大宇陀町。
店先のワゴンで販売されている処分品をよく目にします。
商店街を歩いていると、目に飛び込んで来たのは、
古本屋のワゴンの中に居た『大宇陀町史(資料編 第3巻)』。
こういった書物は、町役場や図書館などでめにする事はあっても、市中では珍しいのではないでしょうか。
思わず買ってしまいました。
鍼灸学生時代の探索の一つに、奈良県の宇陀市にある薬草園に行った事がありました。
ここには、日本最古の薬草園である『森野旧薬園』や
藤沢薬品工業(現アステラル製薬)の創業者:細川友吉の生家であり、
現在は資料館としての『薬の館』などがあります。
この地の薬草に関しての ”地の利” が大変興味深いです。
以前に探索した際に撮影した画像をご紹介します。
別の機会に各所を個別にご紹介できたらと思います。
【参考文献】
『大宇陀町史 資料篇 第三巻 近代』臨川書店
素問 陰陽応象大論篇(第5)から
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こんにちは、大原です。
素問の勉強会では、現在
陰陽応象大論篇(第五)の内容を読み解いていっております。
さて、素問 陰陽応象大論篇(第五)の中に、
気(人体を動かす力)、
形(肉体)、
味(飲食物)、
精(生命活動を維持する源泉)
それぞれの相互転化についての記述があります。
その原文と読み下しは以下になります。
【原文と読み下し】
・・・
水為陰、火為陽。(水は陰となし、火は陽となす。)
陽為氣、陰為味。(陽は気となし、陰は味となす。)
味帰形、形帰氣、氣帰精、精帰化。(味は形に帰し、形は気に帰し、気は精に帰し、精は化に帰す。)
精食氣、形食味、化生精、氣生形。(精は気に食(やしな)われ、形は味に食(やしな)われ、化は生を生じ、気は形を生ず。)
味傷形、氣傷精。(味は形を傷り、気は精を傷る。)
精化為氣、氣傷於味。(精は化して気となし、気は味に傷らる。)
・・・
原文三行目から、
体内での転化について述べられていますが、
どのように起こっているのかを原文通り順番に読んでいくと、
一見このようになります。
味帰形、 「味(飲食物)」→「形(肉体)」
形帰氣、 「形(肉体)」→「気(人体を動かす力)」
氣帰精、 「気(人体を動かす力)」→「精(生命活動を維持する源泉)」
精帰化。 「精(生命活動を維持する源泉)」→「化(必要な気血などを他の物質から変化させる作用)」
さらに4行目以降も転化についてですが、
精食氣、 「気」→「精」 (「精」は「気」によって食(養)われる、という意味から)
形食味、 「味」→「形」 (「形」は「味」によって食(養)われる、という意味から)
化生精、 「化」→「精」
氣生形。 「気」→「形」
となります。
矢印は、物質などの生成の向きを示していますが、
「形」は「気」を生成したり(原文3行目)、「気」は「形」を生成したり(原文4行目)、
また「精」は、「化」を生み出し(原文3行目)、反対に「化」から生成される(原文4行目)とあり、
チャート図のように読んでしまうと、
混乱してしまう印象を受けませんでしょうか?
ですが、ここでのポイントは、
これらの相互の関連は
その調和が保たれているということが重要だということだと思います。
「気」→「精」などのようにそれぞれ別個で抜き出すのではなく、
これらをまとめて、
「味」→「形」⇄「気」→「精」⇄「化」
のように表してみると、「気」について、
例えば次のように意訳できると思います。
「飲食物を得た肉体からは「気」が生じ、
その「気」が充実していると生命活動の源泉である「精」も充実してくる。
その「精」が充実してくると、飲食物から体内に必要な気血を化する作用を生みだす。」
このように、単に、肉体から「気」が生じるというのではなく、
飲食物を得て充実した肉体から「気」が生じるという、
一連の流れが重要なのだと思います。
