学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

相手

  リアルタイム 腹がリアルタイムで変化を表す場所だという事が実感できました。 場所的に当たり前ですが、逆にそこまで臓腑との結びつきが強い場所であれば腹診時は少し怖いものがあります。 気をつけたいと思います。 また、先日学校の授業で神門へ灸を受けたのですが、似たような場所の腹の変化が見られました。 脈も心の原穴にやられたからと言って寸に反応が出る訳ではない現象も見られて勉強になりました。   脈 お腹も変化していましたが、あの時脈はどう変わったのか。 今まで似た体質のお二人を見せて頂いたので、整理して治療のイメージができればなと思います。   労宮 ここでみる様にしていたのですが、この前の当て方はきちんと当たっていないというか、自分が良いなと思っていた時に感じた当て方とズレていました。 手で探る様な仕草に近づいている印象があったので改善します。 また、右手の方が感度が低いので普段から合掌して変化しないかやってみます。   案内 最初に先生に案内の仕方を教わった時、患者さんの歩くペースに合わせる事を教わりました。 意識はしていたのですが、そこの意識が甘い事に気付かされました。 改善します。     鍼灸師 きちんと人を治せる様になるために足りないものが多すぎる。 できていないことだらけですが、頑張って出来る様になりたいと思います。 相手があっての事ですが、最終的には全て自己責任。 変わるも変わらないも崩れないも自分次第。 全部受けとり、向き合い、幅広く合わせられる様に努力します。 また、本に全てを頼る訳ではありませんが、必要性を感じたので論語の勉強もやっていきます。 変わらなければいけないきっかけにまた遭遇できて本当に良かったなと思います。 気を引き締めて頑張ろう!

卒腰痛

先日経験した卒腰痛について。 過去経験したなかで最も激烈な痛みを伴うものだった。 昼間、仕事中からシクシク痛んでいた。 数日前から多少気になってはいたが、晩悪くても翌朝には動けていたし、軽く見積もっていた。 振り返ってみると、根拠もなしに、きちんと見立てることをせず、見ようとしていなかった。 昼間から、腰を庇いながら動いていた。 陽も落ちて、1日の疲れもあり、 衛気の働きが低下していた為なのか。 他方では、何かにつけて苛々していて感情面の起伏が自覚されていた。 歩けていたので庇いながら帰ろうと考えていた。 寒暖差のある日で、建物を出てみると夜風が冷気を含んでいた。 直後、腰に激痛が走り、体の震えが止まらなくなる。 六淫が臓腑を直接に侵襲することもある、とされる その型をそのまま体感したような心地だった。 身をもって経験してはじめて、それまで自分が 言葉が指し示すことを実際に想像することを殆ど何もしていなかったのだと知る。 それどころか、 表から徐々に傷られるのと対置しておかれた考え方、というくらいの距離感で見ていた。 悪寒、ただし寒気というより震えが先行する。 ガタガタ震えながら、足はそれ以上進まなくなり立ちすくむ中、 体をそのまま外気に晒しているのは良くない、 損傷が大きくなるばかりと感じられ、建物内に逃げ込む。 部屋に戻ってからは安静にしていたが、 直接に裏へ入ったことを示すように、急転悪化する。 横にした体は寝返りを打つにもうめき声を上げながらでないとできない。 護りをまるで失っている状態に近く、危機的な状況と感じた。 何をしていても痛く、 普段どうしてこの痛みが生じないのかが不思議に思えた。 体は動かせないが何か食べないと駄目だと思った。 小便など積極的な排泄も必須だと思った。 半日かかって一番悪い状態からは脱したものの、 弱りきった状態で、あのとき身を置いていた環境がまずければ、 もっと拗らせていたことは容易に想像できる。 未だ痛みに伴い腰の虚脱感が左脚後面を足部までつたう。 からだについて多方面から捉え直す契機にしたい。

五行大義(05)

