ミート、霊道、名前
ミート
体の使い方の件で、なぜそうするかのイメージが繋がって発見がありました。
要領はサッカーのキックと共通する部分も多いにあると感じて発見がありました。
ただ、その前段階で患者との信頼関係が出来上がっていないと相手も反応してくれないと思うので
色々感じ取りながら、向き合いながら相手を主体にやっていこうと思います。
霊道
患者さんの状態を観察させて頂いきました。
成因についても教えていただき、またそれがなぜ起こるか。
穴から背景が見える現象が勉強になりました。
その時の患者さんの様子も覚えておこうと思います。
名前
その場所にいる時はどういった自分でありたいのか。
自分のスタンスを表す名前にしたい。
一つは「貞」を盛り込みたいと思います。
意味は二つの意味で一つは自分のためで、もう一つは医療人としての意味を込めました。
自分のための意味としては
貞には「定」という意味があり、精神が安定して惑わされないという意味もある。
頑固になる訳ではなく、一つ自分の核を持って物事に向き合いたいと思います。
堅物になりたい訳ではありませんが、奥底にはいるべきものを納めて浮つかないようにしたい。
医療人としての意味は易学の乾元亨利貞から取りました。
この意味を表す前置きとして、
「尚書」の「天一生水、地二生火」
の言葉があり、
万物発生論としてまず水が生まれたとの考え方が私は好きだからです。
菅子でも
「人は水である。男女の精気が合し、形となったものである」とあり、水に人間を例えています。
水は坎水なので、坎を探ると陰の画象、陽の画象、陰の画象で出来上がっている様に中に陽を宿す。
その水が生まれる前段階として
乾(純陽)と坤(純陰)が交わりがあり、
坤(陰)の中に陽(陽)が入ることで水が生まれた。
昔、大変自分に影響を与えた本で火神派ではなく火神派的な医案解説集という本があり、そこには
生命現象とは「無形の陽気」が「有形の陰気(肉体)に宿っている状態」といった内容が書かれていました。
ここで患者さんの生命現象の本質を水の中に宿る陽で見てみた時、
乾の特性である「元亨利貞」は
訓読みで
「元まり亨り利しく貞し(はじまりとおりよろしくただし)」
易経講話
「天の大元気の働きによって、万物は始まり生まれるのである。それが元であり、始まるのである。
それが始まり生まれると、だんだん盛んになり、十分に伸びていくのである。
それが亨であり、通るのである。
盛んになり十分に伸びていくと、それぞれの物が各々そのよろしきを得、その便利とするところを得るのである。
大きくなるべきものは大きくなり、小さくあるべき物は小さくできあがり、太いものは太く、細いものは細く、各々そのよろしきところを得、各々その利とするところを得るのである。
それが利であり、よろしきである。
各々そのよろしきところを得ると、その正しきところを堅固に守って完全に出来上がるのである。
それが貞であり、正しきである。」
これが私には良い状態の人間の一生の様にも感じられ、貞は完成形なので、患者さんの最大限のパフォーマンスを最大限発揮できる貞の状態に持っていきたい。
との意味から貞を選びました。
一文字でいくか、他の文字も入れるか考えてみます。
参考資料
易経講話(1) 公田連太郎 明徳出版社 P141〜146
火神派ではなく火神派的な医案解説集 小金井信宏著 星雲社P26〜35、P108
中国の水の思想 法蔵館 蜂屋邦夫 P148、149
フロー状態
フロー状態とは深く集中して周りが見えなくなるほど没頭した状態を言うらしいです。
このフロー状態に入っている時は、感情や思考が生じにくい。
イライラ・焦り・がっかりなどのストレスに通じる感情が生じにくく、日頃の心の奥底にある気になっていることも一旦忘れられる利点があります。
なのでフロー状態を終えた後は、気分が良くなって、ストレスが軽減されます。
実際にフロー状態の時に、血液を採取してみると血中にドパミンやオキシトシン、セロトニンなどの幸せホルモンが増えることがわかっているとのことです。
代表的な幸せホルモン
エンドルフィン→高揚感・満足感・幸福感を高める
オキシトシン→愛情を形成、心に安らぎをもたらす
ドパミン→達成感・爽快感・集中力を引き出す
セロトニン→精神を安定、不安・ストレスを和らげる
〜NHK きょうの健康より〜
いかに日常的にフロー状態に入る頻度を高めるかが、心の安定や幸せ度を高める鍵になりそうです。
一番手っ取り早いのは、好きなことをすることでしょう。
好きな本や漫画を読む
好きなドラマや映画を観る
