学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

施術日記(02)

T.I 先生との治療練習2回目です。 前回の経験を元に、同穴への刺鍼にて変化をとります。 舌診の鍛錬 【目的】 ① 前回と同穴で、少し深めへの刺入を試して違いを診る。 ② 事前・事後の同じところ、違うところを診る。   舌は右に傾いているが、ほぼ正中線上に出ている。 前回のように舌尖が細くなっているような力が入っている姿ではない。 舌根あたりの苔の薄い黄色が、舌診の際にとりにくく工夫を必要とする。 舌の先端より舌辺への淡い斑点が特徴的。 一週間前より、やや歯痕が発生しかけのようにも思える。 陰陵泉(右)に3番鍼にて置鍼(10分) 刺鍼について疼痛があったせいか、 舌尖が細くなり力が入っているように感じる。 この穴であるかどうかが不明であるが、 舌の周囲にあった斑点が目立たなくなるのは前回と同様。 わずかな歯痕はほとんど無くなり、 舌全体に水分の量が調整されたように感じる。 出来る限り、専門用語を使わずに表現する事で、 発見があればと考えております。
日にあたる猫

食べることについて②

皆さまこんにちは、イワイです。 前回の続きです。 〝後天の精〟とは生まれ持った〝先天の精〟とは別に 飲食物から補います。この後天の精の全身へのルートをみてみますと、 後天の精 ↓ 別名 水穀の精微といわれる ↓ 一部は気、血に化生→全身の組織、器官に行き渡る ↓ 残りの一部は 腎 に収まる となっています。 次は〝精〟の作用についてです。①〜③ ①生殖 ②滋養→人体の組織、器官に滋養する 詳しくみてみると、 精は必要に応じて、血へ変化。 ↓ 血も旺盛、正常に各組織、器官を滋養。 精は気へ化生。 ↓ 人体の新陳代謝を推動、抑制し生命活動を維持する。 精は人体を構成する基本物質と捉えられており、 東洋医学では精が充足していると、 生理機能は正常に働くと考えられています。 ③神の維持 神:広義では、生命活動の総称であり、精が充足することで、神の機能が保たれる。 狭義では、精神、意識 、思惟活動を主るもの。 ここからは、勉強した感想です。 飲食物を食べることで、西洋医学的に考えるとエネルギー源となるということ、一方で東洋医学的に考えると、エネルギー源という役割と五臓六腑が正しい働きを出来るようにしていたり、精神活動も主ることになるので、幅広い意味で捉えることが出来ることに気づきました。 【参考文献】 『新版 東洋医学概論 』東洋療法学校協会

腹診で 2

(前回の続き) 症状としては ・気鬱 ・浮腫み(下肢) ・睡眠は浅く、悪夢が多い 以前にお腹が似た状態だったときも、気鬱があった。 “分厚さ”は何がもたらすのか。 浮腫みとの関係か、精神状態や気鬱の表れか。 処置後には「硬さ」の密度が少し下がり、 ゆとりが生まれた印象を受けた。

色々メモ

  手がビリビリ 人の身体を触らせてもらって感じることのある手のビリビリって感じは何なんだろう。   この感覚を探っていく必要がありそう。       治療後のベット 治療後のベットって何か残っているのかな。   人によってだけども、イメージとして何か薄黒く?モヤっとしたものが残っている気がする。     考え事 胸の部分がずっと気になっている。   神は働きすぎると疲れる。   自分の身体でも、思考すると気が上がる。   考えすぎ、思考しすぎると動悸がする。   一時的に落ち着けるだけなら桂枝加竜骨牡蛎湯(竜骨・牡蛎)を使えば思考の暴走、動悸は治る。   心の暴走は宗気にも影響するためか息切れも起こる。   現代語訳 素問 霊蘭秘典論篇 P161 「心なる者は、君主の官なり。神明焉より出づ。…膻中なる者は、臣使の官、喜楽焉より出づ。」     調べていこうと思ったけどここはとりあえずここまでにします。 悪癖が出てる。     形 漢字はもともと意味があったはずなのに字義を知らないと形に拘ってしまう。   そうなってくるとあんまり意味がなさそうだなと思う。     意識 今までも意識していたけど、日常の意識を使いかたをもうちょっと変えてみよう。   自分がその時どうしたいと思ったか、何に魅かれたか、嫌だと思ったこと。   学校で勉強ばかりさせられると遠のいていきそうなところ。   一鍼堂で教わって大切だと思ったことのみ実践。  

