学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

舌診(08)

治療家のT先生に舌の研究の為にご協力頂きました。 舌を撮影させて頂く時は、 念のために表だけで2枚、裏だけで2枚撮影します。 色調の違いを考えて今回はこの画像を選択しました。 表 裏 舌質 淡白舌 嫰・点刺・歯痕 舌苔 白苔 全体・薄苔 仕事終わりに撮影をさせて頂こうかと思っておりましたが、 時間がありましたので、業務の前に撮らせて頂きました。 舌尖の紅が痛々しいですが、”朝” というのも要因の一つかと思います。 裂紋が出来てからかなりの時間が経過しているのかと思います。 T先生の舌は昨年より診させていただいておりますが、 瘀斑の境目が緩やかに感じます。 状況により変化があるのでしょうが、 安定している好転反応を感じます。

判断

2年生最後の実技の授業は、クラスメイトに自由に施術するということで 主訴が腰痛のクラスメイトに鍼をしました。 舌をみて脈をみてお腹を触って、どこにエラーが起きているのか考え鍼をうち、 その後脈と舌の変化を探ってみる。 どう変化したらよしとするのか、背部にも鍼をしたほうがよいのか、 その判断が今はまだわからない。 3年生になるのにこんな状態でいいのか、焦りを感じます。

祖母の脈を診る。

祖母。94歳。要介護4。今年2月に脳梗塞。 30年前ぐらいに大腸癌→人工肛門。 発声はあれど会話は覚束ない。 食欲旺盛。 六部定位脈診……の真似事をしてみる。 …… 肝心脾肺腎のうち、腎が沈なのは予想通りだったか、脾がやたら強いのには腰を抜かした。 次いで、肺も強い。 肝心はかなり弱かった。 うーん、もっと色んな人の脈を診ないと比較ができん。

現代語訳 景岳全書

現代語訳 景岳全書 伝忠録 著:張景岳 訳:伴尚志 今の自分のレベルを考えたら、”原文からのディテールの正確さ”よりも 精度が落ちたとしても全体像の把握を優先したいと考え、 たにぐち書店さんの景岳全書を選択しました。拝読いたします。 いきなり、劉河間や朱丹溪をディスっているので、 何故そういう考えに至ったのか・・理由を知りたいと思います。 【参考文献】 『現代語訳 景岳全書 伝忠録』たにぐち書店

ただいま、寺子屋

国試と卒業式を終え 半年ぶりに寺子屋に帰って来ました。 そして本日国試の合格発表があり無事合格しました。 今日は国試でお休みしていた間のことを 書こうと思います。 寺子屋はお休みしましたが、 体調管理のため一鍼堂に通っていました。   秋の卒業試験前は胸痛、息切れ、動悸。 締め付ける服や下着が着れなくなりました。 コロナに罹患して以来、 のぼせと耳鳴りがひどく、 疲れるとすぐ喉が痛くなり ここで放置してしまうと 発熱して咳が止まらなくなります。 卒試直前は 「間食を避けるように」 と院長が仰っていました。 脾の負担を減らし、脳に気血が行くようにということかな? お世話になっていた漢方の先生が以前 「甘いもん食べたらアホになるし心が病む」 と言っていました。 しかし、この頃学校では脳に栄養が行くと ブドウ糖ラムネが大流行。 とにかく何事もほどほどにですね。   卒試が終わり、油断してファーストフードを食べた後、 コロナは陰性でしたが38度の熱が出て咳が止まらなくなりました。 下野先生が以前話していたことを思い出しました。 「クリスマス、正月明けは温病チックな人が多い」 去年高熱を出した時に、内科の先生が 「熱が出るのは胃腸を大切にせえへんからや」と 脂質カットメニュー表をくれました。 肝鬱で脾がコテンパに弱っているし 脂っこい食事、夜中のおやつ、 クリームと名のつくもの(アイス、ケーキ、チョコ)を避け 徹底的に和食生活することにしました。 冬になり、学校の暖房が暑くて逆上せが酷くなり 眠ることができなくなりました。 冬場寒冷となるべき時に反って温暖であったり、 厚着し過ぎたりしても精気を外洩れせしめ「陰虚」の体質を作ってしまう。 同気相求むですね。 香辛料を控えるように、 カイロ、ストーブ、入浴 直接熱に当たる事を避け 重ね着して暖をとる。 毎晩22時には寝る! 院長から生活指導もしていただきました。 「精を蔵さずして発生する所の温病」 精を蔵さず陰虚となり「陰虚伏熱」   国試が近づくにつれ 精神的に追い詰められ疲れがピークの中、 今年は立春と卒試が重なりました。 立春になると毎年決まって発熱する私は、 インフルもコロナの大流行もあり 異常に気が立っていて この頃から右の太白と公孫の間が痙攣し始めました。 脾が悲鳴を挙げてるのかなぁ・・・ 国試が終わるとピタッと止みました。 冬から春にかけての季節の変わり目 「木の芽時」に国試や入試がある日本は酷… 治療を通して面白いなぁ〜と思ったのが、 体の変化と治療後のリズムがわかってきたことでした。 そして鍼だけで乗り切れるか、 鍼の効果を妨げないように 秋頃からサプリも漢方もやめました。 治療の翌日は、力が抜けて木偶の棒になります。 「頑張れない日」ができました。 初めは勉強できへんやんか…と 嘆いたてましたが、 ちゃんと植物が育つように大地を整えて 上にばかり行こうとせんと 大地にも根を張れるように 敢えてそうしてくれてはるんやと思うようになりました。 翌々日からちゃんとヤル気スイッチが入りました。 コロナと切っては切れない3年間、 学校でマスクを外したのは卒業式が初めてでした。 コロナ世代やと悲観したこともありましたが、 後遺症に鍼が効くことも学べました。 師との出会い 鍼師を生業としたいと夢を抱く同志 応援してくれた家族や友人 満足いく学生生活が送れました。 これからやりたかった勉強をして 早く臨床に立てるようになります。 参考文献:「温病の研究」 楊 日超著  

