学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

臓腑と感情

================================================= 2021/09/14 『臓腑と感情』 “『素問・陰陽応象大論』には 「怒傷肝」,「喜傷心」,「思傷脾」,「憂傷肺」,「恐傷腎」 とある。異なった感情刺激は、それぞれの臓腑に影響を与える。” (中医基礎理論 P244) この部分について、学生の時に授業で (過度の)感情が臓腑を損傷する、という構図で説明 されて違和感を覚えたが、その理由が少し分かった。 強い感情が もたらす気の作用が臓腑の「気」を乱す=狂わせる。 そして、それがパターンの様にになることもある。 ーたぶん、捉え方は変わっていく。現在の記録として *【引用】全訳 中医基礎理論/たにぐち書店 ================================================= 2021/09/15 『背部兪穴の取穴』 切経で触れるときに背部では 受け取る感覚が手足で取穴するときと かなり違って感じられる。 手足部と同じように取れるはず、と 考えアプローチするからその違いを前に、 立ち止まることになる。 少なからずそういう面もありそうだと考えた。 体幹は経絡の走行ももっと入り乱れているだろうし、 何より内臓のすぐ裏にあたる部分でもある。 背部兪穴の考え方もある。 次回の機会には思い込みを少しでも横に置いて、 ツボの状態を観察したい。 ================================================= 2021/09/16 『舌診×写真』 ある方の舌を観察してー 色は淡紅、だが舌全体に青い色調が加わり色味として重たい印象。 薄膩苔、少し白沫も見られた。 舌裏は淡紅、色に褪せた感じが見受けられた。 治療の前後の状態を観察。 治療後には、 おさまりがいい、落ち着いた雰囲気に、そして潤いが増していた。 (観察する少し前に水分を摂った、関連性としてどの程度考慮すべきか?) 今回は、写真におさめた。 治療前後で、並べて拡大して見比べてみた。 処置前は、舌の輪郭があきらかに凸凹だったことが見てとれた。 それが治療後、およそ滑らかな曲線を描く輪郭に変化していた。 印象の違い、その理由のひとつだと考える。 写真の撮影の仕方だけでなく、確認の仕方にも色々と工夫ができそうだ。 (認められた所見に関する考察はまた別の機会に記したいと思います) ================================================= 2021/09/17 『苔』 6月から 継続して定期的に舌の状態を見せてもらっている方の舌の所見 として、薄苔か無苔に近い状態をずっと見てきた。 この方の素質として捉えた方が良いのかと考えていた。 それが10日前くらいにはじめて薄苔が舌根部に見られ、 つい先日、それが以前よりも定着している様を見た。 先立って他の所見や症状が変化している状況の中で、 この段階でようやく、という感想を抱いた。 これが逆だったら、どのように受け止め考えることになるのか..

外反母趾

寺子屋で施術をみさせていただきました。 患者さんの外反母趾が目に止まり、そういえば学校の実技の時にクラスメイトにも外反母趾が気になる人がいて、 何か共通する点がないかなと考えていました。 足の内側に症状がでているから脾経に問題があるのか? ちょっと探ってみようと思います。

山崎、太陰など

山崎 色々取っ払うために学生時代から何となく好きだった山崎駅にいきました。   特に何かがある訳ではないのですが、人通りもそんな多くなく、鳥や風の音が聞こえる中にある踏切の音もいい感じです。   何もない中、外の世界と向き合った時に以前教わった環境のお話が思い返された。   自分だけになってもいけませんが、自我の確立のさせ方も少し見えてきた気がします。   自分の課題と向き合う時、人と関わってどうこうするよりも先にそっちが必要ですね。     太陰など 太陰は太陰と呼ばれるだけあってやはり陰が一番深いところなんだと実感。   心の在り方にも影響するなと思います。   ベクトルが自分に向いて陰鬱な時、脾の弱りも考えられる。   思考がどう向かうかもわかりやすいです。   先週聞かせて頂いた話も水に関係していて、これから梅雨時に入ってどう臓腑が変化していくかみていくと勉強になりそうです。   また、ここで生まれた痰湿は氣滯と結びついて胆に波及する事もあると思う。   胆経に反応がある場合、痰湿を兼ねていることが多いと思います。    

