学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

水気凌心

水気凌心とは、水湿が氾濫して心臓に影響し、そのために心機能が減退して起こる。 (中医弁証学 /東洋医学術出版社 p234 より引用) 水気とは、体内に発生した異常な水液のこと。(「新装版」中医学入門/神戸中医学研究会 p13 より引用) 凌は押し伏せる。下に抑えるようにする。おおいかぶさるという意味。 今日教えていただいた言葉。忘れないように覚え書きです。

山崎、太陰など

山崎 色々取っ払うために学生時代から何となく好きだった山崎駅にいきました。   特に何かがある訳ではないのですが、人通りもそんな多くなく、鳥や風の音が聞こえる中にある踏切の音もいい感じです。   何もない中、外の世界と向き合った時に以前教わった環境のお話が思い返された。   自分だけになってもいけませんが、自我の確立のさせ方も少し見えてきた気がします。   自分の課題と向き合う時、人と関わってどうこうするよりも先にそっちが必要ですね。     太陰など 太陰は太陰と呼ばれるだけあってやはり陰が一番深いところなんだと実感。   心の在り方にも影響するなと思います。   ベクトルが自分に向いて陰鬱な時、脾の弱りも考えられる。   思考がどう向かうかもわかりやすいです。   先週聞かせて頂いた話も水に関係していて、これから梅雨時に入ってどう臓腑が変化していくかみていくと勉強になりそうです。   また、ここで生まれた痰湿は氣滯と結びついて胆に波及する事もあると思う。   胆経に反応がある場合、痰湿を兼ねていることが多いと思います。    

柑橘の皮の力量は

何の理気剤がいいだろうか。 自分の身体の不調としては、中焦、下焦にものが停滞しやすい感じがします。ものを食べると確実に悪化します。お腹の張りやもたれ感があって便秘しやすいです。 ♦︎陳皮 ミカン科ウンシュウミカンなどの成熟果実 性味 辛苦 温 帰経 脾胃肺 肺胃の気をよく巡らせ整え化痰燥湿する。行気燥湿の常用薬。薬力は強くなく比較的軽度な病態に使用される。青皮に比べ行気作用は温和で、脾胃気滞証に多用される。 無難な印象。 ♦︎青皮 ミカン科オオベニミカンやコベニミカンなどの未熟果皮 性味 苦辛 温 帰経 肝胆胃 陳皮より強力な行気作用(破気)作用を有し、よく鬱滞を除く。主に肝気を巡らせる。 青みかんの皮がこんなに強力に作用するなんで不思議です。一番興味がある生薬です。破気だなんてちょっとスリリング。でも帰経的にも求めているものにピッタリかも。 ♦︎枳実 ミカン科酸橙などの幼果 性味 苦辛 寒 帰経 脾胃大腸 強力な行気力を有し、凝縮停滞した気・痰・食積を取り除く寒性の理気薬。熱証をはじめ、各種の気滞にも多用される。枳穀に比べて行気力が強く、中下焦(胃腹部)に主に作用する。 今飲んでいる柴胡桂枝湯に枳実を足すと、四逆散の働きが加わりそうです。 ♦︎枳穀 ミカン科酸橙などの未熟果実 性味 苦辛 寒 帰経 脾胃大腸 薬効は枳実と同様。枳実に比べ行気作用は弱いが、中上焦(胃・胸部)によく作用する。腹部膨満感(痛)などに多用される。 枳穀は手に入らなかったのでお試しは今回は見送ることになります。残念。他の柑橘系にはない胸部にも作用するとあるので、実際に飲んでみてどうなるのか、気になるところではあります。 ーーーー実践漢薬学 東洋学術出版社ーーーー    

