逆子
テーマ「逆子」
逆子を治したいとご相談に来られたら。
西洋医学的に知っておくべきこと
医学用語「骨盤位」
・骨盤位の分類(大きく分けて三種)
・骨盤位の誘因(母体側、胎児側)
・そのまま経膣分娩するリスク
・帝王切開によるリスク
・いつまでに自然回転しておいた方が良いのか
・回転しない時の対処法
など
踏まえた上で確認すること
・現在何周目
・お医者さんの見解
など
自身の課題
帝王切開について調べ不足。
妊婦さんの不安も知っておく。
その他妊婦さんへの気遣い。
お腹が膨れたり、つわり、精神的な不安など状況に応じてその人が不安に思わない様に心がける。
医療人としての意識と知識と態度。
相手に対しての共感。
安心して頂ける様に。
相手に対する優しさが足りない。
調べてわかった事と考察
子宮筋腫も逆子の原因となる。
それが原因で回りづらい事も。
一般に至陰・三陰交の灸は逆子に良いとされる。
実際に治った例も沢山あるので体質に合う人には良いものなのだと感じる。
しかし合わない場合。
例えば三陰交(大陰)は書物によれば病がない場合は禁灸穴にも指定されている。
金匱要略解説 P575 婦人妊娠病脈治
「懐妊後、最も怖いのは湿熱が胎気を損傷することである。胎が湿熱を受けると、胎は不安定になる。」
中医鍼灸臨床経穴学 P 78
「妊娠期間の母体には、「血を以て用と為す」という特徴がある。臓腑経絡の血は、衝任に注ぎ胎児を滋養している。そのため、妊婦の全身には血分が不足し、気分が偏盛となっている。」
以上から場合によれば熱入血室も起こりえる。
すると衝任脈を通して他経に移り、他臓腑を傷つける可能性もある。
そうなった場合、直接的に湿熱になるケース、欝熱になり気の停滞を起こし血の巡りも悪くなって養胎しづらくなるケースなども考えられる。
そもそも逆子が血室で起こることなら直接的でなくとも間接的でもそこにアプローチをかければ治るのかもしれない。
ただし、動きやすいタイミングなどもあるのでそこは注意が必要。
参考資料
中医鍼灸臨床経穴学 東洋学術出版社 李時珍著
金匱要略解説 東洋学術出版社 何任著
方剤学(1)
八法
『医学心悟』(程鍾齢)には「病の源を論ずれば、内傷外感の四字によりこれを括る。病の情を論ずれば、すなわち寒熱虚実表裏陰陽の八字をもってこれを統べる。しかして治病の方は、すなわちまた汗・和・下・消・吐・清・温・補の八法をもってこれを尽くす」とある。
温法
温法とは、温裏・散寒・回陽・通路などの効能により、寒邪を除き陽気を回復し経路を通じて、裏寒を解消する治法である。裏寒の成因には外感と内傷の別があり、外来の寒邪が裏に直中するか、陽気不足や誤治による陽気の損傷によって陰寒が内生する。このほか、裏寒には臓腑経絡という部位の違いがある。それゆえ、温法にも温中散寒・回腸救逆・温経散寒の別がある。
○温中散寒剤
中焦虚寒や中焦の裏寒に適用する。
脾胃の陽気が虚衰して、運化と昇陽が不足し、腹痛・腹満・食欲不振・口渇がない・下痢・悪心・嘔吐・舌苔が白滑・脈が沈細、沈遅などの症候がみられる。このほか外寒が中焦に直中して裏寒が生じることもあり、素体が陽気不足の場合に発症することが多い。
(01)理中丸《傷寒論》
(02)呉茱萸湯《傷寒論》
(03)小建中湯《傷寒論》
