学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

練習会にて

先日、寺子屋生だけの練習会でのこと。 お互いを治療し合いました。 その際、上巨虚に鍼をしたのですが、受け手の側の人が置鍼の間、身体の中で起こるその刺激の行方を追っていたみたいで、足から徐々に昇って骨盤の辺りが腰も含めて温かくなったと言っていました。 その後、続いて公孫に鍼をしたところ、腰までの広がりが、首の辺りまで登ってきたそうです。自身で鍼を受けるのはそういう意味でもすごく勉強になるとも言われていました。 実際、自分自身では感じることができない感覚なので、私もその話を聞いて勉強になりました。 今まであまりそういう感覚の話は聞いてこなかったので、寺子屋でお世話になるようになってから、そんなものなのだなと知るようになり、一般の患者さん側にも普通に感じる人は感じているんだと認識するようになりました。 いつか私にも感じられるようになるといいのですが、やっぱり持って生まれた体質的な要素が大きいのでしょうか、今のところ不明です。

脈診について

ある患者さんの脈を見せてもらった。 処置の前後で、自分には 脈の幅や硬さつまり形が(ほとんど)同じに思われた。 一方で 処置の後の脈には、 指腹を通りすぎた直後に伝わってくる 余波というか余力というか、 前に進む力の様なものが加わったと感じられた。 それが脈状の印象を確かに変える。 あるいは処置後であることを知る 自分の主観がそう感じさせるのか。 訓練を積んでいく中で、 今回の様なケースでも前後で形状の差異を 拾えるようになっていくのか。

鬼退治

2月3日は節分の日。 日本人は恵方巻きを買って、その年の恵方に向かって、その巻き寿司を食べる習慣があります。いったい何故なんでしょう? 「その一年縁起がいいらしい、福が舞い込むらしい。」 食べるだけで福が舞い込むなら行っておきましょう。と私も今年も食べました。 でも豆まきは行なわなかったです。今思えば、せめてまかないまでも豆くらいは食べておくべきだったかもしれません。 東洋の伝統的な陰陽五行思想では、季節の変わり目には「悪い気が入りやすい」という考え方あります。そのため立春である節分に悪い気の象徴である鬼を追い払う豆まきをするのですね。 そう言えば最近、朝や夜に寒気をよく感じるようになってます。背中がゾクゾクする感覚が頻繁にあり、布団に入っても寒くて寝れない時もあります。 でも寝たら寝たで寝汗をかきやすいですし、完全に営衛が乱れてます。 そんな状態だとイチコロで鬼にやられてしまいそうです。 とりあえず応急処置的に漢方を飲んだり、風門を温めたりしているおかげか本格的にまだ風邪は引かないですんでます。 だんだんここまで書いているうちに、今からでも豆まきをしておいた方がいいような気分になってきました。 豆(魔滅)はすごいアイテムかもしれない。

ランチ

先日、職場の人たちとランチに行きました。 ベトナム料理を食べるのは久々です。 そのお店は老舗で、私が学生の頃にも行ったことがある思い出のお店です。 そして以前に比べるとメニューのバリエーションがかなり増えている気がしました。 そんな数多くあるメニューの中から一つに選ぶのは至難の業でした。それぞれの料理がとても美味しそうで、どれも捨てがたい一品です。そして目移りしながらやっとの思いで、フォーと海老塩ごはんのセットに決めました。 結果、選んで正解でした。 フォーはココナッツミルクを加えたピリ辛味でしたが、ベースのうまみのある出汁が更に味に奥行きを持たせていて、スープもお腹いっぱいになるまで飲み切ってしまいました。 フォーにはパクチーが外せませんが、それ以外にもカットレモンが添えられていて、フォーに絞っていただきました。 仕事帰りに寄ったこともあり、あの時のちょっと疲れた私にはピッタリだったのかもしれません。 たっぷりの香草に柑橘の香りで、爽やかになれたと思います。 ベトナム料理はタイ料理と似ていて、甘い、辛い、酸っぱい、料理が多いように思います。風土的に高温多湿でもあるので、甘みで消化を促し、辛味で発汗して、酸味で発汗しすぎないように体温調節をしているのかも。 長年の年月が自然と歴史と相まって、その土地に合う味付けに発展していくのでしょうか。

