腹など
腹
中脘くらいを押すと痛む。
これを実という人もいるが、虚という人もいる。
喜按などは絶対的な法則ではないと思う。
そもそも虚実が混じれば判断できなさそう。
脾胃
考え事は脾胃を痛める。
でもその意は神がコントロール。
痛む背景には心が関わる。
心血が消耗。
この段階での舌を習った。
背景にあるものが環境だったり何らかの原因で思考が忙しくなった場合、それが取れなければ回復も遅れる。
そう考えると環境もしくは環境に対する捉え方の変化が脾胃を回復させる事もあると思いました。
忙しすぎて寝れなくても脾胃が痛む。
また、虚里は胃の大絡。
だから脈が弱くなる。
相手に対して
自身の課題をクリアする為にも自分自身の課題をとりあえず一旦横に置く。
相手を見て自身の課題を知る。
その前提で考える。
物事を考える時、自身を投影させて相手を考えると、結局思考の癖が自身と重なるところ以外見えない。
むしろ歪めてしまう事もある。
何かを解決したい時、相手が何を求めているか。
相手にどんな示し方をすればいいか。
様子を見ると相手は頭が働くからとても心配性。
色んな可能性を考えて答えがわからない。
頑張りすぎて出来るのにエンストを起こして出来なくなってる。
そんな時どんなトーンで、どんな言葉で接したらいいんだろう。
言い方キツくなかったかな。
まずは相手の話を聞いて、安心してもらえる様にしないと。
歩調を同じく合わせて一緒に作れる人がやりやすいかな。
相手の世界から見た景色はどうなっているんだろう。
相手から見た景色を見る必要がある。
その為にも主役を置き換える。
また、そこには患者さんと先生方といった主役も入ってくるのでそこも考えないと。
大変だ。
舌の考察①
舌根部に膩苔、真ん中に裂紋。
歯痕、いつもに比べ厚さも色も薄い舌になっている。
何らかの原因で気血が消耗され、脾胃が弱って必要なものが作られずゴミが溜まってしまう状態。
裏の色も薄い。
風邪をひかれたとの事なのでそれが原因として大きいか。
辺縁も邪在少陽と見るべきか。
腹、背中などが気になる。
舌の考察②
舌の色がいつもに比べ暗紅色かつ白さが目立つ。
裏も赤みが少ない。
舌先のみ変色。
心熱により陰分が焼かれて褪せているのか。
陰陵泉
こんにちは高山です。
今日は陰陵泉穴について書いていきたいと思います。
陰陵泉って初めて聞いた時、ちょっとカッコいいって思いました。
陰陵泉の漢字を見てみると、
「陰」は陰陽の陰であったり、
陰真、陰津、陰虚、陰血など陰に関わりのある経穴って
イメージです。
「陵」はあまり馴染みの漢字ではなかったのですが、訓読みで「いささぎ」という読みがあるようで、
意味は天皇や皇后のお墓という意味があるそうです。
ということはすごく大事な場所ですね
「泉」は水が湧き出るところ。
つまり陰陵泉は陰に属していて水が湧き出るすごく大事なところって意味で捉えることが出来るかもしれません。
名前のイメージ通り、陰陵泉の穴性は利水と言われています。
脾の運化機能の失調による、水湿や水飲の滞留を通調してくれる作用があります。
つまり脾の失調による水様便や浮腫など、もしかしたら
花粉症の透明な鼻水にも効果があるのかもしれません。
逆に脾の関わりが薄そうな、胸水や、自汗、尿量減少、
関節に水が溜まるなどにも効果があるのでしょうか?
弁証によっては効果があったり、なかったりするのかもしれません。
陰陵泉は脾経の合穴であるので、脾に関係のない水による疾患には効果がないのでしょうか?
