ホーム Blog ページ 23

Blog

東洋医学・鍼灸医学の研究用ブログです。

動かし方など

  動かし方 自身の受けた治療について。 下焦を動かしたいからと言ってアプローチするところは下焦に直接的にアプローチすればいいとは限らない。 上からのアプローチは自身で受けたものでは2回目ですが、何故か新鮮に感じられ、治療翌日の動き方も今までと違う気がして勉強になりました。   標本? 症状には経絡・経筋など枝葉があるけども、それを考える時は臓腑でも同じ。 相剋・相生など五行では習いますがそう言ったものに限らない話で、あるのかもしれませんが書籍ではなかなか載っていない自身の知らない繋がりが隠れている。 何か教わった事で一つのキッカケで色んな関連したものが「バババっ!」と繋がっていく感覚。 自分の中で発見があるとても楽しい時間でした。 自分の体で灸を受けた時も同じ反応が出ます。   本体性振戦 調べると「原因はよく分からないけど震える状態」に付けられる病名。 場所は手指・頭・声に多いらしい。 薬はβ遮断薬が良く使われる。   陽明蓄血 現代語訳 宋本傷寒論 P422 「陽明の証があり、患者に健忘がある場合は、必ず蓄血がある。なぜかというと、その患者にはもともと瘀血があり、これが患者に健忘をおこさせている。大便は乾燥して硬くなっていても、かえって排便は容易で、しかも大便の色が必ず黒ずんでいる。この場合は、抵当湯で瘀血を攻下すればよい。」 役立ちそうなのでメモとして残します。 この本再販されないかな…   生き方 とても大切だと感じる出来事が最近多い。 どんな過酷な環境でも自分を失わず、自分の思う正しい生き方をして鍼灸師として治療にあたれる。 そういう治療家になりたい。   参考資料 現代語訳宋本傷寒論解説 東洋学術出版社 生島忍編著

中国の思想(04)

老子 二十六章 ”静”は”動”を支配する 重為軽根、静為躁君。 是以聖人、終日行不離輜重。 雖有栄観、燕処超然。 奈何万乗之主、而以身軽天下。 軽則失本、躁則失君。 重は軽の根たり、静は躁の君たり。 ここをもって聖人は、終日行けども輜重を離れず。 栄観あるといえども、燕処して超然たり。 いかんぞ万乗の主にして、身をもって天下より軽んぜん。 軽ければすなわち本を失い、躁なればすなわち君を失う。 (引用:『中国の思想[Ⅳ]老子・列子』P63) 《私議》 修行中の身において患者さんを診させて貰う際、 ”上逆下虛”の場合には、陰陽の重りの方をしっかりと保つ事を考えます。 四診合算において、そのままスタンダードで良いのか悪いのか、、 足りていない情報をかき集めるのに必死になってしまいます。 問診に於いても、患者さんとの間合いに注意しないといけないな・・と思う日々です。 【参考文献】 『中国の思想[Ⅵ]老子・列子』徳間書店

舌診(02)

舌象について整理する 【舌神】 有神 生き生きとして生気があり、運動性も十分なもの。 疾病に罹患しても有神であればよい兆候。 無神 乾枯して硬く光沢もなく、生気がなく、運動性も悪い。 危急の可能性。 【舌色】 淡白舌 陽虚の為に営血不足により舌体を充養できず淡い色調となる。 紅舌 舌体の脈絡が充盈している。 絳舌 紅絳舌 営血が熱の煎熬を受け、濃縮されている為に絳舌となる。 紫舌 熱盛傷津や陰虚で気血の壅滞、陰寒での凝滞により紫色となる。 青舌 陰寒の邪により陽気凝滞し血行の瘀滞による。 【参考文献】 『中医臨床のための 舌診と脈診』医歯薬出版社 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

病因について(2)

