難経十六難
先日、難経十六難を読みました。
印章に残ったところを書き留めてみます。
肝は色を司ります。
色は眼を喜ばせる原因となるもので、目は鮮麗なもの(鮮やかで美しいもの)をみるのを好みます。これが人情です。
→ふむふむ
芸術肌の人は肝タイプが多いのかも知れません。あくまでも個人の感想です。
肝が病んでいる時は、肝の本質的な性質が現れて、浄潔なもの(清浄で清潔なもの)を喜ぶようになります。
→いたって普通ではないでしょうか。これも人情だと思います。不潔で汚いものを好む人は少ないと思います。ひょっとして病んでいる時だから偏って過剰に好むようになるということでしょうか。例えば潔癖症みたいな感じ?
怒りは自分の思いと異なる時に表れます。自分の思いは陽であり、それと異なるものは陰です。陰が陽を抑える時、陰中の陽となり、春の少陽の状態と合致することになります。陽が抑鬱されると逆します。怒りは逆上の気ですので、肝木の本気が現れたものと考えることができます。
→肝気が条達できるように、自分の思いも大切にしてあげないといけませんね。
『難経鉄鑑』第十六難 たにぐち書店より引用
舌の観察 その2
家族の舌を引き続き観察。
ぎっくり腰になった日だったので、舌以外も観察し原因となるものは何なのかを考えてみました。
【舌】
舌尖:紅色
舌中:裂紋苔
乾燥→津液不足
痩薄→熱盛傷津
舌裏の静脈がはっきりしている→瘀血
【脈】
実脈?浮脈?しっかりと力のある脈
【腹診】
ぽちゃぽちゃ音がする以外はよくわからなかった。
下痢している。
背中に熱をもっていて触るとすごく熱い!
背中の色もところどころ暗いところがあり→瘀血
背中の質感はかさかさしておらずしっとりしている。あせもがありかゆみがひどい。左腰のはりが強い。
ぎっくり腰になる1週間前に口唇ヘルペスを発症しており仕事の忙しさからの疲れがあり。→脾胃の弱り?
脾胃の弱りから熱が生じて津液が不足? 瘀血はどこから??
まず脾胃を立て直せば良いのか?
経過観察していきます。
舌の考察 2023/12/13
難経は54難まで進みました。
本当はもっと進んでいるべきだったのですが、年末になってくると、いろいろと用事ができたり、雑用が増えたりと今での生活リズムが変則してしまってます。
本来は難経は今年中に終わらせる予定でしたが、このままだと来年にまでずれ込みそうです。でも変にあっせて雑に済ませるよりは、しっかり向き合って終えた方がいいので、気にしないようにします。
以下、今週の舌です。
ちょうど生理前だったで、顎周りにまた吹き出物が出始めています。いつもに比べて寝汗も多少気になるようになってきました。舌の苔は先週よりは厚みが減りました。その分点刺の広がりがあるようにも見えます。腰も立ち仕事が長くなると重だるい感じでしたが、下野先生の治療後はお陰様でなくなりました。
先週の舌の状態に比べると、締まり感が薄れ、緩んだぽってりとした舌になっています。そのせいか歯痕もやや大きいように見えます。苔も少し厚くなりつつある様です。
本人曰く、いろいろお疲れだったようで、上唇にヘルペスの痕が見られます。
以前に見させていただいた時より、裂絞が深い感じで、舌自体も乾燥している様に見えます。一時的な陰液不足で慢性化はしていません。
胖大にて白苔の舌を観察します。
【舌診(09)】
こんにちは稲垣です。
患者さんのHさんに舌の研究の為にご協力頂きました。
学術の為にご協力頂き感謝いたします!
