学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

練習

カルテを書く練習と情報を振り返って考えを整理する目的のために記載してみます。 一週間後、再び研究生での練習会。 前回に引き続き、状態の確認をする。 腰痛はやや持ち直したが、今朝から新たな症状である胸の辺りの痛みが気になるように。息を吸うときに顕著化するとのこと。場所で言うと胸骨と左第3肋骨の接着部あたり。今までにないような倦怠感や感覚鈍麻様もあり。 舌質:淡紅暗(いつもより鮮やかさに欠ける) 舌苔:舌根部を中心に厚膩 脈:沈で脈壁はあるが中身が足りない薄い感じがする。(→まだ何脈なのか分類する能力が足りない) 腹診:両脾募の胸脇部の張り感。中脘を中心に抜け感。右肝相火の張り。臍下下焦の湿熱感。 背侯診:T3のつまり感。T7、T9、T12の黒ずみ感。左側のT12〜L4に渡っての張り感、逆に右側の抜け感。 その他気になったところ: 足のふくらはぎは、左が張っていて、右が弛緩している。 脈診で脈を抑えたり、切経で手の経脈を触ると連続して咳が出てくる。(→気滞、気逆を悪化させるのか) 弁証 腎の納気が弱まり、肺で気滞を起こしているのか。 治法 腎気を補い、肺の母である脾を助ける。 配穴 前回と同様に補腎の(右)太渓 (左)上巨虚(→反応点であり、肺経の表裏関係、脾胃にも影響できるのではないか) 治療後の変化 舌の色にやや赤みがさした。 急な唾液、鼻水、涙が増量(不思議な現象→副交感神経優位にシフト? 気が動いて詰まっていたものが流れ出たのか、はたまた気の固摂作用が弱まって漏れ出たのか、後者でないことを祈る) 手掌の温かさがアップ 脈状は中位にまで起き上がり膨らんで、脈壁が緩んだ感じ。 背中の左右差がやや均一化 胸の痛みは若干の軽減あり。 今後の課題 治法と配穴を結びつけるのが難しいです。 私の場合、手が育っておらず、必要な反応穴が取れない。 身体の観察力も何となくそんな感じがするとか、まだまだぼや〜とした感じで、はっきりした明確さをもって表現できない。 地道に積み重ねていきます。
阿部 11/17水 投稿用

東洋医学の用語に関して

今月初旬より、寺子屋でお世話になっております。 初めて東洋医学の本を読ませて頂いておりますが、用語に関して、特有の世界観を感じました。 例えば、五臓におきまして、 西洋医学では具体的な臓器を意味しますが、東洋医学では機能を意味するということ。 (東洋医学において人体は神様であるため、解剖しないことが前提にあると教えて頂きました。) 五臓をはじめ、用語全般に広い意味合いを含んでいる印象を受けました。 つい、正確な意味を知りたくなりますが、 限定しすぎないからこそ他部位と関連性を持ち、全体を見る(森を見る)東洋医学の世界観に合うのかな、と感じました。 まだまだ、捉え方が曖昧ですが、浅くでも読み進めていこうと思います。

感覚と理論

ふたりの先生と寺子屋生の方に背侯診をしてもらった。 触られた瞬間に、あ!ここ嫌だなって把握できる手。 うーん、私自身もどこが不快かわからないなぁという手。 不快な所を術者が吸い込んでいくような手。 不快な所が術者と呼応するけど、 吸い込まれず淡々と通り過ぎる手は、 観察力と客観力のある手に思えた。 点、面、3D感のある触り方。 特定の線上をなぞる触り方。 体全てを覆うような触り方。 触り方から受ける印象がそれぞれに違った。 圧痛を探るような切経が当たり前と思っていたけれど、どこに重きを置くかで、常識が覆され全く違った景色が見えて興味深い。   後日、実技の授業にて。 私が痛いと言ったエリアを、パートナーが経絡の流れに沿って触れるか触れないかの力で切経した。 ある部分で腸脛靭帯から侠渓にかけてビリビリと走る点があった。 次は押圧で探していったが同じ現象は起こらず、最初の触り方でやっても何度も触っていくうちに反応点は分からなくなった。 押圧を続けているうちに順応して新鮮味がなくなってしまったのか。 反応というのは、探そうと意識すると見えなくなってしまうのかもしれない。 感覚を研ぎ澄まし精神を集中させるために相応しい環境や、光量も大切だと思った。 薄暗い灯りの中の方が陰影が生まれて 望診の時も肌肉の色が浮き上がってよく見える。 世の中はとにかく明るすぎるのかもしれない。 便利さと引換えに、感覚や感性みたいなものが 失われてしまったのかもしれない。 この間の勉強会の後、寺子屋メンバーで話していた。   “感覚的に選んだら、理論的に証明できる。 理論的に選んだら、感覚的に判断できる。” 「スクールオブグラフィックデザイン2」 水野学 著   感覚一点張りの私が、デザインの仕事をしていた時に訓練していたこと。 鍼灸の世界でも通じることだなと思う。 まだまだ磨かねばならないことがいっぱい。 今、この学びが楽しくて仕方がない。

