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東洋医学・鍼灸医学の研究用ブログです。

良かった感覚

面白い体験が出来た。   できる限り沈んだ感覚で相手を感じれた。   その時は問診で特に何も聞いてなかったのですが、患部側の反応が大きかったので感じる事が出来た。   一連の流れから明らかにおかしくなってる箇所があって、そこで自分の気が当たるとバチバチバチ!となる。   イメージ的には   ーーーーーーーーー物質ーーーーーーーーーーーーーー   この何かが流れを止めていて、その箇所に症状が出ていたイメージ。   良い状態で入れたので、自分と相手の境界線がなく、相手の事が自分の事の様に感じれた。   その時の自分の心の状態のイメージはどんよりした暗さではなく、澄んだ暗さのイメージだった。     どこかの鍼灸師さんの話で男性でも女性の生理痛がわかるって話を聞いた事があるけど、あの感覚なんだろうか。   こう言ったことをもっと探って理論化して治療に役立てていく様にしたい。
街灯

血分病機

こんにちは、稲垣です。 血分病機についてまとめます。 【血分病機】 血は営より深層にあり、血分病変は営分病変よりもさらに重くいとされ、 心・肝・腎などに重大な障害の可能性があるとされる。 ・熱深動血 熱邪が血分まで深く入りこんで火に変わり、火毒が燃えあがり、血絡を損傷し、血流を混乱させる。 血熱が心を傷れば、主神の蔵ゆえに意識障害・譫語・狂躁が現われる。 ・血瘀血畜 血熱が気を損傷し、気滞をつくり血瘀に発展させる。 邪熱が血とぶつかる、陰液を熱邪が損傷させて営血を消耗させた場合、など瘀血となる。 さらに発展し、邪熱と瘀血がぶつかりあえば「血結胸」「下焦畜血」などとなる。 ・血熱動風 血熱が盛んになり、厥陰まで入り込み、肝を犯して筋脈を焼く。 陰血を消耗させ、火より風を生じさせる。痙攣などが発生する。 少火は壮火となり、風を起こして、さらに火を煽る。 意識の混迷や厥証を発生させる。 ・耗血動血 熱の血分侵入では、耗血・血竭・亡血・動血を起こす。 血の不足により筋を潤すことが出来ず、また陰が陽を抑えられずに 血虚生風、虚風内動を起こす。   【参考文献】 『中医病因病機学』東洋学術出版社

心血虚証

心の血不足によって血脈が空虚になり、身体を滋養することができなくなる。 心血が不足すれば「神」にも影響が出る。 思慮過多、心労過多、目の使い過ぎ、血の生成不足(脾胃の失調からくる)などが原因。 心悸、怔忡、胸悶、眩暈、健忘、不眠多夢、顔面蒼白などの症状が現れる。 心血虚が痩せやすいのは、脾胃からの影響を受けて血の生成不足が起こり、 身体が栄養を吸収できないため。(舌もやせてくる) 心血が不足し、神を滋養できなくなると落ち着かなくなり、不安になる、心悸怔忡がおこる。 (眩暈や健忘が現れるのは血が少なくなり、髄海を養えないため)   - - - - - - - - -  - - - - - - - - - -...

