想像し考えること
先日の勉強会で症例検討をしました。
患者さんの主訴、特徴、生活スタイルを聞いて私ならどう考えるか、この訴えなら舌、脈はこんな感じかな?
まだまだ知識がつたなすぎて、みんなの前で意見をいうのも正直物怖じしてしまう状態なのですが、
受け身の授業とは違い、勉強会の2時間があっという間でした。
今まで私の中の勉強は受験勉強のことで、塾でテクニックを教わり効率よくいい点をとって合格することがメインで、
わからなかったらすぐ問題集の答えをみて覚える。じっくり考えない。
それでなんとか乗り越えられたのですが、東洋医学というものはそう簡単にはいかなくて
今までの概念をひっくり返して取り組まないといけないのできっとわからずにもがき苦しむんだろうなと
自分から飛び込んだくせに楽しむことを忘れ、どう勉強したらいいかわからないツライ!というマイナス感情に陥っていました。
ですが、症例検討で患者さんの状態を想像して考えて全然正解はわからないけどこうかな?って思うことがワクワクして
あ、私勉強を楽しんでいるやん!もっと知りたい。そう思えたから一歩前進!と勉強会の帰り道密かに喜びを噛み締めてました。
まだ1回しか勉強会してないのになんて大げさなと我ながら思いますが、次の勉強会も楽しみです。
たくさんの意見に触れたいので勉強仲間が増えたら嬉しいです。
医古文の学習(1)
一鍼堂(大阪本院)で行われる「素問を読もう!」(木曜日)に参加しています。
【黄帝内経素問】
《上古天眞論篇第一》
昔在黄帝.生而神靈.弱而能言.幼而徇齊.長而敦敏.成而登天.
廼問於天師曰.余聞上古之人.春秋皆度百歳.而動作不衰.今時之人.年半百.而動作皆衰者.時世異耶.人將失之耶.
岐伯對曰.
上古之人.其知道者.法於陰陽.和於術數.食飮有節.起居有常.不妄作勞.故能形與神倶.而盡終其天年.度百歳乃去.
今時之人不然也.以酒爲漿.以妄爲常.醉以入房.以欲竭其精.以耗散其眞.不知持滿.不時御神.務快其心.逆於生樂.起居無節.故半百而衰也.
(読み下しや翻訳に関しては、沢山の先生方が訳した書物がありますので割愛させて頂きます。)
黄帝を表して
生 弱 幼 長 成
神靈 能言 徇齊 敦敏 登天
五進法から始まってます。「このリズムでいきますよ。」と感じます。
当時の発音も解れば、より以上感ずることも多いのかと、、残念な思いと探究心が交錯しますが。
法 和 節 常 不作
陰陽 術數 食飮 起居 妄勞
「昔の人は偉かった」との話の中に一つのモデルケースが示されています。
ここの”陰陽”をとってみても、具体的に話しているようで総論的な意味合いも含んでいるように思えます。
素問全体を通して理解が進む事を期待しつつ進んでまいります。
漿 常 入房 竭精 耗散 不知 御 快 逆 無節
酒 妄 醉 欲 眞 滿 神 心 生樂 起居
今度は”今時の人”のダメ出しパターン。
倍の10件も記されています。説教が長い・・・タイプのようです。
エジプトのピラミッドを作った労働者の落書きに「最近の若者はダメだ」とあったように聞いたことあります。
大古の昔より、「変わらぬものは変わらない」と感じた記憶があります。
医古文もまた共通の不変性を示しているように思います。
年を重ねて分かるからこそ、伝えるべき”無駄”を伝えようとしているように感じるのですが、
どうなのでしょうか?