病因について(3)

自身に降りかかった病について~ 以前に目の病気を患いました。 正に、お先真っ暗・・の感がありました。 当時の健康状態では、肝臓が極めて悪い状態。 (現在は問題なく完治しております。) 【五行】 ・五蔵  肝、心、脾、肺、腎 ・五官  目、舌、口、鼻、耳 東洋医学の道に入り”肝”と”目”の繋がりを学ぶにつれ、感嘆します。 肝を傷る原因とは・・ 【内因】 〇七情 ・怒   気機を上昇させる    肝 ・喜   気機を緩ませる     心 ・思   気機を鬱結させる    脾 ・憂   気機を鬱滞させる    肺 ・悲   気機を消耗させる    肺 ・恐   気機を下降させる    腎 ・驚   気機の乱れを起こす   腎 当時の年月を思い出せば、”怒”というのが日常であったように思います。 肝の持ってる昇発という特性が過度となり、蔵を損傷させていたのでしょうか。 鶏が先か?卵が先か? 肝を損傷したので、易怒となるのか・・ 易怒となったので、肝を損傷するのか・・ デフレスパイラルの様に悪循環に陥った先に”病”があるように思います。 〈肝火上炎〉 肝気鬱が火に変化し、気と火が上逆したために起きる事多い。 ...

おばあちゃん(95歳)と鍼

祖母(95歳)に鍼をしてあげて欲しいと、母から連絡がありました。 3年ぶりに施設に行ってきました。 傾眠状態が続き、食事、歩行は自力でできず、ADLは全介助。 両手を腕組みした状態で蹲ったような姿勢でした。 2ヶ月前から急に拘縮が悪化したようです。 担当の按摩師さんと電話で話したところ、 主動筋と拮抗筋を軽く摩った後、 声をかけながら他動介助運動すると伸ばせるそうです。 四肢共に正常関節可動域まで動かせると教えてもらいました。   体がいつも冷たいと職員さんや母からも聞いていましたが、 午前中に按摩師さんがマッサージをしてくれたのか 思っていたより顔色が良く四肢末端も温もりがありました。 ガチガチに固まった体。 人の手に触れらてもらえることは大切ですね。     今日の目的は祖母に鍼をすること。 傾眠しているので問診、舌診できず、 車椅子に乗った状態で、硬く組まれた腕が邪魔して脈診もかろうじてできる程度、腹診はできません。 四診総てが叶わない時もある。 「どんな体勢からでも診れること。」 「寝ることのできる状態でなくても、鍼を打てるように。」 事前に下野先生に相談し、アドバイスをいただいていたので少し落ち着いて取組めました。   下肢を切経しながら指を角度を変えながら当てて 反応があった所に鍼をしました。 寝て鍼をすることが当たり前だと思っていたので、車椅子に乗った人への施術は初めてでした。 背中は車椅子の背もたれに当たり、 鍼ができなかったので肩甲骨下角を軽擦してみると、 「ああ、気持ちいい」 と傾眠していたのに目を開いて大声を上げました。 祖母がどうなりたいのか、 問診ができず分かりませんでしたが、 ずっと顰めっ面をしていた、 これがサインだったと気づきました。 緊張が続いて不快だったんだなと。     脈が引き締まり、ほんの少し自発運動が起きました。 鼻水、涙が出て、手足はじんわり発汗していました。 偶然で起きたことにはならいように 反応のあった所と体の変化を結びつけ考察したいのですが中々難しい。   制約の中での施術は非常に勉強になりました。 ありがとう、おばあちゃん。 鍼をするため、定期的に祖母の元に通います。

脈診(06)

