学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

舌診(06)

舌形について整理する 【舌形】 老 粗糙(そそう) :舌面の紋理のきめが粗い。 堅斂(けんれん):舌体が堅くしまった感じ。 蒼老(そうろう):色が濃い。 嫰 細膩(さいじ):舌面の紋理がきめ細やかで潤いがある。 浮胖嬌嫰(ふはんきょうどん):舌体がはれぼったくて柔らかい感じ。 胖大 舌体が正常よりはれぼったくて大きく、舌を伸出した時に口の幅いっぱいになる。 腫脹 舌体が堅く腫脹し、甚しければ口腔内を満たしたり、 口外に出たままで回縮・閉口ができない。 歯痕 舌体の辺縁に見られる歯による圧迫痕。 痩薄 舌体がやせて小さくなったり薄くなったもの。 裂紋 陰血が不足して舌面を栄潤できなかったり、陰津の散布を阻滞したりして発生する。 苔のみの裂紋と混同に注意が必要。 光滑 舌面に苔が無く乳頭が消失し、光ったように見える。 点刺 点は紅・白・黒色を呈し舌面の点状隆起であり、熱入営血や心肝火旺などを示す。 刺は舌面に立ち上がった軟刺や顆粒のことで、気分熱盛や胃腸熱盛などを示す。 瘀点、瘀斑 舌面より隆起しない斑点で、点状のものを「瘀点」、斑状のものを「瘀斑」という。 紫舌と同意であったり、熱入営血での斑疹出現の前兆であったり、血瘀であったりする。 舌下脈絡 舌下静脈の怒張・蛇行があれば気滞血瘀の可能性。 重舌、舌衄、舌癰、舌疔、舌瘡、舌菌 ・重舌 腫脹などにより小舌が生じたように見えるもの。 小児などにみられ、心経化熱の上衝によったりする。 ・舌衄 舌面からの出血で、血熱妄行や脾の不統血。 ・舌癰 舌面の化膿症で大きく腫脹するのが”癰” ・舌疔 舌面の化膿症で紫色であったり小豆大であったりするのが”疔” ・舌瘡 舌面に生じるアフタ。 ・舌菌 舌面から隆起する新生物。 【参考文献】 『中医臨床のための 舌診と脈診』医歯薬出版社 『新版 東洋医学概論』医道の日本社
六甲山

中焦・脾胃の働き

中焦・脾胃の働きについて

卒腰痛

先日経験した卒腰痛について。 過去経験したなかで最も激烈な痛みを伴うものだった。 昼間、仕事中からシクシク痛んでいた。 数日前から多少気になってはいたが、晩悪くても翌朝には動けていたし、軽く見積もっていた。 振り返ってみると、根拠もなしに、きちんと見立てることをせず、見ようとしていなかった。 昼間から、腰を庇いながら動いていた。 陽も落ちて、1日の疲れもあり、 衛気の働きが低下していた為なのか。 他方では、何かにつけて苛々していて感情面の起伏が自覚されていた。 歩けていたので庇いながら帰ろうと考えていた。 寒暖差のある日で、建物を出てみると夜風が冷気を含んでいた。 直後、腰に激痛が走り、体の震えが止まらなくなる。 六淫が臓腑を直接に侵襲することもある、とされる その型をそのまま体感したような心地だった。 身をもって経験してはじめて、それまで自分が 言葉が指し示すことを実際に想像することを殆ど何もしていなかったのだと知る。 それどころか、 表から徐々に傷られるのと対置しておかれた考え方、というくらいの距離感で見ていた。 悪寒、ただし寒気というより震えが先行する。 ガタガタ震えながら、足はそれ以上進まなくなり立ちすくむ中、 体をそのまま外気に晒しているのは良くない、 損傷が大きくなるばかりと感じられ、建物内に逃げ込む。 部屋に戻ってからは安静にしていたが、 直接に裏へ入ったことを示すように、急転悪化する。 横にした体は寝返りを打つにもうめき声を上げながらでないとできない。 護りをまるで失っている状態に近く、危機的な状況と感じた。 何をしていても痛く、 普段どうしてこの痛みが生じないのかが不思議に思えた。 体は動かせないが何か食べないと駄目だと思った。 小便など積極的な排泄も必須だと思った。 半日かかって一番悪い状態からは脱したものの、 弱りきった状態で、あのとき身を置いていた環境がまずければ、 もっと拗らせていたことは容易に想像できる。 未だ痛みに伴い腰の虚脱感が左脚後面を足部までつたう。 からだについて多方面から捉え直す契機にしたい。