【更】 01:かえる、あらためる 02:かわる、あらたまる 03:こもごも、かわるがわる 04:さきもり、交代して役に服する義 05:夜閒の時限の稱呼(称呼:よび名) 06:つぐ、つづく 07:つぐなう 08:経る 09:ふける、すぎる 10:よい 11:としより 12:姓 從革 金曰從革。從革者、革更也。從範而更。 形革成器也。西方物旣成、殺氣之盛。 故秋氣起、而鷹隼撃、春氣動、而鷹隼化。此殺生之二端。 是以白露爲露。露者殺伐之表。 王者敎兵、兵集戎事、以誅不義、禁暴亂、以安百姓。 古之人君、安不忘危、以戒不虞。 故曰、天下雖安、忘戰者危、國邑雖强、好戰必亡。 殺伐必應義。應義則金氣順。 金氣順、則如其性。如其性者、工治鑄作、革形成器。 如人君樂侵凌、好攻戰、貧色賂、輕百姓之命、 人民騒動、則金失其性、治鑄不化、凝滯渠堅、不成者衆。 秋時萬物皆熟、百穀已熟。 若逆金氣、則萬物不成。故曰金不從革。 金は従革という。従革なるもの、革は更なり。範にしたがい更となす。 形あらたまりて器を成すなり。西方の物、既になりて殺氣盛んなり。 故に秋氣が起こりて鷹隼を撃ち、春氣動きて鷹隼を化す。これ殺生の二端なり。 これをもって白露は露となす。露なるもの殺伐の表なり。 王なるもの兵に教え、兵を戎事の為にで集め、以って不義をうち、暴乱を禁じ、もって百姓を安ず。 古の人君、安ずれど危うきを忘れず、もって不具をいましめる。 故にいわく、天下が安といえども、戦いを忘れたものは危うき、国邑が強といえども、戦いを好めば必ず亡ぶ。 殺伐は必ず義に応ず。義は則ち金氣の順に応ず。 金氣の順、その性のごとく。その性の如くは、工治・鋳作し、形をあらため器をなす。 もし人君が侵凌を楽しみ、攻戦を好み、色賂をむさぼり、百姓の命を軽んじ、 人民の騒動、則ち金がその性を失い、治鋳は化せずに、凝滞し渠堅する、ならないもの衆し。 秋は万物みな熟し、百穀はすでに熟す。 若し金氣に逆らえば、則ち万物ならず。故に金は従革せずという。 【参考文献】 『五行大義』明德出版社 『大漢和辞典(第5巻、962頁)』大修館書店

加味

先ずは一番気になっていた青皮から始めてみます。 柴胡桂枝湯のエキス顆粒にミルで潰した青皮を加え、お湯を注いで出来上がり。 ん〜〜、美味しくなっている。 柑橘系の香りで爽やかさが加わり、私の好きな味です。毎回飲むのが楽しみになりました。 2日ほどこの組み合わせで飲んでみたのですが、何となくいいかもしれないという感じで、もう少し長く検証した方が良かったんでしょうが、我慢できず他の生薬も気になって、陳皮を加えることにしました。 生薬の組み合わせに相須薬対というのがあって、同じ性能と効果を示す生薬を組み合わせることで、効果を強める考えもあるので、まあ、いいか。 柴胡桂枝湯+青皮+陳皮 そして数日経過。 上腹部は問題ない感じですが、まだ中・下腹部がどうもスッキリしない。 更に大腸に働く枳実も加えよう。 柴胡桂枝湯+青皮+陳皮+枳実 枳実が加わったら、少し苦くなったような感じがします。 そして数日経過。 悪くはないですが、でもまだ何かが足りないような感じ。  

目線

目の前の現象に簡単に目が眩むのは、問診で聞きとった患者の言葉に一喜一憂するのと同じで目線に確固たる軸がないためだと知る。患者の先週と異なって冷え切った(そう表現してしまうことも含まれる)腹部に触れて、捉えやすい冷えの情報の向こうに別の情報を察知できずにいる。同じ腹部を診た先輩がまったく別の点で着目、記したカルテを見てまた気づかされる。

自分の確認手段など

週末 先週の週末くらいですが、学校での様子をみると全体的にイライラしている様子の人が多かった気がします。 こちらから話を振る訳でもなく、久しぶりに昔出ていた症状が出てきたなど会話で出てきた。 そういう時期だったのかなと勉強になりました。 肝火の人は目と喋り方が爆発的な特徴を持つ気がします。   自分の確認手段 最近自分のどんな状態が良くて、どんな状態が良くないか前よりは実感できる様になってきた気がします。 良くない状態を作ってしまっている時、現実に存在する音、匂いなどに対する取りこぼしが多く、みるものの視点が近い。 その状態になっている時を確認すると変な没頭の仕方をしてしまっている事が多い。 改善方法としては、今に集中したら状態は良くなる。 もっと受動的に。 要らないものが多すぎる。 もっと自分と周りの環境を一致させたいな。   場所によって 小腸経の切経を行う時、相手の顔近くに手を置いてもらうやり方で労宮でみようとすると物理的に距離感が近くなりやすい。 最近は手の指でもみれたらいいなと思い、指先でも軽く触れるよう色々指先で触る訓練中です。   流れ   細かい部分を見るのはいいけども、そこに囚われた瞬間他の情報との関連を切ってしまっているので別物になる。 診断時、そうならないためにもサッパリ生きなきゃなと思います。

