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東洋医学・鍼灸医学の研究用ブログです。

澤田流鍼灸術に正式入門。

澤田流聞書、鍼灸真髄。 学校の先生からオススメされて、図書室で細々と読んでましたが、自分や家族の治療で頻繁に参照するので、思い切って買いました。 …… P143「古道研究の態度」より引用。 ある時、私は先生より、 「あなたは和漢三才図会を読んだことがありますか。」 と聞かれ、何気なく「読みました」と答えたところ、非常に叱られた。 その際、先生はこう仰っしゃられた。 【今の人間は本の数だけ沢山よめばそれで良いと思っているが、それでは本当のことはわからん。三才図会のような良い本になると、一通りや二通り読んだだけでは駄目です。百ぺんでも二百ぺんでも読んで、生きた人間に当て嵌めて診て、わからん処のなくなるまで読まねばなりません。あなた方の、読んだ、というのは、それは本当に読んだのではない。ただ眼で見ただけにすぎない。】 こう言われ、私の軽率な態度を戒められた。 (中略) 古医学を学ばんとするものは、まず現代の医学的知識を【一応】投げ捨てて、我見を去り、無私なる虚心に帰ることが必要である。 (後略) …… この本は、鍼灸専門学校一年修了(経絡経穴・東洋医学概論・灸術)ぐらいの実力で、そこそこの?治療ができるレベルにまで導いてくださる上に、伝統鍼灸術における学習の仕方まで叩き込んでくれます。 おかげで、母や弟の治療に役立ってます。 …… 澤田先生の檄を胸に、もっかい、気合、入れ直そう。 ロックンロール。

「10/7(日) 学生向け勉強会」の感想

講師は、盧先生より学びました。 私は現在、鍼灸学校の2年生です。 日々、書物を目にしたり妄想を繰り返したりする日々を過ごしておりますが、 「自分なら、○○なのかな~」とシュミレーションをしたりもします。 それが1年生とは違うところと感じています。 書物などを読み進める上で再確認できたのが、”帰納”と”演繹”。 【帰納】 個々の事例の観察より、これを含む一般命題を確立する事。 一つの症例より他の患者の症例も、このケースであろうとする。 【演繹】 1つまたはそれ以上の命題より、論理法則に基づいて結論を導出する思考の手続。 学術論議を症例を元に構築していき、結論を推定する。 本日学んだ事の一つで重要な事だと感じています。 歴代医家たちのカルテの集積が、症例集であって絶対的な答えではないのだろうと思えます。 学術的に議論の構築を進めることも重要に思いますし、 現実の臨床を繰り返すことと、歴代医家たちのカルテの集積とを見比べることも 精度を高める為に必要な事なのかと思います。 今年のノーベル賞受賞者の本庶佑博士は、記者の質問に 「・・・教科書に書いてあること、文字になっていることを信じない、疑いを持つこと」 と答え、有名な論文雑誌も疑う対象の例外ではないと強調されています。 「自分の目で物を見る、そして納得する。そこまで諦めない」 とも答えらています。 考えていた事と学んだ事がリンクする機会が多かったように自分では思いました。 座学をし、二礼二拍手の効果を実感し、病床にて臨床実技をし、、、 時間のある限り、幅のある講義を試そうされていた様に思います。 お疲れ様でした。次回も楽しみにしています。 最後になりましたが、機会を頂いた院長にお礼申し上げます。 平成30年 秋 稲垣 英伸

大宇陀町。

店先のワゴンで販売されている処分品をよく目にします。 商店街を歩いていると、目に飛び込んで来たのは、 古本屋のワゴンの中に居た『大宇陀町史(資料編 第3巻)』。 こういった書物は、町役場や図書館などでめにする事はあっても、市中では珍しいのではないでしょうか。 思わず買ってしまいました。 鍼灸学生時代の探索の一つに、奈良県の宇陀市にある薬草園に行った事がありました。 ここには、日本最古の薬草園である『森野旧薬園』や 藤沢薬品工業(現アステラル製薬)の創業者:細川友吉の生家であり、 現在は資料館としての『薬の館』などがあります。 この地の薬草に関しての ”地の利” が大変興味深いです。 以前に探索した際に撮影した画像をご紹介します。 別の機会に各所を個別にご紹介できたらと思います。 【参考文献】 『大宇陀町史 資料篇 第三巻 近代』臨川書店

脈診(05)

『中医脉学と瀕湖脉学』 (引用:P11「第一部 現代中医脉論」の”脉診の方法 3.指の置き方”より) 『並べる指の間隔は患者の身長に対応して、 腕の長いものには少し広めに置き、 腕の短いものに対しては指を詰めて並べる。 指の位置が決まれば、三指で同時に診脉するのを総按といい、 また単按といって、一部の脈象を重点的に診るために、 中指と環指をもち挙げることによって寸脉を診たり、 示指と環指をもち挙げて関脉を診たり、 示指中指をもち挙げて尺脉を診たりすることも行われる。 示指ないし中指のみを用いて単按することもある。 実際の診脉においては総按も単按もあわせて駆使される。』 寸・関・尺 を総按にて診ようと固執していたように思います。 特に自身の手が大きいとこもあり、 もっと指の使い方に柔軟さが必要だったと思いました。 そういえば、院長に診て頂いた時が極めてフレキシブルだったと思い出しました。 【参考文献】 『中医脉学と瀕湖脉学』たにぐち書店

