学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

桜

食べることについて①

皆さま、初めまして。 受付をしております、鍼灸学生のイワイです。 ここでは、日々の学習のことやそこで生じた疑問など様々なことについて、学生なりに書いていきます。 どうぞよろしくお願いします。 早速ですが、新年度になりました。 桜が満開で見頃を迎えてますね! 春といえば、「新しいこと」を始めるのに適した季節だというわれています。新しいチャレンジや生活など、楽しみな気持ちと新しいことに取り組む不安もあると思います。 私達の身体は何か取り組むとき必ずエネルギー、気力、体力が必要になります。 そこで、新しいことに向き合うために、日々の生活の中で欠かすことのできない〝食事〟について勉強し、食べることで身体へどういう影響がでるのか、西洋医学と東洋医学での、それぞれの概念について勉強しました。 西洋医学的には、私達が食事した際、口から入った食べ物は 口→食道→胃→小腸→大腸→肛門 という順ではいって、外で便として出て行きます。この過程の中で、体内に栄養素を取り込み、身体に必要な物資に再合成し、吸収されています。 では、東洋医学的にはどういう概念でしょうか? 東洋医学的に考えると、まず人体の構成や生命活動を維持するのに最も基本的な物資のことを〝精〟といいます。 この〝精〟には、父母から受け継いだ〝先天の精〟と飲食物を摂取することにより得られる〝後天の精〟の2つから成り立ちます。先天の精の量は生まれたときから決まっていますが、後天の精は飲食物を摂取することで絶えず補充されています。 次回は、後天の精について勉強したことを書いていきたいと思います。 ————————————————————— 【参考文献】 「生理学 第3版 」東洋療法学校協会 編 「新版 東洋医学概論」東洋療法学校協会 編

姿勢

先週、臨床実習で手三里、中脘、足三里計5箇所に各5壮を5分以内でお灸をすえるというテストがあり、 そのときに先生から ベッドサイドの奥側にお灸するとき腰が引けているので見た目もよろしくなく、患者さん役の生徒のお腹に腕があたっていたよと指摘を受けました。 もう2年生も終わりにさしかかっているのに、時間内におわらせることとお灸をうまくひねることしか考えておらず 自分の視野のせまさに少々情けなさを感じながら、指摘されたことを寺子屋で下野先生にお話し姿勢を見てもらいました。 やはり私は体幹が弱く腰が引けているとのこと。そういえば脈をとるときも私は脇が開き気味です。。 普段から体幹を意識して、練習するときも先生やクラスメイトや家族に姿勢もみてもらうようにします。 どうしても手技に注目しがちですが、患者さんへの細かい配慮も重要なので学生の間に寺子屋と学校で たくさん学んでいこうと思います。
苔を育成中

胖嫰舌の表裏から考察します。

  舌質・舌苔 淡白舌・嫰・胖大・歯痕・点刺 薄白苔が全体的にありますが、 舌根には白膩があるようにみえます。 舌裏 舌下静脈に怒張・蛇行はみられずに ぼんやりとしています。 外側には暗いところがみられます。 舌面の中央が凹んでいるのが特徴的と思いました。 胖嫰舌のうえに、舌を出すのに力がない為に 凹んでいるのだろうと考えています。 口の開け方にも力強さを感じません。 舌に赤みが少なく、 全身に栄養が行き届いているのか?と心配されます。 舌裏に暗いところがあり、滞りも感じます。 全体的にのっぺりしておりしているのが印象的で 気・血ともに、か細く感じております。 仮説として 裏に虚があり血の停滞がおこり、その表現として舌裏に 血の滞りがあらわれているように思います。 そこが原因となって水分が均等に末端まで届かずに 舌全体に溢れているのでは?と考えます。 原因は同じくして気の停滞もおこり、 力強さを得ることが出来ていないと考えます。 この湿が下焦に累積されていかないかと危惧されます。 舌のみで、想定を考えてみました。 今後も考察を深めたいと思います。  

呼吸・意識・本

呼吸 最近呼吸で自分の状態を整えようとしてチャレンジ中です。   呼吸で 意識している事は吸う→吐く というより 吐く→吸う の意識。 やり方があっているかどうかは分かりませんが、多分丹田呼吸だと思います。   自分なりに良い感覚なんじゃないかと思う潜った、沈んだ感覚に近くなる。   行うと手も少し温くなってきます。     日常での意識 外の世界がどう見えているか   自分の状態によって変わる気がしてます。   夕焼けも見ていて綺麗なんですが、頭の中が思考で占拠されている時はあまり入ってこないというか、外の世界にフォーカスがいっていない。   そんな頭の状態の時は見るものの視点が近くなっていて、全体を見渡す事ができなくなっている。   切診を行う時に何かに着目してしまうと同じ感じがします。     最近気になっている本 最近死を間際にした人の気持ちや考えが気になっていて、そんな感じの本をチラチラ読んでいます。 最近読んでいるのは吉田松陰の留魂録で、獄中で死が確定していても冷静ですごい人だったんだなと勉強させて頂いてます。   冬休みは夜と霧を読んでみようかなと計画中です。