五行大義(04)

稼穡 土爰稼穡。稼穡者、種曰稼、歛曰穡。 土爲地道、萬物貫穿而生。故曰稼穡。 土居中、以主四季、成四時。 中央爲内事。宮室夫婦親屬之象。 古者天子至於士人、宮室寝處、皆有高卑節度。 與其過也寧儉。禹卑宮室孔子善之。 后夫人左右妾媵有差、九族有序、骨肉有恩、 爲百姓之所軌則、則如牝。 順中和之氣、則土得其性。 得其性、則百穀實、而稼穡成。 如人君縦意、廣宮室臺榭、鏤雕五色、罷盡人力、 親踈無別、妻妾過度、則土失其性。 土失其性則氣亂、稼穡不成、故五穀不登、風霧爲害。 故曰土不稼穡。 土は稼穡。稼穡とは、種を稼といい、歛を穡という。 土は地道。万物は貫穿して生ず。故に稼穡という。 土は中にあり、四季を主り、四時を成す。 中央を内事となす。宮室、夫婦、親属の象なり。 古なる者、天子から士人に至るまで、宮室、寝処、皆が高卑の節度を有する。 その過を興するよりは、むしろ倹なり。禹は宮室を卑し、孔子はこれを善とす。 后、夫人、左右の妾媵に差を有し、九族に序を有し、骨肉に恩を有し、 百姓の軌則のところとなす、すなわち牝のごとし。 中和の氣に順じ、すなわち土はその性を得。 その性を得れば、すなわち百穀を実して、稼穡をなす。 もし人君の意をほしいままにし、宮室、台榭をひろめ、五色の鏤雕、人力を罷つくし、 親踈に別を無くし、妻妾の度を過ぐれば、すなわち土はその性を失う。 土はその性を失えば氣が乱れ、稼穡ならず、ゆえに五穀を登せず、風霧の害をなす。 ゆえに曰く、土は稼穡せず。 【参考文献】 『五行大義』明德出版社 『漢語林』大修館書店 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

肺の物語…

こんにちは、 クリステンです。 今日は雨で、学校のテストもあったので少し疲れています。 せっかく寺子屋なのでこの時間を充実にしたいのに、気づいたら文字を眺めているだけ頭に入ってこない。もったない。 でも、こういう日はありますよね。 “今日はがんばりすぎたらダメという合図のかな...” 先日の下野先生くださったアドバイス→ 「臓腑経絡学」を4回にサラっと読んで、5回目に熟読すること。 ただ、文字を読んでいても、頭に入ってこない今日ですので、何か工夫が必要。 →家に帰った後は絵として描いてみよう。 (絵を描くのが私にとってはリラックス手段ですし、視点を変えると何かの気づきやヒントが出てくる時もあります) ① 肺蔵象と経絡:肺 私のイメージだけですが、 「肺」は上品で美しい気配りの良い母親のように見えます。 デリケートでありながらも、皆を養って守れる女性ならでの強みを持つ。 「華蓋」ともいう、もっとも高位に位置、八葉っぱを有する花のような形をし、 上焦・陽中の陰・牝の臓である。 脾胃から水穀精微と自然界からの清気を受け取って、 それらに生み出された宗気・衛営気と津液を皆にくまなく宣発し、潤う。 衛気を主り、衛の気が充実となれば、 腠理が正常に開閉でき、体表を温め養い、 皮毛を潤沢に保つ。 そうなると、皆を外邪から守られる。(体表を防衛) 鼻に開竅する。香りを知る 魄を蔵し、本能的で感覚に関係が深い。 濁を排出。水液代謝。 (母親って、普段はデリケートで柔らかい人でも、日々弁当を作って、掃除する。カゼなどを引いていても自分より子供達の養うことを先にする。子供が危険な状態になると、ものすごい力を発揮し、全力で守る。というイメージ) 「メモ」 ・外邪や上逆の影響を受けやすい。 ・「表証で軽いものであれば、裏証症状はほとんどみられないが、唯一咳がでることがある」(←臓腑経絡学。これについて意味をもっと詳しく調べていきます)。 《肺と肝》 なぜか、描いた絵には、肝が蓮の花になっていました。 本では、肺が「蓮のような」と書いてあるけれど、 あまり考えずにこうなりました。 肺は西を属し、牝の臓。肝は東に属し、牡の臓。 私の頭の中、肺はお嬢さんであれば、肝はその主人である。 (心は君主) 日本人とは違うかもしりませんが、私にとって蓮の花は美しくて、たくましいイメージしますので、どちらかというと男性らしい。 ____ 肺の役割や、肺ー肝、肺―腎・肝―心の関係について、たくさんの話はありますが、 今日の物語・絵はここまで。 また次回。 参考した本:

