学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

方剤学(02)

ニンニクを多めに食しました。 私自身の二便について変化がありましたので、備忘録として。 疲労回復や滋養強壮などをイメージするニンニクですが、主に作用する臓腑や経絡が『胃』や『大腸』との事で調べてみました。 『中医臨床のための中薬学』においては分類として”駆虫薬”の章に配置されております。   大蒜(蒜頭、葫) ニンニクは生薬名として、大蒜(たいさん)、蒜頭(さんとう)、葫(こ)等という。 〈性味〉 辛、温。小毒。 〈帰経〉 胃・大腸。 〈効能と応用〉 1:殺虫 鈎虫、蟯虫に対して用いる。 2:止痢 細菌性下痢に、単味を服用 3:止咳 肺結核(肺瘻)の咳嗽、百日咳(頓咳)などに用いる。 4:治瘧 瘧疾に用いる。 5:解毒消腫 皮膚化膿症の初期に用いる。 肺疾患や皮膚疾患にも応用があるところが、興味深く思います。 肺の”水の上源”、胃の”喜湿悪燥”など一定の水分量を共通にするところが気になるところです。 【参考文献】 『中医臨床のための中薬学』東洋学術出版社 『大漢和辭典』大修館書店 (葫:第九巻802頁) 『新版 東洋医学概論』医道の日本社

印象的だったこと

日曜日、腹診と脈診の勉強会に参加させて頂きました。   その際驚かされた事がお腹の変化の早さ。   白石先生のお身体を衛気診で触らせて頂いた時に特に顕著に感じたのですが、左の肝相火のエリアで強い熱感があり、白石先生もそこを触られている時違和感を感じられる部分でした。   余りにも印象的だったのでここですかと確認していると段々熱感が冷めてきてなくなっていった。   次確認するともう残っていなく、お身体を触らせて頂く時にサッと診る必要性を感じました。   また、脈診を行う際、座った時に腰の角度を変えると左肩の窮屈さが無くなって診やすくなり、患者との距離感も今までよりいい感じに落ち着きました。   その感じで行うと今までと診ている時の景色も変わり、自分自身も小さく感じられた。   受け手にその際の感想を聞いても圧を感じにくかったそうで変化が感じられて嬉しかったです。   寺子屋で椅子に座って勉強させて頂いている時でも実践できそうなのでやっていこう。

五行大義(3)

炎上 火曰炎上。炎上者南方揚光輝、在盛夏氣極上。 故曰炎上。王者向明而治。蓋取其象。 古者明王南面聽政、攬海内雄俊、積之於朝、以助明也。 退邪佞之人臣、投之於野以通壅塞。 任得其人則天下大治、垂拱無爲。 易以離爲火爲明。重離重明、則君臣倶明也。明則順火氣。 火氣順、則如其性。如其性則能成熟、順人士之用。 用之則起、捨之則止。 若人君不明、遠賢良進讒佞、棄法律疎骨肉、 殺忠諫赦罪人廢嫡立庶、以妾爲妻、則火失其性、不用則起、 隨風斜行、焚宗廟宮室燎于民居。 故曰火不炎上。 火は炎上という。炎上なるもの南方に光輝を揚げ、盛夏にあって氣が極まり上がる。 故に炎上という。王なるもの明りに向かって治る。およそ、その象をとる。 明王、南面し政を聴き、海内の雄俊をとり、朝廷に積み、もって明を助ける。 邪佞の人臣退き、これを野に投げ、もって壅塞を通ず。 得たその人に任せ、すなわち天下大きく治み、垂拱になすなし。 易は離をもって火となし、明となす。離を重んじ、明を重んじれば、則ち君臣ともに明らかなり。明、則ち火氣の順なり。 火氣の順、則ちその性のごとし。その性のごとくは則ち能く成熟し、人士の用に順ず。 これを用いて則ち起こり、之を捨てれば則ち止む。 もし人君、明からずして、賢良に遠く讒佞に進め、法律を棄て骨肉を疎み、 忠諫を殺し罪人を赦し、嫡を廢して庶をたて、妾をもって妻となせば、則ち火はその性を失い、用いざるに起こり、 風に随いて斜めに行き、宗廟・宮室を焚き、民居を燎く。 故に火に炎上せずという。 【参考文献】 『五行大義』明德出版社 『漢辞海』三省堂 『易経』徳間書店

