一年経過
一鍼堂の寺子屋でお世話になり始めて、今月で1年が経過しました。
この一年の時の流れが早かったのか遅かったのかどちらか改めて振り返ってみて、どちらなんだろうと考えてみましたが、正直即答できる感じではなく、ハッキリわかりませんでした。
早かったように感じますし、遅かったようにも感じます。
ただ充実した1年であったのは間違いないです。
1年を通して、こんなに鍼灸の勉強に向き合ったことは今までになかったと思います。
これもひとえに、一鍼堂という学びの場に参加できたことに尽きると思います。
何かを学ぶ際には周りの環境がとても大事だと思いますし、特に私の場合は自分の意思や決意が軟弱なので、すぐに自分の甘い心に負けてしまいがちです。
でも一鍼堂での院長や各先生方、スタッフの方々の鍼灸に対する向き合い方にプロ意識を強く感じますし、そんな空間に自然と触れていると自分も精進して行きたいという強い気持ちが生まれてきます。
それに他のワクワク感を抱いた優秀な寺子屋生の皆さんと交流することで鍼灸に対する勇気や希望など、とてもよい影響を受けることができます。
只々、今の心境は、この場に居させていただくだけで大変ありがたい気持ちでいっぱいです。
三国志(01)
少年の頃にはマンガの『三国志』(著:横山光輝)を
数年に一回はマイブームが起きて夢中に読んでおりました。
私と同様に三国志ファンの友人が中国に観光に行った時の話ですが、
長江の武漢で色々と観て歩いて、今度は赤壁を見に行こうと観光船に乗ったとの事。
遊覧を楽しみ、そろそろ赤壁に到着かと思っていたら、
急に引き返して帰ってしまった!と嘆いていたのを思い出しました。
まだ中国といえば、”自転車と人民服”をイメージする時代の話ですが、
観光がビジネス化されていなかった時代では、
現地の人たちにとって自分たちの歴史であって、観光資源という概念が遠かったのかもしれません。
三国志の軌跡を観光したいと思い続けて数年が過ぎましたが、
観てみたい場所は様々あります。
”赤壁”もそうですが、”五丈原”も訪れたい場所の一つです。
孔明最期の地であり、「死せる孔明生ける仲達を走らす」の場所。
それでは
「桃園の誓い」より物語を楽しみたいと思います。
【参考文献】
『三國志』(株)六興出版社
天人合一(01)
先輩に許可を頂いた患者さんに、問診に入らせて頂いております。
望診・聞診・問診・切診。
四診合参し、取穴を想定する訓練を一つ一つ手ほどきを頂きます。
患者さんの発するインフォメーションについて
自分の頭の中でシャッターを切りますが、
課題としては、一部分に注視しすぎるところでしょうか。
要は、全体が診えていないなと。
広く全体の情報を、クールダウンして俯瞰しなくては。
と、いう事で自宅に眠っていたカメラを引っ張り出してみました。
情報をいかにキャッチできるのか。
些細な情報の一つ一つを、瞼に撮る訓練をしてみたいと思います。
【参考文献】
『新版 東洋医学概論』株式会社 医道の日本社
方剤学(02)
ニンニクを多めに食しました。
私自身の二便について変化がありましたので、備忘録として。
疲労回復や滋養強壮などをイメージするニンニクですが、主に作用する臓腑や経絡が『胃』や『大腸』との事で調べてみました。
『中医臨床のための中薬学』においては分類として”駆虫薬”の章に配置されております。
大蒜(蒜頭、葫)
ニンニクは生薬名として、大蒜(たいさん)、蒜頭(さんとう)、葫(こ)等という。
〈性味〉
辛、温。小毒。
〈帰経〉
胃・大腸。
〈効能と応用〉
1:殺虫
鈎虫、蟯虫に対して用いる。
2:止痢
細菌性下痢に、単味を服用
3:止咳
肺結核(肺瘻)の咳嗽、百日咳(頓咳)などに用いる。
4:治瘧
瘧疾に用いる。
5:解毒消腫
皮膚化膿症の初期に用いる。
肺疾患や皮膚疾患にも応用があるところが、興味深く思います。
肺の”水の上源”、胃の”喜湿悪燥”など一定の水分量を共通にするところが気になるところです。
【参考文献】
『中医臨床のための中薬学』東洋学術出版社
『大漢和辭典』大修館書店
(葫:第九巻802頁)
