学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

所見の記録 1

友人の体を診せてもらって その所見の記録。 もともとよく日焼けしていて色黒なのに 顔だけ抜けたように白い。 顔全体に乾燥の程度がきつく皺が深い。 そして、足首から下、特に踵は乾燥が顕著。 脈は細くタイミングがやや不規則だが 特にはやくうってはいない。 舌体は色が暗くてやや青みがかって見える。 薄白苔。 (続く)
六甲山

血の運行

血の運行について

反応するタイミングなど

反応するタイミング 先日人に鍼の練習をさせて頂いた。 その時、どの段階から相手が反応しているかという事が勉強になった。 お腹が「グル〜」という音が鳴るタイミングが面白かった。 それが確認できたなら、もっと早い段階で処置を切り上げても勉強になったかもしれないなと思った出来事でした。 どの程度で切り上げるか、感覚を掴みたいものです。     心身一如 素問 陰陽応象大論編 「肝気虚則恐、実則怒。」   恐という漢字を調べる。 原典にもとづく五臓六腑の生理 P19 「両手を以て穴をあけていることを意味するもので、それに心を添えた恐とは、心中に穴が空いてがらんどうなったこと」 で空虚な心を意味する。 怒という漢字を調べる。 同書籍 P20 「<荘子=逍遥遊>に、「怒而飛、其翼若垂天之雲」という句があるが、この場合の怒も決して「おこる」ことではない。「ジワジワと満身の力をこめる」ことである。」   怒りとは、肉体に限った話ではなかった。 そう考えると肉体と五情を分けて考える必要もない気もします。 実際、肝鬱の人は体が硬い人が多い気がします。   参考書籍 原典にもとづく五臓六腑の生理 柴崎保三講述  学校法人呉竹学園 東京高等鍼灸学校研究部編
苔を育成中

胖大にて白苔の舌を観察します。

【舌診(09)】 こんにちは稲垣です。 患者さんのHさんに舌の研究の為にご協力頂きました。 学術の為にご協力頂き感謝いたします! 《令和3年1月22日》 表は白苔が強く水泛しているように思います。 嫰であり、胖大。 湿に覆われているように思います。 表と裏の違いが謙虚。 舌下静脈が中央に近い形でストレートに伸びている。   《令和3年1月27日》 表は全苔より苔の剥離が診られ、 溢れていた水が引き始めているように思います。 胖大はやや狭まりつつあるように思いますが、 22日よりも白苔は強く感じます。 裏は舌下静脈の形は変わりませんが、色が薄くなっています。 舌裏全体の色が淡くなっていますが、 左前に舌瘡のようなものが出来ています。   《令和3年1月30日》 苔全体が薄くなっているのが顕著。 剥離され舌体がみえるところと苔との境目が緩やか。 全体的に赤みを帯びてきたように感じます。 全体的に水が引いた状態と共に 歯痕も少なくなってきたように思います。 舌裏の色合いがかなり薄くなってきており、 舌下静脈も姿が薄くなってきたように思います。   苔が少なくなる経過には、 一時的に苔が強くみえる現象があるのかもしれないと感じました。 これは苔だけの現象ではないのかもしない、と感じております。 来院と来院の間に何があったのか、 舌の情報だけでは足りないところです。 皮膚の肌荒れも、おさまりつつあるように感じています。

滋味深い

滋味深いとは 栄養価に富んで味のよく感じられること。 ゆっくり味わうことで醸し出される味や雰囲気。持ち味がにじみでることによって感じるおいしさ。 母と一緒に長年通っているお店で食事をしたとき、出されたお料理に母が「滋味深い」と感想を述べたら、 シェフがすごく嬉しそうな表情で「滋味深いは最高の褒め言葉です。そういう料理を作りたいといつも思っているので。」と 仰っていたことが印象に残っていました。 鍼の施術でも、 すぐに効果がでるよりもある程度時間が経ってから効果を感じるのが理想と 下野先生がお話されることがあったのですが、 それは料理も鍼も何年もの間、毎日毎日試行錯誤した結果できることで、 滋味深いと聞いたときに、鍼に使う言葉ではないと思うのですが、 一朝一夕ではできないという意味で共通しているものがあるな〜と お料理を食べながら鍼のことを思い浮かべていました。