参考文献
「現代語訳 黄帝内経素問 上」東洋学術出版社
「重廣補注 黄帝内経素問」天宇出版社
稲垣英伸
中国の思想(06)
老子
六十八章 「不争の徳」
善為士者不武。
善戦者不怒。
善勝敵者不与。
善用人者為之下。
是謂不争之徳、是謂用人之力、是謂配天之極。
善く̪士たる者は武ならず。
善く戦う者は怒らず。
善く敵に勝つ者は与わず。
善く人を用うる者はこれが下となる。
これを不争の徳と謂い、これを人の力を用いると謂い、これを天の極みに配すと謂う。
(引用:『中国の思想[Ⅳ]老子・列子』P108)
《私議》
以前は戦時中を題材にした書物を読む事が多かったですが、
その中にあった『海軍士官たるもの、常に激してはならない』との教訓を覚えております。
日露戦争の終わった後に、連合艦隊が解散する時、
『連合艦隊解散告別之辞』というのが発せられます。
一番有名なのは最後の一文なのですが「・・勝って兜の緒を締めよと」です。
そこに至るまでの文面においては、日本という地形上に海軍が重要である事や
日々の訓練が重要であるとの教えを説いています。
戦うというのは腕力だけに限らないですが
日々の心の持ちよう、日々の努力、俯瞰して全体を観る能力とか、
人との関わりあいとか、為になります。
【参考文献】
『中国の思想[Ⅵ]老子・列子』徳間書店
自分、胆経
自分
頭ばっかり使うタイプなので、極力頭を使わずに1人で暗い世界で生きていこうと思ったけどその中で自分を失ったら意味がない。
人それぞれのやり方はあると思いますが、自分自身に過度な自己否定も行ってはいけない。
奥底にしっかりと自分を持ち、外は柔らかい状態で相手に合わせる。
つけ上がらせず、奥底の正しい位置でしっかり抱え込んでいれば外への興味も湧いてくる。
また、外界の物事に引っ張られてはいけないけど、形は合わせなければいけない。
形を合わせるために色んなことを学んでいかなければいけないし、全部できる様にならなければいけない。
しっかり抱え込んでいればどんな形にもなれる。
現状として、自分が崩れてしまったせいで弱いものへの合わせ方をさせてしまっている。
過去にあった事実は変えられないので、それはそれとして受け入れた上でやっていくしかない。
胆経
胆経で停滞が起こっている時、丘墟にも出るとは思うのですが、もう少し上の懸鐘あたりも反応が出る事もあると思いました。
表裏なので背景に肝鬱が絡んだ邪気かもしれません。
この状態を変えるにはどうするか、色んな角度からみていきたいと思います。
反応するタイミングなど
反応するタイミング
先日人に鍼の練習をさせて頂いた。
その時、どの段階から相手が反応しているかという事が勉強になった。
お腹が「グル〜」という音が鳴るタイミングが面白かった。
それが確認できたなら、もっと早い段階で処置を切り上げても勉強になったかもしれないなと思った出来事でした。
どの程度で切り上げるか、感覚を掴みたいものです。
心身一如
素問 陰陽応象大論編
「肝気虚則恐、実則怒。」
恐という漢字を調べる。
原典にもとづく五臓六腑の生理 P19
「両手を以て穴をあけていることを意味するもので、それに心を添えた恐とは、心中に穴が空いてがらんどうなったこと」
で空虚な心を意味する。
怒という漢字を調べる。
同書籍 P20
「<荘子=逍遥遊>に、「怒而飛、其翼若垂天之雲」という句があるが、この場合の怒も決して「おこる」ことではない。「ジワジワと満身の力をこめる」ことである。」
怒りとは、肉体に限った話ではなかった。
そう考えると肉体と五情を分けて考える必要もない気もします。
実際、肝鬱の人は体が硬い人が多い気がします。
参考書籍
原典にもとづく五臓六腑の生理 柴崎保三講述 学校法人呉竹学園 東京高等鍼灸学校研究部編
舌診(08)
治療家のT先生に舌の研究の為にご協力頂きました。
舌を撮影させて頂く時は、
念のために表だけで2枚、裏だけで2枚撮影します。
色調の違いを考えて今回はこの画像を選択しました。
表
裏
舌質
淡白舌
嫰・点刺・歯痕
舌苔
白苔
全体・薄苔
仕事終わりに撮影をさせて頂こうかと思っておりましたが、
時間がありましたので、業務の前に撮らせて頂きました。
舌尖の紅が痛々しいですが、”朝” というのも要因の一つかと思います。
裂紋が出来てからかなりの時間が経過しているのかと思います。
T先生の舌は昨年より診させていただいておりますが、
瘀斑の境目が緩やかに感じます。
状況により変化があるのでしょうが、
安定している好転反応を感じます。
呼吸・意識・本
呼吸
最近呼吸で自分の状態を整えようとしてチャレンジ中です。