素問 陰陽応象大論篇(第5)から その3

<学生向け 近日開催予定のイベント> 【学生向け勉強会のお知らせ】東洋医学概論をモノにしよう! →(随時お問い合わせ受付中です!) 【学生向け勉強会】「素問を読もう!」申込み受付中です →毎週火曜19時〜 または 毎週木曜13時〜(途中からの参加も可能です。) こんにちは、大原です。 前回の続きです。 (前回の記事→素問 陰陽応象大論篇(第5)から) (前回の記事→素問 陰陽応象大論篇(第5)から その2) 前回は、「陰為味」すなわち 飲食物は陰(地)の気によって生じるという記述から 考察していきました。 続いて、今回は「味」と「気」が 身体にどのように作用するかについてを 陰陽で考察していく内容になります。 【原文と読み下し】 ・・・ 陰味出下竅、陽氣出上竅。(陰味は下竅に出て、陽気は上竅に出(い)ず。) 味厚者為陰、薄為陰之陽。(味厚き者は陰と為し、薄きは陰の陽と為す。) 氣厚者為陽、薄為陽之陰。(気厚き者は陽と為し、薄きは陽の陰と為す。) 味厚則泄、薄則通。(味厚ければすなわち泄し、薄ければすなわち通ず。) 氣薄則発泄、厚則発熱。(気薄ければすなわち泄を発し、厚ければすなわち熱を発す。) 壮火之氣衰、少火之氣壮。(壮火の気は衰え、少火の気は壮んなり。) 壮火食氣、氣食少火、壮火散氣、少火生氣。(壮火は気を食らい、気は少火に食らい、壮火は気を散じ、少火は気を生ず。) 氣味辛甘発散為陽、酸苦涌泄為陰。(気味の辛甘は発散して陽と為し、酸苦は涌泄して陰と為す。) 1行目ですが、 味(身体を作る飲食物)と気(身体を動かすための力)は、 味は有形なので身体の下竅(=尿道・肛門)へおもむき、 気は無形なので身体の上竅(=目・耳・鼻・口)へおもむく、とあります。 この関係からすると、味と気を陰陽で分けると、 味は陰で気は陽となります。 そして2〜3行目、 厚い味は陰で、薄い味は陽、 厚い気は陽で、薄い気は陰であると続きます。 すなわち、味は陰に属するので、 厚い味は陰中の陰、薄い味は陰中の陽であり、 気は陽に属するので、 厚い気は陽中の陽、薄い気は陽中の陰である、とあります。 これは 陰が厚くなればさらに陰に傾き(=陰中の陰)、 陽が厚くなればさらに陽に傾く(=陽中の陽)ということです。 気や味について陰陽の分類がなされていますが、 これらをよりイメージしやすくするために 次のように具体的な食材を考えてみました。 (私のイメージですが・・・) ・厚い味 → 濃い味の食べ物:ラーメン、スイーツ、お酒のおつまみ、・・・ ・薄い味 → 薄味の食べ物:おかゆ、豆腐、生野菜、だし汁・・・ 気についても、飲食物で喩えてみると分かりやすいかも知れません。 ・薄い気 → 程良い温度の料理、水、番茶、・・・ ・厚い気 → お酒、熱々の料理、わさびなど鼻がツンとする薬味、・・・ といったところでしょうか? これらが体内ではどのように働くかが4〜5行目にあります。 味厚則泄、→「泄」は泄瀉で下痢のことです。 薄則通。→「通」は気血がよく通じるということでしょう。 氣薄則発泄、→「発泄」とは発汗ということだと思います。 厚則発熱。→「発熱」はそのまま熱を発するということでしょう。 6行目から、「少火」と「壮火」という言葉が出てきます。 「壮火」とは壮(さか)んな火で、「気を散じ」とあることから 過度な陽気を表していると解釈され、これに対し、 「少火」とは「気を生ず」とあることから 正常な陽気を表していると解釈されます。 喩えると、 正常な体温ではなく、発熱した状態が続くと 体力が消耗してしまうようなことだと思います。 最後の行では 味の性質についての説明で 辛甘は発散する性質があるので陽、 酸苦は涌泄させる性質があるので陰、 とあり、五味の性質が書かれています。 「涌泄」とは吐下の作用すなわち 吐かせたり、下したりする作用をいうようです。 さて、五味の性質を陰陽で分けていますが、 なぜこのように分類されるのでしょう?考えてみます。 「辛」→ 働きは「散」 → 発散に働く → 陽 「甘」→ 働きは「緩」 → 気を緩める → 停滞している流れを動かす → 陽 「酸」→ 働きは「収」 → 引きしめる作用 → 陰 「苦」→ 働きは「堅」 → 固める作用 → 陰 (五味の働きについては 前回の記事→素問 陰陽応象大論篇(第5)から その2 を参照ください) ということでしょうか。 また、五味にはあと1つ「鹹」がありますが ここでは述べられていません。 考えてみますと 「鹹」→ 働きは「軟」 → 柔らかくする → 陽 となるかと思います。 味や気について、身体への作用を、 陰陽で考察してきました。 全体として抽象的な内容ではありますが、 自分なりに具体例を考えていくと面白いかも知れません。 参考文献 『黄帝内経 素問』 東洋学術出版社

