痰飲(02)
脾虚湿盛
脾陽不足の為に運化機能が働くなった為に、水湿が停滞する病気変化。
食生活の不摂生や冷たいものばかりを飲む、寒湿を感受する、雨に濡れる、
湿潤な土地に長く住むなどすれば、寒湿の邪が表から理に入り込むので、脾陽不足となる。
【病理】
1、寒湿困脾
寒湿を外感したり、食生活の不摂生、生ものや冷たいものを好んで食べたりすれば脾陽を痛める。
運化機能が失調し寒湿の停滞により寒湿困脾という病理が起きる。
2、寒陰内停
寒湿の邪が脾を傷り、陽気を損傷するために湿が集まって陰となり中焦に停滞する。
3、湿聚生痰
湿が集まり痰になれば、様々な疾患を誘発する原因となる。
4、脾虚水泛
脾が虚して湿を制御することが出来ないという病理。
湿濁が中焦に塞がって痰飲となるが、悪化すれば蓄積した水湿が皮膚に溢れ浮腫となる。
漢方薬
【和解剤】
・当帰芍薬散(金匱要略)
効能:補血調肝、運脾除湿
主治:肝氣乗脾(肝血虚、脾虚湿滞)
【補益剤】
・参苓白朮散(和剤局方)
効能:益氣健脾、慈補脾陰、渗湿止瀉
主治:脾氣陰両虚、脾虚湿盛
瀕湖脉学四言訣
滑脉と渋脉の主病
滑脉主痰、或傷於食。
下為畜血、上為吐逆。
渋脉少血、或中寒湿。
反胃結腸、自汗厥逆。
滑脉は痰をつかさどり、あるいは食において破る。
下りて畜血をなし、上がりて吐逆をなす。
渋脉は少血なり、あるいは寒湿にあたる。
胃に反し便秘をなし、自汗し胸腹激痛に両足冷え苦しく食事もできない。
【参考文献】
『中医病因病機学』東洋学術出版社
『中医臨床のための 方剤学』医歯薬出版株式会社
『中医脉学と瀕湖脉学』たにぐち書店
2年生最後の日
2年生最後の実技は色んな情報を生理して計画を立てパートナーに自由に治療をする内容でした。
今まで、頭痛や膝関節痛など想定して先生の決めた配穴を治療する内容が実技のメインでしたが、いきなり自由となると、頭が真っ白になります。
今朝から筋トレによる筋肉痛と口苦があるという訴え。
紅舌 微黄、呼吸が浅い。右手の僅かな顫動、右足の貧乏ゆすり、外踝の乾燥、天枢の冷えと左少腹の拒按、目の充血。後頸がパンパン。
体からどのように情報を得て整理して選穴するか、焦りばかりが先立ってパニックになりました。
気持ちの迷いや自信のなさは治療に反映されるもので、あれこれ施術をしてみても特に結果も得られず、先生が刺した百会のみが効いたようで、「この一穴で良かった」というパートナーの言葉に面目なく、とても悔しい気持ちでいっぱいで授業の後、私も口が苦くなってきました。
背中
ありがたい事に最近人の背中を触らせて頂く機会が増えてきました。
しかし現状として捉えることが出来ていない。
正直な感想としてはどうしたものか。
手が重いと仰って頂く事が多い。
ベターって感じで触ってしまっているのかな。
そんな感じなので何とか手を軽くする様に訓練しないといけないなと思っています。
前に脈診の際に教えて頂いた体勢も意識してみよう。
患者側が体験出来たことも勉強になりました。
なかなか人に背中を触られる経験ってしないので、触られたら嫌な部分ってあるんだと知れました。
また背候診と繋がるかは分かりませんが、自分の身体で食事を変えたら何か変化あるのかなと思って一回の食事量と肉をだいぶ減らして変化を追ってみています。
感覚の部分はあまり感じれていませんが、肉食の人の肌のキメが荒いということと筋肉が硬くなるという事は体感する事が出来ました。
なんの役に立つか分かりませんがせっかくやってみたので書いて残させていただきます。
基礎理論〜精、陰陽〜
初めまして藤原です。
院内にある「基礎中医学」は絶版になっていたので、同じ神戸中医学研究会編著の「中医学入門」から読み始めました。
