痹と痺
もう直ぐ国家試験となると授業も過去問を対象とした時間が大半です。
期末試験は期間がとれないので、各教科の試験は授業内で実施されていきます。
試験や資料の誤字については3年間で、かなり慣れました。
○ 井・滎・兪・經・合
× 井・榮・兪・經・合
○ 噯氣
× 曖氣 など
本日は痹と痺について
痹(ひ)
1⃣しびれる
2⃣リウマチ
痺(ひ)
1⃣うずらの雌
大漢和辞典の”痺”の欄には”参考”として「俗に此の字を痹に用いるは誤」と、
『字彙』からの引用も記載されています。
「痺與痿痹字不同」との事。
※字彙(じい)は、明代の梅膺祚(ばいようそ)により編纂された中国の漢字字典。
明の時代から「同じ字じゃないよ」との注意書きがある以上、
出来るだけ正確を期したいと”しびれる”は”痹”で書き通しておりますと、
同じような人がいた時に、ほっこりします。
【参考文献】
『大漢和辞典』(株)大修館書店
五行大義(05)
【更】
01:かえる、あらためる
02:かわる、あらたまる
03:こもごも、かわるがわる
04:さきもり、交代して役に服する義
05:夜閒の時限の稱呼(称呼:よび名)
06:つぐ、つづく
07:つぐなう
08:経る
09:ふける、すぎる
10:よい
11:としより
12:姓
從革
金曰從革。從革者、革更也。從範而更。
形革成器也。西方物旣成、殺氣之盛。
故秋氣起、而鷹隼撃、春氣動、而鷹隼化。此殺生之二端。
是以白露爲露。露者殺伐之表。
王者敎兵、兵集戎事、以誅不義、禁暴亂、以安百姓。
古之人君、安不忘危、以戒不虞。
故曰、天下雖安、忘戰者危、國邑雖强、好戰必亡。
殺伐必應義。應義則金氣順。
金氣順、則如其性。如其性者、工治鑄作、革形成器。
如人君樂侵凌、好攻戰、貧色賂、輕百姓之命、
人民騒動、則金失其性、治鑄不化、凝滯渠堅、不成者衆。
秋時萬物皆熟、百穀已熟。
若逆金氣、則萬物不成。故曰金不從革。
金は従革という。従革なるもの、革は更なり。範にしたがい更となす。
形あらたまりて器を成すなり。西方の物、既になりて殺氣盛んなり。
故に秋氣が起こりて鷹隼を撃ち、春氣動きて鷹隼を化す。これ殺生の二端なり。
これをもって白露は露となす。露なるもの殺伐の表なり。
王なるもの兵に教え、兵を戎事の為にで集め、以って不義をうち、暴乱を禁じ、もって百姓を安ず。
古の人君、安ずれど危うきを忘れず、もって不具をいましめる。
故にいわく、天下が安といえども、戦いを忘れたものは危うき、国邑が強といえども、戦いを好めば必ず亡ぶ。
殺伐は必ず義に応ず。義は則ち金氣の順に応ず。
金氣の順、その性のごとく。その性の如くは、工治・鋳作し、形をあらため器をなす。
もし人君が侵凌を楽しみ、攻戦を好み、色賂をむさぼり、百姓の命を軽んじ、
人民の騒動、則ち金がその性を失い、治鋳は化せずに、凝滞し渠堅する、ならないもの衆し。
秋は万物みな熟し、百穀はすでに熟す。
若し金氣に逆らえば、則ち万物ならず。故に金は従革せずという。
【参考文献】
『五行大義』明德出版社
『大漢和辞典(第5巻、962頁)』大修館書店
基礎理論〜精、陰陽〜
初めまして藤原です。
院内にある「基礎中医学」は絶版になっていたので、同じ神戸中医学研究会編著の「中医学入門」から読み始めました。
学校で学んだ内容もありますが、理解不十分だったこと、新しく知ったこと、気になったことを中心にまとめてみます。
誤解していたら教えていただけるとありがたいです。
よろしくお願い致します。
〜基礎理論〜「精」と「陰陽(狭義)」
「精」生命エネルギーの基本物質。
水穀の精微から得られる「後天の精」
=「五臓の精」(各臓の実体である組織•器官を形成する物質)
五臓の精の余りから得られる「特別な腎精」(五臓の腎精とは異なる)
特別な腎精が命門に送られ「先天の精」の働きをかりて、全身の陰陽のもとになる「陰陽」を形成。「陰陽=腎陰腎陽=命門の火」
「元気」=「陰陽」であり、「気」とは別。
「陰陽(狭義)」は基礎物質の一つ。
すべての生理機能が必要とする生理環境を産出し維持する。
※広義の陰陽である哲学的概念とは区別する。
命門でつくられた「陰陽」は三焦を介して五臓六腑に運ばれ「臓腑の陰陽」になる。
全身に到達するには「血」と「津液」に載り、「気」によって推動される必要があり、気•血・精・津液とは相互に不可分の関係。
「先天の精(生命の火)」は生命を維持して天寿を決定するが、天寿を全うできるか否かは「陰陽」の平衡状態が算出する生理環境と密接に関係。
逆に、「先天の精(生命の火)」が消えなければ「陰陽」の化生は持続。
(例え)
ロウソクの芯(先天の精)
芯の燃焼(生命の火)
ロウ(陰陽)
芯の燃焼を長く維持できるか否かはロウの質と量によって決まる。
•(狭義の)陰陽は基礎物質
•元気は気ではなく陰陽
•陰陽は五臓の精の余りから作られる
•陰陽の作用は基礎物質が存在する環境(生理機能に必要な環境)の産生と維持
私の相方は何なのか
陰陽とはどういったものなのだろうか?
