学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

瘀血について

瘀血は病理産物であり、発病要因でもあり、疾病を引き起こす内部要因。 瘀血の症状は複雑多岐に渡るが、1番多いものが疼痛。 中医学では瘀血について統一された文献はないが 瘀血という病変には様々な名称があり、いずえの名称においても 病状の軽重、経過の新旧、性質などが表現されている。 (滞血、留血、閉血、蓄血、宿血、乾血、 老血、死血、敗血、悪血、賊血など) 滞血、留血、閉血:血液が蓄積して流れず、滞りふさがったもの 蓄血:一般に発病が急激で中・下焦の瘀血。全身性の瘀血を指す場合もある。 宿血、乾血、老血、死血:経過が長く、瘀積が古く短時間では散らせないもの 敗血:血が既に腐敗し正常な生理機能が失われた状態 悪血、賊血:瘀血が人体に及ぼす危害が凶悪で残忍であることの形容 たくさんの表現があるけど、どれも「瘀血」という1つの名称で まとめられている。 参考文献 新版 東洋医学概論 / 医道の日本社 中医病因病機学 / 東洋学術出版社

内受容感覚

寺子屋に通い始めて、近ごろ段々と、自分の身体の不調和が気になるようになってきました。 椅子に座っていても、坐骨の椅子に当たる感覚が左右で違っていて、明らかに右より左の方が強く当たる感覚があり、毎回座るたびに違和感で居心地が悪い気分になります。 他にも立位の時、足裏が外側重心になりがちで内側が浮いている感じがします。リラックスしている時や外部の目がない時などがより顕著に現れるようです。 手のひらの感覚も左右で違っていて、左手に比べると右手の方が感覚が鈍い感じがします。それに右手の方が冷えやすい傾向がある気がします。 これまでそんなことなど気にした事がなかったですが、日常的に鍼灸院に通う様になり、四診の真似事をしているうちに、ちょっとした違和感が意識に昇るようになってきたのかなと思っています。 なので、改善できるものは直したいと思い、骨格の歪みや内蔵の不調和を整えるためにセルフケアの方法を模索中です。

「10/7(日) 学生向け勉強会」の感想

講師は、盧先生より学びました。 私は現在、鍼灸学校の2年生です。 日々、書物を目にしたり妄想を繰り返したりする日々を過ごしておりますが、 「自分なら、○○なのかな~」とシュミレーションをしたりもします。 それが1年生とは違うところと感じています。 書物などを読み進める上で再確認できたのが、”帰納”と”演繹”。 【帰納】 個々の事例の観察より、これを含む一般命題を確立する事。 一つの症例より他の患者の症例も、このケースであろうとする。 【演繹】 1つまたはそれ以上の命題より、論理法則に基づいて結論を導出する思考の手続。 学術論議を症例を元に構築していき、結論を推定する。 本日学んだ事の一つで重要な事だと感じています。 歴代医家たちのカルテの集積が、症例集であって絶対的な答えではないのだろうと思えます。 学術的に議論の構築を進めることも重要に思いますし、 現実の臨床を繰り返すことと、歴代医家たちのカルテの集積とを見比べることも 精度を高める為に必要な事なのかと思います。 今年のノーベル賞受賞者の本庶佑博士は、記者の質問に 「・・・教科書に書いてあること、文字になっていることを信じない、疑いを持つこと」 と答え、有名な論文雑誌も疑う対象の例外ではないと強調されています。 「自分の目で物を見る、そして納得する。そこまで諦めない」 とも答えらています。 考えていた事と学んだ事がリンクする機会が多かったように自分では思いました。 座学をし、二礼二拍手の効果を実感し、病床にて臨床実技をし、、、 時間のある限り、幅のある講義を試そうされていた様に思います。 お疲れ様でした。次回も楽しみにしています。 最後になりましたが、機会を頂いた院長にお礼申し上げます。 平成30年 秋 稲垣 英伸
木

