学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

衛分気分営分血分

今読んでいる本です。 以前から衛気営血についてしっかり向き合ってこなかったので、温病学はずっと気になってた本でした。まずは入門となっているので理解しやすいかと思ったのですが、やっぱり簡単ではないですね。 でもとても勉強になります。 皮膚病なんかに応用できそうです。

腹をうかがうにあたって

腹診を学ぶにあたって理解があやふやな用語をまとめてみました。 心下痞(しんかひ)=心下痞満(しんかひまん) 心下とは胃脘部を指す。胃脘部に気機の阻滞によって痞えたような不快がある。患部に疼痛はなく押さえると軟らかい。 心下痞硬(しんかひこう)=心下痞鞭(しんかひこう) 硬と鞭は同意語。気機の阻滞により胃脘部に痞えたような不快感があり、患部を押さえると硬く抵抗感がある。また心下痞硬の一種として心下部が菱形状に抵抗が強い心下痞堅がある。 どうやら心下痞は自覚症状のみですが、痞硬の方は他覚的に抵抗があって場合によっては疼痛もある感じです。 心下支結(しんかしけつ) 胃脘部が詰まったような不快な煩悶感がある。 少腹急結(しょうふくきゅうけつ) 左の前上骨棘と臍を結んだちょうど真ん中あたりに索状物を触れ、押したり按じると響くように痛むもの。瘀血の症の一つ。 小腹腫痞(しょうふくしゅひ) 右の腰骨と臍を結んだ線の上から3分の1あたり、回腸部付近にしこりや圧痛があるもの。瘀血の症の一つ。 一語でわかる中医用語辞典(源草社) はじめての漢方診療十五話(医学書院)  

小児の舌診

地図舌について調べていると 地図舌は小児によくみられると記載されており(針灸舌診アトラス P46より) なぜ小児によくみられるのか疑問に感じたので考察します。 舌苔の剥落は陰虚、血虚、胃の気の衰を意味することから、 小児は陽の気が強いため熱により苔が剥げている。 また、臓腑がまだ発達しきれていないことから胃の気も不十分なため地図舌が多いのかなと思いました。 実際に小児の舌を診ることがなかなかないので、機会があればみてみようと思います。 参考資料 針灸舌診アトラス 緑書房
苔を育成中

胖大にて白苔の舌を観察します。

【舌診(09)】 こんにちは稲垣です。 患者さんのHさんに舌の研究の為にご協力頂きました。 学術の為にご協力頂き感謝いたします! 《令和3年1月22日》 表は白苔が強く水泛しているように思います。 嫰であり、胖大。 湿に覆われているように思います。 表と裏の違いが謙虚。 舌下静脈が中央に近い形でストレートに伸びている。   《令和3年1月27日》 表は全苔より苔の剥離が診られ、 溢れていた水が引き始めているように思います。 胖大はやや狭まりつつあるように思いますが、 22日よりも白苔は強く感じます。 裏は舌下静脈の形は変わりませんが、色が薄くなっています。 舌裏全体の色が淡くなっていますが、 左前に舌瘡のようなものが出来ています。   《令和3年1月30日》 苔全体が薄くなっているのが顕著。 剥離され舌体がみえるところと苔との境目が緩やか。 全体的に赤みを帯びてきたように感じます。 全体的に水が引いた状態と共に 歯痕も少なくなってきたように思います。 舌裏の色合いがかなり薄くなってきており、 舌下静脈も姿が薄くなってきたように思います。   苔が少なくなる経過には、 一時的に苔が強くみえる現象があるのかもしれないと感じました。 これは苔だけの現象ではないのかもしない、と感じております。 来院と来院の間に何があったのか、 舌の情報だけでは足りないところです。 皮膚の肌荒れも、おさまりつつあるように感じています。

病因について(3)

