はじめましてのご挨拶
はじめまして。鍼灸学校2年生の赤澤と申します。
一鍼堂さんで治療を受けたことをきっかけに鍼灸治療に興味を持ち、
仕事を辞めて思いきって鍼灸の専門学校に入学したものの
入学してからもコロナ禍で授業が中断されることが度々あり、現在もオンライン授業がメインで
なかなか通学できず、実技授業も思うようにできていないという現状に
何をしに学校に入学したのか心折れかけることが多々ありますが、
文句をいってもしょうがないので、今自分にできることに目を向けて、
卒業まで取り組んで行こうと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
痛みの誘因と脈状と
痛みを訴えられるのは左側の股関節。
脈弱、左右では右手で捉えにくいと感じる。
とくに右側関上で弱く感じられる。
その他の所見から脾胃に一定の弱り、
また津液不足があることを拾いつつ
主訴との関連性は不明ながら、
数カ所に鍼を置き立ちあがってもらいどうか尋ねると
最初より痛みが強くなったと言われる。
この時、脈に大きな変化はない。
疎通目的で同側、経絡の走行上に取穴したところ
ここで脈が変化、左側の捉えにくさは感じられなくなり、
今度は先程までの痛みは軽くなった。
来院された時より軽減していた。
一穴目からの取穴含めて
脈状の変化の関連性については今は不明。
どのくらい経れば整理されるのかも分からないが
経験として留め置く。
気になった事を色々と
《標本》
色んなパターンを思考してみる。
例えば、方剤では「芍薬甘草湯が腓返りに効く」とされる。
以前勤めていたところは整形外科の処方箋がバンバン来るので反応聞いてみると確かに症状は緩和されている。
しかし、効かない人やいつまでも服用する人も発生する。
全く効かない一つのパターンとして存在したものが「脾胃が弱って痩せ細っている人」
《現代語訳 黄帝内経素問 P375》
「食物が胃に入って消化されると、一部分の精微な気は肝臓に送られ、そこで浸みこみ溢れた精気は筋に滋養を与えます。」
ここから脾胃の弱りから肝が関わる腓返りが発生すると想像すると、じゃあ※太衝を使って肝血を増やしたとする。
でも発生した肝血虚が副次的なもの何だったら繰り返し起こる事になる。
方剤でも抑肝散の構成をみると
〈柴胡・甘草・川芎・当帰・白朮・茯苓・釣藤鈎〉
説明では、
《中医臨床のための方剤学 P428》
「健脾薬の配合は、脾の健運を通じて肝の陰血を補充し、柔肝する目的である。」
元々脾胃が未成熟である乳幼児の処方であった事を考えると、本は脾胃であると考えられる。
※まだ刺して治した経験がないので、穴性学の知識で仮定しています。
《自身の治療変化》
ここ最近の治療で体がまた変わってきた事を感じる。
自身がほんのり感じていた右の違和感に変化あり。
治療後の自分のお腹を触る。
右の邪が溜まっている部分が熱くなっている。
きっとしっかり治っていってるんだなと嬉しくなる。
そういえば、臍の形も変わったな。
変化を感じた箇所
太白周辺が赤みを帯びている
何か走ったなと思う箇所の付近にある経穴
腎経…兪府
胆経…京門、風市、帯脈、環跳、頭臨泣
脾経…血海、三陰交、商丘、大包、四白
肝経…曲泉
色々あるが使われた手数はとても少ない。
《電車の中で》
電車に乗っていると
こちらが逃げたくなる様なかなりの圧を感じる人がいる。
おそらく警戒心の様なものなのかな。
自身が投影されている部分もあるのかも…
患者さんの体を触るときも気をつけたい。
《臍》
神厥で起こる様な変化は果たして神厥に限った話なのかな。
他の経穴にも起こるのかもしれない。
そうなってくるときっと本に乗っていない様な色んな見方ができる様になるかもしれない。
それが合っているかどうかはまずはきちんと診れる様になった先にある話だけれど。
参考資料
「中医臨床のための方剤学」 東洋学術出版社 神戸中医学研究会著
「現代語訳 黄帝内経素問 上巻」 東洋学術出版社 南京中医学院編
短気
11月は鍼灸学校の定期試験があったため、ブログをお休みしていました。
無事試験が終わり、クリスマスや年末で浮かれた気分になり勉強がおろそかになりそうのですが、
あと1年ちょっとで国試も控えているかとおもうと、気を引き締めないといけないなぁと感じる今日このごろです。
最近は年のせいか1年があっという間に感じます。
先日、学校の東洋医学の授業だったか本で読んだかで、「短気」という言葉が出てきて、
気が短く怒りっぽいという意味で捉えていたので、なんか意味が合わないなと思い調べてみたら
短気は“呼吸が浅く、深い呼吸ができない状態”(中国医学辞典 基礎編 陳 有昭 編著 p477より引用)
中医学では短気は息切れという意味なんですね。
怒りっぽくなっているときは呼吸も浅くなっているだろうし、短気はどちらの意味にしろ体によろしくないですね。
