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東洋医学・鍼灸医学の研究用ブログです。

ホップ

豊中に行って業務終わりくらいに先生が受付さんに話をしていた。 横で話を聞かせて頂く。 その話と単語から連想するイメージ。 トーン、雰囲気もあるのかな。 心が軽くなった。 その時の感情を食材で表現したくてスーパーへ行く。 今回はホップで試してみたけど、少し違うな… でも、ホップが含まれるものを採ると眠くなると言うのは収穫でした。 もちろんノンアルコールです。  

傷寒論の学習 その2

傷寒論で、六経病における各々の 主となる病(「提綱証(ていこうしょう)」)は 以下のようになると 前回の記事(傷寒論の学習 その1)でまとめました。 ①太陽病:表寒証 ②陽明病:裏実熱証 ③少陽病:半表半裏証 ④太陰病:裏虚寒証(脾陽の虚) ⑤少陰病:裏虚寒証(心腎の虚) ⑥厥陰病:外感病の末期で陰陽の失調 上のまとめの内容は 学校の東洋医学概論の教科書にも載っていますが、 実際に傷寒論の条文において これらの主となる病は どのように書かれているのかを 確認してみましょう。 ①太陽病:表寒証 第1条 太陽之為病、脈浮、頭項強痛、而悪寒。 (太陽の病たる、脈浮、頭項こわばり痛みて、悪寒す。) ②陽明病:裏実熱証 第180条 陽明之為病、胃家実也。 (陽明の病たる、胃家実なり) ③少陽病:半表半裏証 第263条 少陽之為病、口苦、咽乾、目眩也。 (少陽の病たる、口苦く、咽乾き、目眩(くるめ)くなり。) ④太陰病:裏虚寒証(脾陽の虚) 第273条 太陰之為病、腹満而吐、食不下、自利益甚、時腹自痛。 若下之、必胸下結鞕。 (太陰の病たる、腹満して吐し、食下らず、自利益(ますます)甚しく、 時に腹自(おの)づから痛む。 若し之を下せば必ず胸下結鞕(けっこう)す。) ⑤少陰病:裏虚寒証(心腎の虚) 第281条 少陰之為病、脈微細、但欲寐也。 (少陰の病為る、脈微細にして、ただ寐(いね)んと欲するなり。) 第282条 少陰病、欲吐不吐、心煩、但欲寐、五六日、自利而渇者、属少陰也、虚故引水自救、 若小便色白者、少陰病形悉具、小便白者、以下焦虚、有寒、不能制水、故令色白也。 (少陰の病、吐かんと欲して吐かず、心煩し、ただ寐(いね)んと欲し、 五六日、自利して渇する者、少陰に属する也、虚故に水を引いて自ずと救い、もし小便色白なる者、少陰の病形悉(ことごと)く具(そな)わり、 小便白なる者、もって下焦虚、寒あり、水を制することあたわず、ゆえに色をして白せしむなり。) ⑥厥陰病:外感病の末期で陰陽の失調 第326条 厥陰之為病、消渇、気上撞心、心中疼熱、饑而不欲食、食則吐、下之利不止。 (厥陰の病たる、消渇し、気心に上撞し、心中疼熱し、饑(う)えて食欲せず、食すればすなわち吐き、これを下せば利止まず。) まず太陽病について、 現代の中医学では 「太陽病は表(寒)症について述べている」とされています。 これは第1条の 太陽之為病、脈浮、頭項強痛、而悪寒。 の中の「脈浮」「頭項強痛」「悪寒」がその根拠となるということです。 その中でも「脈浮」とは、 気血が外に向かって邪に抵抗しようとするもので、 すなわち邪が表層部にあることを示し 重要な所見となります。 この表証の場合の治療法は発汗法であると 後の条文に記されていますので、 表証かそうでないかを鑑別することは 治療法を決定する上で重要になります。 また、この後の条文に、 症状の一つとして「体痛(体痛み)」とあり、 太陽病で 手足の関節や腰なども痛んだりするとあります。 以上まとめると、 腰痛、肩こり、首の痛みのような症状でも、 表証であれば発汗法を用いるということになります。 逆に、一見カゼのような症状でも 表証でなければ発汗法は用いないことになります。 参考までに「表熱証」という病についても 太陽病篇の中に記述がありますが、 表証ですので治療はこれも発汗法になります。 ・・・熱証なので、熱の反対の「寒涼剤」が良い、 と誤った判断をするとどうなるか。 「寒」には「凝滞性」、すなわち 収縮させ固まらせるという性質があるので、 表熱に対しては、表にある 発すべき熱が発散されず凝固してしまい、 さらに悪化を招くことになるようです。 <続く> (追記)2019/12/04 表熱症には発汗法を用いると書きましたが、 他の文献を調べると、 発汗法は津液を損傷するため熱証には禁忌であり、 治法は益気生津であると書かれていました。 この辺りについては、また追って書いていきたいと思います。

