学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

ファッシア

引き続き「閃めく経絡」を読んでいます。 一番気になっていた経絡や経穴とは何かについてですが、 気が知性を持った代謝であるならば、鍼灸のツボは発生的な形成中心であり、経絡はこれらを接続するファッシア面ということになる。 ツボがファッシアに存在すると完全に確信している。 と筆者はこう記しています。 ファッシアって何でしょうか? ファッシアとは「膜」のことであり、臓器、骨、筋肉、脂肪、靭帯、血管、神経などの組織を覆う膜の総称です。 そのファッシア面にツボがあり、そのファッシア面に沿って気の通り道となる経絡が走っているとの見解が書かれています。 そうなんですね。 まだ正直なところあまりピンとこないですが、そうなんでしょう。 膜にはいろいろな感覚受容器が備わってそうですが、実際、肩が凝っているところに鍼を刺してもらうと、鍼が筋膜を破る際にプツンという衝撃を感じる事があって筋肉が緩む経験を何度かしたことがあります。その時に「響き」「得気」と言われる感覚も起こりやすいです。電気が走るような感覚、それが冷たいとか熱いとか寒熱を感じる場合もあったり、ズーンとした心地良い圧迫感などなど、いろいろ起こると思います。 東洋医学の考え方に、一部は全体を表し、全体は一部を反映している。 その理論を応用して、頭皮鍼や耳鍼などで治療する方法もあります。 そうであれば肌も一番外側の膜に相当するファッシアと考えると、わざわざ(ツボがあるとされている内部の)危険の伴う関節部や筋肉の裏側、血管や神経の密集したところに刺さなくても同じような効果を引き出せるとしたら、 それを薄い皮膚表面で再現できるとすれば、 安全かつ確実に代用できるのかもとフト思いました。  

痹と痺

もう直ぐ国家試験となると授業も過去問を対象とした時間が大半です。 期末試験は期間がとれないので、各教科の試験は授業内で実施されていきます。 試験や資料の誤字については3年間で、かなり慣れました。 ○ 井・滎・兪・經・合 × 井・榮・兪・經・合 ○ 噯氣 × 曖氣     など 本日は痹と痺について 痹(ひ) 1⃣しびれる 2⃣リウマチ 痺(ひ) 1⃣うずらの雌 大漢和辞典の”痺”の欄には”参考”として「俗に此の字を痹に用いるは誤」と、 『字彙』からの引用も記載されています。 「痺與痿痹字不同」との事。 ※字彙(じい)は、明代の梅膺祚(ばいようそ)により編纂された中国の漢字字典。 明の時代から「同じ字じゃないよ」との注意書きがある以上、 出来るだけ正確を期したいと”しびれる”は”痹”で書き通しておりますと、 同じような人がいた時に、ほっこりします。 【参考文献】 『大漢和辞典』(株)大修館書店

内受容感覚

寺子屋に通い始めて、近ごろ段々と、自分の身体の不調和が気になるようになってきました。 椅子に座っていても、坐骨の椅子に当たる感覚が左右で違っていて、明らかに右より左の方が強く当たる感覚があり、毎回座るたびに違和感で居心地が悪い気分になります。 他にも立位の時、足裏が外側重心になりがちで内側が浮いている感じがします。リラックスしている時や外部の目がない時などがより顕著に現れるようです。 手のひらの感覚も左右で違っていて、左手に比べると右手の方が感覚が鈍い感じがします。それに右手の方が冷えやすい傾向がある気がします。 これまでそんなことなど気にした事がなかったですが、日常的に鍼灸院に通う様になり、四診の真似事をしているうちに、ちょっとした違和感が意識に昇るようになってきたのかなと思っています。 なので、改善できるものは直したいと思い、骨格の歪みや内蔵の不調和を整えるためにセルフケアの方法を模索中です。
苔を育成中

