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東洋医学・鍼灸医学の研究用ブログです。

日光が綺麗に見えました(記事の内容とは関係ありません)

脳についての復習

こんにちは、大原です。 脳に関して、解剖学・生理学の復習を行いました。 (以下、復習した内容をまとめたものになります。) -------------------------------------------------- 脳は、脊髄と合わせて中枢神経系をなし、 解剖学的に 延髄、橋、中脳、小脳、間脳、大脳に分けられる。 脳の松果体はメラトニンを分泌し、 人の睡眠や生体リズムに関わる。 形態は、松かさ状の小体で、大きさはあずき粒大、 色は赤灰色である。 松果体の前方には 視床、視床下部があり、これらを間脳といい、 視床下部の下には下垂体という器官がある。 下垂体からは 成長ホルモン、プロラクチン、FSH、LH、TSH、ACTHと、 多くの種類のホルモンが分泌され、 これらの分泌の亢進や抑制を主っているのは 視床下部である。 参考文献 『解剖学 第2版』 『生理学 第2版』 医歯薬出版 東洋療法学校協会 編

舌診の白苔について

こんにちは。 先日行われた学生向け勉強会に参加させて頂き、 望診の基礎などの理論を復習させて頂き、 さらに、参加された学生さんの熱心さを窺うことができました。 講師の先生、ありがとうございました。 朝早くから参加された学生さん、お疲れ様でした。 さて、勉強会の内容を復習しようと思い、まず、 東洋医学概論の教科書を確認してみました。 その中で気になることがありましたので、 備忘録として書いておきます。 『東洋医学概論』(p.209〜)舌苔について <一部を抜粋> A.苔色 ●白・・・白いもの。白薄苔は健康なものに見られる。 また、表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず、白薄苔である。 厚白苔は寒証に属するものが多い。 B.苔質 ●「薄苔」は健康なものや表証など病状が軽いものに見られる。 ●「滑苔」→舌苔に過剰な水分が見られ、湿っているもの。 「燥苔」→舌苔が乾燥しているもの。 滑苔は陽虚や痰質の停滞に見られる。 燥苔は主に津液の損傷に見られるが、陽虚により気機が失調し、 津液を上昇させることができない場合に見られることがある。 ●「膩苔」「腐苔」→主に痰湿の停滞や食滞に見られる。 <気になった点①> ・教科書では 「表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず、白薄苔である。」 とありますが、 表証とは「悪寒発熱、頭項強痛、脈浮」といった状態などを言います。 その他、腰痛や他の関節の痛みなど、あらゆる痛みも出現します。 つまり「病状が軽いもの」とありますが、 決してそんなことはありません! 病の状態としては、外寒邪を駆逐しようと 身体の正気が体表で戦っているようなものです。 「病状が軽い」のではなく、 「病位が浅い」とするのが正しいと思います。 <気になった点②> ・教科書では 「表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず」 とありますが、さてどうでしょうか? <気になった点③> 白苔の記述で、 「表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず、白薄苔である。 厚白苔は寒証に属するものが多い。」 と書いてしまうと、 実際の舌診において、 例えば白苔が膩苔であり、かつ剥落が見られる場合はどうなのでしょう? 教科書通りだとすると、胃気を損傷しつつも、痰湿・食滞があることになり、 病の程度としては重いものだと思います。 このような病の重い場合には、 白苔が、黄苔や灰苔などに必ずしも変化するということでもありません。 まとめると、 白苔だからといって、病が軽いものという表現は 正しくないように思います。 これは、黄苔など他の色の苔との比較において、 白苔は相対的に病が軽いということに過ぎない ということだと思います。 さて、白苔について、 他の書籍ではどのように記されているのか、 ある舌診についての書籍の一部を抜粋してみます。 ・白苔為寒、表証有之、裏証有之、両虚者、熱者、実者亦有之 (故白舌弁病較難)。 不独傷寒始有白舌、而白舌亦可以弁傷寒、其類不一。 白苔は寒であり、表証でも裏証でも見られる。 また、虚でも、熱でも、実でも、見られる。 (ゆえに白苔だけで病を弁ずるのは難しい) 白舌は傷寒の始まりだけに見られるのではなく、 白舌であれば傷寒と弁証することもできるが、 その種類は一つではなく色々である。」 ・白浮滑薄苔、刮去即還者、太陽表寒邪也。 訳「白苔で浮滑(浮いたように見えて水分が多いもの)で、 これを削ってもまた元に戻るものは、太陽表寒邪である。」 ・白浮滑而帯膩帯漲、色分各経、刮之有浄不浄者、邪在半表半裏也。 訳「白浮滑で、膩苔で腫れ、各経で色が分かれ、 これを削るときれいなる場合もきれいにならない場合もあるなら、 邪気は半表半裏にある。」 ・全舌白苔、浮漲浮膩、漸積而乾、微厚刮不脱者、寒邪欲化火也。 訳「舌の全てが白苔で覆われ、 浮いて腫れ、浮いて膩で、それが徐々に蓄積して乾き、 やや厚くなり削っても取れない場合は、 寒邪が化火しようとしているのである。」 ここまで、書籍の記述の内容のほんの一部ですが、 やはり臨床的には 白苔にも色々あるということが 垣間見えるのでは無いでしょうか? ちなみにこの原文ですが、 漢文に慣れていない方でも、 見たことのある漢字が多くて 意味を掴めやすいと思います。 ▪️参考文献 『新版 東洋医学概論』 医道の日本社 『舌鑑弁正 訳釈』 たにぐち書店