ある患者の所見から

ある患者の所見から── 気虚がベースにあり年齢的にも腎精の減退は必至。 心火の過度の亢進の元に 心腎の不交が患部の症状を引き起こしている主因と想定していた。 治療中に鬱熱が発散される様が見られる等の所見が 当初こそ見られたものの最近ではそうした著しい変化が追えない。 本格的な寒気到来に合わせ体調は悪化。 寒邪を感受、裏に入り 程度のきつい手足厥冷と浮腫は定着気味。 以前にも増して処置後の変化を追うことが容易じゃなくなってきた。 最初の検討のまま只今寒症の所見が表に強く現れていると考えるべきか。 秋口には隠れていた本態が上下で現れていると捉えるべきか。 そんな時期に手の冷えが緩和が確認される日があった。 胃の気を動かして後押しをすべく配穴に変更を加えて処置。 次回に繋げる。

脈診で

患者さんの体を診せてもらい、 脈診で『やや数』として報告したところ、 「脈が細いからそう感じるかもしれないが速くはない」 と聞き、そのあとすぐ、実感を伴ってそれを知る。 処置後、テンポは同じで、脈幅が広がった。 指腹を通して受ける印象がガラリと変わる。 先程の言葉の意味をここで知る。 気血の流れを滞らせていた邪が動く様しむけた、 と説明を受けた。 こういう変化の仕方のときには、 調子が上向くことを予感させるものがある。 できるなら、明日や明後日の脈をみてみたい。
昨日が満月

学校の実技の時間で

授業で、あるテーマのもと、足部、腰部、腹部のツボにお灸を据えることに。 足部で太渓、水泉、復溜との指示だったけど 若干変更してクラスメイトの足で冷えが気になるところにやってると 先生から、場所が違う、(実際にやっていたツボが)陽経だからお灸は駄目、 との指摘をいただく。 陽経だから、とだけの説明では言葉が足らない・・ 消化するまでに少し時間がかかったけど、 指導の仕方にも色々あるのだなと考えることにしたら、 いま与えてもらっている環境について違う角度で見れることに気づく。 いよいよ週にひとコマだけになってしまった実技の時間を 次に活かせるように。

所見の記録 1

友人の体を診せてもらって その所見の記録。 もともとよく日焼けしていて色黒なのに 顔だけ抜けたように白い。 顔全体に乾燥の程度がきつく皺が深い。 そして、足首から下、特に踵は乾燥が顕著。 脈は細くタイミングがやや不規則だが 特にはやくうってはいない。 舌体は色が暗くてやや青みがかって見える。 薄白苔。 (続く)

脈診(01)

