学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

五臭(五香)では、「土」は「香(かんばしい)」とあります。 臊、焦、腥、腐はいかにも「臭そう」と思うのですが、「香」だけは日中どちらも辞書では「芳しい」という意味のようですから、違和感を覚えました。   先日、地元に帰ると雨が降った後でした。 「ラッキー!」と思い、マスクを少しずらしました。 降雨後、水を吸った樹皮や苔や土が蒸され、湿りを帯びた空気が漂っています。 なんとも言えない「甘い香り」がします。 (「匂い」「臭い」ではなく、「香り」) 地元の人は1300年前から続くこの香りが大好きです。 前述の香りとは異なりますが、樹々に覆われチョロチョロと小川が流れる湿気を帯びた森の方が、陽の当たる木陰の少ない森と比べてしっとりとした芳しい香りがします。 先人の指す「香」はどのように芳しい香りだったのかなぁと思いを馳せるとワクワクします。

個人的によく読む、東洋医学・鍼灸関係のBlog

ツボ探検隊 http://www.shinkyu.com/index.html 兵庫県神戸市東灘区住吉にある、松岡鍼灸院さんの、各種Blog記事です。 香杏舎銀座クリニックさんの各種Blog記事です。 漢方医 https://www.higasa.com/blog/kanpoui 漢方医2 https://www.higasa.com/blog/kanpoui2 香杏舎ノート https://www.higasa.com/blog/note 保険漢方の終焉 https://www.higasa.com/blog/endik 民間治療見聞録 https://www.higasa.com/blog/memoirs 神戸東洋医学研究会 http://kobeemf.com/ 気功や鍼灸について、阪神間で色々と活動されてるようです。 清明院院長のブログ 最高の鍼灸の追求 http://www.seimei-in.com/wp/ 東京都、新宿駅の近くで「清明院(せいめいいん)」という鍼灸院を営んでおられる、竹下先生のブログです。 このブログに初めて訪れた方へ http://www.seimei-in.com/wp/b1017/ 一鍼堂さんのブログは、当然よんでます。 随時、追加、編集していきます。 他にも良いブログがあれば、ご紹介していただければ嬉しいです。

表陽の虚は胃腸の虚に係がる

傷寒論攷注 「案ずるに前條云う所の悪寒已めども、「発熱汗出」然れども猶戸隙の風、傍人起居衣袖の扇風を悪、其脈必ず浮緩、此の証元来表気疏泄有り、故に邪の発散は表実証于速い、然れども表陽の虚は胃腸の虚に係がる、故に表実の一汗にして解するに比べれば、則ち其癒は却って遅く…」   この文から色々発展して思考できそうです。 ここは中風について述べている文で、表陽の虚がなぜ胃腸の虚に繋がるのか。 ここの繋がりはなんなのか。 調べていきます。   傷寒論攷注 「案ずるに「中風」の一証、其人素衛気疏泄して堅からず、或いは労力奔走等の事有り、陽気を擾動かし、表をして開泄せしめて、其虚隙に乗じる也…」   これは霊枢の下の文に繋がると思います。   『現代語訳 黄帝内経霊枢』 営衛生会篇 P 340、341 「 「黄帝がいう。人が熱い飲食物を食べて、これが胃中で未だ精微物質に消化されていないのに、食べるとすぐに発汗する。汗は顔面から出ることもあり、背中から出ることもあり、半身だけ出ることもある。この様に衛気が通常の通路を通らないで、汗となって出るのは何故か。」 岐伯が答える。 「それは、外表に風邪の侵襲を受けて、腠理が開き、毛孔は緩んで、衛気が体表に向かって走り、正気の通路を通ることができないからです。 これは衛気の本性が慓悍ですばやく、どこかに弛緩して開いている部位があれば、そこから出ていこうとするためです。」 」   とりあえず汗に関しては風邪に襲われて腠理が開き、衛気がそこから出ていくから。   『現代語訳 黄帝内経素問』 五臓別論篇 P212 「 黄帝がいう。 「気口の脈を単独で診察するだけで、五臓の変化を知ることができるのはなぜであろうか。」 岐伯がいう。 胃は水穀の海であり、六腑の源泉となっています。 飲食物は口から胃に入り、全て胃に貯留し、脾による輸化の働きによって五臓の気を滋養しています。 気口もまた太陰経であり、さまざまな脈に朝見することを主ります。 こうしたわけで、五臓六腑の気と味は、いずれも胃に源をもって気口に反映するのです。」 」 」   肺経が脾胃の気を受けている事が分かります。 手太陰肺経の始まりである中府の名前も 「中焦の気が集まるところ」 である事から納得できます。   また、脈診で寸口を取るのは、八会穴の脈会である太淵あたりが良く反映されるからではないかと思いました。   最初の傷寒論攷注の文の 「表陽の虚は胃腸の虚に係がる」 とはこういう事なのかなと思いました。   『中医臨床のための方剤学』 P 29 桂枝湯「生姜・大棗の配合は、脾胃を昇発し営衛を補充し振奮させる。」 とあり、桂枝湯に脾胃の薬が配合されている意味にも繋がると思いました。   参考資料 『現代語訳 黄帝内経霊枢』 東洋学術出版社 南京中医薬大学編著 『現代語訳 黄帝内経素問』 東洋学術出版社 南京中医学院編 『中医臨床のための方剤学』 東洋学術出版社 神戸中医学研究会編著