「短気は損気」を肝に命じて、イライラしないよう気をつけます。
観察の記録
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2021/10/02 『観察の記録』
ある方の体を診せてもらった、その際の記録として。
母趾の足背に向けたキツい反り方が、やや和らいで見えた。肝気の亢進は見られず比較的精神的に穏やかに映る。
神道 ーその上下はまったく沈黙している。その点だけにはっとするような顕著な反応。刺す様に入ってくる感覚に当てるべき表現が分からないので、受け取った感覚のまま記録する。
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2021/10/04 『エラー』
駅までの道。公園を自転車で通り抜ける途中、歩道のコーナーで思わずハンドルを切ってさけたのは芋虫がいたから。
自分より前を行く誰かが誤ってタイヤで轢いてしまったのだろう。地面につぶされた体の後方は動かない。代わりに動ける前方を動かしてもがいている姿が視界に飛び込んできた。
恐らく1秒に満たないわずかな時間。視野全体からするとほんの一片。エラーの情報は流れ込んでくるようになっているのかもしれない。
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2021/10/05 『朝と夜』
朝焼けの薄明かりは光量も質も変化する。夕焼けの変化はそこに引いていく性質を伴う?
意識の変わり目は、やはり、同時にからだの変わり目でもあるはず。同じ性質の中で続く様に見える真昼間と比べて、からだが、意識が、より大きく動いているようにと思う。
鍼治療を受ける時、独特の時間の感覚を伴う事がある。普段の、眠っているときとも、覚醒しているときも異なる。そんな所に一度入ったあと、戻る。これにおいては昼間でも夜間でも起こる。頭の処理より上位にある経験であるのは明らかだけど、いつも何かしら新しい。
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2021/10/06 『客観性』
ある日、継続的に診せてもらっている患者さんの体で、切経においてほとんど情報が拾えないことがあった。現場ではその理由は不明だった。
振り返ってみてー
脈状、舌、腹診いやそれより前に、患者を前にしてひと目で入ってきた情報、具体的には、目の周りの落ち込みや痩せ方など、急激な変化にうろたえたことに一因があるらしい。
合算するより前に、望診で得られた情報を真ん中に置き、その理由や原因を探して思考し、それに引っ張られていたからかも知れない。
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2021/10/08 『心と脳』
奇恒之腑に分類される脳。
五臓のひとつ心が神を蔵す、として意識や思考活動は心の統制のもとなされる。
小学校何年の頃か、多分そのくらいに教わってそのままとり入れた考え方ー脳がコントロールセンターという立場で聞く「心」についての教科書の解説は、教科書的な読み物として流し読むに留まり、学生時代には検討すること自体すすめられずにいた。今なら読み取れることが少しずつでも出てくるはず。検討を再開する。
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2021/10/9 『脈の変化』
診せてもらった患者の脈の変化について。
脈状は洪脈に分類できるものだと思う。やや浮位に偏る状態が処置後に、沈位まで行き渡る。(そうすると?)ピタリと一致してバラつき(と感じられていたもの)がなくなる。
一見、幅が広くなったようで、実際はまとまって雑さが消えて細くなった印象。
何度か経験して、この方において、調子が上向くときの徴の様に考えるようになった。
寺子屋で
3月23日(水)
患者さんの舌の観察をしました。
患者さんにお会いする前に、先生の許可を得てカルテを見せていただき、主訴から舌の状態を想像しました。
歩くと息が切れて疲れやすいということから、見た目は弱々しく舌色は淡白舌で舌体は痩せて小さい、
気虚のイメージで考えていました。
実際は、
全体的に絳紫色を帯びた地図舌、ところどころ凸凹と丘のような形状がみられ、舌下静脈の怒張あり。
細身ではありますが弱々しい感じは全くなく、はきはきしたキャリアウーマンという印象でした。
息切れして疲れやすい⇒気血が不足している⇒淡い舌色と思いこんでいましたが、
実際の色は紅が強く熱を帯びていた。
舌下静脈の怒張から瘀血があるため気血のめぐりが悪くなり、
それが息切れや疲れやすさの原因になっているのか。その瘀血はどこからきているのか?
