学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

鍉鍼・雰囲気

  鍉鍼 今治療の現場で鍉鍼を使われている事もあり、私も気になったので知り合いの身体を借りて勉強させて頂いた。   舌を見ると辺縁が赤みをおび、舌先が他部分よりさらに赤い。   脈は少し沈み、硬く右の関が弱い。   お腹を見せていただくと胃の部分や臍周辺がカチコちに固まっていて、膨隆が見られる。   また、左下腹部が冷たく左脾募に変な膨らみがある。   目は緊張感を帯びていて、言葉には節々に鋭さがある印象。   本人曰く、左腰に腰痛がある。   足先の温度を見ても右足より左足が冷たい。   特に気になった点は足の真ん中あたりでガラッと雰囲気が違ってくるところ。   脾経を見ると足先周辺に黒ずみが見られる。   この腹部の板状とのつながりを見出して良いものか。   下焦には抜けた様な反応あり。   肝経と脾経の二箇所に鍉鍼を置いてみたのですが、お腹・脈・舌と変化がありました。   鍉鍼でも変化はあるんだなと改めて実感できました。   しかし胃の部分の硬さが取れず、どうしたものか。   また試させてもらおう。       雰囲気 テキパキと気持ちよく動く人ってやはり見ていると気持ちのいいものですし、そうありたいなと思います。   ふと頭に浮かんだ没頭という言葉、改めて考えると没という漢字が使われているところが面白いです。    

診病奇侅(01)

中脘 脾部中脘塞り、中脘水分に動あり、 又脾塞り、水分に動ありても、中脘に動なきは、食にあらず、 《私議》 中脘と水分について感じるところあり、考察を深めたいと思います。 【参考文献】 『診病奇侅』医道の日本社

ホルモンからの支配

書籍「閃めく経絡」 ダニエル・キーオン を読み終えました。 感想としては、いろいろと盛りだくさんの内容で、私にとっては気づきや謎解きのヒントになるようなありがたい本でした。 まだ十分理解はできていませんが、 印象に残った部分、具体例をあげると、 中医学が想定している腎の機能のほとんどを副腎が担っている。 副腎は身体で最高濃度の神経堤細胞誘導体(腎精)を含む点で非常に興味深い腺である。 副腎→髄質→アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミン 例えば、パニック障害の時は強い恐怖心を呼び起こし、警報装置が誤作動を起こすように過剰にアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されて、血圧を高め、心拍数を上げて、めまいや動悸などを起こします。 強い恐怖心は副腎を刺激するのです。(→過剰な恐れは腎を損なう) また脳では過度な不安や恐怖によって扁桃体のドパミン受容体が活性化することがわかっているそうです。(→脳髄も腎に含まれます) またドパミンは意志の力を発揮するのに非常に重要とあります。(→五神の志) 臓器から放出されたホルモンは感情の変化(こころ)と深く関わっているのです。ホルモンや神経伝達物質は各臓器からの気持ちが添付されたメッセージなのかもしれません。 そう思うと益々面白いなと思います。 またこうも書かれていて、 つまりホルモンは我々の脳の延長であり、脳と区別がつかないものだ。 あたかも臓器が脳から生じたかのようだ。(あるいは逆かもしれない) そうなると人間の感情は臓器が作る、ホルモンや神経伝達物質によって支配されている!? P︎MSや更年期障害、うつ病などの精神疾患、心因的なことが絡む疾患などが代表的なものでしょうか。 こういったトラブルに対して東洋医学では、五臓を正常化することで解決できることに繋がるんですね。 きっと。  

