患者さんの立場
「患者さんの立場になったらどうするか」
一時、寺子屋で先生がお話しされていた言葉です。
夏の疲れからか、家族が体調を崩し、病院を探していました。
1日でも早い処置が必要だから、徒歩圏内のA病院に行ってきたら?
と伝えてその日は仕事に出ましたが、帰宅すると病院に行かなかった様子。
更に症状は悪化していました。
理由を聞いてみると、8年前に同じ症状でA病院にかかったが、先生の態度が酷かったから行かなかったとのこと。
A病院に行けば今頃楽になっていただろうに、先生のある一言がずっと忘れられず痛みを我慢していました。
痛みがある時は焦りや不安もあります。
不安な気持ちを更に煽るような先生の放った一言を聞いたら確かに腹が立つのもわかる気がします。
結果的に治りましたが、二度と敷居を跨ぎたくないのだそうです。
翌日から三連休。急な事で時間もないし、悪化の一途を辿るばかりで縋る思いで2.3件病院に電話をしました。
こういった緊急時、質問に対してスムーズに応対してくれる病院はありがたいものです。
「それは大変ですね。」といった同情の言葉は求めていなかったし、淡々と必要なことを教えてくれます。
受付に立つ時は、特に治療を終えた患者さんにはスムーズに院を後にして頂きたいと感じます。
「サービスではない」
と寺子屋やモデル患者さんを診させて頂いた後、私の口調を聞いて先生が仰りました。
色んな癖や弱点をご指摘いただきますが、一つ一つ克服していきます。
患者さんに対して、凛とした態度を取りながらも
文字・言語
文字、言語って何なのか。
調べた訳ではないが、集団で行動する為にイメージから共通の認識を言化・文字化したのではないのかな。
つまり「大体こういう意味ですよね」という共通認識を作ることでコミュニケーションを容易にさせているのだと想像。
では、共通言語や文字を持たない相手とは理解し合えないのか。
様子に出るのでそういう訳ではないと思う。
家の猫を見て、
「今かまってほしくないんだな」
「これからこっちくるぞ」
「喜んでるな」
「この空気が好きなんだろうな」
など伝わるものもある。
身体を触らせてもらった時で一番わかる時は包む様に触った時。
その時の自分は柔らかい状態にあると思う。
結局は猫ではなく、人間の治療をする訳だけれども、同じく言語に振り回されず、言葉は通じないものとしてやってみたい。
先日受付で話に出たケータイは怖いですよねと言った話、
「勝手に枠組みを作られて色眼鏡になり、相手を見れなくなる」
その認識とも繋がる気がする。
結局何か情報として伝えられた段階っていうのはわかった気にはなれるけど、わかってないんだと思う。
そこに自分の感覚が乗らないと本当に理解できない。
次の寺子屋は「人ではなく生命現象に触れる」
あれこれ書いたけど、そっちの方が自身をフラットに保てる気がするので、そんな感じでシンプルに切経してみよう。
勝負
「患者さんが鍼灸院に入った時からが勝負です!」と下野先生からの一言。
一挙手一投足、速度、歩き方、手つき、表情、声色、姿勢、皮膚の色、身なり、体型…
私は舌や脈に固執していた事に気付きました。
院内はもちろんのこと、街でも、学校でも。
意識して目を養うこと、記録すること、真似ること、毎日が勝負です。
心がけていきます!
変えてみること
ここ一週間、歩く際に使う筋肉、重心の乗せ方を変えてみています。
続けてみるとふくらはぎ、内転筋の筋肉のつき方が変わって面白いです。
日常的には以前仰って頂いた様に電車でのバランス感覚も違うなと感じました。
また、私の課題である手が重いという問題ですが、色々原因を考えてみると肘がうまく使えていないことも要因の一つにあるかもしれない思いました。
ひじが上手く使えていないとツッパリ棒を相手に押し付ける様な形になり、余分な力が加わって重さに繋がるのかもしれないと感じました。
ですので、そこを意識しつつ、相手の呼吸などに合わせて背候診を行なっていこうと思います。
食事制限など
空気感
自身の出す空気がいい状態の時はキチンと周りを見れている。
悪い状態の時は何か引っ掛かりがあってそこに引っ張られている。
自分をしっかり持つ。
それしか解決策はなさそうです。
腹の陰圧
体の使い方で自分の中で大きな発見があった。
自分の身体は片方の腹筋が弱い。
特に陰圧をかける動作を怠っていた様で、そこが原因で側面の筋肉や腰に負担をかけていた。
過度な食事制限
長期的に続くと脾胃飲みではなく腎も痛める。
すると志も傷つくので継続する事が難しくなり、パニックも起こしやすくなるし、記憶への影響も現れる。
拒食症の方は何人か出会った事がありますが、深いものになると中々治療が難しそうだなと感じます。
温煦作用は気の生理作用?
