学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

意識

  受付にて 働いていて、脳がオーバーヒートを起こす様になる前の段階の自分の空気を変えないと。 一度先生が気を使ってくださり空気を変えて受付に戻った時の景色。 朗らかさな空気に包まれていた。 ああじゃなきゃいけないよな、鬼みたいになってはいけない。 そこから先にあるのは争いになってしまう。 真剣にやる事は大前提として、その向かうべき方向性を修正しないと。   …   その為にも言うべき事はハッキリ言う。 でも角が立たない様に言い回しなども増やして行こう。   先生方がやってることを見ればわかる。   やるべき事は沢山あるけど、真剣に楽しんで一つ一つクリアしていこう。   変える部分が沢山あるのはそれだけ本当の楽しみが詰まっている。   今までの自分の在り方に固執してもおもんない。   枠は取らないとな〜   勝手に自分が作った抑圧するものを外す。   どこまでもいけそうな感じになる。   逍遥ってこう言うことなのかな。   昔の中国なんて今より殺伐とした世界だったからこそ出来た発想かもしれない。     通じる 相手と同じ空気になった時、感情がこちらにも通じる。 相手の心の景色が浮かび上がる? 同じ反応が起こる? なんとも言葉で言い表し難いものですが、そんな体験がとても勉強になる。 波長の合う人と同じ状況になりやすい。   施術者目線に立つと、必然的に幅を増やしていく必要性が出てくる。 最近伝えてくださってるのもそういう事かなと感じる今日この頃です。   綺麗なところにいようとすんなよ自分。   そこから抜けたらもっと楽しいぞ。                     と書いてみたものの、 また葛藤が自分に向いた。   この意識では変化が薄まる。   意識のベクトルを変えていく。   相手のことをもっと観察。   内向きを外向きに。   その為にも空虚に、冷静に。

切経と艾

原穴診を学び始めました。 お腹や背中と違って凸凹だらけで場所も狭く、 上肢や身体の使い方ももっと工夫しなくちゃいけません。 ついつい手が硬くなります。 寺子屋先で練習しているときも、 指がピッタリはまった時は、 何と表現すれば良いのかわからないけど、 穴にも奥行きや方向のようなものがあり、 立体的に捉えることができました。 この景色が何を意味するのか? この方向に鍼をしたらどうなるんやろ? 疑問が生まれ、発見がある度に好奇心が湧きます。   先日、学校で失眠穴にお灸をしていた時に、 患者さんの踵に対面する状態で艾炷を据えると とてもやりにくいのです。 手の背屈位で可動域が狭く力が入ります。 どう頑張っても踵に艾炷を垂直に据えられません。 「場所変えて据えてみたらどうや」 と先生からアドバイスをいただき、 患者さんの左側に立って据えると良いとわかりました。 切経でも手や腕の可動域を考慮し、流れるように優雅に、疲れないやり方を見つけることも課題です。 どんな面に対しても艾炷を垂直に立てられるようになることは切経にも繋がりそうです。   さて、昨日は豊中院に行き、原穴診をさせていただきました。 太衝を触るとくすぐったいと患者さんが仰りました。 お腹はくすぐったいことがあっても、 足の甲は初めて聞きました。 「手が重たいのかもしれませんね」と新川先生。 姿勢や力加減、色々と課題を見つけることができました。 腹診、背候診、脈診、原穴診も別々のものとしてしか捉えることができませんが、 「積み重ねていくことで、別々だったものも一連の流れが診えてくるようになりますよ!」 と新川先生が仰りました。 今はあれもこれもと情報が錯綜し、 楽しいけれど時たま不安になります。 様々な先生の治療を見学させてもらい、 お話しを聞くことができる環境、 寺子屋で皆で学び共有できる環境は 本当に恵まれていると思います。 切経の勉強と共に、今までとは違った視点で艾を捻り艾炷を立てながら臨床に向けて積み重ねていこうと思います。