(04)大建中湯《金匱要略》
○回腸救逆剤
心腎の陽気衰弱による内外倶寒の陰寒証に適用し、陰寒内盛によって生じる陰盛格陽・戴陽などの真寒仮熱にも用いる。
陽気衰微の内外倶寒では、元気がない・四肢厥冷・畏寒・身体を縮めて寝る・不消化下痢・舌質が淡・脉が沈細、沈で無力などがみられる。悪化し、陽気が格拒されると、体表部の熱感・煩躁など格陽の症状や口渇・煩部紅潮など戴陽の症候があらわれ危急状態となる。
(01)四逆湯《傷寒論》
(02)参附湯《正体類要》
(03)回陽救急湯《傷寒六書》
(04)黒錫丹《和剤局方》
○温経散寒剤
陽気の不足や陰血不足で経脉に寒邪を受け、血の運行が阻滞された状態に用いる。
手足の抹消の冷えや肢体のしびれ痛み・脉が沈細などの症候がある。
(01)当帰四逆湯《傷寒論》
大建中湯(温中散寒剤)
〔主治〕
中焦陽虚・陰寒上逆
〔組成〕
蜀椒・乾姜・人参・膠飴
〔方意〕
急いで温中補虚・散寒降逆して止痛・止嘔する。
主薬は辛・大熱の蜀椒で、脾胃を温め散寒除湿・下気散結に働く。
大辛・大熱の乾姜は、温中散寒して中陽を振奮し、逆気を散じて止痛・止嘔する。
甘温補中の人参・膠飴は脾胃を補益して本治し、膠飴は緩急にも働く。
辛甘の薬物のみで中陽を温建し、補虚散寒の力は小建中湯より峻烈であるので「大建中湯」と名付けられる。
後天の本
脾と胃とはともに中焦にあり、脾は陰であり、胃は陽であるので、両者は表裏の関係にある。
胃は受納を担当し、脾は運化を担当し、互いに協力しあっている。
そのため、どちらかに病変が発生したときには、もう一方に害が及んでしまう。
したがって実際に脾胃の病変が起きた時には、水穀の受納・運化・配布機能の全てに渡って影響が現れる。
脾胃は気血を化生し、五臓六腑と体内外を潤して肌肉を満たし、四肢を壮健にするので、後天の本といわれる。
【参考文献】
『中医臨床のための方剤学』医歯薬出版株式会社
『中医病因病機学』東洋学術出版社
柴胡桂枝湯
まずは方剤の勉強から
柴胡桂枝湯
組成は小柴胡湯+桂枝湯からなっています。
小柴胡湯
柴胡 黄芩 ーー清熱和解
人参 炙甘草 大棗 ーー益気調中
半夏 生姜ーー和胃降逆
柴胡が肝胆の疏泄機能を調節し、少陽経気の流れを通じさせ、黄芩と合わせることで少陽経の邪熱を清する。本証は邪気が体質の虚に乗じて少陽系に入り込んできた病証なので、益気薬を用いて邪気の伝変を防ぐ必要がある。本方は清熱薬と益気薬を配合した扶正去邪の方剤である。
桂枝湯
桂枝ーー解肌発汗 温経通陽
芍薬ーー和営斂陰
生姜ーー桂枝の解肌発汗を補佐
大棗ーー芍薬の和営養陰を補佐
炙甘草ーー諸薬の調和
桂枝と芍薬は一散一収して衛気と営陰を調和する扶正去邪の方剤である。芍薬の収斂作用は、桂枝の辛散による正気の損傷を抑え、桂枝の辛散は芍薬の酸収による邪気の閉じ込めを防ぐ働きがある。
漢方方剤ハンドブック 東洋学術出版社
特に起床時と就寝前くらいによくゾクゾクした寒気を感じていたので、中医学的に考えると、衛気の運行が脈中と脈外の間で入れ替わるような不安定な時期に寒気を特に感じていたのかもしれません。
柴胡桂枝湯を飲み始めてからの変化ですが、確かに寒気はなくなったように思います。著しい寒波がなくなったということもあるかもしれませんけど...