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
逆子
テーマ「逆子」
逆子を治したいとご相談に来られたら。
西洋医学的に知っておくべきこと
医学用語「骨盤位」
・骨盤位の分類(大きく分けて三種)
・骨盤位の誘因(母体側、胎児側)
・そのまま経膣分娩するリスク
・帝王切開によるリスク
・いつまでに自然回転しておいた方が良いのか
・回転しない時の対処法
など
踏まえた上で確認すること
・現在何周目
・お医者さんの見解
など
自身の課題
帝王切開について調べ不足。
妊婦さんの不安も知っておく。
その他妊婦さんへの気遣い。
お腹が膨れたり、つわり、精神的な不安など状況に応じてその人が不安に思わない様に心がける。
医療人としての意識と知識と態度。
相手に対しての共感。
安心して頂ける様に。
相手に対する優しさが足りない。
調べてわかった事と考察
子宮筋腫も逆子の原因となる。
それが原因で回りづらい事も。
一般に至陰・三陰交の灸は逆子に良いとされる。
実際に治った例も沢山あるので体質に合う人には良いものなのだと感じる。
しかし合わない場合。
例えば三陰交(大陰)は書物によれば病がない場合は禁灸穴にも指定されている。
金匱要略解説 P575 婦人妊娠病脈治
「懐妊後、最も怖いのは湿熱が胎気を損傷することである。胎が湿熱を受けると、胎は不安定になる。」
中医鍼灸臨床経穴学 P 78
「妊娠期間の母体には、「血を以て用と為す」という特徴がある。臓腑経絡の血は、衝任に注ぎ胎児を滋養している。そのため、妊婦の全身には血分が不足し、気分が偏盛となっている。」
以上から場合によれば熱入血室も起こりえる。
すると衝任脈を通して他経に移り、他臓腑を傷つける可能性もある。
そうなった場合、直接的に湿熱になるケース、欝熱になり気の停滞を起こし血の巡りも悪くなって養胎しづらくなるケースなども考えられる。
そもそも逆子が血室で起こることなら直接的でなくとも間接的でもそこにアプローチをかければ治るのかもしれない。
ただし、動きやすいタイミングなどもあるのでそこは注意が必要。
参考資料
中医鍼灸臨床経穴学 東洋学術出版社 李時珍著
金匱要略解説 東洋学術出版社 何任著
東洋医学の用語に関して
今月初旬より、寺子屋でお世話になっております。
初めて東洋医学の本を読ませて頂いておりますが、用語に関して、特有の世界観を感じました。
例えば、五臓におきまして、
西洋医学では具体的な臓器を意味しますが、東洋医学では機能を意味するということ。
(東洋医学において人体は神様であるため、解剖しないことが前提にあると教えて頂きました。)
五臓をはじめ、用語全般に広い意味合いを含んでいる印象を受けました。
つい、正確な意味を知りたくなりますが、
限定しすぎないからこそ他部位と関連性を持ち、全体を見る(森を見る)東洋医学の世界観に合うのかな、と感じました。
まだまだ、捉え方が曖昧ですが、浅くでも読み進めていこうと思います。
尺膚診で混乱中
最近は黄帝内経をじっくり読もうと思って勉強中です。
霊枢から始めているのですが、邪気蔵府病形篇まで進めると一つの大きな難関が待ち構えていました。
尺膚診です。
まだ理解できていませんが現時点での解釈をアウトプットしていきます。
『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P89
<そもそも病人の顔色と、脈のようす、尺膚のようすはみな疾病と一定の相応関係があり、あたかも太鼓とばちとが相応じるように、一致しないではいられないものなのです。>
→相関関係があるなら尺膚の様子から脈の予想を立てる事も可能なのではないでしょうか。
どの様な関わりがあるのかを見ていきます。
『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P 92
<脈状が急であれば、尺部の皮膚もまた緊張しています。脈状が緩であれば、尺部も弛緩しています。脈状が小であれば、尺部もまた痩せ、脈状が大であれば、尺膚も大きく隆起しております。脈状が滑であれば、尺膚もまた潤滑、脈状が濇であれば、尺膚も枯れてまいります。>
