学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

日にあたる猫

食べることについて②

皆さまこんにちは、イワイです。 前回の続きです。 〝後天の精〟とは生まれ持った〝先天の精〟とは別に 飲食物から補います。この後天の精の全身へのルートをみてみますと、 後天の精 ↓ 別名 水穀の精微といわれる ↓ 一部は気、血に化生→全身の組織、器官に行き渡る ↓ 残りの一部は 腎 に収まる となっています。 次は〝精〟の作用についてです。①〜③ ①生殖 ②滋養→人体の組織、器官に滋養する 詳しくみてみると、 精は必要に応じて、血へ変化。 ↓ 血も旺盛、正常に各組織、器官を滋養。 精は気へ化生。 ↓ 人体の新陳代謝を推動、抑制し生命活動を維持する。 精は人体を構成する基本物質と捉えられており、 東洋医学では精が充足していると、 生理機能は正常に働くと考えられています。 ③神の維持 神:広義では、生命活動の総称であり、精が充足することで、神の機能が保たれる。 狭義では、精神、意識 、思惟活動を主るもの。 ここからは、勉強した感想です。 飲食物を食べることで、西洋医学的に考えるとエネルギー源となるということ、一方で東洋医学的に考えると、エネルギー源という役割と五臓六腑が正しい働きを出来るようにしていたり、精神活動も主ることになるので、幅広い意味で捉えることが出来ることに気づきました。 【参考文献】 『新版 東洋医学概論 』東洋療法学校協会

胃火上炎について

胃熱証について学んでいて気づいたことです。 胃火上炎:胃で滞った熱が経に沿って上昇する病理変化 胃熱が強くなると上方へ昇る。 辛い物、アルコール、脂っぽいものなど刺激の強いものの取り過ぎ 外感した熱邪が胃に伝わること ストレスなど情志に内傷され肝鬱が起こること などによる火熱化火により胃の津液が損傷して胃気が消耗する。 →受納、和降の機能低下が起こる 胃津が損傷され、腸の潤いがなくなる→大便秘結 +胃熱の亢進により胃濁を伴って上昇→口臭発生 消化器の機能失調→胃気上逆?→呑酸 胃熱→口渇、冷たいものが欲しくなる、食欲亢進 深部で熱が鬱滞→口渇、煩熱、嘈雑、灼熱痛←拒按 熱邪が胃を破る→吐血 火熱が経脈を塞ぐ→血分が乾く→歯肉炎、歯周炎 胃で水穀を受納できない→食欲低下?→水穀を得られない →気血不足?→津液不足亢進 胃に火熱が発生→上炎→頭痛、咽頭痛、顎、顔面部の腫れ (経に沿って熱が上昇するため)   熱は摂取した水穀をどんどん消化する働きがあり、食べても食べても 空腹感を感じてしまう状態になる。 お正月に胃熱によって食欲が亢進するのは何故なのか、と考えていましたが この症状のことを、「消穀善飢」ということがわかりました。 【memo】 肝鬱との関連 水穀を消化することで火熱は更に強くなってしまうのか? 水穀を入れないことで火熱が鎮まることはあるのか? (火熱の原因による?) 胃濁とは 胃で本来降ろすはずだったものなのか? 消化しきれなかったもの、ということなのか?

痹と痺

もう直ぐ国家試験となると授業も過去問を対象とした時間が大半です。 期末試験は期間がとれないので、各教科の試験は授業内で実施されていきます。 試験や資料の誤字については3年間で、かなり慣れました。 ○ 井・滎・兪・經・合 × 井・榮・兪・經・合 ○ 噯氣 × 曖氣     など 本日は痹と痺について 痹(ひ) 1⃣しびれる 2⃣リウマチ 痺(ひ) 1⃣うずらの雌 大漢和辞典の”痺”の欄には”参考”として「俗に此の字を痹に用いるは誤」と、 『字彙』からの引用も記載されています。 「痺與痿痹字不同」との事。 ※字彙(じい)は、明代の梅膺祚(ばいようそ)により編纂された中国の漢字字典。 明の時代から「同じ字じゃないよ」との注意書きがある以上、 出来るだけ正確を期したいと”しびれる”は”痹”で書き通しておりますと、 同じような人がいた時に、ほっこりします。 【参考文献】 『大漢和辞典』(株)大修館書店