あと膈内のひきつり感もほぼほぼよくなったのではないかと思います。あと一年ぐらい前から急に視力が落ちた感じがしていて気になっていたんですが、それも回復しているようにも思います。特に夜に自転車に乗るような時はかなり見づらくなっていたのが、あれ?目がよくなってる?と思えるくらい、ライトで光るお店の看板や信号がクリアに見えるようになっています。肝は目に開竅するというので疏肝作用の改善の恩恵でしょうか。
でもまだ改善できていないところもあるので、ここに理気薬を加えてみたいです。
振り返って
○ 3/29
合格発表も終わり、
同じ県同士のクラスメイトとピクニック。
空と土と風と樹々の中で
なんと爽快なことか。
どんな鍼灸師になりたいか
進路のことも語り合った。
○ 3月下旬 繰返し基礎
国試では西洋医学ばかり勉強していたので
東洋医学をもう一度復習した。
各疾患を勉強をしたら、
臓腑の解剖学や生理作用や流注に戻る。
ほうほう、
基礎 ⇄ 応用の繰返しの必要性を改めて痛感。
○ 4/2 直感
一鍼堂でお腹や背候診をすると
気色が浮き上がって見えます。
触れずとも「ここだ!」という時がある。
探そうと念じるのではなく、
とても冷静で素直な心持ち。
寧ろ、「ここだよー」って
自然と患者さんが教えてくれる
という例えが近いかもしれない。
○ 4/3 ① 脈診(寺子屋にて)
生まれつき脾が弱い人の
施術前と後の変化を診せてもらいました。
健康人の脈とは…
「胃の気の旺盛な脈」
しなやか、潤いがある、生々として力みがない
“名状を以てするに難しき脈象のこと”
(言葉にすること表現し難い脈)
施術前に寸・関を重按しても
僅かに触れるような脈でしたが、
施術後、脈形が細くても脈力が戻ってきた。
相対的に正気が上がり、これも善しとする。
「そもそもの体質を考慮すべきだ」
という先生の言葉を
心に留め、これから意識していきたい。
○ 4/3 ②尺膚診 (寺子屋にて)
鍼治療を続けると
身体の変化に敏感になる。
あまり治療をしていない方の体は
言葉にし難い何か鈍い感覚があった。
尺膚診で足裏がジットリと濡れた感触、
陥凹すべき所が隆起している感触から
邪の性質を知ることで、
治療方針を立てていく。
一見肝鬱のように聞こえるが、
そもそもの本質は何か。
生体の中でどのような駆引きを展開させるか
先生の治療を聞くとワクワクした。
○ 4/3 ③ 問診
初めて患者さんに問診させてもらいました。
「5分で問診から切経まで診てきて下さい」
と先生からお達しがあったが、10分オーバー…
その後先生の問診を扉越しに聞く。
「花粉症はありますか?」
ではなく、
「花粉症は目、鼻、喉、頭痛などどこに出ますか?」
具体的な例を挙げると
その後の弁証に役立つなと
教えていただけました。
○ 4/5 色々あった日
新年度、新しい環境。
もう学生じゃないんやなと
急に襲う例えようのない不安。
勝手に緊張してピリピリ。
具合も悪くなって
集中できなくてまたピリピリ。
でも指摘されるまで気付かなかった。
「好きなものってなんですか?」
と受付さんに聞かれてハッとした。
Pinterestで密かに貯めている
好きなものコレクションが頭に浮かんだ。
自然と気持ちがアガる。
鍼灸の世界にいるから
鍼灸のことだけ考えなくちゃと
雁字搦めになって
肝心な時に気が散漫になり
集中できず空回りしていた。
「焦らんとやっていこう」
「楽しんで」
院長の言葉がありがたい。
自分のやり方で気持ちを切り替える方法を
模索していこう。
帰宅後、ノートの走り書きを目にする。
「和敬静寂」
静かな荘厳さの中に
何か穏やかな
人間の気が交流できるような雰囲気
脈診の心得の時に書き留めたものだが、
夜な夜な心に沁み渡る言葉でした。
方剤学(03)
呉鞠通「・・胃陰を救えば、なお胃腑本来の下降の気を承るに系る、・・故に湯は承氣と名づく」
承気湯
方剤学に於いては「瀉下剤」に含まれます。
『中医臨床のための方剤学』によれば、「瀉下薬を主体として大便を通導し、腸胃積滞の排除・実熱の蕩滌(とうでき)・
水飲寒積の攻逐などを行い、裏実を解消する方剤」とあります。
「瀉下剤」も種類に「寒下剤」「温下剤」「潤下剤」「逐水剤」「攻捕兼施」がありますが、
承気湯類は「寒下剤」に含まれます。
《寒下剤の一覧》
・大承気湯
・小承気湯
・腸胃承気湯
・複方大承気湯
・大陥胸湯
・宣白承気湯
・陥胸承気湯
【大承気湯】
〈効能〉
峻下熱結
〈主治〉
熱血腸胃(陽明病腑実証)
発熱・悪熱・日晡潮熱・意識障害・うわごと・汗が出る・口渇・尿が濃く少ない・便秘あるいは悪臭のある水様下痢・