はじめに。

鍼灸学校に通う西です。 想いが募って数日前に一鍼堂に伺い その夜 振り返って 無知な自分に慌て心もがきました し これからもその繰り返しでしょうが 想いだけはまだちゃんと生えてくるので 東洋医学の世界で 何にもなれないかもしれないですが 前進が見えなくても泳いでいけるように 日々傾けていけたらと思っております。 宜しくお願い致します。 ーーーーーーーーーーー 東洋医学について、学校の東洋医学概論の授業や教科書で触れてきましたが、まだまだ落とし込めておらず。ひとまず東洋医学の基本用語や作用などの理解に努めようと、入門書をちょこちょこ読み進めております。 そしてブログに何を書こうかなと思案する中で、先に記した文を読み返してみたら 自分の気持ちの様がまるで陰陽のようでしたので、陰陽について少し。 ーーーーーーーーーーー 陰陽は、中国の古代哲学思想にもとづいた概念で、「事物はすべて陰と陽の対立する性格をもつ2種に分けることができる」という観点から分類されている。この観点から学ぶべきことは、すべての事物のなかに促進と拮抗という対立した面が存在しつつ統一されているということである。 同じ陰陽でも使用する状況によって数種の異なった概念を意味するので、十分な認識が必要である。 〈陰陽の相互関係について〉 ・対立と互根 陰と陽は相反する属性で成り立っている。この対立した組み合わせは、どちらか一方だけでは成立しない。このような陰陽の相互依存を互根という。 ・対立と制約 陰と陽は対立するものであり、互いに制約し合っている。陰は陽を制約し、陽は陰を制約している。このような制約によって平衡を取ることができる。 ・消長と転化 陰陽の量が増えたり減ったりすることを陰陽消長という。陰陽が消長を繰り返すためには、陰または陽が増加や減少を続けるのではなく、ある一定のところで増加は減少に、減少は増加に転化しなければならない。転化がなければ消長の結果、陽または陰しかなくなってしまう。これを防ぐため陰は極まれば陽に、陽は極まれば陰となるのである。 ・可分 陰陽に分けられることを可分という。陰陽は条件によって細分化することができる。絶対的な陽や陰というものは少なく、相対的に陽や陰となることが多い。 陰陽の平衡が保たれていれば正常。 陰陽の平衡が保たれなくなっている状態が病。 人体にも陰陽の法則がある以上、治療においても陰陽の考えを用いることが不可欠である。 治療においては、人体に起こった陰陽のバランスを整えることが原則である。 ーーーーーーーーーーー なにぶん自分の言葉で考えを構成するまでの力がありませんので、インプットしていて、より腑に落ちていく箇所を挙げています。 参考文献 『中医学入門』 神戸中医学研究会 『新版 東洋医学概論』 医道の日本社 『やさしい中医学入門』 関口善太 『現代新国語辞典』 学研 西

分かりません禁止令

切診をさせていただく機会が増えました。 お腹の段差は何なのか。 右が辛いと主訴に対して左が硬い。 左足は凹んでいて痩せているのか。 右足は脹りがあり硬直している。 果たしてどちらが正常なのか。 どちらも正常ではない可能性もある。 下野先生に「何か感じましたか?」 と聞かれても、「分かりません」としか言えず、治療後の変化を診てから考えることにしました。 治療の後に切診してお腹や足の寒熱、凹凸、肌の色艶、左右差など変化を診ることで、初めて施術前に切診したお腹の段差と硬いものが邪だったことを知りました。 痩せていた左足は肌肉にふくよかさが出て左右差がなくなりました。 下野先生の問い掛けに「分かりません」と答えてしまったことに、寺子屋の帰り道ずっとモヤモヤする自分… 「分かりません」と答えてしまうと自身の思考を止めてしまい何も生み出せない。 次回から間違ってもいいから感じたことを先生に話していきます。 治療前と治療後の変化、手や指のセンサーを作りながら気付きと文献を照らし合わせながら積み重ねていこうと思います。

