新しい年
ようやくこの本が手に入りました。
このシリーズの傷寒論はもう読みました。
とても読みやすいです。でもどの本でもそうですが、一度読んだだけではあまり自分の知識に落とし込めません。何度も読み返すのが理想なんでしょうが、気になる他の本もたくさんあって辛いところです。
いつも朝の起床時に1時間ほど自習をしています。寺子屋でお世話になり始めてからの習慣になりました。自分なりに気に入っている習慣です。
これで更に帰宅後の夜にも自習の時間を作りたいのですが、身体の電池切れでなかなか習慣になりませんでした。
今年も新しい年が始まりました。また日々の生活を見直しつつ過ごして、新しい発見を楽しみたいと思います。
胃・小腸・大腸
霊枢を読み進めていって勉強している事を書いていきます。
《現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻》 P104
邪気蔵府病形篇「黄帝がいう。「私は五臓六腑の気が、みな井穴から出て、滎穴と輸穴を経て合穴に入ると聞いたことがある。
その気血はどの道を通って注ぎ、進入した後どの蔵府および経脈と連結しているのだろうか。その道理を聞きたいものだ。
岐伯が答える。「これは手足の陽経が別絡から内部に進入して、六府に連続しているのです。」
黄帝がいう。「滎穴・輸穴と合穴には、治療の上で一定の作用があるのか」。
岐伯が答える。「滎穴・合穴の脈気は深いところにあるので、内府の病気を治療できます」。
黄帝がいう。「人体内部の府の病は、どうやって治療するのか」。
岐伯がいう。「陽経の合穴を取ります」。」
黄帝がいう。「合穴には各おの名称があるのか」。
岐伯が答える。「足の陽明胃経の合穴は三里にあります。手の陽明大腸経の脈気は足の陽明胃経を循り巨虚上廉で合します。手の太陽小腸経の脈気は足の陽明胃経を循り巨虚下廉で合します。手の少陽三焦経は足の太陽膀胱経で合します。足の太陽膀胱経は委中で合し、足の少陽胆経は陽陵泉で合します」。」
→下合穴の説明が書かれていました。
腑病にはこれらを使いなさいと提示されています。
ここでは特に、足陽明胃経の上廉(上巨虚)・下廉(下巨虚)が大腸・小腸の合穴に設定されている点が気になりました。
《中医薬大学全国共通教材 腧穴学》 P 64
「中医理論によると大腸小腸は全て、広義の胃に属すので大腸小腸の下合穴は胃経上にあるのである。」
《中医薬大学全国共通教材 全訳中医基礎理論》 P130
「胃の通降作用とは、小腸が食物残渣を大腸に送ったり、大腸が糞便を排泄したりする機能も含んでいる。」
→答えなのでしょうが黄帝内経における根拠が書かれていません。
いや、普通に考えて胃から大腸まで繋がっているじゃないか!とよぎりますが、それは西洋医学の解剖学的所見なので東洋医学を考える上では参考にできません。
極力黄帝内経に理由を求めていきます。
胃〜大腸は、水穀の受納〜糟粕の排出までのラインのはずなので、まずは水穀が糟粕になるまでの流れを追っていきます。
<現代語訳 黄帝内経素問 上巻> P210
五臓別論篇「六腑には、常に水穀が充実しているものですが、反対に精気は充実していません。
この道理は、水穀が口から入ったあと、胃は実するが腸は空虚であり、食物が下へ送られる段階になると、腸は実するが胃は空虚になると理由にもとづいています。」
《現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻》 P479
腸胃篇
「「黄帝が伯高に問う。「わたしは六腑の消化器官がどのようになっているか、腸胃の大小・長短、水穀を容れる容量の多少などを知りたいと思う」。
伯高言う。「すべてをお話しいたしましょう。
穀物が口から入って体外に出るまでの消化器官の深浅・遠近・長短の数値は次のとおりです。
唇から歯までは長さ九分、口の端から端までは幅二寸半。歯から会厭までは深さ三寸半、水穀五合を容れることができます。
舌は重さ十両、長さ七寸、幅二寸半。咽門は重さ十両、幅一寸半、咽門から胃までは長さ一尺六寸。