水が密接に関わってくる臓腑は腎、脾、肺、三焦な感じがします。
これら全てに陰陵泉に効果があれば、すごく便利かもしれません。
水に関連する経穴をよく調べてみようと思います。
異名同穴③
李世珍の下で働いていた方に、異名同穴について尋ねたことがあります。
「李世珍の家の伝来の呼び方がある。」との事。
その時は、中国の『宗族(父系中心の一族)』や『圏子(利益を共にする集団)』といった文化圏を想像しました。
③3つの異名のあるもの
穴名 異名
陰郄穴 : 少陰郄穴、石宮穴、手の少陰郄穴
隠白穴 : 鬼疊穴、鬼眼穴、陰白穴
会陰穴 : 下極穴、平翳穴、屏翳穴
京門穴 : 氣付穴、氣兪穴、腎募穴
氣衝穴 : 氣街穴、羊屎穴、氣冲穴
厥陰兪穴 : 関兪穴、厥陰穴、闕兪穴
三陽胳穴 : 通門穴、通間穴、通関穴
上巨虚穴 : 巨虚上廉穴、上廉穴、足の上廉穴
衝門穴 : 慈宮穴、上慈宮穴、前章門穴
水分穴 : 中守穴、分水穴、正水穴
人迎穴 : 頭五会穴、五会穴、天五会穴
兌端穴 : 壮骨穴、兌通鋭穴、唇上端穴
太淵穴 : 鬼心穴、太泉穴、大泉穴
大陵穴 : 心世穴、鬼心穴、心主穴
中膂兪穴 : 脊内兪穴、中膂内兪穴、背中兪穴
通天穴 : 天臼穴、天旧穴、天白穴
手の五里穴 : 尺の五里穴、大禁穴、尺の五間穴
天突穴 : 玉戸穴、天霍穴、天瞿穴
然谷穴 : 龍淵穴、然骨穴、龍泉穴
陽輔穴 : 絶骨穴、分肉穴、分間欠
陽陵泉穴 : 筋会穴、陽の陵泉穴、陽陵穴
白関兪穴 : 玉関兪穴、玉房兪穴、陽兪穴
胳却穴 : 強陽穴、脳蓋穴、絡郄穴
【参考文献】
『臨床経穴学』東洋学術出版社
『鍼灸医学事典』医道の日本社
『新版 経絡経穴概論』医道の日本社
色々失敗する
問診、切経が長すぎる問題。
先生の施術を診て、省略できる所はどこか
効率の良い方法を流れを止めずに如何に行うか。
模倣してみて、集中できる環境に繋がり効率の良い所作だと感じました。
観察して模倣して、発見して。
少しずつ気付きを積み重ねていきたいです。
鍼を置く時、「手にばかり集中している」
と寺子屋の練習の時に指摘を受けました。
あ、これは切経にも言えることだなと、
下半身にちょっと意識を置いた途端
不思議と相手の脈が私の体の中に入って来る
感覚になり、景色が変わりました。
休日、ひたすら細かい作業をしました。
何時間も作業するので手先に集中するために
無意識で重心や姿勢を調整していたと思います。
たまーに出くわす近所のおっちゃんがいます。
昨日久々に道端で会ったら「人相変わったなー!」と私を見て笑っていました。
(悪い意味ではないらしい。)
「毎日ちょっとずつプラスやで。
いっぱい失敗して勉強させてもらいや〜」
飄々として、気の良いおっちゃん。
「まあ、楽しむんやで」
と一言もらってさよならしました。
現代語訳 景岳全書
現代語訳 景岳全書 伝忠録
著:張景岳 訳:伴尚志
今の自分のレベルを考えたら、”原文からのディテールの正確さ”よりも
精度が落ちたとしても全体像の把握を優先したいと考え、
たにぐち書店さんの景岳全書を選択しました。拝読いたします。
いきなり、劉河間や朱丹溪をディスっているので、
何故そういう考えに至ったのか・・理由を知りたいと思います。
【参考文献】
『現代語訳 景岳全書 伝忠録』たにぐち書店
舌診の白苔について
こんにちは。
先日行われた学生向け勉強会に参加させて頂き、
望診の基礎などの理論を復習させて頂き、
さらに、参加された学生さんの熱心さを窺うことができました。
講師の先生、ありがとうございました。
朝早くから参加された学生さん、お疲れ様でした。
さて、勉強会の内容を復習しようと思い、まず、
東洋医学概論の教科書を確認してみました。
その中で気になることがありましたので、
備忘録として書いておきます。
『東洋医学概論』(p.209〜)舌苔について
<一部を抜粋>
A.苔色
●白・・・白いもの。白薄苔は健康なものに見られる。
また、表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず、白薄苔である。
厚白苔は寒証に属するものが多い。
B.苔質
●「薄苔」は健康なものや表証など病状が軽いものに見られる。
●「滑苔」→舌苔に過剰な水分が見られ、湿っているもの。
「燥苔」→舌苔が乾燥しているもの。
滑苔は陽虚や痰質の停滞に見られる。
燥苔は主に津液の損傷に見られるが、陽虚により気機が失調し、
津液を上昇させることができない場合に見られることがある。
●「膩苔」「腐苔」→主に痰湿の停滞や食滞に見られる。
<気になった点①>
・教科書では
「表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず、白薄苔である。」
とありますが、
表証とは「悪寒発熱、頭項強痛、脈浮」といった状態などを言います。
その他、腰痛や他の関節の痛みなど、あらゆる痛みも出現します。
つまり「病状が軽いもの」とありますが、
決してそんなことはありません!
