食について
過食や、少食は万病の元だと考えます。
生き物は気、血、津液から構成されています。
この気、血、津液は食べ物から構成されています。
だから、食べ物は生き物が正常に生きていくには、正常に食べ物を摂取していかなくてはならないと考えます。
そして、食べ物を化成しているのは主に脾の役割です。
なので、脾の失調は万病の始まりとも言えるのではないでしょうか?
少食になると、脾で食べ物を水穀の精に変えることが出来なくて、気血津液を化成することが出来なくなり
臓腑機能の失調や、気虚、血虚など、虚症が顕著になるのではないでしょうか。
たしかにお腹が減っている時は頭がボーってしたり、体に力が入らない時が多々あります。
しかし、少食は食べたいけど食べ物がないから食べない時と
食べ物を食べてないけど、お腹が減らないという2種類があると思います。
前者よりも後者が問題だと考えます。
食べてないのにお腹が減らないということは生理的な現象に反します。
これにはどのような原因があるのでしょうか?
やはり、一つに脾の機能失調があるのではないでしょうか?
逆に過食になると、脾胃が食べ物を精に化成できる容量を超え、食べ物が脾胃に溜まってしまう。
そうすると脾胃を傷つけててしまったり、食滞、食積が溜まって、痰に変化して、あらゆる場所に病を起こしてしまう。
これも食べても食べてもお腹が減ってしまうのは生理的に異常があると考えます。
食べても運化されずそのまま流されてしまったり、
身体に気、血が十分に行き渡らずにずーっと運化してしまって食欲が抑えられないなど、多々原因はあると思います。
食べ過ぎて太っている方や、少食で痩せすぎな方も、
意志が弱くてそうなってしまっていると考える方が多くいますが、
東洋医学的に考えると根性論ではなく、病の一つとして考えることもできます。
肺、金、従革、皮毛、鬼
『五行大義』
金曰従革。従革者革更也。範而更。形革成器也。
西方物既成殺気之盛。
金に従革と曰ふ。従革とは、革は更なり。範に従いて更まる。形革まりて器を成すなり。
西方の物、既に成りて、殺気の盛んなるなり。
『京都薬用植物園の麻黄』より、解表薬から肺系へと探求をしております。
『肺』
五行においては金。
五体としては皮毛。
五性としては従革。
皮毛は”外からのシールド”とだけに、囚われていたように思います。
肺の宣発作用に注目して、粛降作用を見逃していたようにも思え、臓腑の作用を再確認しなくてはと気づかせて頂きました。
また、『五行大義』より
”(皮毛という)大きな袋があるから(臓腑という)中身を沢山詰め込める”
という”器”の機能もあるのだと教えられたように思います。
肺經の經穴では別名に気になるところがあり、繋がりを求めたいと思います。
『手の太陰肺經』
井木穴 ”小商” 別名:鬼信
原穴 ”太淵” 別名:鬼心
合水穴 ”尺沢” 別名:鬼受、鬼堂
(別名の”鬼”が気になって調べていますが、根拠には辿り着かずに探求を継続中。)
『大漢和辞典』
【鬼】
、、人が死ねば心思をつかさどる魂は天にのぼって神となり、形體は地に歸り、形體の主宰である魄は鬼となる。
[説文]鬼、人所歸爲鬼、从儿、田象鬼頭从厶、鬼陰⽓賊害、故从厶。
陰気と肺、金、従革、皮毛、鬼について共通項を見出せそうで、未だ掴めておりませんが、
今後も探求を深めていきたいと思います。
【参考文献】
『五行大義』明徳出版社
『大漢和辞典』大修館書店
『臨床経穴学』東洋学術出版社
『新版 経絡経穴概論』医道の日本社
脾虚と火照り
こんにちは高山です!
僕は火照りやすい性質です。
普段から暑がりで、冬場でも裸足で歩いたり、常に背中から汗が湧いています。夏になると、暑すぎて逆に何故か涼しくなってきます。
初めて一鍼堂にきて林先生に治療してもらった時「脾虚」と言われました。
確かに食欲があまりなくて、あってもあまり物をたべれなかったり、口渇、便秘気味でもあったのですが、
この火照りというのは何が原因でなっていたのかがわかりませんでした。
脾虚で、火照り?っという思いでした。
今も確証はないのですが、なぜ火照りが出るのか?
