学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

体表観察

寺子屋の切経にて心窩部の痞えや鳩尾穴の肥厚がある人は、胃経に圧迫されていると学びました。 肋骨弓が浮き上がる「リブフレア」という現象は呼吸が浅いと言われますが、流注に着目すると、胃や脾経の圧迫で呼吸筋である横隔膜が圧迫されることで呼吸が浅くなったり食道が圧迫され飲食物が痞えるのだなと思いました。   肌肉が経絡に引っ張られて形状が変化する事を知った後に、「外反母趾は脾経が肝気が強いために肝経に引っ張られている」と書籍で読みました。 母も外反母趾で、先日から腫れが強まってきたと話していたことを思い出しました。 痛みは間欠的ですが、肝気が高まる春は木剋土として出現する病因の一つとして考えられるのかもしれません。   また、仰臥位で足がベッドに付くように外旋している人も胃経と胆経の流注から胆経にひっぱられるているのでは? また、足の捻挫も同様に考えられるのではと思いました。 数少ないケースだけで確信を得たわけではないが、体表を大地と捉え、地形が変化する要因は何なのか。 流中の理解と共に体表観察をしていきます。 参考文献 臓腑経絡学  藤本蓮風 著 出版 森ノ宮医療学園出版部

福音

こんにちは、高山です! 先日、数少ない仲のいい友人から嬉しいお知らせが届きました! 大学受験に合格しました! 3年間の受験勉強の末、医学部受験に合格したみたいです。 彼とは、16歳の時に修学旅行でバスの席がずっと一緒で、意気投合して仲良くなりました。 話に毒とクセがあって面白い奴で、気弱でちょっと変な ところも、自分と似ていて、いいやつです。 共通点は自然と生き物が好きというところ。 その後も、一緒に山や川、池に行って虫取り網を持って 生き物取りをしました。いい思い出です。 卒業後の進路は医学部を目指すと言って、その後は 連絡をとらなくなり、成人式にも来ませんでした。 そして、去年の夏休み、インスタグラムで連絡が取れて、 久しぶりに遊ぼうって事で、滋賀の山奥にザリガニ取りに行きました。 相変わらず面白いやつで安心しました。笑 終始、話で爆笑していました。 見送る際、「今年は絶対合格できる」って後押ししました。 そして先日、彼から「終わったー、受かった!」って連絡がきて 自分のことのように嬉しくて、そして、賞賛しました。 血の滲むような努力、絶え間ない時間、親からの期待、 いつ終わるのかという恐怖、が言わなくても感じ取れました。 彼の姿は、これから、自分が目指すべきものの励みになりました。 彼は西洋医学で、自分は東洋医学を極めようと語りました。 受験に終わりがあっても、 東洋医学に終わりはあるのかは正直わかりませんが、 絶えず、勉学と新しい発見に 向き合おうと思いました。