病の状態としては、外寒邪を駆逐しようと
身体の正気が体表で戦っているようなものです。
「病状が軽い」のではなく、
「病位が浅い」とするのが正しいと思います。
<気になった点②>
・教科書では
「表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず」
とありますが、さてどうでしょうか?
<気になった点③>
白苔の記述で、
「表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず、白薄苔である。
厚白苔は寒証に属するものが多い。」
と書いてしまうと、
実際の舌診において、
例えば白苔が膩苔であり、かつ剥落が見られる場合はどうなのでしょう?
教科書通りだとすると、胃気を損傷しつつも、痰湿・食滞があることになり、
病の程度としては重いものだと思います。
このような病の重い場合には、
白苔が、黄苔や灰苔などに必ずしも変化するということでもありません。
まとめると、
白苔だからといって、病が軽いものという表現は
正しくないように思います。
これは、黄苔など他の色の苔との比較において、
白苔は相対的に病が軽いということに過ぎない
ということだと思います。
さて、白苔について、
他の書籍ではどのように記されているのか、
ある舌診についての書籍の一部を抜粋してみます。
・白苔為寒、表証有之、裏証有之、両虚者、熱者、実者亦有之
(故白舌弁病較難)。
不独傷寒始有白舌、而白舌亦可以弁傷寒、其類不一。
白苔は寒であり、表証でも裏証でも見られる。
また、虚でも、熱でも、実でも、見られる。
(ゆえに白苔だけで病を弁ずるのは難しい)
白舌は傷寒の始まりだけに見られるのではなく、
白舌であれば傷寒と弁証することもできるが、
その種類は一つではなく色々である。」
・白浮滑薄苔、刮去即還者、太陽表寒邪也。
訳「白苔で浮滑(浮いたように見えて水分が多いもの)で、
これを削ってもまた元に戻るものは、太陽表寒邪である。」
・白浮滑而帯膩帯漲、色分各経、刮之有浄不浄者、邪在半表半裏也。
訳「白浮滑で、膩苔で腫れ、各経で色が分かれ、
これを削るときれいなる場合もきれいにならない場合もあるなら、
邪気は半表半裏にある。」
・全舌白苔、浮漲浮膩、漸積而乾、微厚刮不脱者、寒邪欲化火也。
訳「舌の全てが白苔で覆われ、
浮いて腫れ、浮いて膩で、それが徐々に蓄積して乾き、
やや厚くなり削っても取れない場合は、
寒邪が化火しようとしているのである。」
ここまで、書籍の記述の内容のほんの一部ですが、
やはり臨床的には
白苔にも色々あるということが
垣間見えるのでは無いでしょうか?