胖大にて白苔の舌を観察します。

【舌診(09)】 こんにちは稲垣です。 患者さんのHさんに舌の研究の為にご協力頂きました。 学術の為にご協力頂き感謝いたします! 《令和3年1月22日》 表は白苔が強く水泛しているように思います。 嫰であり、胖大。 湿に覆われているように思います。 表と裏の違いが謙虚。 舌下静脈が中央に近い形でストレートに伸びている。   《令和3年1月27日》 表は全苔より苔の剥離が診られ、 溢れていた水が引き始めているように思います。 胖大はやや狭まりつつあるように思いますが、 22日よりも白苔は強く感じます。 裏は舌下静脈の形は変わりませんが、色が薄くなっています。 舌裏全体の色が淡くなっていますが、 左前に舌瘡のようなものが出来ています。   《令和3年1月30日》 苔全体が薄くなっているのが顕著。 剥離され舌体がみえるところと苔との境目が緩やか。 全体的に赤みを帯びてきたように感じます。 全体的に水が引いた状態と共に 歯痕も少なくなってきたように思います。 舌裏の色合いがかなり薄くなってきており、 舌下静脈も姿が薄くなってきたように思います。   苔が少なくなる経過には、 一時的に苔が強くみえる現象があるのかもしれないと感じました。 これは苔だけの現象ではないのかもしない、と感じております。 来院と来院の間に何があったのか、 舌の情報だけでは足りないところです。 皮膚の肌荒れも、おさまりつつあるように感じています。

感受性

人の感覚、感じ方、反応って個人差が大きいなと改めて感じています。 私はとても鈍感で、敏感な人の感覚に日々とても驚き、感心してしまいます。 学生の時に鍼を受けるのも、とても敏感な人がいて少しの刺激で悶絶するような激痛を受けるみたいで、辛そうにされていました。 そこまでの敏感さは要らないですが、もう少し繊細な感覚が知覚できるようになりたいです。 そう言えば以前、一ヶ月近く東南アジアを旅行した時は、私はお腹を壊したのは1回だけで、他の日本人旅行者はほぼずっと下痢が続いていると言っていたので、その時は私の鈍感力が功を奏したのでよかったですけど。    

脾胃湿熱の「湿熱」について

東洋医学概論の教科書にあった脾胃湿熱でしたが、湿熱とは 食べ過ぎ・飲みすぎが原因で体内に入ったままになっている「水」が 熱の影響で湿気?のようになっているものなのか? ヒントを探して中医弁証学を読んでみましたが、今日はハテナが多いです。 湿は重濁性と粘滞性をもっていて、湿邪による病は長引きやすく、進行が緩慢 粘滞性があるために長引きやすいような感じがしますが、 病の進行が緩慢というのはいいことなんでしょうか? それともわかりにくい?ということなのでしょうか。。 気機を阻滞させやすく清陽(?)に影響しやすい。 湿気の多い環境や居住地の場合、湿邪は外から皮毛に入る。 また、脾胃虚弱や水分の取りすぎ、過食などは湿の内生をまねく。 湿の病は内外の湿が合わさって発生することが多い。 私自身が雨の多い土地で生まれましたが、どれくらいの期間その環境で過ごすか、というのも関係があるのでしょうか。 (それによって湿邪に対して耐性ができるみたいなことはあるのか?そもそも邪に対して耐性ってなんだろう…) (大阪は日本の中でも湿度が高い土地柄から、梅雨の時期になると湿邪による症状が起きやすい、と授業の時に聞いたことがあり、根拠を調べてみましたが思うような答えは出てきませんでした…)

肺陰虚証を勉強していて思った事2

乾燥する、という部分について思うところがあったので書いていきます。   咳をし過ぎる: 水分を失っていき乾燥する。 肺が乾燥し肺の熱が上逆することで咳になり、下気道、上気道、口腔内が 熱を受けて乾燥し、乾咳がでる。 津液が減るため?痰はない、または少量。   しゃべり過ぎ、エアコン、喫煙によっても乾燥する、また 久病によっても身体の潤いが失われることがあるとのこと。 煙が陽熱にあたり、その熱で乾燥すると聞きましたが 煙にあたることによって熱を受けるということなのか、それとも 煙を身体に取り込むことによって肺が熱を受けることなのか。 灸実技の授業で教室が煙だらけになっているときは、すごく 陽熱にあたっているということになるのか?   脾で作られた津液が肺にいき、乾燥により、粛降機能が働かなくなると 大腸や腎に影響がおきる。腎は根源的な陰をもつといわれていて そこが働かなくなることで、再利用できる津液を上昇させることができず 肺や全身に津液を運べなくないために熱を持った肺を冷ますことができなくなる。 肺は津液が少なくなってもひたすら上気道や体表に運んで発散させる。 (この機能は熱で弱まったりしないのでしょうか…?) 腎は再利用できない濁は膀胱を通じて尿となって排出される。 (再利用できる出来ないは、腎の機能?作用?の具合にも関係がある?)   身体が乾燥する病は「痩せる」場合が多いということですが 津液が減り、身体に潤いが足りないためにやせるということは 身体が海藻のように乾くと干からびていくような感じなのか。 色々考えていたら肺陰虚証を忘れそうになってきました。。  

