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東洋医学・鍼灸医学の研究用ブログです。

反応するタイミングなど

反応するタイミング 先日人に鍼の練習をさせて頂いた。 その時、どの段階から相手が反応しているかという事が勉強になった。 お腹が「グル〜」という音が鳴るタイミングが面白かった。 それが確認できたなら、もっと早い段階で処置を切り上げても勉強になったかもしれないなと思った出来事でした。 どの程度で切り上げるか、感覚を掴みたいものです。     心身一如 素問 陰陽応象大論編 「肝気虚則恐、実則怒。」   恐という漢字を調べる。 原典にもとづく五臓六腑の生理 P19 「両手を以て穴をあけていることを意味するもので、それに心を添えた恐とは、心中に穴が空いてがらんどうなったこと」 で空虚な心を意味する。 怒という漢字を調べる。 同書籍 P20 「<荘子=逍遥遊>に、「怒而飛、其翼若垂天之雲」という句があるが、この場合の怒も決して「おこる」ことではない。「ジワジワと満身の力をこめる」ことである。」   怒りとは、肉体に限った話ではなかった。 そう考えると肉体と五情を分けて考える必要もない気もします。 実際、肝鬱の人は体が硬い人が多い気がします。   参考書籍 原典にもとづく五臓六腑の生理 柴崎保三講述  学校法人呉竹学園 東京高等鍼灸学校研究部編

病因について(2)

ようやく、一年生も終わりに近づいてきました。 この冬は、解剖学・生理学・栄養学で共通する機能を 多方面より勉強する時間を過ごしていました。 解剖学では腎臓そのものの構造。 生理学(動物)では蓄尿・排尿のメカニズム。 生理学(植物)では腎蔵に関係する内分泌(バゾプレッシン・アルデステロン)。 栄養学では高血圧とそれに対応する栄養素(塩分を控える)。 腎機能のフルコースでした。 東洋医学の病因について~ 【外因】 ・六淫(風、寒、暑、湿、燥、火) ・疫癘 人体が影響を受ける要素の一つについて黄帝内経の一節に出会いました。 特に外因と関係深い、地域の特徴や風俗習慣について。 『素問』異法方宜論篇 第十二 黄帝問曰.醫之治病也.一病而治各不同.皆愈何也. 岐伯對曰.地勢使然也. 故東方之域.天地之所始生也.魚鹽之地.海濱傍水.其民食魚而嗜鹹.皆安其處.美其食. 魚者使人熱中.鹽者勝血.故其民皆黒色疏理.其病皆爲癰瘍.其治宜砭石.故砭石者.亦從東方來. 黄帝問いて曰く、 医の病を治するや、一病にして治 各々同じからざるに、皆癒ゆるは何ぞや? 岐伯答えて曰く、 地勢の然らしむるなり。 故に東方の域、天地の始めて生ずる所なり。魚塩の地、海浜にして水に傍う。 魚を食して鹹を噛む。皆其の処に安じ、其の食を美とす。 魚なる者は人をして熱中たらしめ、塩なる者は血に勝つ、故に其の民 皆黒色にして疏理なり。 其の病 皆癰瘍となる。其の治 砭石に宜し。故に砭石なる者は、亦た東方より来る。 また腎?かと・・ 【五行】 ・五味  酸、苦、甘 、辛、鹹 ・五蔵  肝、心、脾 、肺、腎 ・五時  春、夏、長夏、秋、冬 冬だから腎を勉強しろ。という事だったのでしょうか??(笑) 参考文献 『中医病因病機学』東洋学術出版社 『現代語訳 黄帝内経素問』東洋学術出版社 『新版 東洋医学概論』医道の日本社 稲垣英伸