始めまして、のご挨拶。

徒然なるままに、日暮らし、キーボードに向かいて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 …… 始めまして。 某所にて、鍼灸学校での2年生をさせていただいております、仁と申します。 この度、ご縁があり、一鍼堂さまの東洋医学研究所で学生Blogを書かせていただくこととなりました。年齢は三十路半ば過ぎ、独身男性とだけ…… 私は2005年、メンタルや睡眠の不調をきっかけに鍼灸に出会い、それから寛解やぶり返しを繰り返しつつ、徐々に良くなってきていき、定期メンテナンスの意味も込めて、鍼灸の患者を13年ほどやってます。 また、その間、色々な鍼灸院を渡り歩き、一般患者向けの東洋医学の勉強会にも参加させていただいたことがあります。 なので、私の心身の中において、東洋医学については、偏った思想・知ったかぶりの姿勢が根深く存在します。 ひょんなことから、東洋医学をやる鍼灸師となろうと決意したものの、その偏った「どうしょうもない、もう一人の自分」と格闘している真っ最中です。 東洋医学の鍼灸医術は、他の医療職とは違うベクトルの勉強方法……中国を始めとした他国の文献(をベースにした日本製の教科書)をチェックし、それだけでなく、自分の感性、五感を研ぎ澄ます訓練・稽古を、心身にインストールしつづけなければなりません。 …… 要は、「ショッカーに誘拐されて、現在進行形で改造手術を受けさせられてる、昭和の仮面ライダー」の【候補生】といったところでしょうか。 ※適切な例えかどうかはさておき…… その【候補生】が、 ★「イーッ!」と叫んで騒ぐだけの「単なる戦闘員」という名の【モブキャラ】で終わるのか。 ★毎週、仮面ライダーに殺られる、気持ち悪いデザインの「怪人」という名の【当て馬】で終わるのか。 それとも………… ★「そこ」から逃げて、普通の人間には戻れない悲壮感を持ちながらも、腹を括って覚悟を決めて、【仮面ライダー】として生きていくのか。 正直、自分自身、全く自信がありません。 でも、乗りかかった船です。やれるだけやってみます。 …… 現在は、一鍼堂さまにおける、林院長の治療や先生方の勉強会や、各種鍼灸勉強会に参加させていただきつつ、また、学校で学んだことを活かし、試行錯誤・悪戦苦闘しながら、自分自身や家族・親族の病気・不調・不定愁訴を治療をしています。 ※人体実験…… それらの経験を生かして、中間目標としては、猛烈に高難易度になった、2020年度のはり師・きゅう師の国家試験の合格と、 それを通過点とし、さらには、2025年までには社会福祉士や精神保健福祉士も取得したいなと考えております。 (社会福祉士は2017年1月の国試で2点たりず、不合格……いつかはリベンジしたい。) また、将来的には、 ・自閉症スペクトラム障害や発達障害、精神疾患や睡眠障害などの、いわゆる「気の病」に強い鍼灸師になれないか? ・鍼灸・福祉・合気道を三位一体で組み合わせた、統合療育院ができないか? との漠然としたコンセプトと方向性を持ちながら、日々、基礎研究に励む毎日です。 ………… Blog記事のポリシーは、「Keep it rockin'!!」でいきます。 ですが、くれぐれも、「深夜に書いたラブレター」な記事を乱発する口先だけ人間にならないように、林先生はじめ、一鍼堂の先生方、諸先輩方、また読者の皆々様からのご指導ご鞭撻のほど、切によろしくお願いします。

