ホーム Blog ページ 9

Blog

東洋医学・鍼灸医学の研究用ブログです。

胃火上炎について

胃熱証について学んでいて気づいたことです。 胃火上炎:胃で滞った熱が経に沿って上昇する病理変化 胃熱が強くなると上方へ昇る。 辛い物、アルコール、脂っぽいものなど刺激の強いものの取り過ぎ 外感した熱邪が胃に伝わること ストレスなど情志に内傷され肝鬱が起こること などによる火熱化火により胃の津液が損傷して胃気が消耗する。 →受納、和降の機能低下が起こる 胃津が損傷され、腸の潤いがなくなる→大便秘結 +胃熱の亢進により胃濁を伴って上昇→口臭発生 消化器の機能失調→胃気上逆?→呑酸 胃熱→口渇、冷たいものが欲しくなる、食欲亢進 深部で熱が鬱滞→口渇、煩熱、嘈雑、灼熱痛←拒按 熱邪が胃を破る→吐血 火熱が経脈を塞ぐ→血分が乾く→歯肉炎、歯周炎 胃で水穀を受納できない→食欲低下?→水穀を得られない →気血不足?→津液不足亢進 胃に火熱が発生→上炎→頭痛、咽頭痛、顎、顔面部の腫れ (経に沿って熱が上昇するため)   熱は摂取した水穀をどんどん消化する働きがあり、食べても食べても 空腹感を感じてしまう状態になる。 お正月に胃熱によって食欲が亢進するのは何故なのか、と考えていましたが この症状のことを、「消穀善飢」ということがわかりました。 【memo】 肝鬱との関連 水穀を消化することで火熱は更に強くなってしまうのか? 水穀を入れないことで火熱が鎮まることはあるのか? (火熱の原因による?) 胃濁とは 胃で本来降ろすはずだったものなのか? 消化しきれなかったもの、ということなのか?
通り雨直前の空を見上げる

【用語集】肝腎陰虚

肝腎陰虚 これらを解釈する際、 肝と腎の関係性が重要となる。 腎精の不足や、腎陰が欠損すると、 肝にも波及し、肝陰や肝血の不足へつながる。 その逆もしかりである。 肝血は腎精から化し、腎精は肝血によって補うというように、 相互に助け合っている。 この関係が崩れることで、肝腎の陰虚を呈する。 さらに、 肝腎の陰分が不足する事で肝の陽気を制御出来なくなる 「肝陽上亢」の状態へと発展することもある。 また、 肝腎ともに「相火」を統括するが、 肝腎の陰分が不足すれば、 相火を制御出来ず、火の勢いは強くなり、 熱傾向が顕著となる。 参考文献: 『黄帝内経素問』 『黄帝内経霊枢』 『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社 『基礎中医学』 神戸中医学研究会 『中国医学辞典』 たにぐち書店 『臓腑経絡学』 アルテミシア 『鍼灸医学事典』 医道の日本社

試してみる

  先週とてもいいお話を聞かせて頂けたので手で木・皮製品・自分の身体など色々触る様に意識しています。   触った時の感触を知ることや触り慣れると言った意味でも私にとっては良さそうだなと感じています。   また、手が冷えていたら寒熱は分かりにくくなるのかと思って実験してみました。   内容としては右手の労宮に石膏(性質:大寒)の粉末を2分程度乗せてみる。   その後綺麗に流して右手・左手を中脘あたりに当ててどちらがお腹の温もりを拾いやすいか見てみる。   やってみると明らかに左手の方が暖かさを感じやすい。   右手は感じにくいし、触られているお腹もちょっと冷えて触られたくない。   手を冷やさないって大事なことだなと実感しました。   冷たいもの飲んで手が冷たくなった事を感じた事があるので飲食物も気をつけよう。   また、服越しでもわかると仰られていたので前に歩いている人の背中で何か感じるかも試していっています。   続けていくと拾える様になるのか楽しみです。

色々失敗する

問診、切経が長すぎる問題。 先生の施術を診て、省略できる所はどこか 効率の良い方法を流れを止めずに如何に行うか。 模倣してみて、集中できる環境に繋がり効率の良い所作だと感じました。 観察して模倣して、発見して。 少しずつ気付きを積み重ねていきたいです。     鍼を置く時、「手にばかり集中している」 と寺子屋の練習の時に指摘を受けました。 あ、これは切経にも言えることだなと、 下半身にちょっと意識を置いた途端 不思議と相手の脈が私の体の中に入って来る 感覚になり、景色が変わりました。 休日、ひたすら細かい作業をしました。 何時間も作業するので手先に集中するために 無意識で重心や姿勢を調整していたと思います。   たまーに出くわす近所のおっちゃんがいます。 昨日久々に道端で会ったら「人相変わったなー!」と私を見て笑っていました。 (悪い意味ではないらしい。) 「毎日ちょっとずつプラスやで。 いっぱい失敗して勉強させてもらいや〜」 飄々として、気の良いおっちゃん。 「まあ、楽しむんやで」 と一言もらってさよならしました。

