学生・研究生によるブログ

学生・研究生による学びと発見のブログです。

はじめましてのご挨拶

はじめまして。鍼灸学校2年生の赤澤と申します。 一鍼堂さんで治療を受けたことをきっかけに鍼灸治療に興味を持ち、 仕事を辞めて思いきって鍼灸の専門学校に入学したものの 入学してからもコロナ禍で授業が中断されることが度々あり、現在もオンライン授業がメインで なかなか通学できず、実技授業も思うようにできていないという現状に 何をしに学校に入学したのか心折れかけることが多々ありますが、 文句をいってもしょうがないので、今自分にできることに目を向けて、 卒業まで取り組んで行こうと思っております。 どうぞよろしくお願いいたします。        

脈診で感じたこと

ある方の脈を診せてもらった。 浮 •中では抵抗がなく、触れている感覚に乏しい。 脈上においた指をぬるりとかわすように進む。 テンポは一定。脈幅の細さもあってか 陰の気配が強い印象。(分類は滑脈か?) 処置後には、雰囲気がまるで変わり、 脈幅は同じく細いが、なかに芯ができて 充実した印象の脈となる。 良い経過が見込める、そう予感させるものがあった。 経過を見守りたい。

体表観察

寺子屋の切経にて心窩部の痞えや鳩尾穴の肥厚がある人は、胃経に圧迫されていると学びました。 肋骨弓が浮き上がる「リブフレア」という現象は呼吸が浅いと言われますが、流注に着目すると、胃や脾経の圧迫で呼吸筋である横隔膜が圧迫されることで呼吸が浅くなったり食道が圧迫され飲食物が痞えるのだなと思いました。   肌肉が経絡に引っ張られて形状が変化する事を知った後に、「外反母趾は脾経が肝気が強いために肝経に引っ張られている」と書籍で読みました。 母も外反母趾で、先日から腫れが強まってきたと話していたことを思い出しました。 痛みは間欠的ですが、肝気が高まる春は木剋土として出現する病因の一つとして考えられるのかもしれません。   また、仰臥位で足がベッドに付くように外旋している人も胃経と胆経の流注から胆経にひっぱられるているのでは? また、足の捻挫も同様に考えられるのではと思いました。 数少ないケースだけで確信を得たわけではないが、体表を大地と捉え、地形が変化する要因は何なのか。 流中の理解と共に体表観察をしていきます。 参考文献 臓腑経絡学  藤本蓮風 著 出版 森ノ宮医療学園出版部

胃の冷えと肝経

太衝穴を調べていると、瀉法に灸を配すと暖肝散寒理気の効能を持つとの事です。 その効能は湯液における呉茱萸、橘核、茘枝核、小茴香などの効に類似 <治療範囲> 3.肝経経脈上の病変 太衝は、厥陰肝経の経脈、経別の循行路線上で肝と関係する膝、大腿、陰器、小腹、少腹、上腹、膈、乳、脇肋、眼目、巓頂、喉、口唇などの部位を治療することができる。   との事です。 ここで巓頂とあったので、呉茱萸で治せる厥陰頭痛にも使えるのだろうなと思いました。 厥陰頭痛は頭頂部に起こる痛みとされます。   なぜ起こるか調べていくと、 中医病因病機学 P304 「虚寒とは、中焦が虚寒で土が木を養えなかったり、命門の火が衰えたために肝の温煦作用が失調したりして、肝陽不足・陰寒内生という病理に陥ったものである。臨床症状としては、足腰がだるく力が入らない・異常に疲れる・憂鬱感・びくびくする・涎を嘔吐する・頭頂部痛などがある」 という事なのですが、慢性病の事しか言っていないのであまりしっくり来ませんでした。 確かにその様な時もあるのでしょうが、自分の体の経験から急性病のパターンもあると思います。   高校時代、かき氷を一気にかき込んで頻繁に頭頂部に痛みを走らせていましたし、 大学時代に奈良の極寒の中コンビニでキンキンのビールを飲んだ時も頭頂部に鋭い痛みが走っていました。 どちらのパターンでもその後、しばらくは薄い大量の唾液が出る状態でした。   肝経の走行経路を見ていくと、 臓腑経絡学 P255 「挟胃屬肝絡膽:胃の腑を前と後ろから挟むように、または囲むように流注している。」 例えば、胃を強烈に冷やし、寒邪が居座る事で側を通る肝経に影響をしているなら この場合は 胃=本、肝=標 になるのではないかと思います。   そうなると一生懸命に太衝や太敦を治療しても枝葉の治療に過ぎず、 根本の胃を治さなければ治らないのではないかと思います。   胃を治す治療としては、よく中脘に灸をする様です。 大学時代の胃を痛めたパターンの時ですが、帰宅後に猫がお腹の上に乗ってきたのでそのままにしておくととても楽になりました。 思い返すとあれは中脘あたりだったので、手元に灸が無くても何とかなるのでは?と思いました。   参考資料 中医鍼灸臨床経穴学 東洋学術出版社 穴性学ハンドブック たにぐち書店 中医病因病機学 東洋学術出版社 臓腑経絡学 アルテミシア 中国傷寒論解説 東洋学術出版社