胃の形は曲がりくねっており、それを伸ばすと長さ二尺六寸、周囲一尺五寸、水穀三斗五升を容れることができます。
小腸は腹腔の中にあり、後は脊柱に付き、左から右へ向かって周り廻り、腹腔内で幾重にも折り重なって廻り、下口は廻腸に注ぎ、外側は臍の上に付き、廻り折れ曲がり、湾曲すること全部で十六回、周囲二寸半、直径八分と三分の一、長さ三丈二尺。
廻腸は臍の所に位置し、左に向かって廻り、下向きに重なって、折れ曲がり湾曲すること、同じく十六回、周囲四寸、直径一寸と三分の一、全長二丈一尺。
広腸は脊椎に付き、廻腸が送る糟粕を受け取り、左に向かって廻って脊椎の前に重なり、上から下へ行く程太くなり、最も太い所で周囲八寸、直径二寸と三分の二、長さ二尺八寸。
腸胃の水穀を運輸消化する過程は、口唇から肛門まで総長六丈四寸四分、全部で三十二回の湾曲があります」。」
《臓腑経絡学》 P 63
「大腸は、廻腸、広腸、直腸、肛門(魄門)から成る。」
《中医学ってなんだろう》 P 241
「「大腸の伝導」は、広い意味での「胃の降濁」の一部と言えるものです。
胃気が下降していることは、大腸の伝導の前提となります。」
→飲食物が胃に入って糟粕を排出するまでの過程が示されており、それは胃を起点に一連の流れで繋がっているので古人はこのラインを胃の代表する一つのグループとして考えた。
腸の伝導機能とは胃の降濁機能の一部とも言える。
関連が深いからこそ、わざわざ「腸胃篇」という一つの篇にまとめたのかもしれない。
↓「胃の通降(降濁)機能」
①胃◯→小腸→大腸
②胃→小腸◯→大腸
③胃→小腸→大腸◯
④胃→小腸→大腸→◯(糟粕)
続いて「胃経上にある下合穴を刺し腑病を治す」とはどの様な事なのか考えてみたいと思います。
参考資料
<現代語訳 黄帝内経 霊枢 上巻> 東洋学術出版社 南京中医薬大学編著
<現代語訳 黄帝内経 素問 上巻> 東洋学術出版社 南京中医薬大学編著
<中医薬大学全国共通教材 腧穴学> たにぐち書店 主編 楊甲三
<中医薬大学全国共通教材 全訳中医基礎理論> たにぐち書店 主編 印会河
<中医学ってなんだろう> 東洋学術出版社 小金井信宏著
自分の確認手段など
週末
先週の週末くらいですが、学校での様子をみると全体的にイライラしている様子の人が多かった気がします。
こちらから話を振る訳でもなく、久しぶりに昔出ていた症状が出てきたなど会話で出てきた。
そういう時期だったのかなと勉強になりました。
肝火の人は目と喋り方が爆発的な特徴を持つ気がします。
自分の確認手段
最近自分のどんな状態が良くて、どんな状態が良くないか前よりは実感できる様になってきた気がします。
良くない状態を作ってしまっている時、現実に存在する音、匂いなどに対する取りこぼしが多く、みるものの視点が近い。
その状態になっている時を確認すると変な没頭の仕方をしてしまっている事が多い。
改善方法としては、今に集中したら状態は良くなる。
もっと受動的に。
要らないものが多すぎる。
もっと自分と周りの環境を一致させたいな。
場所によって
小腸経の切経を行う時、相手の顔近くに手を置いてもらうやり方で労宮でみようとすると物理的に距離感が近くなりやすい。
最近は手の指でもみれたらいいなと思い、指先でも軽く触れるよう色々指先で触る訓練中です。
流れ
細かい部分を見るのはいいけども、そこに囚われた瞬間他の情報との関連を切ってしまっているので別物になる。
診断時、そうならないためにもサッパリ生きなきゃなと思います。
春
試験が終わり、色んなことに挑戦する余裕が出てきました。
色々調べていくと、1、2回生の時の様に好きな事に浸かっていき、その中で想像が膨らんで楽しいです。
最近は「生きるとは何なのか」といったテーマで調べ物を進めています。
その中で季節感というものも改めて取り入れたいと思いました。
今の季節で言うと春に何を感じるか。
1日1日と変わりますが、今は冬のキリッとした厳しさに比べてフワフワする日が多い様な…
色々体感しながら学びを進めていきます。
不問診断学
「不問診断学でいきましょうかー」
突然の下野先生のひと言に???