実験、公孫など

珈琲 私はコーヒーが合いません。 香りや苦味が好きなんですが、身体に合わない。 自分の感覚として体感しているのは肝の暴走。 散々書籍にあることなので発見でも何でもないのですが、体感としても感じます。 じゃあ、それを思いっきり飲んだらどうなるか。 ボトルコーヒーを一本一気飲みしてみた。 自分の体の反応と術者としての感覚を飲む前、飲んだ後と比較してみました。   術者として 普段から鋭くない感覚が更に鈍くなる。 全く相手を感じる事ができない。 身体を触らせて頂く時に頭に言葉が多くなる。   体感として 自意識が強くなる。 ナポレオンはコーヒーを勇気の出る飲み物として愛用していたらしいのですが、鈍感になっただけじゃないのか。と思った。 また、時間差があるので直後には出ない。 ただ影響がマックスになった時、酒で酔った感覚になる。 調べるとコーヒー酔いというものもあるらしいです。 気逆を起こすと気が大きくなる? 脈の寸には影響があった気がします。 頭には色んな言葉が浮かぶ様に。 エゴが強くなった感覚? いつも以上に自分の世界だけで全てを完結させている気がしました。   家に帰って自分の肝経の経穴に鍼をしてある程度は和らぎましたが、躁鬱状態ってこんな感じなのかなと思いました。   手に受ける感覚 何か違和感を感じたとして、それぞれ種類が違ってくる。 細分化して言語化できればいいなと思いました。 体感として一つ重い感覚はあったので、まずはそれについて考えていく。     切経 術者と患者が合った時、そこに囚われ過ぎるのは良くないと思いました。 ベタベタ触ると段々反応も薄れ、よく分からなくなってくる。 即時即決、一回でどれだけ情報を頂けるか。 患者とどの様な意識で向き合うか、模索します。 深さも意識したい。     公孫 この穴の認識を深めたい。 奇経八脈考、症例から学ぶ中医婦人科などを中心に調べているのですが、まだイメージが掴めていません。 引き続き調べて行きます。   楽しむこと 表面的なものではなくて、この本質って何なんだろう。 考える事で遠のいていっているかもしれないけど、一旦はこの工程を踏みたいと思います。

張景岳曰、

明清時代、痰に関する研究は日増しに整備されていった。 張景岳は「痰には虚と実とがあり、・・・最良の治療は、痰を発生させない事である。これが天を補うということである。」 と述べている。(『中医病因病機学』第20章 痰飲病機) 気になりましたので備忘録として置いておきたいと思います。 先生方で『景岳全書』を購入するなら、”この出版社がおススメ”などあればご教授頂ければありがたく思います。 【参考文献】 『中医病因病機学』東洋学術出版社
日光が綺麗に見えました(記事の内容とは関係ありません)

脳についての復習

こんにちは、大原です。 脳に関して、解剖学・生理学の復習を行いました。 (以下、復習した内容をまとめたものになります。) -------------------------------------------------- 脳は、脊髄と合わせて中枢神経系をなし、 解剖学的に 延髄、橋、中脳、小脳、間脳、大脳に分けられる。 脳の松果体はメラトニンを分泌し、 人の睡眠や生体リズムに関わる。 形態は、松かさ状の小体で、大きさはあずき粒大、 色は赤灰色である。 松果体の前方には 視床、視床下部があり、これらを間脳といい、 視床下部の下には下垂体という器官がある。 下垂体からは 成長ホルモン、プロラクチン、FSH、LH、TSH、ACTHと、 多くの種類のホルモンが分泌され、 これらの分泌の亢進や抑制を主っているのは 視床下部である。 参考文献 『解剖学 第2版』 『生理学 第2版』 医歯薬出版 東洋療法学校協会 編

募原など

理由 最近、陽明と厥陰の古代の認識を調べていて面白い認識を見つけた。 部位で結びついている可能性、面白いです。   募原 起きた現象があったので、募原(膜原)について調べ中。 見ていくと温疫論(呉有性)の認識がとても勉強になる。 また、現代医学的に考えてもコロナと脂肪細胞の関連から説明できそう。 メトホルミンがコロナの後遺症予防に有効とされる理由もわかる。 募原の認識と一致するところも多い。
木