鍼とからだ

2021/11/10 深部、からだの奥で結ばれていた熱。 それが体の表層にはっきりと立ち上がるのを 目の当たりにして、 患者は横になって静かなのに 静けさのなか躍動する。 ただその現象に立会い驚いた。 奥に押し留めていたのは何の作用を受けてか。 潜在するもの表に現すきっかけをもたらす鍼。 言葉に置き換えるのがとても難しい。

舌を考察②

前回の続きです。 寺子屋で患者様の舌を見せて頂きました。 受けた印象は白滑苔淡白胖大でした。 このケースでの白苔に関しては、以前書いた風寒邪の欬嗽から穴性を学ぶ②で院長からコメントで教えて頂いた様に重要視しない事にしました。 この時に舌色や舌を潤す津液をよく観察するべきとも教えて頂いたのでむしろこちらを見るべきなのでしょう。   《中医臨床のための舌診と脈診》 P40 滑苔 「滑苔は寒証・湿証を示す。 陽虛のために水湿の運化ができなくなり寒湿や痰飲が内生したり、寒邪により陽気が鬱阻されて水湿が停滞したり、湿邪が停聚して痰飲が発生するなどの機序で引き起こされる。 臨床的には、陽虛による痰飲水湿の内停がよくみられる。」   以上から、前回の記事と合わせて何らかの要因で陽虛になっているのでは?と思いました。   参考資料 中医臨床のための舌診と脈診 神戸中医学研究会編著 医歯薬出版株式会社  

例え話

連続的で 現在進行形ということ、 ただ言葉だけ聞いて 表面的に理解していた。 処置前と後、 変化を追うことを ずっと静止画でやっていた。 説いてもらった例え話で 何かがはまったらしく、ただ それが何かはっきりしませんが 妙に嬉しく感じられます。

寺子屋で

3月23日(水) 患者さんの舌の観察をしました。 患者さんにお会いする前に、先生の許可を得てカルテを見せていただき、主訴から舌の状態を想像しました。 歩くと息が切れて疲れやすいということから、見た目は弱々しく舌色は淡白舌で舌体は痩せて小さい、 気虚のイメージで考えていました。 実際は、 全体的に絳紫色を帯びた地図舌、ところどころ凸凹と丘のような形状がみられ、舌下静脈の怒張あり。 細身ではありますが弱々しい感じは全くなく、はきはきしたキャリアウーマンという印象でした。 息切れして疲れやすい⇒気血が不足している⇒淡い舌色と思いこんでいましたが、 実際の色は紅が強く熱を帯びていた。 舌下静脈の怒張から瘀血があるため気血のめぐりが悪くなり、 それが息切れや疲れやすさの原因になっているのか。その瘀血はどこからきているのか? 地図舌や凸凹な形状は何を表しているのか? 次回、経過がわかればまた考察します。

小児の舌診

地図舌について調べていると 地図舌は小児によくみられると記載されており(針灸舌診アトラス P46より) なぜ小児によくみられるのか疑問に感じたので考察します。 舌苔の剥落は陰虚、血虚、胃の気の衰を意味することから、 小児は陽の気が強いため熱により苔が剥げている。 また、臓腑がまだ発達しきれていないことから胃の気も不十分なため地図舌が多いのかなと思いました。 実際に小児の舌を診ることがなかなかないので、機会があればみてみようと思います。 参考資料 針灸舌診アトラス 緑書房