二十八脉 浮脉 ・軽く指を当てると拍動が感じられ、按じると感じ方が弱くなる、もしくは感じられなくなるもの。 ・風邪が表にある場合、陽邪が存在する場合、陰陽の制約関係が失調した場合。 沈脉 ・軽く指を当てただけでは拍動は感じられず、筋骨の間まで按じると感じるもの。 ・病邪が裏に入った場合、内生の邪がある場合、陽気が損傷した場合。 遅脉 ・脈拍が遅く、1呼吸に3拍以下のもの。 ・陽気の損傷など。 数脉 ・脈拍が速く、1呼吸に6拍以上のもの。 ・陽邪(暑邪。火邪)を感受した場合、内熱・内火がある場合など。 虚脉 ・浮・中・沈いずれも無力で、指を押し返す力の弱いもの。 ・気血が不足した場合など。 実脉 ・浮・中・沈いずれも力強く指を押し返すもの。 ・正気が充実している場合、邪正相争がある場合。 伏脉 ・沈脉より深く、骨につくほど重按して初めて触れるもの。 疾脉 ・脉拍が極めて速く、1呼吸に7,8拍以上のもの。 滑脉 ・脉の流れが滑らかで、円滑に指に触れるもの。 濇脉 ・脉の流れが悪く、ざらざらとして、渋滞したようなもの。 短脉 ・脈の長さが短く、寸・関・尺の範囲に満たないもの。 ・気の推動作用が低下、気血の運行が滞った場合など。 長脉 ・脉の長さが長く、寸・関・尺の範囲を超えるもの。 ・陽邪を感受した場合、内熱・内火がある場合など。 弦脉 ・琴の弦に触れたような、長く真っすぐで緊張したもの。 ・肝の疏泄失調により気機が失調した場合など。 緊脉 ・張った縄に触れたような、緊張した有力なもの。弦脉に似る。 ・寒邪の侵襲を感受した場合など。 細脉 ・脈幅が小さく、細かいが指にはっきり感じられるもの。 ・陰血が消耗した場合、陰血が相対的に減少した場合。 微脉 ・極めて細く、柔らかく、拍動がはっきりせず、按じると絶えそうなもの。 洪脉 ・浮位で触れ、脈幅が大きいもの。拍動が勢いよく触れ、去る時に勢いが衰える。 結脈 ・脈拍がやや遅く、不規則に時々止まるもの。 代脉 ・脈拍が規則的に止まり、拍動が回復するまでの間欠時間がわりと長いもの。 促脈 ・脈拍が速く、不規則に時々止まるもの。 緩脈 ・脈拍が1呼吸に4拍と緩やかで、遅脈より少し速いもの。 芤脉 ・浮位で触れ、脈幅が大きく、軟らかい。按じると中空で、脉の輪郭を触れるが中が空虚なもの。 革脉 ・浮位で触れ、脈幅が大きく、緊張していて、按じると中空なもの。弦脉と芤脉を合わせたような脉。 濡脉 ・浮位で触れ、脈幅が小さく、軟らかい。少し按じると絶えそうなもの。 弱脉 ・沈位で触れ、脈幅が小さく、軟らかい。少し按じると絶えそうなもの。 散脉 ・浮位で触れ、拍動のリズムが一定せず、按じると消えてしまうもの。 動脈 ・脉の長さが非常に短く、関の一点に現れ、脉が速く、円滑に触れるもの。 牢脉 ・沈脉あるいは伏脉のように沈んでいて、弦脉のように緊張していて、拍動が強く有力なもの。 ★ 時間のある時に、先生がたと練習させて頂いておりますが、ダメ出しやアドバイスを忘れない為に、”脉とり器”を自作しました。 脉診での悪い癖の再確認と、教えて頂いた事の癖をつけるために。 【参考文献】 『新版 東洋医学概論』医道の日本社
日にあたる猫

食べることについて②

皆さまこんにちは、イワイです。 前回の続きです。 〝後天の精〟とは生まれ持った〝先天の精〟とは別に 飲食物から補います。この後天の精の全身へのルートをみてみますと、 後天の精 ↓ 別名 水穀の精微といわれる ↓ 一部は気、血に化生→全身の組織、器官に行き渡る ↓ 残りの一部は 腎 に収まる となっています。 次は〝精〟の作用についてです。①〜③ ①生殖 ②滋養→人体の組織、器官に滋養する 詳しくみてみると、 精は必要に応じて、血へ変化。 ↓ 血も旺盛、正常に各組織、器官を滋養。 精は気へ化生。 ↓ 人体の新陳代謝を推動、抑制し生命活動を維持する。 精は人体を構成する基本物質と捉えられており、 東洋医学では精が充足していると、 生理機能は正常に働くと考えられています。 ③神の維持 神:広義では、生命活動の総称であり、精が充足することで、神の機能が保たれる。 狭義では、精神、意識 、思惟活動を主るもの。 ここからは、勉強した感想です。 飲食物を食べることで、西洋医学的に考えるとエネルギー源となるということ、一方で東洋医学的に考えると、エネルギー源という役割と五臓六腑が正しい働きを出来るようにしていたり、精神活動も主ることになるので、幅広い意味で捉えることが出来ることに気づきました。 【参考文献】 『新版 東洋医学概論 』東洋療法学校協会

日々の発見

○ 格言 パニックを起こす私にも ポンっと思い出せる先生の言葉があって、 その言葉は大抵10文字以内ぐらいです。 カルテに書き留めた走り書きやメモを読み直たり、 先生とお話しして突き刺さるシンプルな言葉。 今の支えとなり、課題であり、目標となっています。     ◯ 波長が合う ガードが堅い患者さんだ、とそれとなく聞いていました。 「先入観は置いときましょう」 と下野先生から言葉をいただき、どんなもんかなぁと 患者さんの世界感にお邪魔してきました。 中々言葉では表現できませんが、 自然と問診、切経ができる不思議な経験をしました。 これを波長が合うという事だそうです。