脉要精微論篇 第十七(01)
黄帝問曰、診法何如。
岐伯對曰、診法常以平旦。
陰氣未動、陽氣未散、飮食未進、
經脉未盛、絡脉調匀、氣血未亂。
故乃可診有過之脉
切脉動静、而視精明、察五色、
観五藏有餘不足、六府強弱、形之盛衰。
以比参伍、決死生之分。
患者さんが来院され、部屋に案内して暫く。
問診に入らせて頂き、四診を行うも
患者さんの全体象が掴めていないなぁ・・と反省の日々。
対峙した時の弱さをつくづく思う。
治療する側として、心持ちから何から必要なものが多々あり。
切脉一つするにせよ、無駄遣いを心掛けなくてならないと緊張感を持つ。
【参考文献】
「現代語訳 黄帝内経素問 上巻」東洋学術出版
五行大義(3)
炎上
火曰炎上。炎上者南方揚光輝、在盛夏氣極上。
故曰炎上。王者向明而治。蓋取其象。
古者明王南面聽政、攬海内雄俊、積之於朝、以助明也。
退邪佞之人臣、投之於野以通壅塞。
任得其人則天下大治、垂拱無爲。
易以離爲火爲明。重離重明、則君臣倶明也。明則順火氣。
火氣順、則如其性。如其性則能成熟、順人士之用。
用之則起、捨之則止。
若人君不明、遠賢良進讒佞、棄法律疎骨肉、
殺忠諫赦罪人廢嫡立庶、以妾爲妻、則火失其性、不用則起、
隨風斜行、焚宗廟宮室燎于民居。
故曰火不炎上。
火は炎上という。炎上なるもの南方に光輝を揚げ、盛夏にあって氣が極まり上がる。
故に炎上という。王なるもの明りに向かって治る。およそ、その象をとる。
明王、南面し政を聴き、海内の雄俊をとり、朝廷に積み、もって明を助ける。
邪佞の人臣退き、これを野に投げ、もって壅塞を通ず。
得たその人に任せ、すなわち天下大きく治み、垂拱になすなし。
易は離をもって火となし、明となす。離を重んじ、明を重んじれば、則ち君臣ともに明らかなり。明、則ち火氣の順なり。
火氣の順、則ちその性のごとし。その性のごとくは則ち能く成熟し、人士の用に順ず。
これを用いて則ち起こり、之を捨てれば則ち止む。
もし人君、明からずして、賢良に遠く讒佞に進め、法律を棄て骨肉を疎み、
忠諫を殺し罪人を赦し、嫡を廢して庶をたて、妾をもって妻となせば、則ち火はその性を失い、用いざるに起こり、
風に随いて斜めに行き、宗廟・宮室を焚き、民居を燎く。
故に火に炎上せずという。
【参考文献】
『五行大義』明德出版社
『漢辞海』三省堂
『易経』徳間書店
高い山
昨日寺子屋に行かせて頂いてありがたいお話を沢山聞かせて頂けました!
