陰から
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2021/11/03 『陰から』
陰から現れてまた陰に戻っていかれる。治療中に交わす言葉がすぐそこから出ているのに、まるでそこにはない感じ。置鍼の時間に入ると、処置によりたらだの上に立ち上がる動きが鮮明で、他のものが全部取っ払われてしまっているよう。場が変えられている。
自分が感じていることの一部を、今日ふいに、院長に尋ねる機会を得た。普段だったら聞いてみることもしないこと。最近仕事でも色々なことがあるなか、普段と違う精神状態にあったのか、あるいは治療を受けた後だったからか。自分の不躾な尋ね方にも関わらずいくつも返してもらえた。
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2021/11/04 『見直す機会』
同じ人の体でも短時間・短期間でここまで大きく振れるものなのか。
陰陽互根、陰陽転化、頭では理解しているつもりでも、患者さんのからだのうえの現象として捉えるときに、無意識に、ただ寒か熱かと対立して配置する概念として持ち込んでいることを自覚する。
舌の考察 2023/11/1
ポッテリしていて、歯根があるが、張りがあり、少しの気虚と気滞水滞を感じる。
舌苔 白 厚
舌質 淡紅
舌裏 まだら
白いところと赤いところがまだらになっている。精血の枯れはないが、気血の充実度が足りない感じがする。
歯痕あり
舌体が浮腫んでいるが、痩せ感も感じる。気血の枯れなのか。
舌質 どちらかと言うと淡白傾向
充実度が低い。
小さい点刺が舌尖から舌辺などわりと見られる、赤味はキツくない。
うつ熱的なものが気血を消耗しているのか。
舌苔
きめ細かいが、べっとりしている。中央から奥は黄膩苔。長年の湿邪の停滞を思わせる。
【悩み】僕と各種勉強会との関係について
僕は今年の春頃から、ちょこちょこと、鍼灸関係の勉強会に参加させていただいているが、
学生・東洋医学を学ぶ者の為のプロジェクトを設置。
本当に必要な事とはなにか。
https://toyoken.org/141/
において、林先生曰く、
前略
これからも勉強会や企画を
展開していきますが、
参加して頂いても、
なかなか単発でその場では
触発されて気持ちが盛り上がる
ものの、
結局、それが日常にはならないといった問題が
発生します。
これが根本問題だと思います。
後略
まさに今の僕がそうで、今の学校の課題と家庭生活に忙殺されるあまり、勉強会に参加しても消化不良・便秘をおこしてアウトプットができない状態。
また、東洋医学・中医学の理解があやふやなまま、勉強会にいっても「面白かった・楽しかった」で終わりがち。
身についてない。血肉になってない。
わかっていても……
さらに、一鍼堂の勉強会のことは書けても、他所様の勉強会のことを書くのはかなり気が引ける。
感想・まとめを書く、自分なりの「型」「フレームワーク」がいるなと感じてる。
このままだと、東洋医学を「ファッション」でやってしまいそう。
さて、どうしたものか。
もう少し足掻いてみる。
自習
温病学の本を読んだせいか、漢方薬の方の勉強にシフトしています。
その時に気になる興味があるものから学ぶ方が効率的でもあるので、やりたい勉強をすることにします。
必然的に病機、病態、治法の学びにもなるので鍼灸にも役立つかと。
とりあえずメルカリで本を集めてます。
でもなかなか欲しい本が売ってないです。
瘀血について
瘀血は病理産物であり、発病要因でもあり、疾病を引き起こす内部要因。
瘀血の症状は複雑多岐に渡るが、1番多いものが疼痛。
中医学では瘀血について統一された文献はないが
瘀血という病変には様々な名称があり、いずえの名称においても
病状の軽重、経過の新旧、性質などが表現されている。
(滞血、留血、閉血、蓄血、宿血、乾血、
老血、死血、敗血、悪血、賊血など)
滞血、留血、閉血:血液が蓄積して流れず、滞りふさがったもの