『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P 102
<「五臓が病変を表わす六種の脈状、鍼を刺す方法はどのようか。」
「およそ脈状が緊急であるようなら、多くは寒邪であり、脈状が緩であるようなら、多くは熱であり、脈状が大であるようなら、多く気が有余で血が不足です。脈状が小であるようなら、多く気血がどちらも不足です。脈状が滑であるなら、陽が盛んで、僅かに熱があります。脈状が濇であるようなら、瘀血であり気が虚であって、微かに寒があります。…」>
→文字が多いので簡単にすると
脈 尺膚 病変
急 緊張 寒邪
緩 弛緩 熱
小 痩せる 気血両虚
大 隆起 気が有余で血不足
滑 潤滑 陽盛、僅かに熱
濇 枯れる 瘀血・気虚・微かに寒
となります。
しかし実際尺膚診の運用を見てみると
『鍼灸治療 上下左右前後の法則』 P 63
<尺膚診の出典は、『霊枢』論疾診尺、『素問』脈要精微論などにあり、森立之の『素問攷注』中に、尺膚診の資料が掲載されています。『霊枢』論疾診尺の尺膚診に関わる部分をみていきましょう。>
とあり、邪気蔵府病形篇の内容はあまり反映されていない模様。
両篇を読んでもしっくりこない…
私の認識が不足している可能性も大いにあるので、一旦置いておいて先に読み進めていこうと思います。
参考資料
現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻・下巻 東洋学術出版社 南京中医薬大学編著
鍼灸治療 上下左右前後の法則 メディカルユーコン 藤本蓮風著
背候診
ただ今、チンプンカンプン、迷子中です。
やっぱり私は触覚が鈍いのです。
とりあえず、背候診では何を診ているのか?
まずは自分なりに整理をして、一つずつ分かることを増やしていきたいと思います。
①寒熱
背中のどのあたりが冷えているのか、逆に熱いのか。それは何を意味しているのか。
②毛穴の状態、肌目
毛穴が開いているのと閉じている時の肌の触感はどのような違いがあるのか?
③発汗の状態
サラサラ、ツルツル、ベタベタ、
シットリ、ジットリ
カサカサ、ガサガサなど
具体的にどういう状態を表している?
④肌の弾力
緊張、弛緩
ブヨブヨ、ふっくら、モチモチ
カチカチ、パンパン、ガチガチ
隆起、膨隆、陥没など
それらの意味するところは。
⑤圧痛の有無
喜按
拒按
痺れ、麻痺
⑥肌色
暗い、青い、赤い、黄色い
色褪せた、くすんだ、黒ずんだ、白抜けしているなど
⑦肌ツヤ
⑧できもの
⑨椎間の形・大きさ・位置
⑩詰まっている?
どういう意味で言っているのか、そしてどういう感覚を表しているのか?
まだまだ観察すべきことは沢山あると思いますが、先ずは自分で思い当たる項目を挙げてみました。
いつ食べるか学
時間栄養学という言葉を初めて知りました。
いつ食べるのかに着目した栄養学のようです。
いつ食べるかが健康に与える影響というのが、一般的に思われている以上にとても大きいことが最近わかってきているそうです。例えば肥満、糖尿病、心疾患、脳出血、老化、うつ、ガンなどにも影響することがわかってきたそうです。
体内時計は一つで全身を調整しているのではなく、全身くまなくあることがわかっています。(ここら辺は五臓六腑の五神の話や子午流注の時間の話を連想してしまいます)それは細胞ひとつ一つに存在する時計遺伝子の機能で、今わかっているだけでも、数十種類の時計遺伝子が確認されています。
たとえばそのうちのピリオドという時計遺伝子は物質の生成と分解を一定の周期で行っていることがわかっています。
この時計遺伝子のサイクルによって食欲や睡眠欲などの周期がつくられています。
しかしこの体内時計と異なる周期で生活すると体内時計自体がズレていってしまいます。このズレがストレスのもとになって身体の不調や病気もとになって現れてくるのです。
それでは、ズレてしまった体内時計をもとに戻すにはどうすればいいでしょうか?