呼吸で
意識している事は吸う→吐く というより
吐く→吸う の意識。
やり方があっているかどうかは分かりませんが、多分丹田呼吸だと思います。
自分なりに良い感覚なんじゃないかと思う潜った、沈んだ感覚に近くなる。
行うと手も少し温くなってきます。
日常での意識
外の世界がどう見えているか
自分の状態によって変わる気がしてます。
夕焼けも見ていて綺麗なんですが、頭の中が思考で占拠されている時はあまり入ってこないというか、外の世界にフォーカスがいっていない。
そんな頭の状態の時は見るものの視点が近くなっていて、全体を見渡す事ができなくなっている。
切診を行う時に何かに着目してしまうと同じ感じがします。
最近気になっている本
最近死を間際にした人の気持ちや考えが気になっていて、そんな感じの本をチラチラ読んでいます。
最近読んでいるのは吉田松陰の留魂録で、獄中で死が確定していても冷静ですごい人だったんだなと勉強させて頂いてます。
冬休みは夜と霧を読んでみようかなと計画中です。
春になると・・・
私はいつも春先になると不調がでることが多く、
今までは梅核気や左中指に見に覚えのない腫れ(今でも原因わからず、1ヶ月位腫れていた)
今年は生理不順に胃の不調と、気分も落ち込みやすくなったりするので
春がくるのが待ち遠しい反面、不調がくることに怯え毎年身構えてしまいます。。。
でも。もう私も3年生になりますし、下野先生の施術も受けつつ、
せっかくなので自分でも鍼してみようとあれこれ原因を考えてみました。
生理不順については、最近は17日くらいの短い間隔で生理がはじまっておりそのせいで貧血気味で
胃の調子も悪いので脾の弱りが原因?年齢的に腎も原因かも?いつも春先に不調でるし肝の気があがっていることも考えないといけないのか?思いつく限りいろいろ自分の身体に鍼をして変化を観察しようと思います。
寺子屋でも先生方に、脈の変化を観察する方法や毎日自分に鍼してみたら?とアドバイスをいただいたので
さっそく実践してみます!
やっと暖かくなってウキウキする季節を心も身体も元気に過ごしていきたいです。
鍼治療を受けて④
浮力が働いている様な感じと表現できるかもしれない
いつもの様に
置鍼中に一瞬眠った様な状態になったあと
ふと自分の体の感覚に戻るともうすっかり動いている動き回っている
体は動かしていないけど体が動いている
水のない風呂
今日そう感じたのは足の輪郭がぼわぼわと波たっており暖かく
温かい湯船に浸かっている時と似ているからかも知れない
ゆっくり静かに観じていられる体はベッドのうえで浮力が働いている様にやさしい
こうして完全に身を預ける時間を通して
反対に普段一体どれだけ抵抗を抱えて過ごしているのかについて思わされる
(忘備録として)
今週のこと
今月から学校が対面授業になり、月経1週間前とタイミングが重なりました。
ブログを何回書いても考えがまとまらないので、今週はこの状態でありのままに書くことにします。
私は感受性が高い方ですが、今週は実習や治療や自分でも、ほぼ毎日体に鍼をしたりお灸をしましたが、痛みや熱さをほとんど感じませんでした。
「ひびき」と言われる刺激でも、普段は不快なのに今週は何ともありません。
私の中でセンサーがポッキリ折れた感じです。表面は気を張って元気そうに見えても、中はグニャグニャです。
脈も同じような感じです。脈の輪郭(断面)は雫型のようでした。浮取りは尖っていて、中〜沈取りにかけて輪郭があやふやになります。
沈(虚証)、滑(痰湿)、弦、細(血虚・陰虚)でしょうか?輪郭がボケてしまうのはどれかわかりません。
週の初めは夜だけ火照っていたのが、週末には一日中火照り、体の中で熱風の竜巻が吹くようになりました。頭痛、耳鳴りもありました。
魚腰や印堂あたりは重くて雲がかかっているようです。
舌については、舌は歯痕・胖嫩舌、舌中舌根は淡、舌尖は紅。舌根にかけて厚白苔。
それから歯痕舌が次第に消えていき、舌尖に紅点が出てきました。舌苔も少し薄くなってきました。
週末には細かな裂紋が舌中から舌尖に向けて幾筋ばかり出現しました。
肝は月経を主り、疏泄が任脈と衝脈から女子胞(子宮)に紅血を送り出す役割を担っています。月経前は疏泄が変動しやすく、肝鬱気滞、肝火上亢の場合は頭痛、急燥、不安感、乳房の脹痛などの症状が出現し憎悪する。
と教科書では記されています。
生殖器系は「腎」が主ると思い込んでいました。
私の月経前症候群の症状を振り返れば、月経が「肝」が主るのも頷けます。
【参考文献】新版 東洋医学概論 医道の日本社