ありがとうございました。
それに関して「これはこういう事じゃないか?」
などを私は考察する材料もない状態ですし、何もない状態である自分が今の時点で答えを出そうと頭を捻って考えてみても間違いしか生まれませんし、それ自体が敬意のない考えなので答えは出さないでおきたいです。
でもその中で
「何か高い山だな。登ってみたい。」
と思って出発点に立ってゆっくり登り始めたら
「今登っているのは富士山なのか?」
とぼんやり考え始めたところ
「もしかしてエベレストかもしれない…」
となった感覚は嬉しかったです。
実際エベレスト気分で登り始めたら
「もっと高い山かもしれない…」
とこんな事を続けていくんだと思います。
今はただひたすらやるだけで、真剣に楽しんで学んでいきたいと思います。
何を書いてるんだとも思いましたが、自分にとってはこの感覚が一番大切な勉強だったのでこんな内容になりました。
朗読、会話
朗読
最近人に合わせるって難しいなと痛感しています。
合わせにいったらより合わなくなる感じがします。
正直どうしようかと悩み中なのですが、何かしらやっていかないと変わらないので色々試していっています。
最近試し始めた事が人の朗読しているところの真似です。
心から入れれば一番いいのでしょうけど、できていないのでまずは形から入ろうと思ってYouTubeなどで人が行なっている朗読を真似してみています。
人との会話中に全く同じ事をしていたら違和感が生まれそうですが、相手と同じ事をする必要があるので少しは相手の理解に繋がる気がします。
また、長い文章になると腹から声が出ていないと読みきる事ができないので伝わりやすい声を出さなければいけなかったり、瞬発的に言葉を出す訓練にもなります。
会話
ストレスなく一緒に過ごせる人は波長が合って自然に過ごせる。
家族でも体調不良を起こすと様子が違ってくるので違和感から色々察知しやすいと言った話をよく聞く。
違和感を察知できるのは、同じ空気感をもった人の違和感だと思う。
鍼灸院には若者からお年寄りまで幅広い年齢の方が来るし、色んな個性を持っている。
そういった相手を理解しようと思えば尊重しなければ話は始まらない。
綺麗なものばかりに囲まれているとそう言った人にしか対応できなくなるし、逆もそうなる。
本当に会話上手な人は違和感を感じない。
きっと一致してるんだと思う。
ネガティブなもの
会話の中でネガティブなものが出てくるとそれに同意してはいけない。
もっていかれる。
ただ真っ向から否定するとそれもまた問題なので違和感を感じさせずにかわす必要がある。
観察のしかた
舌診の撮影をさせてもらった。
色と苔と形に必死で、
厚みはどうだっけ?
あまり覚えていないし写真にも残っていなかった。
舌診の本の写真は正面がほとんど。
本は平面。
人体は立体。
これからは色んな角度から観察しよう。
膩苔が強い舌を観察します。
こんにちは稲垣です。
舌診について研究を重ねてまいります。
【前】
舌体は紫舌で、
舌尖から舌辺にかけての歯痕の部分に
赤みが強く感じらます。
舌尖に点刺が多く、舌尖より舌根にかけての
中央部分に黄膩苔が強い。
潤いが少ないように思います。
舌裏に関しては舌下静脈がハッキリと見え、
両側が暗く血の滞りを感じます。
【後】
今回は、刺鍼中もコミュニケーションをとりながらでしたので、
ゆっくりと休んで頂く形ではありませんでした。
舌面に関しては、変化は少ないですが
舌尖あたりの苔が少し引いて
舌体の色が見やすくなったように感じます。
舌裏の色調が明るくなったように感じるのと
両側の暗さが少し明るくなっていうように思います。
舌面の黄苔や潤いの少なさより
熱が強く津が焼かれているように感じます。
その熱の所在が重要に思いますが、
舌尖の点刺との共通点が気になります。
以前より練習として診させて頂いており
ひどい時は紫舌と膩苔が極めて強くなります。
化火をどのように抑えるのかが課題と思いますが、
舌裏からみえる瘀血が下焦を滞らせ、
気機を上昇させてる要因と考えております。
熱化させずに自身でセーブできる力を持つ事
を長期的に考えて施療を行っております。
経過を観察していきます。
卒腰痛
先日経験した卒腰痛について。
過去経験したなかで最も激烈な痛みを伴うものだった。
昼間、仕事中からシクシク痛んでいた。
数日前から多少気になってはいたが、晩悪くても翌朝には動けていたし、軽く見積もっていた。