舌診の白苔について

こんにちは。 先日行われた学生向け勉強会に参加させて頂き、 望診の基礎などの理論を復習させて頂き、 さらに、参加された学生さんの熱心さを窺うことができました。 講師の先生、ありがとうございました。 朝早くから参加された学生さん、お疲れ様でした。 さて、勉強会の内容を復習しようと思い、まず、 東洋医学概論の教科書を確認してみました。 その中で気になることがありましたので、 備忘録として書いておきます。 『東洋医学概論』(p.209〜)舌苔について <一部を抜粋> A.苔色 ●白・・・白いもの。白薄苔は健康なものに見られる。 また、表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず、白薄苔である。 厚白苔は寒証に属するものが多い。 B.苔質 ●「薄苔」は健康なものや表証など病状が軽いものに見られる。 ●「滑苔」→舌苔に過剰な水分が見られ、湿っているもの。 「燥苔」→舌苔が乾燥しているもの。 滑苔は陽虚や痰質の停滞に見られる。 燥苔は主に津液の損傷に見られるが、陽虚により気機が失調し、 津液を上昇させることができない場合に見られることがある。 ●「膩苔」「腐苔」→主に痰湿の停滞や食滞に見られる。 <気になった点①> ・教科書では 「表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず、白薄苔である。」 とありますが、 表証とは「悪寒発熱、頭項強痛、脈浮」といった状態などを言います。 その他、腰痛や他の関節の痛みなど、あらゆる痛みも出現します。 つまり「病状が軽いもの」とありますが、 決してそんなことはありません! 病の状態としては、外寒邪を駆逐しようと 身体の正気が体表で戦っているようなものです。 「病状が軽い」のではなく、 「病位が浅い」とするのが正しいと思います。 <気になった点②> ・教科書では 「表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず」 とありますが、さてどうでしょうか? <気になった点③> 白苔の記述で、 「表証など病状が軽いものは舌苔に変化が現れず、白薄苔である。 厚白苔は寒証に属するものが多い。」 と書いてしまうと、 実際の舌診において、 例えば白苔が膩苔であり、かつ剥落が見られる場合はどうなのでしょう? 教科書通りだとすると、胃気を損傷しつつも、痰湿・食滞があることになり、 病の程度としては重いものだと思います。 このような病の重い場合には、 白苔が、黄苔や灰苔などに必ずしも変化するということでもありません。 まとめると、 白苔だからといって、病が軽いものという表現は 正しくないように思います。 これは、黄苔など他の色の苔との比較において、 白苔は相対的に病が軽いということに過ぎない ということだと思います。 さて、白苔について、 他の書籍ではどのように記されているのか、 ある舌診についての書籍の一部を抜粋してみます。 ・白苔為寒、表証有之、裏証有之、両虚者、熱者、実者亦有之 (故白舌弁病較難)。 不独傷寒始有白舌、而白舌亦可以弁傷寒、其類不一。 白苔は寒であり、表証でも裏証でも見られる。 また、虚でも、熱でも、実でも、見られる。 (ゆえに白苔だけで病を弁ずるのは難しい) 白舌は傷寒の始まりだけに見られるのではなく、 白舌であれば傷寒と弁証することもできるが、 その種類は一つではなく色々である。」 ・白浮滑薄苔、刮去即還者、太陽表寒邪也。 訳「白苔で浮滑(浮いたように見えて水分が多いもの)で、 これを削ってもまた元に戻るものは、太陽表寒邪である。」 ・白浮滑而帯膩帯漲、色分各経、刮之有浄不浄者、邪在半表半裏也。 訳「白浮滑で、膩苔で腫れ、各経で色が分かれ、 これを削るときれいなる場合もきれいにならない場合もあるなら、 邪気は半表半裏にある。」 ・全舌白苔、浮漲浮膩、漸積而乾、微厚刮不脱者、寒邪欲化火也。 訳「舌の全てが白苔で覆われ、 浮いて腫れ、浮いて膩で、それが徐々に蓄積して乾き、 やや厚くなり削っても取れない場合は、 寒邪が化火しようとしているのである。」 ここまで、書籍の記述の内容のほんの一部ですが、 やはり臨床的には 白苔にも色々あるということが 垣間見えるのでは無いでしょうか? ちなみにこの原文ですが、 漢文に慣れていない方でも、 見たことのある漢字が多くて 意味を掴めやすいと思います。 ▪️参考文献 『新版 東洋医学概論』 医道の日本社 『舌鑑弁正 訳釈』 たにぐち書店

上ル・下ル(02)

介護施設などで、少しでも通常と違う事があると連絡をするシステムがあります。 連絡ノートであったり、端末機器への入力であったり。 中枢性の疾患のある利用者も多く居られ、時として介護士を悩ませたりします。 機嫌が悪かったり、意味不明な事を発したりと。 記録には『〇〇様、不穏。△△など、される。』などと記されたりします。 そんな”不穏”な状態の方で多くみられるのが便通が滞っているケース。 大便秘訣について再確認する。 病因病機により四つに分けるとすると、 ①熱秘:実熱による。顔面紅潮や口渇、口臭の可能性あり。 ②氣秘:気滞による。曖気が多く、腹部や胸肋部の張満感の可能性あり。 ③虚秘:気虚(息切れ、疲労感など)あるいは血虚・陰虚(顔色が悪い、疲労感など)による。 ④冷秘:陽虚による。大便がゆるく、腹部や四肢の冷えなどの可能性あり。 上がるものが上がり、下がるもの下がらないと 様々なところで問題が出てくるのかと思う。 備忘録として記す。 【参考文献】 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