舌診で

以前から白膩苔は見られることはあった。 但し、いつもは舌体中央から舌根部にかけて 広くみられるもので、左右の偏りは目に付かなかった。 舌裏では時折、 静脈が左側のみ膨張して見られることはあった。 今回はその所見に重ねて、 舌体の左側を中心に薄い白膩苔が乗る。(右側には白苔) 右利きで、普段から左側に重心をおいた座り方を好む。 一過性のものであるなら、単に事象のひとつとして 捉えて問題はないのか。 他と絡めて捉えるために、どんな所見を拾うことが必要かー

秋など

  秋 とっくに秋にはなっていますが、最近は冬の気配もする様な空気感になり一番好きな季節になりました。 学校が終わり、帰り道にお気に入りルートで散歩。 リンリンと鳴いている虫もいればジージー鳴く虫もいて聴くだけで心が癒されます。   尊重 相手を軽視してはいけない。 本当の意味で大切に思うこと。 正しい事を言っていても相手に通じない人が沢山いる。 相手の気持ちになるにはまずそこからスタートした方がいい気がする。 自分が受け入れてないのに受け入れられるはずがない。 対人に限らない話だと実感する事が増えてきました。   鍉鍼 この前人の太渓に鍼を刺させてもらった。 5分ほど様子を見たけど大きく変わらず。 刺した時にこれは効かないだろうと思い自分を見せて頂いた景色の様にする。 まず先ほどの鍼の様子を腹診で判断。 あまり動いていない。 同じ穴に鍉鍼を当てる。 直後にみても下焦が先ほどより動いている。 もし豪針の方が如実に働くなら怖い話でもあると思いました。   右半身 最近右への意識が強くなったからか、右半身の体の動かし方が分かってきた。 今は膝の動かし方を感覚として養っています。 使えていなかったら股関節あたり詰まってくるんですね。 それが肩の動きにも繋がる。 五十肩のメカニズムとも一致する気がします。   解剖学 自分なりに好きな範囲などもあって、特に今やっている迷走神経は細野史郎先生の漢方医学十講を見て好きになりました。 現象が中西とリンクしている部分は面白い。