短気

11月は鍼灸学校の定期試験があったため、ブログをお休みしていました。 無事試験が終わり、クリスマスや年末で浮かれた気分になり勉強がおろそかになりそうのですが、 あと1年ちょっとで国試も控えているかとおもうと、気を引き締めないといけないなぁと感じる今日このごろです。 最近は年のせいか1年があっという間に感じます。 先日、学校の東洋医学の授業だったか本で読んだかで、「短気」という言葉が出てきて、 気が短く怒りっぽいという意味で捉えていたので、なんか意味が合わないなと思い調べてみたら 短気は“呼吸が浅く、深い呼吸ができない状態”(中国医学辞典 基礎編 陳 有昭 編著 p477より引用) 中医学では短気は息切れという意味なんですね。 怒りっぽくなっているときは呼吸も浅くなっているだろうし、短気はどちらの意味にしろ体によろしくないですね。 「短気は損気」を肝に命じて、イライラしないよう気をつけます。

福音

こんにちは、高山です! 先日、数少ない仲のいい友人から嬉しいお知らせが届きました! 大学受験に合格しました! 3年間の受験勉強の末、医学部受験に合格したみたいです。 彼とは、16歳の時に修学旅行でバスの席がずっと一緒で、意気投合して仲良くなりました。 話に毒とクセがあって面白い奴で、気弱でちょっと変な ところも、自分と似ていて、いいやつです。 共通点は自然と生き物が好きというところ。 その後も、一緒に山や川、池に行って虫取り網を持って 生き物取りをしました。いい思い出です。 卒業後の進路は医学部を目指すと言って、その後は 連絡をとらなくなり、成人式にも来ませんでした。 そして、去年の夏休み、インスタグラムで連絡が取れて、 久しぶりに遊ぼうって事で、滋賀の山奥にザリガニ取りに行きました。 相変わらず面白いやつで安心しました。笑 終始、話で爆笑していました。 見送る際、「今年は絶対合格できる」って後押ししました。 そして先日、彼から「終わったー、受かった!」って連絡がきて 自分のことのように嬉しくて、そして、賞賛しました。 血の滲むような努力、絶え間ない時間、親からの期待、 いつ終わるのかという恐怖、が言わなくても感じ取れました。 彼の姿は、これから、自分が目指すべきものの励みになりました。 彼は西洋医学で、自分は東洋医学を極めようと語りました。 受験に終わりがあっても、 東洋医学に終わりはあるのかは正直わかりませんが、 絶えず、勉学と新しい発見に 向き合おうと思いました。

腹診で 1

同じ方のお腹を定期的にみる中、 お腹全体に何か分厚い膜でも被さった様に 感じられる場合がある。 普段の お腹の柔らかさが感じられる時に 受け取れる、内からの感覚が感じ取れず、 温冷どちらも特に立っておらず、 鈍さ・硬さとして感じる。 (続く)

個人的によく読む、東洋医学・鍼灸関係のBlog

ツボ探検隊 http://www.shinkyu.com/index.html 兵庫県神戸市東灘区住吉にある、松岡鍼灸院さんの、各種Blog記事です。 香杏舎銀座クリニックさんの各種Blog記事です。 漢方医 https://www.higasa.com/blog/kanpoui 漢方医2 https://www.higasa.com/blog/kanpoui2 香杏舎ノート https://www.higasa.com/blog/note 保険漢方の終焉 https://www.higasa.com/blog/endik 民間治療見聞録 https://www.higasa.com/blog/memoirs 神戸東洋医学研究会 http://kobeemf.com/ 気功や鍼灸について、阪神間で色々と活動されてるようです。 清明院院長のブログ 最高の鍼灸の追求 http://www.seimei-in.com/wp/ 東京都、新宿駅の近くで「清明院(せいめいいん)」という鍼灸院を営んでおられる、竹下先生のブログです。 このブログに初めて訪れた方へ http://www.seimei-in.com/wp/b1017/ 一鍼堂さんのブログは、当然よんでます。 随時、追加、編集していきます。 他にも良いブログがあれば、ご紹介していただければ嬉しいです。

