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東洋医学・鍼灸医学の研究用ブログです。

病因について(3)

自身に降りかかった病について~ 以前に目の病気を患いました。 正に、お先真っ暗・・の感がありました。 当時の健康状態では、肝臓が極めて悪い状態。 (現在は問題なく完治しております。) 【五行】 ・五蔵  肝、心、脾、肺、腎 ・五官  目、舌、口、鼻、耳 東洋医学の道に入り”肝”と”目”の繋がりを学ぶにつれ、感嘆します。 肝を傷る原因とは・・ 【内因】 〇七情 ・怒   気機を上昇させる    肝 ・喜   気機を緩ませる     心 ・思   気機を鬱結させる    脾 ・憂   気機を鬱滞させる    肺 ・悲   気機を消耗させる    肺 ・恐   気機を下降させる    腎 ・驚   気機の乱れを起こす   腎 当時の年月を思い出せば、”怒”というのが日常であったように思います。 肝の持ってる昇発という特性が過度となり、蔵を損傷させていたのでしょうか。 鶏が先か?卵が先か? 肝を損傷したので、易怒となるのか・・ 易怒となったので、肝を損傷するのか・・ デフレスパイラルの様に悪循環に陥った先に”病”があるように思います。 〈肝火上炎〉 肝気鬱が火に変化し、気と火が上逆したために起きる事多い。 ...

胞宮

髄海と同じく、奇恒の腑である胞宮について。 ーーーーーーーーーーー 女子胞は通常子宮のことを指すが、機能的には卵巣や輸卵管を含めた生殖器全体を統括するものと考えられ、胞宮・子宮・血室とも呼ばれる。 心・肝・脾・腎および衝脈(十二経脈の血が集まるところで十二経の海・血海と称される)・任脈・督脈と関連し、月経・妊娠・出産に関与する。 衝脈・任脈・督脈ともに胞中より起こる。 〈月経〉 月経は衝脈を通じて胞宮から出る血液であり、天癸の働きにより衝脈が盛んになり、心の推動と肝の疎泄によって暢行になった血が下泄して月経が来潮し、脾の統血によって月経が停止するので、定期的な月経になる。 健康な場合は、血の量も十分であるため症候として現れないが、血虚や気血両虚の場合、症状の出現や憎悪が起こる場合がある。 また、肝の疎泄は、衝脈・任脈に流れる血を女子胞に送り出す役割を担っているため、月経が近付くと疎泄が変動しやすい状態となる。肝鬱気滞や肝陽上亢の場合、頭痛・急躁・不安感・乳房の脹痛・眩暈などの症状が出現または憎悪しやすくなる。 また、精の不足や腎陽の虚損、脾気の虚損によっても、月経異常が起こる。 〈妊娠〉 女子胞は、懐妊後は胎児を保護し発育させる。 胎児が女子胞の中にいる間の栄養供給は、衝脈・任脈によって行われる。 妊娠の有無に関わらず、女子胞の機能維持には肝・腎の機能が正常であることが必要であり、肝・腎に何らかの機能失調が起こると、不妊症となる場合がある。また、肝・腎の機能失調により精血が不足すると、衝脈・任脈の機能が低下し、女子胞を滋養・固摂することができなくなり、流産する場合がある。 妊娠時は、胎児に精血を供給しているために、母体は精血の不足が起こりやすい。また、胎児は陽盛であるため、母体も陽に編盛しやすい傾向にある。 出産は、正常分娩であっても少なからず生理物質を消耗するため、正気の不足を招くことが多い。そのため、出産の回数が多い、堕胎の既往がある、出産後の養生が不十分であることなどは、気・血・精の不足が起こり疾病の原因となり得る。 ーーーーーーーーーーー 胞宮=子宮、不妊=腎虚といったような認識しかほぼなかったので...  調べていて合点いくことも多く、面白かったです。 『新版 東洋医学概論』医道の日本 『やさしい中医学』関口善太 『基礎中医学』神戸中医学研究会 西

心血虚証

心の血不足によって血脈が空虚になり、身体を滋養することができなくなる。 心血が不足すれば「神」にも影響が出る。 思慮過多、心労過多、目の使い過ぎ、血の生成不足(脾胃の失調からくる)などが原因。 心悸、怔忡、胸悶、眩暈、健忘、不眠多夢、顔面蒼白などの症状が現れる。 心血虚が痩せやすいのは、脾胃からの影響を受けて血の生成不足が起こり、 身体が栄養を吸収できないため。(舌もやせてくる) 心血が不足し、神を滋養できなくなると落ち着かなくなり、不安になる、心悸怔忡がおこる。 (眩暈や健忘が現れるのは血が少なくなり、髄海を養えないため)   - - - - - - - - -  - - - - - - - - - -...

