とある山中にて。
こんにちは、稲垣です。
修行の一環で、とある山中にて作業をさせて頂いております。
感じる事は多々あるのですが、この春に感じた事を記したいと思います。
今年の節分は例年よりも一日早い2月2日でした。
つまり立春は2月3日。
その翌日に山中に入りましたが、都市部の寒さとは違う空気を感じました。
気温は寒いのですが、間違いなく”春”。
ビルよりも、木に囲まれた方が、
季節を正確に教えて頂いているように感じます。
その春ですが、
藤沢周平の作品に出てきそうな
東北武士の気概のような力強さを感じました。
”長い冬に積もった寒さを、苦難を跳ねのけて芽を出す力強さ”的な。
車のギアでいうと1速、2速とかそんなギア比でしょうか。
そんな空気を感じながら作業をしていると。
肝氣の力強さを思い、疏泄機能・条達機能とはこういう事なのかな?と感じたり。
弦脉とはこういう事なのかぁ?と感じたり。
色々な事の辻褄があう感覚を得る事が出来て楽しい時間を過ごせます。
極めて価値ある時間を頂いています。
一人で黙々と作業をする事が、
そんな楽しく思考出来るコツのように思いえますが、どうなのでしょう。
この場所だけに限らず、様々な山を楽しみたいと思います。
誘引など
歩き方
体の使い方で関節を意識すると体の使い方も変わる。
この間人から聞いた話で、膝の話があった。
色々考えて、遊びを持たせる方がいいよなとなりました。
膝をピンと伸ばせば勢いが吸収できなくなる。
歩行の時もそうで、極力自重+体幹?で歩き無駄な力を入れない様にしたい。
自分も芯で捉える。
刺す
鍼を受けていても
「今から刺しますよ」
とはあまり言われたくない。
上手な人ならそんなに弊害はないかもしれませんが、
「さあ今から刺すぞ!」
みたいな感じで来られると体が強ばる。
油断している様な時に刺すのとまた効果も違ってくるんじゃないかと感じる今日この頃です。
ケータイを忘れた
この前学校にケータイを持っていくのを忘れた。
最寄駅で気づいたのですが、そういったものが無い1日も過ごしてみたくなりそのまま登校。
文字や情報から解放された時間はとても気持ちよかったです。
また、そうなってくると事象を自分の頭でいつもより考える様になる。
自由で楽しい時間だなと思いました。
誘引
邪気にやられた時、自身の心持ちや行動次第でも邪気の体へ与える影響は変わると思う。
黄帝内経でも季節の過ごし方で心持ちについて言及していたと思うけど、何も季節に限らない話だなと改めて思いました。
また、邪気が入った時にどのような思考や行動すると、どのように転化するか。
そういった事を知っていくのも面白いなと思いました。
内受容感覚
寺子屋に通い始めて、近ごろ段々と、自分の身体の不調和が気になるようになってきました。
椅子に座っていても、坐骨の椅子に当たる感覚が左右で違っていて、明らかに右より左の方が強く当たる感覚があり、毎回座るたびに違和感で居心地が悪い気分になります。
他にも立位の時、足裏が外側重心になりがちで内側が浮いている感じがします。リラックスしている時や外部の目がない時などがより顕著に現れるようです。
手のひらの感覚も左右で違っていて、左手に比べると右手の方が感覚が鈍い感じがします。それに右手の方が冷えやすい傾向がある気がします。
これまでそんなことなど気にした事がなかったですが、日常的に鍼灸院に通う様になり、四診の真似事をしているうちに、ちょっとした違和感が意識に昇るようになってきたのかなと思っています。
なので、改善できるものは直したいと思い、骨格の歪みや内蔵の不調和を整えるためにセルフケアの方法を模索中です。
朱丹溪の処方について。
反佐論
『たとえば近代の医家が宗とし法とするものに丹渓の書がある。その朱丹溪が呑酸を治療する際には炒黄連(さおうれん)を君とし呉茱萸(ごしゅゆ)を佐とする《左金丸》のが常である。また心腹が痛むものを治療する際には、山梔子(さんしし)を倍加して炒乾姜(さかんきょう)を佐とするとよいと言っている。このように寒薬を君とし熱薬を佐とするような処方の構成は、私には理解できない。もしその症状が熱によって出ているものなら冷やせばよいだろうが、どうしてさらに呉茱萸や生姜といった熱する薬を用いるだろうか。もしその症状が寒によって出ているものなら熱せばよいだろうが、どうしてさらに黄連や梔子といった冷やす薬を用いるのだろうか。・・・その疾病の原因を理解できないので、熱薬を用いたり寒薬を用いたりするのである。また、病状と方剤の寒熱が同じか違うかを判断できないので、その病気に対して真の見解を持つことができず、寒熱両方の見解を持ったまま治療していくことになるのである。これが医家における病の最たるものであり、自分自身を深く反省しよく戒めなければならないところである。』
