する点に置いては、 身体の防衛機能をもつ衛気に弱りがあるのかもしれません。 鼻や目、喉などは衛気がほかの部位よりも働きが弱かったり、衛気が薄かったりするのかもしれません。 花粉症は色々な原因が重なって発症していたり、個人によって症状の出方や、大元の原因が異なっていたり、 複雑な病気だなと感じました。 そのため、治療方針も患者さんによって異なる点も難しいイメージです。 脾から治すのか、腎から治すのか、それとももっと違う場所から直していくのか? 花粉症を考える余地がまだまだあるとかんしまし

五行大義(3)

炎上 火曰炎上。炎上者南方揚光輝、在盛夏氣極上。 故曰炎上。王者向明而治。蓋取其象。 古者明王南面聽政、攬海内雄俊、積之於朝、以助明也。 退邪佞之人臣、投之於野以通壅塞。 任得其人則天下大治、垂拱無爲。 易以離爲火爲明。重離重明、則君臣倶明也。明則順火氣。 火氣順、則如其性。如其性則能成熟、順人士之用。 用之則起、捨之則止。 若人君不明、遠賢良進讒佞、棄法律疎骨肉、 殺忠諫赦罪人廢嫡立庶、以妾爲妻、則火失其性、不用則起、 隨風斜行、焚宗廟宮室燎于民居。 故曰火不炎上。 火は炎上という。炎上なるもの南方に光輝を揚げ、盛夏にあって氣が極まり上がる。 故に炎上という。王なるもの明りに向かって治る。およそ、その象をとる。 明王、南面し政を聴き、海内の雄俊をとり、朝廷に積み、もって明を助ける。 邪佞の人臣退き、これを野に投げ、もって壅塞を通ず。 得たその人に任せ、すなわち天下大きく治み、垂拱になすなし。 易は離をもって火となし、明となす。離を重んじ、明を重んじれば、則ち君臣ともに明らかなり。明、則ち火氣の順なり。 火氣の順、則ちその性のごとし。その性のごとくは則ち能く成熟し、人士の用に順ず。 これを用いて則ち起こり、之を捨てれば則ち止む。 もし人君、明からずして、賢良に遠く讒佞に進め、法律を棄て骨肉を疎み、 忠諫を殺し罪人を赦し、嫡を廢して庶をたて、妾をもって妻となせば、則ち火はその性を失い、用いざるに起こり、 風に随いて斜めに行き、宗廟・宮室を焚き、民居を燎く。 故に火に炎上せずという。 【参考文献】 『五行大義』明德出版社 『漢辞海』三省堂 『易経』徳間書店