学校で学んだ内容もありますが、理解不十分だったこと、新しく知ったこと、気になったことを中心にまとめてみます。
誤解していたら教えていただけるとありがたいです。
よろしくお願い致します。
〜基礎理論〜「精」と「陰陽(狭義)」
「精」生命エネルギーの基本物質。
水穀の精微から得られる「後天の精」
=「五臓の精」(各臓の実体である組織•器官を形成する物質)
五臓の精の余りから得られる「特別な腎精」(五臓の腎精とは異なる)
特別な腎精が命門に送られ「先天の精」の働きをかりて、全身の陰陽のもとになる「陰陽」を形成。「陰陽=腎陰腎陽=命門の火」
「元気」=「陰陽」であり、「気」とは別。
「陰陽(狭義)」は基礎物質の一つ。
すべての生理機能が必要とする生理環境を産出し維持する。
※広義の陰陽である哲学的概念とは区別する。
命門でつくられた「陰陽」は三焦を介して五臓六腑に運ばれ「臓腑の陰陽」になる。
全身に到達するには「血」と「津液」に載り、「気」によって推動される必要があり、気•血・精・津液とは相互に不可分の関係。
「先天の精(生命の火)」は生命を維持して天寿を決定するが、天寿を全うできるか否かは「陰陽」の平衡状態が算出する生理環境と密接に関係。
逆に、「先天の精(生命の火)」が消えなければ「陰陽」の化生は持続。
(例え)
ロウソクの芯(先天の精)
芯の燃焼(生命の火)
ロウ(陰陽)
芯の燃焼を長く維持できるか否かはロウの質と量によって決まる。
•(狭義の)陰陽は基礎物質
•元気は気ではなく陰陽
•陰陽は五臓の精の余りから作られる
•陰陽の作用は基礎物質が存在する環境(生理機能に必要な環境)の産生と維持
脾胃湿熱の「湿熱」について
東洋医学概論の教科書にあった脾胃湿熱でしたが、湿熱とは
食べ過ぎ・飲みすぎが原因で体内に入ったままになっている「水」が
熱の影響で湿気?のようになっているものなのか?
ヒントを探して中医弁証学を読んでみましたが、今日はハテナが多いです。
湿は重濁性と粘滞性をもっていて、湿邪による病は長引きやすく、進行が緩慢
粘滞性があるために長引きやすいような感じがしますが、
病の進行が緩慢というのはいいことなんでしょうか?
それともわかりにくい?ということなのでしょうか。。
気機を阻滞させやすく清陽(?)に影響しやすい。
湿気の多い環境や居住地の場合、湿邪は外から皮毛に入る。
また、脾胃虚弱や水分の取りすぎ、過食などは湿の内生をまねく。
湿の病は内外の湿が合わさって発生することが多い。
私自身が雨の多い土地で生まれましたが、どれくらいの期間その環境で過ごすか、というのも関係があるのでしょうか。
(それによって湿邪に対して耐性ができるみたいなことはあるのか?そもそも邪に対して耐性ってなんだろう…)
(大阪は日本の中でも湿度が高い土地柄から、梅雨の時期になると湿邪による症状が起きやすい、と授業の時に聞いたことがあり、根拠を調べてみましたが思うような答えは出てきませんでした…)
心に汗をかくと涙が出る
私はいつも電車で通勤しています。
先日、朝の通勤時に本を読んでいたら、たまたま文章の感動シーンとぶつかってしまい、不覚にも涙と鼻水でデロデロになってしまいました。
この頃はコロナ禍で常時マスクをしているので、鼻水はあからさまに見えずに済んで助かりましたが、マスクの中はひどい状態でした(笑)
その時、何故急にさっきまで何ともなかったのに、一瞬で涙と鼻水が溢れるんだろうと不思議に思い、ちょっと考えてみることにしました。
涙と鼻水(涕)
五行色体表で考えると
木と金→肝と肺→魂と魄
もしかすると感動などで心(神)が乱れて正常心を保てなくなるのを防ぐため、魂と魄が代わりにその感情を浄化させるために涙や鼻水として体外へ排出するのではないかと考えました。
