学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

周囲

気をどこに使うか。   それも一つの自分の課題な気がした。   受付の時も自分は必要以上に気を分散させてしまっている気がする。   そんな事に気を取られている場合ではない。   周りと自分の境界線を考え直さなきゃいけないと思った。   それが自分の心のありようも繋がってくると思う。   いかに無駄を省けるか。   でもそこに無駄を省くための作為が生じない様にしたい。   また精神状態の変化と手の感覚の変化を追っていても勉強になっている。   どんな時でも手を含め何かを感じる事は忘れない様にしたい。   その為にもっと心を柔らかい状態に保たなければなとも思う。

六經病機(01)

太陽病病機 【01】営衛不調 【02】表寒裏飲 【03】邪入經輸 【04】邪陥胸中 【05】実邪結胸 【06】邪陥心中 【07】邪熱下痢 【08】經邪入腑 【09】臓腑陽傷 【10】臓腑陰傷 【01】営衛不調 営は陰で、衛は陽である。衛営は拮抗する事によって、衛外を守り固め開闔を主るという生理機能をもつ。 外的要因により膚表の営または衛の力量に変化が生じ、陰陽昇降のバランスが崩れる。 成無己(金代)は「風は衛にあつまる。・・寒は営にあつまる。」(『注解傷寒論』)とする。 外邪(風)を感受すれば、衛の昇散活動が優位に立ち、衛強営弱病機を発生させる。 外邪(寒)を感受すれば、営の沈降し静かであるという性質が優位に立ち、営強衛弱病機を生み出す。 太陽表虚証。 衛の昇散性が優位となり、外表部に浮揚し、発熱する。 弱くなった営の沈降凝集し静かであるという特性が弱まり、内部を守れず自汗し脉が浮緩となる。 自汗がでれば、衛が散漫となり皮膚の温煦作用が失われ、悪風(風に当たると寒気)する。 太陽中風、陽浮而陰弱、陽浮者、熱自發。 陰弱者、汗自出。 嗇嗇悪寒、淅淅悪風、翕翕發熱、鼻鳴乾嘔者、桂枝湯主之。 方一。 太陽表実証。 営の沈降凝集し静かであるという性質が強くなり、衛が肌表の内側に抑鬱されて、膚表を温めることができなくなり、悪寒が現れる。 陽気が発散されず発熱する。 営の沈降凝集し静かであるという性質が、無汗・脉の浮緊となる。 血を滞らせれるので、頭痛や関節の痛みが現れる。 太陽病、頭痛、發熱、身疼、腰痛、骨節疼痛、惡風無汗而喘者、麻黄湯主之。 方五。 表寒裏熱証。 風寒両方を感受すれば、寒邪は営に入り、風は衛に入る。 営の沈降凝集し静かな性質が強くなり、悪寒ひどくなり無汗。 衛の昇散活動性が強くなるが、汗が出ないので熱を排出できず内部に鬱滞する。 その為に高熱して煩躁し、表裏とも実証となる。 太陽中風、脉浮緊、發熱、惡寒、身疼痛、不汗出而煩躁者、大青龍湯主之。 若脉微弱、汗出惡風者、不可服之。 服之則厥逆、筋惕肉瞤、此為逆也。 大青龍湯方。 八。 【参考文献】 『中医病因病機学』東洋学術出版社 『中医臨床のための 方剤学』医歯薬出版株式会社 『傷寒雑病論』東洋学術出版社

メモ

・七衝門 これについて気になるきっかけがあったのでテストが終わったらまた調べていきたいと思います。 調べると背中の診断でも使えるのではと思いました。   ・流れ 身体を触らせて頂いていて、流れを止めてはいけない。 そう思った出来事がありました。   ・左右差と土台 左手と右手の感覚が違う。 以前から感じていたけど、手首、足首ともに右の方が硬い。 脈も左右差がある。 これを気血の流れの影響として捉えた時、土台となる部分に着目。 お腹にも停滞が現れている。 そこを改善するための動きとして 「左足の中段回し蹴り」の動きを取り入れてみました。 これをきちんと行うには体感として、 股関節の柔軟性ももちろん必要ですが、それよりも大切な事が 「腰を入れる動き」 しっかり腰が入ると自然と股関節のストレッチにもなる。 股関節が柔らかくなったタイミングで右の手首・足首・肩・顎関節の動きも良くなるから身体って繋がっているなあと面白かったです。 顔面部でも顎は下焦の位置に属しますが、そういった認識にも繋がる気がする。 また「腎は作強の官」と言われますが、その意味合いにもリンクするかもしれないなと思いました。 しかし上段蹴りできる人はすごいなぁ…