色々メモ

  手がビリビリ 人の身体を触らせてもらって感じることのある手のビリビリって感じは何なんだろう。   この感覚を探っていく必要がありそう。       治療後のベット 治療後のベットって何か残っているのかな。   人によってだけども、イメージとして何か薄黒く?モヤっとしたものが残っている気がする。     考え事 胸の部分がずっと気になっている。   神は働きすぎると疲れる。   自分の身体でも、思考すると気が上がる。   考えすぎ、思考しすぎると動悸がする。   一時的に落ち着けるだけなら桂枝加竜骨牡蛎湯(竜骨・牡蛎)を使えば思考の暴走、動悸は治る。   心の暴走は宗気にも影響するためか息切れも起こる。   現代語訳 素問 霊蘭秘典論篇 P161 「心なる者は、君主の官なり。神明焉より出づ。…膻中なる者は、臣使の官、喜楽焉より出づ。」     調べていこうと思ったけどここはとりあえずここまでにします。 悪癖が出てる。     形 漢字はもともと意味があったはずなのに字義を知らないと形に拘ってしまう。   そうなってくるとあんまり意味がなさそうだなと思う。     意識 今までも意識していたけど、日常の意識を使いかたをもうちょっと変えてみよう。   自分がその時どうしたいと思ったか、何に魅かれたか、嫌だと思ったこと。   学校で勉強ばかりさせられると遠のいていきそうなところ。   一鍼堂で教わって大切だと思ったことのみ実践。  

柑橘の皮の力量は

何の理気剤がいいだろうか。 自分の身体の不調としては、中焦、下焦にものが停滞しやすい感じがします。ものを食べると確実に悪化します。お腹の張りやもたれ感があって便秘しやすいです。 ♦︎陳皮 ミカン科ウンシュウミカンなどの成熟果実 性味 辛苦 温 帰経 脾胃肺 肺胃の気をよく巡らせ整え化痰燥湿する。行気燥湿の常用薬。薬力は強くなく比較的軽度な病態に使用される。青皮に比べ行気作用は温和で、脾胃気滞証に多用される。 無難な印象。 ♦︎青皮 ミカン科オオベニミカンやコベニミカンなどの未熟果皮 性味 苦辛 温 帰経 肝胆胃 陳皮より強力な行気作用(破気)作用を有し、よく鬱滞を除く。主に肝気を巡らせる。 青みかんの皮がこんなに強力に作用するなんで不思議です。一番興味がある生薬です。破気だなんてちょっとスリリング。でも帰経的にも求めているものにピッタリかも。 ♦︎枳実 ミカン科酸橙などの幼果 性味 苦辛 寒 帰経 脾胃大腸 強力な行気力を有し、凝縮停滞した気・痰・食積を取り除く寒性の理気薬。熱証をはじめ、各種の気滞にも多用される。枳穀に比べて行気力が強く、中下焦(胃腹部)に主に作用する。 今飲んでいる柴胡桂枝湯に枳実を足すと、四逆散の働きが加わりそうです。 ♦︎枳穀 ミカン科酸橙などの未熟果実 性味 苦辛 寒 帰経 脾胃大腸 薬効は枳実と同様。枳実に比べ行気作用は弱いが、中上焦(胃・胸部)によく作用する。腹部膨満感(痛)などに多用される。 枳穀は手に入らなかったのでお試しは今回は見送ることになります。残念。他の柑橘系にはない胸部にも作用するとあるので、実際に飲んでみてどうなるのか、気になるところではあります。 ーーーー実践漢薬学 東洋学術出版社ーーーー    