自身に降りかかった病について~ 以前に目の病気を患いました。 正に、お先真っ暗・・の感がありました。 当時の健康状態では、肝臓が極めて悪い状態。 (現在は問題なく完治しております。) 【五行】 ・五蔵  肝、心、脾、肺、腎 ・五官  目、舌、口、鼻、耳 東洋医学の道に入り”肝”と”目”の繋がりを学ぶにつれ、感嘆します。 肝を傷る原因とは・・ 【内因】 〇七情 ・怒   気機を上昇させる    肝 ・喜   気機を緩ませる     心 ・思   気機を鬱結させる    脾 ・憂   気機を鬱滞させる    肺 ・悲   気機を消耗させる    肺 ・恐   気機を下降させる    腎 ・驚   気機の乱れを起こす   腎 当時の年月を思い出せば、”怒”というのが日常であったように思います。 肝の持ってる昇発という特性が過度となり、蔵を損傷させていたのでしょうか。 鶏が先か?卵が先か? 肝を損傷したので、易怒となるのか・・ 易怒となったので、肝を損傷するのか・・ デフレスパイラルの様に悪循環に陥った先に”病”があるように思います。 〈肝火上炎〉 肝気鬱が火に変化し、気と火が上逆したために起きる事多い。 ...

不問診断学

「不問診断学でいきましょうかー」 突然の下野先生のひと言に??? 望聞問切の「問」を省くということだそうです。 思い返すと… 短時間で何人もの患者さんを診ておられる下野先生は、必要なことを聞いて日頃から不問診断に近いことをされているのかなと思います。 私がやってることは、望聞問切の「問」だけです。 問診の場に色々と引き出そうと、長くなってしまいます。 それは、やはり私の中で切経と病因病機が紐付けされていないから、問診に頼りたくなるのだろうなと思います。 でも、問診しても取捨選択できないし、 果たしてそこまで必要なんか? 「頭痛」といわれて、 頭痛の病因を見てもあまりにもいっぱいで、 え?肝火かな?脾虚かな? とかあれこれ考えるから混乱。 「難聴」「目が痛い」「鼻水」… 聞けば聴くほどいっぱい症状が出てきて、 全部調べたところで、パズルのピースみたいにピタッとはまるまで何時間もかけて、結局辻褄が合わず答えも出ず…あ、こりゃ私の身がもたへん。 何週間か前に下野先生が仰っていた 「近所だし」という言葉が今となってジワジワ来ます。 それなら、もっと大きく捉えて、清竅に行き渡らない生理学を調べた方がシンプルではないのかな?   患者さんには申し訳ないけれど、 「あ、はい、頭痛ですか」 と、サラッと通り過ぎて行った方が良いのかもしれません。 まだ1回だけですが、不問診断学、やってみると面白いですね。 今の私は聞いてもわかんないんだし、 聞いたとて結局自己満足なのかもしれません。   ○ 写真のこと ヒレンジャク GW、実家でBBQをしていたら聞き慣れない鳥の声。 日本にいるのは冬で個体数は少なく、とても珍しい鳥だそうです。

雰囲気など

雰囲気 最近の状況になると色々自身の課題が見えてくる。   この課題を解決する為にも自分を柔軟にしよう。   どういう心持ちならその雰囲気になるか、どうすれば解除できるかも体感できた。   今は鍼灸師として生きていくための振る舞いが勉強になる状況だと思う。   自身の成長の機会として存分に活用させてもらおう。   環境ではなく自分を変える。   電車の中で 乗車中、座っていると横に人も座っていないのに隅に寄っている自分に気づく。   無駄な気遣い。   緊張が生まれて体が硬くなってしまっていた。   いらないものでした。     鬱 最近、鬱の雰囲気を鮮明に感じる事が出来た。   先にあると事前に察知できていれば避けれるものなのかもしれない。

逆子の灸

学校の授業で、 逆子に効く灸は至陰であり、鍼灸師ならみんな知っている有名な経穴の一つだと教わりました。 でもなぜ至陰が逆子に効果あるといわれているのか?理由が気になるので調べてみました。 逆子は中医学では「腎の気に問題がある」と考えられる。 至陰は腎経ではなく膀胱経なのに、なぜつかわれるのか? 腎と膀胱は表裏の関係にある 中医学では表裏を応用した治療法が多様され、1つ1つのツボまで陰陽や五行に分類する。 至陰は「金」に属し「金」は「水」の母。 水(腎)を治療するので水の母である金に属するツボを選んでいる。よって至陰がそれにあたる。 (『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』著 小金井 信弘 より抜粋) 至陰を使うことは、逆子=至陰の灸と、ただ暗記するよりかは理解できたのですが、 では、腎経のツボをつかったら効果はどうなのか? そもそも逆子は「腎」だけの問題なのだろうか? 気になるので、逆子について中医学の婦人科系の本なども読んでみて引き続き探ってみようと思います。  

