学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

投稿テスト

学生・研究生用の記事の公開テストを行いました。 自分自身の手で学びを得ましょう。  

ランチ

先日、職場の人たちとランチに行きました。 ベトナム料理を食べるのは久々です。 そのお店は老舗で、私が学生の頃にも行ったことがある思い出のお店です。 そして以前に比べるとメニューのバリエーションがかなり増えている気がしました。 そんな数多くあるメニューの中から一つに選ぶのは至難の業でした。それぞれの料理がとても美味しそうで、どれも捨てがたい一品です。そして目移りしながらやっとの思いで、フォーと海老塩ごはんのセットに決めました。 結果、選んで正解でした。 フォーはココナッツミルクを加えたピリ辛味でしたが、ベースのうまみのある出汁が更に味に奥行きを持たせていて、スープもお腹いっぱいになるまで飲み切ってしまいました。 フォーにはパクチーが外せませんが、それ以外にもカットレモンが添えられていて、フォーに絞っていただきました。 仕事帰りに寄ったこともあり、あの時のちょっと疲れた私にはピッタリだったのかもしれません。 たっぷりの香草に柑橘の香りで、爽やかになれたと思います。 ベトナム料理はタイ料理と似ていて、甘い、辛い、酸っぱい、料理が多いように思います。風土的に高温多湿でもあるので、甘みで消化を促し、辛味で発汗して、酸味で発汗しすぎないように体温調節をしているのかも。 長年の年月が自然と歴史と相まって、その土地に合う味付けに発展していくのでしょうか。

汗を絞りすぎない

肝陽上亢 肝陰虚のため陽気を抑えることができず、陽気が上昇し、主に上半身に動きがある熱性症状が出現した病態。陰虚の結果の陽気亢進であり、下部(肝)は陰証、上部は実証となる。めまい、耳鳴、頭痛、顔面紅潮、焦燥感、不眠、動悸、腰部下肢脱力感、紅色舌、弦細脈などを呈する。 実践漢薬学 三浦於菟 東洋学術出版社 p381 私的に肝陽上亢は前回の肝火上炎と混同しやすいです。 そうそう、肝陽上亢は肝陽上亢に似ているけれどもベースに陰虚あるのでした。 人間の身体はほとんどが水でできているとよく言われます。成人で体重の60%が水だとか。でも子供だと70%と多く、お年寄りだと50%に減ってしまうのだとか。 この身体の構成成分である水は、東洋医学でいう気血水の水であることは間違いないでしょう。水は陰陽に分けると、陰の性質のもの。それが加齢とともに減っていくということは、陰虚体質になっていくということ。 私はホットヨガに8年ぐらい通っていました。普段の生活ではほとんど汗をかくようなことはないので、デトックスにもなって身体にもいいと思っていました。そんなに頻繁に通った訳ではないですが、夏でも冬でも季節を問わず一年を通して汗をかき続けていました。 そうするうちに冷え性だった足が、冷えの感じがなくなってあったかく感じるようになっていいように感じられ、体質が変わったのだと喜んでいたのですが、どうやら良くない方向の陰虚体質になってたみたいです。その頃から寝汗をよくかくようになったり、生理が早まるようになっていました。(さすがに肝陽上亢の症状にまではなってませんが) なので気虚や血虚など虚証体質の人はホットヨガに気をつけてください。どんどん身体の潤いを失って陰虚体質になって老化が進んでしまうかも知れません。特に40歳以上の方は更年期が早まったり、更年期症状が悪化しやすくなるかもしれませんので注意をしたほうがいいと思います。

滋味深い

滋味深いとは 栄養価に富んで味のよく感じられること。 ゆっくり味わうことで醸し出される味や雰囲気。持ち味がにじみでることによって感じるおいしさ。 母と一緒に長年通っているお店で食事をしたとき、出されたお料理に母が「滋味深い」と感想を述べたら、 シェフがすごく嬉しそうな表情で「滋味深いは最高の褒め言葉です。そういう料理を作りたいといつも思っているので。」と 仰っていたことが印象に残っていました。 鍼の施術でも、 すぐに効果がでるよりもある程度時間が経ってから効果を感じるのが理想と 下野先生がお話されることがあったのですが、 それは料理も鍼も何年もの間、毎日毎日試行錯誤した結果できることで、 滋味深いと聞いたときに、鍼に使う言葉ではないと思うのですが、 一朝一夕ではできないという意味で共通しているものがあるな〜と お料理を食べながら鍼のことを思い浮かべていました。