気になった事を色々と

  《標本》 色んなパターンを思考してみる。   例えば、方剤では「芍薬甘草湯が腓返りに効く」とされる。   以前勤めていたところは整形外科の処方箋がバンバン来るので反応聞いてみると確かに症状は緩和されている。   しかし、効かない人やいつまでも服用する人も発生する。   全く効かない一つのパターンとして存在したものが「脾胃が弱って痩せ細っている人」   《現代語訳 黄帝内経素問 P375》 「食物が胃に入って消化されると、一部分の精微な気は肝臓に送られ、そこで浸みこみ溢れた精気は筋に滋養を与えます。」   ここから脾胃の弱りから肝が関わる腓返りが発生すると想像すると、じゃあ※太衝を使って肝血を増やしたとする。   でも発生した肝血虚が副次的なもの何だったら繰り返し起こる事になる。   方剤でも抑肝散の構成をみると 〈柴胡・甘草・川芎・当帰・白朮・茯苓・釣藤鈎〉   説明では、 《中医臨床のための方剤学 P428》 「健脾薬の配合は、脾の健運を通じて肝の陰血を補充し、柔肝する目的である。」   元々脾胃が未成熟である乳幼児の処方であった事を考えると、本は脾胃であると考えられる。   ※まだ刺して治した経験がないので、穴性学の知識で仮定しています。     《自身の治療変化》   ここ最近の治療で体がまた変わってきた事を感じる。   自身がほんのり感じていた右の違和感に変化あり。   治療後の自分のお腹を触る。   右の邪が溜まっている部分が熱くなっている。   きっとしっかり治っていってるんだなと嬉しくなる。   そういえば、臍の形も変わったな。   変化を感じた箇所   太白周辺が赤みを帯びている   何か走ったなと思う箇所の付近にある経穴 腎経…兪府 胆経…京門、風市、帯脈、環跳、頭臨泣 脾経…血海、三陰交、商丘、大包、四白 肝経…曲泉   色々あるが使われた手数はとても少ない。   《電車の中で》 電車に乗っていると こちらが逃げたくなる様なかなりの圧を感じる人がいる。   おそらく警戒心の様なものなのかな。   自身が投影されている部分もあるのかも…   患者さんの体を触るときも気をつけたい。   《臍》 神厥で起こる様な変化は果たして神厥に限った話なのかな。   他の経穴にも起こるのかもしれない。   そうなってくるときっと本に乗っていない様な色んな見方ができる様になるかもしれない。   それが合っているかどうかはまずはきちんと診れる様になった先にある話だけれど。   参考資料 「中医臨床のための方剤学」    東洋学術出版社 神戸中医学研究会著 「現代語訳 黄帝内経素問 上巻」 東洋学術出版社 南京中医学院編  

舌診(04)

舌苔について整理する 【苔色】 白苔 表証を示し、傷寒の太陽病や温熱病の衛分証でみられる。 黄苔 熱証を示す。表に熱が留まったり、邪熱が裏に入ったり。 化熱もあり表寒化熱や陽虚の水湿不化をあらわす。 灰苔 裏証を示し、裏熱・痰飲・寒湿などでみられる。 黒苔 裏証を示し、熱極か陽虚寒盛など病変の重篤な段階でみられる。 緑苔 瘟疫や湿温などであらわれ、湿熱・痰飲などの化熱が考えられる。 霉醤苔 紅・黒・黄の混ざった苔で、湿濁が長期にわたって化熱を示す。 【参考文献】 『中医臨床のための 舌診と脈診』医歯薬出版社 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

澤田流鍼灸術に正式入門。

澤田流聞書、鍼灸真髄。 学校の先生からオススメされて、図書室で細々と読んでましたが、自分や家族の治療で頻繁に参照するので、思い切って買いました。 …… P143「古道研究の態度」より引用。 ある時、私は先生より、 「あなたは和漢三才図会を読んだことがありますか。」 と聞かれ、何気なく「読みました」と答えたところ、非常に叱られた。 その際、先生はこう仰っしゃられた。 【今の人間は本の数だけ沢山よめばそれで良いと思っているが、それでは本当のことはわからん。三才図会のような良い本になると、一通りや二通り読んだだけでは駄目です。百ぺんでも二百ぺんでも読んで、生きた人間に当て嵌めて診て、わからん処のなくなるまで読まねばなりません。あなた方の、読んだ、というのは、それは本当に読んだのではない。ただ眼で見ただけにすぎない。】 こう言われ、私の軽率な態度を戒められた。 (中略) 古医学を学ばんとするものは、まず現代の医学的知識を【一応】投げ捨てて、我見を去り、無私なる虚心に帰ることが必要である。 (後略) …… この本は、鍼灸専門学校一年修了(経絡経穴・東洋医学概論・灸術)ぐらいの実力で、そこそこの?治療ができるレベルにまで導いてくださる上に、伝統鍼灸術における学習の仕方まで叩き込んでくれます。 おかげで、母や弟の治療に役立ってます。 …… 澤田先生の檄を胸に、もっかい、気合、入れ直そう。 ロックンロール。