蓄血:一般に発病が急激で中・下焦の瘀血。全身性の瘀血を指す場合もある。
宿血、乾血、老血、死血:経過が長く、瘀積が古く短時間では散らせないもの
敗血:血が既に腐敗し正常な生理機能が失われた状態
悪血、賊血:瘀血が人体に及ぼす危害が凶悪で残忍であることの形容
たくさんの表現があるけど、どれも「瘀血」という1つの名称で
まとめられている。
参考文献
新版 東洋医学概論 / 医道の日本社
中医病因病機学 / 東洋学術出版社
反応するタイミングなど
反応するタイミング
先日人に鍼の練習をさせて頂いた。
その時、どの段階から相手が反応しているかという事が勉強になった。
お腹が「グル〜」という音が鳴るタイミングが面白かった。
それが確認できたなら、もっと早い段階で処置を切り上げても勉強になったかもしれないなと思った出来事でした。
どの程度で切り上げるか、感覚を掴みたいものです。
心身一如
素問 陰陽応象大論編
「肝気虚則恐、実則怒。」
恐という漢字を調べる。
原典にもとづく五臓六腑の生理 P19
「両手を以て穴をあけていることを意味するもので、それに心を添えた恐とは、心中に穴が空いてがらんどうなったこと」
で空虚な心を意味する。
怒という漢字を調べる。
同書籍 P20
「<荘子=逍遥遊>に、「怒而飛、其翼若垂天之雲」という句があるが、この場合の怒も決して「おこる」ことではない。「ジワジワと満身の力をこめる」ことである。」
怒りとは、肉体に限った話ではなかった。
そう考えると肉体と五情を分けて考える必要もない気もします。
実際、肝鬱の人は体が硬い人が多い気がします。
参考書籍
原典にもとづく五臓六腑の生理 柴崎保三講述 学校法人呉竹学園 東京高等鍼灸学校研究部編
福音
こんにちは、高山です!
先日、数少ない仲のいい友人から嬉しいお知らせが届きました!
大学受験に合格しました!
3年間の受験勉強の末、医学部受験に合格したみたいです。
彼とは、16歳の時に修学旅行でバスの席がずっと一緒で、意気投合して仲良くなりました。
話に毒とクセがあって面白い奴で、気弱でちょっと変な
ところも、自分と似ていて、いいやつです。
共通点は自然と生き物が好きというところ。
その後も、一緒に山や川、池に行って虫取り網を持って
生き物取りをしました。いい思い出です。
卒業後の進路は医学部を目指すと言って、その後は
連絡をとらなくなり、成人式にも来ませんでした。
そして、去年の夏休み、インスタグラムで連絡が取れて、
久しぶりに遊ぼうって事で、滋賀の山奥にザリガニ取りに行きました。
相変わらず面白いやつで安心しました。笑
終始、話で爆笑していました。
見送る際、「今年は絶対合格できる」って後押ししました。
そして先日、彼から「終わったー、受かった!」って連絡がきて
自分のことのように嬉しくて、そして、賞賛しました。
血の滲むような努力、絶え間ない時間、親からの期待、
いつ終わるのかという恐怖、が言わなくても感じ取れました。
彼の姿は、これから、自分が目指すべきものの励みになりました。
彼は西洋医学で、自分は東洋医学を極めようと語りました。
受験に終わりがあっても、
東洋医学に終わりはあるのかは正直わかりませんが、
絶えず、勉学と新しい発見に
向き合おうと思いました。
痰飲(1)
痰飲について、『中医病因病機学(主編:宋 鷺冰、翻訳: 柴崎 瑛子)』の第9章
「内生要因」より、古典からの引用部分を抜き出す。
「千金方衍義」
その根源が不足すれば、日がたつにつれ水の精華は混濁してゆき、ついには痰飲が出来る。
そして必ず先ず呼吸した大気が及ばないところに集まるので、腸から脇、そして四肢へと達し、
しだいに胸膈へと浸蝕していき、ますます乱れていく。
つまり痰飲の病で胃から始まらないものはない。
「儒問事親」
飲ができるためには原因が五つある。それは憤慨を抑えたことによるもの、疲労によるもの、
思慮が過ぎたためのもの、飲痛によるもの、そして発熱に冷えに損傷されたためのものである。
「医碥」
痰自体は自分の津液であり、・・その静粛機能を失って加熱すれば、