尺膚診で混乱中

最近は黄帝内経をじっくり読もうと思って勉強中です。 霊枢から始めているのですが、邪気蔵府病形篇まで進めると一つの大きな難関が待ち構えていました。 尺膚診です。 まだ理解できていませんが現時点での解釈をアウトプットしていきます。       『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P89 <そもそも病人の顔色と、脈のようす、尺膚のようすはみな疾病と一定の相応関係があり、あたかも太鼓とばちとが相応じるように、一致しないではいられないものなのです。> →相関関係があるなら尺膚の様子から脈の予想を立てる事も可能なのではないでしょうか。 どの様な関わりがあるのかを見ていきます。     『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P 92 <脈状が急であれば、尺部の皮膚もまた緊張しています。脈状が緩であれば、尺部も弛緩しています。脈状が小であれば、尺部もまた痩せ、脈状が大であれば、尺膚も大きく隆起しております。脈状が滑であれば、尺膚もまた潤滑、脈状が濇であれば、尺膚も枯れてまいります。>   『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P 102 <「五臓が病変を表わす六種の脈状、鍼を刺す方法はどのようか。」 「およそ脈状が緊急であるようなら、多くは寒邪であり、脈状が緩であるようなら、多くは熱であり、脈状が大であるようなら、多く気が有余で血が不足です。脈状が小であるようなら、多く気血がどちらも不足です。脈状が滑であるなら、陽が盛んで、僅かに熱があります。脈状が濇であるようなら、瘀血であり気が虚であって、微かに寒があります。…」>   →文字が多いので簡単にすると   脈    尺膚    病変 急    緊張    寒邪 緩    弛緩    熱 小    痩せる   気血両虚 大    隆起    気が有余で血不足 滑    潤滑    陽盛、僅かに熱 濇    枯れる   瘀血・気虚・微かに寒   となります。 しかし実際尺膚診の運用を見てみると   『鍼灸治療 上下左右前後の法則』 P 63 <尺膚診の出典は、『霊枢』論疾診尺、『素問』脈要精微論などにあり、森立之の『素問攷注』中に、尺膚診の資料が掲載されています。『霊枢』論疾診尺の尺膚診に関わる部分をみていきましょう。> とあり、邪気蔵府病形篇の内容はあまり反映されていない模様。 両篇を読んでもしっくりこない… 私の認識が不足している可能性も大いにあるので、一旦置いておいて先に読み進めていこうと思います。   参考資料 現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻・下巻 東洋学術出版社 南京中医薬大学編著 鍼灸治療 上下左右前後の法則 メディカルユーコン 藤本蓮風著    

何気ないひと言

先日、久しぶりに寺子屋の実技練習に参加しました。 先生が何気なく仰った一言や、行動に、 ぼんやりと、悶々としていた事、 見落としていた!と気づいた事。 ちょっと視野が拡った感じで ワクワクします。 1年前、数ヶ月前、数日前なら 先生の言葉がよく分からなかったかもしれません。 日々臨床に出て、疑問に思ったことがなければ、 今日得た気付きはなかったかもしれません。 些細なことでも 次から現場で活かそう! 勉強会や実技練習に参加すると、 モチベーションに繋がります。 分からない事、できない事を嘆くより、 それも楽しんでいけるくらい 肩の力を抜いていて歩んで行こうと思います。

しゃべる訓練など

  しゃべる訓練 しゃべる訓練として自分語りをします。   先日一鍼堂で「なぜ鍼灸師になろうと思ったのか」と言った話を先生とした。   その時にお伝えした内容ですが、それよりもっと前になぜ医療をやりたいのかと言った問答が自分の中にあった。   大学生一回生の時、情報基礎倫理の授業で 「グラスに入った水が半分残っています。 これをどう考えますか?」   と言ったテーマで講師が話していた。   その問いに対して 「残り半分もある」 「残り半分しかない」   どう捉えましたか? と言った内容だった。   話を聞いていて、ふと陰陽の考え方がよぎった。   グラスには水の入った部分もあれば空の部分もある。   全てには逆の側面がある。   もちろんその先もあるが、ほとんどの事象はそう。   世間一般の良いや悪いの評価に対して 何でお前らに決められなあかんねん、と疑問を抱いていた中で出会ったそんな考え方。   自分の中にドカーン!と言った感覚があって、その日の学校の帰りは見るもの全ての逆の側面を見るようにしていた。   東洋医学の中にある考えの一つに触れ、それが何なのか知ってみたくなった。   何となくですが、その先に自分みたいなしんどい人が救われる未来があるのかなと医療人を目指したような気がします。   過去に囚われるのは良くありませんし、そこに縛られている訳でもありませんが、先へ進む為にもいい振り返り方はありかなと感じた。     カフェにて 老子を読んでいて、ボーッとしながらふと周りの景色が入ってきた。   その時に大きく飾られていた世界地図を見た。   ありきたりな感想ですが、   「日本って小さいなぁ」   そう思いました。   この狭い国の中でさらに狭いコミュニティに縛られる必要はない。   もっと広く、大きなものを。   世界地図だって宇宙を含めたらまだまだ狭い。   どこまでも伸び伸びと。   思い浮かんだ逍遥という言葉。   単語としては一番好きかもしれません。     何も抱かない   何か不満が募る。   そこは出した方がいいかもしれない。   でも、そこを抱かない事が一番大切。   最初からなければ何も生まれない。   何に焦点を当てて生きていくか。   スッキリした人間でありたい。     腹部と経穴 習った腹部のエリアと経穴を一致させるために、心経の穴のみをを軽く刺した。   刺した後に感じる腹部の変化。   変化を感じる事ができて良かったです。