初学者の心得

「予想外なことが起きるとパニックになり思考停止するのは治さないといけないことだね。」 とご指摘いただきました。 また、ある日は、 「ネガティブな思考にハマるとどんどん引っ張られる」とも。 また、ある日は、 「甘えや恐れは禁止」 とも。 自分の心情を優先してしまい 患者さんの事を置き去りにしてしまっている。 なにより治療に集中できていないことです。 患者さんとの距離感、問診、切経、刺鍼、 治療が終わるまで… ひとつひとつの流れの中で この間できなかったことだから、 今日は直そうと取組むが、 打開できず、悔しい日々。 課題が山積みで、パニック、ネガティブになり もどかしくて凹みます。 患者さんと術者の距離感、 今まで自分がやっていた人間関係を築く方法は、 鍼の効力を下げてしまうと教わり、 これはマズイと思うものの、 あれもこれもと課題があって 今はどうすれば良いかわかりません。 恐れ、迷い、揺らぎがある時に鍼をすると、 悪い方向に傾くとので、 鍼はとても繊細だと思い知りました。 自分を鼓舞して挑んで失敗しても、 先生方がリカバリーしてくださり、 その失敗から多くを得る事もできました。 これは甘えなのか? ふと、心配になりますが、 挑んだ結果得られた物なのだから、 一旦今日は良しとします。 初学者だけど、これから将来 治療者として絶対にブレてはいけない 大切な心構えを教わっています。 まずは、凹んだことを引きずったり ネガティブモードに「執着」することを辞めます。

流行り病など

  流行り病 ここ最近自分含め変な咳をしている人が多くなった気がする。   発熱したので医療機関に抗原検査に行くとコロナもインフルも陰性。   どんな病気が流行っているのか見てみると今年はアデノウイルスによる咽頭結膜熱(プール熱)が過去10年で最多らしい。   対策なども見ていくと ・アデノウイルスのためエンベロープを持たないのでアルコールが効かない(次亜塩素酸は効く) ・基本は手洗いうがい ・空気感染はなく、飛沫と接触が主   後の症状を考えないと意味はないけど、感染経路的には温病に属しそうです。 自身の状態も邪が少陽にくっついて胃気の和降を妨げていたのかもしれない。 この状態で腹式呼吸をしようと試したのですが、降りずに途中で咳が出た。 解剖学的に考えてもそうなるよなと感じました。     左右対称の動き 私は右足と左足の使い方に違いが出てしまっている。 で、以前ミドルキックが良かったと書いたのですが、少し腰の入れ方のコツを掴んだ。 しばらくその動きを繰り返していくと使えていなかったところが使える様になったからか、体からバキバキ音がなった。 詰まっていた右胸郭出口あたりも動きが良くなった。 体重の乗せ方も変わるので、自分の左右の重心の乗せ方の違い、体の歪みも良くなる事を期待します。  

真夜中のドン

昨日の事。 寝る前に鍼の事を考えて就寝。 夜中に目が覚める。 うつらうつらしてる。   ふと足を切経する。 寝る前も気になっていたが、薄暗くこの様な状況だと顕著。 明らかに形態もおかしく崩れていて、奥行きを感じる。 ここに置きたいと感じた。   幸い枕元に鍼を置いていたので一連の流れは崩れずに済んだ。   置く直前に東洋医学考で読んだ四肢の経穴を使う時の刺法が浮かんだ。 暗いので鍼先なども見えないけど、刺法だけ注意して後は何となく感覚で照海に置く。   ドンっといった重低音に近い感覚があった。   後の反応を追う前から分かる良い感覚。 しばらくするとこの前教えて頂いた2箇所に変化が現れる。 自分に対してだと今までで一番良い鍼ができた気がして嬉しくなった。   六味丸を使った感覚と少し似てる。   参考資料 東洋医学考 星雲社 一鍼堂出版 