現代語訳 景岳全書

現代語訳 景岳全書 伝忠録 著:張景岳 訳:伴尚志 今の自分のレベルを考えたら、”原文からのディテールの正確さ”よりも 精度が落ちたとしても全体像の把握を優先したいと考え、 たにぐち書店さんの景岳全書を選択しました。拝読いたします。 いきなり、劉河間や朱丹溪をディスっているので、 何故そういう考えに至ったのか・・理由を知りたいと思います。 【参考文献】 『現代語訳 景岳全書 伝忠録』たにぐち書店

朱丹溪の処方について。

反佐論 『たとえば近代の医家が宗とし法とするものに丹渓の書がある。その朱丹溪が呑酸を治療する際には炒黄連(さおうれん)を君とし呉茱萸(ごしゅゆ)を佐とする《左金丸》のが常である。また心腹が痛むものを治療する際には、山梔子(さんしし)を倍加して炒乾姜(さかんきょう)を佐とするとよいと言っている。このように寒薬を君とし熱薬を佐とするような処方の構成は、私には理解できない。もしその症状が熱によって出ているものなら冷やせばよいだろうが、どうしてさらに呉茱萸や生姜といった熱する薬を用いるだろうか。もしその症状が寒によって出ているものなら熱せばよいだろうが、どうしてさらに黄連や梔子といった冷やす薬を用いるのだろうか。・・・その疾病の原因を理解できないので、熱薬を用いたり寒薬を用いたりするのである。また、病状と方剤の寒熱が同じか違うかを判断できないので、その病気に対して真の見解を持つことができず、寒熱両方の見解を持ったまま治療していくことになるのである。これが医家における病の最たるものであり、自分自身を深く反省しよく戒めなければならないところである。』 黄連  :清熱燥湿、清熱瀉火、瀉火解毒 呉茱萸 :暖肝・散寒止痛、下気止嘔 山梔子 :清熱瀉火・除煩、清熱利湿、清熱涼血・止血、清熱解熱 炒乾姜 :温中散寒、回陽通脉、温肺化痰・化飲 左金丸(別名:回令丸、萸連丸):清肝瀉火、降逆止嘔 君薬 :主となる病態を治療するもので配合薬の中で最も重要なもの 臣薬 :君薬の作用を強めたり主証に付随する兼証を治療するもの 佐薬 :君薬・臣薬を補助するもの 使薬 :諸薬を調和したり服用しやすくするもの   張景岳は景岳全書の陰陽論の中で劉河間と朱丹溪を、陰陽に対しての治療方針について批判的でありましたが、反佐論の中でも丹渓の書を用いて説明がされています。 病因の把握、治療方針の見立てなど、歴代の医家達にも様々違いがあるように難しいところなのかと思います。 そして、そこが研究し続ける重要なテーマに思います。   【参考文献】 『現代語訳 景岳全書 伝忠録』たにぐち書店 『中薬学』東洋学術出版社 『方剤学』医歯薬出版株式会社 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