ちなみにこの原文ですが、
漢文に慣れていない方でも、
見たことのある漢字が多くて
意味を掴めやすいと思います。
▪️参考文献
『新版 東洋医学概論』 医道の日本社
『舌鑑弁正 訳釈』 たにぐち書店
学生・東洋医学を学ぶ者の為のプロジェクトを設置。
これからも勉強会や企画を
展開していきますが、
参加して頂いても、
なかなか単発でその場では
触発されて気持ちが盛り上がる
ものの、
結局、それが日常にはならないといった問題が
発生します。
これが根本問題だと思います。
そこで、
一鍼堂の方から一つ、新しい
サイトを作り、
勉強したいと思う有志にそれぞれ
アカウントを発行して、
勉強した内容や疑問などを日記調に書き記して
いってもらって、
それを僕らの方で見させてもらって、
アドバイス出来るものはするといった
ものを考えています。
エントリーしたい人はまた、挙手お願いします。
傅と傳
霊蘭秘典篇 第八
黄帝問曰・・
心者、君主之官也。神明出焉。
肺者、相傅之官、治節出焉。
肝者、将軍之官、謀慮出焉。
胆者、中正之官。決断出焉。
膻中者臣使之官。喜樂出焉。
脾胃者倉廩之官。五味出焉。
大腸者傳道之官。變化出焉。
小腸者受盛之官。化物出焉。
腎者、作強之官、伎巧出焉。
三焦者、決瀆之官、水道出焉。
膀胱者、州都之官、津液蔵焉、気化則能出矣。
凡此十二官者、不得相失也。・・
十二の臓腑を政府の官職に例えて働きを説明している章ですが、似ている字があり確認の為に書き留める事といたします。
肺 :相傅之官(そうふのかん)
大腸 :傳道之官(でんどうのかん)
傅(ふ、ぶ)
1⃣もり、かしづき、もり役(左右に奉侍して養育する職)
2⃣ひかえ、かはり
・
・
【傅育(ふいく)】まもり育てる、保育
【傅相(ふそう)】もりやく、つきそい
傳(てん、でん)”伝”の旧字体
1⃣つたへる、つたわる
2⃣のべる
3⃣おくる
・
・
【傳意(でんい)】わが心を他へつたえる
【傳記(でんき)】人間の一代の事がらを記した記録
『霊蘭秘典篇 第八』の官位への例えですが、”心”を中心として役職を配置していますが、それが解剖学的とも思え、例えば”脾胃”を中心として他の臓器の配置してみたらどうなるのかと・・
【参考文献】
『大漢和辞典』大修館書店
『現代語訳 黄帝内経素問』東洋学術出版社
臓腑について学ぶ(01)
肺
上焦にあり、静粛下降の役割を持つ
気や水液が下降し全身を巡る事によって五臓の気機は昇降のバランスを保つ。
《肺が粛降機能を失う阻害要因》
実の病理変化:外邪や瘀血痰湿などの病理産物により水道が塞がる→痰水壅肺
虚の病理変化:虛寒などにより津液を宣発散布することが出来なくなる→肺虚失制
【痰水壅肺】
息切れ・咳逆・喘息で横になれない。胸脇満痛。飲邪の氾濫による水腫。など
【肺虚失制】
遺尿・頻尿。など
ーーー関連領域より病理を考えるーーー
鼻・涕:鼻閉、鼻汁。呼吸や嗅覚に影響あり。
皮・毛:易感冒。皮膚の乾燥。掻痒感。
魄 :感覚・運動・情志などの本能的な精神活動の失調。
憂・悲:憂う。悲しむ。
辛 :気の消耗や熱化。大腸の機能に影響あり。
【参考文献】
『中医病因病機学』東洋学術出版
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
中国の思想(05)
老子
六十六章 統治者はへりくだらねばならぬ
江海所以能為百谷王者、以其善下之。
故能為百谷王。
是以欲上民、必以言下之、欲先民、必以身後之。
是以聖人、処上而民不重、処前而民不害。
是以天下楽推而不厭。
以其不争故、天下莫能与之争。
江海のよく百谷の王たるゆえんは、その善くこれに下るをもってなり。
故によく百谷の王たり。
ここをもって民に上たらんと欲すれば、必ず言をもってこれに下り、
民に先んぜんと欲すれば、必ず身をもってこれを後る。
ここをもって聖人は、上に処るも民は重しとせず、前に処るも民は害とせず。
ここをもって天下推すことを楽しみて厭わず。
その争わざるをもっての故に、天下よくこれと争うことなし。
(引用:『中国の思想[Ⅳ]老子・列子』P105~P107)
《私議》
以前、会社員をしていた時は『人・物・金』を管理するのが仕事でした。
その時の上司からよく言われたのが「頭を垂れる稲穂かな」。
経験豊富な年功を積まれた方々の立ち居振る舞いをみて、
内心『流石!』と思う事は本当によくありました。
今は臨床に立っておりますが、患者さんを目の前にして思う事もあり、
繊細さも難しさも感じます。
【参考文献】
『中国の思想[Ⅵ]老子・列子』徳間書店