臓腑生理の学習

皆さまこんにちは、鍼灸学生のイワイです。 東洋医学概論の臓腑生理について復習している中で、分からなかった問題について調べてみました。 【問題】情報伝達に関与する働きを持つのは、どの臓腑によるものか?  これに関して、当初は心の働きだと思っていましたが、どうやら心ではなく、奇恒の腑の一つである「脈」の働きだったようです。 (寄り道しての復習です↓) 奇恒の腑とは? 水穀と直に接することない密閉した中腔器官であるとともに、精気を蔵するという機能も持っている。 胆、脳、脈、骨、髄、女子胞 話を戻しますと、脈は奇恒の腑の中でも心と関係があるというわれており、 脈は血脈、血府ともいわれ、生理物質が運行する通路であり、全身に分布し、臓腑と直接連絡しています。 脈の主な機能は、 ①生理物質の運行 ②情報の伝達 です。 ここでは、上記の問に対して ②情報の伝達 について学んだことを記します。 【生理】脈は、臓腑の機能や病態を反映するため、気血などは生理物質を通じて、情報の伝達に関与している。 また、脈は経絡の概念に内包された組織、器官であり、経絡の機能である情報伝達に関与する。 奇恒の腑の働きについて触れることが少なかったので、この機会に学べて良かったです。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【参考文献】 「新版 東洋医学概論」東洋療法学校協会 編

状態・姿勢・腰陽関など

いい状態 この前の寺子屋はいい状態で入れた。 色々発見があって勉強になりました。 背中って横に出るんだなと新たな発見がありました。 季肋部からサイドにかけても繋がって反応あり。 その他教えて頂いた事とも繋がって大変いい経験が出来ました。   姿勢 椅子に座る時に両坐骨に体重が均等に分散され、仙骨が立っているか。 ちょっと姿勢を変更中。 自然と肛門は上がります。   腰陽関 一時期便秘で下剤で無理やりひねくり出していた人の背中を見せて頂いた。 腰陽関のラインで腰痛が起こっていて、触った後に見て確認してみても凄い陥没+黒く変色。 その上の突起間は詰まっているというよりもはや盛り上がっていてなんだこれって感じでした。 膝が痛いとも仰っていたので、もし刺したら利腰膝になるかもしれない。 そこへの絡みが分かっていなければ意味がない気もしますが… お腹は天枢に反応があった気がします。 大腸の募穴であるから腰陽関も関連してる? 下剤は長期的に使用すると大腸メラノーシスが起こり、大腸癌のリスクも跳ね上がるとの事ですが、腸単位で気虚血瘀を起こす?   背景 その方、見ると背景には肝鬱を抱えている。 太衝にも出るし、お腹も悪い意味でモデル体型。 歩くと母指球が痛いそうで、肝経の影響かなと想像。 改めて考えると「あれ?天枢はこちらを表しているのか?」と判断がつかない。 募穴という意味では大腸だけれども… 他にも分かっていなければいけない所を置き去りにして考えているので、課題として置いておきます。   足元 足元からガラガラっと崩れ落ちる感覚。 これをセルフで作れないか思考錯誤中。   言葉の距離感 丁寧過ぎても相手に気を使わせる。 いい面も悪い面もある。 状況によって変えなければな。 形だけ守っている時は、ジャケットを着ている時の感じと似てます。 大切なのはそこじゃないだろうと反省。   食事制限 寺子屋に入ってから一度やり過ぎては良くないと判明した僧侶の様な食事。 以前と認識を変えたので、補助になるかと思って再度挑戦。 ある程度までいくと自汗→軽度の気虚発熱と言った事が起こる。 やっぱりダメでした。 ただその中でもゆっくり、しっかり噛むと言った事は自分のテンポを落とせる事が実感出来て良かったです。 しっかり味の向こう側も体験できました。   相手 人と接する時、相手ときちんと交流する。 感情ではなく向き合う。 お互いが準備ができていなければ通じない。 受付の仕事はその下準備なのに、最近は最低です。 下準備をおろそかにして先生にお渡ししてしまっている。 なぜと考えてミスした日付と時間帯を追ってその時の自分の状態を思い返す。 大体のシーンで状態が良くない。 自身の余分なものが多い。 空回りです。   表情 表情や顔の状態を弁証に結びつけても面白いかもしれないと思った。 鬱症状では表情筋が固まるが、頬のあたりを肝あたりに配当できないか。 素問刺熱論篇 「肝熱病者、左頬先赤」 緊張すると上手く笑えないといった現象を人の停滞と見れないか。 学校の教科書では肝は下焦と習いますが、あれは温病学だけの話だと思う。 昔ガンの人の本を読んだ時、例え面白くなくても頬を上げるだけでも状態が良くなるといった内容があった。 どうしてもガンになると気鬱は入り易いので、現象としてはそこの解除といった意味なのかなと思いました。 学術資料が少ない中での試論なので、追っていくものとします。   参考資料 「現代語訳黄帝内経素問 中巻」P22、23 東洋学術出版社 南京中医学院編著