偏頭痛

もともと脾、腎の弱りがある場合、ストレスや季節の変わり目、風邪を引いたことが引き金となり症状が現れる場合がある。 脾の弱りによって食べた物の消化吸収や、栄養の運搬などがうまく働かなくなり、滞りがおきて瘀血が生み出されることがあります。 瘀血により通り道が狭くなったり、塞がれたりすることによって熱が生み出され、気が上へ上へと上がってしまいます。 脾と腎は精を化生する関係なので脾の働きが弱れば腎にも影響し、腎の働きが弱れば脾にも影響を及ぼします。 腎の働きが弱る事により下へ下げる力が弱くなり上部に症状がでることが多くある。

方剤学(03)

呉鞠通「・・胃陰を救えば、なお胃腑本来の下降の気を承るに系る、・・故に湯は承氣と名づく」 承気湯 方剤学に於いては「瀉下剤」に含まれます。 『中医臨床のための方剤学』によれば、「瀉下薬を主体として大便を通導し、腸胃積滞の排除・実熱の蕩滌(とうでき)・ 水飲寒積の攻逐などを行い、裏実を解消する方剤」とあります。 「瀉下剤」も種類に「寒下剤」「温下剤」「潤下剤」「逐水剤」「攻捕兼施」がありますが、 承気湯類は「寒下剤」に含まれます。 《寒下剤の一覧》 ・大承気湯 ・小承気湯 ・腸胃承気湯 ・複方大承気湯 ・大陥胸湯 ・宣白承気湯 ・陥胸承気湯   【大承気湯】 〈効能〉 峻下熱結 〈主治〉 熱血腸胃(陽明病腑実証) 発熱・悪熱・日晡潮熱・意識障害・うわごと・汗が出る・口渇・尿が濃く少ない・便秘あるいは悪臭のある水様下痢・ 腹満・腹痛・圧痛がつよく触れさせない・舌苔は黄厚で乾燥し甚だしいと焦黒色や芒刺すを呈する・脉は沈実あるいは沈遅で有力など。 手足の冷え・ひきつり・狂躁状態などがみられることがある。 《胃の生理と特性》 胃が飲食物を一時的に納める機能を受納、飲食物を消化する機能を腐熟という。 胃は飲食物がおさまるところなので、水穀の海と称される。 消化物を下降させる役割を担っている。この消化物を小腸・大腸に降ろす特性を降濁という。 胃は陽明に属し、六腑の中でも熱が旺盛であるため熱化しやすい。 そのため、胃が正常な機能するためには十分な潤いが必要であり、 水湿を好み、乾燥を嫌う特性を喜湿悪燥とよばれる。 (´ー`) 大承気湯とは少々荒っぽくはあるけれど、腑に対して一気にダウンバーストを起こし、 熱を吐き出すといったイメージでしょうか。 症状を取り除くというのは傷寒論によるとして、気になるところは「意識障害」「うわごと」「狂躁状態」。 修行中に稀な舌を拝見できる機会を頂きましたが、 上がるものは上がり(昇清・脾)、下がるものは下がる(降濁・胃)、 中焦の重要性を思います。 なんとなくですが、”臓” と ”腑” の問題からくる症状に、違いがあるように感じられます。 【参考文献】 『中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社 『傷寒雑病論』東洋学術出版社 『中医病因病機学』東洋学術出版社 『新版 東洋医学概論』医道の日本社
夕焼け