大宇陀町。

店先のワゴンで販売されている処分品をよく目にします。 商店街を歩いていると、目に飛び込んで来たのは、 古本屋のワゴンの中に居た『大宇陀町史(資料編 第3巻)』。 こういった書物は、町役場や図書館などでめにする事はあっても、市中では珍しいのではないでしょうか。 思わず買ってしまいました。 鍼灸学生時代の探索の一つに、奈良県の宇陀市にある薬草園に行った事がありました。 ここには、日本最古の薬草園である『森野旧薬園』や 藤沢薬品工業(現アステラル製薬)の創業者:細川友吉の生家であり、 現在は資料館としての『薬の館』などがあります。 この地の薬草に関しての ”地の利” が大変興味深いです。 以前に探索した際に撮影した画像をご紹介します。 別の機会に各所を個別にご紹介できたらと思います。 【参考文献】 『大宇陀町史 資料篇 第三巻 近代』臨川書店

岐路

1日か2日でもどる。初診から数回、治療後の体の状態は3日は持たない。言葉を変えながら尋ねたが「元通り」だという。元の状態より悪化はしていないが、元通りだそう。問診の難しさはこの辺りにもあると感じる。治療直後は「全然違う、楽」だという。曲がっていて普段立たない腰が立ち、歩くのが楽だという。胃脘部の苦しさが無いという。この患者さんにとっての「違い」「変化」の尺度があり、それに照らして単純に有りか無しで答えられているだろうから、それを踏まえて受け取る必要がある。所見において変化が認められる部分はあるが、年齢的にこれまで積み上げてこられたものが大きく見られて、全体で見ると、変化の割合はとても小さなものに見える。治療方針はただ疏通することにおいていないつもりだが、結果、そのようになってしまっているのか。判定するためでも、不安ながら、来院ペースの変更を提案した。 現在は、週に1度〜2週に1度の来院ペース。一定期間、週2度で診せて欲しいと提案してみたところ、それで良くなるんだったらと受け入れてくれた。望まれる結果に繋げられるかどうか。これまでのペースのときとの所見の違いを追えるかどうか。

尺膚診で混乱中

最近は黄帝内経をじっくり読もうと思って勉強中です。 霊枢から始めているのですが、邪気蔵府病形篇まで進めると一つの大きな難関が待ち構えていました。 尺膚診です。 まだ理解できていませんが現時点での解釈をアウトプットしていきます。       『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P89 <そもそも病人の顔色と、脈のようす、尺膚のようすはみな疾病と一定の相応関係があり、あたかも太鼓とばちとが相応じるように、一致しないではいられないものなのです。> →相関関係があるなら尺膚の様子から脈の予想を立てる事も可能なのではないでしょうか。 どの様な関わりがあるのかを見ていきます。     『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P 92 <脈状が急であれば、尺部の皮膚もまた緊張しています。脈状が緩であれば、尺部も弛緩しています。脈状が小であれば、尺部もまた痩せ、脈状が大であれば、尺膚も大きく隆起しております。脈状が滑であれば、尺膚もまた潤滑、脈状が濇であれば、尺膚も枯れてまいります。>   『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P 102 <「五臓が病変を表わす六種の脈状、鍼を刺す方法はどのようか。」 「およそ脈状が緊急であるようなら、多くは寒邪であり、脈状が緩であるようなら、多くは熱であり、脈状が大であるようなら、多く気が有余で血が不足です。脈状が小であるようなら、多く気血がどちらも不足です。脈状が滑であるなら、陽が盛んで、僅かに熱があります。脈状が濇であるようなら、瘀血であり気が虚であって、微かに寒があります。…」>   →文字が多いので簡単にすると   脈    尺膚    病変 急    緊張    寒邪 緩    弛緩    熱 小    痩せる   気血両虚 大    隆起    気が有余で血不足 滑    潤滑    陽盛、僅かに熱 濇    枯れる   瘀血・気虚・微かに寒   となります。 しかし実際尺膚診の運用を見てみると   『鍼灸治療 上下左右前後の法則』 P 63 <尺膚診の出典は、『霊枢』論疾診尺、『素問』脈要精微論などにあり、森立之の『素問攷注』中に、尺膚診の資料が掲載されています。『霊枢』論疾診尺の尺膚診に関わる部分をみていきましょう。> とあり、邪気蔵府病形篇の内容はあまり反映されていない模様。 両篇を読んでもしっくりこない… 私の認識が不足している可能性も大いにあるので、一旦置いておいて先に読み進めていこうと思います。   参考資料 現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻・下巻 東洋学術出版社 南京中医薬大学編著 鍼灸治療 上下左右前後の法則 メディカルユーコン 藤本蓮風著    

