お灸のダメージを減らせるか など
受付にて
仕事をしていて、ある時に先生にあるべき景色を見せて頂いた。
イメージされたのは波打たない湖の様な景色。
静かでどこまでも続く様でした。
頭ではわかったつもりでも体感して深みを知る。
以前院長も見せて下さった様に思うがまた違う景色。
とても良い経験になりました。
お灸のダメージを減らせるか
月曜の授業内容に百会に置鍼というものがあった。
切皮→弾入→5分くらい置鍼→抜針といった感じ。
ただやった事あるしあんまり置かれたくないので切皮したらすぐ抜いてとお願いした。
それだけだとあまり変化なし。
しばらくして自分で思うやり方ならどう変化するだろうと思って
同じ種類の鍼で置鍼はなしという基本的な条件は同じで施術してみた。
結果として起立性低血圧のような眩暈を引き起こす事ができた。
月曜、火曜に膀胱経辺りに過去最大量のお灸を受けるのでちょっとでも防止できないかなと実験してみました。
鍼の感覚も含めて勉強になりました。
左右対称
ずっと体の癖を治す為に色々工夫している。
その中でもふと自身の右目が乱視である事に気づく。
知らず知らず左ばかり使っていれば顔の中心から見ていない訳でズレも生まれやすい。
という事で今家で左目に眼帯をつけて過ごしています。
発見として面白い事が右目ばかり使うと体は右軸で動き始めるという事。
使っていない部分が使われたのか体のアチコチがバキバキいいます。
姿勢
先週、臨床実習で手三里、中脘、足三里計5箇所に各5壮を5分以内でお灸をすえるというテストがあり、
そのときに先生から
ベッドサイドの奥側にお灸するとき腰が引けているので見た目もよろしくなく、患者さん役の生徒のお腹に腕があたっていたよと指摘を受けました。
もう2年生も終わりにさしかかっているのに、時間内におわらせることとお灸をうまくひねることしか考えておらず
自分の視野のせまさに少々情けなさを感じながら、指摘されたことを寺子屋で下野先生にお話し姿勢を見てもらいました。
やはり私は体幹が弱く腰が引けているとのこと。そういえば脈をとるときも私は脇が開き気味です。。
普段から体幹を意識して、練習するときも先生やクラスメイトや家族に姿勢もみてもらうようにします。
どうしても手技に注目しがちですが、患者さんへの細かい配慮も重要なので学生の間に寺子屋と学校で
たくさん学んでいこうと思います。
色は気の外見
ただいま難経の解説書を読んでいます。印象に残ったところをまとめてみました。
『難経鉄鑑』第一三難
顔面は「五臓の精華の府」である。
五臓はそれぞれ五行の色を具えている。
その色の変化は全て顔色に現れる。
顔面は正陽の場所であり、人身の上部にある。諸気は陽に属して上達するため顔面に集まる。
人身の気が外に現れたものを色と言う。
「色は気の外見」
気は陽に属し、動き回って一定の状態を保つことがないので顔色は良く変化する。
血は陰に属し、一定の状態を守る。
顔面の色が次々に変化していくのとは異なり、脈の場合は一定の決まりを述べることができる。このことが(難経)で脈の一定の部位を設けている理由である。
しかし、気の中にも血があり、血の中にも気があるため、気は色を主って脈を兼ね、血は脈を主って気を兼ねると考えるのが妥当である。
『難経鉄鑑』第一三難 たにぐち書店より引用
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読み返してみると、なるほど、納得な情報がいっぱいです。もっと望診を磨かなければと思いました。色と脈は連動しているんですね。
こんにちは高山です。
頭痛や、食欲不振も、不眠も、疲れも、風邪も、
全てが五臓の弱りや、働き過ぎ、
そして、切診や望診、ツボの反応はその五臓の失調を表しているのだと感じます。
しかし、ツボに至っては特殊で、そこに針を刺すと
その五臓の失調が改善されたり、体の熱を取り除けたり、