髄海

来週末に解剖生理のテストがありまして、 脳について頭の中を西洋医学に染めていってる最中ですが、 東洋医学ではどのように捉えられているのかな?ということで 髄海について。 ーーーーーーーーーーー 脳は奇恒の腑のひとつである。 脳は、生命活動を主宰し、精神活動および感覚や運動を主る。 これらは、心の神志を主るという機能に包括されるため、脳は元神の府とも呼ばれる。 また、腎精から化生した髄がおさまる場所であり、髄海とも呼ばれる。 このため、脳は心・腎と密接な関係にある。 奇恒の腑 奇恒は常と異なるという意味。形状が六腑に似ているが飲食物を伝化する作用はなく、生理作用は五臓に似ているため奇恒の腑と呼ばれている。 生命活動を主宰する 生理:脳は心拍・呼吸・排泄などの生理活動を発現し、生命力や健康の維持に寄与している。脳の機能の多くは心の機能に内包されており、これらの働きは、心の「神志を主る」という生理作用に含まれ、心と同様に生命活動を主宰すると認識されている。 病理:脳の機能が失調すると、臓腑の機能に影響を与え、様々な症状が起こり、重篤な場合は生命活動が停止する。 精神活動を主る 生理:神志を主るという心の生理作用は、脳(髄海)の機能を包括した概念であり、心の精神・意識・思惟活動の調節は、脳の働きによると考えられる。そのため、脳は精神活動を主るといわれ、生理物質の滋養を十分に受けることができれば、精神活動は安定する。 病理:生理物質による滋養が不十分であったり、内熱・瘀血・痰湿などにより生理機能が阻害されたりすると、精神活動に影響を及ぼし、健忘・情志の失調・意識障害などが起こる。 感覚と運動を主る 生理:感覚および運動機能は脳に帰属されており、脳の機能が維持されることにより、見る・聞く・嗅ぐ・言う・動くなどの活動を正常に行うことができる。 病理:脳の機能が失調すると、その程度に応じて感覚障害・言語障害・運動障害などが起こる。 腎精から化生された髄がおさまる場所である 生理:脳は髄海と呼ばれ、精から化生された髄によって耐えず滋養されている。髄が脳を十分に滋養することにより、精神活動は安定し、よく見え、よく聞こえ、身体も壮健となる。 病理:精が不足し、髄を十分に化生することができず、髄海を養うことができないため、目眩・耳鳴・健忘などが起こる。 ーーーーーーーーーーー それにしても、西洋医学はほんとに細かいですね。 それでもって、数冊しか文献に当たれていないのと、心・腎・精・神などについてあまり読み込めていないので もう少し深めていきます。 参考文献 『新版 東洋医学概論』 医道の日本 『やさしい中医学入門』 関口善太 西

想像

先日不調だという友人の舌の写真を送ってもらいました。 絳舌、舌尖は鮮紅色で細かな裂紋を認め心火が旺盛。胖大、舌痕があり、舌面はやや乾燥し、津液の損傷も考えられました。 脈を直接みることができませんでしたが、 「脈を予想してみることも大切」だと下野先生に教えていただきました。 普段、友人の脈は細く針金のような輪郭の脈で速く、不調になると輪郭がはっきりせず弛緩して沈取りで消えそうになります。 後日舌と脈を見させてもらいました。 舌はあまり変化がありませんでした。 脈は右は前述したようでしたが、左は細く上焦で指腹を弾くような感触でした。 上焦は実し、下焦は虚しているのでは?と考えました。 脈の左右差をどう捉えるかはこれから勉強が必要です。 舌も脈も時々で変化していくものなので、定期的に診させてもらおうと思います。 今回の経験を機に舌を診て脈を想像する、またその逆も日頃から実戦してきます。