ようやく、一年生も終わりに近づいてきました。 この冬は、解剖学・生理学・栄養学で共通する機能を 多方面より勉強する時間を過ごしていました。 解剖学では腎臓そのものの構造。 生理学(動物)では蓄尿・排尿のメカニズム。 生理学(植物)では腎蔵に関係する内分泌(バゾプレッシン・アルデステロン)。 栄養学では高血圧とそれに対応する栄養素(塩分を控える)。 腎機能のフルコースでした。 東洋医学の病因について~ 【外因】 ・六淫(風、寒、暑、湿、燥、火) ・疫癘 人体が影響を受ける要素の一つについて黄帝内経の一節に出会いました。 特に外因と関係深い、地域の特徴や風俗習慣について。 『素問』異法方宜論篇 第十二 黄帝問曰.醫之治病也.一病而治各不同.皆愈何也. 岐伯對曰.地勢使然也. 故東方之域.天地之所始生也.魚鹽之地.海濱傍水.其民食魚而嗜鹹.皆安其處.美其食. 魚者使人熱中.鹽者勝血.故其民皆黒色疏理.其病皆爲癰瘍.其治宜砭石.故砭石者.亦從東方來. 黄帝問いて曰く、 医の病を治するや、一病にして治 各々同じからざるに、皆癒ゆるは何ぞや? 岐伯答えて曰く、 地勢の然らしむるなり。 故に東方の域、天地の始めて生ずる所なり。魚塩の地、海浜にして水に傍う。 魚を食して鹹を噛む。皆其の処に安じ、其の食を美とす。 魚なる者は人をして熱中たらしめ、塩なる者は血に勝つ、故に其の民 皆黒色にして疏理なり。 其の病 皆癰瘍となる。其の治 砭石に宜し。故に砭石なる者は、亦た東方より来る。 また腎?かと・・ 【五行】 ・五味  酸、苦、甘 、辛、鹹 ・五蔵  肝、心、脾 、肺、腎 ・五時  春、夏、長夏、秋、冬 冬だから腎を勉強しろ。という事だったのでしょうか??(笑) 参考文献 『中医病因病機学』東洋学術出版社 『現代語訳 黄帝内経素問』東洋学術出版社 『新版 東洋医学概論』医道の日本社 稲垣英伸

ジメジメ、酒など

  ジメジメ 最近の空気は湿度と温度が上がり、緩くて重い感じがする。   この時期に人の身体を見ていると湿疹を起こしている人が増えてきた印象です。   大腸経のあたりに出る人もいれば、肺経のあたりに出る人もいたり。   そう言った人のお腹も重そうな感じです。   また、コロナにもかかる人も段々増えてきました。   知り合いの収容人数60人の施設でもクラスターが発生し、30人が発症したらしいです。   季節によって体も反応は変わるので必然的にこの時期に使用する事の多くなる穴もあると思います。   先週触らせて頂いた合谷の感じも勉強になりました。     酒飲んで常に下痢している人 授業で打鍼の授業があったのでお腹を触らせてもらった。 脈だけ先にとらせてもらうと沈実、関が弱い。 腹部は脾募、胃募の冷え、臍右の箇所がパンパン、左肝相火の熱。 聞くと20代より毎日飲酒して下痢をしているらしい。 臍右を押すと睾丸まで響くという現象も勉強になりました。 明日は脈診で同じペアになるのでついでに舌もみせてもらおう。     穴の深さ 深さって何だろうと考えることが最近多いです。 手を当てた時になんとなく感じる事のある掘り下げられたものでいいのか。 色んな人の身体を触らせてもらって情報を集めていかなければ。 とにかく色んな人の身体を触りまくろう。   言い方 ブログなどの記事を書くにあたってその言葉がどういった印象を与えるか。 言葉使いが綺麗な人はいいですね。 相手の立場に立って考えられている印象を受けます。   名前 考えていて、貞和にすることにしました。 貞の定のイメージを中にもち、和で合わせるイメージも持つ。 そんな人間でありたいので、名前はそうしました。   頭より体 ずっとテーマにしている事ですが、捉え方を少し変えて見て、とにかく身体を運ぶ様にしてみることにしました。 全部相手に教えてもらう。 頭でわかっていた事ですが、実行方法を変えます。

寺子屋にて

◯ 歴史 東洋医学は、どのように発展してきたのか。 かつて東洋医学を受けられた人々とは、どんな人々だったのか。 ドラマで、ホ・ジュンが腕を斬られそうになったけど、「いや、ホ・ジュンは悪くない!」と視聴者は思った筈です。 でも、大抵の人は腕は斬られたくない。 下野先生と東洋医学が発展した背景をお話しして、私が勉強したいと思う東洋医学の「立ち位置」とは何か、ヒントを得る事ができた。 とにかく解剖生理と病理を徹底的に勉強するべし。     ○ 工場 季節の食べ物を食べると良いと言われますが、 ダイレクトに胃に入るものだけど、それらを納め、吸収して加工する工場が壊れていたらどうだろう? 他にも、自分の力ではなく、薬で勝手に臓腑を動かすとどうなるか。 薬を辞めた後、自分の力で動かし始めた時、 どのような動きをするのか。 「夏風邪にはコレ!」と特効薬のように処方された漢方。 それを飲み始めてから咳が出てきた患者さん。 食養生、漢方を全て否定するわけではないが、 その人の臓腑の状態をしっかり把握しなければ 悪化してしまうケースを診せてもらいました。 何でもダメダメと言うのもストレスですが、 疲れている時は嗜好品を食べたくなったり 食事を抜いたりするけど、 薬やサプリに頼るなら、 3食キチンと取って、 睡眠の時間を取るようにしていきます。     ◯ 聞いてるだけ 問診も、せっかくの時間を割いているのに、 ただ聞いてるだけやなと反省する事があります。 下野先生が初診の患者さんに問診される所を 扉の向こうから聞かせてもらいました。 今後治療をしていく上で自分が指標となる事、 患者さんが指標になる事、短時間でも 内容が整理されていてとてもわかりやすかったです。

