鍉鍼・雰囲気
鍉鍼
今治療の現場で鍉鍼を使われている事もあり、私も気になったので知り合いの身体を借りて勉強させて頂いた。
舌を見ると辺縁が赤みをおび、舌先が他部分よりさらに赤い。
脈は少し沈み、硬く右の関が弱い。
お腹を見せていただくと胃の部分や臍周辺がカチコちに固まっていて、膨隆が見られる。
また、左下腹部が冷たく左脾募に変な膨らみがある。
目は緊張感を帯びていて、言葉には節々に鋭さがある印象。
本人曰く、左腰に腰痛がある。
足先の温度を見ても右足より左足が冷たい。
特に気になった点は足の真ん中あたりでガラッと雰囲気が違ってくるところ。
脾経を見ると足先周辺に黒ずみが見られる。
この腹部の板状とのつながりを見出して良いものか。
下焦には抜けた様な反応あり。
肝経と脾経の二箇所に鍉鍼を置いてみたのですが、お腹・脈・舌と変化がありました。
鍉鍼でも変化はあるんだなと改めて実感できました。
しかし胃の部分の硬さが取れず、どうしたものか。
また試させてもらおう。
雰囲気
テキパキと気持ちよく動く人ってやはり見ていると気持ちのいいものですし、そうありたいなと思います。
ふと頭に浮かんだ没頭という言葉、改めて考えると没という漢字が使われているところが面白いです。
メリハリ
腰がギクシャクして痛みがあり、
なんだか気持ちもナーバスで
心身共にコントロールが効きません。
臨床では忘れていますが、
その後でズウウウウウーンと疲れます。
きちんとシーンを分けていくこと。
自分を切替えていくこと。
それぞれの舞台があり、演じること。
(きっと声色とか表情とかの問題じゃない気もする)
役を演じながらも、一定の調子(リズム)が必要。
中々難しいことですが、メリハリを付ける。
これも今まで生きてきた癖であり、弱点ですね。
え?なんで?
自分が思った事以上の結果になったり
主訴とは違う所が改善されていく。
しっかり考察して証明していきたくとも
まだまだ学術が追いついていきません。
この脈、お腹、足や手の感じ、なんか嫌だな。
こうなったら良いのかなぁ?!
という感触は少しずつ手が覚えてきました。
解像度を自分で上げ下げ調整できたら最強かも。
「脈弱以滑、是有胃気」
本を読んでいても、ただの文字の羅列・暗記物ではなく、
臨床を重ねるうちに、学生時代に「?」と思いながら読んでいた内容が少しずつ立体的に見えることが増えてきました。
有名な先生が書いた本だからって
全てが正解というわけではないし、
何冊か本を見比べて臨床事例と擦り合わせながら、
自分なりに咀嚼していこうと思います。
面白くなってきました。
日々の発見
○ 格言
パニックを起こす私にも
ポンっと思い出せる先生の言葉があって、
その言葉は大抵10文字以内ぐらいです。
カルテに書き留めた走り書きやメモを読み直たり、
先生とお話しして突き刺さるシンプルな言葉。
今の支えとなり、課題であり、目標となっています。
◯ 波長が合う
ガードが堅い患者さんだ、とそれとなく聞いていました。
「先入観は置いときましょう」
と下野先生から言葉をいただき、どんなもんかなぁと
患者さんの世界感にお邪魔してきました。
中々言葉では表現できませんが、
自然と問診、切経ができる不思議な経験をしました。
これを波長が合うという事だそうです。
雰囲気など
雰囲気
最近の状況になると色々自身の課題が見えてくる。
この課題を解決する為にも自分を柔軟にしよう。
どういう心持ちならその雰囲気になるか、どうすれば解除できるかも体感できた。
今は鍼灸師として生きていくための振る舞いが勉強になる状況だと思う。
自身の成長の機会として存分に活用させてもらおう。
環境ではなく自分を変える。
電車の中で
乗車中、座っていると横に人も座っていないのに隅に寄っている自分に気づく。
無駄な気遣い。
緊張が生まれて体が硬くなってしまっていた。
いらないものでした。
鬱
最近、鬱の雰囲気を鮮明に感じる事が出来た。
先にあると事前に察知できていれば避けれるものなのかもしれない。
次へ活かすための考察
切経ではっきりと情報が取れないモヤモヤしたもの、
体から受け取る感触が無表情なものは
この「無表情」な感触は一体なんなのか。
患者さんから得た情報の中から自分が何を見落としたか。
もう2度と診させていただくことができない身体かもしれない。
施術後も変化する予兆がはっきりと見て取れない。
僅かながらも感触はあっても、「良し」とまではいかない。
患者さんの満足する結果が得られなかった。
結果が出せなかったのか。
院長が「凹んでる場合じゃない」という言葉が刺さり、
なぜ結果が出せなかったのか、見立てを誤ったのか、
ここから考察することがとても重要だと気付かされました。
変化が現れなかっらから、患者さんと合わなかったら「終わり」は
治療家としてただの言い訳にすぎないし、
圧倒的な勉強と経験不足だからと正当化して片付けることはできない。
この手に残った感触が忘れないうちに自身でも考察しながら、
寺子屋の仲間にも情報共有して検討していきたいと思う。
最近の興味
最近、水に興味を持ち始めました。
今までは普通に蛇口からの水道水を飲んでいました。
時には浄水器を通してアルカリイオン水や水素水にしたりして飲んでいた時期もありましたが、最近はその土地でしか飲めないお水に興味があります。
ネットで調べてみると、様々な種類の水があるのですね。
湧水
地下水
温泉水
ゲルマニュウム水
