学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

新緑がさらに色濃く

治療問診の中で

数年前よりずっと体が重い と訴えられる方 先週の治療から当日までの調子を尋ねたときに 前回の治療のあと帰りから軽い「けど」まだしんどい。 他の点でも状態は良い「けど」まだ悪い、という矛盾表現が印象的だった 脈診がよく分からない自分にも治療前の左右のバラつきが治療後に 整うのがはっきりと分かる、お腹の全体のおさまりが良くなったと感じられる 数回目の治療で体にそれまでに見えなかった調子が現れていることが感じられる 今週のコンディションは良い状態にあることに違いはないが、 そのことを受け入れる準備が整っていない それは葛藤の様なものとして映った 治療的にはどんな意味を持つものになるのか

中国の思想(03)

老子 四十七章 知を外に求めるな 不出戸、知天下、不闚牖、見天道。 其出弥遠、其知弥少。 是以聖人不行而知、不見而名、不為而成。 戸より出ず、天下を知り、窓よりうかがわず、天道をみる。 その出ずる事ますます遠く、その知るはますます少なし。 これをもって聖人は行かずして知り、見ずしてあきらかにし、なさずして成す。 「道」を体得したなら、外に出ずとも、おのずと天下の動静が判り、 外を見ずとも、おのずと天体の運行が判る。 ところが、知識を外に求めて、駆けずり廻れば廻るほど、 ますます知識はあやふやになる。 だから、「道」を体得した聖人は、外物に頼らずに物事を理解し、 感覚に訴えずに物事を識別し、知ろうと努めず無為を守って知のはたらきを完全にする。 (引用:『中国の思想[Ⅳ]老子・列子』P84) 【参考文献】 『中国の思想[Ⅵ]老子・列子』徳間書店
12月24 日

痛みの誘因と脈状と

痛みを訴えられるのは左側の股関節。 脈弱、左右では右手で捉えにくいと感じる。 とくに右側関上で弱く感じられる。 その他の所見から脾胃に一定の弱り、 また津液不足があることを拾いつつ 主訴との関連性は不明ながら、 数カ所に鍼を置き立ちあがってもらいどうか尋ねると 最初より痛みが強くなったと言われる。 この時、脈に大きな変化はない。 疎通目的で同側、経絡の走行上に取穴したところ ここで脈が変化、左側の捉えにくさは感じられなくなり、 今度は先程までの痛みは軽くなった。 来院された時より軽減していた。 一穴目からの取穴含めて 脈状の変化の関連性については今は不明。 どのくらい経れば整理されるのかも分からないが 経験として留め置く。