下巨虚

前回の続きです。   合穴である下巨虚について調べていきます。   《現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻》P108 邪気蔵府病形篇 「小腸の病の症状は、下腹部が痛み、腰や背骨が引きつり睾丸まで痛み、大小便がつまり苦しみ、耳の前が発熱し、或いは寒が甚だしく、或いは肩の上の熱がひどく、手の小指と薬指の間が熱く、或いは絡脈がおちくぼみます。これらはみな小腸の病です。 手の太陽小腸経の病は、胃経の下巨虚に取って治療します。」   ↑の文章を基に考えていきます。   《現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻》P507 張論篇 「小腸張の症状は、下腹部が張り、腰にかけて痛みます。」   → ・下腹部は小腸のある部位なのでそこが痛み、それが腰まで影響している。 ・耳の前、肩の上は小腸経上にあるのでそこに反映されているのだと思います。 ・手の小指と薬指の間に関しては、小指あたりに経の走行がありますがそれを指すかはわかりません。   《現代語訳 黄帝内経素問 上巻》P164 霊蘭秘典論篇 「小腸はすでに胃で消化された食物を受け取り、食物の精華を抽出して、全身に輸送します。」 《全訳 中医基礎理論》P131 「張介賓は『素問 霊蘭秘典篇』を「小腸は胃の下に位置し、胃中の水穀を受盛して清濁を分ける。そこで水液は前部に吸収され、糟粕は後ろに送られる。脾気は化して上昇し、小腸の気は化して下降する。そのため化物が出るというなり」と注釈している。」   《中医学ってなんだろう》P239 「小腸の蔵象 内部の状態 小腸が清濁を分けられなくなり、余計な水分が大便に混入する。または濁ったものが尿に混入する。 →現象 ・大便が緩い ・下痢 ・尿がにごる など。 内部の状態 小腸から、水分がきちんと吸収されない。 →現象 ・尿の量が減る 内部の状態 小腸の働きが悪くなり、濁ったものが下へ送られなくなる。 →現象 ・お腹が張る ・腹痛 ・嘔吐 ・便秘 など。」   《穴性学ハンドブック》P159 「下巨虚 湿 分清濁、祛湿邪、燥湿、滲湿」   《全訳 経絡学》P 52 「李東垣は張元素に学んだが、その著書である『薬類法象』で、昇降や浮沈により薬性を論じて、茯苓は手の太陽(小腸)へ入り、麻黄は手の太陰(肺)へ入るとし、それぞれの経脈に導く引経薬、報使薬、向導薬を打ち出している。」   →胃からドロドロになって降りてきたものを小腸が受け取る。 受け取ったものを清・濁に小腸が分別する。 清は水穀の精微で、脾の運化へ 濁は大腸へ送られる 小腸の働きが悪いと分別ができず、そこに留まる。 すると下へ送ることができないので留まり、張って痛む。 穴性学ハンドブックで分清濁とある様に、下巨虚によって小腸の働きが改善すると清は脾、濁は大腸へと送られていく。 結果として小腸の張りなども改善される。 また、祛湿邪 滲湿とある様に利水滲湿薬で小腸に入る茯苓の様な一面もあるかもしれない。 邪気蔵府病形篇の寒熱の現象がなぜ起こるのかがもっと調べていく必要があると思います。   参考資料 《現代語訳 黄帝内経素問上巻》 東洋学術出版社 南京中医学院編 《現代語訳 黄帝内経霊枢上巻》 東洋学術出版社 南京中医学院編 《中医学ってなんだろう》    東洋学術出版社 小金井信宏著 《全訳 中医基礎理論》     たにぐち書店  印合河主編 《全訳 経絡学》        たにぐち書店  李鼎主編 《穴性学ハンドブック》     たにぐち書店  伴尚志編著

舌診(02)

舌象について整理する 【舌神】 有神 生き生きとして生気があり、運動性も十分なもの。 疾病に罹患しても有神であればよい兆候。 無神 乾枯して硬く光沢もなく、生気がなく、運動性も悪い。 危急の可能性。 【舌色】 淡白舌 陽虚の為に営血不足により舌体を充養できず淡い色調となる。 紅舌 舌体の脈絡が充盈している。 絳舌 紅絳舌 営血が熱の煎熬を受け、濃縮されている為に絳舌となる。 紫舌 熱盛傷津や陰虚で気血の壅滞、陰寒での凝滞により紫色となる。 青舌 陰寒の邪により陽気凝滞し血行の瘀滞による。 【参考文献】 『中医臨床のための 舌診と脈診』医歯薬出版社 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

弦脉

弦脉 瀕湖脉学では 「主病:肝胆病、痛病、痰飲等」 よく見ていくと 「虛勞内傷・中焦の気不足・肝病の脾に乗じた病証等でも弦脉が見られる。 …もし弦で、細く、刀の刃に添うようにきつい感じのする弦脉が出現するなら、胃気のまったくない脈なのでその病は難治と心得なければならない」 と記載あり。 中医臨床のための舌診と脈診 「動脈硬化の老人などにみられる弦で硬い脈は、胃気が低下していることを示す。」 こちららでは硬いと表現。 二つあれば大体の感じは伝わる。   少し東洋医学からは逸れるが、動脈硬化について調べる。   病的な分類としては ①粥状硬化 ②細動脈硬化 ③メンケベルグ型動脈硬化 もしくは加齢による生理的変化。 コレステロールによる粥状硬化、AGEsによって修復されたコラーゲンの問題などにより硬くなったり色々。 慢性的な痛みによる脈管の緊張も考えられる。 勉強不足なので断定を避ける。   実際の症例を見ていくと重症患者には弦脉が現れている。 相剋。   邪気 実の反応ばかり邪気と言われるけども虚も邪。      
基礎中医学