加味

先ずは一番気になっていた青皮から始めてみます。 柴胡桂枝湯のエキス顆粒にミルで潰した青皮を加え、お湯を注いで出来上がり。 ん〜〜、美味しくなっている。 柑橘系の香りで爽やかさが加わり、私の好きな味です。毎回飲むのが楽しみになりました。 2日ほどこの組み合わせで飲んでみたのですが、何となくいいかもしれないという感じで、もう少し長く検証した方が良かったんでしょうが、我慢できず他の生薬も気になって、陳皮を加えることにしました。 生薬の組み合わせに相須薬対というのがあって、同じ性能と効果を示す生薬を組み合わせることで、効果を強める考えもあるので、まあ、いいか。 柴胡桂枝湯+青皮+陳皮 そして数日経過。 上腹部は問題ない感じですが、まだ中・下腹部がどうもスッキリしない。 更に大腸に働く枳実も加えよう。 柴胡桂枝湯+青皮+陳皮+枳実 枳実が加わったら、少し苦くなったような感じがします。 そして数日経過。 悪くはないですが、でもまだ何かが足りないような感じ。  

針先、切経、治療報告

切経 経まずは形を追ってみた。 その後、手を当てる時にしっかり当たれば深さと方向が感じられた様な気がする。 また、その他の関連部位と反応を繋げても勉強になりました。 みるときの心の状態、大切だなと感じました。 変な緊張感は不要。 自分を作らない。 また、日常の訓練として、全てにおいて距離感を大切にしたい。   鍼先 学校で鍼を受けました。 よくあるパターンだったのでそこからどう動くのかは経験済みだったので自分でリカバリーできるか試してみた。 ただ自分のリカバリーする為の治療でも失敗を沢山しているので同じ穴でもやり方は変えてみた。 針先から伝わる感覚がいつもと違い、以前失敗した時と脈の前後の反応も違うのでここからどう動くか。 処置が今日なので明日以降どう変化するか楽しみです。   日曜鍼を受けて 結論から書いていくと翌日以降は調子が良くなって施術を受けさせてもらって良かったなと思いました。 お腹が弱ると自身の体感として猫背気味になるのでそのへんもピンとしましたし、翌日のある変化が起こったあとは脈も均等でした。 学校の授業での鍼などもあり、純粋な前後の状態を確認してもらえなかったのが残念なくらいです。 前後変化としては、その日はとても口が渇き、冷たいものを飲みたくなる現象と睡眠が浅いと言った状態になりました。 翌日、倦怠感があり何となく湯船に浸かったら変わるかなと思って入浴しました。 しばらく浸かっていると急にお腹が膨れて汗がひき、一瞬の不安感、吐き気が出た後、排便したくなり急いでトイレに駆け込むと排便と共に状態が良くなると言った経過でした。 その後の反応や施術後の変化を見ると選穴は合っていたはず。 後の反応は必ず起こり得るものなのか、もしくはコントロールできるものなのか。 自分が治療する時のために頭の隅に置いておこう。