ネットサーフィン、ネットショッピング
友達とのおしゃべりなどもいいと思います。
私の友達はストレスが溜まると料理をするそうです。料理をしている時はその他のことは忘れ、心が整理され、気分がスッキリすると言います。同じ意味で掃除をする友達もいます。
家事がストレス解消になるなんて羨ましいです。
そうでなくても日常的にできるアイテムがいくつかあると便利ですね。
ただひとつ気をつけないといけないのは、長時間しない方がいいみたいです。1時間以内がベストなようです。集中度が切れるとかえってストレスになってしまうみたいです。
花筏
桜も終わりかけの頃、
普段通らない川沿いを自転車でひた走っていた時、
川面を見てあらっと思わず自転車を停めて撮影しました。
川を堰き止めて川面は花びらで埋め尽くされています。
古い桜は徐々に褐色と化し、
グラデーションになっています。
もう、見ていてゾワゾワ〜っとしました。
(悪い意味で)
「人の気道はうまく通じるのにこしたことはない。
うまく通じれば津液は流通し
まず痰飲の病が起きることはない。
しかし一旦不調になれば
気道は塞がり、膈の上に集まって痰をつくる」
これだけ溜まった桜の花びらが
逆流したり、四方八方に飛散していけば
小さな穴や細い通常に
容易く入り込んで塞いで
またまた不通を起こして
大変なことになりますね。
水面の桜は流れているから良いんです。
参考文献
「中医病因病機学」 東洋学術出版
舌の考察 2023/11/1
ポッテリしていて、歯根があるが、張りがあり、少しの気虚と気滞水滞を感じる。
舌苔 白 厚
舌質 淡紅
舌裏 まだら
白いところと赤いところがまだらになっている。精血の枯れはないが、気血の充実度が足りない感じがする。
歯痕あり
舌体が浮腫んでいるが、痩せ感も感じる。気血の枯れなのか。
舌質 どちらかと言うと淡白傾向
充実度が低い。
小さい点刺が舌尖から舌辺などわりと見られる、赤味はキツくない。
うつ熱的なものが気血を消耗しているのか。
舌苔
きめ細かいが、べっとりしている。中央から奥は黄膩苔。長年の湿邪の停滞を思わせる。
気になった文章、歴史
気になった文章
「小腹控睾。引腰脊。上衝心。邪在小腸者。連睾系。屬于脊。貫肝肺。絡心系。
氣盛則厥逆。上衝腸胃。燻肝。散于盲。結于臍。故取之盲原以散之…」
霊枢 四時気第十九
大変勉強になりました。
天台烏薬散が使われるシーンに近い気がします。
また、これも更に探っていくと別の原因にも繋がってくるので、治療方法は変えていかないといけないとも思いました。
歴史
歴史を追うと、太素が幕末の偉い人達に与えた影響は大きそうで、これを踏まえて色々見ていっています。
色々繋がってくるので面白いです。
全く別物の認識がゴロゴロ出てきて勉強になります。
石
院長に保全林にお招き頂いた時のことを思い返す。
上流の石は大きい事を教えて頂いた。
川底の石も大きく、何故こうなるのか考えてみた。
これは川の掃流力でも流されなかった石。
そこに居座るだけの質量がある。
これが人体でも起きればどうなるのか。
それをどかす為には掃流力を増やすしかない。
しかし、瀉法の様に水を無理やり引っ張ってくると水が枯渇して川が干上がるかもしれない。
水源にも気を配る必要があると思う。
黄帝内経を読む時も水に関連する内容が頻繁に出てくるので、しっかりイメージして読んでみたいと思う。
不問診断学
「不問診断学でいきましょうかー」
突然の下野先生のひと言に???
望聞問切の「問」を省くということだそうです。
思い返すと…
短時間で何人もの患者さんを診ておられる下野先生は、必要なことを聞いて日頃から不問診断に近いことをされているのかなと思います。
私がやってることは、望聞問切の「問」だけです。
問診の場に色々と引き出そうと、長くなってしまいます。
それは、やはり私の中で切経と病因病機が紐付けされていないから、問診に頼りたくなるのだろうなと思います。
でも、問診しても取捨選択できないし、
果たしてそこまで必要なんか?
「頭痛」といわれて、
頭痛の病因を見てもあまりにもいっぱいで、
え?肝火かな?脾虚かな?
とかあれこれ考えるから混乱。
「難聴」「目が痛い」「鼻水」…
聞けば聴くほどいっぱい症状が出てきて、
全部調べたところで、パズルのピースみたいにピタッとはまるまで何時間もかけて、結局辻褄が合わず答えも出ず…あ、こりゃ私の身がもたへん。
何週間か前に下野先生が仰っていた
「近所だし」という言葉が今となってジワジワ来ます。
それなら、もっと大きく捉えて、清竅に行き渡らない生理学を調べた方がシンプルではないのかな?