院長の治療を受けて(平成30年12月)

院長の治療を受けております。 【主訴】 背中の痛み(肩甲骨内側と下部周辺の張痛)と 慢性腰痛(痛みは軽微で動作開始時痛)。 出来るだけ、些細な変化も記憶に留めておきたいと思い、身体の全体を観察します。 治療に関しての全てが”学び”です。 問診での着目するポイント、 舌など望診における情報をキャッチする速さ、 繊細でありながら落ち着いている切診の感覚。 そして、治療。 背中の痛み関しては即座に無くなります。 腰部の痛みについては、 朝の起きる際やソファーに長時間座った後などのスターティングペインなので、 この時には変化は分らなかったですが、効果は翌朝に十分感じ取れました。 伝えはしたものの、後回しでも良いと考えていた膝の痛みも同時に無くなります。 結果、 嘘のように無くなっています。 鍼を受けて寝ている際に、身体に集中すると 手指の末端がピクピクし、腹部も微妙に内部が動くのを感じます。 刺鍼と、この感覚。結果を思うと、 身体を巡る気血や臓腑からの学術と臨床の関係を感じるに十分です。 日頃学ぶ東洋医学の論理を目の当たりに体感できた素晴らしい時間です。 『開業以来、鍼一本。』 この”鍼一本”の可能性の楽しさを見せて頂いたように思います。  

『閃く経絡』を読んで

以前より、SNSで噂になってた本『閃く経絡』を読んでみました。 ---------------------------------------------------------- 『閃く経絡』 ”現代医学のミステリーに鍼灸の”サイエンス”が挑む!” 著者:ダイエル・キーオン 発行:日本の医道社 ----------------------------------------------------------- ダニエル・キーオンさんは医師として救急の現場に立ちながら、 キングストン大学で中医学を学び、後に北京に渡り就業を行ないました。 医師でありながら鍼灸師であるという立場で、経絡の謎を解明しようと試まれています。 鍼灸学校で習う解剖学・生理学の復習になり、 学生の立場としてはテストされているような感覚も正直あるのですが。。 医師としての立場らしく、淡々と表現されるグロテスクさも楽しむ事が出来ました。 彼の経絡に対するこの論証の一つ一つは、なかなか見ごたえがある様に思います。 実はこのような生々しい論理は好きだったりします。 この本の素晴らしいところは東洋医学に対する敬意が感じられるところです。 東洋医学の軸を動かさずに西洋医学の詳細を詰めていく方法は、 解明する探検の大変さも感じられますが、気持ち良さを同時に覚えます。 そして、医古文などを読む際に手助けとなるのが、現在の医学への探求があるという事は 太古の昔も医学に燃える医家がいるのだろうと信じる事ができるところでしょうか。 未来の優秀な方々によって、東洋医学の証明がなされていくことに夢をはせます。 以前に一鍼堂ブログの番外編として院長が挙げられていた三焦に関してのブログも添付します。 ↓ https://www.1sshindo.com/blog/zenith16946/

舌診(06)

