中国の思想(06)
老子
六十八章 「不争の徳」
善為士者不武。
善戦者不怒。
善勝敵者不与。
善用人者為之下。
是謂不争之徳、是謂用人之力、是謂配天之極。
善く̪士たる者は武ならず。
善く戦う者は怒らず。
善く敵に勝つ者は与わず。
善く人を用うる者はこれが下となる。
これを不争の徳と謂い、これを人の力を用いると謂い、これを天の極みに配すと謂う。
(引用:『中国の思想[Ⅳ]老子・列子』P108)
《私議》
以前は戦時中を題材にした書物を読む事が多かったですが、
その中にあった『海軍士官たるもの、常に激してはならない』との教訓を覚えております。
日露戦争の終わった後に、連合艦隊が解散する時、
『連合艦隊解散告別之辞』というのが発せられます。
一番有名なのは最後の一文なのですが「・・勝って兜の緒を締めよと」です。
そこに至るまでの文面においては、日本という地形上に海軍が重要である事や
日々の訓練が重要であるとの教えを説いています。
戦うというのは腕力だけに限らないですが
日々の心の持ちよう、日々の努力、俯瞰して全体を観る能力とか、
人との関わりあいとか、為になります。
【参考文献】
『中国の思想[Ⅵ]老子・列子』徳間書店
中国の思想(03)
老子
四十七章 知を外に求めるな
不出戸、知天下、不闚牖、見天道。
其出弥遠、其知弥少。
是以聖人不行而知、不見而名、不為而成。
戸より出ず、天下を知り、窓よりうかがわず、天道をみる。
その出ずる事ますます遠く、その知るはますます少なし。
これをもって聖人は行かずして知り、見ずしてあきらかにし、なさずして成す。
「道」を体得したなら、外に出ずとも、おのずと天下の動静が判り、
外を見ずとも、おのずと天体の運行が判る。
ところが、知識を外に求めて、駆けずり廻れば廻るほど、
ますます知識はあやふやになる。
だから、「道」を体得した聖人は、外物に頼らずに物事を理解し、
感覚に訴えずに物事を識別し、知ろうと努めず無為を守って知のはたらきを完全にする。
(引用:『中国の思想[Ⅳ]老子・列子』P84)
【参考文献】
『中国の思想[Ⅵ]老子・列子』徳間書店
施術日記(01)
ご協力いただきました。
T.I 先生をモデルに勉強させていただきます。
舌診の鍛錬
【目的】
① 舌診における基準のレベルアップ。
② 事前・事後の変化を漏れなく獲る。
舌が右に傾いています。
舌尖が少し細くなって、力が入っているように思えます。
苔の具合ですが、昔は白膩が強かったのかな?と。
淡い剥離が舌辺に散見されます。
陰陵泉(右)に3番鍼にて置鍼(10分)
刺鍼後は全体的に力が抜けたように感じます。
舌辺の剥離?斑点?も主張が弱くなっているように思います。
力が抜けた分、相対的にそう感じるだけかもしれません。
画像ではわかりにくいですが、実際には正気が出てきたように感じました。
この時は気づかなかったですが、
画像を編集している際に ”唇の渇き” が気になりました。
舌の観察 その2
家族の舌を引き続き観察。
ぎっくり腰になった日だったので、舌以外も観察し原因となるものは何なのかを考えてみました。
【舌】
舌尖:紅色
舌中:裂紋苔
乾燥→津液不足
痩薄→熱盛傷津
舌裏の静脈がはっきりしている→瘀血
【脈】
実脈?浮脈?しっかりと力のある脈
【腹診】
ぽちゃぽちゃ音がする以外はよくわからなかった。
下痢している。
背中に熱をもっていて触るとすごく熱い!
背中の色もところどころ暗いところがあり→瘀血
背中の質感はかさかさしておらずしっとりしている。あせもがありかゆみがひどい。左腰のはりが強い。
ぎっくり腰になる1週間前に口唇ヘルペスを発症しており仕事の忙しさからの疲れがあり。→脾胃の弱り?
脾胃の弱りから熱が生じて津液が不足? 瘀血はどこから??
まず脾胃を立て直せば良いのか?