外邪を撃退することができるようです。
これに関しては、なかなかの不思議です。
お腹の中に全て収まっている五臓が、なぜ手や足、背中、
体中のある特定の部位で反応が出るのか。
五臓と経絡は繋がっているからというかのもありますが、
それだけでじゃないような気もします。
そして、一鍼堂の先生たちは、そこに小さい鍼で刺して
大きい五臓を動かす。小さい力で大きなものを動かす。
それだけツボには大きな力があると言うことでしょうか。
「ツボにはこんな効果があって、こういう症状の時に使うといいよ」って学校では単純に教えられていますが、
実際そういうものでもない感じがします。
そこが、西洋医学との大きな違いかもしれませんね。
いくらツボの部位を見たって自分には目では見えませし、よくわかりません。
わからないことがありすぎます。笑
でも今は、目でも見える、頭でも考えられる弁証ををしっかり学びます。
鍉鍼・雰囲気
鍉鍼
今治療の現場で鍉鍼を使われている事もあり、私も気になったので知り合いの身体を借りて勉強させて頂いた。
舌を見ると辺縁が赤みをおび、舌先が他部分よりさらに赤い。
脈は少し沈み、硬く右の関が弱い。
お腹を見せていただくと胃の部分や臍周辺がカチコちに固まっていて、膨隆が見られる。
また、左下腹部が冷たく左脾募に変な膨らみがある。
目は緊張感を帯びていて、言葉には節々に鋭さがある印象。
本人曰く、左腰に腰痛がある。
足先の温度を見ても右足より左足が冷たい。
特に気になった点は足の真ん中あたりでガラッと雰囲気が違ってくるところ。
脾経を見ると足先周辺に黒ずみが見られる。
この腹部の板状とのつながりを見出して良いものか。
下焦には抜けた様な反応あり。
肝経と脾経の二箇所に鍉鍼を置いてみたのですが、お腹・脈・舌と変化がありました。
鍉鍼でも変化はあるんだなと改めて実感できました。
しかし胃の部分の硬さが取れず、どうしたものか。
また試させてもらおう。
雰囲気
テキパキと気持ちよく動く人ってやはり見ていると気持ちのいいものですし、そうありたいなと思います。
ふと頭に浮かんだ没頭という言葉、改めて考えると没という漢字が使われているところが面白いです。
先日の症状より(続き)
前回(先日体調を崩したケース)の続き。
体に合わないものを食べたことがきっかけだったと考える。夜間、悪寒にはじまり悪心、煩躁、考えがまとまらなくなり、とても苦しく、手探りで押圧したのが合谷。気が降りていって上部にかかった力が解けて頭部にスペースができた。一度ここで助かったと思った、が実際は違った。下方に押し下げられたが依然そこでうねり向かう先が必要としていると感じた。外に出すべきーそして百会を用いた。体内を一気に突き上げる流れが生じ、嘔吐する。結果的には必要以上に気を漏らしたこの対処が体にもたらした負担によりこの後がしんどかった。
ツボの実相の一端を身をもって知れたことはとても良かった。
風寒邪の咳嗽から穴性を学ぶ②
前回の続きを書いていきます。
中医鍼灸 臨床経穴学 P25
「風寒外束、肺失宣降(風寒の邪による宣降失調)
症状:喉が痒い、咳嗽、痰は稀薄である。鼻閉、鼻水。声が重い。または発熱、悪寒、頭痛。無汗。舌苔薄白、脈浮など。
処方:中府、風門、大椎(瀉)…疏風散寒、宣肺止咳。」
2パターン目は発熱〜です。
これは太陽傷寒病であると思いました。
なぜこの様な事が起こるのか調べてみます。
中国傷寒論解説 P43
「太陽傷寒病の要点は衛気の閉塞であり、衛気が閉じる原因は外寒が凝滞することである。」
→つまり発熱から後の部分も外寒が凝滞した結果、衛気を閉塞させて起こっている状態と言えると思います。
この様な状態が発熱以下を起こす理由を見てみます。
中国傷寒論解説 P43
「寒邪によって脈が収縮して拘急するので、「陰陽倶に緊」の脈象となり、寸関尺の部位に浮緊の脈象が現れる。