脾胃が弱くなる

食べる量が充分ではない状態が続くことによって 脾胃が弱くなる、とは?(→水穀が入ってきても生気が精製されなくなる) =虚弱になる?ということ? =病気になる?→昇降異常? =機能が弱くなる? 脾胃の機能の主なもの:「納運(受納機能/運化機能)」 運化:飲食物を消化し吸収する過程であり胃と小腸が関わる。 失調すると消化吸収が阻害され食欲不振になる。 受納:水穀を受け入れる場所。水穀を腐熟させ水穀の精微へと変化させる。 胃は水穀で満たされることから水穀の海と呼ばれる。 胃が受納できる⇒食欲がある、ということ。 教科書ではそれぞればらばらに習っていることも、実際には 同じ身体の中で起こっていることであって機能が対立し、融合し合っている、のは 脾胃だけでなく他の臓腑もそうなのかもしれないな、と思いました。 臓腑の生理や機能についてあやふやになっていることが沢山あると感じたので しっかりと復習することにします。

EBV

■EBウイルス(EBV:エプスタイン・バール・ウイルス) 国家試験は終わりましたが、確認の為に調べておりました。 今までは出題中の4択より1つを見つける知識に重点がありましたが、国試が終わって疾患を調べていると、欲しい情報が異なってきます。 例えば国家試験を見てみると~ (科目でいえば”衛生”や”病理”で出てきやすいのですが) 【過去問】 ウイルスが原因となる腫瘍はどれか? 1、甲状腺腫瘍 2、バーキットリンパ腫 3、ウィルムス腫瘍 4、グラビッツ腫瘍 《正解 2》 1、甲状腺腫瘍←ヨウ素不足、腺腫誘発物質の過剰摂取など 2、バーキットリンパ腫←EBウイルス 3、ウィルムス腫瘍(腎臓がん)←遺伝子異常など 4、グラビッツ腫瘍(腎細胞がん)←喫煙、高血圧、肥満、長期透析など キーワードとして、EBウイルスに関しては 『伝染性単核球症(B細胞にEBウイルスが感染)、バーキットリンパ腫、上咽頭がん、キス病』 ぐらいの知識が把握できていれば、正とするのか、誤とするのかは対応できると思います。 しかし、実際に疾患をお持ちの患者さんが来られたら、 国試のテクニックではなく、悩みに寄り添える知識が必要になってくるな・・と、 因みにバーキットリンパ腫を発見したのはデニス・パーソンズ・バーキット。 イギリス軍の外科医として植民地のアフリカで従事する際に、ウガンダで子供のリンパ腫と出合い、発見することになります。 そこから地理学的相関関係を調査する為に1万5千キロに及ぶ調査を行い、地域分布を調べる事となります。   ■戻気(れいき) 戻気は、癘気(れいき)・異気・疫気・疫毒・乖戻の気(かいれいのき)とも呼ばれる生物要因。 六淫以外の発病要因で、自然界あるいは生物体内に存在し、生命力と発病作用を備えおり伝染性と流行性をもつ。 『素問』   刺法論篇      「五疫の至るや、みな相染易し、大小を問うなく、病状相似たり」 『諸病源候論』疫癘病候篇     「病は長幼の別なく、ほとんどみな似ている」 『温疫論』  原病篇       「この気が来ると、老幼や強弱にかかわりなく、これに触ったものは発病する」 『温疫論』  原病篇       「都市に発生するものもあれば、村落に発病するものもあり、ほかに安全なところはない」 『温疫論』  原病篇       「邪は口鼻から入る」「呼吸する間に、外邪はこれに乗じる」 『諸病源候論』温病令人不相染易候篇「人が乖戻の気を感受して発病すると、病気は伝染し、ついに一門が滅亡し、外部にまで及ぶ」   【参考文献】 『中医病因病機学』東洋学術出版社