経過観察していきます。
舌診(07)
受付のNさんに舌の研究の為にご協力頂きました。
即答にて快諾いただける皆さんに感謝しております。
表
裏
舌質
舌色:淡紅舌
舌形:嫰・胖大・点刺
舌苔
苔色:白黄苔
苔質:全体・薄苔
全体的に苔が少なく薄いのと、舌尖・舌辺に対しての点刺がみられる。
それより、各所に少なからず熱化の可能性をみます。
舌の出し方に力が無いように思える。
舌裏を観るときに舌の薄さが気になる。
舌態の力なき姿と薄さより生気の弱りを感じます。
臓腑配当は控え、舌象に注視し経過を観察したいと思います。
勉強会
勉強会の症例検討にて。
複数の症状に関連している臓腑の候補は出てきても、バランスを見ながらどこから治療を組立てるか。
話を聞けば聞くほど、治療も必要だけど、生活スタイルも見直さないといけないだろうなぁ…(でも、深く介入できる人なのか、距離感も大切)
ただその気力も今はなさそうだから、どこを動かせばいいのか。
何を主に、何を従にするか。
戦法のようで、ずっと考えています。
人それぞれ心も体、生活スタイル全て違うし、同じ手では通用しないと思います。
複数の方法を立てて、状態を見ながら良い選択肢を見つけていくこと。
自分と重なる症例だと、ついつい主観的になってしまう癖を改めないといけません。
舌診(03)
受付のKさんに舌の研究の為にご協力頂きました。
飲食物の影響による舌苔が染まる、
いわゆる”染苔”をさける為に、わざわざ調整していただきました。
表
裏
舌質
舌神:有神
舌色:淡白舌
舌形:嫰・胖大・歯痕・点刺
舌苔
苔色:白苔
苔質:全苔・薄苔
逆子の灸
学校の授業で、
逆子に効く灸は至陰であり、鍼灸師ならみんな知っている有名な経穴の一つだと教わりました。
でもなぜ至陰が逆子に効果あるといわれているのか?理由が気になるので調べてみました。
逆子は中医学では「腎の気に問題がある」と考えられる。
至陰は腎経ではなく膀胱経なのに、なぜつかわれるのか?
腎と膀胱は表裏の関係にある
中医学では表裏を応用した治療法が多様され、1つ1つのツボまで陰陽や五行に分類する。
至陰は「金」に属し「金」は「水」の母。
水(腎)を治療するので水の母である金に属するツボを選んでいる。よって至陰がそれにあたる。
(『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』著 小金井 信弘 より抜粋)
至陰を使うことは、逆子=至陰の灸と、ただ暗記するよりかは理解できたのですが、
では、腎経のツボをつかったら効果はどうなのか?
そもそも逆子は「腎」だけの問題なのだろうか?
気になるので、逆子について中医学の婦人科系の本なども読んでみて引き続き探ってみようと思います。
臓腑について学ぶ(01)
肺
上焦にあり、静粛下降の役割を持つ
気や水液が下降し全身を巡る事によって五臓の気機は昇降のバランスを保つ。
《肺が粛降機能を失う阻害要因》
実の病理変化:外邪や瘀血痰湿などの病理産物により水道が塞がる→痰水壅肺
虚の病理変化:虛寒などにより津液を宣発散布することが出来なくなる→肺虚失制
【痰水壅肺】
息切れ・咳逆・喘息で横になれない。胸脇満痛。飲邪の氾濫による水腫。など
【肺虚失制】
遺尿・頻尿。など
ーーー関連領域より病理を考えるーーー
鼻・涕:鼻閉、鼻汁。呼吸や嗅覚に影響あり。
皮・毛:易感冒。皮膚の乾燥。掻痒感。
魄 :感覚・運動・情志などの本能的な精神活動の失調。
憂・悲:憂う。悲しむ。
辛 :気の消耗や熱化。大腸の機能に影響あり。
【参考文献】
『中医病因病機学』東洋学術出版
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
八綱弁証
学校で中医学の基礎として教わり、
それからは、考察を立てるうえでの
基礎においてきた。
ただしこれまで、そこに
何故その方法を用いているのか、
そうした視点がまったく抜け落ちていたことを
気付かされた。-蝶番-
一緒に学ぶ者が、
同じポイントで先生の言葉にうなづいている、
そんな空間が無性に嬉しく感じられた。
これもひとつの小さな発見だと思った。
