患者さんには申し訳ないけれど、
「あ、はい、頭痛ですか」
と、サラッと通り過ぎて行った方が良いのかもしれません。
まだ1回だけですが、不問診断学、やってみると面白いですね。
今の私は聞いてもわかんないんだし、
聞いたとて結局自己満足なのかもしれません。
○ 写真のこと
ヒレンジャク
GW、実家でBBQをしていたら聞き慣れない鳥の声。
日本にいるのは冬で個体数は少なく、とても珍しい鳥だそうです。
自習
新しい本に入りました。
今はこの本です。
今まで読んだことがなかった斬新な切り口で面白いです。
特に冒頭に書かれている六部定位の脈診の考え方に感心しました。
右手
肺→リンパ系
脾→消化吸収
腎陽→カテコールアミン
左手
心→アドレナリン系
肝→自律神経系
腎陰→コルチゾール系
ーー漢方治療の診断と実践 漢方水嶋塾講義録 三和書籍 よりーー
西洋医学での現象とリンクさせた考えはとても興味深いです。まだ読んでいる途中ですが、どうやら経方医学の著者の江部洋一郎先生の考えがベースのようです。
また宿題が増えそうです。
実験、公孫など
珈琲
私はコーヒーが合いません。
香りや苦味が好きなんですが、身体に合わない。
自分の感覚として体感しているのは肝の暴走。
散々書籍にあることなので発見でも何でもないのですが、体感としても感じます。
じゃあ、それを思いっきり飲んだらどうなるか。
ボトルコーヒーを一本一気飲みしてみた。
自分の体の反応と術者としての感覚を飲む前、飲んだ後と比較してみました。
術者として
普段から鋭くない感覚が更に鈍くなる。
全く相手を感じる事ができない。
身体を触らせて頂く時に頭に言葉が多くなる。
体感として
自意識が強くなる。
ナポレオンはコーヒーを勇気の出る飲み物として愛用していたらしいのですが、鈍感になっただけじゃないのか。と思った。
また、時間差があるので直後には出ない。
ただ影響がマックスになった時、酒で酔った感覚になる。
調べるとコーヒー酔いというものもあるらしいです。
気逆を起こすと気が大きくなる?
脈の寸には影響があった気がします。
頭には色んな言葉が浮かぶ様に。
エゴが強くなった感覚?
いつも以上に自分の世界だけで全てを完結させている気がしました。
家に帰って自分の肝経の経穴に鍼をしてある程度は和らぎましたが、躁鬱状態ってこんな感じなのかなと思いました。
手に受ける感覚
何か違和感を感じたとして、それぞれ種類が違ってくる。
細分化して言語化できればいいなと思いました。
体感として一つ重い感覚はあったので、まずはそれについて考えていく。
切経
術者と患者が合った時、そこに囚われ過ぎるのは良くないと思いました。
ベタベタ触ると段々反応も薄れ、よく分からなくなってくる。
即時即決、一回でどれだけ情報を頂けるか。
患者とどの様な意識で向き合うか、模索します。
深さも意識したい。
公孫
この穴の認識を深めたい。
奇経八脈考、症例から学ぶ中医婦人科などを中心に調べているのですが、まだイメージが掴めていません。
引き続き調べて行きます。
楽しむこと
表面的なものではなくて、この本質って何なんだろう。
考える事で遠のいていっているかもしれないけど、一旦はこの工程を踏みたいと思います。
福音
こんにちは、高山です!
先日、数少ない仲のいい友人から嬉しいお知らせが届きました!
大学受験に合格しました!
3年間の受験勉強の末、医学部受験に合格したみたいです。
彼とは、16歳の時に修学旅行でバスの席がずっと一緒で、意気投合して仲良くなりました。
話に毒とクセがあって面白い奴で、気弱でちょっと変な
ところも、自分と似ていて、いいやつです。
共通点は自然と生き物が好きというところ。
その後も、一緒に山や川、池に行って虫取り網を持って
生き物取りをしました。いい思い出です。
卒業後の進路は医学部を目指すと言って、その後は
連絡をとらなくなり、成人式にも来ませんでした。
そして、去年の夏休み、インスタグラムで連絡が取れて、
久しぶりに遊ぼうって事で、滋賀の山奥にザリガニ取りに行きました。
相変わらず面白いやつで安心しました。笑
終始、話で爆笑していました。
見送る際、「今年は絶対合格できる」って後押ししました。
そして先日、彼から「終わったー、受かった!」って連絡がきて
自分のことのように嬉しくて、そして、賞賛しました。
血の滲むような努力、絶え間ない時間、親からの期待、
いつ終わるのかという恐怖、が言わなくても感じ取れました。
彼の姿は、これから、自分が目指すべきものの励みになりました。
彼は西洋医学で、自分は東洋医学を極めようと語りました。
受験に終わりがあっても、
東洋医学に終わりはあるのかは正直わかりませんが、
絶えず、勉学と新しい発見に
向き合おうと思いました。