おばあちゃん(95歳)と鍼

祖母(95歳)に鍼をしてあげて欲しいと、母から連絡がありました。 3年ぶりに施設に行ってきました。 傾眠状態が続き、食事、歩行は自力でできず、ADLは全介助。 両手を腕組みした状態で蹲ったような姿勢でした。 2ヶ月前から急に拘縮が悪化したようです。 担当の按摩師さんと電話で話したところ、 主動筋と拮抗筋を軽く摩った後、 声をかけながら他動介助運動すると伸ばせるそうです。 四肢共に正常関節可動域まで動かせると教えてもらいました。   体がいつも冷たいと職員さんや母からも聞いていましたが、 午前中に按摩師さんがマッサージをしてくれたのか 思っていたより顔色が良く四肢末端も温もりがありました。 ガチガチに固まった体。 人の手に触れらてもらえることは大切ですね。     今日の目的は祖母に鍼をすること。 傾眠しているので問診、舌診できず、 車椅子に乗った状態で、硬く組まれた腕が邪魔して脈診もかろうじてできる程度、腹診はできません。 四診総てが叶わない時もある。 「どんな体勢からでも診れること。」 「寝ることのできる状態でなくても、鍼を打てるように。」 事前に下野先生に相談し、アドバイスをいただいていたので少し落ち着いて取組めました。   下肢を切経しながら指を角度を変えながら当てて 反応があった所に鍼をしました。 寝て鍼をすることが当たり前だと思っていたので、車椅子に乗った人への施術は初めてでした。 背中は車椅子の背もたれに当たり、 鍼ができなかったので肩甲骨下角を軽擦してみると、 「ああ、気持ちいい」 と傾眠していたのに目を開いて大声を上げました。 祖母がどうなりたいのか、 問診ができず分かりませんでしたが、 ずっと顰めっ面をしていた、 これがサインだったと気づきました。 緊張が続いて不快だったんだなと。     脈が引き締まり、ほんの少し自発運動が起きました。 鼻水、涙が出て、手足はじんわり発汗していました。 偶然で起きたことにはならいように 反応のあった所と体の変化を結びつけ考察したいのですが中々難しい。   制約の中での施術は非常に勉強になりました。 ありがとう、おばあちゃん。 鍼をするため、定期的に祖母の元に通います。

舌の経緯

寺子屋である患者さんの舌診をさせていただきました。 西洋医学的に同じ診断をされた別の方の舌を以前写真に撮っていたので比較してみました。 舌型は異なりますが、どちらも舌色や苔の配置などが特徴的でバランスが極端になっている事に気付きました。 今日見させてもらった舌や、以前写真におさめた舌も断片的で、どのような変化が起きるのかまだ想像ができません。 そこで、症状が悪化した時、快癒に向かった時、舌がどうなるか、患者さんの生活環境や職業、発症しやすい時期など、症状が悪化するまでの経緯も先生に聞いてみました。 「またこの症状が出たらどうしよう…」と不安に思う気持ちが更にプレッシャーを与え症状を悪化させる要因になるという先生の言葉が印象的でした。

勝負

「患者さんが鍼灸院に入った時からが勝負です!」と下野先生からの一言。 一挙手一投足、速度、歩き方、手つき、表情、声色、姿勢、皮膚の色、身なり、体型… 私は舌や脈に固執していた事に気付きました。 院内はもちろんのこと、街でも、学校でも。 意識して目を養うこと、記録すること、真似ること、毎日が勝負です。 心がけていきます!