脈・意識・腹・動作など

  初めての脈診の感覚 寺子屋で脈診をさせて頂いた。 その時脈がフワッと乗ってきたのだけど、それがいつも以上に指ではなく身体に感じた様な気がして新鮮だった。 良い経験ができた。 また、最初の感じたあれは滑か。 患者さんの問診で仰っていた内容と一致。 それが何なのかまだまだ考察がいるな。 ただ材料が少ないので一旦ここまで。 取り逃しは沢山あると思うけど感覚として置いておく。   課題 自分が柔らかい状態でいられる様にしなければなと思う。 人を触らせて頂いて触り方がどうとか自分との引っ掛かりがある時点でダメなんだよな。 対話する相手が違う。 邪魔しないで欲しい。 でも自分を操作する経験上、それを過度にどうこうしようとしたらもっとダメになる。 表面的な否定は避けたい。 それも許容していきたい。     お腹を触って 触らせて頂いた患者さんの術後、術前と触らせて頂いたお腹の様子が違った。 あの印象、イメージでも復習して手に叩き込まなきゃな。 体で覚える様にする。 また、そこから弁証する時は下から上への関係も判断できる様にする。 脈診でも尺部に違和感を覚えていたはずなのに何でその考えになってしまったのか。   自分の身体 シャワーを浴びている時よく動作確認をする。 その時にふと教えて頂いた事と自分の身体が頭ではなく体で繋がった気がした。 そうなると良くいう胆経で左右のバランスが崩れるとか本当か?というか本当なんだろうけど本質なのか?とかも思う。 また、筋肉の発達でも一つの指標にはなる気がする。 色々訓練していかなきゃいけないんだけれども、そうなった時日本から和式便所が無くなったことが悔やまれて仕方ない。  

EBV

■EBウイルス(EBV:エプスタイン・バール・ウイルス) 国家試験は終わりましたが、確認の為に調べておりました。 今までは出題中の4択より1つを見つける知識に重点がありましたが、国試が終わって疾患を調べていると、欲しい情報が異なってきます。 例えば国家試験を見てみると~ (科目でいえば”衛生”や”病理”で出てきやすいのですが) 【過去問】 ウイルスが原因となる腫瘍はどれか? 1、甲状腺腫瘍 2、バーキットリンパ腫 3、ウィルムス腫瘍 4、グラビッツ腫瘍 《正解 2》 1、甲状腺腫瘍←ヨウ素不足、腺腫誘発物質の過剰摂取など 2、バーキットリンパ腫←EBウイルス 3、ウィルムス腫瘍(腎臓がん)←遺伝子異常など 4、グラビッツ腫瘍(腎細胞がん)←喫煙、高血圧、肥満、長期透析など キーワードとして、EBウイルスに関しては 『伝染性単核球症(B細胞にEBウイルスが感染)、バーキットリンパ腫、上咽頭がん、キス病』 ぐらいの知識が把握できていれば、正とするのか、誤とするのかは対応できると思います。 しかし、実際に疾患をお持ちの患者さんが来られたら、 国試のテクニックではなく、悩みに寄り添える知識が必要になってくるな・・と、 因みにバーキットリンパ腫を発見したのはデニス・パーソンズ・バーキット。 イギリス軍の外科医として植民地のアフリカで従事する際に、ウガンダで子供のリンパ腫と出合い、発見することになります。 そこから地理学的相関関係を調査する為に1万5千キロに及ぶ調査を行い、地域分布を調べる事となります。   ■戻気(れいき) 戻気は、癘気(れいき)・異気・疫気・疫毒・乖戻の気(かいれいのき)とも呼ばれる生物要因。 六淫以外の発病要因で、自然界あるいは生物体内に存在し、生命力と発病作用を備えおり伝染性と流行性をもつ。 『素問』   刺法論篇      「五疫の至るや、みな相染易し、大小を問うなく、病状相似たり」 『諸病源候論』疫癘病候篇     「病は長幼の別なく、ほとんどみな似ている」 『温疫論』  原病篇       「この気が来ると、老幼や強弱にかかわりなく、これに触ったものは発病する」 『温疫論』  原病篇       「都市に発生するものもあれば、村落に発病するものもあり、ほかに安全なところはない」 『温疫論』  原病篇       「邪は口鼻から入る」「呼吸する間に、外邪はこれに乗じる」 『諸病源候論』温病令人不相染易候篇「人が乖戻の気を感受して発病すると、病気は伝染し、ついに一門が滅亡し、外部にまで及ぶ」   【参考文献】 『中医病因病機学』東洋学術出版社