怒るエネルギー

肝火上炎 肝気鬱結や他の熱(火)邪などにより、肝の火が燃え上がったもの。めまい、耳鳴り、頭痛、顔面紅潮、焦燥易怒感、動悸、不眠などの上部熱症状や口苦、季肋部、出血、過多月経、黄色小便などを呈する。虚実錯雑証の肝陽上亢とは異なり、実熱証であり腰部下肢脱力などの虚熱症状は呈さない。 実践漢薬学 三浦於菟 p379 日頃から好きでよく韓国ドラマを観るのですが、何せストーリーの展開が劇的で劇中に俳優さんが怒りに震えて眩暈を起こして倒れたり、急に心臓が苦しくなって病院に運ばれたりするシーンがよくあります。日本だとそこまで怒りに任せて爆発するようなことはしないのだと思いますが、お国柄もあるのでしょうが、反応がストレートでわかりやすい。なので第三者としてテレビの前で観ているいち視聴者としてはある種爽快なのでしょう。 怒りを爆発させるのにも相当なエネルギーが必要だと思います。私は元々がエネルギー不足なので怒るのが面倒くさいです。面倒くさくて怒りの沸点まで上昇させることができません。なので、ある意味怒りを爆発、発散できる人を羨ましく思います。いつか体質を改善してエネルギーが満たされた人間なったら爆発させてみたいです(笑) お国柄とありますが、日本は世界的にみても穏やかな民族であることは間違いないと思います。怒りの原動力はエネルギーだと思いますので、そのエネルギーは陰気ではなくて陽気になるでしょう。日本食は鮮度を生かして生の食材が多かったり、本来の食材の味を生かして薄味にしたりと、どちらかというと精進料理的な食事が多いと思います。陽気は少なそうです。 それに比べて中華や韓国料理は肉食も多く辛い香辛料もふんだんに使った料理が多く、みるからにエネルギーに満ちた食事に見えます。そういった食事を常にしているのもお国柄を作る要因の一つではないかと思います。 しかし現代はその和食文化も相当変わってきているので、このまま何十年何百年と進んでいくうちに、日本人の気質も変化していくのだと思います。  
12月24 日

痛みの誘因と脈状と

痛みを訴えられるのは左側の股関節。 脈弱、左右では右手で捉えにくいと感じる。 とくに右側関上で弱く感じられる。 その他の所見から脾胃に一定の弱り、 また津液不足があることを拾いつつ 主訴との関連性は不明ながら、 数カ所に鍼を置き立ちあがってもらいどうか尋ねると 最初より痛みが強くなったと言われる。 この時、脈に大きな変化はない。 疎通目的で同側、経絡の走行上に取穴したところ ここで脈が変化、左側の捉えにくさは感じられなくなり、 今度は先程までの痛みは軽くなった。 来院された時より軽減していた。 一穴目からの取穴含めて 脈状の変化の関連性については今は不明。 どのくらい経れば整理されるのかも分からないが 経験として留め置く。