「11/10(土) 漢方薬「桂枝湯」を学ぼう!」の感想

講師は大原先生より学びました。 傷寒論より太陽病~厥陰病を説明され、 実際に桂枝湯を煎じ、飲用を楽しみながら温かい時間を過ごさせて頂きました。 学生の身で、混沌の日々を過ごしておりますが 通行人や電車で同乗する人達を観る際に、仕草や素行を観察してしまいます。 例えば この人は落ち着きがない、汗が多い、座り方が横柄、疲れてる、顔色が悪い、 歩き方、目の力強さ、物の持ち方、声の大きさ、、、、 その標は?本は? 虚している?、実している?、陽虚?、陰虚?、内熱?、肝気?、腎虚?、、、、と しかし、本日の漢方講座を経験すると、今までは力の入り過ぎた感覚で見ていた様に思いました。 飲用より身体を整えていく感覚を思うと 力を抜いて観察し、全体像より症状とか異変の把握に努めなくてはならないと感じました。 臓腑を補した影響が、体全体へと達すると思えたからなのでしょうか。 この”『補する』を重点とする”という事を 「10/7(日) 学生向け勉強会」後半戦の院長特別講座で教えて頂きました。 その後半戦のフィーリングは一つの起点となっていますが、共通項を得られたのが本日の収穫の一つです。 大原先生、お疲れ様でした。 いつも配慮頂く院長に感謝いたします。ありがとうございました。 【番外編】 (講座が終了し、方剤の効能についての雑談中) 大原先生 「・・は腎陽と腎陰の両方を補うんですよ。逆じゃなくて両方を補えるんです!」 稲垣 「なるほど、太極を大きくするのですか・・」 と返答した際の大原先生の顔が 『稲垣、易経できやがったな』的な顔は脳裏から離れません( ̄▽ ̄)

生理物質の色

初めまして、高山将一と言います。 血にはなぜ色が存在するのだろうか。 血というのは脾で水穀、営気、津液から生成されたものであるが 脾で作られた後、心が全身に送ると共に、なぜか心は血に赤色を与えるのである。 なぜ心は血を赤色に染めたのだろうか。 なにか利点があって色をつけたのだろうか。 私の知る生理物質には、他に気や津液、精、神があるがこれらには、色があるのだろうか。 僕が建てた仮説は、これが血であったり、気であったり、津液だよっていうのを全身の組織にわかりやすく受け止めてもらうために 色をつけてるのではないのではと考えた。 津液は涙や、汗、鼻水と考えられているがこれらはそれといった色がなく無色透明である。 でも風邪になると鼻水が黄色くなったりする、これは私たちに今風邪だよっていうのを知らせてくれているのかもしれない だから血にも何かしらの理由があって色をつけているのだと思う。 今の私には気というものは見えないが、もしかしたら気にも色がついているのかもしれない。 イメージ的に気の色は黄金であって欲しい、もしかしたら人によって色が違うかもしれませんね。 もしくは、気には6個の作用ががあるのでそれぞれの作用によって色分けされているかもしれません。 そうなると気が見えるという人たちには人間がレインボーに見えてちょっとおしゃれに見えているかもです。 私が気というもを見える様になったらまた報告したいと思います。

花筏

桜も終わりかけの頃、 普段通らない川沿いを自転車でひた走っていた時、 川面を見てあらっと思わず自転車を停めて撮影しました。 川を堰き止めて川面は花びらで埋め尽くされています。 古い桜は徐々に褐色と化し、 グラデーションになっています。 もう、見ていてゾワゾワ〜っとしました。 (悪い意味で) 「人の気道はうまく通じるのにこしたことはない。 うまく通じれば津液は流通し まず痰飲の病が起きることはない。 しかし一旦不調になれば 気道は塞がり、膈の上に集まって痰をつくる」 これだけ溜まった桜の花びらが 逆流したり、四方八方に飛散していけば 小さな穴や細い通常に 容易く入り込んで塞いで またまた不通を起こして 大変なことになりますね。 水面の桜は流れているから良いんです。   参考文献 「中医病因病機学」  東洋学術出版