黄連 :清熱燥湿、清熱瀉火、瀉火解毒
呉茱萸 :暖肝・散寒止痛、下気止嘔
山梔子 :清熱瀉火・除煩、清熱利湿、清熱涼血・止血、清熱解熱
炒乾姜 :温中散寒、回陽通脉、温肺化痰・化飲
左金丸(別名:回令丸、萸連丸):清肝瀉火、降逆止嘔
君薬 :主となる病態を治療するもので配合薬の中で最も重要なもの
臣薬 :君薬の作用を強めたり主証に付随する兼証を治療するもの
佐薬 :君薬・臣薬を補助するもの
使薬 :諸薬を調和したり服用しやすくするもの
張景岳は景岳全書の陰陽論の中で劉河間と朱丹溪を、陰陽に対しての治療方針について批判的でありましたが、反佐論の中でも丹渓の書を用いて説明がされています。
病因の把握、治療方針の見立てなど、歴代の医家達にも様々違いがあるように難しいところなのかと思います。
そして、そこが研究し続ける重要なテーマに思います。
【参考文献】
『現代語訳 景岳全書 伝忠録』たにぐち書店
『中薬学』東洋学術出版社
『方剤学』医歯薬出版株式会社
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
脈診(03)
S.T先生 より四診について教授を受ける。
四診をさせて頂いた、ある患者さんの尺位の洪脉は不可欠な情報であるとの事。
そこで『中医脉学と瀕湖脉学』(たにぐち書店)を読んでみる。
瀕湖脈学七言訣(十一、洪脈)
寸洪在左主心診、
右寸洪時肺不堪。
肝火胃虚関内察、
腎虚陰火尺中看。
寸に洪あり 左心診を主る、
右寸洪の時 肺たえざる。
肝火、胃虚 関内を察し、
腎虚、陰火 尺中を看る。
この「洪脉=大脉」が発生する病機が重要なのかと思います。
【参考文献】
『中医脉学と瀕湖脉学』(株)谷口書店
自習
新しい本に入りました。
今はこの本です。
今まで読んだことがなかった斬新な切り口で面白いです。
特に冒頭に書かれている六部定位の脈診の考え方に感心しました。
右手
肺→リンパ系
脾→消化吸収
腎陽→カテコールアミン
左手
心→アドレナリン系
肝→自律神経系
腎陰→コルチゾール系
ーー漢方治療の診断と実践 漢方水嶋塾講義録 三和書籍 よりーー
西洋医学での現象とリンクさせた考えはとても興味深いです。まだ読んでいる途中ですが、どうやら経方医学の著者の江部洋一郎先生の考えがベースのようです。
また宿題が増えそうです。
楽しんでみる
最後の定期試験が終わりました。
寝不足と焦りと詰め込み作業で極限状態に追い込まれると友達同士で、目がヤバイな、顔がやつれたなぁ、痩せたなぁ、発狂しそうやなぁ、イライラが止まらんなぁ、下痢が止まらんなぁ…
と話しながらお互い疲労困憊ムードに笑い合う。
お互い助け合い励ましながら、どうにか国試も頑張っていこうねと結束力も出てきたことが嬉しい。
客観的に見たら、クラスメイト全員がグロッキー状態でそれはもう尋常じゃない様子だったんだろうなと思う。(俯瞰して見てみたかったなぁ…)
私もテスト2週間前までは元気だったが、次第に心窩部が詰まり始め、背中の痛みから胃の不調が現れて、腹部の膨満感でワンサイズほどウエストが太くなったのではないかと思った直後に下痢をした。
困ったことに、こういう時と重なっていつも自宅の猫が調子も悪くなる。
私が変なモードに入って構ってもらえず影響するのか。
湿気を嫌う体質で季節的な原因もあるのか。
今まではストレスやな、嫌やな、とネガティブな考えしかなかったけれども、それはそれで体の反応というのは面白いなぁと思い、しんどいなりに一時的なものとして異常な状態を楽しんでみようと思った。
テスト明けに体調が悪くなるか心配ばかりしていたけれど、こんな風に考えられるようになったのも治療を重ねて元気になってきたからかもしれない。
やることがある、目標がある、規則正しくリズムがあるということは、心身にとって良いことだ。
体調を崩しすぎない程度に程々に。
治療問診の中で
数年前よりずっと体が重い
と訴えられる方
先週の治療から当日までの調子を尋ねたときに
前回の治療のあと帰りから軽い「けど」まだしんどい。
他の点でも状態は良い「けど」まだ悪い、という矛盾表現が印象的だった
脈診がよく分からない自分にも治療前の左右のバラつきが治療後に
整うのがはっきりと分かる、お腹の全体のおさまりが良くなったと感じられる