試験が終わり、色んなことに挑戦する余裕が出てきました。 色々調べていくと、1、2回生の時の様に好きな事に浸かっていき、その中で想像が膨らんで楽しいです。 最近は「生きるとは何なのか」といったテーマで調べ物を進めています。 その中で季節感というものも改めて取り入れたいと思いました。 今の季節で言うと春に何を感じるか。 1日1日と変わりますが、今は冬のキリッとした厳しさに比べてフワフワする日が多い様な… 色々体感しながら学びを進めていきます。

施術日記(05)

T.I 先生との治療練習5回目。 舌診での、軸を作りたいと考えて継続しております。 脉や腹診も含めて考察いたします。 舌診の鍛錬 【目的】 ① 同經への刺鍼であるが、経穴を変更してみる。 ② 舌の理解の為に、脉や腹診との共通項を考える。   問診にて「少々、お疲れ」との事。 この先生がダメージを体に受けている場合には、 舌の右への偏向がみられるようです。 ついでにいえば舌だけに限らず、 立ち居振る舞いにも、ある動きにも特徴が出てきます。 また、脈診においても右腕の脈に特徴を診ました。 舌尖の赤みはあるにせよ、舌辺の赤い斑点はかなり少なくなっています。 ただ、歯痕の凸凹が強く感じられました。 (左)地機:0番鍼にて置鍼(5分) 今回は(04)回までの経穴ではなく、別の経穴を試しました。 切経において、昔の教科書の取穴と現在の教科書の取穴の違いを 議論しながらの刺鍼となりました。 右脚と左脚の経穴を診た感じ、左の地機の方がウブな感じを受けたので、 刺鍼を試します。 舌の出し方が穏やかになり、正中線上に近くなりました。 歯痕も少なくなっております。 今回、特徴的だったのは写真では表現できていないかもしれませんが、 舌に溢れんばかりの潤いが出てきました。 おおよそ、水が引く事のイメージをもっていたので、少し驚いております。 腹診においては前回の治療(04)回と同じように 刺鍼後になってから、脾募へ特徴的な何かを感じました。 ミルフィーユのように階層があるようにも思え、 何かをどかしたら、何かが見えるようになった。のでしょうか。。 今後も経過を見てみたいと思います。

權・衡・規・矩

陰陽應象大論篇第五 善診者、察色按脉、先別陰陽、 審清濁、而知部分。 視喘息、聽音聽聲、而知所苦。 觀權衡規矩、而知病所主。 按尺寸、觀浮沈滑濇、而知病所生。 以治無過、以診則不失矣。 善く診る者は、色を察し脉を按じて、先ず陰陽を別ち、清濁を審らかにして、部分を知る。 喘息を視、音声を聴きて苦しむ所を知る。 權・衡・規・矩を観て、病の主たる所を知る。 尺寸を按じ、浮・沈・滑・濇を観て、病の生ずる所を知る。 以て治すれば過ちなく、以て診すれば則ち失せざらん。 ※權衡規矩 →馬蒔の説「春は規に応じるとは、陽気の柔軟なのが、丸い規のようであることをいう。 夏は矩に応じるとは、陽気の強く盛んなのが、方形の矩のようであることをいう。 秋は衡に対応するとは、陰が昇り陽が降り、高下が必ず平となることをいう。 冬は權に応じるとは、陽気が下にあるのが、重い權のようであることをいう。』 權(ケン、ゴン) (01) 木の名 (02) おもり。ふんどう。 (03) はかり。てんびん。 (04) はかりにかけて重量を知る。 (05) たいらにする。ならす。 (06) たいら。 (07) いきおい。 (08) はたらき。能力。 衡(コウ) (01) よこ。よこたわる。 (02) 牛のつのぎ。牛の両角に横に結んで人に抵触するのを防ぐ木。 (03) くびき。轅の端に設けて牛馬の頸につける木。 (04) こうがい。 (05) よこぎ。はり・けた。 (06) てすり。 (07) はかり。はかりざお。 (08) はかる。 (09) たいら。ひとしい。 (10) ただしい。 (11) ひしゃくの柄のかしら。 ☆權衡(ケンコウ) (01) はかりの重りと竿。転じて、物事の釣り合いをいう。 (02) 事物を品評する標準。比較。 (03) 二星の名。軒轅と太微。 規(キ) (01) ぶんまわし。円を畫く道具。 (02) まる。円形。 (03) まるい。まどか。 (04) そら。あめ。 (05) まるをかく。えがく。 (06) うつす。模写する。 (07) のっとる。 (08) かぎる。くぎる。 (09) たもつ。領有する。 (10) はかる。 (11) ただす。 (12) いさめる。 (13) のり。おきて。さだめ。 (14) ようす。風釆。儀容。 (15) てほん。儀範。 矩(ク) (01) さしがね。四角形を正しく畫くのに用いるもの。 (02) 四角形。 (03) かど。 (04) のり。きまり。おきて。 (05) 地。(天圓地方の説:天は円くて、地は方形) (06) さし。長さをはかる器。 (07) きざむ。しるしをする。 (08) 秋。 (09) 幅と長さ。たてよこ。 (10) 萬に通ず。 ☆規矩(きく) (01) ぶんまわしとさしがね。転じて、規則。てほん。常道。 (02) 戎(遊牧民族)の名。 (03) 高さが略々一様で綠色の毛氈を敷いたように生える草。 ★ 馬蒔のいわゆる”四季に応じる”とする説(規→春、矩→夏、衡→秋、權→冬)。 理解になじめず、一言ずつ調べてみました。 この”權衡規矩”ですが、馬蒔は四季との対応させる事を表現に用いておりますが、 計量や法則の意味と捉えられる単語を、四季に相応させる不思議を感じます。 四つの単語の權・衡・規・矩ですが、 実は權衡・規矩のような二字熟語の組み合わせで表現してみては、、 との仮説を考えてみます。 陰・陽も”陰陽”、清・濁も”清濁”で通りますので、 浮・沈・滑・濇も”浮沈”と”滑濇”にて。 『陰陽を別ち、清濁を審らかにして、喘息を視、音声を聴き、 權衡や規矩、浮沈や滑濇を観て、病の生ずる所を知る。』 より探求が進んで、洗練された答えにたどり着く事を夢見て、 内經を読みといていきたいと思います。 【参考文献】 『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社 『黄帝内經』中医戸籍出版社 『大漢和辞典』大修館書店 (權:六巻605頁、衡:十巻165頁、規:十巻322頁、矩:八巻288頁) 『新版 東洋医学概論』医道の日本社
六甲山