津液が火に煮詰められ、粘っこい濁物に変わる。
また温が失われて寒が過剰になれば、津液が寒のために停滞し、次第に凝結して痰ができる。
「三因方」
飲食過多で道楽にふけり、大声を張り上げてひどく疲れ、運動が適当でなければ、
津液が巡らず、集まって痰飲になる。これは不内外因に属する。
「直指方」
水と飲と起源が同じだが名前が異なる。
人は脾土が欠損しているだけで飲んだ水がいつまでも転化できなかったり心下に停滞したり、
脇間に集まったり、経絡に入ったり、膀胱に溢れたりし、そのために病気になることがよくある。
「本草綱目」
痰涎などは気に従って上下し、入り込めないところはない。
心に入れば竅を惑わせて癲癇・うわ言・幻視などをひき起こす。
【参考文献】
「やさしい中医学入門」東洋学術出版社
「中医病因病機学」東洋学術出版社
歯が痛い日々
歯が痛い。
歯痛ってこんなに辛いものんなんですね。
昔に虫歯で治療した歯が疼くので、被せを外して再度削ってもらったのですが、その歯が痛すぎる(泣)
仮歯状態なんですが、麻酔が切れた後から痛みが始まってずっと痛いんですけど。歯が気になって集中できず、何事もやる気が起きなくなっています。もちろん勉強も・・・
再度かかってる歯医者さんに相談したら、恐らく歯髄炎でしょうと言われました。通常は一週間くらいで痛みは治るそうです。
歯の神経を抜くのは嫌なので、この痛みに耐えるためにロキソニンを毎日飲んでいます。
それでも痛くて気になってしまうので、何かいい方法はないかと思いついたのが針麻酔でした。昔行った勉強会でそんな実技もしたはずだと、資料を引っ張り出し、電気パルスをつなげて取り敢えずやってみようかと。
患部は下の歯なので、三叉神経の第3枝の大迎と下関。あと合谷と曲池。
パルスを行っている時は何となく痛みが薄らいでいるような感じがするものの、鍼を抜くとやっぱり歯の痛みは消えてなかったです(泣)
やり方がマズかったのでしょうか。
痛みが去るまで、我慢するしかなさそうです。
病因について(2)
ようやく、一年生も終わりに近づいてきました。
この冬は、解剖学・生理学・栄養学で共通する機能を
多方面より勉強する時間を過ごしていました。
解剖学では腎臓そのものの構造。
生理学(動物)では蓄尿・排尿のメカニズム。
生理学(植物)では腎蔵に関係する内分泌(バゾプレッシン・アルデステロン)。
栄養学では高血圧とそれに対応する栄養素(塩分を控える)。
腎機能のフルコースでした。
東洋医学の病因について~
【外因】
・六淫(風、寒、暑、湿、燥、火)
・疫癘
人体が影響を受ける要素の一つについて黄帝内経の一節に出会いました。
特に外因と関係深い、地域の特徴や風俗習慣について。
『素問』異法方宜論篇 第十二
黄帝問曰.醫之治病也.一病而治各不同.皆愈何也.
岐伯對曰.地勢使然也.
故東方之域.天地之所始生也.魚鹽之地.海濱傍水.其民食魚而嗜鹹.皆安其處.美其食.
魚者使人熱中.鹽者勝血.故其民皆黒色疏理.其病皆爲癰瘍.其治宜砭石.故砭石者.亦從東方來.
黄帝問いて曰く、
医の病を治するや、一病にして治
各々同じからざるに、皆癒ゆるは何ぞや?
岐伯答えて曰く、
地勢の然らしむるなり。
故に東方の域、天地の始めて生ずる所なり。魚塩の地、海浜にして水に傍う。
魚を食して鹹を噛む。皆其の処に安じ、其の食を美とす。
魚なる者は人をして熱中たらしめ、塩なる者は血に勝つ、故に其の民 皆黒色にして疏理なり。
其の病 皆癰瘍となる。其の治 砭石に宜し。故に砭石なる者は、亦た東方より来る。
また腎?かと・・
【五行】
・五味 酸、苦、甘 、辛、鹹
・五蔵 肝、心、脾 、肺、腎
・五時 春、夏、長夏、秋、冬
冬だから腎を勉強しろ。という事だったのでしょうか??(笑)
参考文献
『中医病因病機学』東洋学術出版社
『現代語訳 黄帝内経素問』東洋学術出版社
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
稲垣英伸












