正邪の闘争
教科書などで病因論の基礎的な説明の中で
「外邪の侵襲を受けて正気が傷られる」
そんな表現を目にする。
そこに何か違和感を感じていた。
それは「闘争」に互い(敵と味方として)の境界が
はっきりとしたイメージを付加していたから
だと気づくことがあった。
代わりに、重なりあったそれらが
濃淡の違いで明滅するところをイメージする。
気が昇る
こんにちは高山将一です!
最近の人には気が過度に昇ってしまう人が多いような気がします。
よく怒ったり、イライラしたり、カーッとなる人が多いような感じがします。
そうすると身体が熱くなり、顔が真っ赤になる傾向がある、特に上半身にかけて。あまり下半身が熱くなるって言うイメージはありません。
なぜすぐに気が昇ってしまうのでしょうか?
それは気をあるべき場所に留めておくことができなるからではないかと思います。
気をしっかりと留めておくことができればすぐにカーッとなったり怒ったりしてしまうことが少なくなるのではないかと思います。
気をしっかりと留めておくにはどうすればいいのでしょうか?
やはりこれも臓腑が関係してくるのでしょうか?
イメージ的には腎か肝か心の作用が関わってくるような気がします。
腎は気を留める、肝は気のバランスを整える、心は精神を整える。
この3つの失調が入り組んで気の過度な上昇を導いているような気がします。
ps写真は、太陽が東から昇ってまいりました!
はじめましてのご挨拶
はじめまして。鍼灸学校2年生の赤澤と申します。
一鍼堂さんで治療を受けたことをきっかけに鍼灸治療に興味を持ち、
仕事を辞めて思いきって鍼灸の専門学校に入学したものの
入学してからもコロナ禍で授業が中断されることが度々あり、現在もオンライン授業がメインで
なかなか通学できず、実技授業も思うようにできていないという現状に
何をしに学校に入学したのか心折れかけることが多々ありますが、
文句をいってもしょうがないので、今自分にできることに目を向けて、
卒業まで取り組んで行こうと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
手で感じたこと
手の感覚について。
人によってそれを捉えた時の表現方法が違うと言ったお話は聞いていた。
自身で湿邪を感じた時の感覚は「ゾワっとして気持ち悪い」だった。
他のその感覚の時、別の人が言っていた感覚も何となく分かる気がした。
でも同じ湿邪でも部位によって感じる感覚が違うと思うところも正直ある。
色々疑って検証していきたい。
陰から
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2021/11/03 『陰から』
陰から現れてまた陰に戻っていかれる。治療中に交わす言葉がすぐそこから出ているのに、まるでそこにはない感じ。置鍼の時間に入ると、処置によりたらだの上に立ち上がる動きが鮮明で、他のものが全部取っ払われてしまっているよう。場が変えられている。
自分が感じていることの一部を、今日ふいに、院長に尋ねる機会を得た。普段だったら聞いてみることもしないこと。最近仕事でも色々なことがあるなか、普段と違う精神状態にあったのか、あるいは治療を受けた後だったからか。自分の不躾な尋ね方にも関わらずいくつも返してもらえた。
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2021/11/04 『見直す機会』
同じ人の体でも短時間・短期間でここまで大きく振れるものなのか。
陰陽互根、陰陽転化、頭では理解しているつもりでも、患者さんのからだのうえの現象として捉えるときに、無意識に、ただ寒か熱かと対立して配置する概念として持ち込んでいることを自覚する。
鍼治療を受けて⑤
刺激というとき、まず物理的な接触(による操作)を想起する。
力、力量、力の方向を連想する。