同様に、単に「気」から「精」が生みだされるというのではなく、
飲食物を得て充実した肉体によって気が生みだされ、
(肉体や気が充実するためには飲食物もしっかりしたものが必要だと思いますが)
その「気」が充実してくると「精」が生みだされるということだと思います。
一連の流れが重要だということだと思います。
以下に、参考までに、上の原文の意訳を記します。
【意訳】
水は陰であり、火は陽である。
火である陽は、人体においては気であり、
水である陰は、飲食物(味)である。
飲食物によって肉体(形)は形成され、
飲食物を得た肉体からは気が生じる。
その気が充実していると、生命活動の源泉である精も充実してくる。
その精が充実してくると、体内に必要な気血に化する作用を生みだす。
すなわち、精を作り出すには気を消費し、
肉体は飲食物を得ることで成り立っているのである。
また、化する作用によって精は生まれ、
気によって肉体ができるともいえる。
しかしながら、これらの相互関連は、その調和が保たれている場合にうまくいくのであり、
飲食の不摂生・偏った飲食があると、その飲食によって肉体はかえって損傷され、
肉体が損傷するので気も弱り、気から充実するはずの精も傷られることになる。
まとめると、正しい飲食からは肉体や気が充実し、さらに精をも生み、
精が充実していくると気も充実してくる。
反対に飲食の不摂生や偏った飲食は肉体や気が弱り、
精を作り出すこともできなくなるということである。
すなわち気は精をよりどころとしているので、飲食の不摂生によって障害されるのである。
弦脉
弦脉
瀕湖脉学では
「主病:肝胆病、痛病、痰飲等」
よく見ていくと
「虛勞内傷・中焦の気不足・肝病の脾に乗じた病証等でも弦脉が見られる。
…もし弦で、細く、刀の刃に添うようにきつい感じのする弦脉が出現するなら、胃気のまったくない脈なのでその病は難治と心得なければならない」
と記載あり。
中医臨床のための舌診と脈診
「動脈硬化の老人などにみられる弦で硬い脈は、胃気が低下していることを示す。」
こちららでは硬いと表現。
二つあれば大体の感じは伝わる。
少し東洋医学からは逸れるが、動脈硬化について調べる。
病的な分類としては
①粥状硬化 ②細動脈硬化 ③メンケベルグ型動脈硬化 もしくは加齢による生理的変化。
コレステロールによる粥状硬化、AGEsによって修復されたコラーゲンの問題などにより硬くなったり色々。
慢性的な痛みによる脈管の緊張も考えられる。
勉強不足なので断定を避ける。
実際の症例を見ていくと重症患者には弦脉が現れている。
相剋。
邪気
実の反応ばかり邪気と言われるけども虚も邪。
東洋医学の用語に関して
今月初旬より、寺子屋でお世話になっております。
初めて東洋医学の本を読ませて頂いておりますが、用語に関して、特有の世界観を感じました。
例えば、五臓におきまして、
西洋医学では具体的な臓器を意味しますが、東洋医学では機能を意味するということ。
(東洋医学において人体は神様であるため、解剖しないことが前提にあると教えて頂きました。)
五臓をはじめ、用語全般に広い意味合いを含んでいる印象を受けました。
つい、正確な意味を知りたくなりますが、
限定しすぎないからこそ他部位と関連性を持ち、全体を見る(森を見る)東洋医学の世界観に合うのかな、と感じました。
まだまだ、捉え方が曖昧ですが、浅くでも読み進めていこうと思います。
切経と艾
原穴診を学び始めました。
お腹や背中と違って凸凹だらけで場所も狭く、
上肢や身体の使い方ももっと工夫しなくちゃいけません。
ついつい手が硬くなります。
寺子屋先で練習しているときも、
指がピッタリはまった時は、
何と表現すれば良いのかわからないけど、
穴にも奥行きや方向のようなものがあり、
立体的に捉えることができました。
この景色が何を意味するのか?
この方向に鍼をしたらどうなるんやろ?