魂と魄

癲狂(てんきょう) 「癲」とは無症状、寡黙、無気力などが出現する抑鬱状態を指し、西洋医学のうつ病やうつ状態に相当する病状。多くは痰気鬱結による心神の活動低下などで出現する。 「狂」は落ち着きがなくなったり、騒がしく、怒ったり、罵ったり、イライラしたり、異常行動をとるなどの興奮状態の病状で、西洋医学の躁病や躁状態に相当する。多くは痰火による心神不安により出現する。 〜実践漢薬学 用語解説 三浦於菟〜 東洋医学の考えに五臓・五神・五志があります。 肝ー魂ー怒 肺ー魄ー憂 例えば統合失調症や双極性障害の治療は脳内の伝達物質を増やしたり減らしたり調整することによって症状を改善する薬物療法が行われます。 大脳の構造は発生学的に古い脳である大脳辺縁系に新しい脳である大脳皮質が外からかぶさってできています。 大脳辺縁系は人の本能的、原始的な反応が行われているところであると習ったと思います。 例えば物事の好き嫌いを一瞬で反応して記憶する扁桃体や海馬があるところです。 一方大脳皮質の特に前部である前頭前野は理性的に判断して、その場にふさわしい言動をとるようコントロールしていると言われています。 となると 肝ー魂ー怒ー大脳皮質ー新ー外ー陽 肺ー魄ー憂ー大脳辺縁系ー旧ー内ー陰 ちなみに統合失調症や双極性障害はこの大脳辺縁系のドパミンの過剰を調節する治療がメインです。抑えすぎるとうつ状態にもなってきます。 症状の一部に幻覚や幻聴、幻視などがあります。→魄のトラブル 現実には起こり得ない事を信じ込んでしまう妄想も強いです。→魂のトラブル 東洋医学からのアプローチでは魂・魄の調整も必要になってくるのかもしれません。  

神闕

 寺子屋で診させていただいた臍は独特な形状でした。 「臍の形状は深く落ち込んでいた方が良い」 と書籍などに記載があります。 色々と空間論の話は読むが中々理解ができません。 臍の「気の偏在を診る」とはどのような診察意義があるか再度整理していきます。   【臍(神闕)及び臍周の見解】 1.臍の形の傾斜(変形)は気の偏在(邪の方向性)を示す。 2.臍周囲の緊張・膨隆は肝気と関わりがある(気滞)。 睡眠不足で神経が疲れているとき等は、臍周囲の邪(膨隆、緊張、動悸、冷え等)がみられる。 3.臍周の弛緩は生気の弱りを示す。 甚だしい場合は臍が中心から移動する。 4.臍周の気の流れの方向は時計周りである。   臍もまた、腹部の肌肉を大地と見立てた時に、地形が崩れて形状が変わるのだと思いました。 臍周囲の肌肉が上部に引きつれ緊張した場合は上逆を示し、相対的に下に引っ張る力が劣り肌肉も弛緩して平衡が崩れていることを示しているそうです。 臍の形状だけではなく、周囲の肌肉の状態を切経することで、気のベクトル=「気の偏在」を診ることが重要だとわかりました。 臍周囲の緊張、膨隆などは肝気と関わるとありますが、引っ張られる方向が左右だと肝相火に関与するのか? 腹診は邪を診ているのであるのであれば、 臍とはまた区別して考えるべきか⁈ ちょっとわからないので実践を積みながら観察していくことが、これからの課題です。   臍の中央、神闕穴についても調べてみました。 【神闕】 臍中、気舎、闕会、維会、命蒂、気合 等の別名がある。 神闕という名は外台秘要よりはじまった。 神は心に蔵される。 闕は宮城の門観である。 故に神闕は神の出入りする門である。 救急療法に用いられる所以である。 「闕」とは宮殿の門。転じて、天子の居る所。 宮城。 任脈上で心包絡の膻中穴と同じ名前でもあり、 「膻中は気の海たり」と言われることから 神闕は気の様子を伺う穴として重要そうです。   「臨床を重ねていくうちに分かるようになってきますよ」 と下野先生も仰っていました。 腹証奇覧ならぬ、臍証奇覧のようなものが できてくるのかもしれません。 楽しみです。   【参考文献】 「鍼灸療学基礎学」 代田文誌 著 「体表観察学」藤本蓮風 著 「経穴解説」 藤本蓮風 著

