学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

先週の患者さん

  先週の患者さん 以前見たことのある空気感だった。 脾虚がベースにあり気遣いをされる方。 ストレスを受けていてもどこか他に気を使われている。 ストレスを受けたとしても体質や本人の処理の仕方で傷つく臓腑は違う。   また、自身がここが気になると先生に報告した穴で治療するとどうなるか。 以前別の患者さんで聞いた話を思い出した。 匙加減を間違うときっと暴発してしまう。   直接的、表裏と二つの側面から難しいのかと想像。   フットサル 鍼灸とは全く別の話です。 フットサル選手の感覚を知りたくて、 「ガチガチの個サルより緩い個サルの方がドリブルが難しくないか?」と聞いてみた。 帰ってきた答えがブレースピードが早すぎると相手によっては反応できないから、そういう時は自身のプレースピードも下げてプレーするらしい。 ガチガチならガチガチ、小学生なら小学生とそこに応じたスピードでプレーすると上手くいく。 とは言ってもやはり自身に近い方が楽で、小学生相手が一番難しいらしいです。 色々役立てそうな感覚だと感じました。   手 手で覚える。 この事を明日はより強く意識いこうと思います。   その為にもきちんと集中します。   周辺 どんな状況でも周りへの意識を忘れずに。 そこが抜けた瞬間治療どころでは無くなる。   気遣い 受付をしていて、診察券を返すときに予約時にメールアドレスを伝える。 その時に自身が不親切な案内だった。 その事実が自身の課題を表していると思った。 改めるべき点。 優しくないといけない。
テントで

硬さ 柔らかさ

診察で 各所の情報が、そもそも検討するのに足る量を拾うことができていない 尺度がない その中で観察した情報をすぐに解釈しようとして、できない(できるはずがない) 切診において相手のからだのいづれか部位に接している時に 触れているその部分だけを見て 情報を取りにいく意識が自分の体も思考も硬くしていることに 先輩のされる様子を見て気付かされる 鍼治療を受ける中で気付かされた 自分が力んでいたことを本当に知るのは体の力が抜けたときだった 能動的に取り組むことと硬さはイコールでないのに そうさせているものは何か (覚え書きとして)

柴胡桂枝湯

まずは方剤の勉強から 柴胡桂枝湯 組成は小柴胡湯+桂枝湯からなっています。 小柴胡湯 柴胡 黄芩 ーー清熱和解 人参 炙甘草 大棗 ーー益気調中 半夏 生姜ーー和胃降逆 柴胡が肝胆の疏泄機能を調節し、少陽経気の流れを通じさせ、黄芩と合わせることで少陽経の邪熱を清する。本証は邪気が体質の虚に乗じて少陽系に入り込んできた病証なので、益気薬を用いて邪気の伝変を防ぐ必要がある。本方は清熱薬と益気薬を配合した扶正去邪の方剤である。 桂枝湯 桂枝ーー解肌発汗 温経通陽 芍薬ーー和営斂陰 生姜ーー桂枝の解肌発汗を補佐 大棗ーー芍薬の和営養陰を補佐 炙甘草ーー諸薬の調和 桂枝と芍薬は一散一収して衛気と営陰を調和する扶正去邪の方剤である。芍薬の収斂作用は、桂枝の辛散による正気の損傷を抑え、桂枝の辛散は芍薬の酸収による邪気の閉じ込めを防ぐ働きがある。 漢方方剤ハンドブック 東洋学術出版社 特に起床時と就寝前くらいによくゾクゾクした寒気を感じていたので、中医学的に考えると、衛気の運行が脈中と脈外の間で入れ替わるような不安定な時期に寒気を特に感じていたのかもしれません。 柴胡桂枝湯を飲み始めてからの変化ですが、確かに寒気はなくなったように思います。著しい寒波がなくなったということもあるかもしれませんけど... あと膈内のひきつり感もほぼほぼよくなったのではないかと思います。あと一年ぐらい前から急に視力が落ちた感じがしていて気になっていたんですが、それも回復しているようにも思います。特に夜に自転車に乗るような時はかなり見づらくなっていたのが、あれ?目がよくなってる?と思えるくらい、ライトで光るお店の看板や信号がクリアに見えるようになっています。肝は目に開竅するというので疏肝作用の改善の恩恵でしょうか。 でもまだ改善できていないところもあるので、ここに理気薬を加えてみたいです。  