素問 陰陽応象大論篇(第5)から その2

<学生向け 近日開催予定のイベント> 【学生向け勉強会のお知らせ】東洋医学概論をモノにしよう! →(随時お問い合わせ受付中です!) 【学生向け勉強会】「素問を読もう!」申込み受付中です →毎週火曜19時〜 または 毎週木曜13時〜(途中からの参加も可能です。) こんにちは、大原です。 前回の続きで、「素問を読もう!勉強会」でも 少し触れた内容になります。 (前回の記事→素問 陰陽応象大論篇(第5)から) 前回は、素問 陰陽応象大論篇(第5)の中の 人体を構成するものの、 それぞれの相互転化についての記述について 考えていきました。 ↓この一連の流れが重要であるという読み方をしてみました。 「味」→「形」⇄「気」→「精」⇄「化」 さて、素問の記述では、 最初の「味」は「陰」によって生じるとあります。 (「陰」→「味」) もう一度原文を確認してみましょう。この2行目にあります。 【原文と読み下し】 ・・・ 水為陰、火為陽。(水は陰となし、火は陽となす。) 陽為氣、陰為味。(陽は気となし、陰は味となす。) 味帰形、形帰氣、氣帰精、精帰化。(味は形に帰し、形は気に帰し、気は精に帰し、精は化に帰す。) 精食氣、形食味、化生精、氣生形。(精は気に食(やしな)われ、形は味に食(やしな)われ、化は生を生じ、気は形を生ず。) 味傷形、氣傷精。(味は形を傷り、気は精を傷る。) 精化為氣、氣傷於味。(精は化して気となし、気は味に傷らる。) ・・・ 2行目の「陽」や「陰」とは何を指すのかというと、 「陽」とは「天」のことで、 「陰」とは「地」のことであると、 この文章の前の部分の文脈から解釈できます。 すなわち「味」である飲食物とは、 「陰」すなわち大地のエネルギーによって 生じるということになります。 (「エネルギー」という言葉以外に良いキーワードが思い浮かびませんでした。 他に何か良い訳し方があるでしょうか、教えてください。) 形(肉体)や気、精は、正しい飲食によって得られると 前回の記事でまとめましたが、 さらに正しい飲食とは、 しっかりした大地のエネルギーから生じるということになります。 ちなみに、これらをまとめると 「陰」→「味」→「形」⇄「気」→「精」⇄「化」 となります。 現代の食生活における食材は、 大地のエネルギーをしっかり得たものかというと そうとも言いきれないのでは?と感じてしまいます。 例えばインスタント食品や人工的に作られた調味料などは、 大地のエネルギーがほとんど無いのではないでしょうか。 また、旬のものでない野菜も 現代はビニールハウスなどによる栽培技術によって 手に入りやすくなっていますが、このような季節外れの野菜は しっかりと栄養がとれるのでしょうか? 素問の内容から、そのような疑問をふと感じてしまいました。 (現代の農業の技術に関して私は全くの素人ですので、 このような疑問が間違ってましたら謝ります、すみません。) 参考までに、 「五味」の働きについての記述もこのあと出てきます。 辛散、酸収、甘緩、苦堅、鹹耎。 辛は散じ、酸は収め、甘は緩め、苦は堅くし、鹹は耎(やわ)らかにす。 (『素問 蔵気法時論篇』(第22)) さらに、 五味所入、 酸入肝、辛入肺、苦入心、鹹入腎、甘入脾、 是謂五入。 五味の入る所、酸は肝に入り、辛は肺に入り、苦は心に入り、鹹は腎に入り、甘は脾に入る、 是(こ)れを五入と謂(い)う。 (『素問 宣明五氣篇』(第23)) 五味の働きについては 現代の薬膳関係の書籍に書かれていますので、 薬膳に興味がある方はご存知かも知れません。 ですが、例えば、 いくら酸味や甘味のある食材を用いて調理したとしても、 その食材にしっかりとした陰がなければ、 味覚としては酸味や甘味を感じたりしても、 実際には身体を養うような本来の食物としての作用が 発現されないのではないでしょうか。 五味は大地のエネルギーから生じるという 原則的な内容について書かれた書籍は 個人的にあまり目にしたことがありませんが、 重要なことのように思います。 参考文献 『黄帝内経 素問』 東洋学術出版社

内受容感覚

寺子屋に通い始めて、近ごろ段々と、自分の身体の不調和が気になるようになってきました。 椅子に座っていても、坐骨の椅子に当たる感覚が左右で違っていて、明らかに右より左の方が強く当たる感覚があり、毎回座るたびに違和感で居心地が悪い気分になります。 他にも立位の時、足裏が外側重心になりがちで内側が浮いている感じがします。リラックスしている時や外部の目がない時などがより顕著に現れるようです。 手のひらの感覚も左右で違っていて、左手に比べると右手の方が感覚が鈍い感じがします。それに右手の方が冷えやすい傾向がある気がします。 これまでそんなことなど気にした事がなかったですが、日常的に鍼灸院に通う様になり、四診の真似事をしているうちに、ちょっとした違和感が意識に昇るようになってきたのかなと思っています。 なので、改善できるものは直したいと思い、骨格の歪みや内蔵の不調和を整えるためにセルフケアの方法を模索中です。