引用:『中医診断学ノート』P30 ” 3、正常な脈象 ” 平脈 正常な脈象のことをいう。 脈位は浅くも深くもなく、 脈拍は速くも遅くもなく(一呼吸4〜5ーーー60〜90分)、 ゆったりとおだやかで、しかも力強い。 さらに、脈拍の律動が規則正しい。 有胃・有神・有根 正常な脈象(平脈)の特徴は 有胃・有神・有根の三つに表現される。 有胃 脈位は浅くも深くもなく、 脈拍は速くも遅くもなく、規律が正しい。 有神 ゆったりとしていて、しかも力強い。 有根 尺脈を沈取したとき十分に力強い。 そもそも平脈を臨床上で知り得るのはいつなのか? 主訴をもって来られた初診時ではないので、いつ? ”尺脈の沈取で力強い”とするのが、有根とあるが 邪によって強くなることもあるのでは? 人の個性や今まで歩んできた歴史によっても異なり、 ”正常な脈象”の把握って実は難しいように思う。 【参考文献】 『中医診断学ノート』東洋学術出版社

所見の記録 1

友人の体を診せてもらって その所見の記録。 もともとよく日焼けしていて色黒なのに 顔だけ抜けたように白い。 顔全体に乾燥の程度がきつく皺が深い。 そして、足首から下、特に踵は乾燥が顕著。 脈は細くタイミングがやや不規則だが 特にはやくうってはいない。 舌体は色が暗くてやや青みがかって見える。 薄白苔。 (続く)

『閃く経絡』を読んで

以前より、SNSで噂になってた本『閃く経絡』を読んでみました。 ---------------------------------------------------------- 『閃く経絡』 ”現代医学のミステリーに鍼灸の”サイエンス”が挑む!” 著者:ダイエル・キーオン 発行:日本の医道社 ----------------------------------------------------------- ダニエル・キーオンさんは医師として救急の現場に立ちながら、 キングストン大学で中医学を学び、後に北京に渡り就業を行ないました。 医師でありながら鍼灸師であるという立場で、経絡の謎を解明しようと試まれています。 鍼灸学校で習う解剖学・生理学の復習になり、 学生の立場としてはテストされているような感覚も正直あるのですが。。 医師としての立場らしく、淡々と表現されるグロテスクさも楽しむ事が出来ました。 彼の経絡に対するこの論証の一つ一つは、なかなか見ごたえがある様に思います。 実はこのような生々しい論理は好きだったりします。 この本の素晴らしいところは東洋医学に対する敬意が感じられるところです。 東洋医学の軸を動かさずに西洋医学の詳細を詰めていく方法は、 解明する探検の大変さも感じられますが、気持ち良さを同時に覚えます。 そして、医古文などを読む際に手助けとなるのが、現在の医学への探求があるという事は 太古の昔も医学に燃える医家がいるのだろうと信じる事ができるところでしょうか。 未来の優秀な方々によって、東洋医学の証明がなされていくことに夢をはせます。 以前に一鍼堂ブログの番外編として院長が挙げられていた三焦に関してのブログも添付します。 ↓ https://www.1sshindo.com/blog/zenith16946/

大宇陀町。

店先のワゴンで販売されている処分品をよく目にします。 商店街を歩いていると、目に飛び込んで来たのは、 古本屋のワゴンの中に居た『大宇陀町史(資料編 第3巻)』。 こういった書物は、町役場や図書館などでめにする事はあっても、市中では珍しいのではないでしょうか。 思わず買ってしまいました。 鍼灸学生時代の探索の一つに、奈良県の宇陀市にある薬草園に行った事がありました。 ここには、日本最古の薬草園である『森野旧薬園』や 藤沢薬品工業(現アステラル製薬)の創業者:細川友吉の生家であり、 現在は資料館としての『薬の館』などがあります。 この地の薬草に関しての ”地の利” が大変興味深いです。 以前に探索した際に撮影した画像をご紹介します。 別の機会に各所を個別にご紹介できたらと思います。 【参考文献】 『大宇陀町史 資料篇 第三巻 近代』臨川書店