舌診(02)

舌象について整理する 【舌神】 有神 生き生きとして生気があり、運動性も十分なもの。 疾病に罹患しても有神であればよい兆候。 無神 乾枯して硬く光沢もなく、生気がなく、運動性も悪い。 危急の可能性。 【舌色】 淡白舌 陽虚の為に営血不足により舌体を充養できず淡い色調となる。 紅舌 舌体の脈絡が充盈している。 絳舌 紅絳舌 営血が熱の煎熬を受け、濃縮されている為に絳舌となる。 紫舌 熱盛傷津や陰虚で気血の壅滞、陰寒での凝滞により紫色となる。 青舌 陰寒の邪により陽気凝滞し血行の瘀滞による。 【参考文献】 『中医臨床のための 舌診と脈診』医歯薬出版社 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

脾胃湿熱の「湿熱」について

東洋医学概論の教科書にあった脾胃湿熱でしたが、湿熱とは 食べ過ぎ・飲みすぎが原因で体内に入ったままになっている「水」が 熱の影響で湿気?のようになっているものなのか? ヒントを探して中医弁証学を読んでみましたが、今日はハテナが多いです。 湿は重濁性と粘滞性をもっていて、湿邪による病は長引きやすく、進行が緩慢 粘滞性があるために長引きやすいような感じがしますが、 病の進行が緩慢というのはいいことなんでしょうか? それともわかりにくい?ということなのでしょうか。。 気機を阻滞させやすく清陽(?)に影響しやすい。 湿気の多い環境や居住地の場合、湿邪は外から皮毛に入る。 また、脾胃虚弱や水分の取りすぎ、過食などは湿の内生をまねく。 湿の病は内外の湿が合わさって発生することが多い。 私自身が雨の多い土地で生まれましたが、どれくらいの期間その環境で過ごすか、というのも関係があるのでしょうか。 (それによって湿邪に対して耐性ができるみたいなことはあるのか?そもそも邪に対して耐性ってなんだろう…) (大阪は日本の中でも湿度が高い土地柄から、梅雨の時期になると湿邪による症状が起きやすい、と授業の時に聞いたことがあり、根拠を調べてみましたが思うような答えは出てきませんでした…)
早朝の緑地公園から北の空をのぞむ

【用語集】心腎不交

心腎の関係をあらわす言葉として、 「心腎交通」がある。 本来、 「火」の性質をもつ心と、 「水」の性質をもつ腎とが互いに制約する関係にあり、 心陽が腎に下り、腎水を温め、 腎精が蒸されて上にあがることで、 心が滋養を受けるといった循環が見受けられる。 このような関係を「水火相済」ともいう。 この循環が崩れる事により、 心腎が交通しなくなることを 「心腎不交」という。 心火が上炎することで上に偏ったり、 心気が不足し下に降りきらないことで 心が腎に下らず交わらなくなる。 その結果、 腎水を心の熱で枯らすことで、 腎水も心に上ることが出来なくなり、 心火がますます盛んとなる。 このような状態を 「水火不済」ともいう。 参考文献: 『黄帝内経素問』 『黄帝内経霊枢』 『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社 『基礎中医学』 神戸中医学研究会 『中国医学辞典』 たにぐち書店 『臓腑経絡学』 アルテミシア 『鍼灸医学事典』 医道の日本社

施術日記(01)

ご協力いただきました。 T.I 先生をモデルに勉強させていただきます。 舌診の鍛錬 【目的】 ① 舌診における基準のレベルアップ。 ② 事前・事後の変化を漏れなく獲る。   舌が右に傾いています。 舌尖が少し細くなって、力が入っているように思えます。 苔の具合ですが、昔は白膩が強かったのかな?と。 淡い剥離が舌辺に散見されます。 陰陵泉(右)に3番鍼にて置鍼(10分) 刺鍼後は全体的に力が抜けたように感じます。 舌辺の剥離?斑点?も主張が弱くなっているように思います。 力が抜けた分、相対的にそう感じるだけかもしれません。 画像ではわかりにくいですが、実際には正気が出てきたように感じました。 この時は気づかなかったですが、 画像を編集している際に ”唇の渇き” が気になりました。

ホップ

豊中に行って業務終わりくらいに先生が受付さんに話をしていた。 横で話を聞かせて頂く。 その話と単語から連想するイメージ。 トーン、雰囲気もあるのかな。 心が軽くなった。 その時の感情を食材で表現したくてスーパーへ行く。 今回はホップで試してみたけど、少し違うな… でも、ホップが含まれるものを採ると眠くなると言うのは収穫でした。 もちろんノンアルコールです。