肺陰虚証を勉強していて思った事2

乾燥する、という部分について思うところがあったので書いていきます。   咳をし過ぎる: 水分を失っていき乾燥する。 肺が乾燥し肺の熱が上逆することで咳になり、下気道、上気道、口腔内が 熱を受けて乾燥し、乾咳がでる。 津液が減るため?痰はない、または少量。   しゃべり過ぎ、エアコン、喫煙によっても乾燥する、また 久病によっても身体の潤いが失われることがあるとのこと。 煙が陽熱にあたり、その熱で乾燥すると聞きましたが 煙にあたることによって熱を受けるということなのか、それとも 煙を身体に取り込むことによって肺が熱を受けることなのか。 灸実技の授業で教室が煙だらけになっているときは、すごく 陽熱にあたっているということになるのか?   脾で作られた津液が肺にいき、乾燥により、粛降機能が働かなくなると 大腸や腎に影響がおきる。腎は根源的な陰をもつといわれていて そこが働かなくなることで、再利用できる津液を上昇させることができず 肺や全身に津液を運べなくないために熱を持った肺を冷ますことができなくなる。 肺は津液が少なくなってもひたすら上気道や体表に運んで発散させる。 (この機能は熱で弱まったりしないのでしょうか…?) 腎は再利用できない濁は膀胱を通じて尿となって排出される。 (再利用できる出来ないは、腎の機能?作用?の具合にも関係がある?)   身体が乾燥する病は「痩せる」場合が多いということですが 津液が減り、身体に潤いが足りないためにやせるということは 身体が海藻のように乾くと干からびていくような感じなのか。 色々考えていたら肺陰虚証を忘れそうになってきました。。  
早朝の東の空 冬

【用語集】大腸湿熱

大腸湿熱 湿熱の邪が大腸に鬱積することで生じる。 梅雨時期などに生じやすい湿邪や暑熱の邪が合して大腸に侵襲したり、 飲食の不摂生や、甘いものや脂っこいものの偏食により、 湿熱が大腸に鬱滞することが原因となる。 湿熱が大腸に影響した結果、 気血の鬱滞や、大腸の伝導機能(※1)を低下させる。 ※1大腸の伝導 →食物の残渣物である糟粕を最終的に糞便へと変化させ、 肛門から排出させる機能を指す。 『黄帝内経素問』霊蘭秘典論篇には、 “大腸者、伝道之官、変化出焉” (訳:大腸は伝道の官、変化ここに出ず) とある。 湿熱の邪が腸道に影響すると脈絡を損傷し下痢となり、 また邪熱の勢いが強いと 「裏急(りきゅう:腹痛があり、排便に間に合わず漏らすなどの切迫した状態)」をおこす。 また湿熱が結して気の流れを滞らせると、腹痛がおこる。