とある山中にて。

こんにちは、稲垣です。 修行の一環で、とある山中にて作業をさせて頂いております。 感じる事は多々あるのですが、この春に感じた事を記したいと思います。 今年の節分は例年よりも一日早い2月2日でした。 つまり立春は2月3日。 その翌日に山中に入りましたが、都市部の寒さとは違う空気を感じました。 気温は寒いのですが、間違いなく”春”。 ビルよりも、木に囲まれた方が、 季節を正確に教えて頂いているように感じます。 その春ですが、 藤沢周平の作品に出てきそうな 東北武士の気概のような力強さを感じました。 ”長い冬に積もった寒さを、苦難を跳ねのけて芽を出す力強さ”的な。 車のギアでいうと1速、2速とかそんなギア比でしょうか。 そんな空気を感じながら作業をしていると。 肝氣の力強さを思い、疏泄機能・条達機能とはこういう事なのかな?と感じたり。 弦脉とはこういう事なのかぁ?と感じたり。 色々な事の辻褄があう感覚を得る事が出来て楽しい時間を過ごせます。 極めて価値ある時間を頂いています。 一人で黙々と作業をする事が、 そんな楽しく思考出来るコツのように思いえますが、どうなのでしょう。 この場所だけに限らず、様々な山を楽しみたいと思います。

コーヒー

先日勉強会で、寺子屋メンバーが コーヒー(約350ml)を飲む前と飲んだ後で 身体がどう変わるか実験をしてた。 (ブログにあるので、参照ください。)   以前、接客業をしていた時、 テンションがもたないので コーラ、コーヒー、エナジードリンクを 飲んでる人がとても多かった。 覚醒作用があり、一時的に気の流れも良くなるのだとか。 私はコーヒーや炭酸を飲むと 胸が痛くなったり、痞えたり動悸がする。 嗚咽したり、吐きそうになることも。 よっぽどのことがない限り飲まないです。 タンブラーに入れてコーヒーを飲む人がカッコよくて羨ましいのですが…   コーヒーは安寧作用があり、 温性で昇発と利尿作用がある。 それを知って、私は日頃から逆上せやすく 気が上りやすいため、 コーヒーを飲むと動悸が起きることに納得しました。   温性なので身体を潤す成分もなくなってしまいます。 便秘がちで乾燥肌の私にはよろしくありませんね。   下野先生曰く、日常から飲んでいると 脾が弱くても麻痺してくるそうです。 キンキンに冷えたアルコールを 飲むうちに慣れてくると 同じような感覚だそうです。   【脾胃の病因病機  一部抜粋】 外邪の侵入、情志的な要因、食生活の乱れ、労倦などの要因も 直接的・間接的に脾胃の疾患をもたらす原因となる。 また体内にある病理産物、痰飲、水湿、瘀濁なども脾胃の病変を続発させたり悪化させたりする内在要因となる。 【胃失和降】 胃腸の伝導機能の失調という症状と胃気上逆とあう症状の2種類が現れる。 ○ 胃腸の伝導機能の失調 便秘、脘腹脹満して痛む ○ 胃気上逆 悪心、嘔吐、げっぷ、胃酸過多、しゃっくり [原因] 外邪の侵入、食生活の不節制、思いどおりに事が運ばない、痰飲の停滞、脾胃虚弱、大小便の閉塞など   もう、どっからでも脾と胃を傷める可能性がある。 体質的に脾胃虚弱な人が抑鬱で肝胃不和となり、飲食不摂で辛い物、肉、酒、味の濃いものばかり食べたり、温補剤を飲みすぎたりする コーヒーも温補剤になるのかな? こんなケースもあり得そう。 ひどくなれば経に沿って頭痛や逆流性食道炎、清竅にまつわる症状が現れるのでは… と思いました。   参考図書 ○ 最新カラー図解 東洋医学 基本としくみ ○ 中医病因病機学