淡々

菜根譚を読んでいると色々ヒントが散らばっていると感じる。   「醸肥辛甘非真味、真味只是淡。神奇卓異非至人、至人只是常。」   神農本草経を読んでいても、神農はあくまで1人ではないと思いますが、その人達はこういった感覚も持っていたように感じる。 もしくは美食に溢れた現代人だからこう思うのか。 また、それをどの様に表現したか。   切経を行う時も同じことだと思う。 何かをやろうとするではなく、無駄を削ぎ落として純粋でありたい。 雑音なんて知らない。 患者さんとの一対一。 一つ一つが淡々とした真剣勝負。 そういった気持ちで望みたい。   参考書籍 座右版 菜根譚  講談社 久須本文雄

患者、食べ飲み など

患者 今週寺子屋で見せて頂いた患者さん、もし自分があの人ならどういう気持ち、体になるか。   声や様子から色々気にされそう。   治療してなかったら心臓が心配だな。   生殖器関係に問題はないかな。   気逆を起こして気にされやすいだろうから、言葉遣いはどうした方がいいかな。   敏感そうだから特に時間をかけたらいけないな。   拾えなかったけど本当に心経の辺りに反応がなかったんだろうか。   あの状態なら出やすいと思うんだけれども…     食べ飲み   先日友人の結婚式があった。   そこでのスケジュールが11時〜披露宴 15時〜二次会 と言った胃腸にとってのハードスケジュールだった。   家に帰ってお腹を触ると胃がパンパン。   足では地機が硬くなっていた。   浅めに刺しても痛かったのですが、腹満は楽になりました。   舌の変化も見ていたのですが、翌日の変化など特に勉強になりました。   また、大人数は大変だなと改めて実感。   自分の課題です。     感覚 本を読みながら何かを触る。   何も見ずに何かを触る。   感覚が全然違う。   触覚だけでなく、全ての感覚がそうだと感じる。   今、きちんと周りの音を拾えているか?   それがノイズの様に聞こえるか、キチンと聞こえるかは自分の状態によって違う。   そこを聞こうとすれば別のものを拾い溢す。   こちらから行くべきじゃないんだろうな。   結局それが何なのか?とその場で気にしてる時点でダメなんだと思います。     実験   ↑の事を考えていて、先週の寺子屋ではできる限り周りの状況観察に努めてみた。   やり始めの少しの間はいい感じだったのですが、ずっとやっているとしっくりとこなくなりました。   停滞するといい感じじゃなくなる。   一気にその場の空気とのギャップが出てくる感じがしました。   理論から実践しようとしましたが、これは無理だなと痛感。   実践から理論なら可能なんだと思います。     経穴 勘違いかもしれませんが、その穴に対してどういう認識を持つかで効果が変わってくると、何となく感じた出来事がありました。   補寫といった話ではなく、刺し方でも全く違う目的になるのではないのかなと感じています。     背中 知り合いの身体を借りれたので刺させて頂いた。   普段は腹などでみますが、その時は背中で変化を追ってみた。   脾募と脊柱など一致する部分が見られて勉強になりました。

舌を考察②

前回の続きです。 寺子屋で患者様の舌を見せて頂きました。 受けた印象は白滑苔淡白胖大でした。 このケースでの白苔に関しては、以前書いた風寒邪の欬嗽から穴性を学ぶ②で院長からコメントで教えて頂いた様に重要視しない事にしました。 この時に舌色や舌を潤す津液をよく観察するべきとも教えて頂いたのでむしろこちらを見るべきなのでしょう。   《中医臨床のための舌診と脈診》 P40 滑苔 「滑苔は寒証・湿証を示す。 陽虛のために水湿の運化ができなくなり寒湿や痰飲が内生したり、寒邪により陽気が鬱阻されて水湿が停滞したり、湿邪が停聚して痰飲が発生するなどの機序で引き起こされる。 臨床的には、陽虛による痰飲水湿の内停がよくみられる。」   以上から、前回の記事と合わせて何らかの要因で陽虛になっているのでは?と思いました。   参考資料 中医臨床のための舌診と脈診 神戸中医学研究会編著 医歯薬出版株式会社