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東洋医学・鍼灸医学の研究用ブログです。

膩苔が強い舌を観察します。

こんにちは稲垣です。 舌診について研究を重ねてまいります。 【前】 舌体は紫舌で、 舌尖から舌辺にかけての歯痕の部分に 赤みが強く感じらます。 舌尖に点刺が多く、舌尖より舌根にかけての 中央部分に黄膩苔が強い。 潤いが少ないように思います。 舌裏に関しては舌下静脈がハッキリと見え、 両側が暗く血の滞りを感じます。 【後】 今回は、刺鍼中もコミュニケーションをとりながらでしたので、 ゆっくりと休んで頂く形ではありませんでした。 舌面に関しては、変化は少ないですが 舌尖あたりの苔が少し引いて 舌体の色が見やすくなったように感じます。 舌裏の色調が明るくなったように感じるのと 両側の暗さが少し明るくなっていうように思います。   舌面の黄苔や潤いの少なさより 熱が強く津が焼かれているように感じます。 その熱の所在が重要に思いますが、 舌尖の点刺との共通点が気になります。 以前より練習として診させて頂いており ひどい時は紫舌と膩苔が極めて強くなります。 化火をどのように抑えるのかが課題と思いますが、 舌裏からみえる瘀血が下焦を滞らせ、 気機を上昇させてる要因と考えております。 熱化させずに自身でセーブできる力を持つ事 を長期的に考えて施療を行っております。 経過を観察していきます。

治療と勉強の狭間

◯ 治療の合間に勉強させてもらう 寺子屋で勉強会を開きました。 お互いの主訴から治療まで一連の流れを再現してみました。 「練習相手」と思うから、ダラダラやる。 寺子屋で患者さんの問診から切経を 「5分以内に終わらせるように」 と下野先生に何度指導いただいているのに、 守らず切経を終えて帰ってくる。 やはり『甘え』みたいなものがあったと思います。患者さんも不快に思いますね。 ストップウォッチで測りながらどこに時間がかかっているのか、寺子屋生にも客観的にも見てもらいました。 更に寺子屋生の施術を受けることで モデル患者さんの治療をしている時の 自分を重ね合わせて、俯瞰して見ることができます。 無意識にやっていることを 改めて意識して修正し、 修正したものをブラッシュアップさせながら、 最終的には無意識でできるようになりたいです。 また、お互いの施術でたまたま選穴が同じだったのですが、気を付けなけれざならないと先生が仰ってた場所だけど、(なぜそうなのかわかっていない)悪い方向に向いた時、体験を共有することができました。     ◯“治療の流れ”を意識しすること 私は舌→カルテ→脈→カルテ→お腹…と 診て書いての間に流れが途切れてしまいます。 空間やリズムに何か歪みなようなものが出て違和感が出ます。 それは患者さんも感じていることと思います。 書く、聞く、話すことに気を取られてしまうので、流れを止めないために鍼の袋を捨てる動作ひとつにしても色々と引き算していこうと思います。

始めまして、のご挨拶。

徒然なるままに、日暮らし、キーボードに向かいて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 …… 始めまして。 某所にて、鍼灸学校での2年生をさせていただいております、仁と申します。 この度、ご縁があり、一鍼堂さまの東洋医学研究所で学生Blogを書かせていただくこととなりました。年齢は三十路半ば過ぎ、独身男性とだけ…… 私は2005年、メンタルや睡眠の不調をきっかけに鍼灸に出会い、それから寛解やぶり返しを繰り返しつつ、徐々に良くなってきていき、定期メンテナンスの意味も込めて、鍼灸の患者を13年ほどやってます。 また、その間、色々な鍼灸院を渡り歩き、一般患者向けの東洋医学の勉強会にも参加させていただいたことがあります。 なので、私の心身の中において、東洋医学については、偏った思想・知ったかぶりの姿勢が根深く存在します。 ひょんなことから、東洋医学をやる鍼灸師となろうと決意したものの、その偏った「どうしょうもない、もう一人の自分」と格闘している真っ最中です。 東洋医学の鍼灸医術は、他の医療職とは違うベクトルの勉強方法……中国を始めとした他国の文献(をベースにした日本製の教科書)をチェックし、それだけでなく、自分の感性、五感を研ぎ澄ます訓練・稽古を、心身にインストールしつづけなければなりません。 …… 要は、「ショッカーに誘拐されて、現在進行形で改造手術を受けさせられてる、昭和の仮面ライダー」の【候補生】といったところでしょうか。 ※適切な例えかどうかはさておき…… その【候補生】が、 ★「イーッ!」と叫んで騒ぐだけの「単なる戦闘員」という名の【モブキャラ】で終わるのか。 ★毎週、仮面ライダーに殺られる、気持ち悪いデザインの「怪人」という名の【当て馬】で終わるのか。 それとも………… ★「そこ」から逃げて、普通の人間には戻れない悲壮感を持ちながらも、腹を括って覚悟を決めて、【仮面ライダー】として生きていくのか。 正直、自分自身、全く自信がありません。 でも、乗りかかった船です。やれるだけやってみます。 …… 現在は、一鍼堂さまにおける、林院長の治療や先生方の勉強会や、各種鍼灸勉強会に参加させていただきつつ、また、学校で学んだことを活かし、試行錯誤・悪戦苦闘しながら、自分自身や家族・親族の病気・不調・不定愁訴を治療をしています。 ※人体実験…… それらの経験を生かして、中間目標としては、猛烈に高難易度になった、2020年度のはり師・きゅう師の国家試験の合格と、 それを通過点とし、さらには、2025年までには社会福祉士や精神保健福祉士も取得したいなと考えております。 (社会福祉士は2017年1月の国試で2点たりず、不合格……いつかはリベンジしたい。) また、将来的には、 ・自閉症スペクトラム障害や発達障害、精神疾患や睡眠障害などの、いわゆる「気の病」に強い鍼灸師になれないか? ・鍼灸・福祉・合気道を三位一体で組み合わせた、統合療育院ができないか? との漠然としたコンセプトと方向性を持ちながら、日々、基礎研究に励む毎日です。 ………… Blog記事のポリシーは、「Keep it rockin'!!」でいきます。 ですが、くれぐれも、「深夜に書いたラブレター」な記事を乱発する口先だけ人間にならないように、林先生はじめ、一鍼堂の先生方、諸先輩方、また読者の皆々様からのご指導ご鞭撻のほど、切によろしくお願いします。
切脈一葦