海洋深層水
伏流水
などなど
全国各地の名水と言われているお水が、ワンクリックひとつで自宅に届けらけるとはありがたい世の中です。(配達員の方々有難うございます)
水は健康を語る上で、必ず出てくるキーワードと言えます。
「身体の半分以上は水分でできている」
「その半分以上の水をよい水に変える事は非常に重要なことである」
これはよく聞く鉄板の言葉だと思います。
また東洋思想では、
「天一水を生ず」
とも言いますし、世の中を作る最初は水からを→身体をつくる最初は水からと置き換えて考えてみることにします。
また今の世の中は防災にも備える必要があるので、水の備蓄にも役立つのではないかと思います。
自分の確認手段など
週末
先週の週末くらいですが、学校での様子をみると全体的にイライラしている様子の人が多かった気がします。
こちらから話を振る訳でもなく、久しぶりに昔出ていた症状が出てきたなど会話で出てきた。
そういう時期だったのかなと勉強になりました。
肝火の人は目と喋り方が爆発的な特徴を持つ気がします。
自分の確認手段
最近自分のどんな状態が良くて、どんな状態が良くないか前よりは実感できる様になってきた気がします。
良くない状態を作ってしまっている時、現実に存在する音、匂いなどに対する取りこぼしが多く、みるものの視点が近い。
その状態になっている時を確認すると変な没頭の仕方をしてしまっている事が多い。
改善方法としては、今に集中したら状態は良くなる。
もっと受動的に。
要らないものが多すぎる。
もっと自分と周りの環境を一致させたいな。
場所によって
小腸経の切経を行う時、相手の顔近くに手を置いてもらうやり方で労宮でみようとすると物理的に距離感が近くなりやすい。
最近は手の指でもみれたらいいなと思い、指先でも軽く触れるよう色々指先で触る訓練中です。
流れ
細かい部分を見るのはいいけども、そこに囚われた瞬間他の情報との関連を切ってしまっているので別物になる。
診断時、そうならないためにもサッパリ生きなきゃなと思います。
秋など
秋
とっくに秋にはなっていますが、最近は冬の気配もする様な空気感になり一番好きな季節になりました。
学校が終わり、帰り道にお気に入りルートで散歩。
リンリンと鳴いている虫もいればジージー鳴く虫もいて聴くだけで心が癒されます。
尊重
相手を軽視してはいけない。
本当の意味で大切に思うこと。
正しい事を言っていても相手に通じない人が沢山いる。
相手の気持ちになるにはまずそこからスタートした方がいい気がする。
自分が受け入れてないのに受け入れられるはずがない。
対人に限らない話だと実感する事が増えてきました。
鍉鍼
この前人の太渓に鍼を刺させてもらった。
5分ほど様子を見たけど大きく変わらず。
刺した時にこれは効かないだろうと思い自分を見せて頂いた景色の様にする。
まず先ほどの鍼の様子を腹診で判断。
あまり動いていない。
同じ穴に鍉鍼を当てる。
直後にみても下焦が先ほどより動いている。
もし豪針の方が如実に働くなら怖い話でもあると思いました。
右半身
最近右への意識が強くなったからか、右半身の体の動かし方が分かってきた。
今は膝の動かし方を感覚として養っています。
使えていなかったら股関節あたり詰まってくるんですね。
それが肩の動きにも繋がる。
五十肩のメカニズムとも一致する気がします。
解剖学
自分なりに好きな範囲などもあって、特に今やっている迷走神経は細野史郎先生の漢方医学十講を見て好きになりました。
現象が中西とリンクしている部分は面白い。
舌診考察
[ケース①]
舌色
表 淡紅
裏 褪せた紅
気の虚損がありながらも、裏に熱をはらむのか。
舌形
胖大 歯痕
陽気を損ない気虚になって、津液の停滞を招き痰湿を生ずる。
脾の運化作用の低下か。
腫れたようにも見えて、湿熱をはらむのか?
(腫れた舌は発熱やその後の舌にも見ることができると思う。)
舌裏
表より濃い色を呈し、気虚がありながらも内熱の存在が伺える。
推動作用が落ちているので怒張により瘀血も。
或いは、虚熱による瘀血とも考えられる。
舌苔
薄苔〜やや厚苔、潤苔
中焦にかけて苔が緻密で濃くなり脾胃虚による痰湿か。
[ケース②]
舌色
表・裏共に褪せた紅
所々まだらに舌辺に紫色があり瘀血。
舌尖紅く心火も伺える。
舌形
脾腎共に弱り水邪の停滞がある。歯痕から気虚。
舌裏
表と色差なく、怒張により瘀血も。
舌苔
微黄苔。厚苔。
中焦〜下焦にかけて苔が厚なる。
気虚による痰飲。
中焦には微黄苔。痰飲が裏に入り化熱したか。
様子など
様子
まれに中の様子がわかる事がある。
先週は顕著で、隣の部屋の様子が映像化された。
勘違いかもしれませんが感覚として残しておきたいと思います。
流れ
受付をしていて乱れ始めると何かが起こる。
不思議です。
正しい流れの時は乱さない様に流れに沿っていきたい。
自分の性質
うんざりする事が多い。
その後の立ち上がり方も含めて見直していきたい。
先週聞いたこと
自分の腹でも確認。
取れなかったけど、あの人もこんな感じだったのかな。
次回以降この部位も取れる様になりたい。
力
昔よりは余分なものは減ったと思う。
でも残っている部分がまだまだ沢山ある。
心と体は切り離せないなとつくづく感じます。
脈
人にとらせてもらった。
尺部を深めに抑えた時、全身?で感じる何かがあった。
深みに入れた感覚はあったけど、それが何なのか分からない。
経験として置いておきます。