どうなんだろう

勉強で母親の身体を診させてもらった。   特に気になる点は左少腹急結・左少腹部や股関節あたりの色が黒くなっている・中脘あたりが緊張・舌は腐膩があり、全体的に紫舌・舌下脈絡の特に左側の怒張・脈は渋・左のみ深く沈めると脈が確認出来なくなる・左太渓の顕著な陥没と発汗・足先は冷えている。   以前脈を取らせてもらった時は疲れると脈が7回に一回飛んでいた。   問診はせずに症状で気になる点を後で確認すると左腰に違和感があり、まれに左少腹部に張った感じが起こるとの事。   根本は腎の弱りなのか。   瘀血を取るにしても正気を立て直す必要があると感じた。   よくゲップが出る人なのですが、この胃の働きの低下にも腎虛・瘀血が関係してそうな気がする。   治療穴としては左太渓で腎の立て直しを行うシーンかなと想像。   また、活血も組み合わせる必要があるのかと思った。   左の三陰交を抑えると軽い圧痛があるとの事だったのでここも治療穴に含めることができるのか。   色々考えてみたものの分からない点だらけで難しい。

舌の考察など

  六経弁証 何故か日本では太陽病→少陽病→陽明病→太陰病→少陰病→厥陰病 と教わる。 藤平健先生の論文も読んだが、腸チフスを元に話を展開されていて良くわからない。 熱論を崩すほどのものなのか。 元々傷寒論だと①太陽→陽明 ②太陽→少陽のパターンどちらも明示されてあるからそこに意味はないと思うのだけど、教科書では順序逆転。 先生に聞いてみてもあまり納得出来なかった。 色んな意見があっていいと思いますが、自身の中では邪気の進展を機械的に覚えないでおく事にしました。   恐る恐る まだ全然自身の人をきちんとした条件で刺すといった経験は足りていませんが、散々強く刺される経験なら学校でしてきた。 人の治療がどうこうという事はどうでもいいのですが、自分の中に落とし込もうとして考えた時は こうしてみたらどうだろう?と疑問が生まれる。 その中で「怖いもの知らずな鍼」は自分の目指すところではない。 では逆説的に「怖いものを知る鍼」ならどうなるのか。 刺す経験はないけど、先生方・寺子屋・受付で話した事や起こった事、そこで感じた事を鍼に落とし込めると近付くのかな。 刺す前に刺すイメージをしてみる。 実際刺すとどうなるのかな。 でもその前に相手の体が答えてくれる様にしよう。   猫 うちの猫が高齢(18歳)で最近は寿命も近いかなといった状態になってきた。 呼吸が深く吸えず荒くなる、腰の落ち、水を飲むとすぐに吐く、恐らく原穴であろう位置のスカスカ感、いつも寝転んでいる、嬉しくなると喉をならすゴロゴロの回数低下、聴力はずいぶん前から低下傾向 など腎を思わせる症状が出ている。 何とか残りを楽に過ごしてほしいので少しだけ手を加える様にしていると少し状態は落ち着く。 最後まで楽に、良い猫生であったなと感じてほしいものです。   舌の考察①   舌質・舌形   胖大傾向。 歯痕がみられ、ハリがない。   舌苔 表面的に潤っていて滑苔傾向。   舌色 表裏ともに色が薄く、裏が弱っている。 舌先に少し赤みが見られる。   その他 舌の出し方がデロンといった感じ。 舌診ではないが、口周りに白い吹き出物あり。   脈 中〜沈、押し切ると消える、尺部の落ちがあった。 緩と少し滑だった印象。   考察 舌の色や力のない出し方から臓腑の弱りが起こり、正気が建っていないと想定。 そのため気も上がり、舌先に色が偏る。 臓腑の弱りもあるために水を捌く力もないため停滞して過度な潤いが生まれる。 全体的な色調は気がいかないため出ていない。 脈と合わせて中焦、下焦を強めて正気を建たせる。   舌の考察②   舌質・舌形 胖大傾向。   舌色 こちらも舌先に少し赤みが目立つ。 表面に比べ裏が赤い。 少し色褪せが気になる。 舌先か辺縁部に黒い色調のものが見える。   舌苔 奥の方に膩苔が見られる。 黄色みがあるが恐らく飲み物(茶)の影響。   その他 舌の出し方としてある程度の力はある。   考察 膩苔から飲食物の停滞が見られる。 裏に熱を抱え込み、表面的な色褪せが見られる事から裏熱が陰分を傷つけている可能性がある。 辺縁部分の色調からも上焦〜中焦の境目に邪気の停滞が見られる。 抱え込んだ裏熱を取りつつ本質的な中焦を建てて舌を引き締め、膩苔も取れる様にする。 境目の邪気も直接的・間接的な方法はあるにしろ動かして取っていく。  