福音

こんにちは、高山です! 先日、数少ない仲のいい友人から嬉しいお知らせが届きました! 大学受験に合格しました! 3年間の受験勉強の末、医学部受験に合格したみたいです。 彼とは、16歳の時に修学旅行でバスの席がずっと一緒で、意気投合して仲良くなりました。 話に毒とクセがあって面白い奴で、気弱でちょっと変な ところも、自分と似ていて、いいやつです。 共通点は自然と生き物が好きというところ。 その後も、一緒に山や川、池に行って虫取り網を持って 生き物取りをしました。いい思い出です。 卒業後の進路は医学部を目指すと言って、その後は 連絡をとらなくなり、成人式にも来ませんでした。 そして、去年の夏休み、インスタグラムで連絡が取れて、 久しぶりに遊ぼうって事で、滋賀の山奥にザリガニ取りに行きました。 相変わらず面白いやつで安心しました。笑 終始、話で爆笑していました。 見送る際、「今年は絶対合格できる」って後押ししました。 そして先日、彼から「終わったー、受かった!」って連絡がきて 自分のことのように嬉しくて、そして、賞賛しました。 血の滲むような努力、絶え間ない時間、親からの期待、 いつ終わるのかという恐怖、が言わなくても感じ取れました。 彼の姿は、これから、自分が目指すべきものの励みになりました。 彼は西洋医学で、自分は東洋医学を極めようと語りました。 受験に終わりがあっても、 東洋医学に終わりはあるのかは正直わかりませんが、 絶えず、勉学と新しい発見に 向き合おうと思いました。

脈診(06)

引用:『中医診断学ノート』P30 ” 3、正常な脈象 ” 平脈 正常な脈象のことをいう。 脈位は浅くも深くもなく、 脈拍は速くも遅くもなく(一呼吸4〜5ーーー60〜90分)、 ゆったりとおだやかで、しかも力強い。 さらに、脈拍の律動が規則正しい。 有胃・有神・有根 正常な脈象(平脈)の特徴は 有胃・有神・有根の三つに表現される。 有胃 脈位は浅くも深くもなく、 脈拍は速くも遅くもなく、規律が正しい。 有神 ゆったりとしていて、しかも力強い。 有根 尺脈を沈取したとき十分に力強い。 そもそも平脈を臨床上で知り得るのはいつなのか? 主訴をもって来られた初診時ではないので、いつ? ”尺脈の沈取で力強い”とするのが、有根とあるが 邪によって強くなることもあるのでは? 人の個性や今まで歩んできた歴史によっても異なり、 ”正常な脈象”の把握って実は難しいように思う。 【参考文献】 『中医診断学ノート』東洋学術出版社

手で感じたこと

手の感覚について。 人によってそれを捉えた時の表現方法が違うと言ったお話は聞いていた。 自身で湿邪を感じた時の感覚は「ゾワっとして気持ち悪い」だった。 他のその感覚の時、別の人が言っていた感覚も何となく分かる気がした。 でも同じ湿邪でも部位によって感じる感覚が違うと思うところも正直ある。 色々疑って検証していきたい。