腎の納気について

はじめまして。鍼灸学生の白石といいます。 五臓の生理の基礎について学びなおす中で、 初学者向けに書かれた書籍を読んでも理解が難しいというか、 しっくりこない部分があって、 今回はその中のひとつをテーマに選びました。呼吸について。 五臓では肺がその生理機能として「気を主り、呼吸を司る」とされています。 肺は「呼吸の気を主り、一身の気を主り」ます。 この点は、肺はメインの運動器官であり、気体交換の場にあたるということで 馴染みやすいです。 (一身の気の部分については割愛) そして呼吸に関して、腎は「納気を主る」とされています。その意味は、 肺の吸入した気を節納して、呼吸を調節する機能をもつことを指します。 学校の授業では、この肺と腎の働きを並べて 「肺は呼気を主り、腎は吸気を主る」とだけ習いました。 言葉として理解はできても、府に落ちない感じが残っていました。 この点について、今回理解の助けとなる説明を得ました。以下の内容です。 「肺は気の主であり、腎は気の根である。肺は出気を受け持ち、腎は納気を受け持つ。」 「つまり呼吸とは、肺と腎が共同してしている仕事であってそうして、 呼吸は浅くはならず一定の深さを保つ。」 「納気という機能は腎の封蔵という性質が呼吸運動の中に現れたもの。」  以上 腎が気を納めるのに対して、肺は実動を担当する臓器というニュアンスから、 肺は呼気を腎は吸気を主る、という言葉が用いられたのだろうと解釈しました。 今後につなげたいと思います。 ____________________________________ 【参考文献】 『基礎中医学』神戸中医学研究会 『中医学ってなんだろう』東洋学術出版社  

湿が熱化することについての疑問点

湿熱証は湿と熱が合わさった状態で人体に入り、病になっている。 湿や熱が蘊結(こもって停滞する)、薫蒸(いぶすこと)して起こる。 湿も熱も気の1つ(?)で口鼻から人体へ侵入する。 前回のブログを書いた時には皮毛から湿邪が侵入するという風に書いてあるのを読みましたが、口鼻から侵入する湿、熱と、湿邪は別物なのか? 湿邪が体内でこもって停滞し熱が生まれることと、脾胃の湿から熱が生じるというのは、 前者は外からの要因によるもの、後者が内からの要因によるもの、という認識でいいのか。それともどちらも体内で起こっていることで、単純に湿→停滞→湿を解消するために熱化する、ということなのか。 熱化することで、体内に分散させて湿をなくそうとしている、ということなのか。 (でも熱化することで、津液が少なくなる、臓腑の機能が失調する、などの問題も生じれば、熱化は身体にとっては良くないことになってしまうような気も・・・) 湿熱証の性質は「湿」ではなく「熱」という記載もあり、2つが合わさっているのに性質が熱というのは、熱の方が湿より強い、ということなのか? 確かに湿のことだけを考えていると湿が強くなることで熱化し、熱が発生してから熱が弱から強に変化していくようなイメージになってしまって湿と熱を同列にしているとやはり変な感じもあります。 【memo】 ・〇湿が熱化→湿熱に転じる ・脾胃だけで熱化を考える ・熱の影響
緑地公園

