学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

舌の経緯

寺子屋である患者さんの舌診をさせていただきました。 西洋医学的に同じ診断をされた別の方の舌を以前写真に撮っていたので比較してみました。 舌型は異なりますが、どちらも舌色や苔の配置などが特徴的でバランスが極端になっている事に気付きました。 今日見させてもらった舌や、以前写真におさめた舌も断片的で、どのような変化が起きるのかまだ想像ができません。 そこで、症状が悪化した時、快癒に向かった時、舌がどうなるか、患者さんの生活環境や職業、発症しやすい時期など、症状が悪化するまでの経緯も先生に聞いてみました。 「またこの症状が出たらどうしよう…」と不安に思う気持ちが更にプレッシャーを与え症状を悪化させる要因になるという先生の言葉が印象的でした。

紫色から色々探る

昔の人の認識を知るために。 神農本草経では霊芝を「青芝、赤芝、黄芝、白芝、黒芝、紫芝」と六種に分類している。 神農本草経攷異 青芝「味酸平。…補肝気。」 赤芝「味苦平。…益心気。」 黄芝「味甘平。…益脾気。」 白芝「味辛平。…益肺気。」 黒芝「味鹹平。…益腎気。」 紫芝「味甘温。…益精気。」 紫以外の五色に関しては通常の解釈でわかりやすい。 では紫の益精気とは何なのか。 まずは紫について考えたい。 これは高貴な位を表す事も多くある。 例えば紫禁城の名前の由来など。 日本でも儒教を学んでいたとされる聖徳太子が定めた冠位十二階では、紫(徳)・青(仁)・赤(礼)・黄(信)・白(義)・黒(智)との順位で位が定められている事から紫の立ち位置と文化の伝来が伺える。 人体にも紫宮という経穴があり、それが何を指すのか。 神仙思想でも度々出てくる紫。 五色以外にも着目する必要がありそう。   参考資料: 神農本草経攷異 有明書房 森立之著 煉丹術の世界 大修館書店 秋岡英行・垣内智之・加藤知恵著  

舌の考察 2023/11/22

最近は舌の考察を寺子屋生どうして写真をとってみたりして行なっています。 今までこんなにじっくり舌を観察する機会がなかったので、やはり勉強になるなと改めて思っています。 自習の方では難経鉄鑑の34難まで進みました。 以前読んだ時は33難が難しくて、一体何のことを言っているのかチンプンカンプンでしたが、今回改めて読み返してみると何となく全体像を理解できたような感じになり、繰り返し読み返す意味を再確認することができました。 舌質 胖大 やや淡白より。 厚みがあって、パンと張った気が充実している舌で、気滞があるのかなと思われる。 しかし舌尖の赤味が他の2人とは違ってみられない。 舌苔も薄く消化管も問題なさそうに見える。 舌の張り感がなく、だらんとした気が抜けた舌。 舌苔は粘稠で厚みがあり、低速モードで消化管の働きが追いついてない。中焦、下焦に停滞している。 備考:生理が終わって、口周りの吹き出物の活動が治ったように思う。 上の2人に比べると、舌の色が暗く、鮮やかさに欠ける印象をもつ。 舌の弾力性も以前の写真に比べると低下している雰囲気がして、気虚が増したように感じる。 舌裏も白抜け感があり、まだらで血の停滞が見られる。