七情が臓気を損傷し、心神が乱され、異常反応が現れれば、それとともに魂病が出現する。魂魄は依存し合い、分離することができないので、また両者の異常が同時に存在することがよくある。〜中医病因病機学〜
という一文を見つけました。やはり涙と鼻水はセットになりやすい、切っては切れない関係のようです。
勉強会など
先日勉強会で症例検討を行いました。
その際に気になった点を書いていきます。
舌
状態から考えて陰液の欠乏、熱、正気の弱りが考えられる。
脈
Oさんから教えていただいた感覚から
瘀血、虚熱、正気の弱りが伺えた。
切経も含めて、まずは脾と胃の関係を考え直したい。
また、症状からして脾気虚を原因とした脾陰虚の様なニュアンスも感じます。
これが原因で病理産物も生成されたのか。
現代語訳 黄帝内経素問上巻 太陰陽明論篇
「四肢は皆気を胃に稟くけども、経に至ることを得ず。必ず脾に因りて、乃ち稟くることを得るなり。
今 脾病みて胃の為に其の津液を行らすこと能わざれば、四肢水穀の気を稟くるを得ず。」
「黄帝がいう。「脾と胃とは、一つの膜を挟んで連ねているだけであるが、脾が胃に変わって津液を輸送するというのはどういう理由か。」
岐伯がいう。
「足の太陰脾経は、三陰と言いますが、その経脈は胃を貫いて脾に連属し、咽喉を絡っています。
このため太陰経の脈は胃の水穀の精気を手足の三つの陰経に送ることができるのです。
一方、足の陽明胃経は、足の太陰脾経の表にあたり、五臓六腑の栄養の供給源です。
このため太陰脾経が胃に変わって津液を送るといわれています。
五臓六腑はいずれも脾経を経て胃の水穀の気を受けています。
このため太陰脾経が胃に変わって津液を送ると言われています。」」
切経から陽明の熱の様な存在も気になったのですが、脾が立て直され陰液が生成される様になれば自然と落ち着くのか?
上の文、気になったので書き残します。
他に瘀血のできる位置もとても勉強になりました。
課題
相手を感じれた?時なんとなく相手の気持ちが移ってきて同じ様な状態になる事が少し増えたのですがこれはまた自分の課題とするところと違うのか。
良い事なのか悪い事なのかわかりませんし、一向に問題をクリアできていないのですが今までにはなかった感覚なので新鮮です。
色々メモ
手がビリビリ
人の身体を触らせてもらって感じることのある手のビリビリって感じは何なんだろう。
この感覚を探っていく必要がありそう。
治療後のベット
治療後のベットって何か残っているのかな。
人によってだけども、イメージとして何か薄黒く?モヤっとしたものが残っている気がする。
考え事
胸の部分がずっと気になっている。
神は働きすぎると疲れる。
自分の身体でも、思考すると気が上がる。
考えすぎ、思考しすぎると動悸がする。
一時的に落ち着けるだけなら桂枝加竜骨牡蛎湯(竜骨・牡蛎)を使えば思考の暴走、動悸は治る。
心の暴走は宗気にも影響するためか息切れも起こる。
現代語訳 素問 霊蘭秘典論篇 P161
「心なる者は、君主の官なり。神明焉より出づ。…膻中なる者は、臣使の官、喜楽焉より出づ。」
調べていこうと思ったけどここはとりあえずここまでにします。
悪癖が出てる。
形
漢字はもともと意味があったはずなのに字義を知らないと形に拘ってしまう。
そうなってくるとあんまり意味がなさそうだなと思う。
意識
今までも意識していたけど、日常の意識を使いかたをもうちょっと変えてみよう。
自分がその時どうしたいと思ったか、何に魅かれたか、嫌だと思ったこと。
学校で勉強ばかりさせられると遠のいていきそうなところ。
一鍼堂で教わって大切だと思ったことのみ実践。