湿が熱化することについての疑問点

湿熱証は湿と熱が合わさった状態で人体に入り、病になっている。 湿や熱が蘊結(こもって停滞する)、薫蒸(いぶすこと)して起こる。 湿も熱も気の1つ(?)で口鼻から人体へ侵入する。 前回のブログを書いた時には皮毛から湿邪が侵入するという風に書いてあるのを読みましたが、口鼻から侵入する湿、熱と、湿邪は別物なのか? 湿邪が体内でこもって停滞し熱が生まれることと、脾胃の湿から熱が生じるというのは、 前者は外からの要因によるもの、後者が内からの要因によるもの、という認識でいいのか。それともどちらも体内で起こっていることで、単純に湿→停滞→湿を解消するために熱化する、ということなのか。 熱化することで、体内に分散させて湿をなくそうとしている、ということなのか。 (でも熱化することで、津液が少なくなる、臓腑の機能が失調する、などの問題も生じれば、熱化は身体にとっては良くないことになってしまうような気も・・・) 湿熱証の性質は「湿」ではなく「熱」という記載もあり、2つが合わさっているのに性質が熱というのは、熱の方が湿より強い、ということなのか? 確かに湿のことだけを考えていると湿が強くなることで熱化し、熱が発生してから熱が弱から強に変化していくようなイメージになってしまって湿と熱を同列にしているとやはり変な感じもあります。 【memo】 ・〇湿が熱化→湿熱に転じる ・脾胃だけで熱化を考える ・熱の影響

針先、切経、治療報告

切経 経まずは形を追ってみた。 その後、手を当てる時にしっかり当たれば深さと方向が感じられた様な気がする。 また、その他の関連部位と反応を繋げても勉強になりました。 みるときの心の状態、大切だなと感じました。 変な緊張感は不要。 自分を作らない。 また、日常の訓練として、全てにおいて距離感を大切にしたい。   鍼先 学校で鍼を受けました。 よくあるパターンだったのでそこからどう動くのかは経験済みだったので自分でリカバリーできるか試してみた。 ただ自分のリカバリーする為の治療でも失敗を沢山しているので同じ穴でもやり方は変えてみた。 針先から伝わる感覚がいつもと違い、以前失敗した時と脈の前後の反応も違うのでここからどう動くか。 処置が今日なので明日以降どう変化するか楽しみです。   日曜鍼を受けて 結論から書いていくと翌日以降は調子が良くなって施術を受けさせてもらって良かったなと思いました。 お腹が弱ると自身の体感として猫背気味になるのでそのへんもピンとしましたし、翌日のある変化が起こったあとは脈も均等でした。 学校の授業での鍼などもあり、純粋な前後の状態を確認してもらえなかったのが残念なくらいです。 前後変化としては、その日はとても口が渇き、冷たいものを飲みたくなる現象と睡眠が浅いと言った状態になりました。 翌日、倦怠感があり何となく湯船に浸かったら変わるかなと思って入浴しました。 しばらく浸かっていると急にお腹が膨れて汗がひき、一瞬の不安感、吐き気が出た後、排便したくなり急いでトイレに駆け込むと排便と共に状態が良くなると言った経過でした。 その後の反応や施術後の変化を見ると選穴は合っていたはず。 後の反応は必ず起こり得るものなのか、もしくはコントロールできるものなのか。 自分が治療する時のために頭の隅に置いておこう。