六經病機(03)

太陽病病機 【03】邪入經輸 傷寒論 辯太陽病脉證并治上 第五 第十四条 太陽病、項背强几几、反汗出惡風者、桂枝加葛根湯主之。方三。 「太陽病、項・背が几几として強張り、反して汗が出 悪風なるもの、桂枝加葛根湯これを主る。」 辯太陽病脉證并治上 第六 第三十一条 太陽病、項背强几几、無汗、惡風、葛根湯主之。方一。 「太陽病、項・背が几几として強張り、汗が無く、悪風、葛根湯これを主る。」 太陽表邪が經に入れば、經に沿って輸ばれるので、經氣の通りが悪くなり、 筋脉に栄養が届かなくなり、項背部が強張るなどの症候が現われる。これが邪入經輸。 風邪が經に入って輸ばれれば、表が虚して自汗がでる。これが桂枝加葛根湯証である。 寒邪が經に入って輸ばれれば、表が実して無汗となる。これが葛根湯証である。 【参考文献】 『中医病因病機学』東洋医学出版社 『中医臨床のための方剤学』医歯薬出版株式会社 『傷寒雑病論』東洋学術出版社

所見の記録 1

友人の体を診せてもらって その所見の記録。 もともとよく日焼けしていて色黒なのに 顔だけ抜けたように白い。 顔全体に乾燥の程度がきつく皺が深い。 そして、足首から下、特に踵は乾燥が顕著。 脈は細くタイミングがやや不規則だが 特にはやくうってはいない。 舌体は色が暗くてやや青みがかって見える。 薄白苔。 (続く)

備忘録(1)

アルバイトとして障害者の介助や老人の介護をおこなっておりますが、 今回は、とある方の入浴を介助いたします。 洗髪の際、 ゴシゴシ、ゴシゴシ、、 Aさん「もっと強くして下さい。」 稲垣 「大丈夫ですか?それでは。」 ゴシゴシ、ゴシゴシ、、(結構強くしてるけど大丈夫かな?) Aさん「もっと強くして下さい。」 稲垣 「(゚д゚)!えっ(マジで!)。わかりました。」 ゴシゴシ、ゴシゴシ、、 Aさん「強くやり過ぎて、昔は血が出たことがあるんですが、それが良いんです。 HAHAHAHAHAHA。」 稲垣 「・・・。」 Aさん「でも、寝不足の時は強さに耐えれない時があるんです。」   ★ ”養蔵”できない事での、”皮毛”への影響を思う。  

舌の考察など

  六経弁証 何故か日本では太陽病→少陽病→陽明病→太陰病→少陰病→厥陰病 と教わる。 藤平健先生の論文も読んだが、腸チフスを元に話を展開されていて良くわからない。 熱論を崩すほどのものなのか。 元々傷寒論だと①太陽→陽明 ②太陽→少陽のパターンどちらも明示されてあるからそこに意味はないと思うのだけど、教科書では順序逆転。 先生に聞いてみてもあまり納得出来なかった。 色んな意見があっていいと思いますが、自身の中では邪気の進展を機械的に覚えないでおく事にしました。   恐る恐る まだ全然自身の人をきちんとした条件で刺すといった経験は足りていませんが、散々強く刺される経験なら学校でしてきた。 人の治療がどうこうという事はどうでもいいのですが、自分の中に落とし込もうとして考えた時は こうしてみたらどうだろう?と疑問が生まれる。 その中で「怖いもの知らずな鍼」は自分の目指すところではない。 では逆説的に「怖いものを知る鍼」ならどうなるのか。 刺す経験はないけど、先生方・寺子屋・受付で話した事や起こった事、そこで感じた事を鍼に落とし込めると近付くのかな。 刺す前に刺すイメージをしてみる。 実際刺すとどうなるのかな。 でもその前に相手の体が答えてくれる様にしよう。   猫 うちの猫が高齢(18歳)で最近は寿命も近いかなといった状態になってきた。 呼吸が深く吸えず荒くなる、腰の落ち、水を飲むとすぐに吐く、恐らく原穴であろう位置のスカスカ感、いつも寝転んでいる、嬉しくなると喉をならすゴロゴロの回数低下、聴力はずいぶん前から低下傾向 など腎を思わせる症状が出ている。 何とか残りを楽に過ごしてほしいので少しだけ手を加える様にしていると少し状態は落ち着く。 最後まで楽に、良い猫生であったなと感じてほしいものです。   舌の考察①   舌質・舌形   胖大傾向。 歯痕がみられ、ハリがない。   舌苔 表面的に潤っていて滑苔傾向。   舌色 表裏ともに色が薄く、裏が弱っている。 舌先に少し赤みが見られる。   その他 舌の出し方がデロンといった感じ。 舌診ではないが、口周りに白い吹き出物あり。   脈 中〜沈、押し切ると消える、尺部の落ちがあった。 緩と少し滑だった印象。   考察 舌の色や力のない出し方から臓腑の弱りが起こり、正気が建っていないと想定。 そのため気も上がり、舌先に色が偏る。 臓腑の弱りもあるために水を捌く力もないため停滞して過度な潤いが生まれる。 全体的な色調は気がいかないため出ていない。 脈と合わせて中焦、下焦を強めて正気を建たせる。   舌の考察②   舌質・舌形 胖大傾向。   舌色 こちらも舌先に少し赤みが目立つ。 表面に比べ裏が赤い。 少し色褪せが気になる。 舌先か辺縁部に黒い色調のものが見える。   舌苔 奥の方に膩苔が見られる。 黄色みがあるが恐らく飲み物(茶)の影響。   その他 舌の出し方としてある程度の力はある。   考察 膩苔から飲食物の停滞が見られる。 裏に熱を抱え込み、表面的な色褪せが見られる事から裏熱が陰分を傷つけている可能性がある。 辺縁部分の色調からも上焦〜中焦の境目に邪気の停滞が見られる。 抱え込んだ裏熱を取りつつ本質的な中焦を建てて舌を引き締め、膩苔も取れる様にする。 境目の邪気も直接的・間接的な方法はあるにしろ動かして取っていく。  