肺・大腸
9/26
大腸兪に1cm刺入するという授業があった。
そこまで刺すとやはりどうしても強刺激になりやすく、自身の体には負荷が大きい。
ただ良くなるだけが勉強ではないと思ったし、その時の変化を追うにはいい穴なんだろうなと思ったので状態を探ってみた。
まずはざっくり感じた変化は左半身。
左だけ2回刺入したという事もあるし、ビン!といった感覚を覚えたのも左だったからか左半身に反応が出る。
左扶突、天鼎あたりにスッと清涼感がきて自汗があった。
仕事終わり院でバイトだったので、到着して汗が引いたくらいのタイミングで左右触ってみるが左のみ汗が引きにくい。
左膝がバキ!と音がなったがあれが何を指すのかはまだ分からない。
原穴を探ってみると合谷が冷えて左の方が発汗が強い。
また大腸経を一連の流れで広く探ると合谷あたりに出やすいが、そこに限った話でもないんだなと感じた。
力のない咳が数回でるといった症状もあった。
表裏関係にある肺にきたのかと思って太淵を探ると同じような感じでした。
また、気虚症状も伴い、倦怠感も発生。
精神変化としては、憂が近い感じがする。
とりあえずフ〜といった感じで、少なくともいつもに比べて元気な精神!って感じではない。
じゃあ帰宅して自身に鍼でカバーと行きたいところだけれども、その技術もないし明日治療して頂ける日なのでそこは触らなかった。
ただこういった時は冬虫夏草と黄耆を使えばある程度良くなる事は患者さんで経験した事があるので、
自宅にある冬虫夏草と黄耆建中湯(メーカーの考え?で膠飴の入っていないもの)を使うと幾分かマシになりました。
9/27
大腸の反応が昨日より広がっている気がする。
朝から泄瀉で少し口渇がある。
大腸の穴埋めをしないといけないな。
右足の上巨虚にひんやり感があるのだけど使えるんだろうか。
生薬では止瀉薬である山薬や肉荳蔲を使うシーンな気がする。
腎の納気について
はじめまして。鍼灸学生の白石といいます。
五臓の生理の基礎について学びなおす中で、
初学者向けに書かれた書籍を読んでも理解が難しいというか、
しっくりこない部分があって、
今回はその中のひとつをテーマに選びました。呼吸について。
五臓では肺がその生理機能として「気を主り、呼吸を司る」とされています。
肺は「呼吸の気を主り、一身の気を主り」ます。
この点は、肺はメインの運動器官であり、気体交換の場にあたるということで
馴染みやすいです。
(一身の気の部分については割愛)
そして呼吸に関して、腎は「納気を主る」とされています。その意味は、
肺の吸入した気を節納して、呼吸を調節する機能をもつことを指します。
学校の授業では、この肺と腎の働きを並べて
「肺は呼気を主り、腎は吸気を主る」とだけ習いました。
言葉として理解はできても、府に落ちない感じが残っていました。
この点について、今回理解の助けとなる説明を得ました。以下の内容です。
「肺は気の主であり、腎は気の根である。肺は出気を受け持ち、腎は納気を受け持つ。」
「つまり呼吸とは、肺と腎が共同してしている仕事であってそうして、
呼吸は浅くはならず一定の深さを保つ。」
「納気という機能は腎の封蔵という性質が呼吸運動の中に現れたもの。」 以上
腎が気を納めるのに対して、肺は実動を担当する臓器というニュアンスから、
肺は呼気を腎は吸気を主る、という言葉が用いられたのだろうと解釈しました。
今後につなげたいと思います。
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【参考文献】
『基礎中医学』神戸中医学研究会
『中医学ってなんだろう』東洋学術出版社
















