張景岳曰、
明清時代、痰に関する研究は日増しに整備されていった。
張景岳は「痰には虚と実とがあり、・・・最良の治療は、痰を発生させない事である。これが天を補うということである。」
と述べている。(『中医病因病機学』第20章 痰飲病機)
気になりましたので備忘録として置いておきたいと思います。
先生方で『景岳全書』を購入するなら、”この出版社がおススメ”などあればご教授頂ければありがたく思います。
【参考文献】
『中医病因病機学』東洋学術出版社
気の分類について
気は、その働きにおいてー
臓腑、経絡、組織などにくまなく分布していて、
生理活動が正常に行なわれるようにする。
心気の推動作用を助け、心の拍動を行う。呼吸と発声を担う。
血と共に脈中を休みなく巡りながら各組織、器官を栄養する。
体表を保護し、外邪の侵入を防ぐ。
汗孔の開閉を調節し、体温を一定に保つ。
皮膚、肌肉、臓腑、筋骨を温める。
それぞれ、元気・宗気・営気・衛気 といい、人体における気のうち
主たるものとされる。
気の概念について、あらためて見直しているとき
先天の気と後天の気を「源による分類」、
そして、前述の4種類を「機能による分類」
と整理して述べている部分が目に入ってきました。
気とは「人体を構成し、生命活動を維持する精微物質を表すとともに機能を表す」とされます。
実はこれまで、この物質という表現にどこかしっくりこない印象を
持っていたのですが、それは、物質=静止した物
というニュアンスを持たせて、読み取っていた為だと知りました。
気の本質が運動にあることについて、考え直すきっかけになりました。
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【参考文献】
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
『古典に学ぶ鍼灸入門』医道の日本社
判断
2年生最後の実技の授業は、クラスメイトに自由に施術するということで
主訴が腰痛のクラスメイトに鍼をしました。
舌をみて脈をみてお腹を触って、どこにエラーが起きているのか考え鍼をうち、
その後脈と舌の変化を探ってみる。
どう変化したらよしとするのか、背部にも鍼をしたほうがよいのか、
その判断が今はまだわからない。
3年生になるのにこんな状態でいいのか、焦りを感じます。
肺の物語…
こんにちは、
クリステンです。
今日は雨で、学校のテストもあったので少し疲れています。
せっかく寺子屋なのでこの時間を充実にしたいのに、気づいたら文字を眺めているだけ頭に入ってこない。もったない。
でも、こういう日はありますよね。
“今日はがんばりすぎたらダメという合図のかな...”
先日の下野先生くださったアドバイス→
「臓腑経絡学」を4回にサラっと読んで、5回目に熟読すること。
ただ、文字を読んでいても、頭に入ってこない今日ですので、何か工夫が必要。
→家に帰った後は絵として描いてみよう。
(絵を描くのが私にとってはリラックス手段ですし、視点を変えると何かの気づきやヒントが出てくる時もあります)
① 肺蔵象と経絡:肺
私のイメージだけですが、
「肺」は上品で美しい気配りの良い母親のように見えます。
デリケートでありながらも、皆を養って守れる女性ならでの強みを持つ。
「華蓋」ともいう、もっとも高位に位置、八葉っぱを有する花のような形をし、
上焦・陽中の陰・牝の臓である。
脾胃から水穀精微と自然界からの清気を受け取って、
それらに生み出された宗気・衛営気と津液を皆にくまなく宣発し、潤う。
衛気を主り、衛の気が充実となれば、
腠理が正常に開閉でき、体表を温め養い、
皮毛を潤沢に保つ。
そうなると、皆を外邪から守られる。(体表を防衛)
鼻に開竅する。香りを知る
魄を蔵し、本能的で感覚に関係が深い。
濁を排出。水液代謝。
(母親って、普段はデリケートで柔らかい人でも、日々弁当を作って、掃除する。カゼなどを引いていても自分より子供達の養うことを先にする。子供が危険な状態になると、ものすごい力を発揮し、全力で守る。というイメージ)
「メモ」
・外邪や上逆の影響を受けやすい。
・「表証で軽いものであれば、裏証症状はほとんどみられないが、唯一咳がでることがある」(←臓腑経絡学。これについて意味をもっと詳しく調べていきます)。
《肺と肝》
なぜか、描いた絵には、肝が蓮の花になっていました。
本では、肺が「蓮のような」と書いてあるけれど、