素問 陰陽応象大論篇(第5)から 

<学生向け 近日開催予定のイベント> 【学生向け勉強会のお知らせ】東洋医学概論をモノにしよう! →(随時お問い合わせ受付中です!) 【学生向け勉強会】「素問を読もう!」申込み受付中です →毎週火曜19時〜 または 毎週木曜13時〜(途中からの参加も可能です。) こんにちは、大原です。 素問の勉強会では、現在 陰陽応象大論篇(第五)の内容を読み解いていっております。 さて、素問 陰陽応象大論篇(第五)の中に、 気(人体を動かす力)、 形(肉体)、 味(飲食物)、 精(生命活動を維持する源泉) それぞれの相互転化についての記述があります。 その原文と読み下しは以下になります。 【原文と読み下し】 ・・・ 水為陰、火為陽。(水は陰となし、火は陽となす。) 陽為氣、陰為味。(陽は気となし、陰は味となす。) 味帰形、形帰氣、氣帰精、精帰化。(味は形に帰し、形は気に帰し、気は精に帰し、精は化に帰す。) 精食氣、形食味、化生精、氣生形。(精は気に食(やしな)われ、形は味に食(やしな)われ、化は生を生じ、気は形を生ず。) 味傷形、氣傷精。(味は形を傷り、気は精を傷る。) 精化為氣、氣傷於味。(精は化して気となし、気は味に傷らる。) ・・・ 原文三行目から、 体内での転化について述べられていますが、 どのように起こっているのかを原文通り順番に読んでいくと、 一見このようになります。 味帰形、 「味(飲食物)」→「形(肉体)」 形帰氣、 「形(肉体)」→「気(人体を動かす力)」 氣帰精、 「気(人体を動かす力)」→「精(生命活動を維持する源泉)」 精帰化。 「精(生命活動を維持する源泉)」→「化(必要な気血などを他の物質から変化させる作用)」 さらに4行目以降も転化についてですが、 精食氣、 「気」→「精」 (「精」は「気」によって食(養)われる、という意味から) 形食味、 「味」→「形」 (「形」は「味」によって食(養)われる、という意味から) 化生精、 「化」→「精」 氣生形。 「気」→「形」 となります。 矢印は、物質などの生成の向きを示していますが、 「形」は「気」を生成したり(原文3行目)、「気」は「形」を生成したり(原文4行目)、 また「精」は、「化」を生み出し(原文3行目)、反対に「化」から生成される(原文4行目)とあり、 チャート図のように読んでしまうと、 混乱してしまう印象を受けませんでしょうか? ですが、ここでのポイントは、 これらの相互の関連は その調和が保たれているということが重要だということだと思います。 「気」→「精」などのようにそれぞれ別個で抜き出すのではなく、 これらをまとめて、 「味」→「形」⇄「気」→「精」⇄「化」 のように表してみると、「気」について、 例えば次のように意訳できると思います。 「飲食物を得た肉体からは「気」が生じ、 その「気」が充実していると生命活動の源泉である「精」も充実してくる。 その「精」が充実してくると、飲食物から体内に必要な気血を化する作用を生みだす。」 このように、単に、肉体から「気」が生じるというのではなく、 飲食物を得て充実した肉体から「気」が生じるという、 一連の流れが重要なのだと思います。 同様に、単に「気」から「精」が生みだされるというのではなく、 飲食物を得て充実した肉体によって気が生みだされ、 (肉体や気が充実するためには飲食物もしっかりしたものが必要だと思いますが) その「気」が充実してくると「精」が生みだされるということだと思います。 一連の流れが重要だということだと思います。 以下に、参考までに、上の原文の意訳を記します。 【意訳】 水は陰であり、火は陽である。 火である陽は、人体においては気であり、 水である陰は、飲食物(味)である。 飲食物によって肉体(形)は形成され、 飲食物を得た肉体からは気が生じる。 その気が充実していると、生命活動の源泉である精も充実してくる。 その精が充実してくると、体内に必要な気血に化する作用を生みだす。 すなわち、精を作り出すには気を消費し、 肉体は飲食物を得ることで成り立っているのである。 また、化する作用によって精は生まれ、 気によって肉体ができるともいえる。 しかしながら、これらの相互関連は、その調和が保たれている場合にうまくいくのであり、 飲食の不摂生・偏った飲食があると、その飲食によって肉体はかえって損傷され、 肉体が損傷するので気も弱り、気から充実するはずの精も傷られることになる。 まとめると、正しい飲食からは肉体や気が充実し、さらに精をも生み、 精が充実していくると気も充実してくる。 反対に飲食の不摂生や偏った飲食は肉体や気が弱り、 精を作り出すこともできなくなるということである。 すなわち気は精をよりどころとしているので、飲食の不摂生によって障害されるのである。  