切脈一葦 上巻1

こんにちは、大原です。 前回まで、『切脈一葦』の序文を 2回に分けて読んでいきました。 前回の記事 (切脈一葦 序文2) 今回から、上巻を読んでいきます。 切脈一葦 巻の上 常陽 中茎謙 著 脈位 寸口の脈は、顕然として見(あらわ)る処なり。 故に上古より今に至る迄、 動脈の流行をここに診して。 血気の盛衰をうかがうこと何の時より始めと云うことを。 明らかにせずといえども、古書に脈を論ずるときは、 必ず寸口を主とするを以て考えるときは 上古の脈位なるこを疑いなし。 寸尺は、人の体より出(いで)たる者にて、説文に、 「周制の寸尺(すんしゃく)咫(し)尋常の諸度量は、皆人体をもって法と為す」と。 の語あり。 家語に、 「指を布(し)き寸を知る。 手を布(し)き尺を知る。 肘を舒(の)ばし尋(ひろ)を知る、の語あり」。 素問に、 「尺内の両傍はすなわち季肋なり」の語あり。 また、寸尺按じるの語あり。 霊枢に、「尺を調う」の語あり。 これらの語を合わせて考えるときは、人の体を指して尺と称すること、見るべし。 尺は度量の統名なるをもってなり。 調尺の尺は広く人身を指し、 尺内の尺は腹を指す。なお腹内というが如し。 尺寸の尺は手を指す。 寸に対するをもってなり。 寸口は尺を診するところなるをもって名づけ、 尺沢は尺より寸に、血脈の流行する処をもって名づけたる者なり。 動脈の見る処多しといえども、 その著名なる者は、寸口を第一とす。 人迎趺陽は、これに次ぐ者なり。 人迎は常に寸口より大く、 趺陽は、常に寸口より小なる者は、脈道に本末あるをもってなり。 これ仲景氏の寸口人迎趺陽をもって三部と為すといえども その大ならず。 小ならざる所の寸口を主として、人迎趺陽を参考に備えるゆえんなり。 虛里少陰膻中も、また其の著名なる者なり。 故にその証によって、参考に備えることあり。 寸口は手の掌の後、高骨の側に見る動脈なり。 人迎は、結喉の両傍に見る動脈なり。 結喉は喉嚨なり。頤(あご)の下に高く尖りたる骨をいう。 趺陽は趺の上に見る動脈なり。足の跗の上、大指と次指との両骨の間を上へ去ること五寸、 動脈手に応ずる所なり。 虛里は左の乳下に見る動脈なり。 少陰は足の内踝の後ろ、陥なる中に見る動脈にして、 いわゆる少陰の道、是なり。 臍中はいわゆる腎間の動、是なり。 (続く) 参考文献 『切脈一葦』(京都大学附属図書館所蔵) 画像は京都大学デジタルアーカイブより

不妊治療と鍼灸

40代モデル患者さんのことについて書いて行こうと思います。 3回の体外受精が妊娠に繋がらず、鍼灸治療で体のケアしたいとご来院。 体を切診したところ、肝、腎に弱りがあり脾の運化にも影響しているようだった。 飲酒の習慣があり、湿をおびた瘀血が見受けられ、気の鬱滞をおこしていました。 補腎、疏肝、活血化瘀を重点に治療。 週一回のペースで治療していき、4回目の体外受精で妊娠。 妊娠後、脾の弱りも出できて悪阻や倦怠感など妊娠初期に表れる症状を健脾、調気和中を重点に治療し安定期に突入しました。 妊娠中の身体はとてもデリケートなので、妊娠後期も快適に過ごせるよう細心の注意をはらいながらサポートしていこうと思います。