気の生理作用について。
気には推動・温煦・防御・固摂・気化の5種類の生理作用があると授業で教わった。
その時は特に疑問を持つこともなかったが、中医学の本に、
「温煦作用は陰陽の「陽」の機能であり、「気」の機能ではない」と書かれていた。
”「陽」は温煦を主り「陰」は涼潤を主る。陽は温煦すなわち温熱性を主り五臓六腑・組織器官および気・血・津液・精を温暖にし、陰は涼潤すなわち寒冷と滋潤性を備え、陽の温熱性を抑制・調節し陽と共同協調して体温を一定に保っている。”
(『新装版 中医学入門』神戸中医学研究所より抜粋)
一方で、
”温煦作用は気の作用で、気は熱源として働き、気によって産生された熱により組織器官を温めすべての生理機能がスムーズに行われるようにする。”
(『新板 東洋医学概論』 医道の日本社より抜粋)
温煦作用は陰陽?気?結局どっちなのだろう
読んでも答えはわからないので、疑問のままおいておくことにします。
最近試していること
最近試してる事①
目に頼らなかったらどうなるんだろうって事で色々試してみています。
目を瞑って10分程度過ごす。
その際ゆっくりでもいいから歩きながら、猫の位置を探ってみる。
分からなかったら目を開けて場所を確認。
当たったら触ってみる。
いつもと違う感覚で面白いです。
しかし物にぶつかるかもしれない恐怖で歩くのが中々怖いです。
視覚障害の方は点字ブロックに対して杖が当たった時の音と触覚で歩行を行っているそうなのですが、神経張ってないとできないなと思いました。
できれば目を開けながら研ぎ澄まそう。
使わない事はできると思う。
道の物為る、惟れ恍惟れ惚。惚たり恍たり、其の中に象有り。恍たり惚たり、其の中に物有り。
窈たり冥たり、其の中に精有り。其の精甚だ真なり、其の中に信有り。
老子21章とも繋がるのかな。
最近試してる事②
じゃあそれを目を開けながら近づけようとして、色々方法はあると思うのですが目を背けながら対象物に触るという事を行ってみています。
また違った印象を受けます。
最近試している事③
会話する時、伝えたい事が伝わった瞬間を探る。
トーン、テンポ、躱しかたなど。
また、伝わりにくい状態はどんな状態?
自分がその状態ならどうなる?
この前最悪な精神状態だった時の自分の感覚も参考になります。
妊婦
妊婦さんを見て、もし「治療してくれ」と言われたらどうするんだろうと思った。
1人ではなく、2人分の命を見なければいけないので状況が違う。
母体も分け与えている状態。
そもそもの目的が違うので、脈なども正常時とは違う。
臍も参考になりそう。
ここで胃気などにも踏み込むことになると思うが、今勉強している傷寒論とも関連させていきたい。
まだ多分何かあるんだろうなと言った段階です。
フロイト
最近ちら〜と見ていっているのですが、面白い考えの人だと思いますし、勉強になってます。
陰から
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2021/11/03 『陰から』
陰から現れてまた陰に戻っていかれる。治療中に交わす言葉がすぐそこから出ているのに、まるでそこにはない感じ。置鍼の時間に入ると、処置によりたらだの上に立ち上がる動きが鮮明で、他のものが全部取っ払われてしまっているよう。場が変えられている。
自分が感じていることの一部を、今日ふいに、院長に尋ねる機会を得た。普段だったら聞いてみることもしないこと。最近仕事でも色々なことがあるなか、普段と違う精神状態にあったのか、あるいは治療を受けた後だったからか。自分の不躾な尋ね方にも関わらずいくつも返してもらえた。
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2021/11/04 『見直す機会』
同じ人の体でも短時間・短期間でここまで大きく振れるものなのか。
陰陽互根、陰陽転化、頭では理解しているつもりでも、患者さんのからだのうえの現象として捉えるときに、無意識に、ただ寒か熱かと対立して配置する概念として持ち込んでいることを自覚する。
舌診(08)
治療家のT先生に舌の研究の為にご協力頂きました。
舌を撮影させて頂く時は、
念のために表だけで2枚、裏だけで2枚撮影します。
色調の違いを考えて今回はこの画像を選択しました。
表
裏
舌質
淡白舌
嫰・点刺・歯痕
舌苔
白苔
全体・薄苔
仕事終わりに撮影をさせて頂こうかと思っておりましたが、
時間がありましたので、業務の前に撮らせて頂きました。
舌尖の紅が痛々しいですが、”朝” というのも要因の一つかと思います。
裂紋が出来てからかなりの時間が経過しているのかと思います。
T先生の舌は昨年より診させていただいておりますが、
瘀斑の境目が緩やかに感じます。
状況により変化があるのでしょうが、
安定している好転反応を感じます。