胃の冷えと肝経

太衝穴を調べていると、瀉法に灸を配すと暖肝散寒理気の効能を持つとの事です。 その効能は湯液における呉茱萸、橘核、茘枝核、小茴香などの効に類似 <治療範囲> 3.肝経経脈上の病変 太衝は、厥陰肝経の経脈、経別の循行路線上で肝と関係する膝、大腿、陰器、小腹、少腹、上腹、膈、乳、脇肋、眼目、巓頂、喉、口唇などの部位を治療することができる。   との事です。 ここで巓頂とあったので、呉茱萸で治せる厥陰頭痛にも使えるのだろうなと思いました。 厥陰頭痛は頭頂部に起こる痛みとされます。   なぜ起こるか調べていくと、 中医病因病機学 P304 「虚寒とは、中焦が虚寒で土が木を養えなかったり、命門の火が衰えたために肝の温煦作用が失調したりして、肝陽不足・陰寒内生という病理に陥ったものである。臨床症状としては、足腰がだるく力が入らない・異常に疲れる・憂鬱感・びくびくする・涎を嘔吐する・頭頂部痛などがある」 という事なのですが、慢性病の事しか言っていないのであまりしっくり来ませんでした。 確かにその様な時もあるのでしょうが、自分の体の経験から急性病のパターンもあると思います。   高校時代、かき氷を一気にかき込んで頻繁に頭頂部に痛みを走らせていましたし、 大学時代に奈良の極寒の中コンビニでキンキンのビールを飲んだ時も頭頂部に鋭い痛みが走っていました。 どちらのパターンでもその後、しばらくは薄い大量の唾液が出る状態でした。   肝経の走行経路を見ていくと、 臓腑経絡学 P255 「挟胃屬肝絡膽:胃の腑を前と後ろから挟むように、または囲むように流注している。」 例えば、胃を強烈に冷やし、寒邪が居座る事で側を通る肝経に影響をしているなら この場合は 胃=本、肝=標 になるのではないかと思います。   そうなると一生懸命に太衝や太敦を治療しても枝葉の治療に過ぎず、 根本の胃を治さなければ治らないのではないかと思います。   胃を治す治療としては、よく中脘に灸をする様です。 大学時代の胃を痛めたパターンの時ですが、帰宅後に猫がお腹の上に乗ってきたのでそのままにしておくととても楽になりました。 思い返すとあれは中脘あたりだったので、手元に灸が無くても何とかなるのでは?と思いました。   参考資料 中医鍼灸臨床経穴学 東洋学術出版社 穴性学ハンドブック たにぐち書店 中医病因病機学 東洋学術出版社 臓腑経絡学 アルテミシア 中国傷寒論解説 東洋学術出版社

脾胃湿熱の「湿熱」について

東洋医学概論の教科書にあった脾胃湿熱でしたが、湿熱とは 食べ過ぎ・飲みすぎが原因で体内に入ったままになっている「水」が 熱の影響で湿気?のようになっているものなのか? ヒントを探して中医弁証学を読んでみましたが、今日はハテナが多いです。 湿は重濁性と粘滞性をもっていて、湿邪による病は長引きやすく、進行が緩慢 粘滞性があるために長引きやすいような感じがしますが、 病の進行が緩慢というのはいいことなんでしょうか? それともわかりにくい?ということなのでしょうか。。 気機を阻滞させやすく清陽(?)に影響しやすい。 湿気の多い環境や居住地の場合、湿邪は外から皮毛に入る。 また、脾胃虚弱や水分の取りすぎ、過食などは湿の内生をまねく。 湿の病は内外の湿が合わさって発生することが多い。 私自身が雨の多い土地で生まれましたが、どれくらいの期間その環境で過ごすか、というのも関係があるのでしょうか。 (それによって湿邪に対して耐性ができるみたいなことはあるのか?そもそも邪に対して耐性ってなんだろう…) (大阪は日本の中でも湿度が高い土地柄から、梅雨の時期になると湿邪による症状が起きやすい、と授業の時に聞いたことがあり、根拠を調べてみましたが思うような答えは出てきませんでした…)