六經病機(02)

太 (01)はなはだしい。 (02)とおる。 (03)おおきい。 (04)尊稱に用いる。→太后、太君など (05)秦・大に通ず。 (06)夳に同じ。 (07)姓。 明 (01)あきらか。あかるい。 (02)あきらかにする。 (03)あきらかに。はっきりと。 (04)あける。夜がしらむ。 (05)よあけ。あけがた。 (06)あけて。つぎ。 (07)ひる。日中。 (08)あかるみ。 (09)おもて。そと。うわべ。 (10)ほがらか。 (11)おこる。ひらく。 (12)大きい。 (13)さかん。 (14)陽。陰の對。 (15)雄。雌の對。 (16)有形。 (17)この世。現世。 (18)かみ。神靈。 (19)日。月。星。 (20)天。 (21)賢人の述作をいう。 (22)よく治まる。ひらけた國。 (23)視力。 (24)たぐふ。 (25)水道。水の流れみち。 (26)ちかう。盟に通ず。 (27)萌に通ず。 (28)孟に通ず。 (29)猛に通ず。 (30)望に通ず。 (31)朝代の名。朱元璋が元を滅ぼし建てた國。 (32)諡。 (33)姓。 (34)眞言の異名。 少 (01)すくない。すこし。 (02)すこしく。わずか。やや。 (03)すくなしとする。不足に思う。 (04)そしる。かろんずる。 (05)しばらく。しばらくする。 (06)おとる。 (07)かすか。おとろえる。 (08)へる。 (09)かく。 厥 (01)石を発掘する。 (02)ほる。 (03)つくす。つきる。 (04)つく。突きたてる。 (05)病名。のぼせ。足が冷え、頭がのぼせる。 (06)その。それ。 (07)の。 (08)句調を調へる助辭。 (09)みじかい。又、尾の短い犬。 (10)石の名。 (11)ゆれ動くさま。 (12)蹶に通ず。 (13)橛に通ず。 (14)古は氒につくる。 (15)姓。 【参考文献】 『大漢和辭典』大修館書店 (太:第三巻763頁、明:第五巻763頁、少:第四巻89頁、厥:第二巻659頁) 『中医病因病機学』東洋学術出版社

暑邪

6月も後半、梅雨の時期真っ只中で、これから暑さも増してだんだん蒸し暑い季節になってきます。 テレビで、今年は3年間のコロナ生活明けなので、今まで屋内での閉じこもりがちな生活をしていたせいで、暑さに慣れていないため、熱中症になる人が激増するであろうと注意を呼びかけていました。 確かにそうかもしれないと思いました。 それにこのところの地球温暖化での猛暑化が追い討ち。   蒸し暑い日は、湿度が高いせいで、普段より汗が乾きにくく、乾くことで体を冷やすことがしにくくなるので、内熱がこもりやすくなります。   また湿度が高いと、喉の渇きも感じにくく、口渇を感じた時にはかなりの脱水状態になっているとも言われます。   健康な人は、暑い日が続くと身体は次第に暑さに慣れて、暑さに強くなっていきます。でもこれは一昔前の時代の話かもしれません。 現代人は近代的で便利な生活をしている上に、昨今の異常気象の影響も大いに受けています。 不規則な生活や、寝不足、暴飲暴食、七情過多などなど、ちょっとしたことで自律神経は乱れます。 自律神経がうまく働かない人は、汗をかくことや、心拍数の上昇、皮膚血管拡張によって身体の表面から空気中に熱を逃す熱放散がうまく働かなく、体温調整が難しくなります。 熱中症までにも行かなくても、暑熱が体内にこもってしまって体調を崩すきっかけになる人も増えるでしょう。院にもそんな患者さんが増えるのではと思っています。 暑邪によるリスクを回避するためにも、普段の生活を振りかえってみなくてはなりません。