コロナの後遺症

明日から全国旅行支援が始まるとニュースが報じていました。 楽しいニュースの一方でコロナの後遺症で苦しんでいる人も多く、罹患した人の32%が何らかの後遺症が残っているとのことも報道してしていました。 主な後遺症をあげると 倦怠感 息苦しさ 臭覚異常 集中力の低下 記憶障害 抑うつ 頭痛 食欲不振 腹痛・下痢 脱毛などなど こう言った後遺症が罹患後、一年以上経っても続く場合もあるようです。 それによって日常の生活に戻れないで社会復帰できない人も多いとのことです。 なかなかこの新型コロナというものは今までにない厄介な感染症です。 また調べてみると、後遺症が起こりやすい人はというと、 高齢者に多い 女性に多い 重症だった人に多い 一言で言うと陽気不足の人たちだとも言えるのではないでしょうか。 子供は風の子で陽気が旺盛だが、高齢者は陽気不足で寒がり。 男性は陽の性質、女性は陰の性質が優勢 重症になった人は闘病により、かなり疲弊していると思われ、陽病が過ぎて陰病の状態になっている。 もともと陽気不足な体質なところ、そこに特異的な病邪であるコロナが入ってきて、打ち負かすことはなんとかできたんだけども、同時にあちこちの臓腑経絡も傷ついてしまったのではないでしょうか。その損傷部位により後遺症の出方が様々あるんだと思います。 ということは、ざっくりいうと不足している気を補う治療が基本となるのでしょう。 そういう意味でこう言った諸々の後遺症に対しては、西洋医学よりも東洋医学の方ができることは大きいと思います。      

突発性難聴

突発性難聴の方に柴苓湯が使われていたので調べてみます。 柴苓湯 (中医臨床のための方剤学/東洋医学出版社 P.106より抜粋) 組成:小柴胡湯合五苓散 効能:和解半表半裏(通調少陽枢機)・利水 主治:半表半裏証あるいは少陽枢機不利で、浮腫、水様便などの水湿停滞が顕著なもの。    淡滲利水の五苓散を合方し、水湿の除去をつよめる。   少陽枢機不利とは何なのか? 枢機:肝心かなめの大切なところ。 枢⇒戸の開閉装置のくるる 機⇒石弓の引き金 扉の開閉がうまくいかず水が停滞している状態のことかな?と考えました。 ただ、2週間程度服用していたが症状改善には至っていない様子なので、 漢方変更するなら何になるのか、引き続き考えてみます。   参考文献 中医臨床のための方剤学/東洋医学出版社

所見の記録 2

(前回の続き) 眠りが浅いようで一度目覚めると 覚醒してしまって寝付けない。 譫語など、その他の症状から 心火亢盛は当てはまると言えそう。 陰分の枯渇が著しく、 同時に上気しやすく重しが効かない。 これにどう処置がとれるのか。(とるべきか) また、どのような経過をたどり、 バランスを取り戻していくのか。

文字・言語

  文字、言語って何なのか。   調べた訳ではないが、集団で行動する為にイメージから共通の認識を言化・文字化したのではないのかな。   つまり「大体こういう意味ですよね」という共通認識を作ることでコミュニケーションを容易にさせているのだと想像。   では、共通言語や文字を持たない相手とは理解し合えないのか。   様子に出るのでそういう訳ではないと思う。   家の猫を見て、 「今かまってほしくないんだな」 「これからこっちくるぞ」 「喜んでるな」 「この空気が好きなんだろうな」   など伝わるものもある。   身体を触らせてもらった時で一番わかる時は包む様に触った時。   その時の自分は柔らかい状態にあると思う。   結局は猫ではなく、人間の治療をする訳だけれども、同じく言語に振り回されず、言葉は通じないものとしてやってみたい。   先日受付で話に出たケータイは怖いですよねと言った話、 「勝手に枠組みを作られて色眼鏡になり、相手を見れなくなる」   その認識とも繋がる気がする。   結局何か情報として伝えられた段階っていうのはわかった気にはなれるけど、わかってないんだと思う。   そこに自分の感覚が乗らないと本当に理解できない。   次の寺子屋は「人ではなく生命現象に触れる」   あれこれ書いたけど、そっちの方が自身をフラットに保てる気がするので、そんな感じでシンプルに切経してみよう。  