気になった事を色々と

  《標本》 色んなパターンを思考してみる。   例えば、方剤では「芍薬甘草湯が腓返りに効く」とされる。   以前勤めていたところは整形外科の処方箋がバンバン来るので反応聞いてみると確かに症状は緩和されている。   しかし、効かない人やいつまでも服用する人も発生する。   全く効かない一つのパターンとして存在したものが「脾胃が弱って痩せ細っている人」   《現代語訳 黄帝内経素問 P375》 「食物が胃に入って消化されると、一部分の精微な気は肝臓に送られ、そこで浸みこみ溢れた精気は筋に滋養を与えます。」   ここから脾胃の弱りから肝が関わる腓返りが発生すると想像すると、じゃあ※太衝を使って肝血を増やしたとする。   でも発生した肝血虚が副次的なもの何だったら繰り返し起こる事になる。   方剤でも抑肝散の構成をみると 〈柴胡・甘草・川芎・当帰・白朮・茯苓・釣藤鈎〉   説明では、 《中医臨床のための方剤学 P428》 「健脾薬の配合は、脾の健運を通じて肝の陰血を補充し、柔肝する目的である。」   元々脾胃が未成熟である乳幼児の処方であった事を考えると、本は脾胃であると考えられる。   ※まだ刺して治した経験がないので、穴性学の知識で仮定しています。     《自身の治療変化》   ここ最近の治療で体がまた変わってきた事を感じる。   自身がほんのり感じていた右の違和感に変化あり。   治療後の自分のお腹を触る。   右の邪が溜まっている部分が熱くなっている。   きっとしっかり治っていってるんだなと嬉しくなる。   そういえば、臍の形も変わったな。   変化を感じた箇所   太白周辺が赤みを帯びている   何か走ったなと思う箇所の付近にある経穴 腎経…兪府 胆経…京門、風市、帯脈、環跳、頭臨泣 脾経…血海、三陰交、商丘、大包、四白 肝経…曲泉   色々あるが使われた手数はとても少ない。   《電車の中で》 電車に乗っていると こちらが逃げたくなる様なかなりの圧を感じる人がいる。   おそらく警戒心の様なものなのかな。   自身が投影されている部分もあるのかも…   患者さんの体を触るときも気をつけたい。   《臍》 神厥で起こる様な変化は果たして神厥に限った話なのかな。   他の経穴にも起こるのかもしれない。   そうなってくるときっと本に乗っていない様な色んな見方ができる様になるかもしれない。   それが合っているかどうかはまずはきちんと診れる様になった先にある話だけれど。   参考資料 「中医臨床のための方剤学」    東洋学術出版社 神戸中医学研究会著 「現代語訳 黄帝内経素問 上巻」 東洋学術出版社 南京中医学院編  

生理物質の色

初めまして、高山将一と言います。 血にはなぜ色が存在するのだろうか。 血というのは脾で水穀、営気、津液から生成されたものであるが 脾で作られた後、心が全身に送ると共に、なぜか心は血に赤色を与えるのである。 なぜ心は血を赤色に染めたのだろうか。 なにか利点があって色をつけたのだろうか。 私の知る生理物質には、他に気や津液、精、神があるがこれらには、色があるのだろうか。 僕が建てた仮説は、これが血であったり、気であったり、津液だよっていうのを全身の組織にわかりやすく受け止めてもらうために 色をつけてるのではないのではと考えた。 津液は涙や、汗、鼻水と考えられているがこれらはそれといった色がなく無色透明である。 でも風邪になると鼻水が黄色くなったりする、これは私たちに今風邪だよっていうのを知らせてくれているのかもしれない だから血にも何かしらの理由があって色をつけているのだと思う。 今の私には気というものは見えないが、もしかしたら気にも色がついているのかもしれない。 イメージ的に気の色は黄金であって欲しい、もしかしたら人によって色が違うかもしれませんね。 もしくは、気には6個の作用ががあるのでそれぞれの作用によって色分けされているかもしれません。 そうなると気が見えるという人たちには人間がレインボーに見えてちょっとおしゃれに見えているかもです。 私が気というもを見える様になったらまた報告したいと思います。