開業いたします。

こんにちは稲垣です。 私が鍼灸学生の時も、国家資格を得てからも 同じ質問を受けた事がありました。 「なぜ一鍼堂なのですか?」 です。 学生向けの勉強会を 一鍼堂で開催する準備をしておりましたので、 その際に、未来の鍼灸師さんたちに向けて話そうと 思っていたのですが、 このご時世で学生さんたちに集まって頂く機会が なかなか持てませんので、 お伝えしておこうと思います。 (パソコンの画面を通じてのテレビ電話では 臨場感がありませんので、 実際に集まって頂く事を待ち望んでいたのですが、 非常に残念です。) 私は鍼灸学生の一年生の時より 林院長にお世話になりました。 各種勉強会など、様々に参加させて頂き、 大切な価値観を沢山頂戴しました。 学生の頃からの四年間ですから、それはそれは数知れず。 院長の治療を受けさせて頂き、 最初に感じたものは、“テコ”です。 “重い岩”を退けるには支点をおいて、 長い棒のようなもので力点に力を加え 岩という作用点に力を伝える。 そしてゴロンと動かせる。 なるほど! 臓腑へアクセスさせるには、こうするのか! と鍼治療を体験させて頂きました。 同時に、 このテコよりもっと良い方法はないのか? 支点を岩に近づけたらどうだろう? 力点をより遠くに伸ばしたらどうだろう? ”より良い方法を探し続ける好奇心”を教えられました。 学問に対しての「もっと!もっと!」 というエネルギーを感じ、 同じ場所を掘り続ける魅力を院長より感じました。 私はそんな環境が心地よく思い 一鍼堂に通い続けたのだと思います。 「なぜ一鍼堂なのですか?」 という問いの答えとしては 「探究し続ける楽しさを感じたから。」 となるのでしょうか。 ”面白さを教えて頂いた” これは、私にとっては極めて重要です。 そして、 (話が急に展開して申し訳ありませんが、、) 開業いたします。 その”面白さ”を人生の楽しみにして行きたいと思います。 “修行を完了させて一流のはり師になったから店を持つ” というのとは全く異なりますが 鍼灸道の修行の為に、 自身の鍼灸院を持つ事といたしました。 ベッドが一つだけの小さな所ですが 臨床の場として、 研究の場として 励んでまいります。 面倒を見て頂いた院長の気持ちを察するに 痛恨を感じるのと、院長が長期的に考えて 準備されていたもろもろを考えると 心苦しいだけではありません。 罵倒の裏にある優しさを感じるだけに 申し訳ない気持ちなど多々あり、 私自身の心中が穏やかではありませんが 怨まぬ為に、 嫌いにならぬ為に、 少し間合いをとることとしました。 身を切り分けて、与え続ける院長のアンパンマン力を感じて お返しをしなければと、学校を卒業した際に思い続けて 現在まで至っておりますが、必ずお返ししていきたいと思います。 いつになる事やら… 小さな小さな鍼灸院を行っていきますが 温かく見守って頂けるとありがたく思います。 お世話になった皆様に本当に感謝しかありません。 ありがとうございました。 今後とも宜しくお願い申し上げます。 令和3年6月 稲垣 英伸

春になると・・・

私はいつも春先になると不調がでることが多く、 今までは梅核気や左中指に見に覚えのない腫れ(今でも原因わからず、1ヶ月位腫れていた) 今年は生理不順に胃の不調と、気分も落ち込みやすくなったりするので 春がくるのが待ち遠しい反面、不調がくることに怯え毎年身構えてしまいます。。。 でも。もう私も3年生になりますし、下野先生の施術も受けつつ、 せっかくなので自分でも鍼してみようとあれこれ原因を考えてみました。 生理不順については、最近は17日くらいの短い間隔で生理がはじまっておりそのせいで貧血気味で 胃の調子も悪いので脾の弱りが原因?年齢的に腎も原因かも?いつも春先に不調でるし肝の気があがっていることも考えないといけないのか?思いつく限りいろいろ自分の身体に鍼をして変化を観察しようと思います。 寺子屋でも先生方に、脈の変化を観察する方法や毎日自分に鍼してみたら?とアドバイスをいただいたので さっそく実践してみます! やっと暖かくなってウキウキする季節を心も身体も元気に過ごしていきたいです。

易経 その1

東洋医学を学んでいると、易経の八卦の話が出てくることが、度々あります。それは東洋医学の陰陽五行の考え方が易経の陰陽の考え方をベースに発展してきた理論があるからです。 八卦にはそれぞれ象徴となるマークがあり、 「卦名」と「正象」 ☰乾(けん)=天(てん)→金 ☱兌(だ)=沢(たく)→金 ☲離(り)=火(か)→火 ☳震(しん)=雷(らい)→木 ☴巽(そん)=風(ふう)→木 ☵坎(かん)=水(すい)→水 ☶艮(ごん)=山(さん)→土 ☶坤(こん)=地(ち)→土 以上の関係性で結ばれています。 ずいぶん以前に初心者のための易経の入門書を勧められて購入したことがあり、それはある勉強会でそれを題材に講義をうけるためでした。その時パラパラと主要なところを開いて線を引いただけで、全体を読むこともなく、それ以降ずっと私の本棚に眠っていました。 今回こちらで学習をする自由な時間をいただいたこともあり、何年かぶりに本を開いて初めから最後まで一読したところ、少し興味を持つことができました。 つづく  