痰飲(02)

脾虚湿盛 脾陽不足の為に運化機能が働くなった為に、水湿が停滞する病気変化。 食生活の不摂生や冷たいものばかりを飲む、寒湿を感受する、雨に濡れる、 湿潤な土地に長く住むなどすれば、寒湿の邪が表から理に入り込むので、脾陽不足となる。 【病理】 1、寒湿困脾 寒湿を外感したり、食生活の不摂生、生ものや冷たいものを好んで食べたりすれば脾陽を痛める。 運化機能が失調し寒湿の停滞により寒湿困脾という病理が起きる。 2、寒陰内停 寒湿の邪が脾を傷り、陽気を損傷するために湿が集まって陰となり中焦に停滞する。 3、湿聚生痰 湿が集まり痰になれば、様々な疾患を誘発する原因となる。 4、脾虚水泛 脾が虚して湿を制御することが出来ないという病理。 湿濁が中焦に塞がって痰飲となるが、悪化すれば蓄積した水湿が皮膚に溢れ浮腫となる。 漢方薬 【和解剤】 ・当帰芍薬散(金匱要略) 効能:補血調肝、運脾除湿 主治:肝氣乗脾(肝血虚、脾虚湿滞) 【補益剤】 ・参苓白朮散(和剤局方) 効能:益氣健脾、慈補脾陰、渗湿止瀉 主治:脾氣陰両虚、脾虚湿盛   瀕湖脉学四言訣 滑脉と渋脉の主病 滑脉主痰、或傷於食。 下為畜血、上為吐逆。 渋脉少血、或中寒湿。 反胃結腸、自汗厥逆。 滑脉は痰をつかさどり、あるいは食において破る。 下りて畜血をなし、上がりて吐逆をなす。 渋脉は少血なり、あるいは寒湿にあたる。 胃に反し便秘をなし、自汗し胸腹激痛に両足冷え苦しく食事もできない。   【参考文献】 『中医病因病機学』東洋学術出版社 『中医臨床のための 方剤学』医歯薬出版株式会社 『中医脉学と瀕湖脉学』たにぐち書店

振り返って

○ 3/29 合格発表も終わり、 同じ県同士のクラスメイトとピクニック。 空と土と風と樹々の中で なんと爽快なことか。 どんな鍼灸師になりたいか 進路のことも語り合った。   ○ 3月下旬 繰返し基礎 国試では西洋医学ばかり勉強していたので 東洋医学をもう一度復習した。 各疾患を勉強をしたら、 臓腑の解剖学や生理作用や流注に戻る。 ほうほう、 基礎 ⇄ 応用の繰返しの必要性を改めて痛感。   ○ 4/2 直感 一鍼堂でお腹や背候診をすると 気色が浮き上がって見えます。 触れずとも「ここだ!」という時がある。 探そうと念じるのではなく、 とても冷静で素直な心持ち。 寧ろ、「ここだよー」って 自然と患者さんが教えてくれる という例えが近いかもしれない。   ○ 4/3 ① 脈診(寺子屋にて) 生まれつき脾が弱い人の 施術前と後の変化を診せてもらいました。 健康人の脈とは… 「胃の気の旺盛な脈」 しなやか、潤いがある、生々として力みがない “名状を以てするに難しき脈象のこと” (言葉にすること表現し難い脈) 施術前に寸・関を重按しても 僅かに触れるような脈でしたが、 施術後、脈形が細くても脈力が戻ってきた。 相対的に正気が上がり、これも善しとする。 「そもそもの体質を考慮すべきだ」 という先生の言葉を 心に留め、これから意識していきたい。   ○ 4/3 ②尺膚診 (寺子屋にて) 鍼治療を続けると 身体の変化に敏感になる。 あまり治療をしていない方の体は 言葉にし難い何か鈍い感覚があった。 尺膚診で足裏がジットリと濡れた感触、 陥凹すべき所が隆起している感触から 邪の性質を知ることで、 治療方針を立てていく。 一見肝鬱のように聞こえるが、 そもそもの本質は何か。 生体の中でどのような駆引きを展開させるか 先生の治療を聞くとワクワクした。     ○ 4/3 ③ 問診 初めて患者さんに問診させてもらいました。 「5分で問診から切経まで診てきて下さい」 と先生からお達しがあったが、10分オーバー… その後先生の問診を扉越しに聞く。 「花粉症はありますか?」 ではなく、 「花粉症は目、鼻、喉、頭痛などどこに出ますか?」 具体的な例を挙げると その後の弁証に役立つなと 教えていただけました。   ○ 4/5 色々あった日 新年度、新しい環境。 もう学生じゃないんやなと 急に襲う例えようのない不安。 勝手に緊張してピリピリ。 具合も悪くなって 集中できなくてまたピリピリ。 でも指摘されるまで気付かなかった。 「好きなものってなんですか?」 と受付さんに聞かれてハッとした。 Pinterestで密かに貯めている 好きなものコレクションが頭に浮かんだ。 自然と気持ちがアガる。 鍼灸の世界にいるから 鍼灸のことだけ考えなくちゃと 雁字搦めになって 肝心な時に気が散漫になり 集中できず空回りしていた。 「焦らんとやっていこう」 「楽しんで」 院長の言葉がありがたい。 自分のやり方で気持ちを切り替える方法を 模索していこう。 帰宅後、ノートの走り書きを目にする。 「和敬静寂」 静かな荘厳さの中に 何か穏やかな 人間の気が交流できるような雰囲気 脈診の心得の時に書き留めたものだが、 夜な夜な心に沁み渡る言葉でした。