望聞問切の「問」を省くということだそうです。
思い返すと…
短時間で何人もの患者さんを診ておられる下野先生は、必要なことを聞いて日頃から不問診断に近いことをされているのかなと思います。
私がやってることは、望聞問切の「問」だけです。
問診の場に色々と引き出そうと、長くなってしまいます。
それは、やはり私の中で切経と病因病機が紐付けされていないから、問診に頼りたくなるのだろうなと思います。
でも、問診しても取捨選択できないし、
果たしてそこまで必要なんか?
「頭痛」といわれて、
頭痛の病因を見てもあまりにもいっぱいで、
え?肝火かな?脾虚かな?
とかあれこれ考えるから混乱。
「難聴」「目が痛い」「鼻水」…
聞けば聴くほどいっぱい症状が出てきて、
全部調べたところで、パズルのピースみたいにピタッとはまるまで何時間もかけて、結局辻褄が合わず答えも出ず…あ、こりゃ私の身がもたへん。
何週間か前に下野先生が仰っていた
「近所だし」という言葉が今となってジワジワ来ます。
それなら、もっと大きく捉えて、清竅に行き渡らない生理学を調べた方がシンプルではないのかな?
患者さんには申し訳ないけれど、
「あ、はい、頭痛ですか」
と、サラッと通り過ぎて行った方が良いのかもしれません。
まだ1回だけですが、不問診断学、やってみると面白いですね。
今の私は聞いてもわかんないんだし、
聞いたとて結局自己満足なのかもしれません。
○ 写真のこと
ヒレンジャク
GW、実家でBBQをしていたら聞き慣れない鳥の声。
日本にいるのは冬で個体数は少なく、とても珍しい鳥だそうです。
気海と元気
気海を考察していきます。
生気の海と呼ばれる経穴で、
穴性学ハンドブックでは補で「諸虚に」「培補元気」などとあります。
この意味を中医鍼灸臨床経穴学を中心に調べていきます。
P661
「下焦の気会穴、元気の要穴であり、臓気虚、真気不足、下焦の気機の失調によりおこる病証を主治する。」
「<治療範囲>
1・元気不足の病証
元気は、先天の精気が化して生じるものであり、その源は腎にある。先天の精気は「後天の源」によりたえず充足、滋養されており、三焦の通路を通じて全身に到達して、臓腑などのすべての組織器官の機能活動を推動している。
元気は、人体の生命活動の原動力となっているのである。
この元気が不足すると臓気は虚し(衰え)、また臓気が虚すと元気も虚す。
心、肺、脾、腎などの臓気が虚しておこる機能減退(病証)は、気海穴の治療範囲に入る。」
これを知るには、まずそもそも元気とは何なのか?と知る必要があると思いました。
調べると、どうやらこの概念の出発点は難経の様で、後世では「命門元気三焦系統理論」と呼ばれています。
中医学ってなんだろう P279
「「難経」の元気観
・元気の由来
元気の源は父母の精なので、人は先天的に元気をもって生まれてくる。
そして人が生まれた後は、元気はさらに後天の精の滋養を受けて命門から生まれる。
・元気の働き(様々な面から生命を支える)
①臓腑や経絡の働きを活発にし、さらに臓腑や経絡の働きを維持する
②外から吸い込んだ気を納め、呼吸を支える。
③三焦は様々な気化(気の運動による変化)の舞台となるが、それを支えているのは元気。
④外界の邪気から、人間を守る。」
P278
「命門元気三焦系統理論は、蔵象学説ほど細かい理論ではありません。独自の視点でシステムを捉えているという意義はあっても、理論体系としては大雑把なものです。そこでいまの時点では、「蔵象学説の不足を補うことができるもの」と捉えるのがよいと思います。」
→つまり穴性学ハンドブックで「諸虚に」と書かれていたのは、
「元気が虚したら臓に影響しやすいのですが、その際は色々な現れ方をします。
状況に応じて気海と適切な配穴を行って対処してください。」
と言っている様に感じました。
参考資料
中医学ってなんだろう 東洋学術出版社
中医鍼灸臨床経穴学 東洋学術出版社
穴性学ハンドブック たにぐち書店
舌の考察 2023/12/13
難経は54難まで進みました。