呼吸・意識・本

呼吸 最近呼吸で自分の状態を整えようとしてチャレンジ中です。   呼吸で 意識している事は吸う→吐く というより 吐く→吸う の意識。 やり方があっているかどうかは分かりませんが、多分丹田呼吸だと思います。   自分なりに良い感覚なんじゃないかと思う潜った、沈んだ感覚に近くなる。   行うと手も少し温くなってきます。     日常での意識 外の世界がどう見えているか   自分の状態によって変わる気がしてます。   夕焼けも見ていて綺麗なんですが、頭の中が思考で占拠されている時はあまり入ってこないというか、外の世界にフォーカスがいっていない。   そんな頭の状態の時は見るものの視点が近くなっていて、全体を見渡す事ができなくなっている。   切診を行う時に何かに着目してしまうと同じ感じがします。     最近気になっている本 最近死を間際にした人の気持ちや考えが気になっていて、そんな感じの本をチラチラ読んでいます。 最近読んでいるのは吉田松陰の留魂録で、獄中で死が確定していても冷静ですごい人だったんだなと勉強させて頂いてます。   冬休みは夜と霧を読んでみようかなと計画中です。
庭園

『舌鑑弁正 訳釈』より紅舌を学ぶ。

こんにちは稲垣です。 『舌鑑弁正 訳釈』の”紅舌総論”より学びます。 ・・痩人多火、偏於実熱、医者拘於外貌、輒指為虛、 誤服温補、灼傷真陰、域誤服滋補 (名為滋陰降火、実則膩渋酸歛膠粘、実熱、引入陰分)、 漸耗真陰、亦成絳舌、而為陰虛難療矣 (其初必有黄苔、医者不知、久之内傷己甚、不能顕苔、而変絳色矣。 凡陰虛火旺之病、自生者極少、多由医家誤用補薬逼成也)。 不論病状如何、見絳舌則不吉。・・ (引用:『舌鑑弁正 訳釈』P221~222) ・・痩せた人は火が多く、実熱に偏る、医者は外見にとらわれ、痩せていれば虛とする、 誤って温補を服用し、心陰を焼き傷る、誤って慈補を服用 (滋陰降火という、実すれば則ち膩渋酸歛膠粘、実熱、陰分に引き入れる) 真陰が次第に消耗、また絳舌となる、陰虚が治り難くなる (初めは必ず黄苔、医者は知らず、時と共に内傷が甚だしくなり、苔が目立たぬまま、絳色となる。 陰虚火旺の病、自らそうなるものは極めて少なし、多くは医家の補薬の誤用によるもの)。 病状がどうあれ、絳舌は則ち吉ならず。・・ 実際の臨床に立たせて頂いて、感じることの一つに 下焦の邪が強い患者さんが少なからず居られ、 その下焦をいかにクリーニング出来るかが重要に思えるケース。 補瀉の取り扱いは極めて慎重であるべきだと思いました。 鍼灸学校においては腎に実証はないと教育されますが。。 経験を積み考察を深めたいと思います。 今回は黄苔の存否などは分かりやすいと思えました。 【参考文献】 『舌鑑弁正 訳釈』たにぐち書店