学校の授業で取り扱われたのは専らこちらで
刺激量の調節が大事とされた。(自分は学生時代にはそう解釈していました)
もし自分が誰かに腕を掴まれたのなら、
もっと大きな力を出せればそれを振り払うことをする様に
加えられた力には一定の抵抗が生まれるはずで、
痛くないように打鍼する技術は教わりながら
学生時代に感じていた違和感は、
ニュアンスがこれに近いのかも知れない。
でも実際は治療を受けているからだのうえに起こるのは、
ほんの些細な“刺激“でそれまで経験しない、想定していない反応が始まる。
ぜんぶ内側で起こっていて、自分の一番静かなところ
から大胆に動かされる様な感覚。
定期的に治療を受けていても、
今日どんなふうに展開するのか分からない(のでドキドキする)
(疑問も募る。これだけのエネルギーは普段いつどこで発露しているのか)
ツボの存在について、ひとつ新しい気持ちで検討できそうな気がします。
舌の考察 2023/11/1
ポッテリしていて、歯根があるが、張りがあり、少しの気虚と気滞水滞を感じる。
舌苔 白 厚
舌質 淡紅
舌裏 まだら
白いところと赤いところがまだらになっている。精血の枯れはないが、気血の充実度が足りない感じがする。
歯痕あり
舌体が浮腫んでいるが、痩せ感も感じる。気血の枯れなのか。
舌質 どちらかと言うと淡白傾向
充実度が低い。
小さい点刺が舌尖から舌辺などわりと見られる、赤味はキツくない。
うつ熱的なものが気血を消耗しているのか。
舌苔
きめ細かいが、べっとりしている。中央から奥は黄膩苔。長年の湿邪の停滞を思わせる。
中国の思想(03)
老子
四十七章 知を外に求めるな
不出戸、知天下、不闚牖、見天道。
其出弥遠、其知弥少。
是以聖人不行而知、不見而名、不為而成。
戸より出ず、天下を知り、窓よりうかがわず、天道をみる。
その出ずる事ますます遠く、その知るはますます少なし。
これをもって聖人は行かずして知り、見ずしてあきらかにし、なさずして成す。
「道」を体得したなら、外に出ずとも、おのずと天下の動静が判り、
外を見ずとも、おのずと天体の運行が判る。
ところが、知識を外に求めて、駆けずり廻れば廻るほど、
ますます知識はあやふやになる。
だから、「道」を体得した聖人は、外物に頼らずに物事を理解し、
感覚に訴えずに物事を識別し、知ろうと努めず無為を守って知のはたらきを完全にする。
(引用:『中国の思想[Ⅳ]老子・列子』P84)
【参考文献】
『中国の思想[Ⅵ]老子・列子』徳間書店
生薬
薬の考え方を見ていると画一化されすぎている。
人によって色んな事を言っているので、一種の生薬単位でももっと可能性を秘めているはず。
多様な理論根拠を知っておけば自由な使い方ができそう。
また、薬を使うと言っても必ず食前がベストではない。
場合によっては、あえて食後に飲ませたり、酒を飲んでもらって薬効を変えたり増強したりもできるはず。
何が正解かは状況による気がします。
痹と痺
もう直ぐ国家試験となると授業も過去問を対象とした時間が大半です。
期末試験は期間がとれないので、各教科の試験は授業内で実施されていきます。
試験や資料の誤字については3年間で、かなり慣れました。
○ 井・滎・兪・經・合
× 井・榮・兪・經・合
○ 噯氣
× 曖氣 など
本日は痹と痺について
痹(ひ)
1⃣しびれる
2⃣リウマチ
痺(ひ)
1⃣うずらの雌
大漢和辞典の”痺”の欄には”参考”として「俗に此の字を痹に用いるは誤」と、
『字彙』からの引用も記載されています。
「痺與痿痹字不同」との事。
※字彙(じい)は、明代の梅膺祚(ばいようそ)により編纂された中国の漢字字典。
明の時代から「同じ字じゃないよ」との注意書きがある以上、
出来るだけ正確を期したいと”しびれる”は”痹”で書き通しておりますと、
同じような人がいた時に、ほっこりします。
【参考文献】
『大漢和辞典』(株)大修館書店
