地図舌や凸凹な形状は何を表しているのか?
次回、経過がわかればまた考察します。
舌の考察 2023/11/29
12月に入り、最近はぐっと気温も下がってきて、ようやく冬らしくなってきた様に感じます。その寒さのせいか、周りでも体調を崩している人が目立つ様になってきました。
子供の間ではインフルエンザが冬季前から流行し続け、学級閉鎖を繰り返しているようです。これもコロナ後の影響が言われ、新型コロナの流行が始まったころはとにかく、マスクの着用や手洗い、ソーシャルディスタンスの確保などの感染予防が徹底されてきたせいで、子供達がその間、ウイルスや細菌との日常的にさらされる機会や量がかなり減ってしまったことにより、免疫が賦活化されず、脆弱になってしまったせいだとか言われています
それとは別ですが、最近職場のお子さんが川崎病を発症して入院されることがありました。
3歳になる男の子ですが、かなりの高熱が続き、舌が真っ赤になり、鼻血が出たり、首のリンパが瘤状に膨れたいたそうです。まさに血熱妄行状態で重篤でした。今は無事に退院されましたが、本人はまだ小さいのに大変なつらい経験をして、そのご両親も心配でさぞかし心を痛められたことだろうと思うとこちらも辛くなります。
この川崎病の原因は今のところ不明ですが、ある仮説の一つに微生物が引き金になっているのではないかと言われています。
川崎病にかかりやすい何らかの素因を持った人が、ウイルスや細菌などの微生物にさらされたことが引き金となり、過剰な免疫反応を起こして発症すると言う仮説です。
実際、この新型コロナのパンデミック以降、川崎病の患者数が従来より3分の2に激減したとの報告が上がっているそうです。
新たな切り口から解明できることに期待したいです。
さて今週の舌診ですが、
以前の写真と比べると、舌辺の歯形が深くついており、嫰感が強く、気虚が深くなかった印象です。いつもより舌奥に苔が厚いと見せてくれました。舌辺は赤く、舌裏も赤白のコントラストが強く、白抜け感が目立つように見えます。
脈 浮〜中で緩
問診では先週末に発熱を伴った風邪を引いていたと伺いました。その名残が舌にも残っているのかなと思いました。
舌先が禿げているそうです。
忙しかったのですか?と言われて、そういえばその週は通常より1名少ない人員で仕事をしていたせいでしょうか。あまり自覚していなかったですが、潜在意識や肉体には影響しているみたいです。相変わらず苔が分厚いです。この頃はずっと下腹部がシコリのような停滞感があって、腸が固まって動いてないせいなのか、直腸に栓をした感じで気持ち悪かったです。
腰の弱点
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2021/09/27 『腰の弱点』
自分の腰部における弱点、第2-3腰椎周りで相変わらず左右差が大きいことを再確認。左側に力なく、右側に張る・凝る・隆起する。左の空虚な感じは、怖さを伴う。
上がりがちな重心と結びつけて意識したことが無かったが、関連しないわけがない。
また、人それぞれにそうした癖をもってバランスを取っている状況、その中にあるからだを診せてもらっていることを留意できるように。
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2021/09/28
この枠の中で考えておけば良いんじゃないか、ここは場に合わせておけばまとまるんじゃか、前回の流れを踏襲しとけばいいんじゃないか。
考えているようで全然考えていない。
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2021/09/29 『むら』