処置後のからだで

切経で、腰部の経穴に 置鍼後にはその穴の部位を中心に 揺らぐように広がるものがあった。 (処置の前にそこに特に拾えるものが無かった) 処置後の患者は体の力が程よく抜けて 安心しているように見えた。 穴性について考察する起点にしたい。

舌診(04)

舌苔について整理する 【苔色】 白苔 表証を示し、傷寒の太陽病や温熱病の衛分証でみられる。 黄苔 熱証を示す。表に熱が留まったり、邪熱が裏に入ったり。 化熱もあり表寒化熱や陽虚の水湿不化をあらわす。 灰苔 裏証を示し、裏熱・痰飲・寒湿などでみられる。 黒苔 裏証を示し、熱極か陽虚寒盛など病変の重篤な段階でみられる。 緑苔 瘟疫や湿温などであらわれ、湿熱・痰飲などの化熱が考えられる。 霉醤苔 紅・黒・黄の混ざった苔で、湿濁が長期にわたって化熱を示す。 【参考文献】 『中医臨床のための 舌診と脈診』医歯薬出版社 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

三国志(01)

少年の頃にはマンガの『三国志』(著:横山光輝)を 数年に一回はマイブームが起きて夢中に読んでおりました。 私と同様に三国志ファンの友人が中国に観光に行った時の話ですが、 長江の武漢で色々と観て歩いて、今度は赤壁を見に行こうと観光船に乗ったとの事。 遊覧を楽しみ、そろそろ赤壁に到着かと思っていたら、 急に引き返して帰ってしまった!と嘆いていたのを思い出しました。 まだ中国といえば、”自転車と人民服”をイメージする時代の話ですが、 観光がビジネス化されていなかった時代では、 現地の人たちにとって自分たちの歴史であって、観光資源という概念が遠かったのかもしれません。 三国志の軌跡を観光したいと思い続けて数年が過ぎましたが、 観てみたい場所は様々あります。 ”赤壁”もそうですが、”五丈原”も訪れたい場所の一つです。 孔明最期の地であり、「死せる孔明生ける仲達を走らす」の場所。 それでは 「桃園の誓い」より物語を楽しみたいと思います。 【参考文献】 『三國志』(株)六興出版社

気海と元気

気海を考察していきます。 生気の海と呼ばれる経穴で、 穴性学ハンドブックでは補で「諸虚に」「培補元気」などとあります。   この意味を中医鍼灸臨床経穴学を中心に調べていきます。 P661 「下焦の気会穴、元気の要穴であり、臓気虚、真気不足、下焦の気機の失調によりおこる病証を主治する。」 「<治療範囲> 1・元気不足の病証 元気は、先天の精気が化して生じるものであり、その源は腎にある。先天の精気は「後天の源」によりたえず充足、滋養されており、三焦の通路を通じて全身に到達して、臓腑などのすべての組織器官の機能活動を推動している。 元気は、人体の生命活動の原動力となっているのである。 この元気が不足すると臓気は虚し(衰え)、また臓気が虚すと元気も虚す。 心、肺、脾、腎などの臓気が虚しておこる機能減退(病証)は、気海穴の治療範囲に入る。」   これを知るには、まずそもそも元気とは何なのか?と知る必要があると思いました。 調べると、どうやらこの概念の出発点は難経の様で、後世では「命門元気三焦系統理論」と呼ばれています。   中医学ってなんだろう P279 「「難経」の元気観 ・元気の由来 元気の源は父母の精なので、人は先天的に元気をもって生まれてくる。 そして人が生まれた後は、元気はさらに後天の精の滋養を受けて命門から生まれる。 ・元気の働き(様々な面から生命を支える) ①臓腑や経絡の働きを活発にし、さらに臓腑や経絡の働きを維持する ②外から吸い込んだ気を納め、呼吸を支える。 ③三焦は様々な気化(気の運動による変化)の舞台となるが、それを支えているのは元気。 ④外界の邪気から、人間を守る。」 P278 「命門元気三焦系統理論は、蔵象学説ほど細かい理論ではありません。独自の視点でシステムを捉えているという意義はあっても、理論体系としては大雑把なものです。そこでいまの時点では、「蔵象学説の不足を補うことができるもの」と捉えるのがよいと思います。」   →つまり穴性学ハンドブックで「諸虚に」と書かれていたのは、 「元気が虚したら臓に影響しやすいのですが、その際は色々な現れ方をします。 状況に応じて気海と適切な配穴を行って対処してください。」 と言っている様に感じました。   参考資料 中医学ってなんだろう 東洋学術出版社 中医鍼灸臨床経穴学 東洋学術出版社 穴性学ハンドブック たにぐち書店
日にあたる猫