東洋医学探訪(01)

もう夏の終わりですが、私の日焼けは遊びではありません。 修行の結果です。 京都を散策してまいりました。 『延命院』とは『医療施設』 御由緒 (引用:武信稲荷神社の”案内”より) 平安時代初期、清和天皇貞観元年(859年) 西三条大臣といわれた 右大臣左近衛大将 藤原良相(よしすけ)公によって創祀。 平安時代の古図には三条から南の神社附近一帯は 「此の地、藤原氏延命院の地なり」と記されている。 延命院とは藤原右大臣によって建てられた医療施設であり、 当社は延命院と勧学院(学問所)の守護社として創祀された。 後世、藤原武信(たけのぶ)公がこの社を厚く信仰し、 御神威の発揚につとめたので、武神神社と称されるようになる。 その後延命院・勧学院は失われるが神社だけが残り、 創祀以来一千余年にわたり広く人々に信仰されて今日に及んでいる。 撮影をけっこうしましたが、蚊にはご注意ください。(経験談!)

ホップ

豊中に行って業務終わりくらいに先生が受付さんに話をしていた。 横で話を聞かせて頂く。 その話と単語から連想するイメージ。 トーン、雰囲気もあるのかな。 心が軽くなった。 その時の感情を食材で表現したくてスーパーへ行く。 今回はホップで試してみたけど、少し違うな… でも、ホップが含まれるものを採ると眠くなると言うのは収穫でした。 もちろんノンアルコールです。  

脾と胃の病証

脾と胃は表裏関係にあり、経脈を通じて関連しているため生理的にも病理的にも相互に影響を及ぼす。 脾は臓(陰)に属し、陰が旺盛で喜燥悪湿 胃は腑(陽)に属し、陽が旺盛で喜湿悪燥 脾は胃が熱化しないように胃に陰液の一部を供給し、胃は脾が冷えないように脾に陽気の一部を供給していて、これらの協調関係が正常な脾胃の機能を発揮させている。 脾胃湿熱(内生した湿熱が脾胃に影響を及ぼす病証) 症状:上腹部の膨満感、食欲不振、嘔吐、口苦、口粘、尿黄、舌苔黄膩 本証は虚実挟雑(虚証と実証が同一時期に出現している証のこと)だが、主に湿熱(実証)の症状が顕著である場合が多い。 a.中焦の気機(気の働き)が滞る 湿熱が中焦の気機を滞らせると、上腹部の膨満感が起こり、熱により上逆すると嘔吐が起こる。 中焦の気が滞るため食欲不振が起こる。 b.湿熱が鬱滞する 痰湿が存在すると、口は粘り(口粘)、乾燥するが多く飲めない(口乾)という特徴がある。 実熱により津液を損傷すると、口苦や尿黄などが起こる。 c.運化が失調する 湿熱の影響で脾気虚になると、運化が失調するため食欲不振となり、水液を吸収できないと下痢になる。下痢は湿熱の影響を受けると粘稠になり、臭いも強くなる。 d.舌脈所見 痰湿により舌苔膩になり、脈滑となる。内熱により舌苔黄となり、脈は速く(脈数)なる。 a-dは特徴的な臨床所見? 上腹部(胃脘部)の膨満感や食欲不振は、湿邪が引き起こし、もともと津液が、水がいっぱいになっているもので胃熱との違いは、食欲不振があるかないか 粘→湿、乾・苦→熱。2つが引き起こす状態が1度に出る。

噯と曖

読み物で、漢字の微妙な使い方の違いに時折立ち止まる事があります。 例えば、『井、滎、兪、經、合』の”滎”が”榮”となっていたり。 「ん?」となってしまう時です。 今回は”噯”と”曖”について 口へん、日へんの微妙な違いなのですが。 噯(あい) 1⃣いき。あたたかい氣。 2⃣おくび。 曖(あい) 1⃣かげる。かげって、ハッキリしない。 2⃣くらい。暗くて見えない。 ↓ 例:曖昧(あいまい)ハッキリしない。紛らわしい。 つまりゲップは ”噯氣(あいき)”であって”曖氣(あいき)”ではないのですが、この漢字の入れ替えが多いように思います。 因みに ”噫気(あいき)”もゲップ。 噫氣(あいき) 1⃣吐き出すいき。呼氣。 2⃣おくび。食べた過ぎた時など、胃にたまったガスの口腔外に出るもの。 噯氣(あいき) 1⃣おくび。吹呿。噫気。 噯の意味より、噫氣よりも噯氣の方が少し温度が高いゲップに感じるのは気のせいでしょうか。 【参考文献】 『大漢和辞典』(株)大修館書店