今日は痰について書いていこうと思います。 痰は津液が濃密になり、粘ることにより形成されるものだそうです。 ネバネバ、ドロドロしたイメージです。 津液はサラサラした水のイメージです。 ではなぜサラサラしたものがドロドロに変わってしまうのでしょうか? 津液というのは飲食物が水穀の精に変化してそれが津液に変わる また、気が津液の元という考えもあります。 つまり、津液を作る過程でなんらかの異常があり、痰ができてしまうのでしょうか? あるいは、津液がなにか不純物が混ざってドロドロになってしまうのか。 あるいは、熱で津液が焼かれてドロドロになってしまうのか。 何が原因で痰が形成されてしまうのかが疑問です。 津液を形成するのは基本的には脾の役割で、つまり脾の失調によって痰が形成されてしまう。 そして、痰は気に従ってあらゆるところへ留まるとあるので、痰による症状は様々です。 肺に行けば痰や咳嗽が出る 脾に行けば胸焼け 経絡上に留まればあらゆる部位の疼痛、など症状は多岐に渡ります。 そして、気の流れを止めれば、気鬱、気滞が起こり、万病の元です。 脂肪は痰という考えにも至るのでしょうか? つまり、太り過ぎの方は脾の働きが悪く、 正常に運化が出来なくて、食べてもお腹が減り、 水穀が正常に気化されず痰になって、脂肪として体の周りに痰がついているという考えも一つあるかも知れません。 痰がどのようなことが原因で形成されてしまうことについてよく考えたいと思います。
苔を育成中

胖大にて白苔の舌を観察します。

【舌診(09)】 こんにちは稲垣です。 患者さんのHさんに舌の研究の為にご協力頂きました。 学術の為にご協力頂き感謝いたします! 《令和3年1月22日》 表は白苔が強く水泛しているように思います。 嫰であり、胖大。 湿に覆われているように思います。 表と裏の違いが謙虚。 舌下静脈が中央に近い形でストレートに伸びている。   《令和3年1月27日》 表は全苔より苔の剥離が診られ、 溢れていた水が引き始めているように思います。 胖大はやや狭まりつつあるように思いますが、 22日よりも白苔は強く感じます。 裏は舌下静脈の形は変わりませんが、色が薄くなっています。 舌裏全体の色が淡くなっていますが、 左前に舌瘡のようなものが出来ています。   《令和3年1月30日》 苔全体が薄くなっているのが顕著。 剥離され舌体がみえるところと苔との境目が緩やか。 全体的に赤みを帯びてきたように感じます。 全体的に水が引いた状態と共に 歯痕も少なくなってきたように思います。 舌裏の色合いがかなり薄くなってきており、 舌下静脈も姿が薄くなってきたように思います。   苔が少なくなる経過には、 一時的に苔が強くみえる現象があるのかもしれないと感じました。 これは苔だけの現象ではないのかもしない、と感じております。 来院と来院の間に何があったのか、 舌の情報だけでは足りないところです。 皮膚の肌荒れも、おさまりつつあるように感じています。

行動

行動   とにかく相手に合わせながら動く。   ごちゃごちゃ考えず、いい意味で一心不乱に。   流れを止めない。   自分も相手も頭を使った時は空気が止まる。   先週見させて頂いた人の時、時間をかけすぎてしまっていた。   戻り、報告の際受けた時間をかけすぎというご指摘。   術後の反応を探るときはとにかく早く。   見れる見れないは関係なく行った。   何より驚いたのは患者さんの拍子抜けした空気。   「え?終わり?」   言葉にしなくても伝わった。   見れる見れないはこちらの都合。   患者さんには関係のない話。   患者さんのステージの上で見れる様になる。   相手には相手の都合がある。   常にそこを見ずに先はない気がしました。   都合を考えずに触ってしまって申し訳なくなる。   明日の寺子屋。   燃え盛る様なものをいらない。   ただ相手に任せる事を意識してみる。      