舌形について整理する 【舌形】 老 粗糙(そそう) :舌面の紋理のきめが粗い。 堅斂(けんれん):舌体が堅くしまった感じ。 蒼老(そうろう):色が濃い。 嫰 細膩(さいじ):舌面の紋理がきめ細やかで潤いがある。 浮胖嬌嫰(ふはんきょうどん):舌体がはれぼったくて柔らかい感じ。 胖大 舌体が正常よりはれぼったくて大きく、舌を伸出した時に口の幅いっぱいになる。 腫脹 舌体が堅く腫脹し、甚しければ口腔内を満たしたり、 口外に出たままで回縮・閉口ができない。 歯痕 舌体の辺縁に見られる歯による圧迫痕。 痩薄 舌体がやせて小さくなったり薄くなったもの。 裂紋 陰血が不足して舌面を栄潤できなかったり、陰津の散布を阻滞したりして発生する。 苔のみの裂紋と混同に注意が必要。 光滑 舌面に苔が無く乳頭が消失し、光ったように見える。 点刺 点は紅・白・黒色を呈し舌面の点状隆起であり、熱入営血や心肝火旺などを示す。 刺は舌面に立ち上がった軟刺や顆粒のことで、気分熱盛や胃腸熱盛などを示す。 瘀点、瘀斑 舌面より隆起しない斑点で、点状のものを「瘀点」、斑状のものを「瘀斑」という。 紫舌と同意であったり、熱入営血での斑疹出現の前兆であったり、血瘀であったりする。 舌下脈絡 舌下静脈の怒張・蛇行があれば気滞血瘀の可能性。 重舌、舌衄、舌癰、舌疔、舌瘡、舌菌 ・重舌 腫脹などにより小舌が生じたように見えるもの。 小児などにみられ、心経化熱の上衝によったりする。 ・舌衄 舌面からの出血で、血熱妄行や脾の不統血。 ・舌癰 舌面の化膿症で大きく腫脹するのが”癰” ・舌疔 舌面の化膿症で紫色であったり小豆大であったりするのが”疔” ・舌瘡 舌面に生じるアフタ。 ・舌菌 舌面から隆起する新生物。 【参考文献】 『中医臨床のための 舌診と脈診』医歯薬出版社 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

視点・公孫・合谷

主語 自分の課題を解決するために主語を置き変えて視点も変えてみようと思う。 意識を変えてみたら実践中なのですが対人でも変化がありました。     打撲から奔豚 今朝起きたてに上がってくる感じ・落ち着かない感じがした。 奔豚だと思います。 昨日の実技の授業の時もそうでしたが、右の神門が触られると嫌な感じでした。 脈は全体的に強くなっている。 体を色々探ってみた。 すると右の公孫がべコーンと凹んで奥に何かいる感じでした。 何故こんな事になったのか考えていると日曜の夜にフットサルで右足の公孫あたりを軽く打撲していました。 衝脈との関わりでこの症状を起こしているかなと思ってその方向に打ってみました。 その後の神門の変化・公孫の形状変化・排便の変化・奔豚の変化・周辺の血管の様子など勉強になりました。   灸実技 学校では灸の授業でやたらと合谷を使います。 これをされた後の座学の授業の様子を見ると結構な人数がボーっとしています。 原穴的には大腸経ですが空間的に太衝と結びつけても氣滯の弁証にも使えると思います。  

異名同穴への一考察。

稲垣さんが 以前に異名同穴①という記事を作ってくれた。 こういった勉強はやはり重要であり、 今後の為には必ずなると思う。 そういった訳で、僕も考察を挙げてみよと思う。 経穴は元々孔穴と呼ばれており、 『素問』以前の古代では 臓腑との関連性と言うものはほぼ分かっていなかったようだが、 それが『黄帝内経』(ここではこう記しておきましょう)の編纂により、 中国医学の基礎ができ、 それ以後『難経』や『傷寒論』へと続いたと考えられている。 それに合わせ経穴の研究も始まり、 夫々 名前がつけられたのだと。 これが、現在の基本的な考え方だと僕は思う。 ただ稲垣さんが記したように、 経穴には様々な名前(原文には一名●●と記す)があり、 これに関しては、 単純に様々な流派が存在したと考える。 これは真柳誠氏の書籍等も含め考えたのだが、 一例として『黄帝内経』を基礎とした”黄帝流派”、 そして鍼の名医であった”扁鵲流派”があったのだと思う。 流派が違うというのは、 現代の鍼灸流派で言うと、考え方、捉え方の違いくらいだと思うが、 当時は実際に『黄帝内経』だけでなく、 様々な治療集団があり(元々 統一されてない国であったし)、 全て根底から異なっていたのではないか。 そうなると、 治療に使う経穴名というものも全然変わり、 それを後世の医家達が『明堂』のような書物を編纂する際に 色々な書籍を参考にした結果、 こういうものになったのであろうと。 で、『黄帝内経』を基礎とした書物が遺っていたから これを基軸に経穴名もつくられたのでは?と考えた。 まぁ、どこにも確証がないので、 一意見として。