単純化など

単純化 ありがたい事に最近色々やることをやらせて頂いている。 すると色んな余計なものが入りにくくなってきた。 余裕が無くなるとミスを起こしてしまう傾向は相変わらずですが、そうならない様に自分をコントロールしていきたい。 やるべき事に向き合ってさっさとクリアしていく。 そのためにも自分の中で色々単純化させていく必要あり。 バイアスを取っ払う。 治療にも繋がる。   批判的思考 自分は裏が見えていない事が多々ある。 何か形を受け取ったものも、内包されるものが違っている事がある。 その違和感に気付けるか。 先に起こるものへヒントが隠されている事もある。 思い返せばでは遅い。 ある種の健全な疑う心も必要。 清濁全て飲み込める様に。 それを瞬間に判断できる様に色々経験を積む必要あり。   繕うな 良いものを作ろうとした時、そこへ自分がどの程度関わる事が良いか。 まだ配分が上手くいっていない。 目的の達成のためにどうすればいいか。 人を信じてお任せするところはする。 お任せして良いかわからないなら相談する。 そこを任せられないのもある種のエゴ。 自分の弱さ。   人と向き合う どんな忙しかろうが寺子屋の時にお身体を貸して頂いている患者さんにきちんとで向き合う。 向き合い方が全然足りない。 患者さんに限らず、大切にすべき人たち全員に言える話だと思う。 となって来ると相手への話。 本質的に大切なのは相手の事をどれだけ考えれるか。 良い面も悪い面も向き合う。 というか善悪なんてないから。 それがどの様な現れ方をするかというだけ。 わかっていたら躱せるものも増えてくる。

表陽の虚は胃腸の虚に係がる

傷寒論攷注 「案ずるに前條云う所の悪寒已めども、「発熱汗出」然れども猶戸隙の風、傍人起居衣袖の扇風を悪、其脈必ず浮緩、此の証元来表気疏泄有り、故に邪の発散は表実証于速い、然れども表陽の虚は胃腸の虚に係がる、故に表実の一汗にして解するに比べれば、則ち其癒は却って遅く…」   この文から色々発展して思考できそうです。 ここは中風について述べている文で、表陽の虚がなぜ胃腸の虚に繋がるのか。 ここの繋がりはなんなのか。 調べていきます。   傷寒論攷注 「案ずるに「中風」の一証、其人素衛気疏泄して堅からず、或いは労力奔走等の事有り、陽気を擾動かし、表をして開泄せしめて、其虚隙に乗じる也…」   これは霊枢の下の文に繋がると思います。   『現代語訳 黄帝内経霊枢』 営衛生会篇 P 340、341 「 「黄帝がいう。人が熱い飲食物を食べて、これが胃中で未だ精微物質に消化されていないのに、食べるとすぐに発汗する。汗は顔面から出ることもあり、背中から出ることもあり、半身だけ出ることもある。この様に衛気が通常の通路を通らないで、汗となって出るのは何故か。」 岐伯が答える。 「それは、外表に風邪の侵襲を受けて、腠理が開き、毛孔は緩んで、衛気が体表に向かって走り、正気の通路を通ることができないからです。 これは衛気の本性が慓悍ですばやく、どこかに弛緩して開いている部位があれば、そこから出ていこうとするためです。」 」   とりあえず汗に関しては風邪に襲われて腠理が開き、衛気がそこから出ていくから。   『現代語訳 黄帝内経素問』 五臓別論篇 P212 「 黄帝がいう。 「気口の脈を単独で診察するだけで、五臓の変化を知ることができるのはなぜであろうか。」 岐伯がいう。 胃は水穀の海であり、六腑の源泉となっています。 飲食物は口から胃に入り、全て胃に貯留し、脾による輸化の働きによって五臓の気を滋養しています。 気口もまた太陰経であり、さまざまな脈に朝見することを主ります。 こうしたわけで、五臓六腑の気と味は、いずれも胃に源をもって気口に反映するのです。」 」 」   肺経が脾胃の気を受けている事が分かります。 手太陰肺経の始まりである中府の名前も 「中焦の気が集まるところ」 である事から納得できます。   また、脈診で寸口を取るのは、八会穴の脈会である太淵あたりが良く反映されるからではないかと思いました。   最初の傷寒論攷注の文の 「表陽の虚は胃腸の虚に係がる」 とはこういう事なのかなと思いました。   『中医臨床のための方剤学』 P 29 桂枝湯「生姜・大棗の配合は、脾胃を昇発し営衛を補充し振奮させる。」 とあり、桂枝湯に脾胃の薬が配合されている意味にも繋がると思いました。   参考資料 『現代語訳 黄帝内経霊枢』 東洋学術出版社 南京中医薬大学編著 『現代語訳 黄帝内経素問』 東洋学術出版社 南京中医学院編 『中医臨床のための方剤学』 東洋学術出版社 神戸中医学研究会編著