異名同穴①

一穴で異なった複数の名称をもつものをいう。経穴名は古い伝承から生まれたものであるが、 明らかにもともと異なった名称があったものと、伝承中に誤って伝えられたものなど、 成書によっていくつかの異なった名称が記載されている。異名同穴には次のようなものがある。 ①1つの異名のあるもの 穴名         異名 頭の竅陰穴  :   枕骨穴 陰市穴    :   陰鼎穴 維道穴    :   外枢穴 陰胞穴    :   陰包穴 会陽穴    :   利機穴 解谿穴    :   鞋帯穴 関衝穴    :   関沖穴 間使穴    :   鬼路穴 下膠穴    :   下窌穴 曲差穴    :   鼻衝穴 氣衝穴    :   羊屎穴 玉堂穴    :   玉英穴 肩膠穴    :   肩窌穴 丘墟穴    :   坵墟穴 期門穴    :   肝募穴 侠白穴    :   夾白穴 肩井穴    :   膊井穴 下脘穴    :   下管穴 下廉穴    :   手の下廉穴 迎香穴    :   衝陽穴 下関穴    :   幽門穴 強間穴    :   大羽穴 曲鬢穴    :   曲髪穴 懸鍾穴    :   絶骨穴 後頂穴    :   交衝穴 合谷穴    :   虎口穴 巨闕穴    :   心募穴 五会穴    :   頭五会穴 五處穴    :   巨處穴 神庭穴    :   髪際穴 神道穴    :   臓兪穴 腎兪穴    :   高蓋穴 支溝穴    :   飛虎穴 志室穴    :   精宮穴 照海穴    :   陰蹻穴 至陽穴    :   肺底穴 上髎穴    :   上窌穴 上廉穴    :   手の上廉穴 少沢穴    :   少吉穴 少府穴    :   兌骨穴 小商穴    :   鬼信穴 商陽穴    :   絶陽穴 商曲穴    :   高曲穴 次膠穴    :   次窌穴 水分穴    :   分水穴 前谷穴    :   手の太陽穴 清冷淵穴   :   清冷泉穴 束骨穴    :   刺骨穴 大迎穴    :   髄孔穴 大包穴    :   大胞穴 大杼穴    :   背兪穴 大椎穴    :   百労穴 大巨穴    :   液門穴 大横穴    :   腎気穴 地倉穴    :   会椎穴 中衝穴    :   中冲穴 中緒穴    :   下都穴 中封穴    :   懸泉穴 中庭穴    :   龍頷穴 輙筋穴    :   神光穴 地機穴    :   脾舎穴 天衝穴    :   天冲穴 天鼎穴    :   天頂穴 天牖穴    :   天聴穴 天膠穴    :   天窌穴 天池穴    :   天会穴 天谿穴    :   天溪穴 手の三里穴  :   鬼邪穴 乳根穴    :   薜息穴 乳中穴    :   當乳穴 脳空穴    :   顳顬穴 魄戸穴    :   魂戸穴 扶突穴    :   水穴 風門穴    :   熱府穴 腹哀穴    :   腸哀穴 僕参穴    :   安邪穴 目窓穴    :   至栄穴 幽門穴    :   上門穴 兪府穴    :   輸府穴 陽白穴    :   揚白穴 陽池穴    :   別陽穴 陽交穴    :   足髎穴 梁丘穴    :   跨骨穴 蠡溝穴    :   交儀穴 列欠穴    :   童玄穴 霊墟穴    :   霊墻穴 顱息穴    :   顱顖穴 或中穴    :   惑中穴 和膠穴    :   和窌穴 学生の頃、経穴の覚え方として意味を考えて理解するようにしていました。 例えば ”至陽穴(督脈上、第7胸椎棘突起下方の陥凹部)”ですが、下から上がって膈に当たる所、 つまり「下焦からみて上焦との境目の横隔膜にたどり着いた所」なのかなと。 (この高さにある同列の経穴は”膈兪””膈関”) ”至陽穴”の異名として”肺底穴”とあり、これは上から下に向かって膈に当たる所、 つまり「肺臓から見た場合に横隔膜という底に突き当たる所」という事なのでしょうか。 下から見た場合、上から見た場合の別名があるのが面白いと思います。 歴代の治療家、地域、治療穴の用途の違いによって違いが表れているようで、 経穴の特性を覚えるいい手助けになりそうです。   【参考文献】 『鍼灸医学事典』医道の日本社 『新版 経絡経穴概論』医道の日本社