あまり考えずにこうなりました。
肺は西を属し、牝の臓。肝は東に属し、牡の臓。
私の頭の中、肺はお嬢さんであれば、肝はその主人である。
(心は君主)
日本人とは違うかもしりませんが、私にとって蓮の花は美しくて、たくましいイメージしますので、どちらかというと男性らしい。
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肺の役割や、肺ー肝、肺―腎・肝―心の関係について、たくさんの話はありますが、
今日の物語・絵はここまで。
また次回。
参考した本:
コロナの後遺症
明日から全国旅行支援が始まるとニュースが報じていました。
楽しいニュースの一方でコロナの後遺症で苦しんでいる人も多く、罹患した人の32%が何らかの後遺症が残っているとのことも報道してしていました。
主な後遺症をあげると
倦怠感
息苦しさ
臭覚異常
集中力の低下
記憶障害
抑うつ
頭痛
食欲不振
腹痛・下痢
脱毛などなど
こう言った後遺症が罹患後、一年以上経っても続く場合もあるようです。
それによって日常の生活に戻れないで社会復帰できない人も多いとのことです。
なかなかこの新型コロナというものは今までにない厄介な感染症です。
また調べてみると、後遺症が起こりやすい人はというと、
高齢者に多い
女性に多い
重症だった人に多い
一言で言うと陽気不足の人たちだとも言えるのではないでしょうか。
子供は風の子で陽気が旺盛だが、高齢者は陽気不足で寒がり。
男性は陽の性質、女性は陰の性質が優勢
重症になった人は闘病により、かなり疲弊していると思われ、陽病が過ぎて陰病の状態になっている。
もともと陽気不足な体質なところ、そこに特異的な病邪であるコロナが入ってきて、打ち負かすことはなんとかできたんだけども、同時にあちこちの臓腑経絡も傷ついてしまったのではないでしょうか。その損傷部位により後遺症の出方が様々あるんだと思います。
ということは、ざっくりいうと不足している気を補う治療が基本となるのでしょう。
そういう意味でこう言った諸々の後遺症に対しては、西洋医学よりも東洋医学の方ができることは大きいと思います。
せっかくなんで
最近、漢方薬を自分でアレンジして飲んでいます。
先月の強い寒波がやってきたくらいの時に、時々寒気に襲われていておかしいなと思っていた時期がありました。とりあえず桂枝湯も入ってるからと思い、以前にもらって余っていた柴胡桂枝湯を飲み始めたら、横隔膜下の引きつりが和らいでいるのに気がつきました。
改めて自分は胸脇苦満状態だったんだと思いました。
上半身を左右に伸展すると左側の方が硬く、左腸骨稜に付着している筋肉が引っ張られて痛みがあります。夢分流腹診でいう、左の肝相火が実しているということでしょうか。
とりあえず疏肝理気をしてあげたいです。
勤めている薬局に生薬があるので、今飲んでいる柴胡桂枝湯に生薬をプラスして、自分の身体を使って実験してみたいと思います。
舌の考察 2023/11/29
12月に入り、最近はぐっと気温も下がってきて、ようやく冬らしくなってきた様に感じます。その寒さのせいか、周りでも体調を崩している人が目立つ様になってきました。
子供の間ではインフルエンザが冬季前から流行し続け、学級閉鎖を繰り返しているようです。これもコロナ後の影響が言われ、新型コロナの流行が始まったころはとにかく、マスクの着用や手洗い、ソーシャルディスタンスの確保などの感染予防が徹底されてきたせいで、子供達がその間、ウイルスや細菌との日常的にさらされる機会や量がかなり減ってしまったことにより、免疫が賦活化されず、脆弱になってしまったせいだとか言われています
それとは別ですが、最近職場のお子さんが川崎病を発症して入院されることがありました。
3歳になる男の子ですが、かなりの高熱が続き、舌が真っ赤になり、鼻血が出たり、首のリンパが瘤状に膨れたいたそうです。まさに血熱妄行状態で重篤でした。今は無事に退院されましたが、本人はまだ小さいのに大変なつらい経験をして、そのご両親も心配でさぞかし心を痛められたことだろうと思うとこちらも辛くなります。
この川崎病の原因は今のところ不明ですが、ある仮説の一つに微生物が引き金になっているのではないかと言われています。
川崎病にかかりやすい何らかの素因を持った人が、ウイルスや細菌などの微生物にさらされたことが引き金となり、過剰な免疫反応を起こして発症すると言う仮説です。