臓腑について学ぶ(01)

肺 上焦にあり、静粛下降の役割を持つ 気や水液が下降し全身を巡る事によって五臓の気機は昇降のバランスを保つ。 《肺が粛降機能を失う阻害要因》 実の病理変化:外邪や瘀血痰湿などの病理産物により水道が塞がる→痰水壅肺 虚の病理変化:虛寒などにより津液を宣発散布することが出来なくなる→肺虚失制 【痰水壅肺】 息切れ・咳逆・喘息で横になれない。胸脇満痛。飲邪の氾濫による水腫。など 【肺虚失制】 遺尿・頻尿。など ーーー関連領域より病理を考えるーーー 鼻・涕:鼻閉、鼻汁。呼吸や嗅覚に影響あり。 皮・毛:易感冒。皮膚の乾燥。掻痒感。 魄  :感覚・運動・情志などの本能的な精神活動の失調。 憂・悲:憂う。悲しむ。 辛  :気の消耗や熱化。大腸の機能に影響あり。 【参考文献】 『中医病因病機学』東洋学術出版 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

中国の思想(06)

老子 六十八章 「不争の徳」 善為士者不武。 善戦者不怒。 善勝敵者不与。 善用人者為之下。 是謂不争之徳、是謂用人之力、是謂配天之極。 善く̪士たる者は武ならず。 善く戦う者は怒らず。 善く敵に勝つ者は与わず。 善く人を用うる者はこれが下となる。 これを不争の徳と謂い、これを人の力を用いると謂い、これを天の極みに配すと謂う。 (引用:『中国の思想[Ⅳ]老子・列子』P108) 《私議》 以前は戦時中を題材にした書物を読む事が多かったですが、 その中にあった『海軍士官たるもの、常に激してはならない』との教訓を覚えております。 日露戦争の終わった後に、連合艦隊が解散する時、 『連合艦隊解散告別之辞』というのが発せられます。 一番有名なのは最後の一文なのですが「・・勝って兜の緒を締めよと」です。 そこに至るまでの文面においては、日本という地形上に海軍が重要である事や 日々の訓練が重要であるとの教えを説いています。 戦うというのは腕力だけに限らないですが 日々の心の持ちよう、日々の努力、俯瞰して全体を観る能力とか、 人との関わりあいとか、為になります。 【参考文献】 『中国の思想[Ⅵ]老子・列子』徳間書店

お腹と体型

  最近は腹診を中心に勉強しています。   まず自分の体験として一鍼堂で治療を受けさせて頂いて外形の変化で一番感じたところがお腹でした。   下っ腹と側面の形が特徴的なお腹です。   治療を受けていくとだんだんとフラットになり、自分では別人のお腹の様になったと思っています。   そこから似たような人を意識して観察する様にしているのですが、反り腰、股関節の動きが悪いという特徴がある気がします。   まだ例が少ないし勘違いかも知れませんが…   循行的には胃経が絡んでくる場所で、私自身も食や消化器官に関するトラブルが発生しやすいので関連があるかもしれないなと思っています。   また、胃関連の気になったところで、普段はそんなに舌が濡れていていないのにその日はとても唾液が多い人がいた。   腹部を触らせて頂くと胃の部分がとても冷たかった。   お話を聞くと冷たいものが多くなっているらしく、食欲不振も起こっているらしい。   残念ながら背中は触れませんでしたが、反応があるのか気になるところでした。     PS今回のブログで使用している写真ですが淀川花火大会のものです。 自宅付近のとある場所から見えるのですが、3年ぶりでしたのでじっくり観ました。 とても綺麗で、フィナーレの打ち上げではたくさんの歓声が上がっていました。 自宅の近くで毎年行われるイベントなので正直最近はしっかり観れていませんでしたが、やはり行なって頂いた方が8月!って感じで楽しいです。