尺膚診で混乱中

最近は黄帝内経をじっくり読もうと思って勉強中です。 霊枢から始めているのですが、邪気蔵府病形篇まで進めると一つの大きな難関が待ち構えていました。 尺膚診です。 まだ理解できていませんが現時点での解釈をアウトプットしていきます。       『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P89 <そもそも病人の顔色と、脈のようす、尺膚のようすはみな疾病と一定の相応関係があり、あたかも太鼓とばちとが相応じるように、一致しないではいられないものなのです。> →相関関係があるなら尺膚の様子から脈の予想を立てる事も可能なのではないでしょうか。 どの様な関わりがあるのかを見ていきます。     『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P 92 <脈状が急であれば、尺部の皮膚もまた緊張しています。脈状が緩であれば、尺部も弛緩しています。脈状が小であれば、尺部もまた痩せ、脈状が大であれば、尺膚も大きく隆起しております。脈状が滑であれば、尺膚もまた潤滑、脈状が濇であれば、尺膚も枯れてまいります。>   『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P 102 <「五臓が病変を表わす六種の脈状、鍼を刺す方法はどのようか。」 「およそ脈状が緊急であるようなら、多くは寒邪であり、脈状が緩であるようなら、多くは熱であり、脈状が大であるようなら、多く気が有余で血が不足です。脈状が小であるようなら、多く気血がどちらも不足です。脈状が滑であるなら、陽が盛んで、僅かに熱があります。脈状が濇であるようなら、瘀血であり気が虚であって、微かに寒があります。…」>   →文字が多いので簡単にすると   脈    尺膚    病変 急    緊張    寒邪 緩    弛緩    熱 小    痩せる   気血両虚 大    隆起    気が有余で血不足 滑    潤滑    陽盛、僅かに熱 濇    枯れる   瘀血・気虚・微かに寒   となります。 しかし実際尺膚診の運用を見てみると   『鍼灸治療 上下左右前後の法則』 P 63 <尺膚診の出典は、『霊枢』論疾診尺、『素問』脈要精微論などにあり、森立之の『素問攷注』中に、尺膚診の資料が掲載されています。『霊枢』論疾診尺の尺膚診に関わる部分をみていきましょう。> とあり、邪気蔵府病形篇の内容はあまり反映されていない模様。 両篇を読んでもしっくりこない… 私の認識が不足している可能性も大いにあるので、一旦置いておいて先に読み進めていこうと思います。   参考資料 現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻・下巻 東洋学術出版社 南京中医薬大学編著 鍼灸治療 上下左右前後の法則 メディカルユーコン 藤本蓮風著    

脾と胃の病証

脾と胃は表裏関係にあり、経脈を通じて関連しているため生理的にも病理的にも相互に影響を及ぼす。 脾は臓(陰)に属し、陰が旺盛で喜燥悪湿 胃は腑(陽)に属し、陽が旺盛で喜湿悪燥 脾は胃が熱化しないように胃に陰液の一部を供給し、胃は脾が冷えないように脾に陽気の一部を供給していて、これらの協調関係が正常な脾胃の機能を発揮させている。 脾胃湿熱(内生した湿熱が脾胃に影響を及ぼす病証) 症状:上腹部の膨満感、食欲不振、嘔吐、口苦、口粘、尿黄、舌苔黄膩 本証は虚実挟雑(虚証と実証が同一時期に出現している証のこと)だが、主に湿熱(実証)の症状が顕著である場合が多い。 a.中焦の気機(気の働き)が滞る 湿熱が中焦の気機を滞らせると、上腹部の膨満感が起こり、熱により上逆すると嘔吐が起こる。 中焦の気が滞るため食欲不振が起こる。 b.湿熱が鬱滞する 痰湿が存在すると、口は粘り(口粘)、乾燥するが多く飲めない(口乾)という特徴がある。 実熱により津液を損傷すると、口苦や尿黄などが起こる。 c.運化が失調する 湿熱の影響で脾気虚になると、運化が失調するため食欲不振となり、水液を吸収できないと下痢になる。下痢は湿熱の影響を受けると粘稠になり、臭いも強くなる。 d.舌脈所見 痰湿により舌苔膩になり、脈滑となる。内熱により舌苔黄となり、脈は速く(脈数)なる。 a-dは特徴的な臨床所見? 上腹部(胃脘部)の膨満感や食欲不振は、湿邪が引き起こし、もともと津液が、水がいっぱいになっているもので胃熱との違いは、食欲不振があるかないか 粘→湿、乾・苦→熱。2つが引き起こす状態が1度に出る。

現代語訳 景岳全書

現代語訳 景岳全書 伝忠録 著:張景岳 訳:伴尚志 今の自分のレベルを考えたら、”原文からのディテールの正確さ”よりも 精度が落ちたとしても全体像の把握を優先したいと考え、 たにぐち書店さんの景岳全書を選択しました。拝読いたします。 いきなり、劉河間や朱丹溪をディスっているので、 何故そういう考えに至ったのか・・理由を知りたいと思います。 【参考文献】 『現代語訳 景岳全書 伝忠録』たにぐち書店