それは、自分自身高校生の時、激辛ラーメンを食べるのが趣味にありました。放課後、神戸の摩耶にある、とある激辛ラーメン屋さんにほぼ毎日通っていて、レベル1から150までの辛さがあって、150を達成するため、毎日レベル10ずつ上げていく食生活を送っていました。そのせいもあってか、今となっては、脾の陰津を傷いてしまったのだと思いました。
そのせいで身体に潤いがなくなって、暑がりになり、
そして
食欲不振はこの食生活があって生まれた物だとわかりました。
本当に食生活は大事だと今になって思います。
これを見て下さっている皆様も食には気をつけてください。
鍼治療を受けて⑤
刺激というとき、まず物理的な接触(による操作)を想起する。
力、力量、力の方向を連想する。
学校の授業で取り扱われたのは専らこちらで
刺激量の調節が大事とされた。(自分は学生時代にはそう解釈していました)
もし自分が誰かに腕を掴まれたのなら、
もっと大きな力を出せればそれを振り払うことをする様に
加えられた力には一定の抵抗が生まれるはずで、
痛くないように打鍼する技術は教わりながら
学生時代に感じていた違和感は、
ニュアンスがこれに近いのかも知れない。
でも実際は治療を受けているからだのうえに起こるのは、
ほんの些細な“刺激“でそれまで経験しない、想定していない反応が始まる。
ぜんぶ内側で起こっていて、自分の一番静かなところ
から大胆に動かされる様な感覚。
定期的に治療を受けていても、
今日どんなふうに展開するのか分からない(のでドキドキする)
(疑問も募る。これだけのエネルギーは普段いつどこで発露しているのか)
ツボの存在について、ひとつ新しい気持ちで検討できそうな気がします。
脂漏性角化症
20代の頃から、顔の一部に繰り返しできるイボに悩まされており、
イボの範囲が広がるタイミングに毎回皮膚科を受診してきた。
診断名は「脂漏性角化症」別名、老人性疣贅といわれるもので、はっきりとした原因は不明だが
老化や紫外線の影響ではないかといわれた。
20代で老化が原因といわれるのは全く納得がいかなかったが、
当時、部活で真っ黒に日焼けをしていたためそのせいかなと思い、
日焼け止めをせっせと塗り、皮膚科で処方されたイボによいといわれるヨクイニンをのみ、
病院で液体窒素(ものすごく痛い)で患部を治療してきた。
しかしそれでも完治することはなく現在(かれこれ20年弱)にいたる。
東洋医学にふれるうちに、私は瘀血の症状がわりと強いし、
完治しないこのイボもも
私の場合はもしかしたら瘀血が原因なのでは?と思うようになった。
シミも紫外線が原因といわれているし瘀血の特徴の一つであるので、
私を悩ませたしつこい脂漏性角化症も紫外線が一つの原因なら瘀血がよくなれば効果がでるのでは??
イチ鍼灸学生の、つたないひとつの仮定ではあるけれど、今後の経過を自分の身体で検証していこうと思う。
風寒邪の咳嗽から穴性を学ぶ②
前回の続きを書いていきます。
中医鍼灸 臨床経穴学 P25
「風寒外束、肺失宣降(風寒の邪による宣降失調)
症状:喉が痒い、咳嗽、痰は稀薄である。鼻閉、鼻水。声が重い。または発熱、悪寒、頭痛。無汗。舌苔薄白、脈浮など。
処方:中府、風門、大椎(瀉)…疏風散寒、宣肺止咳。」
2パターン目は発熱〜です。
これは太陽傷寒病であると思いました。
なぜこの様な事が起こるのか調べてみます。
中国傷寒論解説 P43
「太陽傷寒病の要点は衛気の閉塞であり、衛気が閉じる原因は外寒が凝滞することである。」
→つまり発熱から後の部分も外寒が凝滞した結果、衛気を閉塞させて起こっている状態と言えると思います。
この様な状態が発熱以下を起こす理由を見てみます。
中国傷寒論解説 P43
「寒邪によって脈が収縮して拘急するので、「陰陽倶に緊」の脈象となり、寸関尺の部位に浮緊の脈象が現れる。
寒邪に傷めつけられると、まず衛陽が圧迫されるので、太陽傷寒では常に悪寒が現れ、引き続いて発熱する。」
P27
「太陽が邪を受けると、温煦衛外機能が失調するので悪寒が現れる。…
太陽病では、衛陽の気が圧迫されると、正気は奮起して邪気と闘争を始めるので、当然発熱が見られるはずである。」
→つまり①悪寒…衛気の温煦衛外機能失調 ②発熱…正気と邪気の闘争反応 ③脈浮…正確には浮緊で寒邪によって脈が収縮
であると思います。
中国傷寒論解説 P26
「いわゆる「頭項強痛」とは、頭が痛み項が強ばることの形容で、首が左右に廻らず、前後に曲げられない状態をいう。
「霊枢」本蔵篇では、「経脈は、血気行きて陰陽を営むがゆえに、筋骨を濡して関節を利するなり」
と言っている。