症状の記録として

2021/03/13 現在の症状:不眠 夜間に覚醒する 12時前までには就寝、すぐに入眠するが2時〜3時に起きてしまう(連日) 国試まで2週間を残す時期になったあたりの時期に発現 (思い返すとその少し前のタイミングで右顎関節辺りから 側頭部周辺に強烈な頭痛に見舞われたこともあった) 当初、夜中に目覚めた時にはいつも煩熱を伴っていた それは今は落ち着いていて精神的な影響は比較的少なくなった ストレスによる一過性のもので国試が終われば消えていくだろうと 想定していたが、徐々に緩やかになりながら 試験が終わり2週間経過し未だ継続中 ーーーーーーーーーーーーーーーー 昨日、学校の実技の授業でペアになったクラスメイトから 私とよく似た不眠の症状を抱えていると聞く 気が付くと国試の勉強について次は何をしようかと 考えている自分がいる、とそう話す彼の言葉に 自分の精神状態との共通点を見る (彼の所見) 舌色は薄白、舌根から舌中にかけて黄苔 目にはやや充血あり 夜間覚醒時に汗はなし ただし、そう話す彼の額には粒状の汗が見られる お腹に自汗あり(その為か腹全体が冷たい) 顔や手足、お腹は一様に白く力の無い感じ 一方で、仰向けで休んでいる体勢においても、 本来休まるべき体が休まらない、脱力しきれない印象を受ける 内熱が亢進して抑えのきかない状態が継続している裏に 体の中に硬く結んで解けなくなった結び目の様なものがあるよう   不眠に限局して見ると、双方似通った症状として現れるものも 体の示すその他の兆候、 症状を引き起こす機序 には大きな違いがあること ごく当然のことだと思うが、体験的に改めて確認できたことが良かった

舌の考察 2023/11/15

舌の表側 少し歯形痕が見られお疲れの様子だが、質感もみずみずしく、ハリがありそれなりの回復力がありそうな感じ。でも無理は重ねられない。 舌の裏側 舌の色が赤いところと白いところがまだらになっている。気血の密度が低く偏っている。写真の映り方のせいなのか、右側に比べて左側の半分の方が色が薄く見える。気血の偏在なのかは不明。 脈 浮:緩 中沈:微弦滑 舌質 淡紅 胖大 舌苔 厚微黄 舌の表側 舌辺の歯形が目立つが、舌の奥の舌面が滑らかな膨らみがなくボコボコして形が保てていない。慢性的な気虚のせいで形が損失している。五臓の弱りが舌全体に現れ、舌尖の色にも疲労感が伺える。 舌の裏側 舌は分厚く胖大で津液が停滞して、汚濁が溜まりやすく苔の色や質に反映されている。気血の不足のせいで舌裏の鮮やかさに欠ける。希薄な印象。 生理3日前だったせいか、顎の吹き出物が目立って増えてきていた。顎下なので下焦を表すのかもしれない。普段から生理痛はあまりない方だが、塊は目立つ。気虚のせいで推動作用が弱く、痛みは起こさないが、力不足で停滞を起こし塊ができやすいのかもしれない。  

肺のイメージ

肺のイメージで言うと、他の臓器に比べて綺麗なイメージがあります。 肺には基本的に津液や気しか入らないですが、逆に脾は食べ物が関わるのでドロドロしたイメージがあります。 そして臓器の中で一番上にあって、そこから気をあらゆる 組織や臓器に気を送っているので 偉い感じの臓器なのかなと。 でも、意外と弱々しいく繊細というイメージがあります。風邪が入った時など、真っ先に弱って、咳や悪寒を起こします。 そう考えるとタバコは本当に身体に悪いなと思います。 天空の気の代わりにタバコの煙を吸って、それが肺で処理されて、まず肺が弱ります。その後、実証は持てませんが、 そのタバコの煙が肺の宣発作用で五臓六腑に行き渡れば 新たな害を及ぼしてしまうのではないかなと思います。 タバコが及ぼす病気に肺がんはもちろん、胃がん、心筋梗塞、膀胱癌、脳梗塞etc、、、怖い、 風邪と似てタバコは百病の長なのかもしれません。 肺を大事にしましょう ps.写真は京都の清水寺に巡礼しました! 肺も清水でありたい!