1本目の置鍼の前と後で、反応の変化を追う。脈状で沈位に経気が行き届いたのをみる。舌診では、舌裏が色褪せた状態から巡っているときの明るさを帯びた色調に変化していた。
先輩から、観察した内容について問われた時に、脈のみの変化だったとそのとき答えたのはなぜか。
符合する情報としない情報
何をもって採用して、しなかったのか
大事な点を詰めることを怠る
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2021/09/30 『寺子屋で』
舌を観察して各々考えを述べる 述べ合う。交わされる言葉の内容が換わり始めた。
学校でのことを振り返ると、こういう場は持つことができていなかった。体の所見の情報を拾う感覚を養うための基礎が完全におざなりなものになっていた。
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2021/10/01 『感情』
怒るとき、身体の感覚に向けられる意識はたちまちに粗雑になる。下方ではなく上に向かう、突き上げる。度がキツいと鼓動は速くなりさらにその体勢を助長する。感情は全身反応。
疏泄を担う肝の気機を狂わす種となる。いまはこの切り口で読むのがしっくりとくる。
頭痛と舌の記録
少し前になりますが、頭痛が一週間ほど続いた後、38度発熱しました。
PCR検査を受けたところ陰性で、胃腸炎と診断を受けました。
頭痛は日を追うことに痛みが悪化し、拍動性と動作時痛みが側頭部から後頭部にかけてあり、片頭痛とばかり思っていましたが、激しい痛みで立てなくなった後、発熱しました。
頭痛が起きる数日前は急に気温が下がり風がとても強かったです。
下肢に熱を持ち転筋、易怒、焦燥感、耳鳴り、更に光が眩しく感じられるようになり、発熱と共に目が抉られるように痛み立てなくなりました。
肝火からくる頭痛と考えました。
それと共に悪心、食欲不振、便秘、歩くと身体の中が痛いという症状も現れました。
肝気が鬱結して疏泄失調を起こしていた時に、脂っこい物を食べて肝胃不和の状態を起こしていました。
当時は何が起きていたか全く考えられず、舌の写真を記録しました。
発熱と共に苔が一斉に広がり、黄膩苔、裂紋が長くなり舌体が紅く膨張しました。
舌の状態が刻々と変わることに驚きました。
血の色は赤い
血液の赤色はどっからきているのか?
西洋学的に考えると赤血球に含まれるヘモグロビンの色だと学校で習いました。
ヘモグロビンは鉄(ヘム)とタンパク質(グロビン)が結びついたもので、この鉄が赤色素を持っているためです。
いっぽう、東洋医学的にはどうなのかというと話が複雑になります。
血は水穀の精微と腎精から化生される とあります。
二通りのパターンがあるようです。
パターン ①
飲食物が脾胃の運化を受けて水穀の精微に転化したのち、営気によって脈中に滲注し、肺に上輸されて清気と合するとともに心火(心陽)の温煦を受けて赤く変化し血となる。
つまり消化管で得られたエネルギーの素みたいなものを肺と心まで運び上げた後に、心のパワーで温められてようやく赤く変化するらしいのです。それまでは無色なのでしょうか?
パターン②
腎精化血であり、腎陽の温煦により腎精が血に転化して脈中に入る。
この書き方だと腎の温煦でも赤くさせるのかがハッキリしません。でもきっと心と同じように温煦パワーで赤い血になっているのでしょう。
そういえば西洋学的に腎臓から産生・放出されるエリスロポエチンというホルモンが、骨髄での赤血球を産生を日々促しつづけているので、ここでは怖いほどシンクロしていますね。
因みに、エビやタコは青色の血(銅の色)、植物は緑色の葉緑素(マグネシウムの色)だそうです。
(基礎中医学 神戸中医学研究会 p19参照)
