中医内科学 その2 心の病理①

前回の記事 『中医内科学 第2版』冒頭 臓腑の働きについて 『中医内科学 第2版』P.49〜、P.72〜より 心 『霊枢』邪客篇にて 「心なる者、五臓六腑の大主なり、精神の舎(やど)る所なり。」 とあり、 心の主な生理作用は、神明を主るものである。 『素問』痿論篇にて、 「心は身の血脈を主るなり」 とあり、 心は血脈を主るとは、また特別重要な生理作用であり、 ゆえに神明を失し、血脈が不利になることは、 心の基本病理変化である。 (1)心不主神明(心、神明を主らず) ・・・心が常を失すると、心神安ぜず、神舍を守らず、 患者に失眠りや多夢、恍惚(こうこつ)、健忘、惊悸、恐怖、 妄言、妄見、ときに悲しみ、ときに喜ぶ、ふるまいが常を失して、 痴呆、癲狂等の病証。 甚だしき場合は、神明が閉塞あるいはばらばらになる、 うわごと、意識がはっきりしない、 神明が臓腑百骸を統率・主宰できなければ、 患者の生命に危険がおよぶ。 ゆえに 『素問』霊蘭秘典論篇では 「主が明らかならざれば十二官危うし、 使道閉塞して通ぜず、形すなわち大いに傷れる」とあり 心が神明を主らなければ、心神が失養して、邪気受けて心竅を乱す。 心の要は正常な神志活動の進行であり、 必ず気血陰陽の充養を頼る。 ・・・ ゆえに『景岳全書』では 「営は血を主り、血虚なれば心を養えず、心虛なれば心は舍を守れず」 とある。 心竅に、火熱、痰濁、瘀血などの邪気が犯せば、神明は主を失し、 軽ければ火熱擾心、神志不寧となり、患者は失眠や多夢、煩躁あるいは精神狂躁等を引き起こし、 甚だしければ痰濁、痰火、瘀熱が心竅をあざむき、嗜睡、痴呆、昏迷等を引き起こす。 ゆえに『霊枢』邪客篇では 「心なる者、その蔵強固にして、邪容(い)るあたわざるなり。 これに容(い)ればすなわち心傷れ、 心傷るればすなわち神去り、神去ればすなわち死す。」とある。 (2)心不主血脈(心、血脈を主らず) については次回に続きます。 ■参考文献 『中医内科学 第2版』 人民衛生出版社

天人合一(01)

先輩に許可を頂いた患者さんに、問診に入らせて頂いております。 望診・聞診・問診・切診。 四診合参し、取穴を想定する訓練を一つ一つ手ほどきを頂きます。 患者さんの発するインフォメーションについて 自分の頭の中でシャッターを切りますが、 課題としては、一部分に注視しすぎるところでしょうか。 要は、全体が診えていないなと。 広く全体の情報を、クールダウンして俯瞰しなくては。 と、いう事で自宅に眠っていたカメラを引っ張り出してみました。 情報をいかにキャッチできるのか。 些細な情報の一つ一つを、瞼に撮る訓練をしてみたいと思います。 【参考文献】 『新版 東洋医学概論』株式会社 医道の日本社

休み

普段一生懸命働いて休む。 この休みの時の過ごし方はとても大切だと思う。 上手く休めると、しっかり息を抜く事で今あるものに気づくことができる。 普段から過呼吸な訳ではないけども、ちゃんと呼吸できている感覚になる。 ここまで落とせると、色んな事が整理できて、それを次に活かせるし、思考以外の感覚が使え、今あるものを感じる事ができる。 ここがスタート時点で、そこで感じたものをどう解釈するか。 今も、ふと、唐揚げの臭いがした。 そういえば、この前嗅覚障害の患者さんがきたよな。 でも、自分でも匂いが感じにくくなっていた。この状態になって匂いをしっかり感じている。 きっかけが、ご本人の仰っていた通りなんだろうか。 患者さんも色々お伝えくださるが、それを鵜呑みにせずに別の視点で見ることで、座学としての弁証の視点から別の見え方ができる。   自身で作る脳の束縛の様なものから解けて、気づくものがある。 仕事で懸命にやる事もいいというか、やるべきなんですけど、休みは休みの過ごし方がある。 勉強しなきゃ、ではなくやりたいからやる。 自由にできていないと、外界との現象と壁ができる。 幅を狭める。 午前中ゆっくり過ごして感じた事なので、この感覚をもったまま午後の休日を過ごしたらどうなるかやってみよう。  