陰は月、陽は太陽 陰は水、陽は火というイメージが
自分の中にある。
世の中の一切の物事には陰と陽で振り分けられていて、
お互いを助け合い、依存し、制約しあっていて、片方の
存在が消えれば、一方も存在しなくなるようだ。
では、もし私が陽であると仮定すると、相方の陰は
何になるのだろうか?
家族?友人?恋人?それとも人間とは全然関係のない
ものなのだろうか。
僕が生まれてこなかったと仮定してみる。
僕がこの世に存在していなければ、私の妹達には兄がいなかった。家族や、友人、恋人の記憶にも存在しない。
小学生の時クラブチームで決勝ゴールをあげたあのゴールも存在しない。
友人と他愛もない話で笑い合った日常も存在しない。
今書いてる文書も存在しない。
未来に作り上げる物も子供も存在しない。
その先続く子孫もその歴史もない。
あげればキリがないほど消えていく。
私の相方は私の歩んできた道なのかもしれない。
私の全ての道とそれを作り上げてくれた一切の物事に感謝と敬意を表します。
PS.写真は私の地元の丹波篠山の朝日です。
意識
受付にて
働いていて、脳がオーバーヒートを起こす様になる前の段階の自分の空気を変えないと。
一度先生が気を使ってくださり空気を変えて受付に戻った時の景色。
朗らかさな空気に包まれていた。
ああじゃなきゃいけないよな、鬼みたいになってはいけない。
そこから先にあるのは争いになってしまう。
真剣にやる事は大前提として、その向かうべき方向性を修正しないと。
…
その為にも言うべき事はハッキリ言う。
でも角が立たない様に言い回しなども増やして行こう。
先生方がやってることを見ればわかる。
やるべき事は沢山あるけど、真剣に楽しんで一つ一つクリアしていこう。
変える部分が沢山あるのはそれだけ本当の楽しみが詰まっている。
今までの自分の在り方に固執してもおもんない。
枠は取らないとな〜
勝手に自分が作った抑圧するものを外す。
どこまでもいけそうな感じになる。
逍遥ってこう言うことなのかな。
昔の中国なんて今より殺伐とした世界だったからこそ出来た発想かもしれない。
通じる
相手と同じ空気になった時、感情がこちらにも通じる。
相手の心の景色が浮かび上がる?
同じ反応が起こる?