肺と皮毛の関係

前回につづいて呼吸に関してまとめてみます。 蔵象として、肺は皮毛との関係が深いとされます。 (皮毛とは体表部のことをいい、 皮膚、および皮膚に付着する豪毛/ほそい毛 などを指す) 『肺は皮毛を主る』 皮毛が潤沢であるかどうかは肺気の機能で決まります。 肺はその宣発の働きを通して、 体の表面に気や栄養を行き渡らすことをしています。 なので正常な状態では、皮膚のキメが細かくて色艶もよく 体には抵抗力があって簡単に風邪を引いたりしません。 そして『肺は体に在っては皮毛に合す』ともいわれます。 この文について “肺は皮毛とリンクしている“ 参考にした書籍では、このようにあらわされていました。 とても分かりやすい表し方だと思いました。 リンクしているー つまり 皮膚もまた肺と共同で(衛気の働きの元で)呼吸ををしている、 ということ。 「呼吸は、宣発・粛降という気の流れを生み出しますが、  宣発という流れは、皮膚の呼吸がなければ完成しない」 考えてみると、とても当たり前のことにも思えるのですが、 そこから、皮膚(つまり体のいちばん外側)の状態という情報のもと、 肺気の働き方をみていく考え方が導かれることに改めて 面白さを感じました。   ____________________________________________ 【参考文献】 『図説東洋医学‹基礎編›』学研 『中医学ってなんだろう』東洋学術出版社 『中医基本用語辞典』東洋学術出版社

色は気の外見

ただいま難経の解説書を読んでいます。印象に残ったところをまとめてみました。 『難経鉄鑑』第一三難 顔面は「五臓の精華の府」である。 五臓はそれぞれ五行の色を具えている。 その色の変化は全て顔色に現れる。 顔面は正陽の場所であり、人身の上部にある。諸気は陽に属して上達するため顔面に集まる。 人身の気が外に現れたものを色と言う。 「色は気の外見」 気は陽に属し、動き回って一定の状態を保つことがないので顔色は良く変化する。 血は陰に属し、一定の状態を守る。 顔面の色が次々に変化していくのとは異なり、脈の場合は一定の決まりを述べることができる。このことが(難経)で脈の一定の部位を設けている理由である。 しかし、気の中にも血があり、血の中にも気があるため、気は色を主って脈を兼ね、血は脈を主って気を兼ねると考えるのが妥当である。 『難経鉄鑑』第一三難 たにぐち書店より引用 ーーーーー・ーーーーー・ーーーーー・ーーーーー・ーーーーー・ーーーーー・ーーーーー・ 読み返してみると、なるほど、納得な情報がいっぱいです。もっと望診を磨かなければと思いました。色と脈は連動しているんですね。  

施術日記(02)

T.I 先生との治療練習2回目です。 前回の経験を元に、同穴への刺鍼にて変化をとります。 舌診の鍛錬 【目的】 ① 前回と同穴で、少し深めへの刺入を試して違いを診る。 ② 事前・事後の同じところ、違うところを診る。   舌は右に傾いているが、ほぼ正中線上に出ている。 前回のように舌尖が細くなっているような力が入っている姿ではない。 舌根あたりの苔の薄い黄色が、舌診の際にとりにくく工夫を必要とする。 舌の先端より舌辺への淡い斑点が特徴的。 一週間前より、やや歯痕が発生しかけのようにも思える。 陰陵泉(右)に3番鍼にて置鍼(10分) 刺鍼について疼痛があったせいか、 舌尖が細くなり力が入っているように感じる。 この穴であるかどうかが不明であるが、 舌の周囲にあった斑点が目立たなくなるのは前回と同様。 わずかな歯痕はほとんど無くなり、 舌全体に水分の量が調整されたように感じる。 出来る限り、専門用語を使わずに表現する事で、 発見があればと考えております。