腹満・腹痛・圧痛がつよく触れさせない・舌苔は黄厚で乾燥し甚だしいと焦黒色や芒刺すを呈する・脉は沈実あるいは沈遅で有力など。
手足の冷え・ひきつり・狂躁状態などがみられることがある。
《胃の生理と特性》
胃が飲食物を一時的に納める機能を受納、飲食物を消化する機能を腐熟という。
胃は飲食物がおさまるところなので、水穀の海と称される。
消化物を下降させる役割を担っている。この消化物を小腸・大腸に降ろす特性を降濁という。
胃は陽明に属し、六腑の中でも熱が旺盛であるため熱化しやすい。
そのため、胃が正常な機能するためには十分な潤いが必要であり、
水湿を好み、乾燥を嫌う特性を喜湿悪燥とよばれる。
(´ー`)
大承気湯とは少々荒っぽくはあるけれど、腑に対して一気にダウンバーストを起こし、
熱を吐き出すといったイメージでしょうか。
症状を取り除くというのは傷寒論によるとして、気になるところは「意識障害」「うわごと」「狂躁状態」。
修行中に稀な舌を拝見できる機会を頂きましたが、
上がるものは上がり(昇清・脾)、下がるものは下がる(降濁・胃)、
中焦の重要性を思います。
なんとなくですが、”臓” と ”腑” の問題からくる症状に、違いがあるように感じられます。
【参考文献】
『中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『傷寒雑病論』東洋学術出版社
『中医病因病機学』東洋学術出版社
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
今日の一曲
Takaaki Itoh - Bloom After Broken Life
https://www.youtube.com/watch?v=8nnwbs_umFA
勉学や人生の諸問題で、煮詰まった時に、僕はたまにこれを聴き返す。
【破綻したあとに咲く、「何か。」】
こういう音楽を、勉強時のBGMに取り入れることがあります。
いったい、何回、聴いた(=破綻≒何か咲く)ことやら……
※林先生より「Blogは自由に、なんでも書いていい。」と承ったので、今後はこういう記事も増やしていきます。
※怒られたら止めます。
本音と建前
東洋医学では、当然のように弁証を立てることを行なわれているが、弁証で心火があるから…と
心にアプローチする事が正解とは限らないようだ。
心包経を触って状態が悪い方向に行ってしまう。
状態と穴性しか診ていなかった。
考察する事は難しく、先生にアドバイスをいただいてばかりだが、
自分の失敗を機に、大切な事を教わった。
本音と建前
原因と結果
よく混同してしまうので、
ここに書き留めておこうと思う。
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「恋愛みたいなもの」
と院長が仰っていたが、
聞いた時はよく分からなかった。
最近失恋が続いたので
ちょっと気持ちが滅入ってしまった。
何故そうなったか。
考えてもわからない時、
離れていくことがわかる時もある。
失恋しても、グズグズするよりか、
自分を磨くしかない。
診病奇侅(01)
中脘
脾部中脘塞り、中脘水分に動あり、
又脾塞り、水分に動ありても、中脘に動なきは、食にあらず、
《私議》
中脘と水分について感じるところあり、考察を深めたいと思います。
【参考文献】
『診病奇侅』医道の日本社
切経で
切経で、
ある方の背中を見せてもらったときに
肌の表面の質感が、まるで境界線が引かれた様に
その上下ではっきりと異なる様を見た。
境界線は、左右はそれぞれ肩甲棘に沿う様に見られ、
脊柱に近づくにつれ、より下方まで伸び脊柱で合する。
胃脘部のムカつきを主訴とする方で、
境界線の上方だけで、毛穴が一様に広がっている。
内部にこもる熱が体表に表れていると見てよいのものなのか。
前回(ひと月前)には気が付かなかった。
これからの経過とともに見守りたい。
舌診(02)
舌象について整理する
【舌神】
有神
生き生きとして生気があり、運動性も十分なもの。
疾病に罹患しても有神であればよい兆候。
無神
乾枯して硬く光沢もなく、生気がなく、運動性も悪い。
危急の可能性。
【舌色】
淡白舌
陽虚の為に営血不足により舌体を充養できず淡い色調となる。
紅舌
舌体の脈絡が充盈している。
絳舌
紅絳舌
営血が熱の煎熬を受け、濃縮されている為に絳舌となる。
紫舌
熱盛傷津や陰虚で気血の壅滞、陰寒での凝滞により紫色となる。
青舌
陰寒の邪により陽気凝滞し血行の瘀滞による。
【参考文献】
『中医臨床のための 舌診と脈診』医歯薬出版社
『新版 東洋医学概論』医道の日本社