相手

  リアルタイム 腹がリアルタイムで変化を表す場所だという事が実感できました。 場所的に当たり前ですが、逆にそこまで臓腑との結びつきが強い場所であれば腹診時は少し怖いものがあります。 気をつけたいと思います。 また、先日学校の授業で神門へ灸を受けたのですが、似たような場所の腹の変化が見られました。 脈も心の原穴にやられたからと言って寸に反応が出る訳ではない現象も見られて勉強になりました。   脈 お腹も変化していましたが、あの時脈はどう変わったのか。 今まで似た体質のお二人を見せて頂いたので、整理して治療のイメージができればなと思います。   労宮 ここでみる様にしていたのですが、この前の当て方はきちんと当たっていないというか、自分が良いなと思っていた時に感じた当て方とズレていました。 手で探る様な仕草に近づいている印象があったので改善します。 また、右手の方が感度が低いので普段から合掌して変化しないかやってみます。   案内 最初に先生に案内の仕方を教わった時、患者さんの歩くペースに合わせる事を教わりました。 意識はしていたのですが、そこの意識が甘い事に気付かされました。 改善します。     鍼灸師 きちんと人を治せる様になるために足りないものが多すぎる。 できていないことだらけですが、頑張って出来る様になりたいと思います。 相手があっての事ですが、最終的には全て自己責任。 変わるも変わらないも崩れないも自分次第。 全部受けとり、向き合い、幅広く合わせられる様に努力します。 また、本に全てを頼る訳ではありませんが、必要性を感じたので論語の勉強もやっていきます。 変わらなければいけないきっかけにまた遭遇できて本当に良かったなと思います。 気を引き締めて頑張ろう!

舞台など

舞台 主役をどこに置くか。 そこが以前からずっと課題として残っている。 受付でもこのシーンはこの人にやってもらった方がいいかな?と考えたりもするが黒子になる意識が薄い。 これはチームで行っている事。 受付時、一緒に働いている方々にやって頂いている事を思い返す。 上手い人達はサラッとして作意がないが、落としたところを助けて頂いている。 そうなる為にまずは太極的に、先の動きも考える。 感じられるところまでいければいいが、まずは考えてみる。 考えた上で考える事が違っていれば考えを捨てる。 自分の場合、内省して答えを出すというより、他からヒントをもらって練度を上げていきたい。 外を見る目を養う為にも意識を変えなきゃいけないな。 やり方は色々試していきます。   舌の考察①     色:淡紅 形:軽く歯痕舌、軽く胖大 その他:斜舌 裏は出すのに苦労している様子も窺える。 正気が無くて出せないというより、緊張して舌を操作出来ていない印象。 口の開け方、舌下静脈は偏る     脾気虚。 口の開け方や斜舌など偏りを感じる。 気の偏りがあるかもしれない。 また、舌下を見せるのに歯が見えるまで出すところに真面目で気逆を起こしやすい要素があると思われる。   舌の考察②     前回よりも舌下静脈付近の細絡が目立つ。 これも瘀血の症候としてみれそうか。 以前として強い歯痕舌が見られ、気虚の程度が強い。   考察③ 暗紅色、裏に熱がこもり、瘀血。 自身の体なので他の情報と一致させられるが、舌先右の赤みは右の上焦の停滞と一致させられるかもしれない。

外邪の侵入経路

2022/02/01 外邪の侵襲に関する説明で、経絡より進入というところがピンとこないのは自分の体験が伴わないことが大きいからか。四肢にとるツボは同じ経絡上の痛みを緩和したり動かしたりすることから導かれた考えにあたるのか。そうならば他覚的に捉えられた事柄とそうでないものとが並列で列挙されていることが余計に捉えにくくしているように感じる。 2022/02/05 ある患者さんの所見からー腹壁が全体に気滞がきつかった印象の初診から3日、そのときとはガラリと印象とが違っていた。臍下の一部を除く他は適度な張りが見られる、その程度になっていた。自汗と各所に反応が見られた下腿もまるきり違っていた。状態の違いの裏にあるものが何か、結論は出ないが次回の経過を追う。 2022/02/06 丁寧に説明する、丁寧にやる、そんなことばかりに注力するのはもうやめだ。