夏越祓

毎年この時期になると、家のポストに上の写真にある封筒が入ります。 封筒の裏には 夏は暑気のため、ともすると心身ともに緩みが生じます。 その心の隙に乗じて、伝染病が流行ったり、心身衰惰の結果、職場で思わぬケガや災害等に襲われます。また、お子様の海水浴など、毎年水の犠牲も少なくありません。こういう事は全て一括して神道では穢(けがれ)の現れと申しております。 この穢を祓うために神に詣でて、ご守護を願うのが夏越の祓、または夏越の祭りといい、後に略して夏祭りと言うようになりました。 この袋の中に入れてある人形(ひとがた)は、私どもの身代わりとして、知らず知らずに犯した罪や穢を払い清々しい心身に清めてくれる「呪符」の役目を果たしてくれるものですありますから、来る7月9日、10日の輪くぐり夏越し祭りに、当日この人形に年齢、姓名を書いて、神社へご持参ください。 また、古来の慣例に依り社頭には芽の輪が作ってありますから、これをくぐってこの夏を無病息災に過ごしてください。 とあります。 面白い風習です。 この人形に自分の身体についた穢れをあちこちを撫でて移し、最後に息を吹きかけて、心の穢れと合わせて自分の身代わりになってもらう。 段々こういったことも、真剣に信じるようになってきました。 そして、こちらの神社にも「茅の輪」も設置してくれています。 これをくぐれば心身ともにキレイになると同時に、悪霊退散・疫病退散といった効果がある とのことです。 「茅(ちがや)」はイネ科の植物で、葉先が尖っていて「茅」に似ているため、茅は悪霊を取り除くとされていたことが背景にあるそうです。 尖っているものとしては、鍼灸で使う鍼もまさしく尖っているものの何者でもありません。 今日はちょうど日曜日なので、参拝できそうです。

気虚

  先日知り合いの体を見せてもらった。   責任のある立場で頭を使う事が多く、時間や食欲の関係もあり朝食抜きが多い、手首足首が細い、声が小さい、食欲不振、低血圧、真面目など   脈は微かに弦数だけども大きな問題は脈がとても弱い事   舌は辺縁に赤みが見られるが薄く小さく、微かに膩苔が乗る程度   お腹は氣滯もあるが、脾胃を示すところが頼りないのが1番の問題。   太衝、足三里がメインで太谿に軽い反応も気になった。   ここからが自分の課題の本番で、翌日相手の状況を再現してみた。   まずは同じ条件にしてみようと 朝食抜きで16時まで外でひたすら勉強で 頭脳労働+脾胃の弱り   という状態を作ってみた。 腹部は弱々しい感じになり、足三里にも反応が出て、脈も弱々しくなった。   この時、精神状態としては本当に絶望的。 経別が心と直接連絡しているからかな。   相手の立場に立ってみる。 こんな気持ちの時には相手にどう接して欲しい? その時の自分の振る舞いはどうだったか? あの時の相手の体勢は何を意味する?   省みて気をつけるべき点が沢山出てくる。   脾という点から見ても 臓腑経絡学P111 「臨床的にみても、脾の陽気を増す事が如何に重要であるかを示している。脾に陰虚・血虚がほとんどないのはこの為であり、脾の臓を動かす場合は、乾かす事がポイントとなってくる。 漢方薬でも茯苓、白朮をよく使うのはこの為で、穴では足三里が重要になってくる。」   自宅に戻り、食前に足三里に鍼を5分置鍼。   刺した直後にお腹にも変化が出ていました。   食欲、精神ともに上手く戻ったのですが置鍼時間が長かった為か逆上せてくる感覚もあった。   繊細な操作が必要だと思いました。       興味 色んなことを知っていかなければいけない。 体験するのが一番手っ取り早いんだろうなと思います。 色々遊ぼう。   参考資料:臓腑経絡学 アルテミシア  監修 藤本蓮風

舌診(08)

治療家のT先生に舌の研究の為にご協力頂きました。 舌を撮影させて頂く時は、 念のために表だけで2枚、裏だけで2枚撮影します。 色調の違いを考えて今回はこの画像を選択しました。 表 裏 舌質 淡白舌 嫰・点刺・歯痕 舌苔 白苔 全体・薄苔 仕事終わりに撮影をさせて頂こうかと思っておりましたが、 時間がありましたので、業務の前に撮らせて頂きました。 舌尖の紅が痛々しいですが、”朝” というのも要因の一つかと思います。 裂紋が出来てからかなりの時間が経過しているのかと思います。 T先生の舌は昨年より診させていただいておりますが、 瘀斑の境目が緩やかに感じます。 状況により変化があるのでしょうが、 安定している好転反応を感じます。