振り返ってみると、根拠もなしに、きちんと見立てることをせず、見ようとしていなかった。
昼間から、腰を庇いながら動いていた。
陽も落ちて、1日の疲れもあり、
衛気の働きが低下していた為なのか。
他方では、何かにつけて苛々していて感情面の起伏が自覚されていた。
歩けていたので庇いながら帰ろうと考えていた。
寒暖差のある日で、建物を出てみると夜風が冷気を含んでいた。
直後、腰に激痛が走り、体の震えが止まらなくなる。
六淫が臓腑を直接に侵襲することもある、とされる
その型をそのまま体感したような心地だった。
身をもって経験してはじめて、それまで自分が
言葉が指し示すことを実際に想像することを殆ど何もしていなかったのだと知る。
それどころか、
表から徐々に傷られるのと対置しておかれた考え方、というくらいの距離感で見ていた。
悪寒、ただし寒気というより震えが先行する。
ガタガタ震えながら、足はそれ以上進まなくなり立ちすくむ中、
体をそのまま外気に晒しているのは良くない、
損傷が大きくなるばかりと感じられ、建物内に逃げ込む。
部屋に戻ってからは安静にしていたが、
直接に裏へ入ったことを示すように、急転悪化する。
横にした体は寝返りを打つにもうめき声を上げながらでないとできない。
護りをまるで失っている状態に近く、危機的な状況と感じた。
何をしていても痛く、
普段どうしてこの痛みが生じないのかが不思議に思えた。
体は動かせないが何か食べないと駄目だと思った。
小便など積極的な排泄も必須だと思った。
半日かかって一番悪い状態からは脱したものの、
弱りきった状態で、あのとき身を置いていた環境がまずければ、
もっと拗らせていたことは容易に想像できる。
未だ痛みに伴い腰の虚脱感が左脚後面を足部までつたう。
からだについて多方面から捉え直す契機にしたい。
教科書の読み方を考える
傷寒の邪が人に中る場合、一般に浅い部分から徐々に深い部分に入っていくとされる。
あくまで基本の型として教科書的な説明として受けとめ理解したら良いとは分かりつつも、引っかかる。
鍼灸学校1年の冬、日暮れ時に学校を出たところで激しい悪寒戦慄に見舞われたことがあったが、
からだは反射的に手腕に力を込めて項に緊張状態を作り出そうとしているようで、
ガタガタと震える体は自分の意思で全く抑えが効かず、
やばい、やばい と声も漏らしながら多分まっすぐ歩くこともできていなかったはずで、
その時のことを思い返すと、自分の経験と「徐々に入ってくる」と表される様相は印象がかけ離れている。
太陽病の説明として、正気と邪気が体表において抗争する病証とのまとめは綺麗すぎてよく分からなくなる。
今後、この点についてどのような見方をもつようになるのか。
現状として記録
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【参考文献】
新版 東洋医学概論/医道の日本社
関衝穴
自分で自分のからだのうえで
経穴の反応を追う中で
様々なことをみる。
関衝穴近くをとるとき
緊張が解けて呼吸が一段深まる
ことが(よく)起こる。
反応はダイレクトで即効性がある。
ただ、自分のからだの上だけのものなのか。
ある方から、
5本の指の中で
体幹に直接繋がっているのが薬指と
教わった時のことが思い出される。
噯と曖
読み物で、漢字の微妙な使い方の違いに時折立ち止まる事があります。
例えば、『井、滎、兪、經、合』の”滎”が”榮”となっていたり。
「ん?」となってしまう時です。
今回は”噯”と”曖”について
口へん、日へんの微妙な違いなのですが。
噯(あい)
1⃣いき。あたたかい氣。
2⃣おくび。
曖(あい)
1⃣かげる。かげって、ハッキリしない。
2⃣くらい。暗くて見えない。
↓
例:曖昧(あいまい)ハッキリしない。紛らわしい。
つまりゲップは
”噯氣(あいき)”であって”曖氣(あいき)”ではないのですが、この漢字の入れ替えが多いように思います。
因みに
”噫気(あいき)”もゲップ。
噫氣(あいき)
1⃣吐き出すいき。呼氣。
2⃣おくび。食べた過ぎた時など、胃にたまったガスの口腔外に出るもの。
噯氣(あいき)
1⃣おくび。吹呿。噫気。
噯の意味より、噫氣よりも噯氣の方が少し温度が高いゲップに感じるのは気のせいでしょうか。
【参考文献】
『大漢和辞典』(株)大修館書店
