本当はもっと進んでいるべきだったのですが、年末になってくると、いろいろと用事ができたり、雑用が増えたりと今での生活リズムが変則してしまってます。
本来は難経は今年中に終わらせる予定でしたが、このままだと来年にまでずれ込みそうです。でも変にあっせて雑に済ませるよりは、しっかり向き合って終えた方がいいので、気にしないようにします。
以下、今週の舌です。
ちょうど生理前だったで、顎周りにまた吹き出物が出始めています。いつもに比べて寝汗も多少気になるようになってきました。舌の苔は先週よりは厚みが減りました。その分点刺の広がりがあるようにも見えます。腰も立ち仕事が長くなると重だるい感じでしたが、下野先生の治療後はお陰様でなくなりました。
先週の舌の状態に比べると、締まり感が薄れ、緩んだぽってりとした舌になっています。そのせいか歯痕もやや大きいように見えます。苔も少し厚くなりつつある様です。
本人曰く、いろいろお疲れだったようで、上唇にヘルペスの痕が見られます。
以前に見させていただいた時より、裂絞が深い感じで、舌自体も乾燥している様に見えます。一時的な陰液不足で慢性化はしていません。
学ぶ事
耳障りの良い言葉、その時自分に合うと思っているものが自分の為になる訳ではなく、辛い経験も絶対に必要。
どんな状況でもそこから学ばなければいけない。
自分の周りに現れた現象には全て意味があると思う。
鍼灸師として生きようと考えているのなら出される答えは普通のものとは違うと思う。
それを学べたのは誰のお陰か。
ちゃんと考えれば分かる。
この経験を無駄にしないことが唯一できる恩返しだと思う。
とても価値のある大きいものを与えて頂いた気がします。
八綱弁証
学校で中医学の基礎として教わり、
それからは、考察を立てるうえでの
基礎においてきた。
ただしこれまで、そこに
何故その方法を用いているのか、
そうした視点がまったく抜け落ちていたことを
気付かされた。-蝶番-
一緒に学ぶ者が、
同じポイントで先生の言葉にうなづいている、
そんな空間が無性に嬉しく感じられた。
これもひとつの小さな発見だと思った。
蹲踞
何か自宅で出来るトレーニングはないかと考えていたのですが、蹲踞(そんきょ)という姿勢が自分にとっては良いのではと思い、訓練中です。
その姿勢を取りながらすり足で前後左右に歩いたりもするのですがこれが意外と難しい。
足首の硬さもそうですが、特に右に動いた時によろけやすい。
自分の体はどうなっているのか?と考えた時、昔からやっているフットサルやサッカーの影響があるのでは?と感じました。
《藤本蓮風 経穴解説》P 14
「職業によって、経絡・経筋が普通の人より異常に偏っている。偏っている方に気の停滞だ起こる、という診立てが当たったということです。
現代は、皆さんコンピューターをやりますね?キーボードやマウスなどで、どの指にどのように負荷がかかるか?同時に目も疲れますが、何経に狂いが起こるのか?を考えてみて下さい。
生活習慣や職業が、経絡・経穴を決定づけます。」
フットサル・サッカーは切り返しを多用するので、
どうしても足の外側に負荷がかかるシーンが多くなり、O脚が多いと言われます。
私も両足共に外旋気味です。
また、プレーも人一倍右足に偏ったプレーを行うので、片足に負担が大きく左右差も生まれやすいのかもしれないと思いました。
動作を確認すると、右足の第四趾の動きが悪い。
これは足少陽胆経(筋)への影響を表すのか?
《現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻》 P231 経脈篇
「足の少陽胆経…体を転側することが出来なくなる」
私は腰を右に捻る動作が苦手なのは、足少陽胆経(筋)に影響した結果なのか?
日常動作も確認していきたいと思います。
参考資料
「現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻」 南京中医薬大学編著 東洋学術出版社
「藤本蓮風 経穴解説」 藤本蓮風著 メディカルユーコン
