最近試していること

最近試してる事① 目に頼らなかったらどうなるんだろうって事で色々試してみています。 目を瞑って10分程度過ごす。 その際ゆっくりでもいいから歩きながら、猫の位置を探ってみる。 分からなかったら目を開けて場所を確認。 当たったら触ってみる。 いつもと違う感覚で面白いです。 しかし物にぶつかるかもしれない恐怖で歩くのが中々怖いです。 視覚障害の方は点字ブロックに対して杖が当たった時の音と触覚で歩行を行っているそうなのですが、神経張ってないとできないなと思いました。 できれば目を開けながら研ぎ澄まそう。 使わない事はできると思う。   道の物為る、惟れ恍惟れ惚。惚たり恍たり、其の中に象有り。恍たり惚たり、其の中に物有り。 窈たり冥たり、其の中に精有り。其の精甚だ真なり、其の中に信有り。 老子21章とも繋がるのかな。   最近試してる事② じゃあそれを目を開けながら近づけようとして、色々方法はあると思うのですが目を背けながら対象物に触るという事を行ってみています。 また違った印象を受けます。   最近試している事③ 会話する時、伝えたい事が伝わった瞬間を探る。 トーン、テンポ、躱しかたなど。 また、伝わりにくい状態はどんな状態? 自分がその状態ならどうなる? この前最悪な精神状態だった時の自分の感覚も参考になります。   妊婦 妊婦さんを見て、もし「治療してくれ」と言われたらどうするんだろうと思った。 1人ではなく、2人分の命を見なければいけないので状況が違う。 母体も分け与えている状態。 そもそもの目的が違うので、脈なども正常時とは違う。 臍も参考になりそう。 ここで胃気などにも踏み込むことになると思うが、今勉強している傷寒論とも関連させていきたい。 まだ多分何かあるんだろうなと言った段階です。   フロイト 最近ちら〜と見ていっているのですが、面白い考えの人だと思いますし、勉強になってます。  

舌を観察して

ある患者さんの舌を観察してー ピンク色に映った。 舌全体に、舌辺まで一面がピンク。 (発色が全く舌裏と異なる。) うえに乗る白苔が対比でより白く映る。 自分にとって初めて(当然、継続的に 見させてもらっているその患者さん においても)見る色味で印象に残った。 紅絳舌に分類した。