実際、この新型コロナのパンデミック以降、川崎病の患者数が従来より3分の2に激減したとの報告が上がっているそうです。
新たな切り口から解明できることに期待したいです。
さて今週の舌診ですが、
以前の写真と比べると、舌辺の歯形が深くついており、嫰感が強く、気虚が深くなかった印象です。いつもより舌奥に苔が厚いと見せてくれました。舌辺は赤く、舌裏も赤白のコントラストが強く、白抜け感が目立つように見えます。
脈 浮〜中で緩
問診では先週末に発熱を伴った風邪を引いていたと伺いました。その名残が舌にも残っているのかなと思いました。
舌先が禿げているそうです。
忙しかったのですか?と言われて、そういえばその週は通常より1名少ない人員で仕事をしていたせいでしょうか。あまり自覚していなかったですが、潜在意識や肉体には影響しているみたいです。相変わらず苔が分厚いです。この頃はずっと下腹部がシコリのような停滞感があって、腸が固まって動いてないせいなのか、直腸に栓をした感じで気持ち悪かったです。
春
試験が終わり、色んなことに挑戦する余裕が出てきました。
色々調べていくと、1、2回生の時の様に好きな事に浸かっていき、その中で想像が膨らんで楽しいです。
最近は「生きるとは何なのか」といったテーマで調べ物を進めています。
その中で季節感というものも改めて取り入れたいと思いました。
今の季節で言うと春に何を感じるか。
1日1日と変わりますが、今は冬のキリッとした厳しさに比べてフワフワする日が多い様な…
色々体感しながら学びを進めていきます。
腎の納気について
はじめまして。鍼灸学生の白石といいます。
五臓の生理の基礎について学びなおす中で、
初学者向けに書かれた書籍を読んでも理解が難しいというか、
しっくりこない部分があって、
今回はその中のひとつをテーマに選びました。呼吸について。
五臓では肺がその生理機能として「気を主り、呼吸を司る」とされています。
肺は「呼吸の気を主り、一身の気を主り」ます。
この点は、肺はメインの運動器官であり、気体交換の場にあたるということで
馴染みやすいです。
(一身の気の部分については割愛)
そして呼吸に関して、腎は「納気を主る」とされています。その意味は、
肺の吸入した気を節納して、呼吸を調節する機能をもつことを指します。
学校の授業では、この肺と腎の働きを並べて
「肺は呼気を主り、腎は吸気を主る」とだけ習いました。
言葉として理解はできても、府に落ちない感じが残っていました。
この点について、今回理解の助けとなる説明を得ました。以下の内容です。
「肺は気の主であり、腎は気の根である。肺は出気を受け持ち、腎は納気を受け持つ。」
「つまり呼吸とは、肺と腎が共同してしている仕事であってそうして、
呼吸は浅くはならず一定の深さを保つ。」
「納気という機能は腎の封蔵という性質が呼吸運動の中に現れたもの。」 以上
腎が気を納めるのに対して、肺は実動を担当する臓器というニュアンスから、
肺は呼気を腎は吸気を主る、という言葉が用いられたのだろうと解釈しました。
今後につなげたいと思います。
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【参考文献】
『基礎中医学』神戸中医学研究会
『中医学ってなんだろう』東洋学術出版社
痛証
痛証
ワクチン3回目摂取後から内腿が痺れ始め、次第に足先が痺れて痛くなり始め、段々広がってきたという方の体を見させて頂いた。
お腹を見せて頂くと副次的な原因により心が圧迫されている様に感じる。
ベースとしては脾腎の虚もあると感じた。
脈はやや浅めの位置で硬くなっている。
腕にはゴリゴリがついてしまっている。
ここを動かす事ができれば痛みの方は落ち着くのではと思われた。
その方、コロナワクチンの後遺症を目的に日本で考えられた漢方薬を飲まれているそうです。
配合意図はわかるけども邪気論だけだと動かない様子が見てとれました。
また、この方の身体を診る時も決して「ワクチンの後遺症」という情報に惑わされてはいけないと感じました。
舌の考察
前回に比べ状態がだいぶ状態がいいと思います。
表面の膩苔がとれ、点刺が減り、張りも出て発色も良くなり舌下静脈の怒張も落ち着いている。
舌の所々に見られる剥げも無くなった。
一見綺麗に見えるけども色が薄い。
少し柔らかい感じと舌を出し切れていない感じもあり、正気の弱りがあると感じる。
