食べることについて②

皆さまこんにちは、イワイです。 前回の続きです。 〝後天の精〟とは生まれ持った〝先天の精〟とは別に 飲食物から補います。この後天の精の全身へのルートをみてみますと、 後天の精 ↓ 別名 水穀の精微といわれる ↓ 一部は気、血に化生→全身の組織、器官に行き渡る ↓ 残りの一部は 腎 に収まる となっています。 次は〝精〟の作用についてです。①〜③ ①生殖 ②滋養→人体の組織、器官に滋養する 詳しくみてみると、 精は必要に応じて、血へ変化。 ↓ 血も旺盛、正常に各組織、器官を滋養。 精は気へ化生。 ↓ 人体の新陳代謝を推動、抑制し生命活動を維持する。 精は人体を構成する基本物質と捉えられており、 東洋医学では精が充足していると、 生理機能は正常に働くと考えられています。 ③神の維持 神:広義では、生命活動の総称であり、精が充足することで、神の機能が保たれる。 狭義では、精神、意識 、思惟活動を主るもの。 ここからは、勉強した感想です。 飲食物を食べることで、西洋医学的に考えるとエネルギー源となるということ、一方で東洋医学的に考えると、エネルギー源という役割と五臓六腑が正しい働きを出来るようにしていたり、精神活動も主ることになるので、幅広い意味で捉えることが出来ることに気づきました。 【参考文献】 『新版 東洋医学概論 』東洋療法学校協会

閃めく経絡

以前から気になっていた本を読んでます。図書館で借りれました。 「閃めく経絡」ダニエル・キーオン著 私は今まで東洋医学について記した本で、西洋人が書いた本を読んだことがありませんでした。振り返れば、ほぼ日本人か中国人で、韓国人は1人か2人くらいでしょうか。なのでとても珍しく感じました。ちなみにこの本はアマゾンでも好評価です。 著者はどんな人なのかと見てみたところ、救急診療専門医のイギリス人で、中国に留学して鍼灸を学ばれていたようです。 なので、もともと現代医学に明るく、特に発生学が得意なのか、その知識の上で鍼灸を学ばれて感じたことを掘り下げ、分析して想像した内容になっているのかなぁという印象を受けました。 著者は、「発生学からの知識に数学を取り入れて、鍼灸がどのように作用するか理解するようになる方程式を作り上げる。それは無限に複雑で美しい形であると同時に洗練された単純性を表したものになる。」ということを記しています。 今まで東洋的な言い回しに慣れてきた私には、いかにも西洋的な文面だなと感じざるおえませんが、このような考え方で西洋医学はここまで発展してきたのだろうとも思います。 まだ、この本を半分くらいしか読んでいませんが、著者は「気」とは何か、なぜ「経絡」がこのような配置になっているのかを、人体がどのように発生し、どのように作用しているのかを理解すれば明らかになると考え、発生学の見地から答えを見出そうとしています。 この後の展開が楽しみです。   近年、西洋圏でも東洋医学が盛んに学ばれ、人気があると聞いています。そうなることで、この著者のような人も増えてきて、今までになかったいろんな切り口で考えられるようになり、東洋医学もより発展していくかもしれません。そしてそうなればいいなとも思います。

舌診考察

[ケース①] 舌色 表 淡紅 裏 褪せた紅 気の虚損がありながらも、裏に熱をはらむのか。 舌形 胖大 歯痕 陽気を損ない気虚になって、津液の停滞を招き痰湿を生ずる。 脾の運化作用の低下か。 腫れたようにも見えて、湿熱をはらむのか? (腫れた舌は発熱やその後の舌にも見ることができると思う。) 舌裏 表より濃い色を呈し、気虚がありながらも内熱の存在が伺える。 推動作用が落ちているので怒張により瘀血も。 或いは、虚熱による瘀血とも考えられる。 舌苔 薄苔〜やや厚苔、潤苔 中焦にかけて苔が緻密で濃くなり脾胃虚による痰湿か。   [ケース②] 舌色 表・裏共に褪せた紅 所々まだらに舌辺に紫色があり瘀血。 舌尖紅く心火も伺える。 舌形 脾腎共に弱り水邪の停滞がある。歯痕から気虚。 舌裏 表と色差なく、怒張により瘀血も。 舌苔 微黄苔。厚苔。 中焦〜下焦にかけて苔が厚なる。 気虚による痰飲。 中焦には微黄苔。痰飲が裏に入り化熱したか。