《令和3年1月22日》
表は白苔が強く水泛しているように思います。
嫰であり、胖大。
湿に覆われているように思います。
表と裏の違いが謙虚。
舌下静脈が中央に近い形でストレートに伸びている。
《令和3年1月27日》
表は全苔より苔の剥離が診られ、
溢れていた水が引き始めているように思います。
胖大はやや狭まりつつあるように思いますが、
22日よりも白苔は強く感じます。
裏は舌下静脈の形は変わりませんが、色が薄くなっています。
舌裏全体の色が淡くなっていますが、
左前に舌瘡のようなものが出来ています。
《令和3年1月30日》
苔全体が薄くなっているのが顕著。
剥離され舌体がみえるところと苔との境目が緩やか。
全体的に赤みを帯びてきたように感じます。
全体的に水が引いた状態と共に
歯痕も少なくなってきたように思います。
舌裏の色合いがかなり薄くなってきており、
舌下静脈も姿が薄くなってきたように思います。
苔が少なくなる経過には、
一時的に苔が強くみえる現象があるのかもしれないと感じました。
これは苔だけの現象ではないのかもしない、と感じております。
来院と来院の間に何があったのか、
舌の情報だけでは足りないところです。
皮膚の肌荒れも、おさまりつつあるように感じています。
意識
受付にて
働いていて、脳がオーバーヒートを起こす様になる前の段階の自分の空気を変えないと。
一度先生が気を使ってくださり空気を変えて受付に戻った時の景色。
朗らかさな空気に包まれていた。
ああじゃなきゃいけないよな、鬼みたいになってはいけない。
そこから先にあるのは争いになってしまう。
真剣にやる事は大前提として、その向かうべき方向性を修正しないと。
…
その為にも言うべき事はハッキリ言う。
でも角が立たない様に言い回しなども増やして行こう。
先生方がやってることを見ればわかる。
やるべき事は沢山あるけど、真剣に楽しんで一つ一つクリアしていこう。
変える部分が沢山あるのはそれだけ本当の楽しみが詰まっている。
今までの自分の在り方に固執してもおもんない。
枠は取らないとな〜
勝手に自分が作った抑圧するものを外す。
どこまでもいけそうな感じになる。
逍遥ってこう言うことなのかな。
昔の中国なんて今より殺伐とした世界だったからこそ出来た発想かもしれない。
通じる
相手と同じ空気になった時、感情がこちらにも通じる。
相手の心の景色が浮かび上がる?
同じ反応が起こる?
なんとも言葉で言い表し難いものですが、そんな体験がとても勉強になる。
波長の合う人と同じ状況になりやすい。
施術者目線に立つと、必然的に幅を増やしていく必要性が出てくる。
最近伝えてくださってるのもそういう事かなと感じる今日この頃です。
綺麗なところにいようとすんなよ自分。
そこから抜けたらもっと楽しいぞ。
と書いてみたものの、
また葛藤が自分に向いた。
この意識では変化が薄まる。
意識のベクトルを変えていく。
相手のことをもっと観察。
内向きを外向きに。
その為にも空虚に、冷静に。
LED光と五行
この前観たテレビ番組で、LED光治療を美容治療に活用する最新医療を特集していました。
LEDとは発光ダイオード(光る半導体)のことで、青色発光ダイオードは日本人が発明したとしてノーベル賞にも輝き、当時話題にもなりました。
今ではLEDは一般の家庭用電球として普通に利用されています。
それが最近では美容皮膚科などで美肌効果などを期待して利用されているそうです。
波長が短いと紫色〜青色
波長が長いと橙色〜赤色
光の色によって期待できる効果が変わるとのことで、その色と陰陽五行との法則性はあるのか気になったのでちょっと調べてみました。
⚫︎青色
(期待できる効果)
皮脂の過剰な分泌を抑える
アクネ菌を殺菌して、ニキビをできにくくする。
(考察)青色は波長が短いので、表皮に主に影響すると考えると、難経の菽法診でいう皮毛の部分に当たります。ここには脈外を流れる衛気のエリアで、皮脂の分泌の調整、殺菌は衛気とリンクしてそうですが、そもそも3 菽の肺のエリアです。東洋理論から言えば、白色であって欲しかったです。
ちなみに最近知ったのですが、青色は東洋医学の五臓六腑では三焦の色を表すんだそうです。
⚫︎赤色
(期待できる効果)
真皮層にまで到達して、血行を促進し、新陳代謝をアップすることで美肌に導く。当然くすみやクマの改善のほか、ニキビやニキビ跡の炎症も抑えるといった表皮の再生も促す働きも期待できる。頭皮に照射すれば、薄毛にも期待できる。
(考察)赤色を照射することで、血脈の深さ(心)が活性化するのではないでしょうか。このエリアではリンクしているように思います。
⚫︎白色
(期待できる効果)
波長がさらに長く、真皮のさらに奥にまで到達するため、赤色LEDと同様の働きがあるほか、筋肉層までアプローチすることも可能。筋繊維にアプローチすることで、シワやたるみの改善に期待できる。
(考察)白色は筋肉層とあるので、菽法診でいう 12菽 筋の深さ(肝)に相当します。本来白色は肺の色なので、こちらはリンクしませんでした。
⚫︎黄色
(期待できる効果)