肺の物語…

こんにちは、 クリステンです。 今日は雨で、学校のテストもあったので少し疲れています。 せっかく寺子屋なのでこの時間を充実にしたいのに、気づいたら文字を眺めているだけ頭に入ってこない。もったない。 でも、こういう日はありますよね。 “今日はがんばりすぎたらダメという合図のかな...” 先日の下野先生くださったアドバイス→ 「臓腑経絡学」を4回にサラっと読んで、5回目に熟読すること。 ただ、文字を読んでいても、頭に入ってこない今日ですので、何か工夫が必要。 →家に帰った後は絵として描いてみよう。 (絵を描くのが私にとってはリラックス手段ですし、視点を変えると何かの気づきやヒントが出てくる時もあります) ① 肺蔵象と経絡:肺 私のイメージだけですが、 「肺」は上品で美しい気配りの良い母親のように見えます。 デリケートでありながらも、皆を養って守れる女性ならでの強みを持つ。 「華蓋」ともいう、もっとも高位に位置、八葉っぱを有する花のような形をし、 上焦・陽中の陰・牝の臓である。 脾胃から水穀精微と自然界からの清気を受け取って、 それらに生み出された宗気・衛営気と津液を皆にくまなく宣発し、潤う。 衛気を主り、衛の気が充実となれば、 腠理が正常に開閉でき、体表を温め養い、 皮毛を潤沢に保つ。 そうなると、皆を外邪から守られる。(体表を防衛) 鼻に開竅する。香りを知る 魄を蔵し、本能的で感覚に関係が深い。 濁を排出。水液代謝。 (母親って、普段はデリケートで柔らかい人でも、日々弁当を作って、掃除する。カゼなどを引いていても自分より子供達の養うことを先にする。子供が危険な状態になると、ものすごい力を発揮し、全力で守る。というイメージ) 「メモ」 ・外邪や上逆の影響を受けやすい。 ・「表証で軽いものであれば、裏証症状はほとんどみられないが、唯一咳がでることがある」(←臓腑経絡学。これについて意味をもっと詳しく調べていきます)。 《肺と肝》 なぜか、描いた絵には、肝が蓮の花になっていました。 本では、肺が「蓮のような」と書いてあるけれど、 あまり考えずにこうなりました。 肺は西を属し、牝の臓。肝は東に属し、牡の臓。 私の頭の中、肺はお嬢さんであれば、肝はその主人である。 (心は君主) 日本人とは違うかもしりませんが、私にとって蓮の花は美しくて、たくましいイメージしますので、どちらかというと男性らしい。 ____ 肺の役割や、肺ー肝、肺―腎・肝―心の関係について、たくさんの話はありますが、 今日の物語・絵はここまで。 また次回。 参考した本:

腹診で 2

(前回の続き) 症状としては ・気鬱 ・浮腫み(下肢) ・睡眠は浅く、悪夢が多い 以前にお腹が似た状態だったときも、気鬱があった。 “分厚さ”は何がもたらすのか。 浮腫みとの関係か、精神状態や気鬱の表れか。 処置後には「硬さ」の密度が少し下がり、 ゆとりが生まれた印象を受けた。