おばあちゃん(95歳)と鍼 ②

先日、祖母に会いに行ったことをきっかけに、 拘縮や認知症について知識が乏しいと痛感しました。 学校に行き仲良しの司書さんに相談しました。 「私も介護をしていて、 認知症や介護の本をたくさん揃えたのよ! でも中々見てくれる人が少ないんよ」 と話してました。 1時間ほど司書さんと本を吟味して 拘縮ケアや認知症の行動心理学の本を 借りました。 拘縮を防ぐタオルの位置や 介護時の声の掛け方など とても参考になりました。   今日祖母に会いに行ってきました。 午前中、按摩師さんに施術をしてもらっていました。 日によって差がありますが、 顔色も良く、傾眠もほとんどありませんでした。 眉間の皺がないことに一安心。 それでも、腕はきつく抱きしめたて 膝頭が隙間のないくらいひっついていました。 硬い手すりに腕が食い込んでいました。 「もうあきませんわ…」と祖母は弱気でした。 「ほな、鍼しましょうか」と言うと 昔鍼治療によく通っていた祖母は軽く頷きました。 車椅子に乗ったまま4箇所に鍼をしました。 足を2箇所した後、体を前屈できるようになり、 前回できなかった背中にも鍼をすることができました。 1mmも刺していませんが、 動きが予測できないので置鍼は少しヒヤヒヤしますね。 てい鍼があれば安心かもしれません。 背もたれに当たらないようにタオルを挟み 前屈姿勢を介助してもらいながらの置鍼でした。 5分ほどの置鍼した後、脇に隙間ができて 握り締めていた指が徐々に解けてきました。 痛がる場合があるので、 声かけしながら指を動かしていきます。 拘縮した手の中は汗ばみ 菌が繁殖するのでとても臭いです。 爪が食い込み、それだけでも痛いだろなと。 看護師さんに握り締めた指の解き方を教わり、 鷲手のようになった隙に爪切りをしました。 腕を膝上に降ろせるようになったので、 袖をめくって脈を見ようとしました。 拘縮の姿勢でクロスして両腕が当たっていた部分は内出血していて、加わる力の強さに驚きました。     タオルを摘んだり、コップを持ったり 自分の意思で動かせるから祖母はご機嫌そうでした。 祖母は孫のことをわかっているのかな。 私の名前を言うとニコリと笑って頷きました。 私が今日全身真っ白の出立ちだったので、 時たま「先生、ここが痛いんですわ」 話してくれました。 「指があかんようになってあきませんわ」 「お団子が食べたいですわ」 「ありがとうさん」 今日は傾眠することなく、 話はチグハグだけど、ゆっくりゆっくり 色んなことを話してくれました。 「本人が言いたいこと、伝えたいことを話せるようにしてあげたらいいんですよ」 と祖母のことを相談した時に お爺さんに治療された経験談を交えて 下野先生がお話してくれました。 鍼で延命、なんていうことは考えていません。 残された時間を祖母が穏やかに 過ごせればと思います。 鍼をする前。 腕は拘縮し、体が傾き肘置きに腕が食い込む。 昔よく握手をしていたので、 「握手して」というと手を差し出してくれました。 上腕は動かない。 足の鍼施術後、腕が解けて軽度の前屈が可能に。 背中と肘に空間ができたのでタオルを入れて 姿勢を安定させる。 背中に5分置鍼、腰は鍼が無理なので軽擦。 車椅子のステップから足を降ろしたり、 自分の意思で少し動かせるように。 脇に空間ができて、 肘置きに腕を置けるように。 動かす時は、方向や位置を 知らせた後に動かしています。 タオルを摘んで畳む動作をする。