ぬたあん

試験期間なのでどうしても勉強しなければいけない。   全てではないけども、機械的に詰め込むものが多くつまらない。   詰め込む量が増えるとそれ以上は頭に入らなくなる。   そんな時は気持ちもいっぱいになっている。   だからちょっと休憩を挟む。   休憩中は両手にゴルフボールを二個ずつ持って内回し、外回しを行う。   肩で息をする様ないっぱいいっぱいの状況ではうまく回せない。   うまく回す為には   意識はどこに置くのか。   身体はどんな状態であるのか。   自由上肢の骨は本当に自由なのか。   うまく回せる様になると心が和らいでいる。   食事を摂る時にもその状態にする。   味を感じる。   感じる心は空っぽでなければいけないのだろうな。   老子にある知恵によって起こる煩わしさからの解放とはこれか。   バガボンドの宮本武蔵と吉岡伝七郎の対峙するシーンみたいだな。   変な無理はしない。   我が身が後回しになるからかえって先になる。   発見があったから嬉しい気持ちになった。   もっともっと広げていきたいけど、明後日から試験なので勉強しなければ…   一発胸を叩いとこう。

想像

先日不調だという友人の舌の写真を送ってもらいました。 絳舌、舌尖は鮮紅色で細かな裂紋を認め心火が旺盛。胖大、舌痕があり、舌面はやや乾燥し、津液の損傷も考えられました。 脈を直接みることができませんでしたが、 「脈を予想してみることも大切」だと下野先生に教えていただきました。 普段、友人の脈は細く針金のような輪郭の脈で速く、不調になると輪郭がはっきりせず弛緩して沈取りで消えそうになります。 後日舌と脈を見させてもらいました。 舌はあまり変化がありませんでした。 脈は右は前述したようでしたが、左は細く上焦で指腹を弾くような感触でした。 上焦は実し、下焦は虚しているのでは?と考えました。 脈の左右差をどう捉えるかはこれから勉強が必要です。 舌も脈も時々で変化していくものなので、定期的に診させてもらおうと思います。 今回の経験を機に舌を診て脈を想像する、またその逆も日頃から実戦してきます。

大宇陀町。

店先のワゴンで販売されている処分品をよく目にします。 商店街を歩いていると、目に飛び込んで来たのは、 古本屋のワゴンの中に居た『大宇陀町史(資料編 第3巻)』。 こういった書物は、町役場や図書館などでめにする事はあっても、市中では珍しいのではないでしょうか。 思わず買ってしまいました。 鍼灸学生時代の探索の一つに、奈良県の宇陀市にある薬草園に行った事がありました。 ここには、日本最古の薬草園である『森野旧薬園』や 藤沢薬品工業(現アステラル製薬)の創業者:細川友吉の生家であり、 現在は資料館としての『薬の館』などがあります。 この地の薬草に関しての ”地の利” が大変興味深いです。 以前に探索した際に撮影した画像をご紹介します。 別の機会に各所を個別にご紹介できたらと思います。 【参考文献】 『大宇陀町史 資料篇 第三巻 近代』臨川書店

最近わかってきたこと。

毎週、先生方々から治療を受けるのですが、 どういう手順で治療を行っていくのかが少しずつわかってきました。 脈や舌、腹を見て人の状態を知り、そしてその人の身体の状態を理解する。 そして、弁証を立てる。しかし、弁証を立てるだけでは終わらない。 その病機の原因を探す。 表面上の治療で終わらせてはいけない。根本的な原因を見つける。 ここが肝であり、難しいところ。 これは下野先生がよくおっしゃってくださります。 これができるかできないかで治療のレベルが大きく。変わるような気がします。 林先生が言う「美しく治す」の一つの要素だと思います。 この病機の真意を理解するのは、合理、論理力と直感力の賜であるような気がします。 本に書いてある机上論だけでは培われない。 臨床の技術だけでは培われない。 直感だけでは、確信することができない。 これら全てが培われて、臨床で発揮できる感じがします。 まだまだひよっこですが、今のうちから意識し、臨床に立って本当の治療ができるよう励みます。