順気一日為四時篇 第四十四(01)

黄帝曰、願聞四時之気。 岐伯曰、春生、夏長、秋収、冬蔵、是気之常也、人亦応之。 以一日分四時。 朝則為春、日中為夏、日入為秋、夜半為冬。 朝則人気長、長則勝邪、故安。 夕則人気始衰、邪気始生、故加。 夜半人気入蔵、邪気独居干身、故甚也。 黄帝曰く、願わくば四時の気を聞かん。 岐伯曰く、春は生、夏は長、秋は収、冬は蔵、これは気の常なり、人もまたこれに応ず。 以て一日を四時に分つ。 朝は則ち春を為し、日中は夏を為し、日入は秋を為し、夜半は冬を為す。 朝は則ち人気が長じ、長則ち邪に勝り、故に安なり。 夕は即ち人気が衰え始め、邪気が生まれ始まる、故に加なり。 夜は人気が蔵に入り、邪気が独り身に居り、故に甚だしきなり。 【参考文献】 『黄帝内経 霊枢 下巻』東洋学術出版社

脈診について

ある患者さんの脈を見せてもらった。 処置の前後で、自分には 脈の幅や硬さつまり形が(ほとんど)同じに思われた。 一方で 処置の後の脈には、 指腹を通りすぎた直後に伝わってくる 余波というか余力というか、 前に進む力の様なものが加わったと感じられた。 それが脈状の印象を確かに変える。 あるいは処置後であることを知る 自分の主観がそう感じさせるのか。 訓練を積んでいく中で、 今回の様なケースでも前後で形状の差異を 拾えるようになっていくのか。

4月のこと。

4月から臨床現場で問診、切経をさせていただく ことになりました。 先生が「5分で帰って来てください」 と仰っても、 患者さんのペースに嵌ると易々とタイムオーバー。 寺子屋の日の問診は 初日は2人、翌週は4人、今週4人。 え?問診はひとりじゃないの? と内心焦りながらもやるしかない。 先生からの「愛ある鞭」です。   その後、証立てをするようにと ご指導いただいていますが、 興奮して全くまとまりません。 問診、切経「だけ」だと思っていましたが 体力の消耗がとてつもなく激しいのです。 恥ずかしながら、問診と問診の合間の 考察中、寝てしまいました。 【4月の反省と課題】 1週目: ただ症状を聞いてるだけ。 突っ込んで聞かないといけないこともある。 2週目: 自分を衛ること学ぶ。 切経の手の形の工夫を学ぶ。 3週目: 主訴に引っ張られ思い込んではならない。 本質が見えなくなる。 無心で5分短期決戦は集中できる。   色んな先生の言葉が寺子屋で飛び交います。 言葉で聞いていて分かった風になっていても、 自分で実際に体験しない事には分からんのだなぁと思うのです。 めちゃくちゃ緊張します。 緊張状態やと上手くいったためしがありません。 院長が「楽しんで」と仰っても 果たして、そんな日が来るのだろうか? 自問自答することもあります。 しかし、臨床を見学させていただくと 楽しくてたまらない。 そして、毎度毎度へこたれていても 身体がもちませんから、 学ぶ時、遊ぶ時、寝る時…と メリハリをつけて、 心身共に解放する時間を作っていきます。     最近、通勤電車で 「老中医の診察室」 著:柯雪帆 を読んでいます。 先生たちが症例検討したり、 治療過程やカルテが記載され、 非常に興味深くワクワクします。 一鍼堂の臨床見学でも芽生える気持ちと同じです。 私もこんな風に寺子屋の仲間と 症例検討できるようになりたいなぁと思います。 先ずはひとつひとつ、 与えて下さった機会を大切に。 失敗を恐れず現場を「楽しむ」気持ちを 数%ずつ増やしていけばいきたいです。