数回目の治療で体にそれまでに見えなかった調子が現れていることが感じられる
今週のコンディションは良い状態にあることに違いはないが、
そのことを受け入れる準備が整っていない
それは葛藤の様なものとして映った
治療的にはどんな意味を持つものになるのか
髄海
来週末に解剖生理のテストがありまして、
脳について頭の中を西洋医学に染めていってる最中ですが、
東洋医学ではどのように捉えられているのかな?ということで
髄海について。
ーーーーーーーーーーー
脳は奇恒の腑のひとつである。
脳は、生命活動を主宰し、精神活動および感覚や運動を主る。
これらは、心の神志を主るという機能に包括されるため、脳は元神の府とも呼ばれる。
また、腎精から化生した髄がおさまる場所であり、髄海とも呼ばれる。
このため、脳は心・腎と密接な関係にある。
奇恒の腑
奇恒は常と異なるという意味。形状が六腑に似ているが飲食物を伝化する作用はなく、生理作用は五臓に似ているため奇恒の腑と呼ばれている。
生命活動を主宰する
生理:脳は心拍・呼吸・排泄などの生理活動を発現し、生命力や健康の維持に寄与している。脳の機能の多くは心の機能に内包されており、これらの働きは、心の「神志を主る」という生理作用に含まれ、心と同様に生命活動を主宰すると認識されている。
病理:脳の機能が失調すると、臓腑の機能に影響を与え、様々な症状が起こり、重篤な場合は生命活動が停止する。
精神活動を主る
生理:神志を主るという心の生理作用は、脳(髄海)の機能を包括した概念であり、心の精神・意識・思惟活動の調節は、脳の働きによると考えられる。そのため、脳は精神活動を主るといわれ、生理物質の滋養を十分に受けることができれば、精神活動は安定する。
病理:生理物質による滋養が不十分であったり、内熱・瘀血・痰湿などにより生理機能が阻害されたりすると、精神活動に影響を及ぼし、健忘・情志の失調・意識障害などが起こる。
感覚と運動を主る
生理:感覚および運動機能は脳に帰属されており、脳の機能が維持されることにより、見る・聞く・嗅ぐ・言う・動くなどの活動を正常に行うことができる。
病理:脳の機能が失調すると、その程度に応じて感覚障害・言語障害・運動障害などが起こる。
腎精から化生された髄がおさまる場所である
生理:脳は髄海と呼ばれ、精から化生された髄によって耐えず滋養されている。髄が脳を十分に滋養することにより、精神活動は安定し、よく見え、よく聞こえ、身体も壮健となる。
病理:精が不足し、髄を十分に化生することができず、髄海を養うことができないため、目眩・耳鳴・健忘などが起こる。
ーーーーーーーーーーー
それにしても、西洋医学はほんとに細かいですね。
それでもって、数冊しか文献に当たれていないのと、心・腎・精・神などについてあまり読み込めていないので
もう少し深めていきます。
参考文献
『新版 東洋医学概論』 医道の日本
『やさしい中医学入門』 関口善太
西
先週の患者さん
先週の患者さん
以前見たことのある空気感だった。
脾虚がベースにあり気遣いをされる方。
ストレスを受けていてもどこか他に気を使われている。
ストレスを受けたとしても体質や本人の処理の仕方で傷つく臓腑は違う。
また、自身がここが気になると先生に報告した穴で治療するとどうなるか。
以前別の患者さんで聞いた話を思い出した。
匙加減を間違うときっと暴発してしまう。
直接的、表裏と二つの側面から難しいのかと想像。
フットサル
鍼灸とは全く別の話です。
フットサル選手の感覚を知りたくて、
「ガチガチの個サルより緩い個サルの方がドリブルが難しくないか?」と聞いてみた。
帰ってきた答えがブレースピードが早すぎると相手によっては反応できないから、そういう時は自身のプレースピードも下げてプレーするらしい。
ガチガチならガチガチ、小学生なら小学生とそこに応じたスピードでプレーすると上手くいく。
とは言ってもやはり自身に近い方が楽で、小学生相手が一番難しいらしいです。
色々役立てそうな感覚だと感じました。
手
手で覚える。
この事を明日はより強く意識いこうと思います。
その為にもきちんと集中します。
周辺
どんな状況でも周りへの意識を忘れずに。
そこが抜けた瞬間治療どころでは無くなる。
気遣い
受付をしていて、診察券を返すときに予約時にメールアドレスを伝える。
その時に自身が不親切な案内だった。
その事実が自身の課題を表していると思った。
改めるべき点。
優しくないといけない。
