舌の考察など

  六経弁証 何故か日本では太陽病→少陽病→陽明病→太陰病→少陰病→厥陰病 と教わる。 藤平健先生の論文も読んだが、腸チフスを元に話を展開されていて良くわからない。 熱論を崩すほどのものなのか。 元々傷寒論だと①太陽→陽明 ②太陽→少陽のパターンどちらも明示されてあるからそこに意味はないと思うのだけど、教科書では順序逆転。 先生に聞いてみてもあまり納得出来なかった。 色んな意見があっていいと思いますが、自身の中では邪気の進展を機械的に覚えないでおく事にしました。   恐る恐る まだ全然自身の人をきちんとした条件で刺すといった経験は足りていませんが、散々強く刺される経験なら学校でしてきた。 人の治療がどうこうという事はどうでもいいのですが、自分の中に落とし込もうとして考えた時は こうしてみたらどうだろう?と疑問が生まれる。 その中で「怖いもの知らずな鍼」は自分の目指すところではない。 では逆説的に「怖いものを知る鍼」ならどうなるのか。 刺す経験はないけど、先生方・寺子屋・受付で話した事や起こった事、そこで感じた事を鍼に落とし込めると近付くのかな。 刺す前に刺すイメージをしてみる。 実際刺すとどうなるのかな。 でもその前に相手の体が答えてくれる様にしよう。   猫 うちの猫が高齢(18歳)で最近は寿命も近いかなといった状態になってきた。 呼吸が深く吸えず荒くなる、腰の落ち、水を飲むとすぐに吐く、恐らく原穴であろう位置のスカスカ感、いつも寝転んでいる、嬉しくなると喉をならすゴロゴロの回数低下、聴力はずいぶん前から低下傾向 など腎を思わせる症状が出ている。 何とか残りを楽に過ごしてほしいので少しだけ手を加える様にしていると少し状態は落ち着く。 最後まで楽に、良い猫生であったなと感じてほしいものです。   舌の考察①   舌質・舌形   胖大傾向。 歯痕がみられ、ハリがない。   舌苔 表面的に潤っていて滑苔傾向。   舌色 表裏ともに色が薄く、裏が弱っている。 舌先に少し赤みが見られる。   その他 舌の出し方がデロンといった感じ。 舌診ではないが、口周りに白い吹き出物あり。   脈 中〜沈、押し切ると消える、尺部の落ちがあった。 緩と少し滑だった印象。   考察 舌の色や力のない出し方から臓腑の弱りが起こり、正気が建っていないと想定。 そのため気も上がり、舌先に色が偏る。 臓腑の弱りもあるために水を捌く力もないため停滞して過度な潤いが生まれる。 全体的な色調は気がいかないため出ていない。 脈と合わせて中焦、下焦を強めて正気を建たせる。   舌の考察②   舌質・舌形 胖大傾向。   舌色 こちらも舌先に少し赤みが目立つ。 表面に比べ裏が赤い。 少し色褪せが気になる。 舌先か辺縁部に黒い色調のものが見える。   舌苔 奥の方に膩苔が見られる。 黄色みがあるが恐らく飲み物(茶)の影響。   その他 舌の出し方としてある程度の力はある。   考察 膩苔から飲食物の停滞が見られる。 裏に熱を抱え込み、表面的な色褪せが見られる事から裏熱が陰分を傷つけている可能性がある。 辺縁部分の色調からも上焦〜中焦の境目に邪気の停滞が見られる。 抱え込んだ裏熱を取りつつ本質的な中焦を建てて舌を引き締め、膩苔も取れる様にする。 境目の邪気も直接的・間接的な方法はあるにしろ動かして取っていく。  

脂漏性角化症

20代の頃から、顔の一部に繰り返しできるイボに悩まされており、 イボの範囲が広がるタイミングに毎回皮膚科を受診してきた。 診断名は「脂漏性角化症」別名、老人性疣贅といわれるもので、はっきりとした原因は不明だが 老化や紫外線の影響ではないかといわれた。 20代で老化が原因といわれるのは全く納得がいかなかったが、 当時、部活で真っ黒に日焼けをしていたためそのせいかなと思い、 日焼け止めをせっせと塗り、皮膚科で処方されたイボによいといわれるヨクイニンをのみ、 病院で液体窒素(ものすごく痛い)で患部を治療してきた。 しかしそれでも完治することはなく現在(かれこれ20年弱)にいたる。 東洋医学にふれるうちに、私は瘀血の症状がわりと強いし、 完治しないこのイボもも 私の場合はもしかしたら瘀血が原因なのでは?と思うようになった。 シミも紫外線が原因といわれているし瘀血の特徴の一つであるので、 私を悩ませたしつこい脂漏性角化症も紫外線が一つの原因なら瘀血がよくなれば効果がでるのでは?? イチ鍼灸学生の、つたないひとつの仮定ではあるけれど、今後の経過を自分の身体で検証していこうと思う。

重心

=========================== 2021/09/23 『重心』 先日自分の立ち姿を写真に撮ってもらった際、その腰の入っていない具合が、重心が下りていない様が、露骨に写し出されていた。脈診のときに指導された内容にも通じる。生活態度から諸々見直す必要あり。 =========================== 2021/09/24 「鍼治療を受けて」 初めのて治療をうけた時は(数年前)は見つけた反応に名前をつけようとしていた。たらだの表面をぞわぞわ動くそれを衛気の動きなのかと考えたり… いまは、からだのうえに今回はどんなことが起きるのかを待っている間が貴重な時間で、予想とか期待とか、なくなってきた。 置鍼中のからだの動きは、何週か似た展開のこともあるが結局は、新しいものに切り替わる。 =========================== 2021/09/25 「先輩から」 具体的に書けませんが、忘備録として。 “それ”では単に経絡の操作になってしまうー ありがとうございました。自分のやっていることに対する客観的な視点が少し補なわれた気がします。 =========================== 2021/09/26 「七情」 学生の頃から、そして今も疑問に思っている。そんな極めて強い作用でなくたって常に影響を受けているだろうと考える。5種(7種)の分類を、それで取りこぼすもの置いても優先するのにどんな背景があるのか。そして何より、感情とセットになっている信念との話抜きにして語れないのではないかという点。 いまの疑問を疑問としてー

視点

学校の帰りに人と喋りながら帰る。 難しい話ではなく、その人が今何を見ているものを教えてくれた。 自分とは違う視点。 そこに照準を合わせると今まで見えていなかった別のものが目に入る。 新しい発見があった。 何に合わせるか。 改めてとても大切な事だと思いました。 一緒に帰って良かった。 行動は大切!  