湿が熱化することについての疑問点

湿熱証は湿と熱が合わさった状態で人体に入り、病になっている。 湿や熱が蘊結(こもって停滞する)、薫蒸(いぶすこと)して起こる。 湿も熱も気の1つ(?)で口鼻から人体へ侵入する。 前回のブログを書いた時には皮毛から湿邪が侵入するという風に書いてあるのを読みましたが、口鼻から侵入する湿、熱と、湿邪は別物なのか? 湿邪が体内でこもって停滞し熱が生まれることと、脾胃の湿から熱が生じるというのは、 前者は外からの要因によるもの、後者が内からの要因によるもの、という認識でいいのか。それともどちらも体内で起こっていることで、単純に湿→停滞→湿を解消するために熱化する、ということなのか。 熱化することで、体内に分散させて湿をなくそうとしている、ということなのか。 (でも熱化することで、津液が少なくなる、臓腑の機能が失調する、などの問題も生じれば、熱化は身体にとっては良くないことになってしまうような気も・・・) 湿熱証の性質は「湿」ではなく「熱」という記載もあり、2つが合わさっているのに性質が熱というのは、熱の方が湿より強い、ということなのか? 確かに湿のことだけを考えていると湿が強くなることで熱化し、熱が発生してから熱が弱から強に変化していくようなイメージになってしまって湿と熱を同列にしているとやはり変な感じもあります。 【memo】 ・〇湿が熱化→湿熱に転じる ・脾胃だけで熱化を考える ・熱の影響

お灸のダメージを減らせるか など

  受付にて 仕事をしていて、ある時に先生にあるべき景色を見せて頂いた。 イメージされたのは波打たない湖の様な景色。 静かでどこまでも続く様でした。 頭ではわかったつもりでも体感して深みを知る。 以前院長も見せて下さった様に思うがまた違う景色。 とても良い経験になりました。     お灸のダメージを減らせるか 月曜の授業内容に百会に置鍼というものがあった。 切皮→弾入→5分くらい置鍼→抜針といった感じ。 ただやった事あるしあんまり置かれたくないので切皮したらすぐ抜いてとお願いした。 それだけだとあまり変化なし。   しばらくして自分で思うやり方ならどう変化するだろうと思って 同じ種類の鍼で置鍼はなしという基本的な条件は同じで施術してみた。 結果として起立性低血圧のような眩暈を引き起こす事ができた。   月曜、火曜に膀胱経辺りに過去最大量のお灸を受けるのでちょっとでも防止できないかなと実験してみました。 鍼の感覚も含めて勉強になりました。   左右対称 ずっと体の癖を治す為に色々工夫している。 その中でもふと自身の右目が乱視である事に気づく。 知らず知らず左ばかり使っていれば顔の中心から見ていない訳でズレも生まれやすい。 という事で今家で左目に眼帯をつけて過ごしています。 発見として面白い事が右目ばかり使うと体は右軸で動き始めるという事。 使っていない部分が使われたのか体のアチコチがバキバキいいます。