衝脈

少し前から奇経八脈について書籍にて学ぶようになりました。 先日、研究生同士でモデルになり治療する機会があったのですが、その時の主訴がL2当たりに腰痛があるというものでした。 舌診や腹診、脈診、切経などを一通り行なった結果、左の地機と太渓に鍼をおいたのですが、その際、被験者によると腹部深部の嫌な感覚と足のそれぞれの鍼のおいた穴が繋がった感覚ががあったようで、置鍼とともに段々和らいで行ったようです。 それと呼応したのか背中の痛みも薄まったと言われていました。 身体の深部という言葉に、奇経八脈の「衝脈」を思い浮かべました。 私なりに奇経を交えて考察したいと思います。 衝脈は五臓六腑十二経脈の海で、五臓六腑は皆、衝脈によって血を受けていると言います。 また天人地三才理論によれば、督脈は天脈、任脈は地脈、衝脈は人脈になります。つまり督脈と任脈を繋ぎ、陰陽のバランスをとっているとも言えます。 衝脈の流注自体は複雑でいろんな説がありますが、今回関係がありそうなところを抜粋すると、〜臨床に役立つ 奇経八脈の使い方〜 著:高野 耕造 ・李時珍は、衝脈の腹部における走行について「素問」骨空論と「難経」の折衷案を採用した。つまり、足の少陰腎経と足の陽明胃経を走行するとしている。 ・胸部の衝脈は、浅層を走行するルート(経穴があるルート)と深層を走行するルートの2本のモデルを設定する方がよい。 ・衝脈の下肢の流注は、大腿部内側面を下降し、足の太陰脾経と足の少陰腎経の間を通過する。そして、膝窩の陰谷に到達している。 ・衝脈の下腿部の流注は、陰谷から2脈に分かれる。一つは、陰谷から足の少陰腎経に沿い、内果の後方から足底部の湧泉に向かう。もう一つは、斜め前方の足の太陰脾経を下降し、三陰交と交わり、足の太陰脾経とともに内果をめぐり、公孫から隠白に向かう。 ・衝脈の足の太陰脾経を通る分枝は、足背面に出て拇趾と示趾の間を下って太衝に至る。 ・衝脈の流注は、背裏(脊椎の臓面)を上行し大杼まで達している。 ・衝脈は足の太陽膀胱経の一行線の脊柱前面を上向し、督脈を背裏から支えている。 取穴したツボは下腿部の脾経と腎経でした。衝脈の流注とも関係しているかと思います。また反応があった腹部の位置ですが、正確には確認してなかったですが、左側の胃経と腎経の辺りだったかと思います。 ちょうどその裏面の左背部(三焦兪から腎兪辺り)に膨隆がみられました。施術後、膨隆は幾分柔らかくなり、平になろうとしているように思えました。 またこの著者は左右の腎から供給される精気は帯脈を通じて左右の衝脈に流れるとしてます。 おそらく日頃の疲れがベースにあるところ、前日の睡眠不足で更に腎気虚損となり、腰痛が強く現れたと思われます。 一般的に奇経は臓腑とは直接連携はせず、正経の気血の調整を果たしていると言われます。 しかし衝脈は十二経の海と言われているため、経絡の異常や五臓六腑の不調による影響が色濃く現れやすいはずです。 今回は衝脈(人)を充実させるためにも、先天の精(天)に関わる腎経と後天の精(地)に関わる脾経に施術している事になります。 恥ずかしいほどの浅学ですが、少しずつ学びを深められたらと思います。

東洋医学探訪(01)

もう夏の終わりですが、私の日焼けは遊びではありません。 修行の結果です。 京都を散策してまいりました。 『延命院』とは『医療施設』 御由緒 (引用:武信稲荷神社の”案内”より) 平安時代初期、清和天皇貞観元年(859年) 西三条大臣といわれた 右大臣左近衛大将 藤原良相(よしすけ)公によって創祀。 平安時代の古図には三条から南の神社附近一帯は 「此の地、藤原氏延命院の地なり」と記されている。 延命院とは藤原右大臣によって建てられた医療施設であり、 当社は延命院と勧学院(学問所)の守護社として創祀された。 後世、藤原武信(たけのぶ)公がこの社を厚く信仰し、 御神威の発揚につとめたので、武神神社と称されるようになる。 その後延命院・勧学院は失われるが神社だけが残り、 創祀以来一千余年にわたり広く人々に信仰されて今日に及んでいる。 撮影をけっこうしましたが、蚊にはご注意ください。(経験談!)

単純化など

単純化 ありがたい事に最近色々やることをやらせて頂いている。 すると色んな余計なものが入りにくくなってきた。 余裕が無くなるとミスを起こしてしまう傾向は相変わらずですが、そうならない様に自分をコントロールしていきたい。 やるべき事に向き合ってさっさとクリアしていく。 そのためにも自分の中で色々単純化させていく必要あり。 バイアスを取っ払う。 治療にも繋がる。   批判的思考 自分は裏が見えていない事が多々ある。 何か形を受け取ったものも、内包されるものが違っている事がある。 その違和感に気付けるか。 先に起こるものへヒントが隠されている事もある。 思い返せばでは遅い。 ある種の健全な疑う心も必要。 清濁全て飲み込める様に。 それを瞬間に判断できる様に色々経験を積む必要あり。   繕うな 良いものを作ろうとした時、そこへ自分がどの程度関わる事が良いか。 まだ配分が上手くいっていない。 目的の達成のためにどうすればいいか。 人を信じてお任せするところはする。 お任せして良いかわからないなら相談する。 そこを任せられないのもある種のエゴ。 自分の弱さ。   人と向き合う どんな忙しかろうが寺子屋の時にお身体を貸して頂いている患者さんにきちんとで向き合う。 向き合い方が全然足りない。 患者さんに限らず、大切にすべき人たち全員に言える話だと思う。 となって来ると相手への話。 本質的に大切なのは相手の事をどれだけ考えれるか。 良い面も悪い面も向き合う。 というか善悪なんてないから。 それがどの様な現れ方をするかというだけ。 わかっていたら躱せるものも増えてくる。