いま太陽に邪を受けると、経気の運行が妨げられるので、頭項強痛の証候が出現するのである。」
→頭痛は経気不利によって起こっています。
舌診カラーガイド
薄白苔「苔が白いのは寒邪を、薄いのは浅い病位と軽い病状を示す」
→苔薄白はこの理由かと思います。
また、肺気の宣発機能に影響して咳が出ることもあるので、パターン①と②が複合した状態も起こり得ると思います。
参考資料
中国傷寒論解説 東洋学術出版社 劉渡舟著
中医鍼灸臨床経穴学 東洋学術出版社 李世珍著
舌診カラーガイド エルぜビア・ジャパン 原敬二郎監修
2年生最後の日
2年生最後の実技は色んな情報を生理して計画を立てパートナーに自由に治療をする内容でした。
今まで、頭痛や膝関節痛など想定して先生の決めた配穴を治療する内容が実技のメインでしたが、いきなり自由となると、頭が真っ白になります。
今朝から筋トレによる筋肉痛と口苦があるという訴え。
紅舌 微黄、呼吸が浅い。右手の僅かな顫動、右足の貧乏ゆすり、外踝の乾燥、天枢の冷えと左少腹の拒按、目の充血。後頸がパンパン。
体からどのように情報を得て整理して選穴するか、焦りばかりが先立ってパニックになりました。
気持ちの迷いや自信のなさは治療に反映されるもので、あれこれ施術をしてみても特に結果も得られず、先生が刺した百会のみが効いたようで、「この一穴で良かった」というパートナーの言葉に面目なく、とても悔しい気持ちでいっぱいで授業の後、私も口が苦くなってきました。
臓腑について学ぶ(02)
伝導不随:大腸の腑氣の鬱滞と津液の不足により起こる。
大腸
〇 燥熱傷津(熱秘)
熱邪と糟粕が結びつき、津液を焼いて乾燥させる。
熱の原因として
「表寒が裏に入って熱化する」
「温邪が肺胃より大腸に順伝する」
「五志の異常が火化し、胃腸を攻撃する」
「味の濃いものばかりを食べて内熱が生じる」
〇気機鬱滞(気秘)
肝氣の鬱滞より脾胃の氣機も鬱滞し、腸道の伝導機能が動かない。
そして火化する。
〇気血虚衰(虚秘)
大腸の伝導能力がなくなってしまう。
排便後は疲れてしまう。
氣血の欠虚原因として
「普段から氣血が欠虚しており、津液が不足している」
「産後の陰血不足」
「長患いの為、脾肺の氣が虚す」
「年老いた為に元気が不足」
〇陰寒凝滞(冷秘)
腸道が温まらず氣機が停滞する。
冷やす原因として
「冷たいものを食べ過ぎ中焦の陽気が打撃をうける」
「長患いの為に脾胃が陽虚になり寒が発生する」
《私議》
氣がスムーズに動いているのか?水分量が適切なのか?との問いについて、
他の臓腑にも共通するのか、考察します。
鍼灸学生の頃、解剖学の先生に小腸と大腸の違いを質問した事がありました。
細胞の形態の違いなどから、大腸を「要は外ですわ。」と教えられた事がありました。
なるほど!と合点がいったのを覚えております。
【参考文献】
『中医病因病機学』東洋学術出版社
舌診(04)
舌苔について整理する
【苔色】
白苔
表証を示し、傷寒の太陽病や温熱病の衛分証でみられる。
黄苔
熱証を示す。表に熱が留まったり、邪熱が裏に入ったり。
化熱もあり表寒化熱や陽虚の水湿不化をあらわす。
灰苔
裏証を示し、裏熱・痰飲・寒湿などでみられる。
黒苔
裏証を示し、熱極か陽虚寒盛など病変の重篤な段階でみられる。
緑苔
瘟疫や湿温などであらわれ、湿熱・痰飲などの化熱が考えられる。
霉醤苔
紅・黒・黄の混ざった苔で、湿濁が長期にわたって化熱を示す。
【参考文献】
『中医臨床のための 舌診と脈診』医歯薬出版社
『新版 東洋医学概論』医道の日本社
高い山
昨日寺子屋に行かせて頂いてありがたいお話を沢山聞かせて頂けました!
ありがとうございました。
それに関して「これはこういう事じゃないか?」
などを私は考察する材料もない状態ですし、何もない状態である自分が今の時点で答えを出そうと頭を捻って考えてみても間違いしか生まれませんし、それ自体が敬意のない考えなので答えは出さないでおきたいです。
でもその中で
「何か高い山だな。登ってみたい。」
と思って出発点に立ってゆっくり登り始めたら
「今登っているのは富士山なのか?」
とぼんやり考え始めたところ
「もしかしてエベレストかもしれない…」
となった感覚は嬉しかったです。
実際エベレスト気分で登り始めたら
「もっと高い山かもしれない…」
とこんな事を続けていくんだと思います。
今はただひたすらやるだけで、真剣に楽しんで学んでいきたいと思います。
何を書いてるんだとも思いましたが、自分にとってはこの感覚が一番大切な勉強だったのでこんな内容になりました。
