気海と元気

気海を考察していきます。 生気の海と呼ばれる経穴で、 穴性学ハンドブックでは補で「諸虚に」「培補元気」などとあります。   この意味を中医鍼灸臨床経穴学を中心に調べていきます。 P661 「下焦の気会穴、元気の要穴であり、臓気虚、真気不足、下焦の気機の失調によりおこる病証を主治する。」 「<治療範囲> 1・元気不足の病証 元気は、先天の精気が化して生じるものであり、その源は腎にある。先天の精気は「後天の源」によりたえず充足、滋養されており、三焦の通路を通じて全身に到達して、臓腑などのすべての組織器官の機能活動を推動している。 元気は、人体の生命活動の原動力となっているのである。 この元気が不足すると臓気は虚し(衰え)、また臓気が虚すと元気も虚す。 心、肺、脾、腎などの臓気が虚しておこる機能減退(病証)は、気海穴の治療範囲に入る。」   これを知るには、まずそもそも元気とは何なのか?と知る必要があると思いました。 調べると、どうやらこの概念の出発点は難経の様で、後世では「命門元気三焦系統理論」と呼ばれています。   中医学ってなんだろう P279 「「難経」の元気観 ・元気の由来 元気の源は父母の精なので、人は先天的に元気をもって生まれてくる。 そして人が生まれた後は、元気はさらに後天の精の滋養を受けて命門から生まれる。 ・元気の働き(様々な面から生命を支える) ①臓腑や経絡の働きを活発にし、さらに臓腑や経絡の働きを維持する ②外から吸い込んだ気を納め、呼吸を支える。 ③三焦は様々な気化(気の運動による変化)の舞台となるが、それを支えているのは元気。 ④外界の邪気から、人間を守る。」 P278 「命門元気三焦系統理論は、蔵象学説ほど細かい理論ではありません。独自の視点でシステムを捉えているという意義はあっても、理論体系としては大雑把なものです。そこでいまの時点では、「蔵象学説の不足を補うことができるもの」と捉えるのがよいと思います。」   →つまり穴性学ハンドブックで「諸虚に」と書かれていたのは、 「元気が虚したら臓に影響しやすいのですが、その際は色々な現れ方をします。 状況に応じて気海と適切な配穴を行って対処してください。」 と言っている様に感じました。   参考資料 中医学ってなんだろう 東洋学術出版社 中医鍼灸臨床経穴学 東洋学術出版社 穴性学ハンドブック たにぐち書店

外界への扉

皮膚は外界と内界を隔ててくれる人体最大の臓器です。 (膈といえば、いろんな邪が停滞して潜んでいそうなイメージが湧きます) また皮膚は肺のように呼吸をしているといいますし、また体内の老廃物を汗として分泌排泄しているというのですから、五臓でいうと肺と大腸ということになります。 一方で「皮膚は内臓の鏡」とも言いますので、肺・大腸に限定するものでもなく、五臓全体と関わっている臓器ともいえます。 体表観察をしていると皮膚はいろんな情報を発信しているのを診てとれます。 ●肌の色、ツヤ感 くすんでいる、青ずんだ、焦げた、赤らんでいる、血の気が引いたなど ●毛穴の状態・肌目 ザラザラ、ゴワゴワ、ラップのような、シワシワなど ●肌の温度 冷えている、あったかい、熱いなど ●発汗具合 サラサラ、つるつる、カサカサ、しっとり、ベタベタなど ●肌の弾力・緊張・弛緩・膨隆・陥没 ブヨブヨ、ふっくら、もちもち、カチカチ、パンパンなど ●肌感覚 くすぐったい、ゾワゾワする、気持ちがいい、苦しい、チクチクする、痛いなど これらの情報が具体的にどういう状態を表しているのか、どの臓腑経絡からのメッセージなのかを読み取るのはまだまだ難しい部分も多いですが、今後、舌や脈、腹診などともっと紐付けできるようにしていけたらと思います。

呼吸について

呼吸について勉強しました。