ぽっこりお腹など

  ぽっこりお腹 幼児体型みたいな上腹部のお腹が気になっています。   食べすぎた訳ではないのに胃脘部がぽっこりしている。   食生活を聞いてもそんなに食べすぎている訳ではない人も多い気がする。   二竅までの流れでどこかへの停滞。   すぐに起こるゲップやしゃっくり。   新たに入ろうとしても入らないのかな。   この間、自身に鍼を刺して状態を悪くしたのですが、その時の体型変化も勉強になりました。   もう一度、同じ状態を作ってみたのですが、同じ事が起こった。   人の足の状態でも内果の黒ずみなどもサインになるのかな。   追っていってみます。     他の人を見ていて 以前も書いた事ですが、一鍼堂にいる先生や先輩は色んな事によく気付かれる。   当たり前だけど必要なことだし、そうなる為のやり方は散々教わっていると思います。   「じゃあどうやって実践していこうか。」   その考えに結びつく事が間違いなのかもしれない。   恐らく自分が何かをしなくても、それに気づけるヒントは転がっているんだと思う。   だからわからない事だらけですが、とにかく今の境遇から教わっている事で、自分に現れた変化を感覚に結びつけていく様にしたい。   また、どんな事があっても揺らがない様に、きちんと自分につけた名前であれる様にしよう。   方向があっているかも分かりませんが、何か変化がある状態は楽しいですし、楽しみです。  

「11/10(土) 漢方薬「桂枝湯」を学ぼう!」の感想

講師は大原先生より学びました。 傷寒論より太陽病~厥陰病を説明され、 実際に桂枝湯を煎じ、飲用を楽しみながら温かい時間を過ごさせて頂きました。 学生の身で、混沌の日々を過ごしておりますが 通行人や電車で同乗する人達を観る際に、仕草や素行を観察してしまいます。 例えば この人は落ち着きがない、汗が多い、座り方が横柄、疲れてる、顔色が悪い、 歩き方、目の力強さ、物の持ち方、声の大きさ、、、、 その標は?本は? 虚している?、実している?、陽虚?、陰虚?、内熱?、肝気?、腎虚?、、、、と しかし、本日の漢方講座を経験すると、今までは力の入り過ぎた感覚で見ていた様に思いました。 飲用より身体を整えていく感覚を思うと 力を抜いて観察し、全体像より症状とか異変の把握に努めなくてはならないと感じました。 臓腑を補した影響が、体全体へと達すると思えたからなのでしょうか。 この”『補する』を重点とする”という事を 「10/7(日) 学生向け勉強会」後半戦の院長特別講座で教えて頂きました。 その後半戦のフィーリングは一つの起点となっていますが、共通項を得られたのが本日の収穫の一つです。 大原先生、お疲れ様でした。 いつも配慮頂く院長に感謝いたします。ありがとうございました。 【番外編】 (講座が終了し、方剤の効能についての雑談中) 大原先生 「・・は腎陽と腎陰の両方を補うんですよ。逆じゃなくて両方を補えるんです!」 稲垣 「なるほど、太極を大きくするのですか・・」 と返答した際の大原先生の顔が 『稲垣、易経できやがったな』的な顔は脳裏から離れません( ̄▽ ̄)

例え話

連続的で 現在進行形ということ、 ただ言葉だけ聞いて 表面的に理解していた。 処置前と後、 変化を追うことを ずっと静止画でやっていた。 説いてもらった例え話で 何かがはまったらしく、ただ それが何かはっきりしませんが 妙に嬉しく感じられます。

突発性難聴

突発性難聴の方に柴苓湯が使われていたので調べてみます。 柴苓湯 (中医臨床のための方剤学/東洋医学出版社 P.106より抜粋) 組成:小柴胡湯合五苓散 効能:和解半表半裏(通調少陽枢機)・利水 主治:半表半裏証あるいは少陽枢機不利で、浮腫、水様便などの水湿停滞が顕著なもの。    淡滲利水の五苓散を合方し、水湿の除去をつよめる。   少陽枢機不利とは何なのか? 枢機:肝心かなめの大切なところ。 枢⇒戸の開閉装置のくるる 機⇒石弓の引き金 扉の開閉がうまくいかず水が停滞している状態のことかな?と考えました。 ただ、2週間程度服用していたが症状改善には至っていない様子なので、 漢方変更するなら何になるのか、引き続き考えてみます。   参考文献 中医臨床のための方剤学/東洋医学出版社