卒腰痛

先日経験した卒腰痛について。 過去経験したなかで最も激烈な痛みを伴うものだった。 昼間、仕事中からシクシク痛んでいた。 数日前から多少気になってはいたが、晩悪くても翌朝には動けていたし、軽く見積もっていた。 振り返ってみると、根拠もなしに、きちんと見立てることをせず、見ようとしていなかった。 昼間から、腰を庇いながら動いていた。 陽も落ちて、1日の疲れもあり、 衛気の働きが低下していた為なのか。 他方では、何かにつけて苛々していて感情面の起伏が自覚されていた。 歩けていたので庇いながら帰ろうと考えていた。 寒暖差のある日で、建物を出てみると夜風が冷気を含んでいた。 直後、腰に激痛が走り、体の震えが止まらなくなる。 六淫が臓腑を直接に侵襲することもある、とされる その型をそのまま体感したような心地だった。 身をもって経験してはじめて、それまで自分が 言葉が指し示すことを実際に想像することを殆ど何もしていなかったのだと知る。 それどころか、 表から徐々に傷られるのと対置しておかれた考え方、というくらいの距離感で見ていた。 悪寒、ただし寒気というより震えが先行する。 ガタガタ震えながら、足はそれ以上進まなくなり立ちすくむ中、 体をそのまま外気に晒しているのは良くない、 損傷が大きくなるばかりと感じられ、建物内に逃げ込む。 部屋に戻ってからは安静にしていたが、 直接に裏へ入ったことを示すように、急転悪化する。 横にした体は寝返りを打つにもうめき声を上げながらでないとできない。 護りをまるで失っている状態に近く、危機的な状況と感じた。 何をしていても痛く、 普段どうしてこの痛みが生じないのかが不思議に思えた。 体は動かせないが何か食べないと駄目だと思った。 小便など積極的な排泄も必須だと思った。 半日かかって一番悪い状態からは脱したものの、 弱りきった状態で、あのとき身を置いていた環境がまずければ、 もっと拗らせていたことは容易に想像できる。 未だ痛みに伴い腰の虚脱感が左脚後面を足部までつたう。 からだについて多方面から捉え直す契機にしたい。

祖母への鍼灸ケア:温灸器

祖母(94歳。認知症あり。要介護4。脳梗塞後遺症あり。) に対する、スモークレス温灸器の動作テスト。 不定愁訴は便秘。 使用経穴は督脈の腰陽関と霊台あたり。 経穴は使わないと覚えられん…… ※7月14日に行いました。

動かし方など

  動かし方 自身の受けた治療について。 下焦を動かしたいからと言ってアプローチするところは下焦に直接的にアプローチすればいいとは限らない。 上からのアプローチは自身で受けたものでは2回目ですが、何故か新鮮に感じられ、治療翌日の動き方も今までと違う気がして勉強になりました。   標本? 症状には経絡・経筋など枝葉があるけども、それを考える時は臓腑でも同じ。 相剋・相生など五行では習いますがそう言ったものに限らない話で、あるのかもしれませんが書籍ではなかなか載っていない自身の知らない繋がりが隠れている。 何か教わった事で一つのキッカケで色んな関連したものが「バババっ!」と繋がっていく感覚。 自分の中で発見があるとても楽しい時間でした。 自分の体で灸を受けた時も同じ反応が出ます。   本体性振戦 調べると「原因はよく分からないけど震える状態」に付けられる病名。 場所は手指・頭・声に多いらしい。 薬はβ遮断薬が良く使われる。   陽明蓄血 現代語訳 宋本傷寒論 P422 「陽明の証があり、患者に健忘がある場合は、必ず蓄血がある。なぜかというと、その患者にはもともと瘀血があり、これが患者に健忘をおこさせている。大便は乾燥して硬くなっていても、かえって排便は容易で、しかも大便の色が必ず黒ずんでいる。この場合は、抵当湯で瘀血を攻下すればよい。」 役立ちそうなのでメモとして残します。 この本再販されないかな…   生き方 とても大切だと感じる出来事が最近多い。 どんな過酷な環境でも自分を失わず、自分の思う正しい生き方をして鍼灸師として治療にあたれる。 そういう治療家になりたい。   参考資料 現代語訳宋本傷寒論解説 東洋学術出版社 生島忍編著