青色LEDと赤色LEDの中間の波長を持つ黄色LEDは細胞の修復機能をケアする効果があるとされているため、敏感肌のケア、ターンオーバの周期の改善に一定の効果を発揮する可能性がある。またリンパの流れの改善による、むくみ、たるみ、シワへの改善もしたいできる。
(考察)黄色は 9菽 肌肉の深さ(脾) です。運化の働きなどがある脾の働きにむくみ、たるみ、シワなどのキーワードがピッタリきます。
⚫︎緑色
(期待できる効果)
痛みを抑制し、神経系の炎症を減らす可能性がある。
シミ治療。
(考察)緑色は肝の色です。12菽 筋の深さ(肝)になります。
確か神経は肝の分類に入ってたように思うのですが、自律神経にも影響していますし。シミも肝斑と関係がありそうです。
⚫︎黒色
そもそも光に黒色などあるのだろうか・・・
ここは除外です。
まだまだLED光の医療活用は研究途上の部分が多いため、今後の新たな発見や利用応用による展開に期待したいところです。
「10/7(日) 学生向け勉強会」の感想
講師は、盧先生より学びました。
私は現在、鍼灸学校の2年生です。
日々、書物を目にしたり妄想を繰り返したりする日々を過ごしておりますが、
「自分なら、○○なのかな~」とシュミレーションをしたりもします。
それが1年生とは違うところと感じています。
書物などを読み進める上で再確認できたのが、”帰納”と”演繹”。
【帰納】
個々の事例の観察より、これを含む一般命題を確立する事。
一つの症例より他の患者の症例も、このケースであろうとする。
【演繹】
1つまたはそれ以上の命題より、論理法則に基づいて結論を導出する思考の手続。
学術論議を症例を元に構築していき、結論を推定する。
本日学んだ事の一つで重要な事だと感じています。
歴代医家たちのカルテの集積が、症例集であって絶対的な答えではないのだろうと思えます。
学術的に議論の構築を進めることも重要に思いますし、
現実の臨床を繰り返すことと、歴代医家たちのカルテの集積とを見比べることも
精度を高める為に必要な事なのかと思います。
今年のノーベル賞受賞者の本庶佑博士は、記者の質問に
「・・・教科書に書いてあること、文字になっていることを信じない、疑いを持つこと」
と答え、有名な論文雑誌も疑う対象の例外ではないと強調されています。
「自分の目で物を見る、そして納得する。そこまで諦めない」
とも答えらています。
考えていた事と学んだ事がリンクする機会が多かったように自分では思いました。
座学をし、二礼二拍手の効果を実感し、病床にて臨床実技をし、、、
時間のある限り、幅のある講義を試そうされていた様に思います。
お疲れ様でした。次回も楽しみにしています。
最後になりましたが、機会を頂いた院長にお礼申し上げます。
平成30年 秋
稲垣 英伸
症状の記録として③
鍼灸学校1年生のとき、強い不眠の症状に苦しんだ期間があった。
鍼灸治療を受けていく中で少しずつ調子を取り戻していくことができた。
ただ、覚えているのは過渡期に見られた症状で特に顕著だったものくらいで
その時どのようにして回復していったのかは詳細が思い出せない。
今回、国試前に現れた不眠の症状は発症から4週間ほど続いたあと
ゆるやかになり、今は緩解している。
期間だけ見ると前回と比べてもずっと短く、その間
自分の身の上に起こったことを観察してきたつもりでいた。
だが、どのようにしてここまで安定する様になったのか
その機序は今の自分には分からないことだらけで、
せめて体調の変化として拾い上げたものを記録として残したい。
・のぼせの症状 頻度が激減した、程度がかなり軽くなった
・大きく緊張に偏っていた精神状態が和らいでいる
・足部の冷えがマシになった
・肩こり(頸部まで)が日常生活の上で気にならない程度まで改善
・夜に眠れている、休むべき時に休めている
数週間前と何が変わったのか。
いま対処しておくべきことが何なのか。
普段の意識の上で自分でこの体を動かしているつもりでいても、主は体であること。
溝か裂か
「舌正中溝のみに溝があるものは正常、舌正中溝以外の部位に溝や裂け目が見られる際に裂紋舌とする。」
と教科書にある。
では、正中上に一部分、ビリっと破けたような、正中溝より横幅が大きいものはどう見立てたらよいのだろうか。
教科書的には裂紋舌と呼ばないが、「溝」より「裂」の表現に近いと思う。
舌診の本では、裂紋舌の写真は、亀裂が無数に走る物が掲載されていることが多いが、そればかりではないのかもしれない。
■ 文献引用『新版 東洋医学概論』第6版 p.208,公益社団法人 東洋療法学校協会 編,教科書検討小委員会 著
舌の考察 2023/11/1
ポッテリしていて、歯根があるが、張りがあり、少しの気虚と気滞水滞を感じる。
舌苔 白 厚
舌質 淡紅
舌裏 まだら
白いところと赤いところがまだらになっている。精血の枯れはないが、気血の充実度が足りない感じがする。
歯痕あり
舌体が浮腫んでいるが、痩せ感も感じる。気血の枯れなのか。
舌質 どちらかと言うと淡白傾向
充実度が低い。
小さい点刺が舌尖から舌辺などわりと見られる、赤味はキツくない。
うつ熱的なものが気血を消耗しているのか。
舌苔
きめ細かいが、べっとりしている。中央から奥は黄膩苔。長年の湿邪の停滞を思わせる。
