寒邪に傷めつけられると、まず衛陽が圧迫されるので、太陽傷寒では常に悪寒が現れ、引き続いて発熱する。」
P27
「太陽が邪を受けると、温煦衛外機能が失調するので悪寒が現れる。…
太陽病では、衛陽の気が圧迫されると、正気は奮起して邪気と闘争を始めるので、当然発熱が見られるはずである。」
→つまり①悪寒…衛気の温煦衛外機能失調 ②発熱…正気と邪気の闘争反応 ③脈浮…正確には浮緊で寒邪によって脈が収縮
であると思います。
中国傷寒論解説 P26
「いわゆる「頭項強痛」とは、頭が痛み項が強ばることの形容で、首が左右に廻らず、前後に曲げられない状態をいう。
「霊枢」本蔵篇では、「経脈は、血気行きて陰陽を営むがゆえに、筋骨を濡して関節を利するなり」
と言っている。
いま太陽に邪を受けると、経気の運行が妨げられるので、頭項強痛の証候が出現するのである。」
→頭痛は経気不利によって起こっています。
舌診カラーガイド
薄白苔「苔が白いのは寒邪を、薄いのは浅い病位と軽い病状を示す」
→苔薄白はこの理由かと思います。
また、肺気の宣発機能に影響して咳が出ることもあるので、パターン①と②が複合した状態も起こり得ると思います。
参考資料
中国傷寒論解説 東洋学術出版社 劉渡舟著
中医鍼灸臨床経穴学 東洋学術出版社 李世珍著
舌診カラーガイド エルぜビア・ジャパン 原敬二郎監修
奇経八脈
「臨床に役立つ 奇経八脈の使い方」高野耕造ー著
メインで奇経八脈について書かれた本を読んだのは初めてでしたが、私にとっては知らないことが多く、とても興味深くためになりました。
所属経穴や循行順序などは、鍼灸甲乙経 難経 十四経発揮 奇経八脈考などの書籍によって違いがあることも知ることができました。
小ムズカしい古典から読むよりも、私にとっては良かったと思います。
その上で著者が考える奇経八脈がその後展開されていくのですが、その説明にも抵抗なく感心を持って読むことができましたし、その理論に基づいた著者オリジナルの臨床への応用も、私のようなレベルの者でも納得できました。
いつかその一部でも活用できる日が来たらいいなと思います。
様子など
様子
まれに中の様子がわかる事がある。
先週は顕著で、隣の部屋の様子が映像化された。
勘違いかもしれませんが感覚として残しておきたいと思います。
流れ
受付をしていて乱れ始めると何かが起こる。
不思議です。
正しい流れの時は乱さない様に流れに沿っていきたい。
自分の性質
うんざりする事が多い。
その後の立ち上がり方も含めて見直していきたい。
先週聞いたこと
自分の腹でも確認。
取れなかったけど、あの人もこんな感じだったのかな。
次回以降この部位も取れる様になりたい。
力
昔よりは余分なものは減ったと思う。
でも残っている部分がまだまだ沢山ある。
心と体は切り離せないなとつくづく感じます。
脈
人にとらせてもらった。
尺部を深めに抑えた時、全身?で感じる何かがあった。
深みに入れた感覚はあったけど、それが何なのか分からない。
経験として置いておきます。
行動
行動
とにかく相手に合わせながら動く。
ごちゃごちゃ考えず、いい意味で一心不乱に。
流れを止めない。
自分も相手も頭を使った時は空気が止まる。
先週見させて頂いた人の時、時間をかけすぎてしまっていた。
戻り、報告の際受けた時間をかけすぎというご指摘。
術後の反応を探るときはとにかく早く。
見れる見れないは関係なく行った。
何より驚いたのは患者さんの拍子抜けした空気。
「え?終わり?」
言葉にしなくても伝わった。
見れる見れないはこちらの都合。
患者さんには関係のない話。
患者さんのステージの上で見れる様になる。
相手には相手の都合がある。
常にそこを見ずに先はない気がしました。
都合を考えずに触ってしまって申し訳なくなる。
明日の寺子屋。
燃え盛る様なものをいらない。
ただ相手に任せる事を意識してみる。