舌の考察 2023/11/1

ポッテリしていて、歯根があるが、張りがあり、少しの気虚と気滞水滞を感じる。 舌苔 白 厚 舌質 淡紅 舌裏 まだら 白いところと赤いところがまだらになっている。精血の枯れはないが、気血の充実度が足りない感じがする。 歯痕あり 舌体が浮腫んでいるが、痩せ感も感じる。気血の枯れなのか。 舌質 どちらかと言うと淡白傾向 充実度が低い。 小さい点刺が舌尖から舌辺などわりと見られる、赤味はキツくない。 うつ熱的なものが気血を消耗しているのか。 舌苔 きめ細かいが、べっとりしている。中央から奥は黄膩苔。長年の湿邪の停滞を思わせる。

おばあちゃん(95歳)と鍼

祖母(95歳)に鍼をしてあげて欲しいと、母から連絡がありました。 3年ぶりに施設に行ってきました。 傾眠状態が続き、食事、歩行は自力でできず、ADLは全介助。 両手を腕組みした状態で蹲ったような姿勢でした。 2ヶ月前から急に拘縮が悪化したようです。 担当の按摩師さんと電話で話したところ、 主動筋と拮抗筋を軽く摩った後、 声をかけながら他動介助運動すると伸ばせるそうです。 四肢共に正常関節可動域まで動かせると教えてもらいました。   体がいつも冷たいと職員さんや母からも聞いていましたが、 午前中に按摩師さんがマッサージをしてくれたのか 思っていたより顔色が良く四肢末端も温もりがありました。 ガチガチに固まった体。 人の手に触れらてもらえることは大切ですね。     今日の目的は祖母に鍼をすること。 傾眠しているので問診、舌診できず、 車椅子に乗った状態で、硬く組まれた腕が邪魔して脈診もかろうじてできる程度、腹診はできません。 四診総てが叶わない時もある。 「どんな体勢からでも診れること。」 「寝ることのできる状態でなくても、鍼を打てるように。」 事前に下野先生に相談し、アドバイスをいただいていたので少し落ち着いて取組めました。   下肢を切経しながら指を角度を変えながら当てて 反応があった所に鍼をしました。 寝て鍼をすることが当たり前だと思っていたので、車椅子に乗った人への施術は初めてでした。 背中は車椅子の背もたれに当たり、 鍼ができなかったので肩甲骨下角を軽擦してみると、 「ああ、気持ちいい」 と傾眠していたのに目を開いて大声を上げました。 祖母がどうなりたいのか、 問診ができず分かりませんでしたが、 ずっと顰めっ面をしていた、 これがサインだったと気づきました。 緊張が続いて不快だったんだなと。     脈が引き締まり、ほんの少し自発運動が起きました。 鼻水、涙が出て、手足はじんわり発汗していました。 偶然で起きたことにはならいように 反応のあった所と体の変化を結びつけ考察したいのですが中々難しい。   制約の中での施術は非常に勉強になりました。 ありがとう、おばあちゃん。 鍼をするため、定期的に祖母の元に通います。

穴性について思うこと

先日母が風邪をひき、熱は下がったが咳が治り切らずに寝れないとの事で治療した。 脈は寸部が圧迫されている印象。   腹診後、腹を出した状態で咳をする時の動き方をみる。 触った感覚と視覚的なもの、腹の動き方を確認する。 何となくここかな?と思う部分がある。   配穴では、最初手足で使う。 しばらく置いて、マシにはなるんだけどまだ残っている印象。   背中を出してもらう。   確認すると、膈兪の周辺が湿気を帯びて一部硬くなっている。 そこに鍼を置く。 しばらくすると溢れ出す鼻水。 咳も治ってきた。   後々、学術的にも考え直した。 膈兪は血会であり、本ではやはり血の鬱滞に特に多く使われている印象。   今回は、舌下の血色や舌下静脈・脈などからでも瘀血所見は見られたが、そこは痰湿が中心に絡んでいて起きたものだと感じた。 後々考えると、「血会」に縛られすぎて感覚を疑う怖さも感じた。   また、東洋医学に限らず、一面を見たものがそれが全てだと感じて範囲外の認識が見えなくなる現象は良くある。 全てにおいて太極的な視点は必要だと改めて感じた。

大宇陀町。

店先のワゴンで販売されている処分品をよく目にします。 商店街を歩いていると、目に飛び込んで来たのは、 古本屋のワゴンの中に居た『大宇陀町史(資料編 第3巻)』。 こういった書物は、町役場や図書館などでめにする事はあっても、市中では珍しいのではないでしょうか。 思わず買ってしまいました。 鍼灸学生時代の探索の一つに、奈良県の宇陀市にある薬草園に行った事がありました。 ここには、日本最古の薬草園である『森野旧薬園』や 藤沢薬品工業(現アステラル製薬)の創業者:細川友吉の生家であり、 現在は資料館としての『薬の館』などがあります。 この地の薬草に関しての ”地の利” が大変興味深いです。 以前に探索した際に撮影した画像をご紹介します。 別の機会に各所を個別にご紹介できたらと思います。 【参考文献】 『大宇陀町史 資料篇 第三巻 近代』臨川書店