疑問が生まれ、発見がある度に好奇心が湧きます。
先日、学校で失眠穴にお灸をしていた時に、
患者さんの踵に対面する状態で艾炷を据えると
とてもやりにくいのです。
手の背屈位で可動域が狭く力が入ります。
どう頑張っても踵に艾炷を垂直に据えられません。
「場所変えて据えてみたらどうや」
と先生からアドバイスをいただき、
患者さんの左側に立って据えると良いとわかりました。
切経でも手や腕の可動域を考慮し、流れるように優雅に、疲れないやり方を見つけることも課題です。
どんな面に対しても艾炷を垂直に立てられるようになることは切経にも繋がりそうです。
さて、昨日は豊中院に行き、原穴診をさせていただきました。
太衝を触るとくすぐったいと患者さんが仰りました。
お腹はくすぐったいことがあっても、
足の甲は初めて聞きました。
「手が重たいのかもしれませんね」と新川先生。
姿勢や力加減、色々と課題を見つけることができました。
腹診、背候診、脈診、原穴診も別々のものとしてしか捉えることができませんが、
「積み重ねていくことで、別々だったものも一連の流れが診えてくるようになりますよ!」
と新川先生が仰りました。
今はあれもこれもと情報が錯綜し、
楽しいけれど時たま不安になります。
様々な先生の治療を見学させてもらい、
お話しを聞くことができる環境、
寺子屋で皆で学び共有できる環境は
本当に恵まれていると思います。
切経の勉強と共に、今までとは違った視点で艾を捻り艾炷を立てながら臨床に向けて積み重ねていこうと思います。
症状の記録として
2021/03/13
現在の症状:不眠
夜間に覚醒する
12時前までには就寝、すぐに入眠するが2時〜3時に起きてしまう(連日)
国試まで2週間を残す時期になったあたりの時期に発現
(思い返すとその少し前のタイミングで右顎関節辺りから
側頭部周辺に強烈な頭痛に見舞われたこともあった)
当初、夜中に目覚めた時にはいつも煩熱を伴っていた
それは今は落ち着いていて精神的な影響は比較的少なくなった
ストレスによる一過性のもので国試が終われば消えていくだろうと
想定していたが、徐々に緩やかになりながら
試験が終わり2週間経過し未だ継続中
ーーーーーーーーーーーーーーーー
昨日、学校の実技の授業でペアになったクラスメイトから
私とよく似た不眠の症状を抱えていると聞く
気が付くと国試の勉強について次は何をしようかと
考えている自分がいる、とそう話す彼の言葉に
自分の精神状態との共通点を見る
(彼の所見)
舌色は薄白、舌根から舌中にかけて黄苔
目にはやや充血あり
夜間覚醒時に汗はなし
ただし、そう話す彼の額には粒状の汗が見られる
お腹に自汗あり(その為か腹全体が冷たい)
顔や手足、お腹は一様に白く力の無い感じ
一方で、仰向けで休んでいる体勢においても、
本来休まるべき体が休まらない、脱力しきれない印象を受ける
内熱が亢進して抑えのきかない状態が継続している裏に
体の中に硬く結んで解けなくなった結び目の様なものがあるよう
不眠に限局して見ると、双方似通った症状として現れるものも
体の示すその他の兆候、
症状を引き起こす機序 には大きな違いがあること
ごく当然のことだと思うが、体験的に改めて確認できたことが良かった
背中
ありがたい事に最近人の背中を触らせて頂く機会が増えてきました。
しかし現状として捉えることが出来ていない。
正直な感想としてはどうしたものか。
手が重いと仰って頂く事が多い。
ベターって感じで触ってしまっているのかな。
そんな感じなので何とか手を軽くする様に訓練しないといけないなと思っています。
前に脈診の際に教えて頂いた体勢も意識してみよう。
患者側が体験出来たことも勉強になりました。
なかなか人に背中を触られる経験ってしないので、触られたら嫌な部分ってあるんだと知れました。
また背候診と繋がるかは分かりませんが、自分の身体で食事を変えたら何か変化あるのかなと思って一回の食事量と肉をだいぶ減らして変化を追ってみています。
感覚の部分はあまり感じれていませんが、肉食の人の肌のキメが荒いということと筋肉が硬くなるという事は体感する事が出来ました。
なんの役に立つか分かりませんがせっかくやってみたので書いて残させていただきます。
小児の舌診
地図舌について調べていると
地図舌は小児によくみられると記載されており(針灸舌診アトラス P46より)
なぜ小児によくみられるのか疑問に感じたので考察します。
舌苔の剥落は陰虚、血虚、胃の気の衰を意味することから、
小児は陽の気が強いため熱により苔が剥げている。
また、臓腑がまだ発達しきれていないことから胃の気も不十分なため地図舌が多いのかなと思いました。
実際に小児の舌を診ることがなかなかないので、機会があればみてみようと思います。
参考資料
針灸舌診アトラス 緑書房
楽しむ
最近は鍼ではありませんが、切経を通じてでも人間性は大切だと感じる事が多いです。
馬鹿騒ぎする訳にはいきませんが、自分にとってはある種の明るさや前向きさは必要。
それが楽しむ気持ちに繋がると感じます。
過去へ執着しているより今を生きる。
どんな状況であれ今を一生懸命生きる。
絶望的な状況だと感じていても自分自身の捉え方次第で変わる。
雑念なんて抱いている時点で今を生きていない。
教えて頂いた歌も自分に必要なとてもいい内容でした。
学術・人間性など勉強しなければいけない事ばかりですが、どんな事であれ自分を戒めつつ楽しんでいければなと思います。
学校の勉強も楽しもう。
淡々としながら。
