この時間のズレを戻す方法の一つとして食事のタイミングが大事になってきます。
その食事のベストタイミングいつなのか。
先ず朝食は起床後すぐ、2時間以内がいいです。
朝食はズレた体内時計を合わせる役割があります。
起床時は体内時計がズレている状態なのです。実は体内時計のサイクルは24時間より長いため、毎日起床時にはズレています。従って一日の体内時計の開始を朝食で合わせる必要があるのです。
あともう一つ太陽の光を浴びることで体内時計を合わせるのも欠かせないポイントです。脳の中の視交叉上核(主時計)が光を浴びることで全身の体内時計のズレを合わせる働きがあります。しかし食事を取らないと体内時計がまたズレる原因になりかねません。
昼食は朝ご飯を食べてから5時間後ぐらいに日中を迎えるのがよいです。体内時計の観点から言うと、消化吸収系の臓器が一番活発になる時間は日中になります。
夕食のベストタイミングは朝食をとってから10〜12時間後ぐらいです。できれば20時までには終えておきたいです。
子供の頃は当たり前だったことでも、大人になると大人の事情でなかなか実行が難しいのが実情です。だから不健康な大人が増えてしまうのかもしれません。
五行大義(1)
第二辨體性
體者以形質爲名。性者以功用爲義。以五行體性資益萬物。故合而辨之。
木居少陽之位、春氣和、煦温柔弱。火伏其中。故木以溫柔爲體、曲直爲性。
火居大陽之位、炎熾赫烈。故火以明熱爲體炎上爲性。
土在四時之中、處季夏之末。陽衰陰長。居位之中、總於四行、積塵成實。
積則有間。有間故含容。成實故能持。故土以含散持實爲體、稼穡爲性。
金居少陽之位。西方成物之所。物成則凝强。少陽則淸冷。故金以强冷爲體、従革爲性。
水以寒虛爲體。潤下爲性。
洪範云、木曰曲直、火曰炎上、土曰稼穡、金曰従革、水曰潤下。是其性也。
淮南子云、天地之襲精爲陰陽。陰陽之専精爲四時、四時之散精爲萬物。
積陰之寒氣、反者爲水、積陽之熱氣、反者爲火。
水雖陰物、陽在其内。故水體内明。
火雖陽物、陰在其内。故火體内暗。
木爲少陽、其體亦含陰氣。故空虛、外有花葉。敷榮可觀。
金爲少陰、其體剛利、殺性在外、内亦光明可照。
土苞四德。故其體能兼虛實。
体は形式を以て名となす。性は、功用を以て義となす。
五行の体性を以て、万物を資益す。故に合してこれを弁ず。
木は少陽の位に居り、春氣和し、煦温にして柔弱なり。
火その中に伏す。故に木は、温柔を以て体となし、曲直を性となす。
火は大陽の位に居り、炎熾にして赫烈なり。
故に火は、明熱を以て体となし、炎上を性となす。
土は四時の中に在り、季夏の末に処り、陽衰へ陰長ず。
位の中に在り、四行を総じ、塵を積みて実を成す。積れば則ち間あり。
間あり、故に容を含む。実を成す、故に能く持す。
故に土は、含散・持実を以て体となすし、稼穡を性となす。
金は、少陽の位に居る。四方は物を成すのところ。物成れば、則ち凝強す。
少陽は則ち清冷なり。故に金は、強冷を以て体となし、従革を性となす。
水は、寒虚を以て体となし、潤下を性となす。
洪範に云う、木に曲直といい、火に炎上といい、土に稼穡といい、
金に従革といい、水に潤下というと。これその性なり。
淮南子に云う、天地の襲精は陰陽となり、陰陽の専精は四時となり、四時の散精は万物となる。
積陰の寒気、反する者を水となし、積陽の熱気、反する者を火となす。
水は陰物と雖も、陽その内に在り。故に水の体は内明らかなり。
火は陽物と雖も、陰その内に在り。故に火の体は内暗し。
木は、少陽たり。その体、また陰気を含む。故に内空虚にして、外花葉あり。敷栄して観るべし。
金は少陽たり。その体剛利にして、殺生外に在り、内また光明ありて照すべし。
【参考文献】
『五行大義』明德出版社
