なんとも言葉で言い表し難いものですが、そんな体験がとても勉強になる。
波長の合う人と同じ状況になりやすい。
施術者目線に立つと、必然的に幅を増やしていく必要性が出てくる。
最近伝えてくださってるのもそういう事かなと感じる今日この頃です。
綺麗なところにいようとすんなよ自分。
そこから抜けたらもっと楽しいぞ。
と書いてみたものの、
また葛藤が自分に向いた。
この意識では変化が薄まる。
意識のベクトルを変えていく。
相手のことをもっと観察。
内向きを外向きに。
その為にも空虚に、冷静に。
脈診について
長い年数をかけて習熟していくものと習う
書籍では列記されているけど、
遅数をみるのと、浮沈や虚実をみるのとでは全然ニュアンスが違うと考える
「ぴんと張った弦に触れたように、まっすぐで長くはっきりと触知できる」
このような書き表し方になるのは
脈気を捉えるためには、実際指先に触れる感覚を通して行うことになる為で
時間をかけて養っていくべきは、脈状分類の技術というより、脈に触れてリンクするため
の意識の向け方なのかも知れない
そもそも、この考え方は全くの検討違いなのかも知れないが今は分からない
疑問が変化した記録として
一年経過
一鍼堂の寺子屋でお世話になり始めて、今月で1年が経過しました。
この一年の時の流れが早かったのか遅かったのかどちらか改めて振り返ってみて、どちらなんだろうと考えてみましたが、正直即答できる感じではなく、ハッキリわかりませんでした。
早かったように感じますし、遅かったようにも感じます。
ただ充実した1年であったのは間違いないです。
1年を通して、こんなに鍼灸の勉強に向き合ったことは今までになかったと思います。
これもひとえに、一鍼堂という学びの場に参加できたことに尽きると思います。
何かを学ぶ際には周りの環境がとても大事だと思いますし、特に私の場合は自分の意思や決意が軟弱なので、すぐに自分の甘い心に負けてしまいがちです。
でも一鍼堂での院長や各先生方、スタッフの方々の鍼灸に対する向き合い方にプロ意識を強く感じますし、そんな空間に自然と触れていると自分も精進して行きたいという強い気持ちが生まれてきます。
それに他のワクワク感を抱いた優秀な寺子屋生の皆さんと交流することで鍼灸に対する勇気や希望など、とてもよい影響を受けることができます。
只々、今の心境は、この場に居させていただくだけで大変ありがたい気持ちでいっぱいです。
怒るエネルギー
肝火上炎
肝気鬱結や他の熱(火)邪などにより、肝の火が燃え上がったもの。めまい、耳鳴り、頭痛、顔面紅潮、焦燥易怒感、動悸、不眠などの上部熱症状や口苦、季肋部、出血、過多月経、黄色小便などを呈する。虚実錯雑証の肝陽上亢とは異なり、実熱証であり腰部下肢脱力などの虚熱症状は呈さない。
実践漢薬学 三浦於菟 p379
日頃から好きでよく韓国ドラマを観るのですが、何せストーリーの展開が劇的で劇中に俳優さんが怒りに震えて眩暈を起こして倒れたり、急に心臓が苦しくなって病院に運ばれたりするシーンがよくあります。日本だとそこまで怒りに任せて爆発するようなことはしないのだと思いますが、お国柄もあるのでしょうが、反応がストレートでわかりやすい。なので第三者としてテレビの前で観ているいち視聴者としてはある種爽快なのでしょう。
怒りを爆発させるのにも相当なエネルギーが必要だと思います。私は元々がエネルギー不足なので怒るのが面倒くさいです。面倒くさくて怒りの沸点まで上昇させることができません。なので、ある意味怒りを爆発、発散できる人を羨ましく思います。いつか体質を改善してエネルギーが満たされた人間なったら爆発させてみたいです(笑)
お国柄とありますが、日本は世界的にみても穏やかな民族であることは間違いないと思います。怒りの原動力はエネルギーだと思いますので、そのエネルギーは陰気ではなくて陽気になるでしょう。日本食は鮮度を生かして生の食材が多かったり、本来の食材の味を生かして薄味にしたりと、どちらかというと精進料理的な食事が多いと思います。陽気は少なそうです。
それに比べて中華や韓国料理は肉食も多く辛い香辛料もふんだんに使った料理が多く、みるからにエネルギーに満ちた食事に見えます。そういった食事を常にしているのもお国柄を作る要因の一つではないかと思います。
しかし現代はその和食文化も相当変わってきているので、このまま何十年何百年と進んでいくうちに、日本人の気質も変化していくのだと思います。
舌の考察 2023/11/8
胖嫩舌 舌体が浮腫んでいて力がない感じで、弱々しい雰囲気。
前回よりも舌が膨れて、全体的に苔に覆われ湿潤してテカリも見られる。津液の巡りが悪く停滞している。
この時期は、サンドイッチや揚げものが多く野菜不足で、食生活が偏っていたせいかもしれません。口の周りにも吹き出物が出て肌荒れが目立っています。顔の皮脂も多めです。
舌質は胖大、あせた紅。
舌辺に歯痕がみられる。どちらかと言うと胖嫩気味。
舌中は無苔でやや乾燥気味に見える。舌尖は赤く無苔です。
舌根は膩で、舌辺はうっすらではあるが黄苔が見られる。
風邪の後の空咳がしばらく続いていたのが、反映されているのかもしれません。
ちなみに脈は 中位で細微弦 沈位で滑 でした。
生薬
薬の考え方を見ていると画一化されすぎている。
人によって色んな事を言っているので、一種の生薬単位でももっと可能性を秘めているはず。
多様な理論根拠を知っておけば自由な使い方ができそう。
また、薬を使うと言っても必ず食前がベストではない。
場合によっては、あえて食後に飲ませたり、酒を飲んでもらって薬効を変えたり増強したりもできるはず。
何が正解かは状況による気がします。