先々週の施術で

水分穴の少し右だったように思う。(今も反応あり) 刺入深度は1ミリか2ミリか。 置鍼開始して少しして、 息がうまく吸えていないことに気づく。 吐くことはできている。 入ってこない、がそのことに特に不安はない。 数分して抜鍼の後、それまでの状態をはずみに 誘いこまれるようにからだにもたらされた深い呼吸と何か。 横隔膜の動きが抑制されていたのか。 これも穴性のひとつにあたるのか。 他の方においても似た作用をもたらすのか。

開業いたします。

こんにちは稲垣です。 私が鍼灸学生の時も、国家資格を得てからも 同じ質問を受けた事がありました。 「なぜ一鍼堂なのですか?」 です。 学生向けの勉強会を 一鍼堂で開催する準備をしておりましたので、 その際に、未来の鍼灸師さんたちに向けて話そうと 思っていたのですが、 このご時世で学生さんたちに集まって頂く機会が なかなか持てませんので、 お伝えしておこうと思います。 (パソコンの画面を通じてのテレビ電話では 臨場感がありませんので、 実際に集まって頂く事を待ち望んでいたのですが、 非常に残念です。) 私は鍼灸学生の一年生の時より 林院長にお世話になりました。 各種勉強会など、様々に参加させて頂き、 大切な価値観を沢山頂戴しました。 学生の頃からの四年間ですから、それはそれは数知れず。 院長の治療を受けさせて頂き、 最初に感じたものは、“テコ”です。 “重い岩”を退けるには支点をおいて、 長い棒のようなもので力点に力を加え 岩という作用点に力を伝える。 そしてゴロンと動かせる。 なるほど! 臓腑へアクセスさせるには、こうするのか! と鍼治療を体験させて頂きました。 同時に、 このテコよりもっと良い方法はないのか? 支点を岩に近づけたらどうだろう? 力点をより遠くに伸ばしたらどうだろう? ”より良い方法を探し続ける好奇心”を教えられました。 学問に対しての「もっと!もっと!」 というエネルギーを感じ、 同じ場所を掘り続ける魅力を院長より感じました。 私はそんな環境が心地よく思い 一鍼堂に通い続けたのだと思います。 「なぜ一鍼堂なのですか?」 という問いの答えとしては 「探究し続ける楽しさを感じたから。」 となるのでしょうか。 ”面白さを教えて頂いた” これは、私にとっては極めて重要です。 そして、 (話が急に展開して申し訳ありませんが、、) 開業いたします。 その”面白さ”を人生の楽しみにして行きたいと思います。 “修行を完了させて一流のはり師になったから店を持つ” というのとは全く異なりますが 鍼灸道の修行の為に、 自身の鍼灸院を持つ事といたしました。 ベッドが一つだけの小さな所ですが 臨床の場として、 研究の場として 励んでまいります。 面倒を見て頂いた院長の気持ちを察するに 痛恨を感じるのと、院長が長期的に考えて 準備されていたもろもろを考えると 心苦しいだけではありません。 罵倒の裏にある優しさを感じるだけに 申し訳ない気持ちなど多々あり、 私自身の心中が穏やかではありませんが 怨まぬ為に、 嫌いにならぬ為に、 少し間合いをとることとしました。 身を切り分けて、与え続ける院長のアンパンマン力を感じて お返しをしなければと、学校を卒業した際に思い続けて 現在まで至っておりますが、必ずお返ししていきたいと思います。 いつになる事やら… 小さな小さな鍼灸院を行っていきますが 温かく見守って頂けるとありがたく思います。 お世話になった皆様に本当に感謝しかありません。 ありがとうございました。 今後とも宜しくお願い申し上げます。 令和3年6月 稲垣 英伸