尺膚診で混乱中

最近は黄帝内経をじっくり読もうと思って勉強中です。 霊枢から始めているのですが、邪気蔵府病形篇まで進めると一つの大きな難関が待ち構えていました。 尺膚診です。 まだ理解できていませんが現時点での解釈をアウトプットしていきます。       『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P89 <そもそも病人の顔色と、脈のようす、尺膚のようすはみな疾病と一定の相応関係があり、あたかも太鼓とばちとが相応じるように、一致しないではいられないものなのです。> →相関関係があるなら尺膚の様子から脈の予想を立てる事も可能なのではないでしょうか。 どの様な関わりがあるのかを見ていきます。     『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P 92 <脈状が急であれば、尺部の皮膚もまた緊張しています。脈状が緩であれば、尺部も弛緩しています。脈状が小であれば、尺部もまた痩せ、脈状が大であれば、尺膚も大きく隆起しております。脈状が滑であれば、尺膚もまた潤滑、脈状が濇であれば、尺膚も枯れてまいります。>   『現代語訳 黄帝内経霊枢 邪気蔵府病形篇』 P 102 <「五臓が病変を表わす六種の脈状、鍼を刺す方法はどのようか。」 「およそ脈状が緊急であるようなら、多くは寒邪であり、脈状が緩であるようなら、多くは熱であり、脈状が大であるようなら、多く気が有余で血が不足です。脈状が小であるようなら、多く気血がどちらも不足です。脈状が滑であるなら、陽が盛んで、僅かに熱があります。脈状が濇であるようなら、瘀血であり気が虚であって、微かに寒があります。…」>   →文字が多いので簡単にすると   脈    尺膚    病変 急    緊張    寒邪 緩    弛緩    熱 小    痩せる   気血両虚 大    隆起    気が有余で血不足 滑    潤滑    陽盛、僅かに熱 濇    枯れる   瘀血・気虚・微かに寒   となります。 しかし実際尺膚診の運用を見てみると   『鍼灸治療 上下左右前後の法則』 P 63 <尺膚診の出典は、『霊枢』論疾診尺、『素問』脈要精微論などにあり、森立之の『素問攷注』中に、尺膚診の資料が掲載されています。『霊枢』論疾診尺の尺膚診に関わる部分をみていきましょう。> とあり、邪気蔵府病形篇の内容はあまり反映されていない模様。 両篇を読んでもしっくりこない… 私の認識が不足している可能性も大いにあるので、一旦置いておいて先に読み進めていこうと思います。   参考資料 現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻・下巻 東洋学術出版社 南京中医薬大学編著 鍼灸治療 上下左右前後の法則 メディカルユーコン 藤本蓮風著    

刺したり刺されたり

  中都 自分の身体で実験しました。   最初ただでさえテスト前で好調って状態でない状態からコーヒーを飲む。   案の定、軽い胸脇苦満が起こり、脈と太衝の状態も変化した。   じゃあ変化を追おうと思って気になった穴の中都を刺してみた。   脈、症状、精神状態の一定の変化は見られた。   一時的な変化かもしれないし色々見ていきたい。     実技で 自分の弱点なのかどうかわからないけど、大腸兪を刺されたら絶望的に体調が悪くなる。   ただ悪くなる中でも勉強できるものがあるので変化を追う。   一番顕著に感じた事は気持ちの変化。   肺と表裏関係である大腸兪を刺したからか、憂が出てくる。   疲れて喋る気にもならないし、授業も聞いてられない。   「気を損なった」という感覚が近いと思います。   休憩中に顔色をみると、いつもより暗く感じる。   脈をみると幅はなく、力も弱くなっていた。   腹診でこの前教わった場所にも変化がありました。   膀胱経なので腎にも影響があったのかな。   追記 立ちくらみも起こった。 腎虛の眩暈でしょうか。    

6月のこと

モデル患者さんが来てくださるおかげで 臨床に出る機会が増えて、 毎回新たな発見と気付き、失敗、課題にと 毎度ボリューム満載で 実りのある時間を過ごしています。 何事も経験であり、積み重ねしかありません。 自分の意識の在り様は鍼に伝わるし 悪い方にも出てしまう。 それは経穴の所為ではないことも。 一鍼同体なんだと思い知りました。 自分は横に置いて、と言い聞かせてる間は コントロールできていないことだと思う。 無意識のレベルに達するまで 何度も練習していかねばなりません。 沢山思いはありますが、 この心境を言葉に表すことが今も難しく、 ブログを中々書けずにいました。