お灸のダメージを減らせるか など

  受付にて 仕事をしていて、ある時に先生にあるべき景色を見せて頂いた。 イメージされたのは波打たない湖の様な景色。 静かでどこまでも続く様でした。 頭ではわかったつもりでも体感して深みを知る。 以前院長も見せて下さった様に思うがまた違う景色。 とても良い経験になりました。     お灸のダメージを減らせるか 月曜の授業内容に百会に置鍼というものがあった。 切皮→弾入→5分くらい置鍼→抜針といった感じ。 ただやった事あるしあんまり置かれたくないので切皮したらすぐ抜いてとお願いした。 それだけだとあまり変化なし。   しばらくして自分で思うやり方ならどう変化するだろうと思って 同じ種類の鍼で置鍼はなしという基本的な条件は同じで施術してみた。 結果として起立性低血圧のような眩暈を引き起こす事ができた。   月曜、火曜に膀胱経辺りに過去最大量のお灸を受けるのでちょっとでも防止できないかなと実験してみました。 鍼の感覚も含めて勉強になりました。   左右対称 ずっと体の癖を治す為に色々工夫している。 その中でもふと自身の右目が乱視である事に気づく。 知らず知らず左ばかり使っていれば顔の中心から見ていない訳でズレも生まれやすい。 という事で今家で左目に眼帯をつけて過ごしています。 発見として面白い事が右目ばかり使うと体は右軸で動き始めるという事。 使っていない部分が使われたのか体のアチコチがバキバキいいます。  

テレビにおける鍼特集の直近の予定、と個人的な感想。

2018年12月31日 9時~13時 『YOUは何しに日本へ?』の再放送にて、YNSA(山元式新頭鍼療法)の紹介。 https://juku.teppennohari.info/post-7160/ 以下、東京大学付属病院に勤務しておられる、粕谷大智先生の公開Facebookページより。 2019年1月4日、NHKあさイチにて、鍼の特集あり。 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=128705171477506&id=100030140710901 1月23日および2月13日、NHKためしてガッテンにて、鍼の特集あり。 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=122722288742461&id=100030140710901 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=128705171477506&id=100030140710901 また、上記文章から、詳細は不明ながらも、2018年にNHKであった「東洋医学 ホントのチカラ」の続編も企画中?らしい? …… 僕、個人的には、正直、怖くなってきました。 2019年以降における、日本の鍼灸および東洋医学の扱われ方、受け止められ方に。 特に、NHKで鍼灸の特集なんて、長年の鍼灸患者からしたら、驚天動地の出来事です。 国が、公共放送を使って、鍼灸をプロパガンダしている…… それは日本医師会も黙認している…… と個人的に受け止めてます。 国の予算が100兆円を越え、医療費が42.2兆円と、常軌を逸した予算配分になっており、 厚生労働省「平成29年度 医療費の動向」について https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177609.html また、柔道整復師の保険請求も、去年9月から非常に厳しくなり、整骨院・接骨院のハシゴ受診が非常に煩雑になったり。 (事実上のハシゴ受診不能。) ほぼ同時期に、はり師きゅう師の広告制限も非常に厳しくなったり。 「これらの動きの背後にある、思想・背景って、なんだろう?」 と、僕なりに推理すれば、乱暴な言い方をすれば、もはや、 「医者で治らない疼痛とか難病とか、もう知らん!!こっちはもう金がないんじゃ!!お前ら自由診療でなんとかせえ!」 という遠回しのメッセージにも感じられます。 当然、ターゲットとなる患者層は、今の若者よりお金を持っている「富裕層の老人たち」…ってところでしょうか。 国が勝手に、鍼灸の宣伝をしてくれるのであれば、なおのこと、今まで以上に、鍼灸で出来ることと出来ないことの線引き・リテラシーなどをしっかり確立しておかないと、患者さんから速攻で不信感を持たれかねませんね。 …… それは恐怖と不安の身震いか。 それとも……鍼灸医術に対する武者震いか…… 単に寒いだけで「ふるえ産熱」しているだけか…… …… それより、落としてる科目の単位認定試験、頑張ります。